JP2001099684A - 光電式エンコーダ - Google Patents

光電式エンコーダ

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JP2001099684A JP27420899A JP27420899A JP2001099684A JP 2001099684 A JP2001099684 A JP 2001099684A JP 27420899 A JP27420899 A JP 27420899A JP 27420899 A JP27420899 A JP 27420899A JP 2001099684 A JP2001099684 A JP 2001099684A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解能の向上を図り、検出信号のS/N比の
低下を抑制する。 【解決手段】 移動体11には配列ピッチPでスリット
12を穿設する。また、(1/2)Pの幅の4つのフォト
ダイオード13a〜13dを、(3/4)Pのピッチ(電気角
270度)で配置する。こうして、各フォトダイオード
13a〜13dの間には(1/4)Pの間隔を設ける。その
結果、Pを70.5μmとすると、フォトダイオード13
の幅は35.25μmとなり、各フォトダイオード13の
間隔は17.62μmとなる。したがって、各フォトダイ
オード13の間には十分な間隔を設けることができ、隣
接した別チャンネル信号のクロストークの影響を軽減で
きる。その結果、分解能の向上を図ることができ、検出
信号のS/N比の低下を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受光素子を用い
て移動体の位置,移動速度,移動方向等の変位情報を検出
する光電式エンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】特定の径路に沿って移動する物体の位置
および動きを検出する装置として、一定間隔でスリット
が穿設されている移動体を発光素子と受光素子との間の
光路を遮断するように移動させる光電式エンコーダが開
発されている。
【0003】図9は、従来の光電式エンコーダの要部を
示す。移動方向に一定のピッチPで穿設された(1/2)
Pの幅のスリット2a,2b,…を有する移動体1を挟ん
で、移動体1の手前側には発光素子(図には表れていな
い)配置する一方、移動体1の向こう側には受光素子が
配置されている。そして、上記発光素子からの光がスリ
ット2を通過して上記受光素子で検出されるようになっ
ている。
【0004】上記発光素子としては、通常1つの素子を
用いて光源を1つにしている。これに対して、上記受光
素子は、移動方向及び移動速度の検出が可能になるよう
に、略(1/4)Pの幅を有する4つのフォトダイオード
3a〜3dを、(1/4)Pの配列ピッチでスリット2の配
列方向に隣接配置して構成されている。そして、1つ置
きのフォトダイオード対(3a,3c;3b,3d)からの出力
信号は比較器(図示せず)に入力され、比較されて位相が
90度異なる出力信号が生成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光電式エンコーダにおいては、以下のような問題が
ある。すなわち、スリット2の配列方向に、スリット2
の配列ピッチPの1/4のピッチで略(1/4)Pの幅を有
する4つのフォトダイオード3a〜3dを配置している。
そのために、隣接するフォトダイオード3a,3b間には
殆ど間隔が無くなり、分解能が低下する。
【0006】したがって、上記隣接するフォトダイオー
ド3a,3b間には、両フォトダイオード3a,3bの間を区
切る手段(不感体あるいは遮光マスク等)を形成する必要
があり、各フォトダイオード3の幅は実質的に(1/4)
Pにすることができないのである。
【0007】ところで、プリンタの印字タイミング検出
等に用いられる光電式エンコーダにおいては、移動体1
のスリット2のピッチが70.5μm程度となり、フォト
ダイオード3の幅は原理上約17.6μmとなる。その場
合、各フォトダイオード3の間を区切る上記手段に5μ
m〜10μmを必要とすると、被検出体1の変位情報を検
出するためのフォトダイオード3の有効幅が約12.6
μm〜7.6μmと微少になってしまい、検出信号の出力
値が小さくなる。また、検出信号の出力値が小さくなる
ために隣接した別チャンネルの信号のクロストークの影
響を受けやすくなり、検出信号のS/N比の低下につな
がる。
【0008】このことは、上述のような検出信号が上記
比較器に入力された際に、上記比較器で生成される出力
信号の伝達特性精度のバラツキに大きく影響するのであ
る。
【0009】そこで、この発明の目的は、分解能の向上
が図れ、且つ、クロストークを軽減して検出信号のS/
