JP2001107668A - 伸縮扉 - Google Patents

伸縮扉

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JP2001107668A
JP2001107668A JP28692199A JP28692199A JP2001107668A JP 2001107668 A JP2001107668 A JP 2001107668A JP 28692199 A JP28692199 A JP 28692199A JP 28692199 A JP28692199 A JP 28692199A JP 2001107668 A JP2001107668 A JP 2001107668A
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door body
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traveling wheel
wheel unit
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JP28692199A
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English (en)
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Kishikazu Furukawa
喜士一 古川
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Nippon Koki Co Ltd
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Nippon Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉作動時に扉本体の移動側端部が扉伸縮方
向に振れるという事態を回避して、扉本体の開閉動作の
安定化を図ることができる伸縮扉を提供する。 【解決手段】 扉伸縮方向に配置された複数本の縦枠材
8 をパンタグラフ機構9により伸縮自在に連結して構成
された扉本体7 と、該扉本体7 の上方に設置され且つ扉
伸縮方向に延びるガイドレール26,27 と、該ガイドレー
ル26,27 に沿って走行可能とされ且つ前記扉本体7 を吊
り下げ支持する走行輪ユニット32,33 とを備え、前記扉
本体7 をその扉伸縮方向の一端部を固定し且つ他端部を
移動側端部として伸縮させるように構成した伸縮扉1 に
おいて、前記扉本体7 の移動側端部を吊り下げ支持する
走行輪ユニット32に、扉伸縮方向の少なくとも2箇所に
走行輪35,35 を離間させて配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸縮自在な扉本体
をガイドレールに沿って走行可能な走行輪ユニットに吊
り下げ支持させる型式の伸縮扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物や車庫の出入口等に設置
される伸縮扉として、ガイドレールに沿って走行可能な
走行輪ユニットを備え、この走行輪ユニットに伸縮自在
な扉本体を吊り下げ支持させるように構成したものが広
く採用されるに至っている。
【0003】この種の伸縮扉の具体例として、特開平7
−293161号公報によれば、扉伸縮方向に所定間隔
をおいて配置した複数本の縦枠材とパンタグラフ機構と
を枢軸で連結して扉本体を構成し、所要箇所の縦枠材の
上部に夫々、ガイドレールに沿って走行する走行輪ユニ
ットを連結した構成が開示されている。
【0004】この場合、同公報に開示された走行輪ユニ
ットは、対応する縦枠材の上端部に上方へ延びる軸体を
固定し、この軸体の上端に前後一対の走行輪を回動自在
に支持させた構成とされている。そして、この前後一対
の走行輪は、扉伸縮方向に延びる前後2列のガイドレー
ルに夫々走行可能に支持されるようになっている。
【0005】一方、この伸縮扉の扉本体は、その扉伸縮
方向の一端部が固定され且つ他端部が移動側端部とさ
