JP2001103066A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

通信装置及び通信方法

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JP2001103066A
JP2001103066A JP28052199A JP28052199A JP2001103066A JP 2001103066 A JP2001103066 A JP 2001103066A JP 28052199 A JP28052199 A JP 28052199A JP 28052199 A JP28052199 A JP 28052199A JP 2001103066 A JP2001103066 A JP 2001103066A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】資料配布の配布作業を容易にする。 【解決手段】アプリケーションインタフェース部7は、
アプリケーション実行部8に従って、送信情報記憶部4
に送信情報テーブルを格納し、受信情報記憶部5に受信
情報テーブルを格納する。送信情報テーブル及び受信情
報テーブルは、宛先及びファイルが所定の管理単位であ
るトランザクション毎に記述されている。送受信部1は
通信状態検査部2の検査結果に応じて、送信情報テーブ
ルを参照してファイルの送信を行う。送信情報テーブル
をトランザクション単位で記述しているので、送受信の
履歴表示、送受信のキャンセル等を簡単に行うことがで
き、ファイルの送受信管理及び送信作業を著しく簡単な
ものにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子会議の電子資
料の配布等に好適な通信装置及び通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、UNIX(登録商標)や、マイク
ロソフト社のWindows(登録商標)等のオペレー
ティングシステムでは、複数のコンピュータをネットワ
ークで接続し、ファイルの移動やコピーが可能になって
いる。ネットワークへの接続には、ケーブルを用いた有
線LAN(ローカルエリアネットワーク)が多く用いら
れてきたが、最近では無線LANも普及している。無線
LANを使用すると、ノートパソコンや電子手帳等の携
帯機器を持って集まったユーザに対して資料を電子的に
配布することができ、いわゆる電子会議が可能となる。
【0003】ところが、無線インタフェースでは、ケー
ブルで繋がっておらず持ち運びが容易なことから、通信
の途中であってもユーザが機器を通信可能な範囲外に持
ち出してしまうといったことが起り得る。また、無線イ
ンタフェースは有線LANに比べ外部からの妨害電波等
の干渉を受けやすいことから、ユーザが移動しなくても
通信が途絶する可能性が有線LANより高い。
【0004】LANの通信プロトコルでは、相手からの
送達確認が一定の期間届かない場合には送信に失敗した
ものとしてコネクションを切断するようになっており、
会議の参加者が用いるコンピュータが通信不能な状態に
なると、ファイルの移動及びコピー機能を用いて電子的
に資料を配布しようとしても、資料を配布することはで
きない。
【0005】こうして資料の配布に失敗した場合には、
ユーザは、資料の配布を完了させるために、再度送信フ
ァイと送信宛先とを指定する必要がある。即ち、ユーザ
ーは送信不能となった宛先を記憶すると共に、送信すべ
きファイルのうち、いずれのファイルまでが宛先に届い
たのかを記憶しておく必要があり、再び通信可能になっ
た時点で改めて残りのファイルについての送信処理を実
行する必要があった。
【0006】なお、ファイルの移動及びコピー機能は、
ファイルの宛先として複数の相手を指定することができ
ないことから、送信不能となった各宛先に対して、個別
に送信を指定する必要があった。
【0007】そこで、特開平8−115278号公報に
おいては、通信路の障害によりデータの送受信が中断さ
れた場合において、通信路が復旧した後にデータの未送
信の部分を自動的に送信することで受信側が全てのデー
タを取得可能にする技術が提案されている。この提案に
おいては、個々のファイルについて一つ又は複数の転送
先それぞれに対する送信結果を転送管理テーブルとして
保持し、転送先と通信可能になると、未送信のファイル
を自動的に送信し、全ての転送先への送信完了後に、転
送管理テーブルから削除するようになっている。
【0008】この提案によれば、通信路の障害による個
々のファイルの送受信の失敗をユーザが意識する必要は
ない。しかしながら、この提案の電子会議への適用には
以下にあげるような問題点がある。
【0009】即ち、先ず、全ての宛先に対するファイル
の送信が完了するとそのファイルは転送管理テーブルか
ら削除されるので、いずれの宛先にどのようなファイル
を送信したのかを知ることができない。このため、会議
終了後に、誰がどのような資料(ファイル)を持ちかえ
ったのかを管理しにくい。
【0010】また、一度送信指定したファイルが完全に
転送されることを目的としているので、一旦送信が完了
したファイルについて、その宛先を変更又は追加して再
送信することはできない。従って、このような場合に
は、改めて送信したいファイルとその宛先を指定し直す
必要がある。このため、ファイルの送信完了後に会議に
参加した相手については、再度資料を配布するために、
送信ファイルの指定及び宛先の指定を行う必要があり、
特に、送信ファイル数が多い場合には、極めて不便であ
る。
【0011】また、複数の宛先へのファイルの送信が完
了した後に、同一の複数の宛先に異なるファイルを追加
の資料として更に転送しようとする場合においても、各
宛先を指定し直す必要がある。従って、特開平8−11
5278号公報の提案を電子会議に適用した場合でも、
資料の配布作業が煩雑であることがあるという問題点が
あった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、指
定した宛先についての複数のファイルの送信が完了する
と、再度宛先及びファイル名を指定する必要があるとい
う問題があった。しかも、会議数、宛先数及びファイル
数が多い場合には、資料の配布作業が極めて煩雑になっ
てしまうという問題点があった。
【0013】本発明は、資料の配布作業を簡単にするこ
とができる通信装置及び通信装置を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
通信装置は、ネットワークに接続された複数の機器とコ
ネクションを設定し送受信を行う送受信手段と、前記ネ
ットワークに接続された複数の機器に対する資料の転送
を前記各機器及び転送する資料について所定の管理単位
であるトランザクション毎に記述した転送情報テーブル
を記憶する転送情報記憶手段と、前記送受信手段が生成
したコネクションに基づいて前記転送情報テーブルを更
新する転送情報更新手段と、前記転送情報記憶手段に記
憶された前記転送情報テーブルに基づいて前記資料の転
送を制御する転送制御手段とを具備したものであり、本
発明の請求項3に係る通信装置は、相手機器とコネクシ
ョンを設定し送受信を行う送受信部と、相手機器と通信
可能であるか否かを検査する通信状態検査部と、相手機
器からの1つ又は複数のファイルのうち一部又は全部を
受信すると、受信したファイルに対する送達確認情報を
相手機器に送信すると共に、相手機器からファイルを全
て受信したか否かを検査する受信確認部と、送達確認情
報を受信すると、送信すべきファイルのうちどれが相手
に受信されたかを判断する送信確認部と、相手機器の識
別子とその相手へ送信すべきファイルとを記憶する送信
情報記憶部と、相手機器の識別子とその相手から受信す
べきファイルとを記憶する受信情報記憶部と、アプリケ
ーションから1つ又は複数のファイルの送信要求を受け
るとその送信要求をトランザクションとして前記送信情
報記憶部に格納し、ファイルの受信要求を受けると前記
受信情報記憶部に前記トランザクションに属するファイ
