JP2001099733A - 圧力計 - Google Patents

圧力計

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JP2001099733A JP28168899A JP28168899A JP2001099733A JP 2001099733 A JP2001099733 A JP 2001099733A JP 28168899 A JP28168899 A JP 28168899A JP 28168899 A JP28168899 A JP 28168899A JP 2001099733 A JP2001099733 A JP 2001099733A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】継ぎ手とブルドン管とが異なる材質の場合にも
溶接ができ、組立設備、組立工程の統一化による製造ラ
イン自動化および製造コスト削減の達成できる圧力計を
提供すること。 【解決手段】消火器本体70に連結される継ぎ手12を
有するケース本体11と、このケース本体11に取り付
けられて当該ケース本体11とともに収納空間Sを形成
する透明カバー15と、前記収納空間S内に収納されて
前記消火器本体70からの圧力が導入されるブルドン管
17とを備え、前記継ぎ手12の内部に当該継ぎ手12
の材質とは異なる材質のパイプ13を挿入し、このパイ
プ13と前記継ぎ手12との隙間18を銀ロー付Aで封
止するとともに、前記パイプ13と前記ブルドン管17
とを溶接接合Cにより接合した圧力計10。これによ
り、継ぎ手12がブルドン管17と溶接不可能な材質で
も、パイプ13を介して溶接できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブルドン管式圧力
計に係り、例えば、蓄圧式消火器等に用いられる小型の
圧力計に関する。
【0002】
【背景技術】従来のスパイラルブルドン管を使用した圧
力計においては、図10および図11に示されるよう
に、圧力計80、90におけるブルドン管17と継ぎ手
12とは直接接合されており、その接合方法は、ブルド
ン管17および継ぎ手12の材質により適宜ハンダ付、
金属によるロー付、溶接等を選択して行っている。すな
わち、図10に示されるように、ブルドン管17および
継ぎ手12の材質がともに黄銅(BS)系の場合にはブ
ルドン管17の円筒状基端部17Aのケース本体11側
のE部におけるハンダ付、ブルドン管17の材質がステ
ンレス(SUS)系で継ぎ手12の材質が黄銅系の場合
には同じくE部における銀ロー付を行っている。一方、
図11に示されるように、ブルドン管17および継ぎ手
12の材質がともにステンレス系の場合には、ブルドン
管17の円筒状基端部17Aの開口部分Fにおける溶接
が行われ、これら各部材の材質は、例えば、消火器用圧
力計の場合は消火液の種類により選択されている。
【0003】また、ケース本体11の材質がステンレス
系で継ぎ手12の材質が黄銅系の場合では、通常、ケー
ス本体11および継ぎ手12をG部分におけるかしめに
より固定しているが(図10参照)、例えば、消火器用
圧力計では、その技術基準により気密性が要求されてい
るため、かしめ単独による固定では不十分であるので、
さらに継ぎ手12とケース本体との接合部Hにおいてモ
ールド材または接着剤等を塗布して気密性を高めている
(図10参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の接合方法を用いて圧力計を組み立てるには、
継ぎ手、ブルドン管等の材質に応じて異なる接合方法を
採用しなければならず、製造ラインの自動化が困難であ
る。特に、ブルドン管と継ぎ手とのハンダ付やロー付工
程は溶接工程と異なり、接合部にハンダやロー材の挿
入、フラックスの塗布、ガスまたは高周波による加熱、
フラックスの除去(湯洗い等)、乾燥等の複数の工程を
必要とし、このような工程を含む圧力計製造工程の自動
化には、多大な設備コストを必要とするという問題があ
った。
【0005】さらに、前述のかしめによるケース本体お
よび継ぎ手の固定では、接着剤等を塗布して、気密性を
向上させてはいるが、溶接、ハンダ付等に比べて気密性
の信頼性が低くなるという問題があった。
【0006】このような問題を解決するには、ブルドン
管、継ぎ手およびケース本体の材質を、例えば、耐食性
