JP2001103360A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2001103360A
JP2001103360A JP27662299A JP27662299A JP2001103360A JP 2001103360 A JP2001103360 A JP 2001103360A JP 27662299 A JP27662299 A JP 27662299A JP 27662299 A JP27662299 A JP 27662299A JP 2001103360 A JP2001103360 A JP 2001103360A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影レンズ透過光を分岐させる退避可能なミ
ラーを備えた小型のデジタルカメラを提供する。 【解決手段】 撮影レンズから撮像素子に至る光路に上
方へ回動可能なハーフミラーを斜めに配置し、ハーフミ
ラーによる反射光をその上方に設けた光学ファインダに
導く。ハーフミラーを回動させる駆動部は、ハーフミラ
ーの回動軸を支持し光路上での位置を規定する支持台に
固定し、支持台はハーフミラーおよび駆動部と共に後方
へ回動可能な構成とする。支持台の後方への回動により
カメラ本体内に空間が確保され、撮影レンズをカメラ本
体に収容することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルカメラに関
し、特に、撮影レンズからの光路を分岐して光学ファイ
ンダに導くミラーを備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタルカメラには液晶表示器
等の表示装置が備えられており、表示装置は、撮影し記
録した画像の再生表示と、撮影中の画像の表示に用いら
れている。使用者は表示される撮影中の画像を見ながら
構図を設定したり合焦状態を確認したりすることがで
き、表示装置はビデオファインダとして機能する。とこ
ろが、表示装置の電力消費は多いため、表示装置をファ
インダとして利用すると、デジタルカメラの電源である
電池の消耗が加速されてしまい、撮影可能な時間が短く
なる。
【0003】この不都合を避けるために、光学ファイン
ダを備えたデジタルカメラもある。光学ファインダを備
えるデジタルカメラには、撮影レンズを介さずに光をフ
ァインダに導く別体型と、撮影レンズを透過した光を反
射してファインダに導く一眼レフ(SLR)型とがあ
る。別体型ではファインダと撮影レンズにパララックス
が生じてしまうが、SLR型は本質的にパララックスが
ないという特長を有する。
【0004】SLR型では、撮影レンズから撮像素子に
至る光路上に配置されて撮影レンズ透過光を反射するミ
ラーと、反射された光を使用者の眼に導くとともに観察
される像を正立正像とするためのプリズムが備えられ
る。ミラーとしてはハーフミラーが用いられており、撮
影レンズからの光は、一部が反射されてファインダに導
かれ、残りが透過して撮像素子に導かれる。ハーフミラ
ーの配置は固定であり、したがって、撮像素子に導かれ
る光は常に撮影レンズを透過した光の一部のみとなり、
撮影レンズ透過光の全てを撮影に利用することはできな
い。このため、暗い環境での撮影においては、良好な画
像を提供することができなくなる。
【0005】一方、よく知られているように、銀塩フィ
ルムを感光させる方式のSLR型のカメラでは、従来よ
り、撮影レンズからフィルムに至る光路上に全反射ミラ
ーを斜めに配置し、回動によりミラーを光路から退避さ
せることが行われている。撮影すなわちフィルムの露光
直前まではミラーを光路上に位置させて光をプリズムに
向けて反射させ、撮影時にはミラーを退避させて光をフ
ィルムに導き、撮影直後にミラーを光路上に戻す制御が
行われる。この方式のミラーはクイックリターンミラー
と呼ばれている。
【0006】クイックリターンミラーは、通常、フィル
ムの巻き上げ動作で機械的に蓄えられる力により駆動さ
れる。フィルムの巻き上げをモータで行うカメラでも同
様である。近年では、駆動用のモータによってクイック
リターンミラーを直接回動させることも提案されてい
る。
【0007】デジタルカメラの撮像素子は、一般に、対
角長が10mm前後程度であり、銀塩フィルムの1コマ
に比べてかなり小さい。このため、撮影レンズをはじめ
とする諸部材も小型のものでよく、デジタルカメラは銀
塩カメラに比べて小型、軽量になっている。撮影レンズ
をその光軸方向に可動とし、使用しないときに撮影レン
ズの全体または一部をカメラ本体に収容するようにし
て、さらなる小型化を図ったデジタルカメラもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】銀塩カメラで採用され
ているクイックリターンミラーをデジタルカメラに備え
れば、ハーフミラーを固定配置した構成において生じる
撮像素子への光量低下の問題を回避することができる。
しかも、撮像素子が小さいため、ミラーは小さなもので
よく、ミラーを回動させるための駆動力も僅かでよい。
【0009】ところが、デジタルカメラにはフィルム巻
き上げ機構がないため、ミラーを回動するための駆動力
をフィルム巻き上げ動作によって蓄えることはできな
い。ミラー駆動用のモータを備えることは可能である
が、そのようにすると、デジタルカメラの小型軽量化が
難しくなる。また、電力消費の多いモータを備えれば、
電池の消耗を助長することになる。
【0010】さらに、従来のカメラでは、クイックリタ
ーンミラーを支持する部材が固定されており、その構成
をそのまま採用すると、撮影レンズのカメラ本体への収
容ができなくなる。すなわち、撮影レンズと撮像素子の
間に、支持部材が光路に斜交するように配置されること
になり、撮影レンズを動かし得る範囲がきわめて狭くな
って、撮影レンズのかなりの部分を本体に収容すること
は不可能になる。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、撮影レンズ透過光を分岐させる退避可能な
ミラーを備えた小型のデジタルカメラを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、デジタルカメラに、撮影レンズと、撮
影レンズの光軸上に配置された撮像素子と、撮影レンズ
の光軸に対して垂直な方向の回動軸を有し、撮影レンズ
から撮像素子に至る光路と斜めに交差する第1の位置と
光路から外れる第2の位置とを含む範囲で、回動自在な
ミラーと、ミラーの回動軸を支持するとともに、ミラー
