JP2001105522A - 蒸着フィルム及びこの蒸着フィルムを用いた包装材料 - Google Patents

蒸着フィルム及びこの蒸着フィルムを用いた包装材料

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JP2001105522A JP28821899A JP28821899A JP2001105522A JP 2001105522 A JP2001105522 A JP 2001105522A JP 28821899 A JP28821899 A JP 28821899A JP 28821899 A JP28821899 A JP 28821899A JP 2001105522 A JP2001105522 A JP 2001105522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透明性に優れ、高いガスバリア性を有すると共
にボイル殺菌やレトルト殺菌後も物性の劣化がなく、デ
ラミネーション等の発生がない高いボイル性、耐レトル
ト性を持つ実用性の高い蒸着フィルムおよびこの蒸着フ
ィルムを用いた包装材料を提供すること。 【解決手段】プラスチック基材1の少なくとも片面に、
ポリオール、イソシアネート化合物およびコロイダルシ
リカを含む複合物からなるプライマー層2、厚さ5〜3
00nmの無機酸化物からなる蒸着薄膜層3を順次積層
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や非食品及び
医薬品等の包装分野に用いられる包装用の積層体に関す
るもので、特にボイル殺菌やレトルト殺菌、オートクレ
ーブ殺菌等が必要な包装分野に用いられる蒸着フィルム
及びこの蒸着フィルムを用いた包装材料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、食品や非食品及び医薬品等の包装
に用いられる包装材料は、内容物の変質を抑制しそれら
の機能、性質および品質を保持するために、包装材料を
透過する酸素、水蒸気、その他内容物を変質させる気体
による影響を阻止する必要があり、これら様々の気体
(ガス)を遮断するガスバリア性を備えることが求めら
れている。そのため従来から、温度・湿度などによる影
響が少ないアルミニウム等の金属箔をガスバリア層とし
て用いた包装材料が一般的に用いられてきた。
【0003】ところが、アルミニウム等の金属箔を用い
た包装材料は、ガスバリア性に優れるが、包装材料を透
視して内容物を確認することができない、使用後の廃棄
の際は不燃物として処理しなければならない、検査の際
金属探知器が使用できないなどの欠点を有し問題があっ
た。
【0004】そこで、これらの欠点を克服した包装材料
として、例えば米国特許第3442686号公報、特公
昭63−28017号公報等に記載されているような酸
化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等の無機
酸化物を高分子フィルム上に、真空蒸着法やスパッタリ
ング法等の形成手段により蒸着膜を形成したフィルムが
開発されている。これらの蒸着フィルムは透明性及び酸
素、水蒸気等のガス遮断性を有していることが知られ、
金属箔等では得ることのできない透明性、ガスバリア性
の両者を有する包装材料として好適とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た包装用材料に適するフィルムであっても、包装容器ま
たは包装材として、蒸着フィルム単体で用いられること
はほとんどなく、蒸着後の後加工として蒸着フィルム表
面に文字・絵柄等を印刷加工またはフィルム等との貼り
合わせ、容器等の包装体への形状加工などさまざまな工
程を経て包装体を完成させている。特にボイル殺菌やレ
トルト殺菌、オートクレーブ殺菌等を行う場合の包装材
料は、種々さまざまな工程を経て殺菌されるために、包
装材料の設計には十分注意しなければならない。
【0006】そこで、上述した蒸着フィルム等を用いて
シーラントフィルムと貼り合わせ製袋後、内容物を充填
してボイル殺菌やレトルト殺菌を試みたところ、殺菌後
シール部の一部にデラミネーションが発生して外観不良
になったり、その部分からガスバリア性が低下し内容物
が変質する等の問題を有することが明らかとなった。
【0007】すなわち、この様な場合の包装材料として
用いられる条件として、内容物を直接透視することが可
能なだけの透明性、内容物に対して影響を与える気体等
を遮断する高いガスバリア性及びボイル殺菌やレトルト
殺菌、オートクレーブ殺菌後もガスバリア性の劣化がな
く、またデラミネーション等が発生しない等の耐ボイル
性、耐レトルト性及び耐オートクレーブ性を有すること
が求められている。
【0008】そこで、本発明においては透明性に優れ、
且つ高いガスバリア性を有すると共にボイル殺菌やレト
ルト殺菌後も物性の劣化がなく、デラミネーション等の
発生がない高い耐ボイル性、耐レトルト性を持つ実用性
の高い蒸着フィルムおよびこの蒸着フィルムを用いた包