の高いステンレス系に統一し、これらを全て溶接により
接合すればよいが、ステンレス系の部品は黄銅系に比べ
てコストが高くなるという問題があり、十分な解決策と
はなっていない。
【0007】本発明の目的は、継ぎ手とブルドン管とが
異なる材質の場合にも、溶接による接合ができ、組立設
備、組立工程の統一化による製造ラインの自動化および
製造コスト削減を達成できる圧力計を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、継ぎ手とブル
ドン管との接合部間に、継ぎ手と異なる材質のパイプを
挿入することで、前記目的を達成しようとするものであ
る。具体的には、請求項1に記載の発明は、被計測部に
連結される継ぎ手を有するケース本体と、このケース本
体に取り付けられて当該ケース本体とともに収納空間を
形成する透明カバーと、前記収納空間内に収納されて前
記被計測部からの圧力が導入されるブルドン管とを備え
た圧力計であって、前記継ぎ手の内部に当該継ぎ手の材
質とは異なる材質のパイプを挿入し、このパイプと前記
継ぎ手との隙間を封止材で封止するとともに、前記パイ
プと前記ブルドン管とを溶接したことを特徴とする圧力
計である。
【0009】本発明において、継ぎ手材質としては、コ
ストダウンを図ることのできる材質を採用でき、例え
ば、黄銅系金属を採用できる。一方、パイプ材質として
は、溶接適性を有する材質を採用でき、例えば、ステン
レス系金属を採用できる。さらに、ブルドン管材質とし
ては、パイプとの溶接適性を有する材質を採用でき、例
えば、ステンレス系金属を採用できる。また、封止材に
よる封止としては、例えば、ブルドン管およびパイプよ
りも融点の低い異種金属を溶融して封止接合するロー付
が挙げられ、ロー付に際しての異種金属としては、例え
ば、銀合金が挙げられる。さらに、本発明における継ぎ
手を有するケース本体には、継ぎ手とケース本体とが一
体のもの、および継ぎ手とケース本体とが別体のものを
含む。
【0010】この発明によれば、継ぎ手と異なる材料で
できたパイプを継ぎ手に予め挿入して封止し、パイプと
ブルドン管とを溶接にて接合することとなる。したがっ
て、継ぎ手の材質がブルドン管と溶接できない場合にお
いても、パイプを介在させて溶接工程により接合ができ
る。これにより、従来行われていたハンダ付、ロー付工
程を圧力計製造工程から省略することができ、組立設備
の統一化による圧力計製造ラインの自動化を図りやすく
なり、前述のロー付等に特有の工程が不要となるので製
造コストが削減できる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の圧力計において、前記パイプの一端部には前記ケース
本体が溶接されていることを特徴とする圧力計である。
【0012】この発明によれば、継ぎ手とブルドン管と
の間に介在させたパイプに、圧力計のケース本体を溶接
して固定しているから、継ぎ手とケース本体とを直接溶
接により固定できない場合でも、かしめ等による固定で
はなく溶接による固定が可能となる。これにより、継ぎ
手、ブルドン管、ケース本体がパイプを介した溶接のみ
で固定できるため、組立設備の簡略化が図れて製造ライ
ンの自動化に有利となる。また、溶接による接合のた
め、圧力計内部の気密性の向上を図れるとともに、かし
め方式の場合には必要であった接着剤、モールド材等に
よる気密性向上のための工程が不要になり、組立工程の
簡略化、製造コスト削減を図ることができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の圧力計において、前記ブルドン管には
圧力値を示す指針部を固定する針座が溶接され、この針
座には前記指針部が取り付けられたことを特徴とする圧
力計である。
【0014】以上において、針座を介さないでブルドン
管に直接指針部を固定すると、渦巻き状部の径方向外側
に指針部が向き、これに伴い目盛を指針部のさらに外側
に形成しなければならない。これに対して、本発明のよ
うに針座を介して指針部をブルドン管に固定することに
より、渦巻き状部の正面側、すなわち、透明カバー側を
覆うように指針部を配置できる。したがって、ブルドン
管に直接指針部を取り付ける場合と比べて、渦巻き状部
の径方向にスペースを必要としない。これにより、圧力
計の小型化を図ることができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれかに記載の圧力計において、前記透明カ
