JP2001099010A - 液体燃料気化装置 - Google Patents

液体燃料気化装置

Info

Publication number
JP2001099010A
JP2001099010A JP35224499A JP35224499A JP2001099010A JP 2001099010 A JP2001099010 A JP 2001099010A JP 35224499 A JP35224499 A JP 35224499A JP 35224499 A JP35224499 A JP 35224499A JP 2001099010 A JP2001099010 A JP 2001099010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
chamber
combustion
combustion chamber
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35224499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4221858B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Usami
宏行 宇佐美
Hiroshi Okada
弘 岡田
Seiji Kawaguchi
清司 川口
Masakatsu Ueno
正勝 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP35224499A priority Critical patent/JP4221858B2/ja
Priority to US09/517,213 priority patent/US6499991B1/en
Priority to DE10010546A priority patent/DE10010546B4/de
Publication of JP2001099010A publication Critical patent/JP2001099010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4221858B2 publication Critical patent/JP4221858B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M31/00Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture
    • F02M31/02Apparatus for thermally treating combustion-air, fuel, or fuel-air mixture for heating
    • F02M31/16Other apparatus for heating fuel
    • F02M31/18Other apparatus for heating fuel to vaporise fuel
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23DBURNERS
    • F23D11/00Burners using a direct spraying action of liquid droplets or vaporised liquid into the combustion space
    • F23D11/36Details, e.g. burner cooling means, noise reduction means
    • F23D11/44Preheating devices; Vaporising devices
    • F23D11/441Vaporising devices incorporated with burners
    • F23D11/446Vaporising devices incorporated with burners heated by an auxiliary flame
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Spray-Type Burners (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の液体燃料燃焼装置は、燃焼室2へ燃料
を噴射させる燃焼用燃料噴射弁と、燃料気化室6へ燃料
を噴射させる気化用燃料噴射弁とが別々に搭載されるも
のであったため、コストが高くなってしまう不具合があ
った。 【解決手段】 液体燃料気化装置1は、多重筒構造を採