装材料を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1に記載される発明は、プラスチック
基材の少なくとも片面に、ポリオール、イソシアネート
化合物およびコロイダルシリカを含む複合物からなるプ
ライマー層、厚さ5〜300nmの無機酸化物からなる
蒸着薄膜層を順次積層したことを特徴とする蒸着フィル
ムである。
【0010】請求項2の発明は、前記ポリオールがアク
リルポリオールであることを特徴とする請求項1記載の
蒸着フィルムである。
【0011】請求項3の発明は、前記プライマー層の厚
さが、0.01〜2μmの範囲であることを特徴とする
請求項1または2記載の蒸着フィルムである。
【0012】請求項4の発明は、前記無機酸化物が、酸
化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム或いはそ
れらの混合物であることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の蒸着フィルムである。
【0013】請求項5の発明は、前記蒸着フィルムの無
機酸化物薄膜上に被膜層を積層したことを特徴とする請
求項1〜4のいずれか1項に記載の蒸着フィルムであ
る。
【0014】請求項6の発明は、前記被膜層が水性高分
子および金属アルコキシド及び/又はその加水分解物か
らなる請求項1〜5記載のいずれか1項に記載の蒸着フ
ィルムである。
【0015】請求項7の発明は、前記被膜層を形成する
金属アルコキシドが、テトラエトキシシランまたはトリ
イソプロポキシアルミニウム、或いはそれらの混合物で
あることを特徴とする請求項6に記載の蒸着フィルムで
ある。
【0016】請求項8の発明は、前記被膜層が水溶性高
分子と塩化銀からなることを特徴とする請求項5記載の
蒸着フィルムである。
【0017】請求項9の発明は、前記被膜層を形成する
水溶性高分子が、ポリビニルアルコールであることを特
徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の蒸着フィ
ルムである。
【0018】請求項10の発明は、前記蒸着フィルムの
無機酸化物薄膜層又は被膜層上に接着層を介してヒート
シール層を積層したことを特徴をする請求項1〜5のい
ずれかに記載の包装材料である。
【0019】本発明によれば、プラスチック基材上にボ
イル殺菌やレトルト殺菌後も寸法安定性や密着性に優れ
たプライマー層を設けた後、ガスバリア性に優れた無機
酸化物層を積層した構成になっているので、ボイル殺層
菌やレトルト殺菌等の後もデラミネーションの発生やガ
スバリア性の劣化のない実用性の高い蒸着フィルムおよ
びこの蒸着フィルムを用いた包装材料が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明を図面を用いて更に詳細に
説明する。図1は本発明の蒸着フィルムを説明する断面
図である。
【0021】まず図1の本発明の蒸着フィルムを説明す
る。図1における基材1はプラスチック材料からなるフ
ィルムであり、その上にポリオールイソシアネート化合
物およびコロイダルシリカを含む複合物よりなるプライ
マー層2、無機酸化物からなる蒸着薄膜層3、被膜層4
が順次積層されている。この場合、被膜層4は、要求品
質により設けなくても構わない。
【0022】上述した基材1はプラスチック材料からな
るフィルムであり、蒸着薄膜層の透明性を生かすために
透明なフィルムが好ましい。例えば、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリエチレンナフタレートなど
のポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレ
ンなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポ
リカーボネートフィルム、ポリアクリルニトリルフィル
ム、ポリイミドフィルム等が用いられ、延伸、未延伸の
どちらでも良く、また機械的強度や寸法安定性を有する
ものが良い。これらをフィルム状に加工して用いられ
る。またこのプラスチック基材1の表面に、周知の種々
の添加剤や安定剤、例えば帯電防止剤、紫外線防止剤、
可塑剤、滑剤などが使用されていても良い。
【0023】プラスチック基材1の厚さはとくに制限を
受けるものではないが、包装材料としての適性、他の層
を積層する場合もあること、プライマー層2及び無機酸
化物蒸着薄膜層3、被膜層4を形成する場合の加工性を
考慮すると、実用的には3〜200μmの範囲で、用途
によって6〜30μmとすることが好ましい。
【0024】また、量産性を考慮すれば、連続的に各層
を形成できるように連続状長尺フィルムとすることが望
ましい。
【0025】本発明のプライマー層2は、プラスチック
基材1上に設けられ、プラスチック基材1と無機酸化物
からなる蒸着薄膜層3との間の密着性を高め、特にボイ
ル殺菌やレトルト殺菌、オートクレーブ殺菌等の加熱処
理後のデラミネーション発生等を防止することを目的と