バーには前記ブルドン管で検出される圧力を表示する圧
力表示目盛が形成されていることを特徴とする圧力計で
ある。本発明における透明カバーとしては、例えば、指
針部の可動範囲のみが透明とされ、他の部分に目盛が記
載されたものが挙げられる。なお、透明とされる部分の
形状については、指針部が確認できる限り特に限定はな
い。
【0016】この発明によれば、透明カバーが目盛板を
兼ねていることから、圧力計の組立に必要な部品点数を
削減でき、組立工程の簡易化および製造コストの低減を
図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1から図3には、本発明の第1
実施形態に係る圧力計10が示されている。図1、図2
に示されるように、圧力計10は、ステンレス製のケー
ス本体11を備え、このケース本体11は、中央部に穴
が開けられた底面部11Aと、その底面部11Aの周囲
全周に立ち上げられ、かつ、先端部が内側にややすぼま
った縁部11Bとを有する全体凹形状に形成されてい
る。そして、このような圧力計10は、被計測部である
消火器本体70に取り付けられるようになっている。
【0018】ケース本体11には、一端側に雄ねじ部1
2A、他端側に多角形状の頭部12Bを有し、中心部に
孔が設けられた、黄銅製の継ぎ手12が、ステンレス製
のパイプ13を介して取り付けられている。ここにおい
て、継ぎ手12内部にはパイプ13が挿入され、継ぎ手
12とパイプ13との隙間18における封止材による封
止、すなわち、銀ロー付Aにより全周に亘り封止されて
いる(図3(b)参照)。また、パイプ13の一端(図
1中右端)において、ケース本体11とパイプ13は溶
接による溶接接合Bにより全周に亘り固定されている
(図3(a)参照)。これらの銀ロー付Aおよび溶接接
合Bにより、ケース本体11、継ぎ手12、パイプ13
は一体となっている。なお、継ぎ手12の雄ねじ部12
Aを消火器本体70に明けられた雌ねじ部70Aに螺合
させることで、ケース本体11つまり圧力計10を消火
器本体70に取り付けることができる。
【0019】ケース本体11の内部には、ケース本体1
1の底面部11Aに当接されて、圧力表示、材質、製造
年月日等が記載される中央部に孔の形成された金属製円
板状の目盛板14が設けられている。さらに、ガラスあ
るいは合成樹脂等で形成された透明カバー15が目盛板
14を上(図1中左方)から押さえるようにして設けら
れている。
【0020】透明カバー15は、後述の指針部20を外
側から確認する平板状部151と、この平板状部151
の外周を囲んで形成された縁部152とを備え、この縁
部152の外周には外側に膨らんだ突起部15Aが形成
されている。この突起部15Aの外周は前記ケース本体
11の縁部11Bの内周に密着されるとともに、突起部
15Aの基端部とケース本体11の縁部11Bとの隙間
には、Oリング16が装着され、圧力計10内部の気密
性を保つようにされている。また、透明カバー15の表
面中央部には、所定の大きさの減圧用の貫通孔15Bが
開けられている。この貫通孔15Bは、粘着テープ19
で塞がれ、通常状態では密閉性が保たれるようにされて
いる。以上において、ケース本体11と透明カバー15
とで囲まれた空間が収納空間Sとされ、この収納空間S
内に、ステンレス等で形成されたブルドン管17が収納
されるようになっている。
【0021】ブルドン管17は、内部が圧力導入孔とな
った円筒状基端部17Aとその基端部17Aに連続する
渦巻き状部17Bとを有して形成され、渦巻き状部17
Bが収納空間S内に収納されるとともに、円筒状基端部
17Aがケース本体11の底面部11A、およびパイプ
13を挿通し、その端部が消火器本体70の内部に臨ん
でいる。ここにおいて、ブルドン管17の円筒状基端部
17Aの図1中左端部は、パイプ13と溶接接合Cによ
り固定されている(図3(b)参照)。なお、渦巻き状
部17Bの端部近傍には溶接等により封止された封止部
Dが設けられ、また、渦巻き状部17Bにおける封止部
Dより先端側には、指針部20がスポット溶接やレーザ
溶接等により取り付けられている。
【0022】このように構成された、圧力計10は、以
下のように組み立てられる。予め、黄銅製の継ぎ手12
内部にステンレス製のパイプ13を挿入し、継ぎ手12
とパイプ13との間に生じた隙間18において、封止材
による封止、すなわち、銀ロー付Aを行い、継ぎ手12
