JP7428540B2 - ポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂積層発泡シート - Google Patents
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Description
このような電子レンジ加熱用容器としては、耐熱性ポリスチレン系樹脂発泡シートにポリオレフィン系樹脂フィルムなどが積層されたポリスチレン系樹脂積層発泡シートが熱成形されたものが広く使用されている。
しかし、見掛け密度が低く、表層部の見掛け密度が高く調整された発泡シートの熱成形により得られる容器を、パスタ等の食品が包装された状態で電子レンジにより加熱した場合、加熱条件によっては、食品からの伝熱によって容器の表面が局所的に加熱され、容器の表面に部分的な膨れ等(以下、ミミズ腫れともいう)が発生するおそれがあることがわかった。
[1]ビカット軟化温度110℃以上のポリスチレン系樹脂を炭素数3~5の脂肪族飽和炭化水素と早期散逸性発泡剤とを含む物理発泡剤により発泡させてなる、厚み0.5~3mm、見掛け密度60kg/m3以上150kg/m3未満、独立気泡率60%以上のポリスチレン系樹脂発泡シートにおいて、
該発泡シートの少なくとも一方の表面側において、表面から厚み方向に200μmまでの表層部の見掛け密度(A)と該発泡シートの見掛け密度(B)との比[A/B]が1.4以上であり、
該表層部中の該飽和炭化水素の含有量が2.3kg/m3以下であり、
該発泡シート中の該飽和炭化水素の含有割合が1.0~3.2重量%であることを特徴とするポリスチレン系樹脂発泡シート。
[2]前記早期散逸性発泡剤がジメチルエーテルであり、前記物理発泡剤中の前記飽和炭化水素とジメチルエーテルとの重量比が75:25~50:50であることを特徴とする前記1に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
[3]前記発泡シートの表層部中の前記飽和炭化水素の含有量が1.0kg/m3以上2.0kg/m3以下であることを特徴とする前記1又は2にポリスチレン系樹脂発泡シート。
[4]前記発泡シートの坪量が100~220g/m2であることを特徴とする前記1~3のいずれか一に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
[5]前記発泡シートの少なくとも一方の表面側において、表面から厚み方向に200μmまでの表層部の見掛け密度(A)と該発泡シートの見掛け密度(B)との比[A/B]が1.4以上1.9以下であることを特徴とする前記1~4のいずれか一項のポリスチレン系樹脂発泡シート。
[6]前記一方の表面側に熱可塑性樹脂フィルム層が積層されたことを特徴とする前記1~5のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
[7]電子レンジ加熱用容器の熱成形に用いられることを特徴とする前記6に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
ビカット軟化温度110℃以上のポリスチレン系樹脂としては、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体(以下、スチレン-アクリル酸共重合体、スチレン-メタクリル酸共重合体及びそれらの混合物を総称してスチレン-(メタ)アクリル酸共重合体ともいう。)、スチレン-αメチルスチレン等の耐熱ポリスチレンと称されるものが例示される。また、ポリスチレンとこれらの耐熱ポリスチレンとの混合物や、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)と耐熱ポリスチレンとの混合物、ポリスチレンとポリフェニレンエーテルとの混合物、耐熱ポリスチレンとポリフェニレンエーテルとの混合物、ポリスチレンと耐熱ポリスチレンとポリフェニレンエーテルとの混合物等も例示される。これらの中でも、スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、ポリスチレンとポリフェニレンエーテルとの混合物、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)と耐熱ポリスチレンとの混合物がより好ましく用いられ、スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)とスチレン-(メタ)アクリル酸共重合体との混合物が特に好ましく用いられる。