ルのうち1部又は全部が受信され格納されていればその
ファイルをアプリケーションに渡すアプリケーションイ
ンタフェース部とを有し、アプリケーションから送信開
始の指示があるか、通信状態検査部が相手機器と通信可
能となったことを検出するかの少なくとも一方が発生し
た場合に相手とのコネクションを設定して前記送信情報
記憶部に記憶されているファイルのうち送信が完了して
いないものを相手に送信するものであり、本発明の請求
項9に係る通信方法は、ネットワークに接続された複数
の機器に対する資料の転送を各機器及び転送する資料に
ついて所定の管理単位であるトランザクション毎に記述
した転送情報テーブルを記憶するステップと、前記ネッ
トワークに接続された複数の機器とコネクションを設定
し送受信を行うステップと、生成したコネクションに基
づいて前記転送情報テーブルを更新するステップと、前
記転送情報テーブルに基づいて前記資料の転送を制御す
るステップとを具備したものである。
【0015】本発明の請求項1において、転送情報記憶
手段は、複数の機器に対する資料の転送を前記各機器及
び転送する資料について所定の管理単位であるトランザ
クション毎に記述した転送情報テーブルを記憶する。送
受信手段は、ネットワークに接続された1又は複数の機
器との間でコネクションを設定し、転送制御手段に制御
されて、転送情報テーブルに基づいて資料の転送を行
う。転送情報更新手段は、送受信手段による資料の転送
に応じて転送情報テーブルを更新する。送受信手段は、
更新された転送情報テーブルを用いて、資料の転送を行
う。
【0016】本発明の請求項3においては、アプリケー
ションから送信開始の指示があるか、通信状態検査部が
相手機器と通信可能となったことを検出するかの少なく
とも一方が発生した場合に相手とのコネクションを設定
して前記送信情報記憶部に記憶されているファイルのう
ち送信が完了していないものを相手に送信する。
【0017】本発明の請求項9においては、ネットワー
クに接続された複数の機器に対する資料の転送を各機器
及び転送する資料について所定の管理単位であるトラン
ザクション毎に記述した転送情報テーブルを記憶する。
ネットワークに接続された複数の機器とコネクションを
設定し送受信を行うと、生成したコネクションに基づい
て転送情報テーブルを更新する。更新した転送情報テー
ブルに基づいて資料の転送を制御する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【0019】本実施の形態においては、ネットワークに
接続されているか又は接続予定の機器に対して資料を配
布しようとする場合における配布処理の管理集合体をト
ランザクションといい、トランザクション毎に配布処理
を管理することで、会議数、宛先数及びファイル数が多
い場合でも、配布作業を容易にするようにしたものであ
る。
【0020】各トランザクションは例えば1会議に対応
させることができる。各トランザクションは宛先とファ
イルの組で管理された複数のレコードを有する。図1に
おいて、通信装置は、送受信部1、通信状態検査部2、
送信確認部3、送信情報記憶部4、受信情報記憶部5、
受信確認部6及びアプリケーションインタフェース部7
によって構成されている。
【0021】トランザクションはアプリケーションイン
タフェース部7によって作成されるようになっている。
トランザクションはアプリケーション実行部8からのフ
ァイル送信要求に基づいて作成される。
【0022】アプリケーション実行部8は、例えば電子
会議においてユーザーが配付する資料(ファイル)を送
信するための送信要求を発生する。この送信要求は、宛
先及びファイルが組となった要求である。アプリケーシ
ョンインタフェース部7は、アプリケーション実行部8
から一つ又は複数のファイルの送信要求を受けると、こ
の要求をトランザクションとして送信情報記憶部4に与
えて記憶させると共に、送受信部1に送信の指示を出
す。
【0023】また、アプリケーションインタフェース部
7は、アプリケーションからファイルの受信要求を受け
ると、受信情報記憶部5に記憶されているトランザクシ
ョンを読出し、トランザクションに含まれるファイルが
受信されて格納されているか否かを確認し、格納されて
いればそのファイルをアプリケーション実行部8に渡
す。
【0024】送受信部1は、送信情報記憶部4に状態が
未送信であると記載されているファイルを通信路に送出
する。また、他の機器からの受信を行い、受信したデー
タが自己が送出したファイルに対する送達確認であれば
送信確認部3に渡し、自己宛てに送られたファイルであ
れば受信確認部6に渡す。
【0025】送信確認部3は、送達確認を受けると送信
情報記憶部4にアクセスし、その送達確認に対応するフ
ァイルの状態を送信完了とする。受信確認部6は、送受
信部1から渡されたファイルを受信情報記憶部5に記憶
し、そのファイルに対する送達確認を送受信部1から送
信する。通信状態検査部2は、送受信部1が相手と通信
可能な状態であるか検査し、通信可能でなくなったと判
断すると、送受信部1に対して送受信の中止を指示す
る。
【0026】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図2乃至図10を参照して説明する。図2
及び図3は機器Aの送信情報記憶部に格納される送信情
報テーブルの例を示す説明図である。また、図4及び図
5は動作を説明するためのフローチャートである。な
お、以後の説明において、各機器のうち送信側となった
機器の構成要素にはその符号にTの添え字を付加し、受
信側となった機器の構成要素にはその符号にRの添え字
を付加して示すものとする。また、送信側又は受信側に
特定されない場合には添え字なしで示す。
【0027】いま、機器Aから機器B,C,Dへそれぞ
れデータを送信する場合について説明する。
【0028】機器Aの送信情報記憶部4T は送信情報テ
ーブルを有している。アプリケーションインタフェース
部7T は、アプリケーション実行部8T から一つ又は複
数の宛先に対する、一つ又は複数のファイルの送信要求
を受けると、その送信要求を1トランザクションとして
管理して識別子を付与する。この識別子は送信者内部で
一意であればよく、他の機器と重複していても構わな
い。
【0029】次に、アプリケーションインタフェース部
7T は送信情報テーブルに送信要求に対応するエントリ
(トランザクション)を作成する。このエントリには、
識別子と、宛先のリストと、ファイルのリストと、それ
ぞれのファイルに対する送信状態を記載する。このと
き、ファイルの初期状態は未送信としておく。
【0030】図2の例では、ファイルFa,Fb,Fc
の3つのファイルの機器Bに対する送信要求がトランザ
クション1として、ファイルFc,Fdの2つのファイ
ルの機器C,Dに対する送信要求がトランザクション2
として、ファイルFeの機器Cに対する送信要求がトラ
ンザクション9として、それぞれ格納されている。トラ
ンザクション2のように、宛先として複数の機器が指定
されている場合は、それぞれの宛先毎にファイルの送信
状態を管理する。なお、Fa 等はファイルのデータそ
のものではなく、ファイルを一意に特定できる識別子や
名前等の情報である。
【0031】アプリケーションは、現在通信可能でない
相手も宛先として指定することができる。例えば、機器
B,C,Dとは必ずしも送信要求の時点で通信可能であ
る必要はない。ここでは、トランザクション1,2,9
が作成された時点では、機器Aは機器B,Cとは通信可
能であるが、機器Dとは通信できないものとする。
【0032】アプリケーションインタフェース部7T
は、送信情報テーブルへのエントリの作成が完了する
と、送受信部1T に対してトランザクションの識別子を
与え、そのトランザクションに含まれるファイルの送信
を指示する。図2の例では、トランザクション1,2,
9について送信が指示される。
【0033】図4及び図5はこの場合の送受信部1T の
動作を示している。図5は図4中のファイル送信処理ス
テップS9 の具体的な処理を示している。
【0034】送受信部1T は、図4のステップS1 にお