とパイプ13とを一体としておく。次に継ぎ手12内部
の孔、すなわちパイプ13の孔と、ステンレス製のケー
ス本体11の底面部11Aの中央部に形成された孔とが
一致するように両者を配置し、パイプ13の一端と底面
部11Aの孔の周囲とが接する部分において、全周に亘
り溶接接合Bにより接合する。
【0023】次に、目盛板14をケース本体11の底面
部11Aに取り付けた後、予め溶接等により指針部20
が取り付けられた、ステンレス製ブルドン管17の円筒
状基端部17Aをパイプ13内部に挿入し、円筒状基端
部17Aの開口縁部分とパイプ13における残りの一端
とを、全周に亘り溶接接合Cにより接合する。さらに、
透明カバー15、Oリング16等を通常の方法で取り付
けて圧力計10の組立が完了する。なお、以上の一連の
工程は自動製造ラインにより行われる。
【0024】次に、圧力計10の使用方法を説明する。
圧力計10における継ぎ手12の雄ねじ部12Aを消火
器本体70の雌ねじ部70Aにねじ込むとともに、頭部
12Bをレンチ等で回して、消火器本体70に取り付け
る。その後、消火器本体70に圧力(ガス+消火剤)を
充填する。その圧力はブルドン管17における円筒状基
端部17Aの開口部から渦巻き状部17B内に充填さ
れ、渦巻き状部17Bを膨張させて指針部20を所定の
位置に移動させる。この指針部20により、消火器本体
70内部の圧力が示されることとなる。
【0025】上述のような第1実施形態によれば、以下
のような効果がある。 (1)黄銅製継ぎ手12と異なる材料、すなわち、ステ
ンレス製パイプ13を、予め継ぎ手12に挿入して銀ロ
ー付Aにより封止し、パイプ13とステンレス製ブルド
ン管17とを溶接による溶接接合Cにより固定すること
となる。したがって、黄銅製継ぎ手12のようにステン
レス製のブルドン管17と直接溶接できない材質でも、
パイプ13を介在させて溶接工程による接合が可能とな
る。これにより、従来のように溶接不可能な場合の代替
工程としてのハンダ付、ロー付工程を圧力計組立工程か
ら省略することができ、組立設備の統一化による圧力計
製造ラインの自動化を図りやすくなり、ロー付等に特有
の工程が不要となるので製造コストが削減できる。特に
製造コストの削減により量産化に適し、製品コストを下
げることができるので、特に本実施形態のような消火器
用の圧力計として有効である。
【0026】(2)黄銅製継ぎ手12とステンレス製ブ
ルドン管17との間に介在させたステンレス製パイプ1
3に、圧力計10のステンレス製ケース本体11を溶接
接合Bにより固定しているから、継ぎ手12とケース本
体11とを直接溶接により固定できない場合でも、かし
め等による機械的固定ではなく溶接による固定が可能と
なる。これにより、継ぎ手12、ブルドン管17、ケー
ス本体11がパイプ13を介して溶接のみで固定できる
ため、組立設備の簡略化を図れ製造ラインの自動化に有
利となる。また、溶接による接合のため、圧力計10内
部の気密性の向上が図れるとともに、かしめ方式の場合
には必要であった接着剤、モールド材等による気密性向
上のための工程が不要になり、組立工程の簡略化、製造
コスト削減を図ることができる。
【0027】(3)ステンレス製のパイプ13を用いて
いるから、継ぎ手12の材質に関係なく、ステンレス製
ブルドン管17を用いることができるため、部品の共用
化が図れ、コスト低減につながる。 (4)ステンレス製よりも安価な黄銅製継ぎ手12を用
いているから、圧力計10の製造コストを低減できる。 (5)耐食性の高いステンレス製のブルドン管17を用
いているから、圧力計10が劣化しにくくなり、長期間
使用できる。
【0028】(6)減圧用の貫通孔15Bが、透明カバ
ー15の表面に設けられているから、透明な粘着テープ
19に付いた漏洩の跡から漏洩を容易に知ることができ
る。 (7)指針部20がブルドン管17の渦巻き状部17B
における封止部Dよりも先端側に取り付けられているか
ら、指針部20をブルドン管17に溶接等により取り付
ける際に、たとえ孔等が開いても、ブルドン管17内部
に導入された圧力には影響を与えない。
【0029】図4および図5には、本発明の第2実施形
態に係る圧力計30が示されている。本実施形態および
後述する他の実施形態においては、前記第1実施形態と
異なる部分のみ詳細に説明し、その他の同一部材および
同一構造には、同一符号を付すとともに、その詳細な説
明は省略あるいは簡略化する。
