JP2001107812A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JP2001107812A
JP2001107812A JP29131699A JP29131699A JP2001107812A JP 2001107812 A JP2001107812 A JP 2001107812A JP 29131699 A JP29131699 A JP 29131699A JP 29131699 A JP29131699 A JP 29131699A JP 2001107812 A JP2001107812 A JP 2001107812A
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egr valve
throttle valve
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン停止時に、スロットル弁下流の吸気
管負圧が大きい状態で排気系に残留する排気ガスがEG
R弁を通過して吸気系に還流されることを防止する。 【解決手段】 エンジン1が停止しているか否かを調べ
(S10)、エンジン停止の場合、EGR弁を全閉とし
て(S40)排気系に残留する排気ガスが吸気系に還流
されるのを防止し、スロットル弁下流の吸気管圧力Pが
予め設定された判定閾値PA以上に上昇したか否かを調
べる(S50)。そして、P≧PAとなると、EGR弁
を全閉から開弁して一定開度とし(S60)、イグニッ
ションキースイッチがOFFされているか否かを調べ
(S70)、イグニッションキースイッチがOFFの場
合、電源リレーをOFFにして(S80)ECUへの制
御電源及びアクチュエータ類へのバッテリ電源をOFF
として処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気系とスロット
ル弁下流の吸気系とを接続する通路にEGR弁を介装し
たエンジンの制御装置に関し、詳しくは、エンジン停止
時に、スロットル弁下流の吸気管負圧が大きい状態で排
気系に残留する排気ガスがEGR弁を通過して吸気系に
還流されることを防止するエンジンの制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からエンジンには、排気ガス中に含
まれているNOxを低減するために、排気系から排気ガ
スの一部を吸気系に還流させる排気ガス還流(EGR)
装置を装備するものがある。このような、EGR装置で
は、排気系とスロットル弁下流の吸気系とをバイパスす
る排気ガス還流通路を設け、この排気ガス還流通路にE
GR弁を介装し、制御装置によりエンジン運転状態に応
じてEGR弁の弁開度を制御することで、エンジン運転
状態に適合するEGR率を得られるようにしている。
【0003】この場合、排気ガス還流通路に介装するE
GR弁としては、特開平8−109855号公報や特開
平8−114158号公報に開示されているように、ス
テップモータをアクチュエータとして備えるEGR弁を
採用するシステムがあり、このステップモータ式EGR
弁を採用する場合、一般的にステップモータには位置セ
ンサが付いていないため、通電終了後のステップモータ
の停止位置が不明となる。このため、ステップモータ式
EGR弁の実使用に先立ち、ステップモータを基準位置
にセットする初期化が必要となる。この初期化は、イグ
ニッションキースイッチがOFFされた直後やイグニッ
ションキースイッチがONされた直後等を条件とし、全
閉または全開位置を基準位置として行われることが多
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、イグニ
ッションキースイッチがOFFされたエンジン停止時に
ステップモータ式EGR弁を全閉位置で初期化する場
合、次回のエンジン始動時までEGR弁の弁体が全閉位
置に放置されることになり、高温停止時等に弁体が固着
する虞がある。
【0005】このため、エンジン停止時、EGR弁を一
定開度として弁の固着を防止する対策が考えられるが、
エンジン停止直後は、アクセルペダルの解放によりスロ
ットル弁が全閉するため、スロットル弁下流の吸気管負
圧が大きい状態となっており、排気系に残留している排
気ガス(燃焼済みの不燃ガス)がEGR通路からEGR
弁を介して吸気系に還流してしまい、この吸気系に還流
された排気ガスの影響により、次回のエンジン始動時に
始動性が悪化する不都合がある。
【0006】この場合においても、スロットル弁の上下
流をバイパスするバイパス通路を備え、このバイパス通
路にアイドル制御弁を配設するエンジンでは、アイドル
制御弁を開弁させてスロットル弁下流の吸気管負圧を早
期に上昇させて排気ガスの吸気系への還流を防止するこ
とが可能であるが、スロットル弁下流の吸気管負圧を早
期に上昇させるためには、アイドル制御弁をエンジン停
止時に急開する必要があり、吸気管負圧の大きい状態で
アイドル制御弁を急開すると、流速の大きい空気がバイ
パス通路及びアイドル制御弁を通過して不快な異音を発
生するという新たな問題が派生する。このことは、スロ
ットル弁の上下流をバイパスするバイパス通路を設け