いて、送信情報記憶部4T 内の送信情報テーブルを参照
し、送信を指示されたトランザクションに含まれるファ
イルに状態が未送信となっているものがあるか調べ(ス
テップS3 )、もしあればステップS4 からステップS
5 に処理を移行して、そのファイルの宛先と通信可能で
あるか否かを通信状態検査部2T に問い合わせる。
【0035】ステップS6 において通信可能であるか否
かを判定し、通信可能であれば、ステップS7 でその宛
先とコネクションを設定し、まず送信者の識別子と、ト
ランザクションの識別子と、そのトランザクションに含
まれるファイルのリストとをトランザクション情報とし
て送信する(ステップS8 )。
【0036】次に、ステップS9 の送信処理に移行す
る。図5のステップS11において、そのトランザクショ
ンに含まれるファイルで、その宛先に対する状態が未送
信となっているものを順次読み出しトランザクションの
識別子等の情報を付加して送信する。その宛先に対する
状態が未送信となっているファイル全てを送信すると、
その宛先とのコネクションを切断する。そのトランザク
ションに複数の宛先が指定されていれば、他の宛先に対
する状態が未送信となっているファイルがあるか調べ、
あればその宛先とコネクションを設定し同様の処理を繰
り返す。
【0037】図2の例では、送受信部1T は、先ずトラ
ンザクション1について調べ、未送信となっているファ
イルFa,Fb,Fcがあることを知る。そこで、それ
らの宛先であるBと通信可能であるか否かを通信状態検
査部2T に問い合わせる。その結果、通信可能であると
分かるので、機器Bとコネクションを設定し送信を開始
する。
【0038】送受信部1T は、最初にトランザクション
1の識別子と、トランザクション1に含まれるファイル
のリストFa,Fb,Fcとをトランザクション情報と
して機器Bに送信する。次に、トランザクション1に含
まれるファイルで未送信となっているもののうち最初の
ものであるFaの送信を開始し、送信情報テーブルのF
aの状態のエントリを未送信から送信中に書き換える
(ステップS12)。
【0039】送信確認部3T は、ステップS13において
ファイルの送信が成功したか否かを判断する。すなわ
ち、送信したファイルFaに対する送達確認が機器Bか
ら返ってくれば、送信が成功したものと判断して、送信
情報記憶部4T 内の送信情報テーブルのFaの状態のフ
ィールドを送信完了に書き換える。
【0040】ステップS13で、送達確認が返って来ずに
送信が失敗したものと判断するときには、一時的な通信
路の障害による場合と、機器の移動等により宛先と通信
不可能な状態になった場合とが考えられる。そこで、送
受信部1T は通信状態検査部2T に対し、宛先と通信可
能であるか問い合わせる(ステップS16)。その結果、
宛先と通信可能であることが示されると、ファイル送信
の原因は一時的な通信路の障害によるものであると判断
して、ファイルの再送信を試みる。
【0041】また、通信不可能であることが示される
と、送信処理を終了する。機器Aの送受信部1T は、フ
ァイルFaの送信が完了すると、同様にしてファイルF
b,Fcを送信する。送受信部1T は機器Bに対するフ
ァイルFa,Fb,Fcの送信が完了すると機器Bとの
コネクションを切断し、トランザクション1に他の宛先
に対する状態が未送信のファイルが残っているか否かを
検査する(ステップS18)。
【0042】トランザクション1には機器B以外の宛先
はないので、そのようなファイルはない。そこで、トラ
ンザクション2の処理に移る。トランザクション2にお
いては、ファイルFc,Fdの機器C,Dに対する送信
状態が未送信であるので、まずCと通信可能であるか通
信状態検査部2T に問い合わせる。その結果通信可能で
あると分かるので、機器Cとコネクションを設定し、ト
ランザクション2の識別子と、トランザクション2に含
まれるファイルのリストFc,Fdをトランザクション
情報として機器Cに送った後、ファイルFc,Fdを順
次送信する。
【0043】図3はファイルFcの送信が完了し、ファ
イルFdを送信中である状態を示している。ファイルF
c,Fdの送信が完了すると送受信部1T は機器Cとの
コネクションを切断し、トランザクション2に状態が未
送信となっているファイルが残っていないか調べる。す
ると、ファイルFc,Fdの機器Dに対する状態が未送
信であると分かるので、通信状態検査部2T に、機器D
と通信可能であるか問い合わせる。その結果通信不可能
であると分かる。トランザクション2には機器C,D以
外に宛先はないので、送受信部1T はトランザクション
2の処理を終え、トランザクション9の処理を開始す
る。
【0044】なお、機器Aは1つの機器だけでなく、同
時に複数の機器に対する送信を並行して行ってもよい。
この場合には、送受信部1T はコネクションを確立して
送信中である機器を送信中機器リストとして記憶してお
き、このリストに格納されていない機器に対する送信を
並行して行うようにする。
【0045】図2の例では、機器Aの送受信部1T はト
ランザクション1に含まれるファイルの機器Bに対する
送信を開始すると、通信中機器リストに機器Bの識別子
を格納し、トランザクション1の完了を待たずに直ちに
トランザクション2の処理を開始する。トランザクショ
ン2で宛先となる機器Cは送信中機器リストにはないの
で、送受信部1T は機器Cに対する送信を行うことがで
きると判断し、トランザクション2に含まれるファイル
の機器Cに対する送信を開始する。このとき、送信中機
器リストには機器Cの識別子が追加される。送受信部1
T はトランザクション1,2の完了を待たずに、さらに
トランザクション9の処理を開始する。このとき、送受
信部1T はトランザクション9で宛先となる機器Cが送
信中機器リストに含まれることから、トランザクション
9に含まれるファイルの送信は、トランザクション2が
完了するまで行わないこととする。
【0046】また、通信状態検査部2T が新たな相手と
通信可能になったことを検出すると、通信状態検査部2
T は送受信部1T に対し、新しい相手と通信可能となっ
たことを、その相手の識別子と共に通知する。送受信部
1T は通知を受けると送信情報テーブルに格納されてい
る各トランザクションに含まれるファイルのうち、宛先
が新しく通信可能となった相手であり、さらにその相手
に対する状態が未送信となっているもののがあるか調
べ、もしあればそのトランザクションの処理を開始す
る。すなわち、その相手に対してトランザクション情報
を送信した後、そのファイルの送信を行う。
【0047】図6はこの場合の送受信部1T の動作を示
している。図6において図5の手順同一の手順について
は同一符号を付して説明を省略する。
【0048】図6の処理はアプリケーションインタフェ
ース部7T からの以前の送信指示に対して行われること
になる。いま、図2の例において、アプリケーションイ
ンタフェース部7T によるトランザクション1,2,9
作成時には機器Aは機器Bとのみ通信可能であったもの
とし、これらの機器へのファイル送信後に、機器Cが新
たに機器Aと通信可能になったものとする。
【0049】機器Cがネットワークに接続されて機器A
と通信可能となると、機器Aの通信状態検査部2T は送
受信部1T に対して機器Cと通信可能となったことを通
知する。機器Aの送受信部1T は通知を受けると、ステ
ップS21において送信情報テーブルを参照し、機器Cが
宛先となっているファイルで未送信のものは、トランザ
クション2に含まれるFc,Fdと、トランザクション
9に含まれるFeであることを知る。
【0050】ステップS23で、機器Cとのコネクション
を設定した後、まずトランザクション2の送信処理を開
始する(ステップS24)。トランザクション2の識別子
及びトランザクション2に含まれるファイルのリストF
c,Fdをトランザクション情報として機器Cに送信
(ステップS24)した後、ファイルFc,Fdを順次送
信する(ステップS25)。
【0051】以後、図3のフローと同様に、送信確認部