【0030】本実施形態に係る圧力計30は、前記第1
実施形態同様、ケース本体11、継ぎ手12、パイプ1
3、透明カバー15、ブルドン管17等から構成されて
いるが、圧力計30における継ぎ手12とパイプ13と
の間の隙間38は、第1実施形態における隙間18とは
反対側、すなわち、図4中パイプ13の右端近傍に設け
られている。この隙間38において、前述した銀ロー付
Aにより継ぎ手12とパイプ13とが封止、接合される
(図5(a)参照)。その他の構成部材および部材の接
合方法は、第1実施形態と同様である。
【0031】以上のように構成された圧力計30は、隙
間38および銀ロー付Aの位置が異なるのみで、その他
は、第1実施形態と同様にして組み立てられる。また、
その使用方法も第1実施形態と同様である。
【0032】上述のような第2実施形態によっても、第
1実施形態における(1)〜(7)の効果が得られる。
さらに、本実施形態では、以下のような効果が得られ
る。 (8)銀ロー付Aがケース本体11側で行われ、銀ロー
付Aが外部に露出していないので、消火器本体70との
脱着時に銀ロー付Aが傷つくこともなく、長期間封止状
態を維持できる。
【0033】図6および図7には、本発明の第3実施形
態に係る圧力計40が示されている。圧力計40は、断
面凹状、かつ、外周部分が多角形状に形成された黄銅製
ケース本体41を備え、このケース本体41の被計測部
である消火器本体70側には、雄ねじ部42Aを有する
継ぎ手42を備えている。ここにおいて、ケース本体4
1および継ぎ手42は一体形成され、実質的に一部材と
されている。また、ケース本体41の開口部に形成され
た段差部41A上には、その全周に亘り、Oリング16
が載置され、このOリング16の上(図7中左方)から
透明カバー45が載置されて気密性を保つように取り付
けられている。ここで、気密性を確保するための部材
は、Oリング16に限定されず、例えば、パッキン等を
用いてもよい。また、ケース本体41の底面部41Bに
は、所定の大きさの減圧用の貫通孔41Cが開けられて
いる。この貫通孔41Cは、アルミ製等の粘着テープ4
9で塞がれ、通常状態において気密性を保つようにされ
ている。
【0034】継ぎ手42内部に形成された孔には、ステ
ンレス製のパイプ13が挿入され、継ぎ手42とパイプ
13は、継ぎ手42とパイプ13との間に生じた隙間1
8における銀ロー付Aにより全周に亘り封止されてい
る。また、前述のようにケース本体41と継ぎ手42と
が一体形成されていることから、ケース本体41と継ぎ
手42との連結部における密閉性が確保されるため、パ
イプ13のもう一端は封止されていない。
【0035】ケース本体41と透明カバー45により囲
まれた収納空間Sには、ブルドン管17が収納されると
ともに、このブルドン管17の円筒状基端部17Aがパ
イプ13内部に挿入され、消火器本体70側の一端にお
いて、パイプ13との溶接による溶接接合Cにより固定
されている。また、ブルドン管17の渦巻き状部17B
では、封止部Dよりも先端側にステンレス製等の針座5
1が溶接等により接合されている。この針座51は渦巻
き状部17Bに接合される接合部51Bと、この接合部
51Bと直交し、かつ、渦巻き状部17Bの正面、すな
わち、透明カバー45側を覆うようにされたリング状部
51Aとを備え、断面L字形状に形成されている。ま
た、この円盤状部51A上には、圧力値を指し示す合成
樹脂製等で形成された円形の指針部50が粘着剤等によ
り貼り付けられている。
【0036】以上において、透明カバー45は、ガラス
あるいは合成樹脂等に圧力表示目盛等を記載した目盛板
45Aと透明なガラスあるいは合成樹脂製等のカバー部
材45Bの二部材により構成されている。目盛板45A
には、圧力表示目盛等が記載されるとともに、その一部
に透明窓45Cが設けられ、この透明窓45Cを介して
指針部50が確認できるようにされている。なお、この
透明窓45Cの形状は、指針部50が確認できれば、ど
のような形状でもよい。
【0037】このように構成された圧力計40は、以下
のように組み立てられる。予め、黄銅製の継ぎ手42内
部にステンレス製のパイプ13を挿入し、継ぎ手42と
パイプ13との間に生じた隙間18において、銀ロー付
Aを行い、継ぎ手42とパイプ13とを一体としてお
く。この際、ケース本体41と継ぎ手42は一体形成さ
れているため、ケース本体41、継ぎ手42、パイプ1
3が一体となる。