用するもので、内側に燃焼室2、外側に燃料気化室6が
配置され、その中間に燃焼ガス流路4が配置される。内
側の燃焼室2および外側の燃料気化室6へは、共通の電
磁式燃料噴射弁10から燃料が供給されるものである。
燃焼室2で発生した燃焼ガスは、燃焼ガス流路4を流れ
る間に炎止めされ、燃料気化室6内に供給される。燃料
気化室6に供給された大粒径の燃料Bは、燃焼ガスに晒
されて気化し、外気エアに乗って下方から図示しない燃
焼装置へ排出される。多重筒構造を採用し、共通の電磁
式燃料噴射弁10から燃焼室2と燃料気化室6の両方へ
燃料を供給する構造であるため、コストを抑え、且つコ
ンパクト化が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体燃料を微粒化
(気化)するための装置に関するものであり、暖房や車
両部品の暖機等や内燃機関に供給される燃料を気化する
装置などに用いて好適な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体燃料を微粒化(気化)して燃焼装置
に供給することができる液体燃料気化装置として、特開
平6−265111号公報、特開平4−177011号
公報に開示された技術が知られている。これらの液体燃
料気化装置は、液体燃料を気化させるための熱を発生さ
せるために配置された燃焼室へ液体燃料を噴射させる燃
焼用燃料噴射弁と、燃焼室で発生した燃焼ガスが導かれ
る燃料気化室へ液体燃料を噴射させる気化用燃料噴射弁
とを用いるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示された技術では、部品点数が多くて比較的高価になっ
てしまう燃料噴射弁を、燃焼用と気化用とに別々に搭載
する構造であったため、液体燃料気化装置のコストが高
くなってしまう不具合を有していた。また、上記公報に
開示された技術では、燃焼室を構成する容器の下流側
に、燃料気化室を構成する容器を配置する構造であっ
た。つまり、燃焼室を構成する容器と、燃料気化室を構
成する容器とが別々に配置される構造であったため、液
体燃料気化装置の体格が大きくなってしまい、車両等へ
の搭載性が悪化する不具合があった。本発明の目的は、
従来複数用いていた燃料噴射弁を1つにすることによっ
てコストを抑えることができる液体燃料気化装置の提供
にあり、体格の小型化をも可能な液体燃料気化装置の提
供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】〔請求項1〜19の手
段〕燃料の燃焼を行う燃焼室と、その燃焼ガスの熱で液
体燃料を気化させる燃料気化室とに、液体燃料を噴射す
る燃料噴射弁は、共通の燃料噴射弁であるため、液体燃
料気化装置に搭載される燃料噴射弁の数を1つにでき
る。燃料噴射弁は、部品点数が多く、また高い精度が要
求されるため、比較的高価であるが、その燃料噴射弁の
数を1つにできることによって、液体燃料気化装置のコ
ストを抑えることが可能になる。
【0005】〔請求項2の手段〕燃料気化室を構成する
ハウジングの内部に燃焼室が配置される構造を採用する
ため、液体燃料気化装置の体格を小型化できる。これに
よって、例えば液体燃料気化装置を車両に搭載する場合
では、搭載性が向上する。
【0006】〔請求項3の手段〕燃焼室および燃料気化
室を、多重筒によって構成することによって、燃料気化
室内における燃料の加熱ムラが抑えられ、結果的に燃料
の気化ムラを抑えることができる。
【0007】〔請求項4の手段〕燃焼室と前記燃料気化
室との間に、炎止めの機能を果たす燃焼ガス流路が設け
られることによって、燃焼室内の炎が燃料気化室に移る
のが防がれる。
【0008】〔請求項5の手段〕電磁式燃料噴射弁から
燃料が供給される側の燃焼室の開口部に、燃料気化室と
隔離する仕切板が設けられたため、燃焼室内の炎が燃料
気化室に移るのが防がれる。また、燃焼室と燃料気化室
との空燃比を変える場合では、燃焼室の開口部に仕切板
を設けたことによって、燃焼室と燃料気化室との空燃比
の差を大きく確保することができる。
【0009】〔請求項6の手段〕電磁式燃料噴射弁に、
燃焼室噴射用の第1噴口と、燃料気化室噴射用の第2噴
口とを設けたことにより、共通の電磁式燃料噴射弁によ
って燃焼室および燃料気化室に燃料を供給できる。
【0010】〔請求項7の手段〕第1噴口の孔径が、第
2噴口の孔径より小さく、燃焼室に噴射される燃料が微
粒化するため、燃焼室における燃料の着火性が向上す
る。
【0011】〔請求項8の手段〕電磁式燃料噴射弁から
噴射された燃料の一部を燃料衝突手段に衝突させて燃焼
室に供給する。燃焼室に供給される燃料は、燃料衝突手
段に衝突した際に分裂して微粒化するため、燃料の着火
性が向上する。