3T は、送信したファイルに対する送達確認が機器Cか
ら返ってくれば、そのファイルの状態を送信完了に書き
換える(ステップS12)。
【0052】図3はこの段階における送信情報テーブル
の一例を示している。図3の例では、ファイルFcは、
送達確認が返ってきたので機器Cについての状態が送信
完了となっているが、ファイルFdは送達確認がまだ返
っていないので、機器Cについての状態が送信中となっ
ている。なお、図3の例では、機器Dとはまだ通信可能
になっておらず、ファイルFc,Fdとも、機器Dに関
する状態は未送信となっていることを示している。
【0053】ファイルFdの送達確認が機器Cから返っ
てくると、機器Aの送受信部1T は、トランザクション
9の送信処理を開始する。トランザクション9に含まれ
るファイルFeの送信が完了すると、送信情報テーブル
には機器Cに対する状態が未送信となっているファイル
はなくなるので、ステップS18からステップS26に処理
を移行して、機器Aの送受信部1T は機器Cとのコネク
ションを切断する。なお、未送信のファイルが存在し、
そのファイルが同じトランザクションに含まれ場合に
は、処理をステップS27からステップS25に移行して、
ファイルの送信を継続する。
【0054】本実施の形態においては、トランザクショ
ンに含まれるファイル全ての送信が完了しても、送信情
報テーブルのそのトランザクションのエントリは自動的
には削除されない。アプリケーション実行部8はそのト
ランザクションに関する情報を送信記録として参照する
ことができる。なお、もしアプリケーション実行部8が
送信記録を残しておく必要がないと判断した場合には、
アプリケーション実行部8はアプリケーションインタフ
ェース部7T に対してそのトランザクションに関する情
報を送信情報テーブルから削除するよう指示することが
できる。
【0055】更に、本実施の形態においては、保存して
いるトランザクションを利用して、アプリケーション実
行部8T は、すでに送信が完了したトランザクションに
含まれるファイルを別の宛先に対して送信するよう指示
することができる。この場合には、アプリケーション実
行部8T はアプリケーションインタフェース部7T に対
し、トランザクションの識別子と新たな宛先の識別子を
与える。
【0056】例えば、図2及び図3の例において、機器
AにおいてアプリケーションがファイルFa,Fb,F
cの機器Bへの送信が完了した後に、機器Eへも同じフ
ァイル Fa,Fb,Fcを送りたいと考えた場合、ア
プリケーションインタフェース部7T に対しトランザク
ション1の識別子と、新たな宛先としてEをそれぞれ指
定する。そうすると、アプリケーションインタフェース
部7T は機器Eを宛先とし、ファイルFa,Fb,Fc
を送るトランザクション3を新たに作成する。
【0057】図7はこの場合の送信情報テーブルを示し
ている。トランザクション3の作成が終わると、アプリ
ケーションインタフェース部7T は送受信部1T に対し
トランザクション3の送信を指示する。送信指示以後の
送受信部1T の動作は、トランザクション1及び2の場
合と同様である。このようにして、アプリケーション実
行部8T はある宛先に対する送信を既に終えたファイル
の別の宛先への送信を容易に行うことができる。
【0058】また、トランザクションには、識別子のほ
かに送信者がわかりやすい名前を付けることができる。
例えば「会議資料(7月3日)」等である。これを上記
のトランザクション情報に加えてそれぞれの宛先に送
り、送信情報テーブル、受信情報テーブルにトランザク
ションに関連付けて記憶するようにすると、ユーザはど
のファイルを、どのような目的で誰に配布したのか、も
しくは誰から受け取ったのかが分かり、便利である。ま
た、送信情報テーブル及び受信情報テーブルにはトラン
ザクションが作成された時刻、送受信の時刻、送受信さ
れるファイル全体のサイズ及び送受信が完了したサイズ
等も記載しておくことができる。
【0059】図8はこれらが記載された送信情報テーブ
ルの例を示している。アプリケーション実行部8T は、
アプリケーションインタフェース部7T を通じてこれら
の情報を参照することにより、いつ、どの相手に、どの
ようなファイルをどのような目的で送信する予定である
か、もしくは送信したのかを確認することができる。ま
た、確認した結果、送信予定であるトランザクション又
は送信を開始したがまだそのトランザクションに含まれ
るファイル全ての送信が完了していないトランザクショ
ンについては、送信情報記憶部4T から削除することに
より送信をキャンセルすることができる。
【0060】また、アプリケーションインタフェース部
7T は、トランザクションに含まれる各ファイルに、優
先度を付けることができる。トランザクション情報に優
先度の高いファイルのリストを加えることにより、送受
信部1T は優先度の高いファイルを優先度の低いファイ
ルよりも先に送ることができる。
【0061】また、受信側では、トランザクション情報
として受信した優先度の高いファイルのリストにより、
受信したファイルが優先度の高いものであることを知る
と、そのファイルの受信が完了した時点で、アプリケー
ションインタフェース部7Rを介してアプリケーション
実行部8R にイベント等により通知する。これによりア
プリケーション実行部8R は受信したファイルを直ちに
処理することができる。例えば、画像ファイルが優先度
の高いファイルとして届くと、直ちにその画像を表示す
る。また、実行可能なファイルが優先度の高いファイル
として届くと、それを直ちに自動的に実行するか、また
は画面上にショートカットアイコンとして表示し、ユー
ザがそれをクリックすることにより簡単に実行できる状
態としておくこと等が可能である。
【0062】図8は送信情報ファイルに優先度を付加し
た例である。図8の例においては、トランザクション1
についてはファイルFcが、トランザクション2につい
てはファイルFdが、それぞれ優先度が高いファイルと
して指定されている。また、ファイルFcはトランザク
ション1においては優先度の高いファイルとして送信さ
れるが、トランザクション2においては優先度の低いフ
ァイルとして送信される。このように、ファイルの優先
度はそれぞれのトランザクション毎に個別に設定するこ
とができる。
【0063】また、トランザクションには送信期限を設
定することができる。送受信部1Tは、定期的に送信情
報テーブルを検査し、状態が未送信となっているファイ
ルを含むトランザクションを調べ、送信期限が過ぎてい
ないか調べる。送信期限を過ぎてもなお状態が未送信で
あるファイルは送信に失敗したとみなし、以後このファ
イルの送信は行わない。
【0064】図9はこの場合における機器Aの送信情報
テーブルの例である。この例においては、トランザクシ
ョン1には期限が設定されていないので、宛先Bと通信
が可能になるたびに何度でも送信が試みられる。トラン
ザクション2には期限として7月12日20時が設定さ
れているので、期限である7月12日20時を過ぎても
なおファイルFc,Fdの状態が未送信である場合に
は、ファイルの状態が送受信部1により送信失敗に書き
換えられる。これにより、何週間も前の会議の資料とい
った、相手にとってあまり必要のない資料を自動的に配
布してしまうことを避けることができる。
【0065】受信側においては送信側からの情報に基づ
いて受信情報テーブルを作成する。図10は機器Bの受
信情報記憶部5T が有する受信情報テーブルの例を示し
ている。図10の例では、機器Bは機器Aからファイル
を受信中であり、機器Cからはファイルをまだ受信して
いないことが示される。
【0066】送信側の機器Aは、トランザクションに含
まれるファイルの送信に先立って、まずトランザクショ
ンの識別子及び名前と、トランザクションに含まれるフ
ァイルの個数及びそれぞれの名前やサイズ等をトランザ
クション情報として受信側の機器である機器Bに送る。
機器Bの送受信部1は、受信したトランザクション情報
に基づいて受信情報テーブルにトランザクションのエン
トリを新規に作成し、そのエントリに送信者の識別子及