即ち、該発泡シートは、低見掛け密度の軽量な発泡シートとするために充分な量の物理発泡剤を用いても、該物理発泡剤が、飽和炭化水素と早期散逸性発泡剤とを含む物理発泡剤であり、早期散逸性発泡剤が早期に逸散するため、軽量性を維持しつつ表層部の飽和炭化水素含有量が少なくすることができる。そのため、発泡シートの剛性を維持するために表層部の密度を大きくした場合であっても、表層部における発泡剤の残存量が少なくなる。その結果、得られた容器の電子レンジ加熱時における三次発泡が抑制され、ミミズ腫れの発生が起きにくい発泡シートとなる。
本発明のポリスチレン系樹脂発泡シートの厚みは、0.5~3mmである。該厚みが前記範囲内であると、発泡シートの熱成形性が良好なものとなり、発泡シートの熱成形により得られる容器は剛性、断熱性、取り扱い性等に優れるものとなる。かかる観点から、該厚みは0.7~2.5mmであることが好ましく、より好ましくは1~2mmである。
なお、従来技術においては、ミミズ腫れは、低見掛け密度(高発泡倍率)の発泡シートの熱成形により得られる容器において、より発生しやすい傾向があった。本発明者等は、低見掛け密度の発泡シートは、製造時に発泡剤を多く使用することにより、発泡シート中の発泡剤の残存量が多くなりやすいことがその原因であると考え、熱成形性を維持しつつ、軽量性と、ミミズ腫れ抑制とを並立することに成功した。
前記測定を、発泡シートの押出方向にわたって等間隔の10箇所について行い、それらの算術平均値を表層部の見掛け密度とする。
S(%)=(Vx-W/ρ)×100/(Va-W/ρ) ・・・(1)
Va:測定に使用されたカットサンプルの外寸から計算されたカットサンプルの見掛け上の体積(cm3)。
W:測定に使用されたカットサンプル全重量(g)。
ρ:発泡シートを構成する樹脂の密度(g/cm3)
なお、二次厚とは、発泡シートが加熱されて、二次発泡した後の発泡シートの厚みをいう。
発泡シートの加熱前の厚みは、前記発泡シートの厚みの測定方法により求められる値である。加熱後の発泡シートの厚み(二次厚)は、次のとおり定められる。加熱前のシート厚みの測定が済んだ各サンプルを、縦300mm、横300mm、厚さ10mmサイズの正方形状の木製枠材であって、中央部に縦200mm、横200mmの正方形状の貫通孔が設けられた木製枠材を2枚用いて、サンプルの中央と木製枠の貫通孔の中央が一致するように発泡シートを2枚の木製枠材にて両側から挟み、続いて貫通孔を覆うことなくサンプルおよび木製枠がずれないように木製枠同士をクリップや万力などで強く固定する。このような木製枠材で固定されたサンプルを複数枚用意する。続いて、かかる状態に木製枠中に固定された発泡シートサンプル(No1)を、160℃に温度調節された空気循環式オーブン(タバイエスペック株式会社製 品番PERFECT OVEN PH-200)内に入れて4秒間加熱した後、オーブンから気温25℃の部屋に取り出し、放置して冷却する。次に、木製枠中に固定された発泡シートサンプル(No2)を、160℃に温度調節された同オーブンに入れて8秒間加熱した後、オーブンから気温25℃の部屋に取り出し、放置して冷却する。次に、木製枠中に固定された発泡シートサンプル(No3)を、160℃に温度調節された同オーブンに入れて12秒間加熱した後、オーブンから気温25℃の部屋に取り出し、放置して冷却する。更に、第4、第5、第6、・・・・第n(nは自然数)の各発泡シートサンプルについても、順次、同オーブンに入れて16秒間、20秒間、24秒間、・・・・n×4秒間(nは自然数)加熱した後、オーブンから気温25℃の部屋に取り出し、放置して冷却する。このように複数枚の発泡シートサンプルに対し4秒ずつ加熱時間を延長して加熱する理由は、後述する発泡シートの二次発泡厚みの最大値を確認するためである。
