JP2001102036A - バッテリの端子接続構造 - Google Patents
バッテリの端子接続構造Info
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Abstract
ッテリケーブルの接続部を保護して所要の絶縁性などを
維持でき、また生産の組立現場においてバッテリケーブ
ルの安易な誤接続を防止するための構造を低コストで実
現できるバッテリの端子接続構造を提供する。 【解決手段】 バッテリケーブル1,2の各端子金具1
a,2aに正極または負極を区別する凹凸いずれかの形
状による合印部1c,2cを設け、バッテリ本体20に
は正極および負極の各端子となるボルト11を囲む保護
カバー12と保護キャップ14からなる保護部材10を
設ける。保護カバー12の適所に端子金具1a,2aの
合印部1c,2cが係合する合印部12b,12cを設
けて、接続作業時はバッテリケーブル1,2の端子金具
1a,2aに設けた合印部1c,2cを、バッテリ本体
20に設けた保護部材10の合印部12b,12cに合
致させて係合させることにより、正極側と負極側のバッ
テリケーブル1,2をバッテリ本体20の正極端子と負
極端子に間違いなく接続して誤接続を防止する。
Description
の電源バッテリにおいて、バッテリケーブルの正負極へ
の誤接続を防止し、また接続部の絶縁性を高めた端子接
続構造に関する。
ッテリでは、本体のケース上面に正極(+)と負極
(−)の両電極ポストをたとえばボルト形状に立ち上
げ、それら電極ポストにバッテリケーブルを接続して電
力を電装品や機器に供給する。また、バッテリケーブル
と電極ポストの接続部に雨水や塵埃が付着することによ
る劣化や絶縁不良を防止するため、その接続部にゴムや
合成樹脂など絶縁性材質の保護キャップを被着させるな
どしている。
の対応する電極ポストに正負極に正確に接続されなけれ
ばならないが、生産現場では時として正負極を誤接続す
ることがある。従来、バッテリケーブルの誤接続を防止
するために、たとえば特開平4−220947号公報に
記載されたバッテリコードの端子接続構造など多くの改
良案が提案されてきた。
先行技術にあっては、接続部に被着されたゴムや合成樹
脂製の保護キャップは経時使用により風化して所要のシ
ール機能や絶縁機能を果たせない場合がある。また、バ
ッテリケーブルの誤接続を防止する構造も、複雑かつ大
型化して生産コストの点で不利なものとなっている。
搭載の電源バッテリに有効で、バッテリケーブルの接続
部を保護して所要の絶縁性などを維持でき、また生産の
組立現場においてバッテリケーブルの安易な誤接続を防
止するための構造を低コストで実現できるバッテリの端
子接続構造を提供することにある。
に、請求項1に記載のバッテリの端子接続構造は、バッ
テリケーブルをバッテリ本体の正極および負極の各端子
に接続して電気的に導通させる構造であって、前記バッ
テリケーブルの先端部に結合した各端子金具に正極また
は負極を区別する凹凸いずれかの形状による合印部を設
け、また前記バッテリ本体には正極および負極の各端子
を閉塞する保護部材を設けて、この保護部材の適所に前
記端子金具の合印部が係合する凹凸いずれかの形状によ
る合印部を設けたことを特徴とする。
金具に設けた合印部を、バッテリ本体に設けた保護部材
の合印部に合致させて係合させることにより、正極側と
負極側のバッテリケーブルをバッテリ本体の正極端子と
負極端子に間違いなく接続でき、誤接続を防止できる。
また、バッテリ本体側の正負極端子と端子金具との接続
部は保護部材によって覆われて保護され、雨水や塵埃な
どの付着による劣化を防ぎ、電気的な絶縁性を維持す
る。
続構造は、前記バッテリ本体に設けた正極および負極の
各端子が垂直に立ち上げられたボルトであって、前記バ
ッテリケーブルの端子金具はそのボルトが挿通してナッ
トで締結可能な座金形状であり、座金形状の周縁の一部
に前記合印部が設けられていることを特徴とする。