【0012】〔請求項9の手段〕燃料衝突手段の鋭角部
の先端に燃料が衝突するように設けられたことにより、
燃料衝突手段に付着する燃料は、鋭角部の内側と外側の
2面に付着することになる。このように、鋭角部の内側
と外側の2面に燃料が付着するため、燃料の付着面積が
広がり、燃焼室からの熱によって蒸発しやすくなる。つ
まり、燃料衝突手段に付着した燃料が液滴に成長するの
を抑制できる。
【0013】〔請求項10の手段〕燃料衝突手段の燃料
が衝突する部分の外側に燃料吸収体が設けられたことに
より、燃料衝突手段に付着した燃料が吸収体に吸われ、
燃料吸収体に保持される。そして、燃料吸収体に保持さ
れた燃料は、燃焼室からの熱によって蒸発し、燃料衝突
手段に付着した燃料が液滴に成長するのを抑制できる。
【0014】〔請求項11の手段〕燃料衝突手段の燃料
が衝突する部分の外側に溝を設けたことにより、燃料衝
突手段への燃料の付着が困難になる。また、燃料の付着
面積が広がり、燃焼室からの熱によって蒸発しやすくな
り、燃料衝突手段に付着した燃料が液滴に成長するのを
抑制できる。
【0015】〔請求項12〜16の手段〕燃料気化室の
空燃比が、燃料が燃焼可能な可燃焼範囲から外れること
により、燃料気化室で燃料が燃焼する不具合をなくすこ
とができる。
【0016】〔請求項17、18の手段〕燃料気化室へ
導かれる燃焼ガスの温度が、燃焼ガス冷却手段によって
発火温度よりも低く下げられることにより、燃料気化室
で燃料が燃焼する不具合をなくすことができる。
【0017】〔請求項19の手段〕燃料噴射弁が、可燃
液体と不燃流体(水等の不燃性液体であっても良いし、
不活性ガス等の不燃性気体であっても良い)の混合物を
噴射することによって、燃焼用燃料の燃焼温度を低減す
ることができるとともに、気化用燃料の自己発火温度を
高めることができる。
【0018】燃焼用燃料の燃焼温度が低下することによ
り、燃料気化室へ導かれる燃焼ガスの温度が下がり、気
化用燃料の発火を防ぐことができる。また、気化用燃料
の自己発火温度が高まることによっても、燃焼ガスによ
って気化用燃料が発火するのを防ぐことができる。つま
り、燃焼用燃料の燃焼温度を低減することができるとと
もに、気化用燃料の自己発火温度を高めることができる
相乗効果によって、燃料気化室で燃料が燃焼する不具合
をなくすことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、複数の実
施例と変形例を用いて説明する。 〔第1実施例〕この実施例に示す液体燃料気化装置1
は、例えば内燃機関に気化燃料を供給する装置である
が、燃焼装置の燃料供給手段に適用したり、単独で液体
燃料を気化する装置として使用しても良いものである。
この実施例の液体燃料気化装置1は、図1の概略図に示
すように多重筒構造を採用するもので、内側に燃焼室2
を構成する内部燃焼筒3、この内部燃焼筒3の外側に燃
焼ガス流路4を形成する外部燃焼筒5、この外部燃焼筒
5の外側に燃料気化室6を形成するハウジング7を備え
る。
【0020】内部燃焼筒3は、図1に示すように、上方
が開放された円筒容器形状を呈しており、下部側面には
燃焼室2内の燃焼ガスを周囲の燃焼ガス流路4に導くた
めの下部開口8が形成されている。外部燃焼筒5は、内
部燃焼筒3の周囲を間隙(燃焼ガス流路4)を隔てて覆
う容器で、上部側面には燃焼ガス流路4を通過した燃焼
ガスを燃料気化室6の上方へ導く上部開口9が形成され
ている。このように、下部開口8と上部開口9とが離さ
れて設けられており、内部燃焼筒3と外部燃焼筒5との
間に形成される燃焼ガス流路4は、燃焼室2で発生した
燃焼ガスを燃料気化室6へ導く機能と、燃焼室2内の炎
が燃料気化室6に伝わるのを遮断する炎止めの機能とを
果たす。
【0021】ハウジング7は、下方が開放された円筒容
器形状を呈する。このハウジング7の天井部分には、燃
焼室2および燃料気化室6へ液体燃料(ガソリン、軽
油、灯油、メタノールなど、常温で液体の燃料)を噴射
供給する従来公知の電磁式燃料噴射弁10が取り付けら
れており、下方の開放部分から気化燃料が排出されるよ
うに設けられている。なお、電磁式燃料噴射弁10は燃
焼室2と燃料気化室6の両方に燃料を供給するもので、
高圧圧力供給用の燃料ポンプPおよび燃料タンクFが接
続されており、電気信号に応じて液体燃料を噴射するも
のである。
【0022】電磁式燃料噴射弁10の燃料噴射口プレー
ト11は、図2の構成を備えている。即ち、図2に示す
ように、燃焼室2に向けて燃料を噴射する第1噴口12
と、燃料気化室6に向けて燃料を噴射する第2噴口13
とを有している。この実施例では、多重筒構造を採用
し、内側に燃焼室2が配置されるため、燃料噴射口プレ
ート11は、図2の(a)、(b)に示すように、内径