なお、加熱直後の発泡シートが木製枠から外れていたり、ずれが認められる場合には、正確な二次厚を示していないおそれがあるため、同ロットの別の発泡シートサンプルを使用して再度測定をやり直すものとする。
各n×4秒加熱のサンプルにおいて(加熱後の発泡シート厚み)/(加熱前の発泡シート厚み)を算出することにより、各n×4秒数加熱における二次発泡倍率を算出し、得られた各測定値の中の最も大きな値を二次発泡倍率の最大値(最大発泡倍率)とする。
前記二次発泡倍率の測定において、加熱温度を160℃とする理由は、連続生産で加熱炉において発泡シートが加熱される際の雰囲気温度が約160℃であることによる。
熱成形において、該フィルムが積層されたS面を内側に向けて行うことにより得られた成形体は、内側にポリオレフィン系樹脂が積層接着されているので、耐油性が向上したものとなる。さらに、該S面の飽和炭化水素の含有量は前記範囲内に収められているので、電子レンジ加熱時にミミズ腫れの発生が抑制される。
本発明の発泡シートは、従来公知の所謂押出発泡方法により得ることができる。具体的には、例えば、次のようにして製造することができる。まず、ビカット軟化温度110℃以上のポリスチレン系樹脂と、必要に応じて添加されるタルクなどの気泡調整剤等を押出機に供給し、加熱、溶融、混練して溶融樹脂とする。次に、該溶融樹脂に物理発泡剤を圧入し、さらに混練し、発泡可能な樹脂温度に調整して発泡性溶融樹脂とする。次に、該発泡性溶融樹脂を押出機の下流側に取り付けられた環状ダイに導入し、大気中に押出発泡させて、筒状発泡体を形成する。次いで該筒状発泡体を円柱状冷却装置に沿わせて引取りながら切り開くことにより、発泡シートを得ることができる。
なお、環状ダイを用いて発泡シートを製造すると、コルゲートと呼ばれる波状模様の発生を抑えて、幅1000mm以上の幅広の発泡シートを容易に製造することができる。
熱成形方法としては、真空成形や圧空成形、更にこれらの応用としてフリードローイング成形、プラグ・アンド・リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モールド成形、ストレート成形、ドレープ成形、リバースドロー成形、エアスリップ成形、プラグアシスト成形、プラグアシストリバースドロー成形等やこれらを組み合わせた成形方法等が挙げられる。かかる熱成形法は、短時間に連続して容器を得ることができるので、好ましい方法である。尚、積層発泡シートを熱成形する場合、得られる成形体の内側に耐油性に優れるポリオレフィン系樹脂フィルムが位置するように成形することが好ましい。
(1)略称「PS1」:PSジャパン(株)製スチレン-メタクリル酸共重合体:製品名「G-9001」(ビカット軟化温度118℃)
(2)略称「PS2」:PSジャパン(株)製ポリスチレン:製品名「GX154」とSABIC社製ポリフェニレンエーテル系樹脂:製品名「EFN4230」(ポリフェニレンエーテル/ポリスチレン70/30)との混合樹脂、混合比率はGX154を70重量%、EFN4230を30重量%とした(ビカット軟化温度118℃)。
(3)略称「HIPS」:PSジャパン(株)製耐衝撃性ポリスチレン:製品名「H8117」(ゴム粒径1.3μm、ゲル含有量30重量%、ビカット軟化温度95℃)
表2に示す種類・配合比(重量比)のポリスチレン系樹脂と、気泡調整剤として、ポリスチレン系樹脂100重量部に対して1.4重量部のタルク(松村産業社製ハイフィラー#12)を前記タンデム押出機の第一押出機に供給して、加熱溶融し混練してから、表2に示す種類の物理発泡剤をポリスチレン系樹脂100重量部に対して表2に示す量となるように圧入し、さらに混練して、第二押出機に移送して表2に示す押出樹脂温度に調整して発泡シート形成用樹脂溶融物とし、該発泡シート形成用樹脂溶融物を環状ダイから、表2に示す吐出量で大気中に押出発泡させて発泡筒状体とし、直後に発泡筒状体の内側(S面側)を直径180mm、間隙3mmの環状スリットにより、23℃のエアーを表2に示す風量で吹き付けて急冷し、次いで該発泡筒状体を外径670mmの冷却用筒(マンドレル)の外面に沿わせながら表2に示す速度で引取りながら、押出方向に沿って2枚に切り開き、2枚の発泡シート(幅1050mm)として巻き取り、発泡シートを得た。