びトランザクションの識別子を記載し、さらにそのトラ
ンザクションに含まれるファイルそれぞれに対応するエ
ントリを作成する。この場合には、ファイルの状態のフ
ィールドは未受信としておく。受信側では、送信者の識
別子とトランザクションの識別子とを組み合わせること
でそれぞれのトランザクションを一意に識別することが
できる。
【0067】機器Bがファイルの受信を開始すると、受
信確認部6R はそのファイルの状態を未受信から受信中
に書き換える。また、機器Bの送受信部1R は受信した
ファイルを計算機のハードディスク等の記憶装置に格納
し、その格納場所を特定できる名前や識別子等の情報を
受信情報記憶部5R 内の受信情報テーブルに書き込む。
ファイルの受信を完了すると、受信確認部6R はそのフ
ァイルの状態を未受信から受信完了に書き換える。
【0068】図10の例においては、機器Aが送信した
トランザクション情報に基づいて、機器Bにおいて、ト
ランザクションに付けた識別子1及び名前「会議資料
(7月2日)」とそのトランザクションに含まれるファ
イルのリストFa,Fb,Fcを送信者Aのトランザク
ション1としてエントリを作成したことを示している。
図10はファイルFaの受信が完了し、ファイルFbを
受信中の状態を示している。また、機器Cからはトラン
ザクション情報として機器Cがトランザクションに付け
た識別子1とそのトランザクションに含まれるファイル
のリストFx,Fyをトランザクション情報として受信
したので、機器Bはそのトランザクションに対応するエ
ントリを作成している。この送信者Cのトランザクショ
ン1のエントリ中にはファイルFx,Fyに対応するエ
ントリがそれぞれ作成されているが、ファイルの受信は
まだ開始されていない。また、機器Cはトランザクショ
ンに名前を付けなかったので、名前のエントリは空とな
っていることが示されている。
【0069】アプリケーションインタフェース部7R
は、アプリケーション実行部8R から受信要求を受ける
と、受信情報記憶部5R の受信情報テーブルを参照し、
状態が受信完了となっているファイルがあるか否か探
す。もしあればファイルをその送信者とトランザクショ
ンの識別子等の情報と共にアプリケーション実行部8R
に渡す。なお、受信情報テーブルにおいても、送信情報
テーブルと同様に、送信者がトランザクションに付けた
名前、トランザクションの作成時刻、受信時刻、ファイ
ル全体のサイズと受信が完了したサイズ等の情報を記載
し、アプリケーション実行部8R から参照できるように
することができる。
【0070】また、アプリケーションインタフェース部
7R は、トランザクションに含まれる全てのファイルの
受信が完了するまで、そのトランザクションに含まれる
ファイルをアプリケーション実行部8R に渡さないよう
にしてもよい。この場合には、トランザクションに含ま
れる全てのファイルの受信が完了した時点で、アプリケ
ーション実行部8へトランザクションの完了をイベント
等によって通知するようにする。
【0071】このように本実施の形態においては、1つ
又は複数のファイルの送信要求をトランザクションとし
て管理し、トランザクションの宛先として1つ又は複数
の相手を指定し、前記複数の相手のうち一部又は全部に
対して送信が途中で失敗しても、送信の失敗した相手と
再び通信可能になると残りのファイルを自動的に送信す
ることにより、ユーザが失敗した送信を意識しないです
むようにし、また、トランザクション単位で送受信の履
歴表示、送受信のキャンセル、等を行うことにより、ユ
ーザが複数の相手に対するファイルの送受信の管理を容
易に行えるようにし、特に電子会議における資料の電子
的な配布の利便性を向上させることができる。
【0072】なお、上記実施の形態は、磁気ディスク等
の媒体に記録し、計算機上で動作させるソフトウェアと
しても実現することができる。ソフトウェアとして実現
した場合には、ユーザがソフトウェアの実行を終了させ
るか、計算機の電源を切断すると、ソフトウェアが利用
中のデータは失われるので、送信情報テーブル、受信情
報テーブルの内容が保存されない。このため、再び電源
が投入されたときに送受信を続行することができないと
いう問題がある。
【0073】そこで、このような場合には、ソフトウェ
アの実行終了前に、送信情報テーブル及び受信情報テー
ブルの内容を、電源を切断しても内容が失われないよう
な記憶媒体、例えばハードディスク上に記録するファイ
ルとして保存する。電源が再び入れられ、ソフトウェア
が実行された場合には、各テーブルの内容をロードする
ことにより、再び送受信が可能となる。この場合には、
アプリケーションインタフェース部7は、送信情報テー
ブル又は受信情報テーブルを参照することにより、どの
相手に対しどのファイルの送信又は受信が完了している
かをアプリケーション実行部8に示すことができる。
【0074】ところで、機器Bは、機器Aと通信可能な
範囲の外に移動したり、電源を切断する等の理由で通信
不可能となることがある。この場合には、通信状態検査
部2T は機器Bと通信不可能となったことを検出する
と、送受信部1T に対し機器Bとの送受信を中止するよ
う指示してもよい。また、機器Aの電源が切断された
り、機器Aのアプリケーション実行部8T がアプリケー
ションインタフェース部7T に対して送信中止の指示を
出した場合も、送受信を中止するようにしてもよい。こ
の場合には、送受信部1T は、送信中であったファイル
について、送信情報テーブルの状態のエントリを送信中
から未送信に書き換える。
【0075】機器Aでは、アプリケーション実行部8T
から送信再開の指示があると、送受信部1T は送信情報
テーブルから状態が未送信となっているファイルを読み
出して送信を開始する。また、機器Aにおいて通信状態
検査部2T が再び機器Bと通信可能となったことを検出
すると、アプリケーション実行部8T から送信再開の指
示がなくても、送受信部1T は自動的に送信データテー
ブルから未送信のファイルを読み出し送信を開始するよ
うにすることも可能である。
【0076】図11は本発明の他の実施の形態を示す説
明図である。
【0077】本実施の形態はアプリケーションインタフ
ェース部7T が送信情報テーブルに自動送信のフィール
ドを付加した点が上記実施の形態と異なる。ハードウェ
ア構成は図1の実施の形態と同様である。
【0078】自動送信のフィールドは、TRUE
(真),FALSE(偽)のうちいずれかの論理値をと
る。図11は送信情報テーブルの例を示している。通信
状態検査部2T が相手機器との通信が可能になったと判
断すると、送受信部1T は送信情報テーブルのうち、自
動送信のフィールドがTRUEになっているもののみを
送信する。図11の例では、機器Aの通信状態検査部2
T が機器Bと通信可能になったと判断すると、送受信部
1T はトランザクション1に含まれる未送信のファイル
Fb,Fcのみを送信する。トランザクション4につい
ては、自動送信のフィールドがFALSEになっている
のでファイルFeは送信しない。
【0079】アプリケーション実行部8T は、アプリケ
ーションインタフェース部7T を介して送信情報記憶部
4T の送信情報テーブルの内容を参照することができ、
自動送信のフィールドの値を任意の時点で変更すること
ができる。例えば、通信状態検査部2T が機器Bと通信
可能となったことを検出した時点では自動送信のフィー
ルドがFALSEであったトランザクション3は、この
フィールドをTRUEにした時点で送信が開始される。
【0080】上記実施の形態においては、相手機器と通
信可能になった時点で自動的に未送信のデータの送信が
開始されたことから、ユーザが優先的に送りたいデータ
が他にあった場合でも、未送信のデータの送信が全て完
了するまで待つ必要があった。これに対し、本実施の形
態においては、優先的に送信したいデータがあった場合
には未送信のデータの送信を停止して優先するデータを
送信し、その送信が完了した後に未送信のデータの送信
を開始することができることから、ユーザの利便性が向
上する。
【0081】図12は本発明の他の実施の形態を説明す
