JP2001105471A - ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法 - Google Patents
ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法Info
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Abstract
とができると共に、長期にわたって目的とする二次発泡
厚を得ることができる発泡シート、即ちライフサイクル
が長い発泡シートを提供することを目的とする。又、本
発明は従来の発泡シートに比較すると圧縮物性に優れ、
軽量化を図ることが可能な発泡シートを提供することも
目的とする。 【解決手段】 本発明のポリスチレン系樹脂発泡シート
の製造方法は、ポリスチレン系樹脂と物理発泡剤とを押
出機により溶融混練して発泡性溶融樹脂とし、該溶融樹
脂を押出して発泡せしめるポリスチレン系樹脂発泡シー
トの製造方法において、物理発泡剤として50重量%以
上70重量%未満のイソブタンと15重量%以上30重
量%以下のノルマルブタンと0.5重量%以上50重量
%未満のプロパンと0重量%以上5重量%以下のその他
の物理発泡剤(但し、イソブタンとノルマルブタンとプ
ロパンとその他の物理発泡剤との合計が100重量%)
とからなる混合物を用いるという構成を採用することに
よって、上記目的を達成した。
Description
発泡シートの製法に関する。更に詳しくは、早期に熱成
形できると共に熱成形可能な期間が長く、且つ、圧縮物
性に優れたポリスチレン系樹脂発泡シートの製法に関す
る。
性に優れると共に、熱成形によって得られた成形品が軽
量で断熱性に優れ、しかも外観が美麗である等の特徴を
有するため、弁当箱、トレイ、丼、カップ等の食品用容
器等の熱成形用の素材として、近年大量に使用されてき
た。
「発泡シート」という。)は、押出機内でポリスチレン
系樹脂を加熱し混練し溶融し、得られた溶融樹脂混合物
に発泡剤や必要に応じてタルク等の気泡調節剤、流動パ
ラフィン等の潤滑剤を添加し、更に加熱混練して発泡性
溶融樹脂混合物とした後、押出機の先端に取付けられた
ダイから空気中に放出して発泡させる等の方法によって
製造されている。
泡シートを熱成形する際の二次成形性に優れる等の理由
から工業用ブタンが広く使用されてきた。又、発泡シー
トを熱成形すると、加熱により発泡シートが膨張して厚
さが増大するという現象(以下、「二次発泡」とい
う。)が起き(以下、この現象が発生した後の発泡シー
トの厚さを「二次発泡厚」という。)、かかる現象を利
用して目的とする厚さの成形品を得ることができる熱成
形適性期間(以下、「ライフサイクル」という。)を長
くする目的でイソブタンの含量が多い発泡剤を使用する
ことも行われてきた(特願昭62−149883号
等)。
泡剤を使用した発泡シートはライフサイクルが長い反
面、イソブタンが発泡シートから逸散する速度が遅いた
め2週間から4週間程度の熟成期間を必要とし、ノルマ
ルブタンを主成分とするライフサイクルが比較的短い工
業用ブタンを使用した発泡シートであっても、2週間程
度の熟成期間を必要とし、熟成期間中は熱成形をするこ
とができないという問題が発生していた。
無理に熱成形すると、発泡シート中に残存している発泡
剤量が多すぎるので、発泡剤による発泡シートの可塑化
作用の影響が大きく、得られる成形品に表面荒れ等が発
生するという弊害が発生していた。従って、商品として
通用する成形品を得るためには、熟成期間中は2〜20
倍もの発泡倍率を有する嵩高の発泡シートをロール状に
巻いて倉庫に保管しておかなければならず、保管にかか
る費用や管理にかかる労力が多大なものになるという問
題が発生していた。この問題は、気温が低くなって発泡
剤の逸散速度が遅くなる冬季において、特に深刻な問題
となっていた。
2週間以内の発泡シートを開発すべく、比較的沸点が低
くポリスチレン系樹脂に対するガス透過速度が速いプロ
パンを使用することを試みた。しかし、得られた発泡シ
ートは、プロパンのポリスチレン系樹脂に対するガス透
過速度が速すぎるため、発泡シート中の発泡剤残存量が
早期に少なくなって、製造後1週間程度で発泡シートの
二次発泡性が低下して、熱成形時に目的とする厚さの成
形品を得ることができなくなるという、ライフサイクル
が短すぎるものであった。
求されるため、軽量化を図るために使用樹脂量を少なく
した場合であっても、従来と同程度の圧縮物性等の物性
を有することが望ましい。