N比の低下を抑制できる光電式エンコーダを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、所定幅を有する複数のスリットが上記
所定幅の2倍のピッチで配列された移動体の両側に発光
手段と受光手段とを相対向させて配置し,上記発光手段
から受光手段への照射光を上記移動体の動きに応じて変
調させ,この変調照射光に基づいて上記移動体の移動情
報を得る光電式エンコーダにおいて、上記受光手段は、
上記スリットの配列ピッチの1/2の幅を有する4つの
フォトダイオードを、nを正の整数として、上記スリッ
トの配列ピッチの(3/4)n倍である所定配列ピッチで
上記スリットの移動方向に列状に配置して構成されてい
ることを特徴としている。
【0011】上記構成によれば、移動体のスリットの配
列ピッチをPとすると、上記スリットの幅とフォトダイ
オードの幅とは共に(1/2)Pであって同じ幅を有す
る。また、(1/2)Pの幅を有する上記フォトダイオー
ドが(3/4)nPの配列ピッチで配列されるため、隣接
したフォトダイオード間には(1/4)P以上の隙間がで
きる。したがって、1つのフォトダイオードの受光幅が
上記スリットの幅に整合した状態で隣接フォトダイオー
ド間に十分な間隔が形成されて、隣接した別チャンネル
の信号のクロストークの影響が軽減される。その結果、
分解能の向上が図られ、上記フォトダイオードによる検
出信号のS/N比が向上されるのである。
【0012】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記4つのフォトダイオードを、実質的に同一の形状およ
び寸法に成すことが望ましい。
【0013】上記構成によれば、上記4つのフォトダイ
オードの光電変換特性が揃えられ、上記移動体の移動情
報が精度よく得られる。
【0014】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記受光手段を上記4つのフォトダイオードでなるフォト
ダイオードグループを列状に複数配置して構成し、上記
各フォトダイオードグループにおいて、上記スリットか
らのずれ量が同じフォトダイオードの出力同士を互いに
接続する配線手段を備えることが望ましい。
【0015】上記構成によれば、各フォトダイオードグ
ループにおける上記スリットからのずれ量が同じフォト
ダイオードの出力同士は配線手段によって互いに接続さ
れているので、実質的に受光面積が増やされたと同じこ
とになる。したがって、上記検出信号のS/N比の更な
る向上が図られる。
【0016】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記フォトダイオードの配列における両端部の外側に、上
記フォトダイオードとは接続されないダミーフォトダイ
オードを配置することが望ましい。
【0017】上記構成によれば、上記検出信号に対して
ノイズ成分となる漏れ電流の影響が軽減されて、上記検
出信号のS/N比の更なる向上が図られる。
【0018】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記フォトダイオードの配列における夫々のフォトダイオ
ードの間に、上記フォトダイオードとは接続されないダ
ミーフォトダイオードを配置することが望ましい。
【0019】上記構成によれば、各フォトダイオード間
に何も施すことなくダミーフォトダイオードが設置され
る。こうして、上記検出信号のS/N比の更なる向上が
図られる。
【0020】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記フォトダイオードおよびダミーフォトダイオードの配
列における両側部の外側に、上記フォトダイオードとは
接続されないダミーフォトダイオードを配置して、上記
各フォトダイオードの周囲を上記ダミーフォトダイオー
ドで取囲むことが望ましい。
【0021】上記構成によれば、上記各フォトダイオー
ドの周囲が上記ダミーフォトダイオードで取囲まれて、
上記検出信号のS/N比の更なる向上が図られる。
【0022】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記ダミーフォトダイオードを、互いに電気的に接続して
接地することが望ましい。
【0023】上記構成によれば、上記ダミーフォトダイ
オードの総ては接地されているために、上記ノイズ成分
の影響が確実に軽減される。
【0024】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記各フォトダイオードの出力信号あるいは上記配線手段
の出力信号のうち位相が180度ずれている2つの出力
信号をエンコーダ信号に変換する比較器を備えることが
望ましい。
【0025】上記構成によれば、各比較器によって、互
いに電気角で90度の位相差を有する信号が生成され