るための説明図である。
【0082】本実施の形態は受信側において不要と判断
したファイルについてはファイルの受信を行わないよう
にしたものである。本実施の形態においても図1の実施
の形態と同様のハードウェアによって構成することがで
きる。
【0083】本実施の形態においては、機器Aはトラン
ザクション情報を送信した後、機器Bから応答があるま
ではファイルの送信を開始しない。機器Bでは、送受信
部1R がトランザクション情報を受信し受信情報テーブ
ルにそのトランザクションに関するエントリを作成する
と、アプリケーションインタフェース部7R を介してア
プリケーション実行部8R にトランザクションの開始を
通知する。
【0084】アプリケーション実行部8R は通知を受け
ると受信情報テーブルを参照し、トランザクションに含
まれるファイルのうち、不要なものがあるか調べる。も
し不要なものがあれば、ファイルの状態を未受信から受
信不要に書き換える。
【0085】図12はこの場合の機器Bの受信情報テー
ブルの一例を示している。図12の例では、機器Aはト
ランザクション5として、Fx,Fy,Fzの3つのフ
ァイルを送信しようとしているが、機器Bのアプリケー
ション実行部8R はファイルFyを不要と判断して、フ
ァイルFyの状態のエントリを受信不要に書き換えたこ
とを示している。
【0086】アプリケーションインタフェース部7R
は、アプリケーション実行部8R による書き換えが終了
すると、送受信部1R に対しトランザクション情報に対
する応答を送信するよう指示する。送受信部1R は、指
示を受けると受信情報テーブルを参照し、受信不要とさ
れたファイルのリストを、トランザクションの識別子と
ともに応答として機器Aへ送信する。この例では、受信
不要のファイルとしてFyの識別子又は名前を送る。
【0087】機器Aでは、受信不要のファイルリストを
示す応答を受け取ると、送信情報テーブルのFyの状態
のエントリを未送信から送信不要に書き換え、ファイル
Fx及びFzのみを送信する。
【0088】ファイルの受信が必要でないと判断する場
合としては、通信状態が悪く相手との通信速度が極端に
遅い場合、受信しようとしているファイルのサイズが自
機の記憶装置の残り容量と比較して無視できない大きさ
の場合、受信しようとしているファイルをすでに所持し
ている場合、受信しているファイルを処理できるアプリ
ケーションが自機にインストールされていない場合、等
が挙げられる。
【0089】図13は本発明の他の実施の形態を示すブ
ロック図である。図13において図1と同一の構成要素
には同一符号を付して説明を省略する。
【0090】本実施の形態は複数の宛先をグループとし
て管理するグループ情報管理部10が付加された点が図
1の実施の形態と異なる。グループ情報管理部10は、
複数の宛先をグループのメンバとして登録する。アプリ
ケーション実行部8は、アプリケーションインタフェー
ス部7を介してグループ情報管理部10を制御して、所
定のメンバからなる複数のグループ登録することができ
るようになっている。
【0091】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図14乃至図17の説明図を参照して説明
する。
【0092】図14は機器Aのグループ情報管理部10
T ,10R が有するグループテーブルの一例を示してい
る。グループには、ユーザに分かりやすい名前を付ける
ことができる。
【0093】アプリケーション実行部8は、複数の宛先
をグループのメンバとしてグループテーブルに登録する
ことができる。図14の例では、会議AのメンバはA,
B,Cであり、会議BのメンバはA,B,Dであって、
機器AのグループテーブルにはB,C が会議Aと名づ
けられたグループ1として登録され、B,Dが会議Bと
名づけられたグループ2として登録されていることが示
されている。
【0094】アプリケーション実行部8T は、送信した
いファイルとして Fa,Fb を、宛先としてグループ
1を指定してアプリケーションインタフェース部7T に
送信の指示を出す。アプリケーションインタフェース部
7T はグループ情報管理部10T によってグループ1の
メンバを調べ、送信情報テーブルに送信すべきファイル
と宛先等の情報をトランザクションとして記載し、送受
信部1T に対し送信開始の指示を出す。
【0095】図15はこの場合の機器Aの送信情報テー
ブルの一例である。トランザクションに含まれるファイ
ルそれぞれに対し、宛先毎の送信状態及びファイルを基
準とした送信状態が記載されている。ファイルを基準と
した送信状態は、ファイルの宛先のいずれに対する送信
も開始されていなければ未送信、少なくとも1つの宛先
に対する送信が開始されていれば送信中、全ての宛先に
対する送信が完了していれば送信完了とする。アプリケ
ーション実行部8T は、ファイルを基準とした送信状態
のフィールドを見ることにより、そのファイルが全ての
宛先に届いたか否かを知ることができる。
【0096】送受信部1T は、送信開始の指示を受ける
と、送信情報テーブルの宛先毎の状態のフィールドを見
て、状態が未送信となっているものの宛先を調べ、通信
状態検査部2T にその宛先と通信可能か否かを問い合わ
せ、通信可能であればその宛先へのファイルの送信を開
始する。また、通信状態検査部2T から、新たに通信可
能となった機器があることが通知されると、その機器を
宛先とし、宛先毎の状態が未送信となっているファイル
があるか検査し、あればそのファイルの送信を開始す
る。
【0097】また、本実施の形態においては、トランザ
クションの宛先として1つのグループを指定するだけで
なく、宛先として複数のグループを指定することもでき
る。この場合には、指定されたグループの少なくとも一
つに含まれる機器をファイルの宛先とする。図15の送
信情報テーブルにおいては、トランザクション7の宛先
としてグループ1及び2が指定され、宛先機器として
B,C,Dがセットされている。
【0098】グループにメンバが追加されると、グルー
プ情報管理部10は送信情報テーブルの宛先機器のフィ
ールドにそのメンバのエントリを追加する。また、グル
ープからメンバが削除されると、グループ情報管理部1
0は送信情報テーブルを参照し、そのメンバに対するフ
ァイルの送信状態を調べ、未送信となっている場合は送
信情報テーブルの宛先機器のフィールドからそのメンバ
のエントリを削除する。送信完了となっている場合は、
そのメンバのエントリは送信記録として残しておくこと
とし、削除はしない。
【0099】図16は図15の例に対して、グループ1
のメンバに機器Eを追加し、グループ2からメンバDを
削除した場合の機器Aの送信情報テーブルの一例を示し
ている。図15と比較すると、トランザクション6の宛
先機器としてメンバEが追加され、トランザクション7
の宛先機器からメンバDが削除されている。アプリケー
ション実行部8T から特に指定がなければ、新しく追加
された宛先Eに対しては、通信状態検査部2T が通信可
能となったと判断した時点で送受信部1T によりファイ
ル Fa,Fb が自動的に送信される。ただし、新しく
追加したメンバへの送信を望まない場合には、宛先毎の
状態のフィールドを送信不要にセットしておくことによ
り、送信を行わないようにすることができる。また、宛
先Dについては、送信情報テーブルから削除されている
ので、ファイルFcの送信が行われることはない。
【0100】本実施の形態においても、上記実施の形態
と同様に、通信状態検査部2T が通信不可能となったと
判断した機器があると、送受信部1T にその機器に対す
るファイルの送信の中止を指示する。送受信部1T は指
示を受けると通信不可能となった機器へのファイルの送
信を中止すると共に、その機器について、宛先毎の状態
のフィールドを送信中から未送信に書き換える。また、
そのファイルのほかの宛先への送信状態も検査し、その
結果どの宛先へもそのファイルを送信中でないと分かれ
ば、ファイルの状態のフィールドを未送信に書き換え
る。
【0101】また、通信状態検査部2T は再び通信可能