ず、スロットル弁の小開制御によりアイドル制御を行う
電子制御スロットル方式のエンジンにおいても、同様で
ある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、エンジン停止時に、スロットル
弁下流の吸気管負圧が大きい状態で排気系に残留する排
気ガスがEGR弁を通過して吸気系に還流されることを
防止し、更に第2の目的は、上記第1の目的に加えエン
ジン停止時にEGR弁の固着を防止することのできるエ
ンジンの制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジンの排気系とスロッ
トル弁下流の吸気系とを接続する通路に、排気ガスの一
部を吸気側に還流させるためのEGR弁を介装したエン
ジンの制御装置において、エンジン停止後、スロットル
弁下流の吸気管圧力が所定の判定閾値以上になるまでの
期間、上記EGR弁を全閉とするEGR弁全閉手段を備
えたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、エンジンの排気系
とスロットル弁下流の吸気系とを接続する通路に、排気
ガスの一部を吸気側に還流させるためのEGR弁を介装
したエンジンの制御装置において、エンジン停止後の経
過時間が、スロットル弁下流の吸気管圧力が所定の設定
圧力になったと見做し得る設定時間に達するまでの期
間、上記EGR弁を全閉とするEGR弁全閉手段を備え
たことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、エンジン停止後、上記EGR
弁の全閉に対応してアイドル制御装置の弁開度を設定開
度まで漸次的に増大させるEGR弁全閉時対応アイドル
制御手段を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1,2,3
のいずれか一に記載の発明において、上記EGR弁の全
閉期間が終了後、上記EGR弁を一定開度とするEGR
弁定開手段を備えたことを特徴とする。
【0012】すなわち、請求項1記載の発明は、エンジ
ン停止後、スロットル弁下流の吸気管圧力が所定の判定
閾値以上になるまでの期間、排気系とスロットル弁下流
の吸気系とを接続する通路に介装したEGR弁を全閉と
し、エンジン停止時のスロットル弁下流の吸気管負圧が
大きい状態で排気ガスが吸気系に還流されることを防止
する。
【0013】請求項2記載の発明は、エンジン停止後の
経過時間が、スロットル弁下流の吸気管圧力が所定の設
定圧力になったと見做し得る設定時間に達するまでの期
間、排気系とスロットル弁下流の吸気系とを接続する通
路に介装したEGR弁を全閉とし、エンジン停止時のス
ロットル弁下流の吸気管負圧が大きい状態で排気ガスが
吸気系に還流されることを防止する。
【0014】請求項3記載の発明は、エンジン停止後、
請求項1又は請求項2記載の発明によるEGR弁の全閉
に対応して、アイドル制御装置の弁開度を設定開度まで
漸次的に増大させ、スロットル弁をバイパスして或いは
直接スロットル弁の上流側から下流側へ流れる空気流の
流速を抑え、不快な異音を発生させることなくスロット
ル弁下流の吸気管圧力を早期に上昇させる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1,2,3
のいずれか一に記載の発明によるEGR弁の全閉期間が
終了後、EGR弁を一定開度としてEGR弁の固着を防
止する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の実施の第1
形態に係わり、図1はEGR制御ルーチンのフローチャ
ート、図2はエンジン系の全体構成図、図3は電子制御
系の回路構成図である。
【0017】図2において、符号1はエンジンであり、
本形態においては水平対向型6気筒エンジンを示す。こ
のエンジン1のシリンダブロック2がクランクシャフト
を中心として両側のバンクに2分割され、各バンクのシ
リンダヘッド3に、それぞれ吸気ポート4と排気ポート
5とが形成されている。
【0018】各気筒の吸気ポート4にはインテークマニ
ホルド6が連通され、各バンク毎の各気筒のインテーク
マニホルド6が集合して吸気チャンバ7a,7bに連通
されている。更に、各バンク毎の吸気チャンバ7a,7
bを連通する通路に、アクチュエータ9によって開閉駆
動される可変吸気弁8が介装されている。
【0019】アクチュエータ9には、一方の吸気チャン
バ7aにワンウェイバルブ10を介して連通される負圧
タンク11が接続され、アクチュエータ9と負圧タンク
11とを接続する通路に設けられた切換ソレノイド弁1
2を介して、アクチュエータ9に導入される作動圧力が
負圧と大気圧とにエンジン運転領域に応じて切換えられ
る。
【0020】また、各バンクに対応する吸気チャンバ7
a,7bからは、可変吸気弁8の両側の各位置から通路
13a,13bが上流側に延出され、これらの通路13
a,13bが集合し、アクセルペダルに連動するスロッ
トル弁14が介装されたスロットルチャンバ15に連通
される。スロットルチャンバ15の上流側にはエアチャ
ンバ16を介して吸気管17が連通されている。更に、