れ、この移動側端部に位置する縦枠材に、作業者からの
手動操作力を付与するための把手部材が取り付けられ
る。そして、この移動側端部の縦枠材に前記把手部材を
介して扉伸縮方向に沿う押圧力及び引張り力を作用させ
ることにより、扉本体の開閉動作が行われる構成とされ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記公報に
開示された伸縮扉は、その扉本体を複数箇所で吊り下げ
支持している全ての走行輪ユニットが夫々、前後一対の
走行輪を備えた構成とされている。従って、扉本体の移
動側端部に位置する縦枠材は、前後一対の走行輪を介し
てガイドレールに吊り下げ支持された状態となってい
る。また、前記パンタグラフ機構は、各縦枠材を相互に
平行に連結しているが、前記押圧力及び引張り力が作用
した場合には、前記枢軸による連結部が多数箇所に存在
していること等に起因して、各縦枠材を相互に平行に維
持することができない構造となっている。特に、扉本体
の移動側端部の縦枠材には、各縦枠材の平行度の狂いが
累積して生じることになる。
【0007】このため、扉本体の開閉作動時に、扉本体
の移動側端部の縦枠材に扉伸縮方向に沿う押圧力及び引
張り力が作用した場合には、この移動側端部の縦枠材
が、その上部の前後一対の走行輪を支点として扉伸縮方
向に振れを生じる。換言すれば、前記移動側端部の縦枠
材が走行輪を支点として揺動することになる。そして、
これに起因して、扉本体の開閉動作が不安定になるとい
う問題が生じる。
【0008】なお、前記公報に開示された伸縮扉は、扉
本体の下端が下部ガイドレールに案内されて移動する構
成とされているため、前述のように扉本体の開閉動作が
不安定になるという事態を幾分かは防止できる。しかし
ながら、扉本体が吊り下げ支持されているのみであって
扉本体の下端の移動が規制されない場合、即ち前記下部
ガイドレールに相当する部材が存在しない場合には、開
閉作動時における扉本体の移動側端部の縦枠材に生じる
振れが極めて大きくなり、扉本体の開閉動作が不安定に
なる問題は一層顕著なものとなる。
【0009】本発明は、かかる従来の課題に鑑み、開閉
作動時に扉本体の移動側端部が扉伸縮方向に振れるとい
う事態を回避して、扉本体の開閉動作の安定化を図るこ
とができる伸縮扉を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、扉伸縮方向に
配置された複数本の縦枠材8 をパンタグラフ機構9 によ
り伸縮自在に連結して構成された扉本体7 と、該扉本体
7 の上方に設置され且つ扉伸縮方向に延びるガイドレー
ル26,27 と、該ガイドレール26,27 に沿って走行可能と
され且つ前記扉本体7 を吊り下げ支持する走行輪ユニッ
ト32,33 とを備え、前記扉本体7 をその扉伸縮方向の一
端部を固定し且つ他端部を移動側端部として伸縮させる
ように構成した伸縮扉1 において、前記扉本体7 の移動
側端部を吊り下げ支持する走行輪ユニット32に、扉伸縮
方向の少なくとも2箇所に走行輪35,35 を離間させて配
設したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る伸縮扉1 の
全体構成を示す正面図である。同図に示すように、出入
口の左右両端には、 吊り元支柱2 と戸当たり支柱3 とが
配設され、これらの支柱2,3 はいずれも地面4 に立設さ
れている。また、これらの支柱2,3 には、その両者の上
端に跨がって上部枠5 が架設され、これらの支柱2,3 の
下端部は、地面4 に埋設された細長状の連結体6 を介し
て連結されている。
【0012】一方、扉本体7 は、扉伸縮方向(同図左右
方向)に等間隔をおいて上下方向に配置された複数本の
縦枠材8 と、これらの各縦枠材8 を伸縮自在に連結する
上下2段のパンタグラフ機構9,9 とを備えている。前記
各縦枠材8 は、図2に示すように、角筒状の前縦桟10と
後縦桟11とを上端の上部連結体12及び下端の下部連結体
(図示略)により一体的に連結したものであって、 矩形
の枠状に構成されている。そして、図1に示すように、
これらの複数本の縦枠材8 の内、所要箇所(図例では5
箇所)の縦枠材8 の下部には、棒状体13の上動及び下動