となったと判断した機器があると、送受信部1T に送信
の再開を指示する。送受信部1T は、送信情報テーブル
を参照し、その機器について、宛先毎の送信状態のフィ
ールドが未送信になっているファイルがあるか探し、も
しあれば、その機器へのファイルの送信を開始し、その
機器について、宛先毎の送信状態のフィールドを送信中
に書き換える。また、ファイルの状態のフィールドが未
送信となっていれば、送信中に書き換える。
【0102】同じファイルを複数の宛先に対して送信す
る場合には、マルチキャストを行うと通信の効率がよ
い。そこで、ファイルの宛先として複数の機器が指定さ
れている場合は、マルチキャストを行うようにすること
ができる。
【0103】図17はこの場合の送信情報テーブルの一
例であり、機器Aが機器B,C,Dをメンバとするグル
ープ3に対しファイル Fa,Fb,Fc,Fd を送信
中に、機器D,C,Bがこの順で機器Aと通信可能な範
囲外にそれぞれ移動していった場合の、機器Aの送信情
報テーブルを示している。
【0104】図17の例では、機器Bに対してはファイ
ルFa,Fbの送信が完了し、機器Cに対してはファイ
ル Faの送信が完了している。機器B,C,Dが機器
Aと通信可能な範囲内に戻ってくると、機器Aの通信状
態検査部2T は、機器B,C,Dと通信可能となったこ
とを検出し、送信を再開する。この場合には、機器Aは
先ず機器Dとコネクションを生成し、ファイルFaを送
る。次に、機器Cをこのコネクションに加え、機器C,
Dに対するマルチキャストコネクションを作り、ファイ
ル Fbを送る。更に機器Bをこのマルチキャストコネ
クションに加え、ファイル Fc,Fdを送る。
【0105】これにより、各機器とユニキャストコネク
ションを生成して送信を行う場合、即ち、機器Dとユニ
キャストコネクションを生成しファイル Fa,Fb,
Fc,Fdを送り、機器Cと別のユニキャストコネクシ
ョンを生成しファイル Fb,Fc,Fdを送り、機器
Bと更に別のユニキャストコネクションを生成しファイ
ル Fc,Fdを送る場合に比して、通信量を低減させ
ることができる。
【0106】なお、マルチキャストコネクションに順次
通信相手を追加するためには、コネクションに追加した
い相手と制御情報を交換してネゴシエーションを行う必
要があり、ネゴシエーションが完了するまで次の送信を
行うことができないという問題がある。新しい相手をコ
ネクションに追加する際のこのような手間を避けるため
に、最初から機器B,C,Dからなるマルチキャストコ
ネクションを生成しておき、送信するファイルに、その
ファイルを受け取るべき相手の情報(例えば、ファイル
Faであれば機器C)をヘッダとして記載し、受信側で
自己の機器に不要なファイルであれば廃棄するようにし
てもよい。
【0107】また、通信インタフェースが異なることに
よってマルチキャストすることができない場合、例え
ば、機器Aと機器B,Cとは無線LANで接続され、機
器Aと機器DとはIrDAで接続されているような場合
には、機器B,Cに対するマルチキャストコネクション
と、機器Dに対するユニキャストコネクションとをそれ
ぞれ設定し、データの送信を行えばよい。
【0108】また、無線LAN及びIrDA等の複数の
インタフェースを備えた機器においては、送受信部1が
最適なインタフェースを選択して送信するようにすれば
よい。例えば、いま、機器A,B,C,Dが無線LAN
インタフェースを備え、機器A,Dは更にIrDAイン
タフェースも有しているものとする。この場合には、機
器Aは、機器DとはIrDAで通信を行うこともできる
が、IrDAと無線LANの速度を比較した結果、無線
LANで機器B,C,Dに対するマルチキャストコネク
ションを生成し送信を行った方が効率がよいと判断し、
機器Dに対しても無線LANで送信する。
【0109】送信の途中で機器Dの無線LANインタフ
ェースが故障すると、機器Aの通信状態検査部2T は機
器Dとの通信が不可能となったと判断し、送受信部1T
に対し機器Dをマルチキャストコネクションから除くよ
うに指示する。このとき、機器B,C に対するマルチ
キャスト送信は続行される。
【0110】機器Dは無線LANインタフェースが故障
したので、IrDAインタフェースを使った通信を行う
ことにする。機器Aの通信状態検査部2T は、機器Dと
IrDAによる送受信が可能であることを検出すると、
送受信部1T に機器Dに対する送信をIrDA経由で再
開するように指示を出す。
【0111】これにより、複数の通信インタフェースを
有する機器は、ファイルの受信に使用していた通信イン
タフェースが受信の途中で使用不可能となっても、別の
通信インタフェースからファイルを受け取ることができ
る。別の通信インタフェースでの接続は通信状態検査部
2により自動的に行われるので、ユーザはそのインタフ
ェースで通信すべき相手や送受信すべきデータを再び指
定し直す必要はない。
【0112】図18は本発明の他の実施の形態を説明す
るための説明図である。
【0113】本実施の形態におけるハードウェア構成及
び送受信の手順は図1の実施の形態と同様である。
【0114】本実施の形態においては、送受信部1に接
続管理テーブルを新たに設けるようになっている。この
接続管理テーブルは、相手の識別子と接続の可否を対応
付けて記憶するもので、アプリケーション実行部8が、
アプリケーションインタフェース部7を介して自由に書
き換えることができるようになっている。
【0115】いま、機器A,Cを送信側の機器とし、機
器Bを受信側の機器として説明する。図18は受信側の
機器Bの接続管理テーブルの一例を示している。この例
においては、機器Bは機器Aとの接続を許可し、機器C
との接続は許可しないように設定されている。
【0116】機器Bの送受信部1R は、相手からのコネ
クション設定要求を受けると、接続管理テーブルを参照
し、その相手との接続が許されているか否かを調べる。
機器Bの送受信部1R は機器Aからのコネクション設定
要求であれば、接続管理テーブルに 許可と記載されて
いるので、接続が許されると判断し、コネクション設定
処理を進める。また、送受信部1R は接続管理テーブル
に拒否と記載されている相手及び接続管理テーブルに記
載されていない相手については、接続が許されないと判
断し、コネクション設定処理を行わない。
【0117】従って、機器Cが機器Bへファイルを送信
しようとすると、機器Bの送受信部1R はコネクション
の設定を拒否するので、ファイル機器Cから機器Bへの
ファイルの送信は行われない。この場合には、機器Cの
送受信部1T は送信情報テーブルに記載されたファイル
の機器Bに対する送信状態を未送信から受信拒否に書き
換える。
【0118】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、資
料の配布作業を簡単にすることができるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信装置の一実施の形態を示すブ
ロック図。
【図2】図1の実施の形態を説明するための説明図。
【図3】図1の実施の形態を説明するための説明図。
【図4】図1の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図5】図1の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図6】図1の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図7】図1の実施の形態を説明するための説明図。
【図8】図1の実施の形態を説明するための説明図。
【図9】図1の実施の形態を説明するための説明図。
【図10】図1の実施の形態を説明するための説明図。
【図11】本発明の他の実施の形態を説明するための説
明図。
【図12】本発明の他の実施の形態を説明するための説
明図。
【図13】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図14】図13の実施の形態を説明するための説明
図。