吸気管17の上流側にエアクリーナ18が取り付けら
れ、エアクリーナ18に接続されるエアインテーク通路
の中途に、チャンバ19が連通されている。
【0021】また、スロットルチャンバ15には、スロ
ットル弁14をバイパスするバイパス通路20が接続さ
れており、このバイパス通路20に、アイドル回転数を
制御するアイドル制御装置を構成するアイドル制御弁
(ISC弁)21が介装され、このISC弁21によっ
てバイパス通路20の空気流量が調整される。
【0022】また、シリンダヘッド3の各気筒毎に、そ
の放電電極部を燃焼室に露呈する点火プラグ22が取付
けられており、インテークマニホルド6の各気筒の吸気
ポート4の直上流に、エアアシストインジェクタ25が
配設されている。エアアシストインジェクタ25には、
燃料タンク26から延出される燃料供給路27を介して
燃料が供給されると共に、ISC弁21から延出される
エアアシスト通路28を介して、低回転・低負荷域で噴
射燃料の微粒化を促進するためのアシストエアが導入さ
れる。
【0023】燃料タンク26には、インタンク式の燃料
ポンプ30が内設され、この燃料ポンプ30からの燃料
が燃料供給路27を経てエアアシストインジェクタ25
及びプレッシャレギュレータ31に圧送され、プレッシ
ャレギュレータ31から燃料タンク26に余剰燃料がリ
ターンされてエアアシストインジェクタ25への燃料供
給系の燃料圧力が所定の圧力に調圧される。
【0024】更に、燃料タンク26の上部からは、燃料
タンク26内で発生した蒸発燃料を放出するための放出
通路32が延出され、2ウェイバルブ33を介して活性
炭等からなる吸着部を備えたキャニスタ34の上部に連
通されている。キャニスタ34は、下部に大気に連通す
る新気導入口が設けられ、この新気導入口からの新気と
吸着部に貯えられた蒸発燃料ガスとの混合気(エバポガ
ス)を導くエバポパージ通路35が上部から延出されて
いる。
【0025】エバポパージ通路35は、スロットル弁1
4の下流側、且つ、各バンク毎の吸気チャンバ7a,7
bから延出される通路13a,13bの集合部の直上流
位置に開口されており、その中途に、蒸発燃料の吸入空
気に対するパージ割合を制御するためのキャニスタパー
ジコントロール(CPC)デューティソレノイド弁36
が介装されると共に、このCPCデューティソレノイド
弁36の上流側に、CPCデューティソレノイド弁36
の作動時に発生する気流音、脈動音を消音するためのチ
ャンバ37が介装されている。
【0026】一方、エンジン1のシリンダヘッド3の各
排気ポート5は、各バンク毎にシリンダヘッド3内で集
合されて排気管38に連通され、各バンクの排気管38
に、三元触媒を内蔵する触媒コンバータ39が介装され
ると共に、各バンクの排気管38の集合部に同じく三元
触媒を内蔵する触媒コンバータ40が介装され、サイレ
ンサ41を介してマフラ42に連通されている。
【0027】また、一方のバンクの排気管38からEG
R(排気ガス還流)通路43が延出され、各バンク毎の
吸気チャンバ7a,7bから延出される通路13a,1
3bに連通されている。EGR通路43の途中には、E
GR量を調整するためのEGR弁44が介装されてお
り、このEGR弁44の開度に応じて排気ガスの一部が
吸気系に還流される。本形態においては、EGR弁44
は、弁開度を調整するアクチュエータとしてステップモ
ータを備えるテップモータ式EGR弁である。
【0028】また、エンジン1には、エンジン運転状態
を検出するためのセンサ類が配設されている。すなわ
ち、スロットルチャンバ15に介装されたスロットル弁
14に、スロットル開度センサ50aとスロットル弁1
4の全閉でONするアイドルスイッチ50bとを内蔵し
たスロットルセンサ50が連設され、スロットル弁14
の下流に、スロットル弁14下流の吸気管圧力を検出す
る吸気管圧力センサ51が配設されている。また、エア
チャンバ16には、吸気温度を検出する吸気温センサ5
2が臨まされている。
【0029】更に、エンジン1のシリンダブロック2の
各バンク毎に、それぞれノックセンサ53が取り付けら
れ、シリンダブロック2に形成される冷却水通路54に
冷却水温センサ55が臨まされている。各バンクの排気
管38の触媒コンバータ39上流側には、それぞれリニ
ア空燃比センサ56が配設され、各バンクの排気管38
の集合部に介装された触媒コンバータ40の下流側に、
O2センサ57が配設されている。
【0030】また、エンジン1のクランクシャフトに軸
着するクランクロータ58の外周にクランク角センサ5
9が対設され、更に、クランクシャフトに対して1/2
回転するカムシャフトに連設するカムロータ60に気筒
判別センサ61が対設されている。
【0031】以上のエンジン1は、図3に示す電子制御
装置(ECU)70によって電子的に制御される。次
に、図3に基づきECU70とその周辺系について説明
する。ECU70は、CPU71、ROM72、RAM
73、バックアップRAM74、カウンタ・タイマ群7
5、及びI/Oインターフェース76等からなるマイク
ロコンピュータを中心として構成され、各部に安定化電
源を供給する定電圧回路77、I/Oインターフェース
76に接続される駆動回路78、A/D変換器79等の