なお、発泡シートのS面における見掛け密度の比[A/B]は前記エアー風量及び発泡剤の配合量により調整した。
該熱ラミネーションにおいては、発泡シートの片面に、熱ロール200℃、ピンチクリアランス0.3mm、ライン速度15m/minの熱ラミネーション条件で、CPP25μm/PS20μm(坪量43g/m2)の透明のドライラミネートフィルムを積層接着した。
24時間経過後に熱成形を行ったのは、熱ラミネーション時に微細気泡が発生した発泡シートはその微細気泡に空気が入り込み、該空気が熱成形でさらに膨張し、熱成形性を阻害することがあるため、微細気泡の影響も考慮した正確な評価を行うためである。
ミミズ腫れの評価方法、10mm圧縮強度の測定方法については後述する。
発泡シートの厚みは、発泡シートから無作為に一辺260mmの測定用サンプルを3つ採取し、該測定用サンプルを用いて前記方法により厚みを測定し、その算術平均値(n=3)を表中に示した。
発泡シートの坪量は前記方法により測定した。具体的には、発泡シート全幅に亘って100mmの矩形状の試験片を3片切り出した。該試験片の重量(g)を試験片の面積(シート幅(mm)×100mm)で割り算し、1m2当たりの重量(g)に換算し、その算術平均値を発泡シートの坪量(g/m2)とした。
発泡シート中の飽和炭化水素の含有割合は、前記したガスクロマトグラフを用いた内部標準法により測定した。具体的には、発泡シートの全幅中央付近から、巾方向約100mm長さで、重量がおよそ1gになるように押出方向任意の長さの測定試料を切り出し、直ちに蓋付き試料ビン中の内部標準物質が添加されたトルエンに投入し、蓋を閉めた後、十分に撹拌し発泡板中の発泡剤をトルエン中に溶解させた溶液を測定用試料としてガスクロマトグラフ(GLサイエンス社製 GC-4000)分析を行い、飽和炭化水素の含有割合(重量%)を求めた(n=5)。また、得られた表層部中の飽和炭化水素の含有割合(重量%)に後述する発泡シートの見掛け密度(kg/m3)を乗じて単位換算することにより、表層部中の飽和炭化水素の含有量(kg/m3)を算出して表3に表示した。
前記表層部中の該飽和炭化水素の含有量の測定は前記の方法により測定した。具体的には、発泡シートの全幅中央付近から、巾方向150mm長さで押出方向に任意の長さの発泡シート片を切り出し、直ちに、スライス機(ニッピ機械社製 NP-12400)で表層の200μmを切り出し、重量がおよそ1gになるようにカットし、測定試料とした。得られた測定試料を用いて、前記発泡シート中の飽和炭化水素の含有割合の測定と同様の方法で、飽和炭化水素の含有割合(重量%)を求めた(n=5)。得られた表層部中の飽和炭化水素の含有割合(重量%)に後述する表層部の見掛け密度(kg/m3)を乗じて単位換算することにより、表層部中の飽和炭化水素の含有量(kg/m3)を算出した。
発泡シートの見掛け密度(B)は、前記方法により測定した。具体的には、前記発泡シートの坪量を前記発泡シートの厚みで除した値を単位換算し発泡シートの見掛け密度(B)とした。
表層部の見掛け密度は、前記方法により測定した。具体的には、発泡シートの全幅中央付近から、幅50mm、任意の長さの発泡シート片を切り出し、スライス機(ニッピ機械社製 NP-12400)で表面から200μmの部分(200±10μm)を切り出して試験片とし、試験片の重量を、試験片の体積(厚み×長さ×幅)で割算し、単位換算してそれぞれの試験片の表層部の見掛け密度を求めた。上記測定を、押出方向に等間隔(約100mm間隔)の10箇所について行い、その算術平均値を表層部の見掛け密度(A)とした(n=10)。