する。
【0026】鋭意検討の結果、上記目的達成のためにプ
ライマー層として用いる事ができるのは、ポリオール、
イソシアネート化合物およびコロイダルシリカを含む複
合物が良好である。
【0027】更に、プライマー層を構成する複合物につ
いて詳細に説明する。ポリオールとは高分子末端に、2
つ以上の水酸基をもつもので、後に加えるイソシアネー
ト化合物のイソシアネート基と反応させるものである。
中でもアクリル酸誘導体モノマーを重合させて得られる
ポリオールもしくは、アクリル酸誘導体モノマーおよび
その他のモノマーとを共重合させて得られるポリオール
であるアクリルポリオールが特に好ましい。このポリオ
ールとしてエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメ
タクリレートやヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒ
ドロキシブチルメタクリレートなどのアクリル酸誘導体
モノマーを単独または共重合させポリオールや、前記ア
クリル酸誘導体モノマーとスチレン等のその他のモノマ
ーを加え共重合させたアクリルポリオールが好ましく用
いられる。またイソシアネート化合物との反応性を考慮
すると前記アクリルポリオールのヒドロキシル価が5〜
200(KOHmg/g)の間であることが好ましい。
【0028】またコロイダルシリカとは無定型シリカ粒
子が水中に分散してコロイド状をなしたものをさすが、
この場合はポリオール、イソシアネート系が一般的に有
機溶剤中で用いられるため、コロイダルシリカをシラン
カップリング剤等で修飾しメチルエチルケトンやキシレ
ン等の有機溶媒に分散させたものが特に好ましい。コロ
イダルシリカの粒径は20〜50nm程度のものが好ま
しいが、外観等に影響がない限り一般的に市販されれて
いる1〜100nm程度のものを用いることができる。
【0029】アクリルポリオールとコロイダルシリカの
比は比は、SiO2 換算の重量比で1/1から1000
/1の範囲であることが好ましく、より好ましくは2/
1から100/1の範囲にあることである。
【0030】溶解および希釈溶媒としては、溶解および
希釈可能であれば特に限定されるものではなく、例えば
酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
類、メチルエチルケトンなどのケトン類、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類等が単独および任意に配合
されたものを用いることができる。
【0031】更にイソシアネート化合物は、アクリルポ
リオールなどのポリオールと反応してできるウレタン結
合により基材や無機酸化物との密着性を高めるために添
加されるもので主に架橋剤もしくは硬化剤として作用す
る。前記機能を発揮するイソシアネート化合物の具体例
としては、芳香族系のトリレンジイソシアネート(TD
I)やジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
脂肪族系のキシレンジイソシアネート(XDI)やヘキ
サメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロン
ジイソシアネート(IPDI)などのモノマー類、これ
らの重合体、もしくは誘導体の1種またはこれらの2種
以上用いることができる。
【0032】ここでアクリルポリオールとイソシアネー
ト化合物の配合比は特に制限されるのもではないが、イ
ソシアネート化合物が少なすぎると硬化不良になる場合
があり、またそれが多すぎるとブロッキング等が発生し
加工上問題がある。そこでアクリルポリオールとイソシ
アネート化合物との配合比としては、イソシアネート化
合物由来のNCO基がアクリルポリオール由来のOH基
の50倍以下であることが好ましく、特に好ましいのは
NCO基とOH基が当量で配合される場合である。混合
方法は、周知の方法が使用可能で特に限定しない。
【0033】本発明におけるプライマー層はポリオー
ル、イソシアネート化合物およびコロイダルシリカを任
意の濃度で混合した複合溶液を製作し、プラスチック基
材1にコーティングし、乾燥硬化して形成する。
【0034】この複合溶液に各種添加剤、例えば、3級
アミン、イミダゾール誘導体、カルボン酸の金属塩化合
物、4級アンモニウム塩、4級ホスホニウム塩等の硬化
促進剤や、フェノール系、硫黄系、ホスファイト系等の
酸化防止剤、レベリング剤、流動調整剤、触媒、架橋反
応促進剤、充填剤等を添加することも可能である。
【0035】プライマー層2は複合溶液を例えばオフセ
ット印刷法、グラビア印刷法、シルクスクリーン印刷法
等の周知の印刷方式や、ロールコート、ナイフエッジコ
ート、グラビアコートなどの周知の塗布方式を用い基材
1の上にコーティングし、その後コーティング膜を乾燥
乾燥し溶媒等を除去し硬化させることによって形成す
る。
【0036】プライマー層2の厚さは、均一に塗膜が形
成することができれば特に限定しないが、一般的に0.