【図15】図13の実施の形態を説明するための説明
図。
【図16】図13の実施の形態を説明するための説明
図。
【図17】図13の実施の形態を説明するための説明
図。
【図18】本発明の他の実施の形態を説明するための説
明図。
【符号の説明】
1…送受信部、2…通信状態検査部、3…送信確認部、
4…送信情報記憶部、5…受信情報記憶部、6…受信確
認部、7…アプリケーションインターフェース部、8…
アプリケーション実行部、9…ネットワーク。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA21 JA33 JB10 KA04 KC03 KC15 KC21 KC26 KC28 KC59 KE07 KG03 KG10 ME15 5K030 GA17 HA05 HB19 HC13 JL01 LD06 LD13 5K033 AA00 BA13 CB13 CB17 5K034 AA19 BB06 FF02 TT01 9A001 BB04 CC06 CZ05 DD10 JJ12 JJ13 JJ18 JJ23 JJ25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続された複数の機器と
    コネクションを設定し送受信を行う送受信手段と、 前記ネットワークに接続された複数の機器に対する資料
    の転送を前記各機器及び転送する資料について所定の管
    理単位であるトランザクション毎に記述した転送情報テ
    ーブルを記憶する転送情報記憶手段と、 前記送受信手段が生成したコネクションに基づいて前記
    転送情報テーブルを更新する転送情報更新手段と、 前記転送情報記憶手段に記憶された前記転送情報テーブ
    ルに基づいて前記資料の転送を制御する転送制御手段と
    を具備したことを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記転送情報テーブルは、前記トランザ
    クションに1又は複数の資料と1又は複数の機器とを登
    録し、各資料、各機器及び各トランザクション毎の少な
    くとも1つ毎に送信又は受信状態を管理可能であること
    を特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 相手機器とコネクションを設定し送受信
    を行う送受信部と、 相手機器と通信可能であるか否かを検査する通信状態検
    査部と、 相手機器からの1つ又は複数のファイルのうち一部又は
    全部を受信すると、受信したファイルに対する送達確認
    情報を相手機器に送信すると共に、相手機器からファイ
    ルを全て受信したか否かを検査する受信確認部と、 送達確認情報を受信すると、送信すべきファイルのうち
    どれが相手に受信されたかを判断する送信確認部と、 相手機器の識別子とその相手へ送信すべきファイルとを
    記憶する送信情報記憶部と、 相手機器の識別子とその相手から受信すべきファイルと
    を記憶する受信情報記憶部と、 アプリケーションから1つ又は複数のファイルの送信要
    求を受けるとその送信要求をトランザクションとして前
    記送信情報記憶部に格納し、ファイルの受信要求を受け
    ると前記受信情報記憶部に前記トランザクションに属す
    るファイルのうち1部又は全部が受信され格納されてい
    ればそのファイルをアプリケーションに渡すアプリケー
    ションインタフェース部とを有し、 アプリケーションから送信開始の指示があるか、通信状
    態検査部が相手機器と通信可能となったことを検出する
    かの少なくとも一方が発生した場合に相手とのコネクシ
    ョンを設定して前記送信情報記憶部に記憶されているフ
    ァイルのうち送信が完了していないものを相手に送信す
    ることを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 アプリケーションからトランザクション
    に対する中止の指示があった場合及び前記通信状態検査
    部がトランザクションの宛先として指定された機器と通
    信不可能となったことを検出した場合のいずれか一方の
    場合に、前記トランザクションに含まれるファイルの送
    信を中止してコネクションを切断し、前記宛先と再び通
    信可能となるとコネクションを再び設定して前記送信情
    報記憶部に記憶されている前記トランザクションに含ま
    れるファイルのうち送受信が完了していないものを送信
    することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記送信情報記憶部にトランザクション
    が記憶されている場合に、アプリケーションにそのトラ
    ンザクションの宛先とそのトランザクションに含まれる
    ファイルのリストを提示し、中止されていたトランザク
    ションの送信を相手と再び通信可能となったときに自動
    的に開始するか否かを選択させることを特徴とする請求
    項4に記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記送受信部がトランザクションの受信
    処理を開始すると、アプリケーションに対し前記トラン
    ザクションとして送受信されるファイルの中に必要のな
    いものがあるか否かを問い合わせ、アプリケーションが
    受信する必要がないと判断したファイルがある場合に
    は、送信側の機器に対して、必要と判断されたファイル
    のみを送信するよう要求することを特徴とする請求項3
    又は4のいずれか一方に記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 複数の相手機器をグループとして記憶す
    るグループ情報管理部を有し、 記憶されたグループの識別子がトランザクションの宛先
    として指定されると、前記通信状態検査部がそのグルー
    プのメンバのうち通信可能である機器それぞれについ
    て、コネクションを設定し前記トランザクションに含ま
    れるファイルの送信を開始するよう前記送受信部に指示
    すると共に、メンバのうち通信可能でない機器それぞれ
    については、前記通信状態検査部がその機器と通信可能
    になったと判断すると前記送受信部にコネクションを設
    定して前記トランザクションに含まれるファイルの送信
    を開始するよう指示することを特徴とする請求項3又は
    4のいずれか一方に記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 前記送受信部に、特定の1又は複数の特
    定の相手のみからのコネクション設定要求を受け入れ、
    それ以外の相手からのコネクション設定要求を拒否する
    ようにアプリケーションから設定される受信管理テーブ
    ルを有し、前記送受信部は相手からのコネクション設定
    要求が発生すると前記受信管理テーブルを参照してコネ
    クション設定の可否を判断することにより、前記特定の
    相手以外とのファイルの送受信を行わないことを特徴と
    する請求項3又は4のいずれか一方に記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 ネットワークに接続された複数の機器に
    対する資料の転送を各機器及び転送する資料について所
    定の管理単位であるトランザクション毎に記述した転送
    情報テーブルを記憶するステップと、 前記ネットワークに接続された複数の機器とコネクショ
    ンを設定し送受信を行うステップと、 生成したコネクションに基づいて前記転送情報テーブル
    を更新するステップと、 前記転送情報テーブルに基づいて前記資料の転送を制御
    するステップとを具備したことを特徴とする通信方法。
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