【0038】次に、スポット溶接やレーザー溶接等によ
り、予め針座51が取り付けられたステンレス製ブルド
ン管17の円筒状基端部17Aをパイプ13内部に挿入
し、円筒状基端部17Aの開口部分とパイプ13におけ
る一端部とを、全周に亘り溶接接合Cにより接合する。
その後、針座51の上に指針部50を、その裏面に塗布
された粘着剤等により貼り付ける。さらに、透明カバー
45、Oリング16等を通常の方法で取り付けて圧力計
40の組立が完了する。 なお、以上の一連の工程は、
前記第1実施形態同様に自動製造ラインにより行うこと
が可能である。また、圧力計40の使用方法について
は、取り付けの際に、ケース本体41の外縁をレンチ等
で回して取り付ける以外は、前記第1実施形態と同様で
ある。
【0039】上述のような第3実施形態によれば、第1
実施形態における(1)、(3)から(7)と同様の効
果がある。さらに、以下のような効果がある。 (9)ケース本体41と継ぎ手42とが一体形成、すな
わち、一部材とされているから、部品点数を削減でき、
コスト低減を図ることができる。また、ケース本体41
とパイプ13との溶接工程が必要ないから、製造工程の
簡略化およびコスト低減を図ることができる。 (10)針座51を介して指針部50をブルドン管17
に固定することにより、渦巻き状部17Bの正面側、す
なわち、透明カバー45側を覆うように指針部50を配
置できる。したがって、ブルドン管17に前記第1実施
形態のように直接指針部20を取り付ける場合と比べ
て、渦巻き状部17Bの径方向にスペースを必要としな
い。これにより、圧力計40の小型化を図ることができ
る。
【0040】(11)ケース本体41および継ぎ手42
がステンレスよりも安価な黄銅製とされているから、製
造コストの低減を図ることができる。 (12)透明カバー45の一部材が目盛板45Bとされ
ているから、別材質の目盛板を必要とせず、部品点数の
削減を図ることができるとともに、測定された圧力値を
確認しやすい。
【0041】図8および図9には、本発明の第4実施形
態に係る圧力計60が示されている。圧力計60は、断
面凹状に形成されたステンレス製のケース本体61を備
え、このケース本体61の開口部に形成された段差61
Bには、Oリング16が載置され、このOリング16の
上から、圧力表示目盛等が形成されたガラスあるいは合
成樹脂製の透明カバー65が載置され、気密性を保つよ
うにされている。また、これら透明カバー65とケース
本体61とで囲まれた収納空間Sには、ブルドン管17
が収納され、このブルドン管17には、第3実施形態と
同等構造の針座51および指針部50が取り付けられて
いる。
【0042】以上において、透明カバー65には、その
内面側に印刷等により圧力表示目盛が形成されるととも
に、その一部が目盛等の形成されていない透明窓65C
とされている。この透明窓65Cを介して、指針部50
が確認できるようにされている。なお、ケース本体6
1、継ぎ手12、パイプ13、ブルドン管17の各部材
の接合手段は、前記第1実施形態と同様である。
【0043】このように構成された圧力計60において
は、継ぎ手12、パイプ13、ケース本体61、ブルド
ン管17の各部材の接合および組立については、前記第
1実施形態と同様の方法で行われ、また、ブルドン管1
7への針座51の取り付け、および針座51への指針部
50の取り付けについては、前記第3実施形態と同様に
して行われる。また、圧力計60の使用方法は、前記第
1実施形態と同様である。
【0044】上述のような第4実施形態によれば、第
1、3実施形態における(1)から(5)、および
(7)、(10)、(12)と同様の効果がある。さら
に、以下のような効果がある。 (13)圧力表示目盛が形成された透明カバー65は、
前記第3実施形態と異なり、一部材により構成されてい
るから、さらに部品点数を削減できるため、組立工程の
簡易化および製造コスト低減を達成できる。
【0045】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良は、本発明に含まれるものである。例えば、前
記各実施形態において、継ぎ手12、42とパイプ13
との間に生じる隙間18は銀ロー付Aにより封止されて
いたが、これに限らず、継ぎ手12、42およびパイプ
13よりも融点の低い異種金属を用いたロー付により封
止してもよい。また、パイプ13の材質はステンレスと
されていたが、これに限らず、継ぎ手12、42との封