01〜2μmの範囲であることが好ましい。厚さが0.
01μmより薄いと均一な塗膜が得られにくく密着性が
低下する場合がある。また厚さが2μmを越える場合は
厚いために塗膜にフレキシビリティを保持させることが
できず、外的要因により塗膜に亀裂を生じる恐れがある
ため好ましくない。特に好ましいのは0.05〜0.5
μmの範囲内にあることである。
【0037】次に無機酸化物からなる薄膜層3は、酸化
アルミニウム、酸化珪素、酸化錫、酸化マグネシウム、
或いはそれらの混合物などの無機酸化物の蒸着膜からな
り、透明性を有しかつ酸素、水蒸気等のガスバリア性を
有するものであればよい。その中では、特に酸化アルミ
ニウム及び酸化珪素が好ましい。ただし本発明の薄膜層
3は、上述した無機酸化物に限定されず、上記条件に適
合する材料であれば用いることができる。
【0038】薄膜層3の厚さは、用いられる無機化合物
の種類・構成により最適条件が異なるが、一般的には5
〜300nmの範囲内が望ましく、その値は適宜選択さ
れる。ただし膜厚が5nm未満であると均一な膜が得ら
れないことや膜厚が十分ではないことがあり、ガスバリ
ア材としての機能を十分に果たすことができない場合が
ある。また膜厚が300nmを越える場合は薄膜にフレ
キシビリティを保持させることができず、成膜後に折り
曲げ、引っ張りなどの外的要因により、薄膜に亀裂を生
じるおそれがある。好ましくは、10〜150nmの範
囲内である。
【0039】無機酸化物からなる薄膜層3をプライマー
層2上に形成する手段としては各種手段が可能である
が、真空蒸着法により形成するのが一般的である。その
他の薄膜形成方法であるスパッタリング法、イオンプレ
ーティング法、プラズマ気相成長法(CVD)などを用
いることもできる。但し生産性を考慮すれば、現時点で
は真空蒸着法が最も優れている。この真空蒸着法による
真空蒸着装置の加熱手段としては電子線加熱方式、抵抗
加熱方式、誘導加熱方式のいずれかを適宜用いればよ
い。また薄膜とプラスチック基材の密着性及び薄膜の緻
密性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオン
ビームアシスト法を用いることも可能である。また、蒸
着膜の透明性を上げるために蒸着の際、酸素ガスなど吹
き込んだりする反応蒸着を行っても一向に構わない。
【0040】無機酸化物薄膜層3上に設けた被膜層4
は、無機酸化物薄膜層3を保護するためのもので、合わ
せて高いガスバリア性を付与するために設けられるもの
である。
【0041】上記被膜層4のなかで高いガスバリア性を
付与する被膜層としては、例えば水溶性高分子と1種以
上の金属アルコキシド及び/又は加水分解物からなるも
の、さらには前記金属アルコキシドが、テトラエトキシ
シラン、トリイソプロポキシアルミニウム、又はこれら
の混合物のいずれかからなる溶液を塗布形成したもので