の回動範囲の一端を第1の位置に規定する支持部材と、
支持部材に固定され、供給される電力によりミラーを回
動させる駆動部材とを備える。
【0013】ミラーは、少なくとも第1の位置と第2の
位置を含む範囲で回動可能であり、第1の位置にあると
きに撮影レンズから撮像素子に至る光路と斜交し、第2
の位置にあるときに光路から退避する。ミラーは全反射
ミラーでもハーフミラーでもよい。全反射ミラーの場合
は、第1の位置で、撮影レンズ透過光を全て反射するこ
とになり、第2の位置にあるときに限り撮像素子による
撮影が可能になる。ハーフミラーの場合は、第1の位置
で、撮影レンズ透過光の一部を反射し、残りを透過させ
て撮像素子に導くことになり、第2の位置のみならず第
1の位置でも撮像素子による撮影が可能になる。
【0014】支持部材はミラーの回動軸を支持し、ま
た、ミラーの回動し得る範囲を規制して、回動範囲の一
端を第1の位置に規定する。これにより、光路に進出し
ているときのミラーの光路に対する傾きが固定され、反
射光の方向が一定になる。
【0015】駆動部材は、支持部材に固定されており、
支持部材に対して相対的にミラーを回動させる。駆動部
材はミラーを回動させるための駆動力を電力から生成す
るが、必ずしも回転力を直接生成する必要はない。例え
ば、駆動部材が直線的な動きをし、その動きを回転とし
てミラーに伝達するようにすると、簡素な構成でありな
が、ミラーを迅速に回動させることができる。しかも、
駆動部材を第1の位置にあるミラーに沿って光路に対し
て斜めに配置することができるから、全体構成の大型化
が避けられる。
【0016】本発明ではまた、上記のデジタルカメラ
に、撮影レンズを保持し、撮像素子、ミラー、支持部材
および駆動部材を収容する本体を備えて、撮影レンズを
光軸方向に可動にして、少なくともその一部を本体に収
容し得る構成とする。ここで、支持部材は、ミラーの回
動軸と平行な回動軸を有し、撮影レンズが本体に収容さ
れる際に、撮影レンズを収容するレンズ鏡筒によって押
されて、ミラーと共に回動するものとする。
【0017】支持部材を回動させることにより、本体内
に撮影レンズを収容するための広い空間を現出すること
ができる。ミラーも支持部材と共に回動するから、あら
かじめ第1の位置に設定しておくことで、ミラー自体が
撮影レンズの収容の妨げとなることも避けられる。駆動
部材も、支持部材と共に回動するため、撮影レンズの収
容の妨げにはならない。支持部材はレンズ鏡筒で押され
ることによって回動するから、支持部材を回動させるた
めの駆動機構は不要である。
【0018】駆動部材への電力の供給を制御する制御部
を備え、制御部が、撮影レンズが本体に収容される間、
駆動部材への電力の供給を断つようにするとよい。撮影
レンズの収容動作の間にミラーが回動するのを避けるこ
とができて、ミラーと撮影レンズの衝突による両者の損
傷を防止することができる。
【0019】駆動部材を自己保持型として、電力を供給
されないときは、ミラーを第1の位置または第2の位置
に保つものとするとよい。ミラーを停止している状態に
保つための電力が不要になり、電力消費を低減すること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデジタルカメラの
一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図
1、図2および図3はそれぞれ、デジタルカメラ1の上
面図、側方から見た断面図、および背面図である。デジ
タルカメラ1は、箱型のカメラ本体2と、交換可能な撮
影レンズ301と、光学ファインダ22から構成されて
いる。カメラ本体2には使用者が把持するためのグリッ
プGが形成されており、グリップGの上面にはシャッタ
ボタン9が設けられている。グリップGの内部は電池室
となっており、駆動源である単三形乾電池が4本格納さ
れている。また、本体の上面には電源スイッチPSが設
けられている。
【0021】カメラ本体2はクイックリターンミラーを
備えたSLR型として構成されている。シャッタボタン
9を押すことにより、撮影レンズ301の光軸に対して
垂直な方向の回動軸を端部に有するクイックリターンミ
ラーM1が、撮影レンズ301の光軸と45゜の角度で
交差する第1の位置(図2に実線で示し、以下、この位
置を進出位置という)から、光路より外れるファインダ
22側の第2の位置(図2に破線で示し、以下、この位
置を退避位置という)まで回動するとともに、フォーカ
ルプレーンシャッタ26が開く。これにより、撮影レン
ズ301を透過した光が撮像素子であるCCD302上
に結像し、CCD302が画素ごとに受けた光を電気信
号に変換することにより、撮影が行われる。CCD30
2はCCDユニット303内に納められている。
【0022】撮影レンズ301は、第1レンズ群310
2と第2レンズ群3103より成るズームレンズであ
る。第1レンズ群3102はレンズ鏡筒3011内部に
設けられたズームモータ3104によって駆動される。
第1レンズ群3102と第2レンズ群3103の間隔が
変わることにより、撮影レンズ301全体としての焦点
距離が変化し、これによりズーム機能が実現される。
【0023】カメラ本体2の内部には撮影レンズ301
を駆動するためのステッピングモータ221が備えられ
ており、その回転軸にはスクリュー2211が結合され
ている。スクリュー2211はレンズ鏡筒3011の後
端部に設けられた係合穴3014と係合しており、モー
タ221の回転駆動により撮影レンズ301全体がその
光軸方向に移動する構成となっている。これにより、撮
影レンズ301の焦点調節が行われる。デジタルカメラ
1では、非使用時には、図2に矢印A1で示す方向に撮
影レンズ301を移動させて、その大部分をカメラ本体
2に収容し得るように構成されている。撮影レンズ30
1のカメラ本体2への収容もモータ221によって行わ
れる。
【0024】撮影レンズ301のレンズ鏡筒3011内
には、絞り3105と、これを制御する絞り制御ドライ
バ3106が設けられており、また、光量調節用のND
フィルタ3107と、これを光路に進退させるためのア
クチュエータ3108が設けられている。
【0025】クイックリターンミラーM1はハーフミラ
ーであり、撮影レンズ301側の表面に反射膜が設けら
れている。ミラーM1の透過率は70%に設定されてお
り、したがって、ミラーM1が進出位置にあるときで
も、撮影レンズ301透過後の光量の30%がファイン
ダ22側に導かれ、残りの70%がCCD302側に導
かれる。このため、ミラーM1が退避位置にあるときだ
けでなく、進出位置にあるときでも撮影が可能である。