短く早期に使用することができると共に、長期にわたっ
て目的とする二次発泡厚を得ることができる発泡シー
ト、即ちライフサイクルが長い発泡シートを提供するこ
とを目的とする。又、本発明は従来の発泡シートに比較
すると圧縮物性に優れ、軽量化を図ることが可能な発泡
シートを提供することも目的とする。
樹脂発泡シートの製造方法は、ポリスチレン系樹脂と物
理発泡剤とを押出機により溶融混練して発泡性溶融樹脂
とし、該溶融樹脂を押出して発泡せしめるポリスチレン
系樹脂発泡シートの製造方法において、物理発泡剤とし
て50重量%以上70重量%未満のイソブタンと15重
量%以上30重量%以下のノルマルブタンと0.5重量
%以上50重量%未満のプロパンとその他の物理発泡剤
(但し、イソブタンとノルマルブタンとプロパンと0重
量%以上5重量%以下のその他の物理発泡剤との合計が
100重量%)とからなる混合物を用いることを特徴と
する。
チレンの単独重合体及び共重合体を包含する。該共重合
体は、下記の一般式(1)で表されるスチレン系モノマ
ーを共重合成分として含有するものが好ましく、該共重
合成分のモノマー単位の含有量は、25重量%以上が好
ましく、50重量%以上がより好ましい。
基を示し、Zはハロゲン原子またはメチル基を示し、p
は0または1〜3の整数である。
ポリスチレン、ゴム変性ポリスチレン、スチレン−アク
リロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、
スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共
重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、ポリスチレン−ポリフェニレンエーテル
共重合体、ポリスチレンとポリフェニレンエーテルとの
混合物などが例示される。
点が100℃以上のものを使用することが、発泡シート
の耐熱性を向上させることができるので好ましい。尚、
該ビカット軟化点はJISK7206(試験荷重はA
法、伝熱媒体の昇温速度は50℃/時)にて求められ
る。
は、その溶融粘度が、190℃、剪断速度100/se
cの条件において、20〜10000Pa・sであるこ
とが好ましく、100〜5000Pa・sであることが
より好ましい。該溶融粘度が20Pa・s未満では、発
泡シート形成時にダイより押出された溶融樹脂を引取る
ことができず、発泡シートの形成が困難になる虞れがあ
る。一方、10000Pa・sを超えると、粘度が高す
ぎて押出圧力が上昇しすぎて押出成形が困難になり、良
質の発泡シートを得ることができなくなる虞れがある。
剤として、タルク、カオリン、マイカ、シリカ、炭酸カ
ルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、酸化ア
ルミニウム、ベントナイト、ケイソウ土等の無機物粉
末、又は重炭酸ナトリウム、クエン酸モノナトリウム塩
等を添加することができる。これらの気泡調整剤は、通
常は単独で使用されるが2種以上組合せて用いてもよ
い。
子系が小さいほど発泡層の気泡径を小さくする効果が大
きいので、使用量が少なくても気泡径を小さくすること
ができる。かかる観点から無機物粉末の平均粒子径(遠
心沈降法)は30μm以下であることが好ましく、20
μm以下であることがより好ましく、15μm以下であ
ることが更に好ましい。但し、平均粒子径が小さくなる
ほど加工に費用がかかり、無機物粉末の価格が高くなる
ので、0.1μmを下限とすることが好ましい。上記無
機物粉末の中でも、タルクが気泡径を小さくする効果が
大きいと共に安価なので最も好ましい。
て各種の添加剤、例えば、造核剤、酸化防止剤、熱安定
剤、帯電防止剤、導電性付与剤、耐候剤、紫外線吸収
剤、難燃剤、無機充填剤等を添加することができる。
ブタンとノルマルブタンとプロパンと必要に応じて添加
されるその他の物理発泡剤とからなり、これらの物理発
泡剤の合計は100重量%である。又、本発明において
は、これらに熱分解型発泡剤を配合することもできる。
50重量%未満である。プロパンの含量が該範囲内であ
れば、発泡シート製造後の熟成期間を短縮することによ
って早期の熱成形が可能となる。更に、発泡剤の含量を
変更することにより、季節や顧客の熱成形のスケジュー
ルに対応して熟成期間を自由に制御することができる。
は、熟成期間を短縮して早期の熱成形を可能にするとい
う効果を殆ど得ることができない。一方、プロパンの含
量が50重量%以上の場合は、発泡シート中に残存して