に伴って扉本体7 の開閉動作を許容及び規制する落とし
棒装置14が設けられている。なお、扉本体7 の扉伸縮方
向略中央部においては、一対の縦枠材8 が並列状に近接
配置された状態で複数個の連結ジョイント等により連結
されている。
【0013】また、この扉本体7 は、吊り元支柱2 側端
部が固定部とされ、且つ戸当たり支柱3 側端部が移動側
端部とされている。即ち、前記吊り元支柱2 側端部の縦
枠材8 は、複数個の連結具等を用いて吊り元支柱2 に固
定されているのに対し、戸当たり支柱3 側端部の縦枠材
(以下、第1縦枠材8 という)は、 戸当たり支柱3 に対
して当接及び離反可能とされている。この第1縦枠材8
は、その戸当たり支柱3 側に連接枠材16を一体に備え、
この連接枠材16の上下方向略中央部に、開閉操作用部材
である把手15と、この連接枠材8 を戸当たり支柱3 に当
接させて施錠するための施錠手段とが取り付けられてい
る。前記連接枠材16は、図6に示すように、前後の縦桟
10,11 との間に所定の隙間を設けてその戸当たり支柱3
側に形成された角筒状の端枠部17と、該端枠部17の前後
両端を前縦桟10及び後縦桟11に連結させる連結板状部1
8,18 とを一体に備えている。そして、前記端枠部17の
前後両側方に、前記把手15が取り付けられている。な
お、前記端枠部17の前後両端には、戸当たり支柱3 側に
突出する突片部19,19 が一体的に形成されている。
【0014】前記上下2段の各パンタグラフ機構9,9 は
夫々、図1及び図2に示すように、複数本の右上がり傾
斜リンク20と右下がり傾斜リンク21とを交差状に連結し
たものであり、これらのリンク20,21 は、各縦枠材8 の
前縦桟10と後縦桟11との間に配置されている。また、こ
の各パンタグラフ機構9 の右上がり傾斜リンク20と右下
がり傾斜リンク21とは、隣接する縦枠材8 相互間の上下
2箇所の枢軸22と、各縦枠材8 の上下3箇所の枢軸23と
を介して交差連結されている。この場合、縦枠材8 の3
箇所に配備された各枢軸23,23 の内、中央部の枢軸23
は、縦枠材8 に対して上下動不能な固定枢軸とされてお
り、上部及び下部の枢軸23,23 は、縦枠材8 に対して上
下摺動自在な可動枢軸とされている。
【0015】一方、前記上部枠5 の下部には、図2及び
図3に示すように、角筒状のレール形成体24がネジ25等
により固定されており、このレール形成体24の下面部に
前ガイドレール26及び後ガイドレール27が形成されてい
る。そして、この前ガイドレール26と後ガイドレール27
との間には、所定の隙間S が設けられている。なお、前
記上部枠5 は角筒体とされており、この上部枠5 の前側
下部には、扉本体7 の上端部前方まで延出された長尺な
前カバー28がネジ29等により固定され、この上部枠5 の
後側下部には、扉本体7 の上端部上方まで垂下された短
尺な後カバー30がネジ31等により固定されている。
【0016】図1に示すように、前記扉本体7 における
複数個の縦枠材8 の内、所要箇所の縦枠材8 の上方には
夫々、第1走行輪ユニット32及び第2走行輪ユニット33
が配置されている。詳述すると、前記第1縦枠材8 の上
方に第1走行輪ユニット32が配置され、戸当たり支柱3
側から第5、第9、第13及び第17番目に該当する合
計4箇所の縦枠材8 の上方に夫々、第2走行輪ユニット
33が配置されている。なお、戸当たり支柱3 側から第
3、第7、第11、第15及び第19番目に該当する合
計5箇所の縦枠材8 の上方には夫々、円筒状のガイド体
34が配置されている。
【0017】前記第1走行輪ユニット32は、図3〜図5
に示すように、前ガイドレール26及び後ガイドレール27
に沿って夫々走行可能な前後一対の走行輪35を1組とし
て、扉伸縮方向に対して2組の走行輪35,35 を備えてい
る。更に、この第1走行輪ユニット32は、前ガイドレー
ル26と後ガイドレール27との間に遊挿された支持体36を
備えている。この支持体36は、扉伸縮方向に長尺な中空
状の直方体であって、2本のボルト37,38 により前記第
1縦枠材8 の上方に固定されている。前記2本のボルト
の内、一方のボルト37は、前記第1縦枠材8 の上部連結