デジタルカメラ1では、シャッタボタン9の操作に応じ
てクイックリターンミラーM1を退避位置まで回動させ
て撮影を行うモードと、シャッタボタン9が操作されて
もクイックリターンミラーM1を進出位置に留めて撮影
を行うモードを選択することができる。後者のモードで
は、使用者は常に光学ファインダ22で構図を確認する
ことが可能である。
【0026】CCDユニット303は、CCD302の
ほかに、CCD302が受ける光の周波数特性を制御す
るための空間ローパスフィルタ304と、CCD302
の分光感度特性を補正するための赤外カットフィルタ3
05を一体的に備えている。クイックリターンミラーM
1を進出位置に留めて撮影をする際には、駆動部306
によってCCDユニット303を図2の矢印A3の方向
に変位させて、ミラーM1が退避位置にあるときとの光
路の差異を補正する。つまり、ミラーM1が進出位置に
あるときには、退避位置にあるときに比べて、合焦位置
は矢印A3方向に変化することになり、これをCCDユ
ニット303の後方下方への変位で補正する。
【0027】CCDユニット303の前後方向の変位に
より光路長の差が除去され、上下方向の変位によりCC
D302上での光の結像位置の差が除去される。CCD
ユニット303の変位量は、ミラーM1の屈折率、厚
さ、および進出位置での撮影レンズ301の光軸に対す
る傾きを考慮して設定されている。
【0028】CCDユニット303を変位させるための
機構307を図4に示す。図4において、(a)は変位
機構307の正面図、(b)はCCDユニット303を
変位させないとき、つまりミラーM1を退避位置に回動
させたときの、変位機構307の断面図、(c)はCC
Dユニット303を変位させたとき、つまりミラーM1
を進出位置に留めたときの、変位機構307の断面図で
ある。
【0029】CCDユニット303は、断面が平行四辺
形であり、4つの側面がガイド部材307a、307
b、307c、307dに接して、摺動するように構成
されている。ガイド部材307a〜307dはカメラ本
体2に固定されている。ガイド部材307dの側部に
は、CCDユニット303の変位方向に沿って長穴が形
成されており、CCDユニット303と一体化されてい
る係合部材306aが、その長穴から外部に突出してい
る。ガイド部材307dの外側には、CCDユニット3
03を駆動するための駆動部306が固定されている。
【0030】駆動部306はシリンダ306cとその内
部を摺動するプランジャ306bより成り、シリンダ3
06c内部に設けられた電磁石でプランジャ306bを
移動させる。プランジャ306bの先端はCCDユニッ
ト303に設けられた係合部材306aに係合してい
る。
【0031】電磁石のほかに、駆動部306のプランジ
ャ306bとシリンダ306cにはそれぞれ永久磁石が
備えられている。これらの永久磁石は、両極を結ぶ方向
がプランジャの移動方向と一致するように配置されてい
る。N極からS極に向かう方向はプランジャの永久磁石
とシリンダの永久磁石とで逆であり、また、プランジャ
の磁石の両極間距離はシリンダの磁石の両極間距離の半
分程度に設定されている。したがって、電磁石への通電
がないとき、プランジャは、プランジャのN極とシリン
ダのS極が対向する位置と、プランジャのS極とシリン
ダのN極が対向する位置の2ヶ所で安定する。
【0032】この構成により、駆動部306は可動部材
であるプランジャ306bの位置を外力によらずに2ヶ
所で保持する自己保持型となっている。電磁石は、プラ
ンジャとシリンダの永久磁石間の引力よりも大きな力を
生成して、プランジャを移動させる。ただし、プランジ
ャとシリンダの永久磁石の強さは、僅かな衝撃ではプラ
ンジャが移動しない範囲で低く設定されており、電磁石
の電力消費は僅かである。また、プランジャを移動させ
た後は電磁石への通電は不要であり、移動のため以外に
は電力消費はない。
【0033】CCDユニット303がカメラ本体2の前
側(かつ上側)に位置する図4(b)の状態で、駆動部
306に順方向に通電すると、プランジャ306bは矢
印A3方向に移動して、CCDユニット303を同じ方
向に移動させる。CCDユニット303はガイド部材3
07a、307bの後端307e、307fに当接する
ことにより停止し、カメラ本体2の後側(かつ下側)に
位置する図4(c)の状態となる。CCDユニット30
3が後側に位置する図4(c)の状態で、駆動部306
に逆方向に通電すると、プランジャ306bは矢印A4
方向に移動して、CCDユニット303を同じ方向に移
動させる。CCDユニット303はガイド部材307
a、307bの前端307g、307hに当接すること
により停止し、前側に位置する図4(b)の状態とな
る。
【0034】駆動部306のプランジャ306bの一方
の自己保持位置は、ガイド部材307a、307bの後
端307e、307fよりも少し後方に設定されてお
り、他方の自己保持位置は、ガイド部材307a、30
7bの前端307g、307hよりも少し前方に設定さ
れている。このため、CCDユニット303には、後端
307e、307fまたは前端307g、307hに押
し当てる付勢力が働くことになり、CCDユニット30
3の位置はガイド部材307a、307bによって決定
される。したがって、CCDユニット303の位置は厳
密に定まる。
【0035】なお、ここでは永久磁石の引力を利用して
駆動部306の自己保持を実現したが、永久磁石の斥力
によりCCDユニット303をガイド部材307a、3
07bの前端や後端に押し当てる構成とすることもでき
る。
【0036】また、駆動部306を自己保持型とするこ
とに代えて、非通電時にはCCDユニット303をバネ
で後側に保持するようにし、通電時にバネの付勢力に抗
してCCDユニット303を前側に移動させるようにし
てもよい。逆に、非通電時にはCCDユニット303を
バネで前側に保持するようにし、通電時にバネの付勢力
に抗してCCDユニット303を後側に移動させるよう
にしてもよい。駆動部306への通電を止めることによ
り、CCDユニット303は後側または前側に戻ること
になる。
【0037】図2に示すように、デジタルカメラ1のフ
ァインダ22内には、フォーカシングスクリーン22
0、ペンタプリズム225および接眼レンズ226が備
えられている。クイックリターンミラーM1が進出位置
にあるときの撮影レンズ301の光軸とミラーMの交点
Bからスクリーン220までの光路長と、CCDユニッ
ト303が前側の位置(図4(b))にあるときの交点
BからCCD302の受光面までの光路長は、等しく設
定されている。したがって、スクリーン220に結像し