ピッチ上に複数の第1噴口12が形成され、外径ピッチ
上に複数の第2噴口13が形成されている。つまり、燃
料噴射口プレート11の内側には、燃焼室2に向けて燃
料を噴射するためにやや内側に絞って燃料を噴射させる
複数の第1噴口12が設けられ、燃料噴射口プレート1
1の外側には、燃料気化室6に向けて燃料を噴射するた
めに外側に広げて燃料を噴射させる複数の第2噴口13
が設けられたもので、内側の複数の第1噴口12から噴
射される燃料の噴射角αが小さく、外側の複数の第2噴
口13から噴射される燃料の噴射角βが大きく設けられ
ている。
【0023】第1噴口12の孔径は、第2噴口13の孔
径より小さく設けられている。これにより、第1噴口1
2から燃焼室2に小粒径の燃料Aが噴射されることとな
る。これにより、燃焼室2内での燃焼性が向上する。ま
た、第1噴口12から噴射された燃料の通過線上の一
点、あるいはその内径側の一点には、点火プラグ17
(点火手段に相当する)の点火部Xが配置されており、
第1噴口12から小粒径の燃料Aが噴射されるため、着
火性が向上する。一方、第2噴口13の孔径は、第1噴
口12の孔径より大きいため、第2噴口13から燃料気
化室6に大粒径の燃料Bが噴射されることとなる。な
お、点火プラグ17は、図3に示すように、ハウジング
7の上部に取り付けられるものである。
【0024】液体燃料気化装置1は、燃焼室2に外気エ
ア(燃焼用の空気)を供給する第1エア噴射孔14と、
燃料気化室6に外気エアを供給する第2エア噴射孔15
とが設けられている。なお、第1、第2エア噴射孔1
4、15には、エアポンプPが接続されている。第1エ
ア噴射孔14は、燃焼室2内に向けて外気エアを吹き出
すように設けられている。また、第2エア噴射孔15
は、ハウジング7の下方に向けて外気エアを吹き出すよ
うに設けられており、燃焼室2で発生した燃焼ガスによ
って加熱されて気化した燃料を下方から排出するように
設けられている。
【0025】実施例の作動を説明する。電磁式燃料噴射
弁10から燃焼室2と燃料気化室6へ燃料を噴射すると
ともに、第1、第2エア噴射孔14、15から燃焼室2
と燃料気化室6へ外気エアを供給し、点火プラグ17を
作動させる。すると、燃焼室2内に噴射された小粒径の
燃料Aが燃焼し、その高温の燃焼ガスは、燃焼ガス流路
4を通って燃料気化室6内に排出される。電磁式燃料噴
射弁10から燃料気化室6の上部に供給された大粒径の
燃料Bは、燃焼ガス流路4から排出された高温の燃焼ガ
スに晒されることになり、大粒径の燃料Bが気化する
が、火種(点火部X)は遠方に存在するため、燃料気化
室6内で火炎を発生することはない。この気化した燃料
は、第2エア噴射孔15から燃料気化室6内に導入され
た外気エアの流れに乗って、液体燃料気化装置1の外部
(燃焼装置以下同じ)へ導かれる。
【0026】上記の実施例で示したように、液体燃料気
化装置1を用いることにより、液体燃料を微粒化(気
化)できるため、この微粒化燃料(気化燃料)を燃焼装
置に供給することにより、燃料の燃焼性が向上し、燃料
の完全燃焼が可能になり、排気エミッションを低減でき
る。この実施例では、燃焼室2、燃料気化室6および燃
焼ガス流路4を多重筒にしたことにより、液体燃料気化
装置1の構成をシンプルにできるとともに、燃料気化室
6内における燃料の加熱ムラを抑えることができる。
【0027】この実施例では、1つの電磁式燃料噴射弁
10によって燃焼室2と燃料気化室6とにそれぞれ燃料
を供給したため、燃焼室2および燃料気化室6のそれぞ
れに電磁式燃料噴射弁10を設けた場合に比較して液体
燃料気化装置1のコストを抑えることができる。この実
施例では、第1噴口12の孔径が、第2噴口13の孔径
より小さいため、燃焼室2に噴射された燃料が小径化し
て燃料の着火性が向上し、点火時の瞬時着火が可能にな
る。また、燃料気化室6に噴射された燃料が大径化して
燃料の着火性が低下し、燃料気化室6内で燃料が発火す
る不具合を回避できる。
【0028】〔第2実施例〕上記第1実施例では、電磁
式燃料噴射弁10の燃料噴射口プレート11に、燃焼室
2に向けて燃料を噴射する第1噴口12と、燃料気化室
6に向けて燃料を噴射する第2噴口13とを設け、燃焼
室2と燃料気化室6とに同時に燃料を噴射供給する例を
示したが、この第2実施例の電磁式燃料噴射弁10の燃
料噴射口プレート11は、図4に示すように、1つの燃
料の噴射角しか有さないものである。つまり、この第2
実施例の電磁式燃料噴射弁10の噴射口プレート11
は、1種類の噴口ピッチ、孔径、孔角しか持たないもの
であるが、噴射角は外側の燃料気化室6へ直接燃料を噴
射供給できるように大きく設定されたものである。
【0029】この実施例の第1エア噴射孔14は、図4
の(a)に示すように、電磁式燃料噴射弁10から噴射