る。こうして、上記各信号の周期と一方の信号に対する
他方の信号の位相の進み遅れとからなる上記移動情報が
得られる。
【0026】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記複数のフオトダイオードを、上記発光手段の光軸に対
して対称に配置することが望ましい。
【0027】上記構成によれば、光源の照射強度分布に
対して上記複数のフオトダイオードがバランスよく配置
され、上記比較器からの信号の伝達特性精度の安定化が
図れる。
【0028】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記発光手段を、発光ダイオードと、この発光ダイオード
の光軸上における上記発光ダイオードとフォトダイオー
ドとの間に配置されたコリメーティングレンズで構成す
ることが望ましい。
【0029】上記構成によれば、コリメーティングレン
ズによって発光ダイオードからの照射光が平行化され
る。したがって、上記発光ダイオードとフォトダイオー
ドとの間における上記移動体の位置変動による受光側へ
の光照射状態の変動が少なくなる。こうして、上記比較
器からの信号の伝達特性精度の更なる安定化が図れる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の光電
式エンコーダにおける信号形成用のフォトダイオードと
移動体のスリットとの位置関係を示す図である。
【0031】移動体11には、移動方向に一定の配列ピ
ッチPで(1/2)Pの幅を有するスリット12が穿設さ
れている。そして、移動体11の向こう側には、一つの
半導体チップ上に形成されたの4つのフォトダイオード
13a〜13dが配置されている。この4つのフォトダイ
オード13a〜13dの夫々は(1/2)Pの幅を有し、移
動体11の経路に沿って(3/4)Pのピッチ(電気角27
0度)で配置されている。各フォトダイオード13a〜1
3dは、上述のごとく同一半導体チップ上に各々電気的
に絶縁された状態で作成されている。そして、図2に示
すように、移動体11の矢印「⇒」方向への変位によっ
て、各フォトダイオード13は、270度の位相差を有
する三角波状態の光電流波形14a,14b,14c,14d
を出力するのである。
【0032】上記フォトダイオード13a〜13dから出
力される各光電流の夫々は、増幅器(図示せず)によって
増幅され、図3に示すように、180度の位相差を有す
る光電流14a(A+)と光電流14c(A−)、および、光
電流14b(B−)と光電流14d(B+)が、対になって比
較器15a,15bに入力されて各入力信号のレベルが比
較される。
【0033】その結果、図3に示すように、上記光電流
14a,14b,14c,14dに基づいて、矩形波で示され
る90度((1/4)P)の位相差を有する2つの出力信号
OA,VOBが得られ、この出力信号VOA,VOBの周期から
移動体11の移動速度が得られ、出力信号VOA,VOB
一方に対する他方の位相の進み遅れから移動体11の移
動方向が得られるのである。尚、フォトダイオード13
a〜13dからの光電流を増幅し、比較器15a,15bに
よって矩形波に変換する具体的処理は、特公平3‐76
428号公報に開示されている。
【0034】このように、本実施の形態においては、上
記移動体11に穿設されたスリット12の配列ピッチP
に対して(1/2)Pの幅を有する4つのフォトダイオー
ド13a〜13dを、(3/4)Pのピッチ(電気角270
度)で配置している。したがって、各フォトダイオード
13a〜13dの間には(1/4)Pの間隔を設けることが
できる。
【0035】すなわち、上記スリット12のピッチを7
0.5μmとすると、スリット12およびフォトダイオー
ド13の幅は35.25μmとなり、各フォトダイオード
13の間隔は17.62μmとなる。したがって、特に、
不感体あるいは遮光マスク等の各フォトダイオード13
の間を区切る手段を設ける必要がなく、一つのフォトダ
イオード13の受光幅を移動体11のスリット12の幅
に整合させた状態で、各フォトダイオード13の間には
十分な間隔を設けることができ、隣接した別チャンネル
の信号のクロストークの影響を軽減できる。その結果、
各フォトダイオード13からの検出信号の分解能の向上
を図ることができ、上記検出信号のS/N比の低下を抑
制できるのである。
【0036】尚、上記実施の形態においては、(1/2)
Pの幅を有するフォトダイオード13を(3/4)Pのピ
ッチで配置しているが、この発明はこれに限定されるも
のではない。要は、nを正の整数として、(3/4)nP
のピッチで配置すれば同じ効果が得られるのである。
【0037】図4は、他の実施の形態に係るフォトダイ
オード21の配列状態を示す。図1における4つのフォ
トダイオード13a〜13dにおいて、上記フォトダイオ