た像により合焦状態を確認した後、ミラーM1を退避位
置まで回動させて撮影を行う場合は、CCDユニット3
03を後側の位置(図4(c))に移動させなくても、
撮影される画像の合焦状態は確保される。
【0038】デジタルカメラ1は撮影した画像を記録す
るためのメモリカード8を装着することができる。メモ
リカード8は着脱可能であり、図1、図3に示すよう
に、ファインダ22内に挿入される。ファインダ22の
右側部にはメモリカード8を挿入するためのスロットが
設けられている。
【0039】図3に示すように、カメラ本体2の背面に
は、液晶表示器(LCD)212が備えられている。C
CD302で撮影した画像を直ちに表示することで、L
CD212はビデオファインダとして機能する。LCD
212には、メモリカード8に記録されている画像を再
生表示することもできる。カメラ本体2の背面には、L
CD212のオン/オフを切り替えるための表示ボタン
213も設けられている。表示ボタン213を押すごと
に、LCD212への電力の供給と停止が切り替わる。
【0040】光学ファインダ22の上面には、撮影モー
ドをはじめとするデジタルカメラ1の動作モードを設定
するための、モード切り替えダイヤルMODEが設けら
れている。
【0041】デジタルカメラ1は、ファインダの利用に
関して3つの撮影モードを有している。これらを、光学
ファインダモード1(OF1)、光学ファインダモード
2(OF2)、および液晶ファインダモード(LCD)
と呼ぶ。光学ファインダモード1、2は、光学ファイン
ダ22とLCD212を併用できるモードであり、液晶
ファインダモードはLCD212のみを使用するモード
である。
【0042】光学ファインダモード1では、記録する画
像を撮影する時にクイックリターンミラーM1を退避位
置まで回動させ、それ以外の時はミラーM1を進出位置
に保つ。光学ファインダモード2では、クイックリター
ンミラーM1を常に進出位置に保つ。液晶ファインダモ
ードでは、クイックリターンミラーM1を常に退避位置
に保つ。表1に、各モードでの記録画像撮影時とそれ以
外の時の、クイックリターンミラーM1の位置、LCD
212のオン/オフ、表示ボタン213の有効/無効、
およびCCDユニット303の位置の設定を示す。
【0043】
【表1】
【0044】光学ファインダモード1および2では、表
示ボタン213の操作は有効で、その操作に応じてLC
D212のオン/オフを切り替える。液晶ファインダモ
ードでは、表示ボタン213の操作は無効とされ、LC
D212は強制的にオンに設定される。液晶ファインダ
モードでは、ミラーM1を退避位置に設定するため光学
ファインダ22には像が形成されず、このとき表示ボタ
ン213の操作を有効にすると、ファインダ像が全く得
られないという状況が生じ得るが、LCD212を強制
的にオンにして映像を表示させることで、使用者の混乱
を避けることができる。
【0045】光学ファインダモード1での記録画像撮影
時以外を除き、各撮影モードでは、クイックリターンミ
ラーM1を進出位置に設定するか退避位置に設定するか
応じて、CCDユニット303の位置を図4(b)に示
した前側と図4(c)に示した後側のいずれかに設定す
る。したがって、撮影モードの切り替え時と光学ファイ
ンダモード1におけるLCD212のオン/オフの切り
替え時のごく短い期間を除いて、LCD212に表示さ
れる画像にミラーM1の位置の違いに起因するピントの
ずれは発生しない。
【0046】光学ファインダモード1においては、LC
D212がオフであれば、クイックリターンミラーM1
が進出位置にある場合でも、CCDユニット303は前
側の位置に設定する。この状態で表示ボタン213が操
作されてLCD212に表示を開始する場合、直ちに表
示を開始するのではなく、CCDユニット303の後側
への移動の完了を待って表示を開始するようにしてい
る。このため、CCD302により所定の時間間隔で次
々と撮影される画像のうち、ピントの合っていないもの
がLCD212に表示されることはない。
【0047】デジタルカメラ1の概略の回路構成を図5
に示す。デジタルカメラ1は、全体制御部211とカメ
ラ制御CPU220を備えている。全体制御部211
は、CCD302による撮影とその出力信号の処理を制
御するとともに、シャッタボタン9、電源スイッチP
S、表示ボタン213等のデジタルカメラ1に設けられ
たあらゆるスイッチ類を含む操作部250の設定状況や
入力操作を監視する。全体制御部211は、また、LC
D212のオン/オフやメモリカード8の読み書きも制
御する。
【0048】カメラ制御CPU220は、クイックリタ
ーンミラーM1、CCDユニット変位機構307、フォ
ーカルプレーンシャッタ26等、全体制御部211によ
って制御されない各部を制御し、また、全体制御部21
1の制御も行う。全体制御部211とカメラ制御CPU
220は、制御に必要な情報を授受し合う。カメラ制御
CPU220は、撮影レンズ301に関する全ての制御
も司る。例えば、レンズ駆動モータ221を介しての撮
影レンズ301の焦点調節やカメラ本体2への収容、絞
り制御ドライバ3106を介しての絞り3105の調
節、アクチュエータ3108を介してのNDフィルタ3
107の設定を行う。
【0049】デジタルカメラ1は、CCD302による
撮影とその出力信号の処理のために、タイミング制御回
路202、タイミングジェネレータ214、信号処理回
路213、A/D変換器205、黒レベル補正回路20
6、WB(ホワイトバランス)回路207、γ補正回路
208、および画像メモリ209を備えており、LCD
212による画像表示のために、VRAM210を備え
ている。
【0050】CCD302は、R(赤)、G(緑)、B
(青)の色成分の光を選択的に光電変換する3種の画素
を、2次元に一定の様式で交互に配置して成る。CCD
302は、レンズ301によって結像された被写体の光
像を、R、G、Bの色成分の画像信号(各画素が光電変
換により生成した画素信号の列から成る信号)に変換し
て出力する。
【0051】タイミングジェネレータ214は、CCD
302の動作を制御するための種々のタイミングパルス
を生成する。タイミングパルスの生成は、タイミング制
御回路202から与えられる基準クロックに基づいて行
われる。タイミングジェネレータ214が生成しCCD
302に供給するタイミングパルスには、例えば、積分
の開始/終了(露光の開始/終了)を指示する光電変換
制御信号、各画素の出力時期を指示する読出制御信号
(水平同期信号、垂直同期信号、転送信号等)が含まれ
る。