いる発泡剤の量(以下、「残存発泡剤量」という。)が
早期に少なくなりすぎるので、早期に二次発泡性が低下
して、目的とする二次発泡厚を得ることができなくな
る。従って、熟成期間を短縮すると同時にライフサイク
ルの長期化を実現するには、プロパンの含量は0.5重
量%以上20重量%未満であることが好ましく、1重量
%以上15重量%以下であることがより好ましく、2重
量%以上10重量%以下であることが更に好ましい。
70重量%未満である。イソブタンの含量が50重量%
未満の場合は、発泡シートに含まれる残存発泡剤量が早
期に少なくなるので、ライフサイクルの長期化を実現す
ることができなくなる。一方、イソブタンの含量が70
重量%以上の場合は、発泡剤が長期にわたって残存する
ので、熟成期間が長くなりすぎる。熟成期間が不充分な
状態で熱成形を行なうと、熱成形時に発泡シート内の残
存発泡剤による可塑化や、発泡シートの表層樹脂中に溶
解している発泡剤の気化による発泡シートの表面荒れが
発生し、発泡シートの美麗な外観が著しく損なわれる。
以上30重量%以下である。ノルマルブタンの含量が1
5重量%未満の場合は、ノルマルブタンを少なくした分
をプロパンで補えばライフサイクルの長期化を図ること
が困難になり、ノルマルブタンを少なくした分をイソブ
タンで補えば熟成期間の短縮を図ることが困難になる。
一方、ノルマルブタンの含量が30重量%を超える場合
は、イソブタンの含量が相対的に減少するので、ライフ
サイクルの長期化を図ることが難しくなる。
%以上5重量%以下である。その他の物理発泡剤は、脂
肪族炭化水素としてペンタン、ヘキサン等が挙げられ、
環式脂肪族炭化水素としてシクロブタン、シクロペンタ
ン等が挙げられ、ハロゲン化炭化水素として1,1,
1,2−テトラフルオロエタン等が挙げられる。これら
の含量が5重量%を超える場合は、プロパンとイソブタ
ンとノルマルブタンを特定量配合することによる上記効
果を得ることができなくなる虞がある。
ム、クエン酸モノナトリウム塩等の熱分解型発泡剤を本
発明の目的及び効果を阻害しない範囲(通常ポリスチレ
ン系樹脂100重量部に対して10重量%未満)で配合
することもできる。
には制限はないが、通常は40kg/m3以上800k
g/m3以下である。又、本発明によって得られる発泡
シートの厚さにも制限はないが、0.4〜7mmが好ま
しく、0.5〜4mmがより好ましく、0.6〜3mm
がとくに好ましい。
は、押出機にスチレン系樹脂と、必要に応じて前記無機
物等とを添加し、加熱して樹脂を溶融した後、上記発泡
剤を圧入して混練し、次いで目的とする樹脂温度に調整
された発泡性溶融樹脂混合物を、高圧の環状ダイ内から
大気圧下に放出し、得られた円筒状の発泡体を切り開い
てシートとする方法を採用することができる。又、本発
明においては一のダイに複数の押出機を接続し、各押出
機から供給されたスチレン系樹脂と必要に応じて添加さ
れた気泡調節剤等と上記発泡剤との溶融樹脂混合物とを
ダイ内で融着し一体としてシート状に押出して発泡させ
る共押出法を採用することもできる。
は、ポリスチレン系樹脂の種類、上記発泡剤の配合、気
泡調整剤の種類、目的とする発泡シートの密度によって
適宜選択できるが、通常は、基材樹脂100重量部に対
して、発泡剤は0.5〜10重量部、気泡調整剤0.1
〜10重量部である。又、上記放出される溶融混合物の
樹脂温度は、基材樹脂の種類、発泡剤の種類、気泡調整
剤の種類、目的とする発泡シートの密度によって適宜選
択できるが、通常は120〜190℃である。
には、発泡シートを構成するポリスチレン系樹脂と同様
のポリスチレン系樹脂を積層したり、柔軟性があって取
り扱いやすい耐衝撃性ポリスチレン系樹脂を積層するこ
とができる。又、耐衝撃性ポリスチレン系樹脂を積層し
その上に更に二軸延伸ポリスチレン系樹脂又は二軸延伸
耐衝撃性ポリスチレン系樹脂を積層することもできる。
エチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチ
レン等のポリエチレン系樹脂、プロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合
体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、プロピレン
−エチレン−ブテンランダム共重合体、ポリプロピレン
系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリ
レート等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、
及びこれらの樹脂の混合物を積層することもできる。但
し、ポリスチレン系樹脂との接着性が悪い樹脂を積層す
る場合は、必要な接着層を介在させる必要がある。
法は、該発泡シートにTダイやサーキュラーダイ等の各
種のダイからシート状に押出す押出ラミネーションによ
るのが通常であるが、上記発泡剤を含有した発泡性ポリ
スチレン系樹脂と上記各種の積層用樹脂とを共押出用ダ
イの中で積層する方法を採用することもできる。
詳細に説明する。
リスチレン系樹脂「HRM2」を使用し、該ポリスチレ
ン系樹脂100重量部に対してタルク1重量部を配合し
たものを60mmφの押出機に投入して溶融混練するこ
とにより溶融樹脂とし、該溶融樹脂に表1に示す組成の
プロパンとイソブタンとプロパンとからなる混合発泡剤
を2〜3(重量部/ポリスチレン系樹脂100重量部)
の割合で圧入して更に混練した。尚、上記混合発泡剤の
配合は表1に示す。
た90mmφの押出機にて、上記溶融混合物を165〜
170℃に冷却することにより発泡性溶融混合樹脂と
し、該発泡性溶融混合樹脂を環状ダイを通して押出発泡
させることにより円筒状の発泡体とし、該発泡体を円柱
状の冷却装置側面上を通過させながら冷却した後、押出
方向に切開くことにより発泡シートを得た。得られた発
泡シートの密度、厚さを表1に、発泡シートの製造日を
基準とする成形可能期間及び該成形可能期間から算出し
たライフサイクルを表2に、二次発泡厚等の諸物性を表
3に示す。
押出された厚さ0.1mmの耐衝撃性ポリスチレン樹脂
層を介して厚さ0.035mmの二軸延伸ポリスチレン
樹脂フィルムを積層することにより積層発泡シートを得
た。得られた発泡シートの密度、厚さを表1に、上記フ
ィルムを積層した製造日を基準とする成形可能期間及び
ライフサイクルを表2に、二次発泡厚等の諸物性を表3
に示す。
同様に耐衝撃性ポリスチレン樹脂層を介して二軸延伸ポ
リスチレン樹脂フィルムを積層することにより積層発泡
シートを得た。得られた発泡シートの密度、厚さを表1
に、上記フィルムを積層した製造日を基準とする成形可
能期間及びライフサイクルを表2に、二次発泡厚等の諸
物性を表3に示す。
同様に耐衝撃性ポリスチレン樹脂層を介して二軸延伸ポ
リスチレン樹脂フィルムを積層することにより積層発泡
シートを得た。得られた発泡シートの密度、厚さを表1
に、上記フィルムを積層した製造日を基準とする成形可
能期間及びライフサイクルを表2に、二次発泡厚等の諸
物性を表3に示す。
次発泡厚は、製造後14日の時点での発泡シートから縦
10cm×横10cm×シート厚さ(積層シートの場合
は全厚さ)のサンプルを切出し、該サンプルを145℃
のオーブンにて、実施例1〜3及び比較例1〜3の場合
は25秒間加熱した後、実施例4〜5及び比較例4の場
合は30秒間加熱した後の発泡シート表面荒れの有無を
目視で判断し、各々のサンプル厚さを測定することによ
り求めた。
及び圧縮弾性率の値は、製造後63日の発泡シートから
縦5cm×横5cm×シート厚さ(積層発泡シートの場
合は積層フィルムを含む全厚さ)のサンプルを切出し、
JISK7220に準拠して圧縮速度5mm/minの
試験条件にて測定した。
例1〜3の発泡シートは、プロパンを配合していない比
較例1,2の発泡シートに比較して熟成期間が短いと共
にライフサイクルが長いことが判る。又、実施例4〜5
の積層発泡シートは、プロパンの配合量が多すぎる比較
例4の積層発泡シートに比較してライフサイクルが長い
ことが判る。
実施例1〜5の発泡シートは、プロパンを配合していな
い比較例1,2の発泡シートに比較して、圧縮降伏点強
さ及び圧縮弾性率に優れた発泡シートであることが判
る。
の製造方法は、ポリスチレン系樹脂と物理発泡剤とを押
出機により溶融混練して発泡性溶融樹脂とし、該溶融樹
脂を押出して発泡せしめるポリスチレン系樹脂発泡シー
トの製造方法において、物理発泡剤として50重量%以
上70重量%未満のイソブタンと15重量%以上30重
量%以下のノルマルブタンと0.5重量%以上50重量
%未満のプロパンと0重量%以上5重量%以下のその他
の物理発泡剤(但し、イソブタンとノルマルブタンとプ
ロパンとその他の物理発泡剤との合計が100重量%)
とからなる混合物を用いるという構成を採用しているの
で、本発明の製造方法によれば、製造後の熟成期間が短
期間で足りると共に、ライフサイクルが長く、目的とす
る二次発泡厚の成形品を長期間にわたって得ることが可
能なポリスチレン系樹脂発泡シートを提供することがで