周辺回路が内蔵されている。
【0032】尚、カウンタ・タイマ群75は、フリーラ
ンカウンタ、気筒判別センサ信号(気筒判別パルス)の
入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射用タイ
マ、点火用タイマ、定期割込みを発生させるための定期
割込み用タイマ、クランク角センサ信号(クランクパル
ス)の入力間隔計時用タイマ、及びシステム異常監視用
のウオッチドッグタイマ等の各種タイマを便宜上総称す
るものであり、その他、各種のソフトウエアカウンタ・
タイマが用いられる。
【0033】I/Oインターフェース76の入力ポート
には、アイドルスイッチ50b、ノックセンサ53、ク
ランク角センサ59、気筒判別センサ61、車速を検出
するための車速センサ62、イグニッションキースイッ
チ81が接続されており、更に、A/D変換器79を介
して、スロットル開度センサ50a、吸気管圧力センサ
51、吸気温センサ52、冷却水温センサ55、リニア
空燃比センサ56、及びO2センサ57が接続されると
共に、バッテリ電圧VBが入力されてモニタされる。
【0034】一方、I/Oインターフェース76の出力
ポートには、後述するセルフシャット用のNPN形トラ
ンジスタTRのベースがダイオードD(順方向)を介し
て接続されると共に、点火プラグ22に接続されるイグ
ナイタ内蔵イグニッションコイルのイグナイタ63が接
続され、更に、駆動回路78を介して、切換ソレノイド
弁12、ISC弁21、エアアシストインジェクタ2
5、CPCデューティソレノイド弁36、EGR弁4
4、及び、燃料ポンプリレー83のリレーコイルが接続
されている。
【0035】ここで、定電圧回路77は、2回路のリレ
ー接点を有する電源リレー82の第1のリレー接点を介
してバッテリ80に接続されると共に、直接バッテリ8
0に接続されている。バッテリ80には、定電圧回路7
7、イグニッションキースイッチ81、電源リレー82
の第1,第2のリレー接点、燃料ポンプリレー83のリ
レーコイル及び燃料ポンプ30に接続されるリレー接点
が接続されている。
【0036】定電圧回路77は、イグニッションキース
イッチ81のONにより、ECU70内の各部へ所定の
安定化電圧を供給すると共に、イグニッションキースイ
ッチ81のON,OFFに拘らず、常時、バックアップ
RAM74にバックアップ電源を供給し、また、セルフ
シャット用トランジスタTRのコレクタにセルフシャッ
ト用の電源を供給する。
【0037】セルフシャット用トランジスタTRは、ベ
ース端子がイグニッションキースイッチ81を介してバ
ッテリ80に接続されると共にダイオードDを介してI
/Oインターフェース76の出力ポートに接続されてお
り、コレクタ端子が定電圧回路77からの常時電源供給
ラインに接続されている。そして、エミッタ端子が電源
リレー82のリレーコイルの一端に接続され、該リレー
コイルの他端が接地されている。
【0038】すなわち、イグニッションキースイッチ8
1がONされると、セルフシャット用トランジスタTR
のベース端子にバッテリ電圧が印加されてセルフシャッ
ト用トランジスタTRがONし、電源リレー82のリレ
ーコイルが通電されて第1,第2のリレー接点が閉成
し、第1の接点を介してバッテリ電圧が定電圧回路77
に供給されて所定の電圧に降圧・安定化され、ECU7
0内の各部へ供給されると共に、第2のリレー接点を介
してバッテリ80から各アクチュエータにバッテリ電圧
が供給される。
【0039】そして、ECU70への電源投入により、
ROM72に記憶されている制御プログラムがCPU7
1で実行されてシステムがイニシャライズされ、I/O
インターフェース76の出力ポートからセルフシャット
用トランジスタTRのベースに印加される電圧がハイレ
ベルに保持されてセルフシャット用トランジスタTRが
ONに保持される。これにより、以後、イグニッション
キースイッチ81のON,OFFに拘わらず、ECU7
0への電源が保持される。
【0040】システムイニシャライズ後は、エンジン始
動に備えて所定のタイミングで駆動回路78を介して燃
料ポンプリレー83のリレーコイルが通電され、そのリ
レー接点が閉成して燃料ポンプ30にバッテリ80から
電源が供給されることで、燃料ポンプ30が作動する。
そして、エンジンが始動し、このエンジン始動に伴って
クランク角センサ59から出力されるクランクパルス及
び気筒判別センサ61から出力される気筒判別パルスが
ECU70で処理され、クランクパルスの入力間隔時間
に基づいてエンジン回転数が算出され、また、各気筒の
燃焼行程順と、気筒判別センサ61からの気筒判別パル
スをカウンタによって計数した値とのパターンに基づい
て、燃焼行程気筒、燃料噴射対象気筒、点火対象気筒が
気筒判別される。
【0041】また、ECU70において、I/Oインタ
ーフェース76を介して入力されるセンサ・スイッチ類
からの検出信号、及びバッテリ電圧等が処理され、RA
M73に格納される各種データ、バックアップRAM7
4に格納されている各種学習値データ、及びROM72
に記憶されている固定データ等に基づき、燃料噴射量、
点火時期、目標アイドル回転数、蒸発燃料の目標パージ