【0052】信号処理回路213は、CCD302から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ
処理を施す。具体的には、信号処理回路213は、CD
S(二重相関サンプリング)回路とAGC(オートゲイ
ンコントロール)回路とを有しており、CDS回路によ
って画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路のゲイ
ンを調整することにより画像信号のレベルの調整を行
う。
【0053】A/D変換器205は、画像信号に含まれ
るアナログの各画素信号を10ビットのデジタル信号に
変換する。このA/D変換は、タイミング制御回路20
2から与えられるA/D変換用のクロックに基づいて行
われる。
【0054】黒レベル補正回路206は、A/D変換さ
れた画素信号(以下、画素データという)の黒レベル
を、基準の黒レベルに補正する。
【0055】WB回路207は、ホワイトバランスの調
整のために、R、G、Bの各色成分の画素データのレベ
ル変換を行う。このレベル変換は、γ補正後にホワイト
バランスも合わせて調整されるようになされる。WB回
路207は、全体制御部211内のレベル変換テーブル
を参照して、R、G、Bの各色成分の画素データのレベ
ルを変換する。なお、変換テーブルの各色成分の変換係
数(特性の傾き)は、全体制御部211により、撮影画
像ごとに設定される。
【0056】γ補正回路208は画素データのγ特性を
補正する。γ補正回路208は、γ特性の異なる6種類
のγ補正テーブルを有しており、撮影シーンや撮影条件
に応じてあらかじめ定められたγ補正テーブルを用いて
γ補正を行う。
【0057】画像メモリ209は、γ補正回路208か
ら出力される画素データを一時的に記憶する。画像メモ
リ209は1フレーム分の画素データを記憶する。CC
D302は横1600×縦1200の画素より成り、画
像メモリ209は1600×1200画素分の画素デー
タの記憶容量を有し、各画素データをCCD302上の
画素位置に対応させて記憶する。
【0058】VRAM210は、LCD212に表示す
る画像の画素データを記憶するためのバッファメモリで
ある。LCD212は横400×縦300の画素を有し
ており、VRAM210の記憶容量はこれに対応する。
【0059】LCD212をオンにして撮影を行う場
合、CCD302により1/30秒ごとに撮影された画
像の各画素データが、A/D変換器205ないしγ補正
回路208の各回路で上述の処理を受けた後、画像メモ
リ209に記憶されるとともに、全体制御部211を介
してVRAM210に転送され、LCD212に画像が
表示される。使用者はこの表示を見ながら構図を設定し
たり、被写体に対する撮影レンズ301の焦点状態を確
認したりすることができる。再生モードにおいては、メ
モリカード8から読み出された画像が、全体制御部21
1で所定の信号処理を施された後VRAM210に転送
されて、LCD212に表示される。
【0060】カードI/F215は、メモリカード8へ
の画像データの書き込みおよびメモリカード8からの画
像データの読み出しを行うためのインターフェースであ
る。
【0061】図示しないが、全体制御部211は、撮影
した画像の記録処理を行うために、フィルタリング処理
を行うフィルタ部と、圧縮画像およびサムネイル画像を
生成する記録画像生成部を備えており、また、メモリカ
ード8に記録された画像をLCD212に表示するため
に、再生画像を生成する再生画像生成部を備えている。
【0062】フィルタ部は、記録すべき画像の高周波成
分をデジタルフィルタにより補正して、輪郭に関する画
質の調整を行うものである。記録画像生成部は、画像メ
モリ209から画素データを読み出して、メモリカード
8に記録する圧縮画像とサムネイル画像とを生成する。
記録画像生成部は、画像メモリ209をラスタ走査し、
横方向についても縦方向についても所定の間隔で離間し
た画素データを読み出すことで、サムネイル画像を生成
する。読み出された画像データは順次メモリカード8に
転送され、サムネイル画像の生成と記録は並行して行わ
れる。サムネイル画像はメモリカード8のサムネイル画
像エリアに記録される。
【0063】記録画像生成部は、また、画像メモリ20
9から全ての画素データを読み出し、これらの画素デー
タに2次元DCT(ディスクリートコサイン変換)、ハ
フマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を
施して、圧縮した画像を生成する。生成された圧縮画像
は、メモリカード8に転送されて、その本画像エリアに
記録される。
【0064】全体制御部211は、シャッタボタン9の
操作により撮影が指示されると、その指示の後に画像メ
モリ209に記憶された画素データから、圧縮画像とサ
ムネイル画像を生成し、その撮影画像に関するタグ情報
(コマ番号、露出値、シャッタスピード、撮影日時、シ
ーン情報、画像の判定結果等の情報)と共に、両画像を
メモリカード8に記録する。
【0065】なお、カメラ制御CPU220は、前述の
電池より成る電源部Eからの電力供給も制御する。電源
スイッチPSが操作されて電力供給の停止が指示される
と、カメラ制御CPU220は電源部Eに停止信号を与
え、電源部Eはこれに応じて、電力の供給を停止する。
【0066】クイックリターンミラーM1の駆動機構に
ついて、図6を参照して説明する。クイックリターンミ
ラーM1は、大きな開口を有する保持枠122に接着剤
によって固定されており、保持枠122は支持部材であ
るミラー支持台123に支持されている。保持枠122
はその一端の近傍に左右に突出する腕部を有し、これら
の腕部には穴122a、122bが形成されている。支
持台123は保持枠122の開口と略同じ大きさの開口
を有し、保持枠122の穴122a、122bに対向す
る部位に穴123a、123bが形成されている。
【0067】保持枠122の穴122aとミラー支持台
123の穴123aには軸125aが挿通され、穴12
2bと穴123bには軸125bが挿通されている。軸
125a、125bは同一直線上にあり、保持枠122
は、軸125a、125bを中心に、支持台123に対
して回動可能である。
【0068】ミラー支持台123は、軸125a、12
5bが撮影レンズ301の光軸に対して垂直な方向を向
き、軸125a、125bが後側(CCD302側)か
つ上側(光学ファインダ22側)になるように、撮影レ
ンズ301からCCD302に至る光路上に斜めに配置
されている。保持枠122は回動可能であるが、支持台
123に当接することにより回動範囲の一端を規定され