きる。
ポリスチレン系樹脂に対するガス透過速度が速いプロパ
ンと、ガス透過速度が遅いイソブタンと、ガス透過速度
がプロパンとイソブタンの中間のノルマルブタンとの混
合物を用いているので、プロパンは早期に逸散し、ノル
マルブタンは徐々に逸散し、イソブタンは極めて遅く逸
散することとなる。従って、残存発泡剤量はプロパンが
逸散している間は急激に減少するが、プロパンの逸散が
終了した後は、残存発泡剤量が徐々に減少することにな
るので、熟成期間の短縮化とライフサイクルの長期化を
同時に実現することができる。更に、発泡剤の配合を上
記範囲内で調製することにより、熟成期間とライフサイ
クルを自由に調節することもできる。
系樹脂発泡シートに比較すると、圧縮降伏点強さ及び圧
縮弾性率に優れている。従って、使用樹脂量を少なくす
ることによって成形品の軽量化を図っても、従来品と同
程度の圧縮物性の成形品を提供することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリスチレン系樹脂と物理発泡剤とを押
出機により溶融混練して発泡性溶融樹脂とし、該溶融樹
脂を押出して発泡せしめるポリスチレン系樹脂発泡シー
トの製造方法において、物理発泡剤として50重量%以
上70重量%未満のイソブタンと15重量%以上30重
量%以下のノルマルブタンと0.5重量%以上50重量
%未満のプロパンと0重量%以上5重量%以下のその他
の物理発泡剤(但し、イソブタンとノルマルブタンとプ
ロパンとその他の物理発泡剤との合計が100重量%)
とからなる混合物を用いることを特徴とするポリスチレ
ン系樹脂発泡シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29252199A JP4434382B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001105471A true JP2001105471A (ja) | 2001-04-17 |
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ID=17782892
Family Applications (1)
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JP29252199A Expired - Fee Related JP4434382B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | ポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP4434382B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009235163A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及びその製造方法、並びに、予備発泡粒子及び発泡成形品 |
JP2016216546A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | 株式会社ジェイエスピー | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート |
JP2019001095A (ja) * | 2017-06-16 | 2019-01-10 | デンカ株式会社 | 延伸シート及びその成形品 |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP29252199A patent/JP4434382B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016216546A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | 株式会社ジェイエスピー | 熱成形用ポリスチレン系樹脂発泡シート |
JP2019001095A (ja) * | 2017-06-16 | 2019-01-10 | デンカ株式会社 | 延伸シート及びその成形品 |
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JP4434382B2 (ja) | 2010-03-17 |
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