熱成形性の評価は、発泡シートの二次厚、最大発泡倍率により評価した。発泡シートの二次厚、最大発泡倍率は、前記方法により測定した。測定は発泡シートから無作為に採取した3つの測定用サンプルを用いて行い、その算術平均値(n=3)をそれぞれ表中に示した。
熱成形性を次の基準で評価した。
○:最大発泡倍率1.8倍以上かつ二次厚3mm以上
×:最大発泡倍率1.8倍未満及び/又は二次厚3mm未満
発泡シートの熱成形は、熱ラミネーション後の積層発泡シートを用いて行い、口径φ200、高さ45mmの内嵌合蓋を嵌め込み可能な形状のパスタ容器成形型が、巾方向4個×流れ方向5個で配置された、標準的なパスタ容器の金型を用いて、2ゾーン加熱、4.5秒/1ショットの条件(合計加熱時間9秒)で行った。なお、加熱ヒータは上下ともに280℃に調整した。
前記熱成形により得られたパスタ容器を1日放置した後に、食材としてカルボナーラ約400gを収納後、レンジ試験(1600W、50秒加熱)を行い、次の基準でミミズ腫れの発生の有無を評価した。
◎:目視でミミズ腫れの発生がほぼ認められない。
○:目視でミミズ腫れの発生がわずかに認められるが、発生個所が3個所以内で、盛り上がりが少なく目立たない。
×:目視でミミズ腫れの発生が認められ、発生個所が4個所以上で、盛り上がりが目立つ。
パスタ容器の開口部を上下に挟んで10mm圧縮したときの強度(gf)を測定した。
圧縮は、発泡シートの押出方向(MD)、幅方向(TD)の両方向に対して行い、圧縮強度を測定し、弱い方の値を採用した。次の基準で評価下。
〇:10mm圧縮強度が400gf以上
×:10mm圧縮強度が400gf未満
Claims (7)
- ビカット軟化温度110℃以上のポリスチレン系樹脂を炭素数3~5の脂肪族飽和炭化水素と早期散逸性発泡剤とを含む物理発泡剤により発泡させてなる、厚み0.5~3mm、見掛け密度60kg/m3以上120kg/m3未満、独立気泡率60%以上のポリスチレン系樹脂発泡シートにおいて、
該発泡シートの少なくとも一方の表面側において、表面から厚み方向に200μmまでの表層部の見掛け密度(A)と該発泡シートの見掛け密度(B)との比[A/B]が1.4以上であり、
該表層部中の該飽和炭化水素の含有量が2.3kg/m3以下であり、
該発泡シート中の該飽和炭化水素の含有割合が1.6~3.2重量%であることを特徴とするポリスチレン系樹脂発泡シート。
- 前記早期散逸性発泡剤がジメチルエーテルであり、前記物理発泡剤中の前記飽和炭化水素とジメチルエーテルとの重量比が75:25~50:50であることを特徴とする請求項1に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
- 前記発泡シートの表層部中の前記飽和炭化水素の含有量が1.0kg/m3以上2.0kg/m3以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
- 前記発泡シートの坪量が80~220g/m2であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
- 前記発泡シートの少なくとも一方の表面側において、表面から厚み方向に200μmまでの表層部の見掛け密度(A)と該発泡シートの見掛け密度(B)との比[A/B]が1.4以上1.9以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項のポリスチレン系樹脂発泡シート。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載のポリスチレン系樹脂発泡シートの前記一方の表面側にポリオレフィン系樹脂フィルムが積層されたことを特徴とするポリスチレン系樹脂積層発泡シート。
- 電子レンジ加熱用容器の熱成形に用いられることを特徴とする請求項6に記載のポリスチレン系樹脂積層発泡シート。
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