ある。高いガスバリア性を付与する被膜の他の例として
は、水溶性高分子と塩化錫からなるもの、さらには前記
水溶性高分子が、ポリビニルアルコールからなる溶液を
塗布したものである。
【0042】具体的には水溶性高分子と塩化錫を水系
(水或いは水/アルコール混合)溶媒で溶解させた溶
液、或いはこれに金属アルコキシドを直接、或いは予め
加水分解させるなど処理を行ったものを混合した溶液を
無機化酸化物薄膜層3にコーティング、加熱乾燥し形成
したものである。被膜層4を形成する各成分について更
に詳細に説明する。
【0043】本発明の被膜層を形成するために用いられ
る水溶性高分子の具体例としては、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム等が挙げられる。特にポリビニルアルコール(以下、
PVAとする)はガスバリア性が最も優れる。ここでい
うPVAは、一般にポリ酢酸ビニルをけん化して得られ
るもので、酢酸基が数十%残存している、いわゆる部分
けん化PVAから酢酸基が数%しか残存していない完全
PVAまでを含み、特に限定されない。
【0044】また塩化錫は塩化第一錫(SnCl2 )、
塩化第二錫(SnCl4 )、或いはそれらの混合物であ
ってもよく、無水物でも水和物でも用いることができ
る。
【0045】更に金属アルコキシドは、テトラエトキシ
シラン〔Si(OC2 5 4 〕、トリイソプロポキシ
アルミニウム〔Al(O−2’−C3 7 3 〕などの
一般式、M(OR)n (M:Si,Ti,Al,Zr
等の金属、R:CH3 ,C25 等のアルキル基)で表
せるものである。中でもテトラエトキシシラン、トリイ
ソプロポキシアルミニウムが加水分解後、水系の溶媒中
において比較的安定であるので好ましい。
【0046】上述した各成分を単独又はいくつかを組み
合わせて被膜層を形成することができ、さらに被膜層の
ガスバリア性を損なわない範囲で、イソシアネート化合
物、シランカップリング剤、分散剤、安定化剤、粘度調
整剤、着色剤などの公知の添加剤を加えてもよい。
【0047】例えば被膜層4に加えられるイソシアネー
ト化合物は、その分子中に2個以上のイソシアネート基
(NCO基)を有するものであり、例えばトリレンジイ
ソシアネート(以下TDI)、トリフェニルメタントリ
イソシアネート(以下TTI)、テトラメチルキシレン
ジイソシアネート(以下TMXDI)などのモノマー類
と、これらの重合体、または誘導体などがある。
【0048】被膜層4を形成するためには、通常用いら
れるディッピング法、ロールコーティング法、スクリー
ン印刷法、スプレー法などの従来公知の手段を用いるこ
とができる。また被膜層4の厚さは、被膜層を形成する
コーティング剤の種類や加工条件によって異なるが、乾
燥後の厚さが0.01μm以上あれば良いが、厚さが5
0μm以上では膜にクラックが生じ易くなるため、0.