率、目標EGR率等が演算され、燃料噴射制御、点火時
期制御、アイドル回転数制御、蒸発燃料パージ制御、E
GR制御等のエンジン制御が実行される。
【0042】そして、エンジン停止のためにイグニッシ
ョンキースイッチ81がOFFされると、ECU70に
おけるエンジン停止時処理が終了するまで電源リレー8
2のリレーコイルが通電状態に保持されてECU70へ
の電源が保持され、ECU70におけるエンジン停止時
処理が終了した時点で、ECU70自体のセルフシャッ
ト機能により、I/Oインターフェース76の出力ポー
トの出力をハイレベルからローレベルにしてセルフシャ
ット用トランジスタTRをOFFする。その結果、電源
リレー82のリレーコイルへの電流が遮断されて第1,
第2のリレー接点が開き、ECU70及びアクチュエー
タ類への電源が遮断されてシステムが自動的に停止す
る。
【0043】ここで、エンジン停止時には、EGR弁4
4の固着を防止するため、EGR弁44を一定開度に開
けるようにしているが、アクセルペダルの解放によりス
ロットル弁14が全閉してスロットル弁14下流の吸気
管圧力が負圧の大きい状態でエンジンが停止するため、
排気系に残留している排気ガス(燃焼済みの不燃ガス)
がEGR通路43からEGR弁44を介して吸気系に還
流してしまい、この吸気系に還流された排気ガスの影響
により、次回のエンジン始動時に始動性が悪化する虞が
ある。
【0044】このため、ECU70は、エンジン停止時
のEGR弁44に対する処理として、エンジン停止を検
出すると、スロットル弁14下流の吸気管圧力が略大気
圧である判定閾値以上になるまでの期間、EGR弁44
を全閉とし、エンジン停止時のスロットル弁下流の吸気
管負圧が大きい状態で排気ガスが吸気系に還流されるこ
とを防止するようにしており、スロットル弁14下流の
吸気管圧力が上昇し、所定の判定閾値以上となった時点
で、EGR弁44を一定開度にして弁の固着を防止する
ようにしている。
【0045】すなわち、ECU70は、本発明に係るE
GR弁全閉手段、EGR弁定開手段としての機能を有
し、具体的には、図1に示すルーチンによって各手段の
機能を実現する。
【0046】以下、ECU70によって実行されるエン
ジン停止時のEGR弁44に対する処理について、図1
に示すフローチャートを用いて説明する。
【0047】図1は、イグニッションキースイッチ81
のONによりシステムに電源が投入されてイニシャライ
ズされた後、所定周期(所定時間)毎に実行されるEG
R制御ルーチンであり、先ず、ステップS10で、エン
ジン1が停止しているか否かを調べる。エンジン停止か
否かは、例えばエンジン回転数NEによって判断し、N
E=0のとき、エンジン停止と判断する。
【0048】そして、エンジン1が運転状態にあり、停
止していない場合には、ステップS20へ進んでEGR
弁44に対する通常の制御(EGR制御)を実行する。
この通常のEGR制御は、周知のように、エンジン運転
状態に基づいて目標EGR率を求め、この目標EGR率
に基づいてステップモータ式EGR弁44に対する制御
量を設定し、EGR弁44の弁開度を制御することで、
エンジン運転状態に適合するEGR率を得るものであ
る。
【0049】次に、ステップS30へ進み、I/Oイン
ターフェース76の出力ポートから出力されるセルフシ
ャット用トランジスタTRのベース電圧をハイレベルと
してセルフシャット用トランジスタTRをONに保持し
て電源リレー82をONにしたまま、ルーチンを抜け
る。
【0050】一方、ステップS10において、エンジン
停止の場合には、ステップS10からステップS40へ
進んでEGR弁44を全閉として排気系に残留する排気
ガスが吸気系に還流されるのを防止し、ステップS50
で、エンジン停止時のスロットル弁14の全閉位置での
通路壁面との間の隙間からの空気のリークにより、スロ
ットル弁14下流の吸気管圧力Pが予め設定された判定
閾値PA以上に上昇したか否かを調べる。
【0051】判定閾値PAは、排気系に残留する排気ガ
ス(燃焼後の不燃ガス)がEGR通路43及びEGR弁
44を介して吸気系に還流する虞のない吸気管圧力であ
り、エンジン形式による排気系の構成によって異なるも
のの、エンジン停止後の排気系の圧力を略大気圧である
としても支障がないことから、判定閾値PAも同圧の略
大気圧とすることができる。
【0052】尚、この場合、ISC弁21の開度を大き
くすることで、早期にスロットル弁14下流の吸気管圧
力を上昇させることが可能であるが、ISC弁21の開
度を大きくし過ぎると、バイパス通路20及びISC弁
21を経てスロットル弁14の上流側から下流側に流れ
る空気流による異音が発生して乗員に不快感を与えるた
め、ISC弁21は、全閉、或いは不快な空気流の異音
を発生することのない開度に制御されているものとす
る。
【0053】その結果、ステップS50においてP<P
Aの場合には、EGR弁44を全閉に保持したまま前述
のステップS30で電源リレー82をONに保持してル
ーチンを抜ける。すなわち、イグニッションキースイッ
チ81のOFFによりエンジン停止となっても、電源リ
レー82をONに保持することで、セルフシャット機能
によりECU70への電源がOFFにされるまでの間、