ード13dに隣接して(1/4)Pの間隔で5つ目のフォト
ダイオード13eを設けた場合に、その5つ目のフォト
ダイオード13eとスリット12dとの位置関係は、1つ
目のフォトダイオード13aとスリット12aとの位置関
係と同じになる。つまり、図4に示すように、4つの連
続したフォトダイオード21a〜21dと、これに続く4
つの連続したフォトダイオード21e〜21hとにおい
て、各一対のフォトダイオード21a,21e;21b,2
1f;21c,21g;21d,21hは、スリット12に対
して同じ位置関係を有しており、出力信号も同じであ
る。
【0038】そこで、本実施の形態においては、上記一
対のフォトダイオード21a,21eの出力を一つに接続
し、一対のフォトダイオード21b,21fの出力を一つ
に接続し、一対のフォトダイオード21c,21gの出力
を一つに接続し、一対のフォトダイオード21d,21h
の出力を一つに接続するのである。こうすることによっ
て、図1における各フォトダイオード21a,21b,21
c,21dの出力を2倍にすることができ、検出信号のS/
N比の更なる向上を図ることができるのである。
【0039】図5は、他の実施の形態に係るフォトダイ
オード25の配列状態を示す。本実施の形態において
は、図1に示す光電式エンコーダの場合と同様に、4つ
のフォトダイオード25a〜25dを移動体(図示せず)の
移動方向に配列する。そして、一端のフォトダイオード
25aの外側と他端のフォトダイオード25dの外側とに
は、ダミーフォトダイオード26a,26bを配置してい
る。そして、ダミーフォトダイオード26a,26bを互
いに電気的に接続すると共に接地することによって、各
フォトダイオード25とは電気的に絶縁されてエンコー
ダ出力信号形成に直接寄与しないようにしている。
【0040】上記ダミーフォトダイオード26a,26b
は、各フォトダイオード25の信号電流に対してノイズ
となる漏れ電流を電気的に接地するのである。こうする
ことによって、各フォトダイオード25a〜25dからの
出力信号のS/N比の低下を抑制できるのである。
【0041】図6は、図5に示す実施の形態における変
形例を示す。図6においては、図1と同様に、移動体
(図示せず)に穿設されたスリット(図示せず)の配列ピッ
チPに対して(1/2)Pの幅を有する4つのフォトダイ
オード31a〜31dを(3/4)Pのピッチ(電気角270
度)で配置して、各フォトダイオード31a〜31dの間
には(1/4)Pの間隔を設けている。
【0042】そして、一端のフォトダイオード31aの
外側と他端のフォトダイオード31dの外側とには、ダ
ミーフォトダイオード32a,32bを配置している。さ
らに、ダミーフォトダイオード32a,フォトダイオード
31a〜31dおよびダミーフォトダイオード32bの配
列の両側部の外側には、ダミーフォトダイオード32c,
32dを配置している。そして、4つのフォトダイオー
ド31a〜31dを実質的に囲むダミーフォトダイオード
32a〜32dを互いに電気的に接続すると共に接地する
ことによって、各フォトダイオード31とは電気的に絶
縁されてエンコーダ出力信号形成に直接寄与しないよう
にしている。
【0043】さらに、本変形例においては、上記4つの
フォトダイオード31a〜31dの間にも、略(1/4)P
の幅を有するダミーフォトダイオード33a〜33cを配
置して、漏れ電流による各フォトダイオード31からの
出力信号に対する影響をさらに軽減するようにしてい
る。
【0044】尚、上記各実施の形態における光電式エン
コーダは、例えば発光素子で成る1つの光源を有してい
る。したがって、図1の場合には、図7に示すように、
4つのフォトダイオード13a〜13dを、上記1つの光
源の光軸Oに対して対称に配置することによって、上記
光源の照射強度分布に対してバランス良く検出系を構成
することができる。
【0045】また、図8は、図1に示す光電式エンコー
ダの検出系の断面図を示す。移動体11を挟んで一方側
には、半導体発光チップ41が封入された発光素子42
が配置されている。また、他方側には、半導体受光チッ
プ43が封入された受光素子44が配置されている。
尚、発光素子42と受光素子44とはケース45内に収
納されている。そして、半導体発光チップ41と半導体
受光チップ43とを結ぶ光軸上における発光素子42の
前には、発光素子42の照射光を平行化するためのコリ
メーティングレンズ46を配置している。こうすること
によって、発光素子42と受光素子44との間における
移動体11の位置変動による受光側への光照射状態の変
動を少なくすることができるのである。
【0046】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の光
電式エンコーダは、移動体に対して発光手段の反対側に
位置する受光手段は、上記移動体のスリットの配列ピッ