端子がボルトである場合、バッテリケーブルの端子金具
はそのボルトが挿通可能な座金形状とし、座金形状の一
部に合印部を設けるだけの簡単な構造で(+)側と
(−)側の端子を区別させることができる。
続構造は、前記保護部材は、前記バッテリ本体に前記ボ
ルトを囲む形状で設けられて前記合印部を有する保護カ
バーと、この保護カバーに被着して前記ボルトと前記端
子金具からなる接続部を覆って保護する保護キャップと
を備えてなっていることを特徴とする。
保護キャップからなっており、ボルトと前記端子金具か
らなる接続部を覆って所要の電気的絶縁性などを維持す
ることができる。
端子接続構造の実施の形態について、図面を参照して詳
細に説明する。
(−)側に対応する2本のバッテリケーブル1,2は、
それぞれ保護カバー12および保護キャップ14などか
らなる保護部材10を介してバッテリ本体20の正極
(+)と負極(−)の両端子であるボルト11に接続さ
れ、電気的導通を図るようになっている。
ーミナルとなる端子金具1a,2aがかしめなどして結
合されている。これら端子金具1a,2aはフラットな
座金形状に成形され、中央部に上記ボルト11に挿通さ
せるボルト孔1b,2bが貫通して設けてある。
(+)側のものには先端部に凹形状に切欠した形の合印
部1cが設けられ、(−)側のものには(+)側の合印
部1cからほぼ90゜の角度だけ位相ずれさせた位置に
やはり凹形状に切欠した形の合印部2cが設けられてい
る。
バー12は、たとえばバッテリ本体20のケース上面に
立ち上げて一体成形することができ、端子であるボルト
11を取り囲む図示のごとき形状となっている。そうし
た保護カバー12の適所には、上記端子金具1a,2a
に設けた合印部1c,2cに対応する位置にそれぞれ合
印部12b,12cが設けられている。
は、(+)側の端子金具1aに設けた合印部1cを係合
させる位置に凸条の合印部12bが設けられている。こ
の合印部12bとほぼ90゜の角度だけ位相ずれした位
置で、(−)側の保護カバー12には(−)側の端子金
具2aに設けた合印部2cが係合する凸条の合印部12
cが設けられている。
と(−)側の保護カバー12にそれぞれ対をなす保護キ
ャップ14が備わっている。この保護キャップ14は保
護カバー12全体に上から被着して密閉できる形状に成
形されている。密閉構造をより有効なものとするため
に、図2の組立断面図に示すように、保護カバー12の
全周縁には保護キャップ14の上端全縁に嵌合させるた
めの凹溝14aが形成されている。さらに、保護カバー
12の側壁に凸形状の係止突起12aが設けてあって、
保護キャップ14にはその係止突起12aにアンダーカ
ット嵌合などでワンタッチで係合する係止孔14bが設
けられている。
続構造においては次の要領でバッテリ本体20にバッテ
リケーブル1,2を簡易に接続することができる。
(+)側のバッテリケーブル1を接続する場合、その端
子金具1aをバッテリ本体20の(+)側のボルト11
に挿通させる。同時に、端子金具1aの合印部1cを保
護カバー12側の合印部12bに合致させて係合させ
る。その際、仮に、双方の合印部1c,12b同士が合
致しない場合、それはバッテリ本体20の(+)側に対
して接続されるべくバッテリケーブルではなく「誤接
続」であるということを、組立作業者にいち早く認識さ
せることができる。
続するにあたって、その端子金具2aをバッテリ本体2
0の(−)側のボルト11に挿通させる。同時に、端子
金具2aの合印部2cを保護カバー12側の合印部12
cに合致させて係合させる。この場合も同様、双方の合
印部2c,12c同士が合致しない場合、それはバッテ
リ本体20の(−)側に対して接続されるべくバッテリ
ケーブルではないということで、組立作業者の注意を促
す。
各端子金具1a,2aをバッテリ本体20側の対応する
端子ボルト11に接続すると、このボルト11をナット
13で締め付け、各端子金具1a,2aを堅締する。
ー12に上方から保護キャップ14を落とし込み、ボル