される燃料噴射角の外側(図示上側)に配置されたもの
で、第1エア噴射孔14から噴射される外気エアによっ
て電磁式燃料噴射弁10から噴射された燃料Cを外気エ
アとともに燃焼室2内に供給するように設けられてい
る。なお、第1エア噴射孔14から噴射される外気エア
の流れ方向と、電磁式燃料噴射弁10から噴射される燃
料Cの通過線上の一点に、点火プラグ17(符号、第1
実施例参照)の点火部Xが配置されている。
【0030】この実施例では、第1エア噴射孔14と第
2エア噴射孔15が交互に外気エアを吹き出すように設
けられており、第2エア噴射孔15からの外気エアの吹
出が停止され、第1エア噴射孔14から外気エアが吹き
出されると(図4、a参照)、燃焼室2内に噴射燃料C
と外気エアとが供給され、点火手段の作動によって燃焼
室2内で燃料Cの燃焼が行われる。一方、この実施例で
は、第1エア噴射孔14の外気エア吹出停止中に、燃焼
室2内に外気エアを供給して、燃焼室2内の燃焼ガスを
燃焼ガス流路4から燃料気化室6へ排出させるための補
助エア噴射孔16が設けられている。
【0031】第1エア噴射孔14から外気エアの吹出が
停止され、第2エア噴射孔15および補助エア噴射孔1
6から外気エアが吹き出されると(図4、b参照)、電
磁式燃料噴射弁10から噴射された燃料が燃料気化室6
内に供給されるとともに、燃焼室2内で発生した高温の
燃焼ガスが燃料気化室6に供給される。これによって、
燃料気化室6に噴射供給された燃料Cは、燃焼ガス流路
4から排出された高温の燃焼ガスにさらされることにな
り、燃料Cが気化するが、火種(点火手段の点火部)は
遠方に存在するため、燃料気化室6内で火炎を発生する
ことはない。この気化した燃料は、第1実施例と同様、
第2エア噴射孔15から燃料気化室6内に導入された外
気エアの流れに乗って、液体燃料気化装置1の外部へ排
出される。
【0032】〔第3実施例〕この第3実施例の電磁式燃
料噴射弁10も、第2実施例と同様、図5に示すよう
に、1つの燃料の噴射角しか有さないものであり、その
電磁式燃料噴射弁10の噴射口プレート11の噴射角は
外側の燃料気化室6へ直接燃料を噴射供給できるように
大きく設定されたものである。
【0033】この第3実施例における噴射口プレート1
1の周囲には、噴射口プレート11から噴射した燃料の
一部を衝突させる燃料衝突手段20が配置されている。
この燃料衝突手段20は、図6にも示されるものであ
り、燃料衝突手段20に衝突した燃料は、衝突によって
分裂して微粒化するとともに、燃料衝突手段20の軸方
向に向きを変えて燃焼室2に供給されるように設けられ
ている。
【0034】具体的には、噴射口プレート11には、図
6(a)に示すように、8つの噴口13aが設けられて
おり、その内の対向する2つの噴口13aから噴射され
た燃料が燃料衝突手段20の鋭角部20aに衝突して燃
焼室2内に供給され、他の6つの噴口13aから噴射さ
れた燃料は上記鋭角部20aに衝突することなく燃焼室
2の周囲の燃料気化室6内に直接供給される。なお、点
火プラグ17(符号、第1実施例参照)の点火部Xは、
燃料衝突手段20で衝突した燃料の点火を行うものであ
り、燃料衝突手段20の下流側に配置されている。
【0035】この実施例における燃料衝突手段20は、
図6(b)に示すように、先端が尖った相対向する2ヶ
所の鋭角部20aを備え、この鋭角部20aの先端に噴
射口プレート11から噴射された燃料の一部が衝突する
ように設けられている。これにより、燃料衝突手段20
に付着する燃料は、鋭角部20aの内側と外側の2面に
付着することになるため、燃料の付着面積が広がり、燃
焼室2からの熱によって蒸発しやすくなる。つまり、燃
料衝突手段20に付着した燃料が液滴に成長するのを抑
制できる。
【0036】また、この鋭角部20aの外側(噴射口と
は異なった側)には、溝20bが設けられている。この
ように、鋭角部20aの外側に溝20bを設けたことに
より、衝突した燃料が燃料衝突手段20に付着するに
は、溝20bの奥に入りこまなければならず、溝20b
を設けない場合に比較して付着燃料を少なくできる。ま
た、燃料衝突手段20は燃料室からの熱を受けるため、
その熱によって燃料衝突手段20に付着した燃料が気化
し、燃料衝突手段20に付着した燃料が液滴に成長する
のが抑制される。
【0037】この第3実施例では、燃料衝突手段20に
衝突した燃料が衝突によって分裂し、微粒化して燃焼室
2に供給されるため、燃料の燃焼性が高まり、排気エミ
ッションを低減できる。また、燃焼開始時における燃料
の着火性が向上するため、燃焼開始時の瞬時着火が可能
になり、燃焼開始時における排気エミッションも低減で
きる。さらに、鋭角部20aの先端に燃料を衝突させ
て、燃料の付着面積を鋭角部20aの内側と外側の2面