01〜50μmの範囲が好ましい。
【0049】更に無機酸化物薄膜層3または被膜層4上
に他の層を積層することも可能である。例えば印刷層、
介在フィルム、ヒートシール層等である。印刷層は包装
袋などとして実用的に用いるために形成されるものであ
り、ウレタン系、アクリル系、ニトロセルロース系、ゴ
ム系、塩化ビニル系等の従来から用いられているインキ
バインダー樹脂に各種顔料、体質顔料及び可塑剤、乾燥
剤、安定剤等の添加剤などが添加されてなるインキによ
り構成される層であり、文字、絵柄等が形成されてい
る。形成方法としては、例えばオフセット印刷法、グラ
ビア印刷法、シルクスクリーン印刷法等の周知の印刷方
式や、ロールコート、ナイフエッジコート、グラビアー
コート等の周知の塗布方式を用いることができる。厚さ
は0.1〜2.0μmで良い。
【0050】また必要な場合には介在フィルムを設ける
ことができる。介在フィルムはボイルおよびレトルト殺
菌時の破袋強度を高めるために設けられるもので、一般
的に機械強度及び熱安定性の面から二軸延伸ナイロンフ
ィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの内から選ばれる
一種である必要がある。厚さは、材質や要求品質等に応
じて決められるが、一般的には10〜30μmの範囲で
ある。形成方法としては接着層が2液硬化型ウレタン系
樹脂等の接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート
法、2液硬化型ウレタン系樹脂等のアンカーコート剤を
用いてヒートシール層を押し出しラミネートする方法等
の公知の方法により積層できる。
【0051】またヒートシール層は袋状包装体などを形
成する際に密封層として設けられるものである。例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン
−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル
酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体ま
たはそれらの金属架橋物等の樹脂の一種からなるフィル
ムが用いられる。厚さは目的に応じて決められるが、一
般的には15〜200μmの範囲である。形成方法とし
ては、ヒートシール層を形成するフィルムを2液硬化型
ウレタン樹脂などの接着剤を用いて貼り合わせるドライ
ラミネート法等を用いることが一般的であるがいずれも
公知の方法により積層することができる。
【0052】
【実施例】本発明の蒸着フィルムを具体的な実施例を挙
げて更に説明する。
【0053】〈複合溶液の調製〉 A)希釈溶媒(酢酸エチル)中、アクリルポリオール
(三菱レーヨン株式会社製;ダイヤナール LR20
9)とコロイダルシリカとして日産化学工業株式会社
製;スノーテックス MEK−ST)を用いアクリルポ
リオールに対し固形分で5%となるように加え、イソシ
アネート化合物としてTDI系硬化剤をアクリルポリオ
ールのOH基に対して1.1等量になるように添加した
混合溶液を、2%の濃度になるように希釈溶媒を加えた
ものを複合溶液Aとする。
【0054】B)希釈溶剤(酢酸エチル)中、アクリル
ポリオールのOH基に対しNCO基が1.1等量となる
ように加えた混合溶液を2%の濃度になるように希釈し
たものを複合溶液Bとする。
【0055】〈実施例1〉プラスチック基材1として、
厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの片面に、プライマー層2として複合溶液Aをグ
ラビアコート法により厚さ0.1μm形成した。(乾燥
膜厚)
【0056】次いでプライマー層2上に電子線加熱方式
による真空蒸着装置により、金属アルミニウムを蒸発さ
せ、そこに酸素ガスを導入し、厚さ20nmの酸化アル
ミニウムを蒸着して無機酸化物薄膜層3を形成した。
【0057】更にその上に下記組成のコーティング剤を
グラビアコーターで塗布し乾燥機で100°C、1分間
乾燥させて、厚さ0.3μmの被膜層4を形成した蒸着
フィルムを得た。コーティング剤の組成は、1液と2液
を配合比(wt%)で60/40に混合したものを用い
た。ここで、1液はテトラエトキシシラン10.4gに
塩酸(0.1N)89.6gを加え、30分間撹拌し加
水分解させた固形分3wt%(SiO2 換算)の加水分
解溶液、2液はポリビニルアルコールの3wt%水/イ
ソプロピルアルコール溶液(水:イソプロピルアルコー
ル重量比で90:10)である。
【0058】〈比較例1〉実施例1において、プライマ
ー層2を設けなかった以外は、実施例1と同様の蒸着フ
ィルムを作製し、比較例1の蒸着フィルムとした。
【0059】〈比較例2〉実施例1において、プライマ
ー層2として複合溶液Bを使用した以外は、実施例1と
同様の蒸着フィルムを作製し、比較例2の蒸着フィルム
とした。
【0060】〈包装材料の製造〉実施例1および比較例
1、2の蒸着フィルムの被膜層側に厚さ12μmの2軸
延伸ナイロンフィルム(ONY)およびポリオレフィン
系熱可塑性樹脂層として、厚さ70μmの未延伸ポリプ
ロピレンフィルムを2液硬化型ウレタン系接着剤を介し
てドライラミネート法により積層し、包装材料を得た。
【0061】〈テスト1〉実施例1及び比較例1、2の
蒸着フィルムを用いた包装材料で、4方シール部を有す
るパウチを作製し、それぞれ内容物として水150gを
充填し、121°C、30分間のレトルト殺菌を行っ
た。評価として、レトルト殺菌前後の酸素透過率(cc
/m2 /day)、蒸着フィルム/ONY間の剥離強度
(gr/15mm)及び目視観察によりレトルト後のデ
ラミネーション発生状況を観察した。その結果を表1に
示す。 剥離強度 ;T型剥離、gf/15mm 酸素透過率;cc/m2 /day、30°C−70%R
H.