る。保持枠122が支持台123に当接しているとき、
クイックリターンミラーM1は撮影レンズ301の光軸
に対して45°の角度となる進出位置をとる。
【0069】ミラー支持台123の側部には、ミラーM
1を保持枠122と共に回動させる駆動部124が設け
られている。駆動部124はシリンダ124cとその内
部を摺動するプランジャ124bより成り、シリンダ1
24c内部に設けられた電磁石でプランジャ124bを
移動させる。シリンダ124cはビス124dによって
支持台123に固定されている。プランジャ124bの
先端部には平行な2つの突起124x、124yより成
る係合部124aが固定されており、保持枠122の腕
部に設けられた突起122zが、突起124x、124
yの間隙124zに通されている。保持枠122の突起
122zは、間隙124z内で摺動自在である。
【0070】保持枠122が支持台123に当接してミ
ラーM1が進出位置にあるとき、駆動部124はプラン
ジャ124bがシリンダ124cに浅く入った状態とな
る。この状態で駆動部124に順方向に通電すると、プ
ランジャ124bは矢印A5方向に移動してシリンダ1
24cに深く引き込まれる。これにより、保持枠122
の突起122zが、間隙124z内を摺動しながら、軸
125a、125bを中心に矢印A7方向に回動し、ク
イックリターンミラーM1は保持枠122と共に退避位
置に移動する。
【0071】ミラーM1が退避位置にある状態で駆動部
124に逆方向に通電すると、プランジャ124bは矢
印A6方向に移動してシリンダ124cに浅く入った位
置に戻る。これにより、保持枠122の突起122z
が、間隙124z内を摺動しながら、軸125a、12
5bを中心に矢印A8方向に回動し、ミラーM1は保持
枠122が支持台123に当接する進出位置に復帰す
る。
【0072】クイックリターンミラーM1を駆動するた
めの駆動部124も、前述のCCDユニット303の変
位機構307の駆動部306と同様に、自己保持型であ
る。具体的には、電磁石の他に、駆動部124のプラン
ジャ124bとシリンダ124cにはそれぞれ永久磁石
が備えられている。これらの永久磁石は、両極を結ぶ方
向がプランジャの移動方向と一致するように配置されて
いる。N極からS極に向かう方向はプランジャの永久磁
石とシリンダの永久磁石とで逆であり、また、プランジ
ャの磁石の両極間距離はシリンダの磁石の両極間距離の
半分程度に設定されている。したがって、電磁石への通
電がないとき、プランジャは、プランジャのN極とシリ
ンダのS極が対向する位置と、プランジャのS極とシリ
ンダのN極が対向する位置の2ヶ所で、安定に保持され
る。
【0073】電磁石は、プランジャとシリンダの永久磁
石間の引力よりも大きな力を生成して、プランジャを移
動させる。ただし、プランジャとシリンダの永久磁石の
強さは、僅かな衝撃ではプランジャが移動しない範囲で
低く設定されており、電磁石の電力消費は僅かである。
また、プランジャを移動させた後は電磁石への通電は不
要であり、移動のため以外には電力消費はない。
【0074】駆動部124のプランジャ124bの一方
の自己保持位置は、保持枠122が支持台123に当接
する位置よりも、シリンダ124c内で少し浅くなるよ
うに設定されている。このため、保持枠122には、支
持台123に押し当てる付勢力が働くことになり、ミラ
ーM1の進出位置は支持台123によって決定される。
したがって、ミラーM1の進出位置は厳密に定まる。
【0075】一方、ミラーM1の退避位置はプランジャ
124bの他方の自己保持位置に対応する。ミラーM1
の退避位置は、撮影レンズ301からCCD302に至
る光路から外れ、スクリーン220に当接しない範囲で
あれば、どこでもよく、プランジャの保持位置に多少の
誤差があっても許容されるからである。支持台123ま
たはカメラ本体2にミラーM1の退避位置を規定するた
めの部材を設けるようにしてもよい。また、プランジャ
124bがシリンダ124cに当接する構成とし、これ
により退避位置を規定することも可能である。
【0076】なお、ここでは永久磁石の引力を利用して
駆動部124の自己保持を実現したが、永久磁石の斥力
により保持枠122を支持台123に押し当てる構成と
することもできる。
【0077】また、駆動部124を自己保持型とするこ
とに代えて、非通電時には保持枠122をバネで支持台
123に押し当てるようにし、通電時にバネの付勢力に
抗して保持枠122を退避位置に移動させるようにして
もよい。この構成では、CCD302によって撮影を行
うときのみに駆動部124に通電することになるので、
光学ファインダモード1、2での電力消費を最小限に抑
えることができる。逆に、非通電時には保持枠122を
バネで退避位置に保持するようにし、通電時にバネの付
勢力に抗して保持枠122を進出位置に移動させるよう
にしてもよい。この構成では、液晶ファインダモードで
の電力消費を最小限に抑えることができる。
【0078】前述のように、デジタルカメラ1では、撮
影レンズ301をカメラ本体2に収容可能としている。
これを実現するために、ミラー支持台123は、回動可
能に構成されている。支持台123は、保持枠122の
回動軸125a、125bを挿通する穴123a、12
3bの近傍に、軸123cを挿通するための穴を有して
いる。軸123cは、回動軸125a、125bと平行
であり、その両端はカメラ本体2の側板に固定されてい
る。支持台123はこの軸123cを中心に回動する。
【0079】回動軸123cの一端にはバネ126が巻
き付けられており、バネ126の一端はカメラ本体2の
側板125eに設けられた突起125dに、他端は支持
台123の側部に設けられた突起123dに係合してい
る。バネ126は、支持台123を矢印A9の方向(ミ
ラーM1が退避位置に向かう方向)に付勢している。カ
メラ本体2の側板125eには、支持台123の突起1
23dが当接する突起125cが設けられており、これ
により、バネ126の付勢力による支持台123の矢印
A9方向への回動は規制される。支持台123は、撮影
レンズ301を収容しないときは、突起123dが突起
125cに当接した状態に保たれ、撮影レンズ301の
光軸に対して45°の角度となる。
【0080】ミラー支持台123の下端には突起123
eが形成されている。突起123eは、その先端部が下
方を向くように、なだらかに湾曲した形状とされてい
る。図7に、側方から見たデジタルカメラ1の断面を示
す。撮影レンズ301のレンズ鏡筒3011の後端下部
には、支持台123の突起123eに当接する突起30