体12に螺合されてロックナット39によりロックされてい
る。また、他方のボルト38は、前記連接枠材16の端枠部
17の上端部に固定された略コ字状の補強板40の上壁41に
螺合されてロックナット42によりロックされている。そ
して、これらのボルト37,38 の頭部と固定ナット43,44
との間に前記支持体36が固定されており、この支持体36
に形成された2個の軸孔に、前記2組の走行輪35,35 を
回動自在に支持する各支軸45,45 が夫々嵌合されてい
る。
【0018】前記第2走行輪ユニット33も、同様にし
て、前ガイドレール26及び後ガイドレール27に沿って走
行可能な前後一対の走行輪46を1組として、扉伸縮方向
に対して2組の走行輪46,46 を備えている。更に、この
第2走行輪ユニット33は、対応する縦枠材8 の上方に1
本のボルト47、ロックナット48及び固定ナット49を用い
て固定された扉伸縮方向に短尺な支持体50を備えてお
り、この支持体50に形成された2個の軸孔に、前記2組
の走行輪46,46 を回動自在に支持する各支軸51,51が夫
々嵌合されている。
【0019】なお、前記ガイド体34は、前ガイドレール
26と後ガイドレール27との間に遊挿されて扉伸縮方向に
移動自在とされており、対応する縦枠材8 の上方にボル
ト52、ロックナット53及び固定ナット54を用いて固定さ
れている。
【0020】このように、前記扉本体7 は、前記第1走
行輪ユニット32及び各第2走行輪ユニット33に吊り下げ
支持されているのみであり、開閉動作が行われる際に扉
本体7 の下端の移動が規制されない構造となっている。
つまり、下部ガイドレールに相当する部材は備えられて
いない。
【0021】一方、前記第1走行輪ユニット32の2組の
走行輪35,35 は、図4に示すように、扉伸縮方向に相互
に所定寸法離間した状態で配列されている。厳密には、
この2組の走行輪35,35 の第1軸心間寸法Tは、走行輪
35の直径の約2倍に設定されている。この場合におい
て、前記第1軸心間寸法Tは、走行輪35の直径の1.5
倍以上又は2倍以上であって、且つ、扉本体7 が収縮限
界に達した時に第1走行輪ユニット32がその走行経路上
の他の構成要素と干渉しない範囲内、例えば3倍以下に
収まるように設定されることが好ましい。なお、前記他
の構成要素とは、例えば、図例のように第1走行輪ユニ
ット32と第2走行輪ユニット33との間にガイド体34が備
えられる場合にはガイド体34をいい、この両者間にガイ
ド体34が備えられない場合には第2走行輪ユニット33を
いう(以下でいう他の構成要素についても同様)。
【0022】更に、前記第1軸心間寸法Tは、第2走行
輪ユニット33の2組の走行輪46,46の第2軸心間寸法t
よりも長くなるように設定されている。厳密には、前記
第1軸心間寸法Tは、前記第2軸心間寸法tの約2倍に
設定されている。この場合において、前記第1軸心間寸
法Tは、第2軸心間寸法tの1.5倍以上又は2倍以上
であって、且つ、扉本体7 が収縮限界に達した時に第1
走行輪ユニット32がその走行経路上の他の構成要素と干
渉しない範囲内、例えば3倍以下に収まるように設定さ
れることが好ましい。
【0023】なお、前記第1走行輪ユニット32の2組の
走行輪35,35 の配列位置は、第2走行輪ユニット33の2
組の走行輪46,46 の縦枠材8 に対する配列位置を基準と
して比較した場合、戸当たり支柱3 側に位置する走行輪
35のみが戸当たり支柱3 側に偏位して配置されており、
他方の走行輪35については偏位していない状態となって
いる。
【0024】本実施形態の伸縮扉を使用する場合には、
次のようにして開閉する。先ず、扉本体7 を図1に示す
閉状態から開放させる作業は、各落とし棒装置14の棒状
体13を所定位置まで上動させ、必要に応じて施錠手段に
よる施錠を解除した後、扉本体7 における第1縦枠材8
(連接枠材16)の把手15を吊り元支柱2 側に押していく
ことにより行われる。これにより、各パンタグラフ機構
9 の右上がり傾斜リンク20が反時計廻りに、右下がり傾
斜リンク21が時計廻りに夫々傾動して、この各パンタグ
ラフ機構9 が収縮し、各縦枠材8 の相互の間隔が徐々に
狭小になる。これに伴って、第1走行輪ユニット32とガ