チをPとした場合に、(1/2)Pの幅を有する4つのフ
ォトダイオードを、nを正の整数として(3/4)nPの
配列ピッチで配置して構成されているので、上記スリッ
トの幅とフォトダイオードの幅とは同じ幅を有すると共
に、隣接したフォトダイオード間には(1/4)P以上の
隙間ができる。したがって、1つのフォトダイオードの
受光幅が上記スリットの幅に整合した状態で、隣接フォ
トダイオード間に十分な間隔を形成できる。
【0047】すなわち、この発明の発明によれば、クロ
ストークの影響を軽減して、分解能の向上を図り、上記
フォトダイオードによる検出信号のS/N比を向上でき
るのである。
【0048】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記4つのフォトダイオードを実質的に同一の形状および
寸法にすれば、上記4つのフォトダイオードの光電変換
特性を揃えることができ、上記移動体の移動情報を精度
よく得ることができる。
【0049】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記受光手段を上記4つのフォトダイオードでなるフォト
ダイオードグループを列状に複数配置して構成し、上記
スリットからのずれ量が同じであるフォトダイオードの
出力同士を配線手段で接続すれば、実質的に受光面積を
増やすことができる。したがって、上記検出信号のS/
N比を更に向上できる。
【0050】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記フォトダイオードの配列における両端部の外側に、上
記フォトダイオードとは接続されないダミーフォトダイ
オードを配置すれば、ノイズ成分となる漏れ電流の影響
を軽減して上記検出信号のS/N比を更に向上できる。
【0051】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記フォトダイオードの配列における夫々のフォトダイオ
ードの間に、上記フォトダイオードとは接続されないダ
ミーフォトダイオードを配置すれば、上記検出信号のS
/N比の更なる向上を図ることができる。
【0052】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記各フォトダイオードの周囲を上記ダミーフォトダイオ
ードで取囲めば、上記検出信号のS/N比の更なる向上
を図ることができる。
【0053】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記ダミーフォトダイオードを互いに電気的に接続して接
地すれば、上記ノイズ成分の影響を確実に軽減できる。
【0054】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記各フォトダイオードの出力信号あるいは上記配線手段
の出力信号のうち180度位相がずれている2つの出力
信号をエンコーダ信号に変換する比較器を備えれば、互
いに電気角で90度の位相差を有する信号を生成でき
る。したがって、上記各信号の周期と一方の信号に対す
る他方の信号の位相の進み遅れとを上記移動情報として
得ることができる。
【0055】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記複数のフオトダイオードを上記発光手段の光軸に対し
て対称に配置すれば、上記比較器からの信号の伝達特性
精度の安定化を図ることができる。
【0056】また、この発明の光電式エンコーダは、上
記発光手段を、発光ダイオードと、この発光ダイオード
の光軸上における上記発光ダイオードとフォトダイオー
ドとの間に配置されたコリメーティングレンズで構成す
れば、上記移動体の位置変動による受光側への光照射状
態の変動を少なくできる。したがって、上記比較器から
の信号の伝達特性精度を更に安定化させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の光電式エンコーダにおけるフォト
ダイオードと移動体のスリットとの位置関係を示す図で
ある。
【図2】 図1における移動体の変位によって各フォト
ダイオードから出力される光電流の波形を示す図であ
る。
【図3】 図2に示す光電流に基づく比較器からの出力
信号VOA,VOBの波形を示す図である。
【図4】 図1とは異なるフォトダイオードの配列状態
を示す図である。
【図5】 図1および図4とは異なるフォトダイオード
およびダミーフォトダイオードの配列状態を示す図であ
る。
【図6】 図1,図4および図5とは異なるフォトダイ
オードおよびダミーフォトダイオードの配列状態を示す
図である。
【図7】 図1におけるフォトダイオードの光源の光軸
に対する配置状態を示す図である。
【図8】 図1に示す光電式エンコーダの検出系の断面
図である。