1eが形成されている。図7において破線は、カメラ本
体2に収容した撮影レンズ301と、その時の支持台1
23を表している。撮影レンズ301をカメラ本体2に
収容しないとき、突起301eは突起123eから離間
する。
【0081】電源スイッチPSの操作により電力供給停
止の指示を受けると、カメラ制御CPU220はレンズ
駆動モータ221を駆動して、撮影レンズ301を図
2、図7の矢印A1方向に移動させる。撮影レンズ30
1が焦点調節可能範囲の無限端側を超えた段階で、レン
ズ鏡筒3011の突起301eが突起123eに当接
し、撮影レンズ301のさらなる移動で、ミラー支持台
123はレンズ鏡筒3011に押されて、回動軸123
cを中心に、CCDユニット303側に回動する。
【0082】カメラ制御CPU220は、焦点調節可能
範囲の無限端からの移動距離が所定量に達した段階で、
モータ221の駆動を止めて、撮影レンズ301を停止
させる。このとき、撮影レンズ301はその大部分がカ
メラ本体2に収容された状態となり、ミラー支持台12
3は、撮影レンズ301の光軸に対して略垂直で、フォ
ーカルプレーンシャッタ26から僅かに離間した状態
(図2に一点鎖線、図7に破線で示す)となる。カメラ
制御CPU220は、モータ221の駆動を止めると同
時に、モータ221を含むあらゆる部位への電力供給を
停止させる。
【0083】なお、この収容動作に先だって、カメラ制
御CPU220は、クイックリターンミラーM1を進出
位置に設定しておく。これにより、退避位置にあるミラ
ーM1を支持台123の回動により誤って回動させて、
ミラーM1と撮影レンズ301とを衝突させることが避
けられる。カメラ制御CPU220は、また、クイック
リターンミラーM1を進出位置に設定した後は、電源部
Eから駆動部124への電力供給を禁止する。これによ
り、収容動作中に、駆動部124が誤ってミラーM1を
回動させて、ミラーM1と撮影レンズ301とを衝突さ
せることが避けられる。したがって、撮影レンズ301
を収容する際に、撮影レンズ301やミラーM1が損傷
する恐れはない。
【0084】撮影レンズ301をカメラ本体2に収容す
る際の、各部の動作のタイミングを図8に示す。図8に
おいて、横軸は時間であり、t1は電力供給停止を指示
する電源スイッチPSの操作時点、t2はモータ221
の駆動開始時点、t3はモータ221の駆動終了時点を
表している。ミラーM1を進出位置に回動させる処理
は、電源スイッチPSの操作後直ちに行われ、その後に
モータ221の駆動が開始される。電源スイッチPSの
操作時に既にミラーM1が進出位置にあるときは、ミラ
ーM1の回動処理は省略され、実質的にt2=t1とな
る。
【0085】カメラ制御CPU220は、駆動部124
への電力供給の可否を表す通電禁止フラグを、モータ2
21の駆動開始(t2)から終了(t3)まで、禁止に
対応するオンに設定する。モータ221の駆動終了時点
(t3)は、電源部Eから各部への電力供給の停止時点
でもある。
【0086】撮影レンズ301の収容に際し、クイック
リターンミラーM1を進出位置に回動させるための、駆
動部124の位置の制御の処理の流れを図9に示す。ま
ず、ミラーM1が進出位置にある(ダウン)か退避位置
にある(アップ)かを判定する(ステップ#2)。ミラ
ーM1が退避位置にあるときは、駆動部124に逆方向
に通電することにより、ミラーM1を進出位置まで回動
させる(#4)。回動後、ミラーM1は駆動部124の
自己保持機能により進出位置に保たれるから、通電を停
止して本処理を終了する。ステップ#2の判定で、ミラ
ーM1が進出位置にあるときには、ステップ#4を省略
して処理を終了する。
【0087】カメラ制御CPU220は、電源スイッチ
PSが操作されて電力供給の開始が指示されると、レン
ズ駆動モータ221を駆動して、カメラ本体2に収容さ
れている撮影レンズ301を焦点調節が可能な位置まで
移動させる。バネ126の付勢力を受けているミラー支
持台123は、撮影レンズ301の前方への移動に伴っ
て、図6の矢印A9方向に回動し、突起123dが突起
125cに当接した位置で停止する。
【0088】カメラ制御CPU220は、レンズ鏡筒3
011の突起301eが支持台123の突起123eか
ら離間した後もモータ221の駆動を継続して、所定の
基準位置に達した時点で撮影レンズ301を停止させ
る。この基準位置は、無限遠から最短撮影距離に対応す
る範囲内であればどこでもよいが、ピントの合ったファ
インダ像を使用者に速やかに提供するために、広い距離
範囲に対して焦点が合うパンフォーカス位置に設定する
のが好ましい。
【0089】撮影レンズ301を焦点調節可能な位置に
移動させるこの制御においても、カメラ制御CPU22
0は、撮影レンズ301を移動させている間は、電源部
Eから駆動部124への電力の供給を禁止する。これに
より、駆動部124の誤動作でクイックリターンミラー
M1が回動して撮影レンズ301に衝突することが避け
られ、両者の損傷を確実に防止することができる。な
お、カメラ制御CPU220は、電源スイッチPSの操
作により電力の供給が指示されると、電源部Eに対し、
駆動部124を除く各部への電力供給の開始を指令する
が、LCD212への電力供給は、選択されている撮影
モード、および表示ボタン213の設定に応じて行う。
【0090】カメラ本体2に収容した撮影レンズ301
を焦点調節可能な位置に移動させる際の、各部の動作の
タイミングを図10に示す。図10において、横軸は時
間であり、t4は電力供給開始を指示する電源スイッチ
PSの操作時点、t5はモータ221の駆動終了時点を
表している。電源スイッチPSの操作が検出されると、
カメラ制御CPU220は直ちにモータ221を駆動し
て、撮影レンズ301を前方に移動させる。そして、撮
影レンズ301が基準位置に達した時点でモータ221
の駆動を停止する。モータ221の駆動開始(t4)か
ら駆動終了(t5)までは、駆動部124への電力供給
の可否を表す前述の通電禁止フラグは、禁止に対応する
オンに設定される。
【0091】以上説明したように、デジタルカメラ1に
おいては、プランジャ124bとシリンダ124cから
成る駆動部124を備えて、プランジャ124bの直線
的な動きを回転に変換しつつクイックリターンミラーM
1に伝達するようにしている。これにより、ミラーM1
の迅速な回動を可能にしながら、駆動部124を電力消
費の少ない自己保持型とすることが容易になっている。
しかも、駆動部126を回動可能なミラー支持台123
に固定して、撮影レンズ301からCCD302に至る
光路に対して斜めに配置しているため、駆動部126が