イド体34との間隔、及び各第2走行輪ユニット33と各ガ
イド体34との間隔も徐々に狭小になる。そして、扉本体
7 が収縮限界に達した時点で、各縦枠材8 が吊り元支柱
2 側で相互に重合した状態になると共に、第1走行輪ユ
ニット32、各ガイド体34及び第2走行輪ユニット33が相
互に近接又は当接した状態になる。
【0025】一方、前記扉本体7 を収縮限界の状態から
伸長させる作業は、前記第1縦枠材8 の把手15を戸当た
り支柱3 側に引っ張っていくことにより行われる。これ
により、前記各パンタグラフ機構9 の各傾斜リンク20,2
1 が前述の場合とは逆方向に傾動して、扉本体7 の各縦
枠材8 の相互の間隔が徐々に拡開する。これに伴って、
第1走行輪ユニット32とガイド体34との間隔、及び各第
2走行輪ユニット33と各ガイド体34との間隔も徐々に拡
開する。そして、前記第1縦枠材8 が戸当たり支柱3 に
当接した時点で、出入口が全閉状態となる。
【0026】このように、扉本体7 の開閉動作が行われ
ている間は、第1縦枠材8 の上下方向略中央部(把手15
の配設箇所)に、吊り元支柱2 側への押圧力と戸当たり
支柱3 側への引張り力とが作用する。この場合、扉本体
7 は第1、第2走行輪ユニット32,33 に吊り下げ支持さ
れているのみであり、しかも各パンタグラフ機構9 及び
これらと各縦枠材8 との間には、多数の枢軸22,23 によ
る連結部が存在しているため、各縦枠材8 は相互に平行
な状態を確実に維持できない構造となっている。特に、
扉本体7 の移動側端部に位置している第1縦枠材8 に
は、各縦枠材8 の平行度の狂いが累積して生じ得る構造
となっている。
【0027】しかしながら、この第1縦枠材8 を吊り下
げ支持している第1走行輪ユニット32には、扉伸縮方向
の2箇所に走行輪35,35 が離間して配置されているの
で、扉本体7 の開閉作動時に、この第1縦枠材8 に前記
押圧力及び引張り力が作用しても、この第1縦枠材8 に
扉伸縮方向の振れが発生することはない。即ち、第1走
行輪ユニット32を支点として第1縦枠材8 を揺動させる
ような力が働いた場合、第1走行輪ユニット32の2組の
走行輪35,35 が離間して配置されているので、この場合
の支点は、相互に離間した2箇所に存在することにな
る。従って、この2箇所の走行輪35,35 が揺動支点とな
ることは、幾何学的に考察すれば困難なことになり、第
1縦枠材8 には第1走行輪ユニット32を支点とする揺動
が生じないことになる。この結果、第1縦枠材8 の振れ
の発生が好適に低減され、扉本体7 の開閉動作が安定化
されることになる。
【0028】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、そ
の他種々の態様で実施することができる。
【0029】例えば、本実施形態では、第1走行輪ユニ
ット32の扉伸縮方向の2箇所に走行輪35,35 を配設した
が、この第1走行輪ユニット32の扉伸縮方向の3箇所以
上の複数箇所に走行輪を配設するようにしても良い。こ
の場合、n箇所(nは3以上)の走行輪の内、扉伸縮方
向の両端に位置する2箇所の走行輪の軸心間寸法は、走
行輪の直径のn−1倍以上とする必要があると同時に、
扉本体7 が収縮限界に達した時に第1走行輪ユニット32
がその走行経路上の他の構成要素と干渉しない範囲内に
収まるように設定する必要がある。
【0030】また、本実施形態では、第2走行輪ユニッ
ト33についても扉伸縮方向の2箇所に走行輪46,46 を配
設したが、この走行輪の配設箇所は1箇所であっても良
く、また第1走行輪ユニット32の配設箇所が3箇所以上
である場合にはこれと同数箇所又はこれよりも少ない複
数箇所であっても良い。そして、この場合には、第2走
行輪ユニット33の走行輪の軸心が存在している領域より
も、第1走行輪ユニット32の走行輪の軸心が存在してい
る領域の方が、扉伸縮方向において長くなるように設定
することが好ましい。
【0031】更に、本実施形態では、第2走行輪ユニッ
ト33が複数個備えられた伸縮扉に本発明を適用したが、
この第2走行輪ユニット33は1個備えられるものであっ
ても良く、また第2走行輪ユニット33が備えられずに第