ECU70に電源が供給され続け、本ルーチンによる制
御が継続する。
【0054】その後、ステップS50においてP≧PA
となり、吸気管圧力が略大気圧になると、ステップS6
0へ進んでEGR弁44を全閉から開弁して一定開度と
し、ステップS70で、イグニッションキースイッチ
(イグニッションキーSW)81がOFFされているか
否かを調べる。
【0055】その結果、イグニッションキースイッチ8
1がONの場合には、前述のステップS30で電源リレ
ー82をONに保持してルーチンを抜け、イグニッショ
ンキースイッチ81がOFFの場合、ステップS80へ
進んでI/Oインターフェース76の出力ポートから出
力されるセルフシャット用トランジスタTRのベース電
圧をハイレベルからローレベルに反転し、セルフシャッ
ト用トランジスタTRをOFFして電源リレー82をO
FFにし、定電圧回路77によるECU70への制御電
源及びアクチュエータ類へのバッテリ電源をOFFとし
て処理を終了する。
【0056】すなわち、エンジン停止後、イグニッショ
ンキースイッチ81のON,OFFに対する判断に優先
してエンジン停止を判断し、エンジン停止と判断したと
き、直ちにEGR弁44を全閉として排気系に残留する
外気ガスの吸気系への還流を防止し、しかる後、スロッ
トル弁14下流の吸気管圧力が略大気圧である判定閾値
PA以上に上昇した時点で、EGR弁44の開度を一定
開度としてセルシャット機能により電源リレー82をO
FFしてシステムを停止するようにしているので、EG
R弁44の固着を防止すると共に、燃焼済みの不燃ガス
の影響を排除して次回のエンジン始動性を向上すること
ができる。
【0057】図4は、本発明の実施の第2形態に係わ
り、EGR制御ルーチンのフローチャートである。
【0058】前述の第1形態では、スロットル弁14下
流の吸気管圧力が略大気圧になったか否かを、吸気管圧
力センサ51の検出値により判断しているが、第2形態
では、エンジン停止後の経過時間により、スロットル弁
14下流の吸気管圧力が略大気圧になったか否かを判断
するものである。
【0059】このため、図4に示す第2形態のEGR制
御ルーチンは、第1形態のEGR制御ルーチン(図1参
照)におけるステップS50のスロットル弁14下流の
吸気管圧力Pが予め設定された判定閾値PA以上に上昇
したか否かを調べる処理を変更してエンジン停止後の時
間経過を調べる処理とし、ステップS20の通常のEG
R制御処理の後に、計時用のカウント値Cをクリアする
処理を挿入する。
【0060】すなわち、図4の第2形態のEGR制御ル
ーチンでは、第1形態と同様、ステップS10でエンジ
ン1が停止しているか否かを調べ、エンジン1が停止し
ていない場合、ステップS20でEGR弁44に対する
通常の制御を実行する。そして、ステップS20からス
テップS21へ進み、エンジン停止後の経過時間を計時
するためのカウント値Cをクリア(C←0)した後、ス
テップS30で電源リレー82をONに保持し、ルーチ
ンを抜ける。
【0061】また、エンジン1が停止している場合に
は、第1形態と同様、ステップS10からステップS4
0へ進んでEGR弁44を全閉として排気系に残留する
排気ガスが吸気系に還流されるのを防止し、次いで、ス
テップS51へ進んでカウント値Cが設定値CSに達し
たか否かを調べる。
【0062】設定値CSは、エンジン停止に伴いスロッ
トル弁14が全閉となった後、スロットル弁14下流の
吸気管圧力が略大気圧になったと見做し得る時間に相当
するカウント値であり、予めシミュレーション或いは実
験等により、エンジンを停止してスロットル弁14を全
閉にした後、スロットル弁14下流の吸気管圧力が略大
気圧となるまでの時間を求め、この時間相当値を設定値
CSとしてROM72に固定データとして記憶しておく
ものである。
【0063】そして、ステップS51において、C<C
Sでカウント値Cが設定値に達しておらず、エンジン停
止によりスロットル弁14が全閉となった後、スロット
ル弁14下流の吸気管圧力が略大気圧になったと見做し
得る時間が経過していない場合、ステップS52でカウ
ント値Cをカウントアップ(C←C+1)した後、ステ
ップS30で電源リレー82をONに保持してルーチン
を抜ける。
【0064】その後、ルーチンが繰返され、ステップS
10,S40を経てステップS51へ進み、ステップS
51においてC≧CSでカウント値Cが設定値CS以上
となり、エンジン停止によりスロットル弁14が全閉と
なった後、スロットル弁14下流の吸気管圧力が略大気
圧になったと見做し得る時間が経過すると、ステップS
60へ進んでEGR弁44を一定開度とし、第1形態と
同様、ステップS70でイグニッションキースイッチ8
1がOFFされているか否かを調べる。
【0065】そして、イグニッションキースイッチ81
がONの場合には、ステップS30で電源リレー82を
ONに保持してルーチンを抜け、イグニッションキース
イッチ81がOFFされている場合、ステップS80で
電源リレー82をOFFにして処理を終了する。
【0066】第2形態は、本発明を、吸気管圧力センサ
を備えていないエンジンにも適用可能な例を示すもので