細長い形状でありながら、全体構成の大型化を避けるこ
とができる。駆動部126を細長い形状としたことで、
撮影レンズ301をカメラ本体2に収容するための空間
の確保も容易になっている。
【0092】回転力を直接生成するモータを備えて、そ
の回転を直接またはギア等を介して間接にクイックリタ
ーンミラーM1に伝達する構成としてもよい。その場合
も、モータをミラー支持台123に固定して、撮影レン
ズ301収容の障害にならないようにする。
【0093】また、ここではクイックリターンミラーM
1をハーフミラーとしたが、ミラーM1として全反射ミ
ラーを備える構成とすることも可能である。その場合、
光学ファインダ22とLCD212の同時利用はできな
くなるが、光学ファインダ22のみを用いるモードに加
えて、液晶ファインダモードを利用することができるか
ら、銀塩フィルムを使用するカメラよりも使い勝手がよ
くなる。
【0094】
【発明の効果】本発明のデジタルカメラは、撮影レンズ
から撮像素子に至る光路に回動により退避するミラーを
配置して、光路を分岐するようにしているため、撮影レ
ンズ透過光を利用する光学ファインダを備えることがで
きる。このため、ビデオファインダによる電力消費が抑
えられ、しかも、パララックスのないファインダ像を提
供することができる。また、ミラーを退避させることに
より、撮影レンズを透過した光の全てを撮像素子に導く
ことが可能であり、明るい画像を撮影することができ
る。さらに、ミラーを回動させるための駆動部材を光路
に対して斜めに配置することができるから、大型化を最
小限に抑えることができる。
【0095】撮影レンズを光軸方向に可動にして、少な
くともその一部を本体に収容し得るようにし、撮影レン
ズの収容に際して、支持部材がレンズ鏡筒によって押さ
れてミラーと共に回動するようにした構成では、撮影レ
ンズの収容のための広い空間を本体内に確保することが
できて、小型のデジタルカメラとなる。
【0096】さらに、撮影レンズの収容に際し、駆動部
への電力の供給を断つようにした構成では、収容動作の
間にミラーが誤って回動するのを確実に避けることが可
能になり、ミラーと撮影レンズの衝突による両者の損傷
を防止することができる。
【0097】駆動部材を自己保持型として、電力供給が
ないときにミラーを第1または第2の位置に保つように
した構成では、ミラーを停止している状態に保つための
電力が不要になり、電力消費を低減することができる。
例えば、長時間露光の撮影においても、電力消費は短時
間露光の撮影と同じになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のデジタルカメラの上面
図。
【図2】 上記デジタルカメラの断面図。
【図3】 上記デジタルカメラの背面図。
【図4】 上記デジタルカメラのCCDユニット変位機
構の正面図および断面図。
【図5】 上記デジタルカメラの概略の回路構成を示す
ブロック図。
【図6】 上記デジタルカメラのクイックリターンミラ
ー駆動機構の分解斜視図。
【図7】 上記デジタルカメラの撮影レンズとミラー支
持台の関係を示す断面図。
【図8】 上記デジタルカメラにおけるカメラ本体への
撮影レンズ収容時の、各部の動作の時期を示すタイミン
グチャート。
【図9】 上記デジタルカメラにおけるカメラ本体への
撮影レンズ収容時の、クイックリターンミラーの駆動制
御の処理の流れを示すフローチャート。
【図10】 上記デジタルカメラにおけるカメラ本体か
らの撮影レンズ復帰時の、各部の動作の時期を示すタイ
ミングチャート。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 カメラ本体 8 メモリカード 9 シャッタボタン M1 クイックリターンミラー(ハーフミラー) 22 光学ファインダ 26 フォーカルプレーンシャッタ 122 ミラー保持枠 123 ミラー支持台 124 ミラー駆動部 126 バネ 212 LCD 213 表示ボタン 220 フォーカシングスクリーン 221 撮影レンズ駆動モータ 225 ペンタプリズム 226 接眼レンズ 301 撮影レンズ 302 CCD 303 CCDユニット 306 ユニット駆動部 307 ユニット駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H054 AA01 5C022 AA13 AB40 AC42 AC51 AC54 AC74 AC77 AC78

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズと、 前記撮影レンズの光軸上に配置された撮像素子と、 前記撮影レンズの光軸に対して垂直な方向の回動軸を有
    し、前記撮影レンズから前記撮像素子に至る光路と斜め
    に交差する第1の位置と前記光路から外れる第2の位置
    とを含む範囲で、回動自在なミラーと、 前記ミラーの回動軸を支持するとともに、前記ミラーの
    回動範囲の一端を前記第1の位置に規定する支持部材
    と、 前記支持部材に固定され、供給される電力により前記ミ
    ラーを回動させる駆動部材とを備えることを特徴とする
    デジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記撮影レンズを保持し、前記撮像素
    子、前記ミラー、前記支持部材および前記駆動部材を収
    容する本体を備え、 前記撮影レンズは光軸方向に可動で、少なくともその一
    部が前記本体に収容可能であり、 前記支持部材は、前記ミラーの回動軸と平行な回動軸を
    有し、前記撮影レンズが前記本体に収容される際に、前
    記撮影レンズを収容するレンズ鏡筒によって押されて、
    前記ミラーと共に回動することを特徴とする請求項1に
    記載のデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記駆動部材への電力の供給を制御する
    制御部を備え、 前記制御部は、前記撮影レンズが前記本体に収容される
    間、前記駆動部材への電力の供給を断つことを特徴とす
    る請求項2に記載のデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記駆動部材は自己保持型であり、電力
    を供給されないときは、前記ミラーを前記第1の位置ま
    たは前記第2の位置に保つことを特徴とする請求項1に
    記載のデジタルカメラ。
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