【図9】 従来の光電式エンコーダにおけるフォトダイ
オードと移動体のスリットとの位置関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
11…移動体、 12…スリット、13,21,25,3
1…フォトダイオード、15…比較器、26,32,33
…ダミーフォトダイオード、41…半導体発光チップ、
42…発光素子、43…半導体受光チッ
プ、 44…受光素子、46…コリメーティ
ングレンズ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅を有する複数のスリットが上記所
    定幅の2倍のピッチで配列された移動体の両側に発光手
    段と受光手段とを相対向させて配置し、上記発光手段か
    ら受光手段への照射光を上記移動体の動きに応じて変調
    させ、この変調照射光に基づいて上記移動体の移動情報
    を得る光電式エンコーダにおいて、 上記受光手段は、上記スリットの配列ピッチの1/2の
    幅を有する4つのフォトダイオードを、nを正の整数と
    して、上記スリットの配列ピッチの(3/4)n倍である
    所定配列ピッチで上記スリットの移動方向に列状に配置
    して構成されていることを特徴とする光電式エンコー
    ダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光電式エンコーダにお
    いて、 上記4つのフォトダイオードは、実質的に同一の形状お
    よび寸法を有していることを特徴とする光電式エンコー
    ダ。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の光電
    式エンコーダにおいて、 上記受光手段は、上記4つのフォトダイオードでなるフ
    ォトダイオードグループを列状に複数配置して構成され
    ており、 上記各フォトダイオードグループにおいて、上記スリッ
    トからのずれ量が同じフォトダイオードの出力同士を互
    いに接続する配線手段を備えたことを特徴とする光電式
    エンコーダ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載の光電式エンコーダにおいて、 上記フォトダイオードの配列における両端部の外側に、
    上記フォトダイオードとは接続されないダミーフォトダ
    イオードを配置したことを特徴とする光電式エンコー
    ダ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光電式エンコーダにお
    いて、 上記フォトダイオードの配列における夫々のフォトダイ
    オードの間に、上記フォトダイオードとは接続されない
    ダミーフォトダイオードを配置したことを特徴とする光
    電式エンコーダ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光電式エンコーダにお
    いて、 上記フォトダイオードおよびダミーフォトダイオードの
    配列における両側部の外側に、上記フォトダイオードと
    は接続されないダミーフォトダイオードを配置して、上
    記各フォトダイオードの周囲を上記ダミーフォトダイオ
    ードで取囲んだことを特徴とする光電式エンコーダ。
  7. 【請求項7】 請求項4乃至請求項6の何れか一つに記
    載の光電式エンコーダにおいて、 上記ダミーフォトダイオードは、互いに電気的に接続さ
    れて接地されていることを特徴とする光電式エンコー
    ダ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記
    載の光電式エンコーダにおいて、 上記各フォトダイオードの出力信号あるいは上記配線手
    段の出力信号のうち位相が180度ずれている2つの出
    力信号をエンコーダ信号に変換する比較器を備えたこと
    ことを特徴とする光電式エンコーダ。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光電式エンコーダにお
    いて、 上記複数のフオトダイオードは、上記発光手段の光軸に
    対して対称に配置されていることを特徴とする光電式エ
    ンコーダ。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の光電式エンコーダに
    おいて、 上記発光手段は、 発光ダイオードと、 上記発光ダイオードの光軸上における上記発光ダイオー
    ドとフォトダイオードとの間に配置されたコリメーティ
    ングレンズで構成されていることを特徴とする光電式エ
    ンコーダ。
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