あり、より広範囲且つ柔軟に本発明を適用することがで
きる。
【0067】図5は、本発明の実施の第3形態に係わ
り、EGR・ISC制御ルーチンのフローチャートであ
る。
【0068】第3形態は、エンジン停止後、ISC弁2
1の開度を漸次的に増加させることで、スロットル弁1
4の上流側からバイパス通路20及びISC弁21を経
てスロットル弁14の下流側に流れる不快な空気流異音
の発生を防止しつつ、早期にスロットル弁14下流の吸
気管圧力を上昇させて略大気圧とするものであり、EC
U70にEGR弁全閉時対応アイドル制御手段の機能を
備えるものである。
【0069】このため、第3形態では、図5に示すEG
R・ISC制御ルーチンによってエンジン停止時のEG
R弁44に対する処理を行うと共に、ISC弁21に対
する処理を行う。このEGR・ISC制御ルーチンは、
第1形態のEGR制御ルーチン(図1参照)に対し、ス
テップS20の通常のEGR制御処理の後に、通常のI
SC制御処理を追加し、ステップS40のEGR弁44
を全閉とする処理とステップS50のスロットル弁14
下流の吸気管圧力Pが予め設定された判定閾値PA以上
に上昇したか否かを調べる処理との間に、ISC弁21
の開度を設定開度まで漸次的に増大させる処理を挿入す
る。
【0070】すなわち、ステップS10でエンジン1が
停止しているか否かを調べ、エンジン1が停止していな
い場合、ステップS20でEGR弁44に対する通常の
制御を実行すると、ステップS25でISC弁21に対
する通常の制御を行い、ステップS30で電源リレー8
2をONに保持してルーチンを抜ける。
【0071】また、エンジン1が停止している場合に
は、第1形態と同様、ステップS10からステップS4
0へ進んでEGR弁44を全閉として排気系に残留する
排気ガスが吸気系に還流されるのを防止し、次いで、ス
テップS45で、ISC弁21に対する制御量IISC
が規定制御量ISに達しているか否かを調べる。
【0072】規定制御量ISは、エンジン停止後、不快
な空気流異音を発生することなくスロットル弁14の上
流側からバイパス通路20及びISC弁21を経てスロ
ットル弁14の下流側に空気を導入することのできるI
SC弁21の最大開度を与える制御量であり、エンジン
の排気量や吸気系の容量等を考慮し、予めシミュレーシ
ョン或いは実験等により、エンジンを停止してスロット
ル弁14を全閉にした後、不快な空気流異音を発生する
ことのないISC弁21の最大開度を求め、この最大開
度を与える制御量を規定制御量ISとしてROM72に
固定データとして記憶しておくものである。
【0073】そして、ステップS45において、IIS
C<ISでISC弁21の制御量IISCが規定制御量
ISに達していない場合、ステップS46でISC弁2
1の制御量IISCを設定値ΔIだけ増加させて(II
SC←IISC+ΔI)ステップS50へ進み、IIS
C≧ISでISC弁21の制御量IISCが規定制御量
ISに達した場合には、ステップS47でISC弁21
の制御量IISCを規定制御量ISに固定して(IIS
C←IS)ステップS50へ進む。
【0074】そして、ステップS50以下は第1形態と
同様であり、スロットル弁14下流の吸気管圧力Pが判
定閾値PA以上に上昇して略大気圧になったか否かを調
べ、P<PAの場合、EGR弁44を全閉に保持したま
まステップS30で電源リレー82をONに保持してル
ーチンを抜け、P≧PAの場合、ステップS60でEG
R弁44を一定開度とし、ステップS70でイグニッシ
ョンキースイッチ81がOFFされているか否かを調べ
る。
【0075】そして、イグニッションキースイッチ81
がONの場合には、ステップS30で電源リレー82を
ONに保持してルーチンを抜け、イグニッションキース
イッチ81がOFFされている場合、ステップS80で
電源リレー82をOFFにして処理を終了する。
【0076】第3形態では、ISC弁21の開度を漸次
的に増大させることにより、ISC弁21の急開による
不快な空気流異音の発生を防止しつつ早期にスロットル
弁14下流の吸気管圧力を上昇させて略大気圧とするこ
とが可能であり、セルフシャットによりシステム電源を
OFFにするまでの期間を短縮してエンジン停止後のバ
ッテリ負担の増加を防止することができる。
【0077】尚、以上のISC弁21を利用してスロッ
トル弁14下流の吸気管圧力を早期に上昇させる処理
を、第2形態に適用することも可能であり、その場合に
は、第2形態のEGR制御ルーチン(図4参照)に対
し、ステップS20の通常のEGR制御処理の後に、通
常のISC制御処理を追加し、ステップS40のEGR
弁44を全閉とする処理とステップS51のカウント値
Cが設定値CSに達したか否かを調べる処理との間に、
ISC弁21の開度を設定開度まで漸次的に増大させる
処理を挿入すれば良い。
【0078】また、第3形態は、電子制御スロットル方
式のエンジン等、スロットル弁14の上下流をバイパス
するバイパス通路を設けず、スロットル弁14を直接、
小開制御してアイドル制御を行うエンジンに対しても適
用可能であり、その場合には、ISC弁21に対する制
御量IISC、規定制御量IS、設定値ΔIを、全てス