止材による封止、およびケース本体11、41、ブルド
ン管17との溶接が可能であれば、他の金属でもよい。
【0046】前記各実施形態において、ブルドン管17
の渦巻き状部17Bの封止部Dよりも先端側に指針部2
0(第1、第2実施形態)、針座51(第3、第4実施
形態)が溶接されていたが、これに限らず、封止部Dを
末端とし、これよりも中心側に指針部20、針座51を
溶接してもよい。ただし、各実施形態のように封止部D
よりも先端側に取り付けることで、溶接の際に微細な孔
等が渦巻き状部17Bに生じた場合でも、圧力測定には
影響を及ぼさないので好ましい。また、針座51および
指針部50の構造、形状、材質等も前記第3、第4実施
形態のものに限らず、測定圧力を指し示す構造であれば
よい。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、継ぎ手と異なる材料で
できたパイプを、継ぎ手に予め挿入して封止し、パイプ
とブルドン管とを溶接にて接合することとなる。したが
って、継ぎ手の材質がブルドン管と溶接できない場合に
おいても、パイプを介在させて溶接工程により接合がで
きる。これにより、従来のようなハンダ付、ロー付工程
を圧力計製造工程から省略できることができ、組立設備
の統一化による圧力計製造ラインの自動化を図りやすく
なり、前述のロー付等に特有の工程が不要となるので製
造コストが削減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る圧力計を示す断面
図である。
【図2】図1の実施形態における正面図である。
【図3】図1の実施形態における部分拡大図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る圧力計を示す断面
図である。
【図5】図4の実施形態における部分拡大図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る圧力計を示す正面
図である。
【図7】図6の実施形態における断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る圧力計を示す正面
図である。
【図9】図8の実施形態における図7相当の断面図であ
る。
【図10】従来の圧力計を示す図1相当の断面図であ
る。
【図11】従来の圧力計を示す図1相当の断面図であ
る。
【符号の説明】
10、30、40、60 圧力計 11、41、61 ケース本体 12、42 継ぎ手 13 パイプ 14、45A、65 目盛板 15、45 透明カバー 18、38 隙間 20、50 指針部 51 針座 70 被計測部である消火器本体 A 封止材による封止としての銀ロー付 B、C 溶接による溶接接合 S 収納空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被計測部に連結される継ぎ手を有するケー
    ス本体と、このケース本体に取り付けられて当該ケース
    本体とともに収納空間を形成する透明カバーと、前記収
    納空間内に収納されて前記被計測部からの圧力が導入さ
    れるブルドン管とを備えた圧力計であって、前記継ぎ手
    の内部に当該継ぎ手の材質とは異なる材質のパイプを挿
    入し、このパイプと前記継ぎ手との隙間を封止材で封止
    するとともに、前記パイプと前記ブルドン管とを溶接し
    たことを特徴とする圧力計。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の圧力計において、前記パ
    イプの一端部には前記ケース本体が溶接されていること
    を特徴とする圧力計。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の圧力計に
    おいて、前記ブルドン管には圧力値を示す指針部を固定
    する針座が溶接され、この針座には前記指針部が取り付
    けられたことを特徴とする圧力計。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    圧力計において、前記透明カバーには前記ブルドン管で
    検出される圧力を表示する圧力表示目盛が形成されてい
    ることを特徴とする圧力計。
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