に広げて、燃焼室2からの熱によって蒸発しやすくして
いるとともに、鋭角部20aの外側に溝20bを設けて
燃料の付着を困難にしているため、燃料衝突手段20に
付着した燃料が液滴に成長するのが抑制される。つま
り、燃料衝突手段20に付着した燃料が液滴に成長して
燃焼室2内に供給されて排気エミッションが悪化するの
を防ぐことができる。
【0038】なお、この第3実施例の液体燃料気化装置
1は、燃焼室2内のみに外気エア(燃焼用空気)を供給
するように設けられたものであり、図示上方から燃焼室
2内に外気エアを供給する予混合エア噴射孔21と、燃
焼室2内に直接外気エアを供給する燃焼用エア噴射孔2
2とが設けられ、この予混合エア噴射孔21と燃焼用エ
ア噴射孔22には、エアポンプPが接続されている。こ
の第3実施例においては、エア噴射孔22から燃焼室2
内に供給されたエアは、旋回流となるように設定されて
いるので、高負荷燃焼が可能である。
【0039】〔第4実施例〕この第4実施例は、図7に
示すように、燃料が衝突する部分Yよりも外側(噴射口
とは異なった側)に、燃料吸収体23を配置したもので
ある。なお、燃料吸収体23は、燃料を吸収可能な耐熱
製のものであり、例えば多孔性セラミック、多孔性金
属、金網を積層したもの等からなる。このように、燃料
が付着する部分に燃料吸収体23が配置されたことによ
り、燃料衝突手段20に付着した燃料が燃料吸収体23
に吸われ、燃料吸収体23に保持される。そして、燃料
吸収体23に保持された燃料は、燃焼室2からの熱によ
って蒸発するため、燃料衝突手段20に付着した燃料が
液滴に成長するのが防がれる。
【0040】〔第5実施例〕この第5実施例は、図8に
示すように、燃料が衝突する部分Yよりも外側(噴射口
とは異なった側)に、複数の窪み20cを形成したもの
である。このように、燃料が付着する部分に複数の窪み
20cを形成したことにより、燃料の付着が困難にな
り、付着量が少なくなる。そして、少量付着した燃料
は、燃焼室2からの熱によって蒸発するため、燃料衝突
手段20に付着した燃料が液滴に成長するのが防がれ
る。
【0041】〔第6実施例〕この第6実施例は、図9に
示すように、燃料が衝突する部分Yよりも外側(噴射口
とは異なった側)に、複数の突起20dを形成したもの
である。このように、燃料が付着する部分に複数の突起
20dを形成したことにより、付着した燃料が大きな液
滴に成長する前に落下する。つまり、燃焼室2に液滴燃
料が落下しても、液滴は小さいため、容易に燃焼され
る。このため、排気エミッションが悪化するのを防ぐこ
とができる。
【0042】〔第7実施例〕この第7実施例は、燃焼室
2内の空燃比を可燃焼範囲内における燃料が薄い燃料リ
ーン側に制御するとともに、燃料気化室6の空燃比を可
燃焼範囲から外れた燃料が薄い燃料リーン側に制御する
ものである。具体的には、図10に示すように、第7実
施例の液体燃料気化装置1は、燃焼室2内に外気エア
(燃焼用空気)を供給する手段として、図示上方から燃
焼室2内に外気エアを供給する予混合エア噴射孔21
と、燃焼室2内に直接外気エアを供給する燃焼用エア噴
射孔22とを備える。燃焼用エア噴射孔22から燃焼室
2内に供給される外気エアの量は、電磁式燃料噴射弁1
0から燃焼室2内に供給される燃料の量に対して多く、
燃焼室2内の空燃比が可燃焼範囲内における燃料が薄い
燃料リーン側に制御される。
【0043】一方、燃料気化室6の空燃比を可燃焼範囲
から外れた燃料リーン側に制御するために、第7実施例
の液体燃料気化装置1は、燃料気化室6の上流側、つま
り、燃料と燃焼ガスが供給される部分に、燃料気化室6
の上流側で燃焼が始まらない程度の量の外気エア(燃焼
防止用空気)を供給する燃焼防止エア噴射孔27を備え
る。なお、燃焼防止エア噴射孔27には、エアポンプP
が接続されている。この第7実施例は、第1実施例と同
様、電磁式燃料噴射弁10の噴射口プレート11には、
燃焼室2に向けて燃料を噴射する第1噴口12と、燃料
気化室6に向けて燃料を噴射する第2噴口13とを備え
るものであるが、上記第3〜第6実施例で示したよう
に、燃料衝突手段20によって燃料の一部を燃焼室2に
供給する手段を採用しても良い。
【0044】この第7実施例では、燃焼室2内の空燃比
を可燃焼範囲内の燃料リーン側に制御し、燃料気化室6
の空燃比を可燃焼範囲から外れた燃料リーン側に制御す
ることにより、燃料気化室6に燃料の着火温度以上の燃
焼ガスが供給されても、燃料気化室6で燃料が燃焼する
不具合がない。
【0045】〔第8実施例〕上記第7実施例は、燃料気
化室6の空燃比を常に可燃焼範囲から外れた燃料リーン
側に制御することで、燃料気化室6における燃料の燃焼
を防いだが、この第8実施例は、図11に示すように、