ロットル弁に対する小開制御の制御量とする。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、エンジン停止後、スロットル弁下流の吸気
管圧力が所定の判定閾値以上になるまでの期間、排気系
とスロットル弁下流の吸気系とを接続する通路に介装し
たEGR弁を全閉とするので、エンジン停止時のスロッ
トル弁下流の吸気管負圧が大きい状態で排気ガスが吸気
系に還流されることを防止し、次回のエンジン始動に際
しての始動性を向上することができる。
【0080】請求項2記載の発明によれば、エンジン停
止後の経過時間が、スロットル弁下流の吸気管圧力が所
定の設定圧力になったと見做し得る設定時間に達するま
での期間、排気系とスロットル弁下流の吸気系とを接続
する通路に介装したEGR弁を全閉とするので、エンジ
ン停止時のスロットル弁下流の吸気管負圧が大きい状態
で排気ガスが吸気系に還流されることを防止し、次回の
エンジン始動に際しての始動性を向上することができる
ばかりなく、吸気管圧力を検出するためのセンサを備え
ていないエンジンにも適用可能であり、より広範囲且つ
柔軟に適用することができる。
【0081】請求項3記載の発明によれば、エンジン停
止後、EGR弁の全閉に対応して、アイドル制御装置の
弁開度を設定開度まで漸次的に増大させるので、請求項
1,2記載の発明の効果に加え、スロットル弁をバイパ
スして或いは直接スロットル弁の上流側から下流側へ流
れる空気流の流速を抑え、不快な異音を発生させること
なくスロットル弁下流の吸気管圧力を早期に上昇させる
ことが可能であり、セルフシャットによりシステム電源
をOFFにするまでの期間を短縮してエンジン停止後の
バッテリ負担の増加を防止することができる。
【0082】請求項4記載の発明によれば、EGR弁の
全閉期間が終了後、EGR弁を一定開度とするので、請
求項1,2,3記載の発明の効果に加え、EGR弁の固
着を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係わり、EGR制御
ルーチンのフローチャート
【図2】同上、エンジン系の全体構成図
【図3】同上、電子制御系の回路構成図
【図4】本発明の実施の第2形態に係わり、EGR制御
ルーチンのフローチャート
【図5】本発明の実施の第3形態に係わり、EGR・I
SC制御ルーチンのフローチャート
【符号の説明】
1 …エンジン 14…スロットル弁 44…EGR弁 70…ECU(EGR弁全閉手段、EGR弁全閉時対応
アイドル制御手段、EGR弁定開手段) P …スロットル下流の吸気管圧力 PA…判定閾値 C …カウント値(エンジン停止後の経過時間相当値) CS…設定値(スロットル弁下流の吸気管圧力が所定の
設定圧力になったと見做し得る設定時間) 21…ISC弁(アイドル制御装置)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気系とスロットル弁下流の
    吸気系とを接続する通路に、排気ガスの一部を吸気側に
    還流させるためのEGR弁を介装したエンジンの制御装
    置において、 エンジン停止後、スロットル弁下流の吸気管圧力が所定
    の判定閾値以上になるまでの期間、上記EGR弁を全閉
    とするEGR弁全閉手段を備えたことを特徴とするエン
    ジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの排気系とスロットル弁下流の
    吸気系とを接続する通路に、排気ガスの一部を吸気側に
    還流させるためのEGR弁を介装したエンジンの制御装
    置において、 エンジン停止後の経過時間が、スロットル弁下流の吸気
    管圧力が所定の設定圧力になったと見做し得る設定時間
    に達するまでの期間、上記EGR弁を全閉とするEGR
    弁全閉手段を備えたことを特徴とするエンジンの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 エンジン停止後、上記EGR弁の全閉に
    対応してアイドル制御装置の弁開度を設定開度まで漸次
    的に増大させるEGR弁全閉時対応アイドル制御手段を
    備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエ
    ンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 上記EGR弁の全閉期間が終了後、上記
    EGR弁を一定開度とするEGR弁定開手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1,2,3のいずれか一に記載の
    エンジンの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007026789A1 (ja) * 2005-09-02 2007-03-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 内燃機関のバルブ制御装置
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