ト11と端子金具1a,2aによる端子接続部を外側か
ら覆って、雨水や塵埃などの浸入を防止して保護する。
すなわち、保護カバー12の全周縁の凹溝14aに保護
キャップ14の上端全縁に嵌合させ、保護カバー12の
側壁に設けた凸形状の係止突起12aに保護キャップ1
4側の係止孔14bをアンダーカット嵌合などでワンタ
ッチで係合させる。それにより、保護部材10として端
子接続部を密閉して保護でき、電気的な絶縁性を維持で
きる。
おいては、バッテリケーブル1,2をバッテリ本体20
側の対応する(+),(−)側端子に誤接続することは
なく、迅速かつ正確に接続させることができる。
a,2aに設けた合印部1c,2cは凹形状であるが、
それに限らず座金形状の周縁から外方へ凸形状に突出さ
せた合印部とすることも勿論可能である。その場合、相
手の保護カバー12側に設けられる合印部12b,12
cとしては逆に凹形状に形成しておけばよい。
子金具1a,2aの各合印部1c,2cをほぼ90゜の
角度だけ位相ずれさせた位置に設けて、それらを保護カ
バー12側の合印部12b,12cに対応させて(+)
側と(−)側を区別させる1対1対応構造であった。し
かし、端子金具1a,2aのそれぞれ1個に対して、9
0゜位相する2つの合印部1c,2cを設けておくこと
もできる。つまり、端子金具1a,2aを1つの種類と
して準備しておくことができる。この場合、2つ設けた
合印部1c,2cのいずれかを保護カバー12側の合印
部12b,12cに対応させて係合させるようにするこ
とでも、(+)側と(−)側の誤接続を認識させること
が可能である。
発明は、バッテリケーブルの端子金具に設けた合印部
を、バッテリ本体に設けた保護部材の合印部に合致させ
て係合させることにより、正極側と負極側のバッテリケ
ーブルをバッテリ本体の正極端子と負極端子に間違いな
く接続でき、誤接続を防止できる。また、バッテリ本体
側の正負極端子と端子金具との接続部は保護部材によっ
て覆われて保護され、雨水や塵埃などの付着による劣化
を防ぎ、電気的な絶縁性を維持する。
続構造は、バッテリ本体側の正負極端子がボルトである
場合、バッテリケーブルの端子金具はそのボルトが挿通
可能な座金形状とし、座金形状の一部に合印部を設ける
だけの簡単な構造で(+)側と(−)側の端子を区別さ
せることができる。
続構造は、保護部材が保護カバーと保護キャップからな
っており、ボルトと前記端子金具からなる接続部を覆っ
て所要の電気的絶縁性などを維持することができる。
の形態を示す分解斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 バッテリケーブルをバッテリ本体の正極
および負極の各端子に接続して電気的に導通させるバッ
テリの端子接続構造であって、 前記バッテリケーブルの先端部に結合した各端子金具に
正極または負極を区別する凹凸いずれかの形状による合
印部を設け、また前記バッテリ本体には正極および負極
の各端子を閉塞する保護部材を設けて、この保護部材の
適所に前記端子金具の合印部が係合する凹凸いずれかの
形状による合印部を設けたことを特徴とするバッテリの
端子接続構造。 - 【請求項2】 前記バッテリ本体に設けた正極および負
極の各端子が垂直に立ち上げられたボルトであって、前
記バッテリケーブルの端子金具はそのボルトが挿通して
ナットで締結可能な座金形状であり、座金形状の周縁の
一部に前記合印部が設けられていることを特徴とする請
求項1に記載のバッテリの端子接続構造。 - 【請求項3】 前記保護部材は、前記バッテリ本体に前
記ボルトを囲む形状で設けられて前記合印部を有する保
護カバーと、この保護カバーに被着して前記ボルトと前
記端子金具からなる接続部を覆って保護する保護キャッ
プとを備えてなっていることを特徴とする請求項2に記
載のバッテリの端子接続構造。
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