燃料気化室6に供給される燃焼ガスの温度を検出する温
度センサ24を設け、この温度センサ24の検出する温
度が所定温度(例えば燃料の自己着火温度以下に設定さ
れた温度)以上の時に、図示しない制御装置によって燃
焼防止エア噴射孔27から燃料気化室6に供給される外
気エアを増やして、燃料気化室6の空燃比を可燃焼範囲
から外れた燃料リーン側に制御するものである。
【0046】上記の制御によって、燃焼防止エア噴射孔
27による不要な外気エアの供給が防がれ、省動力化を
図ることができる。なお、燃焼防止エア噴射孔27から
燃料気化室6に供給される外気エアを可変する手段とし
て、図示しない制御装置によってエアポンプPを可変す
る手段か、あるいは燃焼防止エア噴射孔27に通じる通
路をバルブ等によって可変する手段を採用するものであ
る。
【0047】〔第9実施例〕この第9実施例は、燃焼室
2内の空燃比を可燃焼範囲内における燃料が濃い燃料リ
ッチ側に制御するとともに、燃料気化室6の空燃比を可
燃焼範囲から外れた燃料が濃い燃料リッチ側に制御する
ものである。具体的には、図12に示すように、第9実
施例の液体燃料気化装置1は、燃焼室2内のみに外気エ
ア(燃焼用空気)を供給するものであり、その供給手段
として、図示上方から燃焼室2内に外気エアを供給する
予混合エア噴射孔21と、燃焼室2内に直接外気エアを
供給する燃焼用エア噴射孔22とを備える。予混合エア
噴射孔21と燃焼用エア噴射孔22から燃焼室2内に供
給される外気エアの量は、電磁式燃料噴射弁10から燃
焼室2内に供給される燃料の量に対して少なく、燃焼室
2内の空燃比が可燃焼範囲内における燃料リッチ側に制
御される。
【0048】この実施例では、予混合エア噴射孔21か
ら噴射される空気が確実に燃焼室2内に供給される必要
がある。そこで、予混合エア噴射孔21を燃焼室の上部
開口の中心に向けるとともに、燃焼室2の上部開口部の
周囲に、燃焼室2と燃料気化室6を隔離する仕切板25
を設け、予混合エア噴射孔21から噴射された空気が燃
料気化室6に供給されないように設けられている。ま
た、仕切板25は、燃焼室2内で燃焼火炎が燃料気化室
6に移らない機能を有している。この第9実施例では、
燃焼室2内の空燃比を可燃焼範囲内の燃料リッチ側に制
御するとともに、燃料気化室6には空気を供給せずに燃
料のみを供給することで燃料気化室6の空燃比を可燃焼
範囲から外れた燃料リッチ側に制御することにより、燃
料気化室6に燃料の着火温度以上の燃焼ガスが供給され
ても、燃料気化室6で燃料が燃焼する不具合がない。
【0049】〔第10実施例〕この第10実施例は、燃
料気化室6へ導かれる燃焼ガスを、燃焼ガス冷却手段に
よって燃料の自己発火温度よりも低く下げるものであ
り、燃焼ガス冷却手段として燃料気化室6へ導かれる燃
焼ガスに外気エア(冷却空気)を供給する冷却用空気の
供給手段を採用するものである。
【0050】具体的には、図13に示すように、第10
実施例の液体燃料気化装置1は、燃料気化室6へ導かれ
る燃焼ガスに外気エア(冷却空気)を供給する手段とし
て、燃焼ガス流路4の内部に外気エアを供給する冷却用
エア噴射孔26(燃焼ガス冷却手段および冷却用空気の
供給手段に相当する)を備えるものである。なお、冷却
用エア噴射孔26には、エアポンプPが接続されてい
る。この第10実施例では、燃料気化室6へ導かれる燃
焼ガスに外気エア(冷却空気)を供給して、燃料気化室
6へ導かれる燃焼ガスを燃料の自己発火温度よりも低く
下げているので、燃料気化室6における空燃比が可燃焼
範囲内であっても、燃料気化室6で燃料が燃焼する不具
合がない。
【0051】〔第11実施例〕この第11実施例は、図
14に示すように、燃料気化室6に供給される燃焼ガス
の温度を検出する温度センサ24を設け、この温度セン
サ24の検出する温度が所定温度(例えば燃料の自己着
火温度以下に設定された温度)以上に上昇しないよう
に、冷却用エア噴射孔26から燃焼ガス流路4の内部に
供給される外気エアの風量を制御するものである。つま
り、温度センサ24の検出する温度が上昇する際は、温
度センサ24の検出する温度が所定温度以上に上昇しな
いように図示しない制御装置によって冷却用エア噴射孔
26から噴射される外気エアの量を増やし、逆に温度セ
ンサ24の検出する温度が低下する際は、図示しない制
御装置によって外気エアの量を減らす制御を行うもので
ある。
【0052】上記の制御によって、冷却用エア噴射孔2
6による不要な外気エアの供給が防がれ、省動力化を図
ることができる。なお、冷却用エア噴射孔26から燃焼
ガス流路4に供給される外気エアを可変する手段とし
て、図示しない制御装置によってエアポンプPを可変す
る手段、あるいは燃焼防止エア噴射孔27に通じる通路
をバルブ等によって可変する手段を採用するものであ