1走行輪ユニット32のみによって扉本体7 の移動側端部
を吊り下げ支持するものであっても良い。
【0032】加えて、本実施形態では、1組の走行輪と
して前後方向の2箇所に走行輪35,35(46,46)を備えたも
のに本発明を適用したが、前後方向の1箇所のみに走行
輪を備えたものについても同様にして本発明を適用する
ことができる。
【0033】また、本実施形態では、扉本体7 が第1,
第2走行輪ユニット32,33 に吊り下げ支持されているの
みであって開閉動作が行われる際に扉本体7 の下端の移
動が規制されない構造の伸縮扉1 に本発明を適用したも
のであるが、扉本体7 の下端の前後移動を規制する下部
ガイドレールを備えた伸縮扉についても、扉本体の移動
側端部の振れをより確実に阻止するために、同様にして
本発明を適用しても良い。
【0034】更に、本実施形態では、1枚の扉本体のみ
からなる所謂片開き式の伸縮扉に本発明を適用したもの
であるが、2枚の扉本体を備えた所謂両開き式の伸縮扉
についても同様にして本発明を適用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、扉伸縮方向に配置され
た複数本の縦枠材をパンタグラフ機構により伸縮自在に
連結して構成された扉本体と、該扉本体の上方に設置さ
れ且つ扉伸縮方向に延びるガイドレールと、該ガイドレ
ールに沿って走行可能とされ且つ前記扉本体を吊り下げ
支持する走行輪ユニットとを備え、前記扉本体をその扉
伸縮方向の一端部を固定し且つ他端部を移動側端部とし
て伸縮させるように構成した伸縮扉において、前記扉本
体の移動側端部を吊り下げ支持する走行輪ユニットに、
扉伸縮方向の少なくとも2箇所に走行輪を離間させて配
設したので、扉本体の開閉動作が行われる際に、その移
動側端部に扉伸縮方向の振れが発生するという事態が可
及的に低減され、扉本体の開閉動作の安定化が図られる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す伸縮扉の全体の正面
図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す伸縮扉の要部縦断側
面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す伸縮扉の要部拡大縦
断側面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す伸縮扉の要部拡大縦
断正面図である。
【図5】図4のA─A線に従って切断した要部拡大横断
平面図である。
【図6】図4のB─B線に従って切断した要部拡大横断
平面図である。
【符号の説明】
1 伸縮扉 8 縦枠材 9 パンタグラフ機構 26 前ガイドレール(ガイドレール) 27 後ガイドレール(ガイドレール) 32 走行輪ユニット(第1走行輪ユニット) 33 走行輪ユニット(第2走行輪ユニット) 35 走行輪 46 走行輪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉伸縮方向に配置された複数本の縦枠材
    (8) をパンタグラフ機構(9) により伸縮自在に連結して
    構成された扉本体(7) と、該扉本体(7) の上方に設置さ
    れ且つ扉伸縮方向に延びるガイドレール(26)(27)と、該
    ガイドレール(26)(27)に沿って走行可能とされ且つ前記
    扉本体(7) を吊り下げ支持する走行輪ユニット(32)(33)
    とを備え、前記扉本体(7) をその扉伸縮方向の一端部を
    固定し且つ他端部を移動側端部として伸縮させるように
    構成した伸縮扉(1) において、前記扉本体(7) の移動側
    端部を吊り下げ支持する走行輪ユニット(32)に、扉伸縮
    方向の少なくとも2箇所に走行輪(35)(35)を離間させて
    配設したことを特徴とする伸縮扉。
JP28692199A 1999-10-07 1999-10-07 伸縮扉 Pending JP2001107668A (ja)

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