【0062】
【表1】
【0063】表1にも示すように比較例1のボイル殺菌
前の初期評価をみるとプライマー層の必要なことがわか
る。またプライマー層のある構成においてはボイル殺菌
前の初期評価では密着性、ガスバリア性に問題は無い
が、レトルト後の結果をみると実施例1はガスバリア性
の劣化もなく、高い密着性を維持していることが分か
る。一方、比較例1,2をみるとレトルト後ではデラミ
ネーション等が発生し外観不良が発生しプラスチック基
材と薄膜層の密着性が足りないことが分かる。よって実
施例1の包装材料は比較例1、2のものに対して内容物
に対して影響を与える気体等を遮断する高いガスバリア
性を有し、レトルト殺菌後も劣化が無く、デラミネーシ
ョン等の発生がない耐レトルト性をすべて満たしてい
る。
【0064】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、透
明性に優れ、且つ高度なガスバリア性を持つ汎用性のあ
る包装材料が得られ、さらに、密着性を含めたレトルト
適性にも優れているので、包装分野において巾広く使用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蒸着フィルムの一例を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
1‥‥プラスチック基材 2‥‥プライマー層 3‥‥無機酸化物蒸着薄膜層 4‥‥被膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AD01 BA15 BA35 BA40 BB01 BB22 BB41 BB51 CA03 CA28 4F100 AA17C AA18C AA19C AA20B AA20C AH06D AK01A AK01D AK21D AK42 AK51B AK54B AR00E AS00D AT00D BA04 BA05 BA07 BA25B BA25C CA19B CB00 EH66C GB15 JB09D JD02 JL12E JM02C JN01 YY00B YY00C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック基材の少なくとも片面に、ポ
    リオール、イソシアネート化合物およびコロイダルシリ
    カを含む複合物からなるプライマー層、厚さ5〜300
    nmの無機酸化物からなる蒸着薄膜層を順次積層したこ
    とを特徴とする蒸着フィルム。
  2. 【請求項2】前記ポリオールがアクリルポリオールであ
    ることを特徴とする請求項1記載の蒸着フィルム。
  3. 【請求項3】前記プライマー層の厚さが、0.01〜2
    μmの範囲であることを特徴とする請求項1または2記
    載の蒸着フィルム。
  4. 【請求項4】前記無機酸化物が、酸化アルミニウム、酸
    化珪素、酸化マグネシウム或いはそれらの混合物である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    蒸着フィルム。
  5. 【請求項5】前記蒸着フィルムの無機酸化物薄膜上に被
    膜層を積層したことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の蒸着フィルム。
  6. 【請求項6】前記被膜層が水性高分子および金属アルコ
    キシド及び/又はその加水分解物からなることを特徴と
    する請求項5記載の蒸着フィルム。
  7. 【請求項7】前記被膜層を形成する金属アルコキシド
    が、テトラエトキシシラン、トリイソプルポキシアルミ
    ニウム、又はこれらの混合物のいずれかからなることを
    特徴とする請求項6記載の蒸着フィルム。
  8. 【請求項8】前記被膜層が水溶性高分子と塩化銀からな
    ることを特徴とする請求項5記載の蒸着フィルム。
  9. 【請求項9】前記被膜層を形成する水溶性高分子が、ポ
    リビニルアルコールであることを特徴とする請求項5〜
    8のいずれか1項に記載の蒸着フィルム。
  10. 【請求項10】前記蒸着フィルムの無機酸化物薄膜層又
    は被膜層上に接着層を介してヒートシール層を積層した
    ことを特徴をする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    包装材料。
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JP2010069754A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Dainippon Printing Co Ltd 耐候性を有する透明蒸着フィルム及びそれを使用した積層体

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