る。
【0053】〔第12実施例〕この第12実施例は、図
15に示すように、電磁式燃料噴射弁10から噴射供給
される燃焼用燃料Dおよび気化用燃料Eを、可燃液体
(例えばガソリン、軽油、灯油、メタノール等のアルコ
ール燃料など)と不燃液体(不燃流体の一例であって、
例えば水など)の混合液としている。可燃液体と不燃液
体との体積比率は、例えば1:1であって、この体積比
率は、可燃燃料の種類等に応じて適宜設定されるもので
ある。なお、この実施例では、不燃流体の一例として不
燃液体を例に示したが、不活性ガス(例えばアルゴンガ
ス)などの不燃気体を用いても良い。
【0054】このように、電磁式燃料噴射弁10から噴
射供給される燃料D、Eを、可燃液体と不燃液体の混合
液とすることにより、燃焼室2内における燃焼用燃料D
の燃焼温度を低減することができるとともに、気化用燃
料Eの自己発火温度を高めることができる。このよう
に、燃焼用燃料Dの燃焼温度が低下することにより、燃
料気化室6へ導かれる燃焼ガスの温度が下がり、気化用
燃料Eの発火誘発を防ぐことができる。また、気化用燃
料Eの自己発火温度が高まることによっても、燃焼ガス
によって気化用燃料が発火するのを防ぐことができる。
【0055】つまり、電磁式燃料噴射弁10から噴射供
給される燃料D、Eを、可燃液体と不燃液体の混合液と
することにより、燃焼用燃料の燃焼温度を低減する効果
と、気化用燃料の自己発火温度を高める効果の相乗効果
によって、燃料気化室6で気化用燃料Eが燃焼する不具
合をなくすことができる。なお、この第12実施例で
は、第1実施例の改良例を用いて説明したが、当然第2
〜第11実施例についても、燃料を可燃液体と不燃流体
との混合燃料とすることにより、この第12実施例と同
様の効果が得られるものである。
【0056】〔変形例〕上記の実施例では、内側に燃焼
室2、外側に燃料気化室6を配置した例を示したが、逆
に外側に燃焼室2、内側に燃料気化室6を配置しても良
い。上記の実施例では、多重筒構造によって液体燃料気
化装置1を構成したが、液体燃料気化装置1内を単に燃
焼室2と燃料気化室6とに区画して燃焼ガス流路4で連
通しても良い。つまり、燃料気化室6を構成するハウジ
ング7の内部に燃焼室2を区画して配置しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体燃料気化装置の概略図である(第1実施
例)。
【図2】燃料噴射口プレートの平面図および断面図であ
る(第1実施例)。
【図3】点火プラグの取り付け状態を示す図である(第
1実施例)。
【図4】液体燃料気化装置の作動説明図である(第2実
施例)。
【図5】液体燃料気化装置の概略図である(第3実施
例)。
【図6】燃料衝突手段の説明図である(第3実施例)。
【図7】燃料衝突手段の断面図である(第4実施例)。
【図8】燃料衝突手段の断面図である(第5実施例)。
【図9】燃料衝突手段の断面図である(第6実施例)。
【図10】液体燃料気化装置の概略図である(第7実施
例)。
【図11】液体燃料気化装置の概略図である(第8実施
例)。
【図12】液体燃料気化装置の概略図である(第9実施
例)。
【図13】液体燃料気化装置の概略図である(第10実
施例)。
【図14】液体燃料気化装置の概略図である(第11実
施例)。
【図15】液体燃料気化装置の概略図である(第12実
施例)。
【符号の説明】
1 液体燃料気化装置 2 燃焼室 4 燃焼ガス流路 6 燃料気化室 7 ハウジング 10 電磁式燃料噴射弁 12 第1噴口 13 第2噴口 20 燃料衝突手段 20a 鋭角部 20b 燃料衝突手段の溝 23 燃料吸収体 25 仕切板 26 冷却用エア噴射孔(燃焼ガス冷却手段、冷却用
空気の供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 清司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 上野 正勝 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)燃料の燃焼を行う燃焼室と、 (b)この燃焼室で発生した燃焼ガスが導かれ、その燃
    焼ガスの熱で液体燃料を気化させる燃料気化室と、 (c)前記燃焼室および前記燃料気化室へ液体燃料を噴
    射する共通の燃料噴射弁と、を備える液体燃料気化装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1の液体燃料気化装置において、 前記燃焼室は、前記燃料気化室を構成するハウジングの
    内部に配置され、前記燃焼室および前記燃料気化室は、
    前記共通の燃料噴射弁から噴射燃料が供給されることを
    特徴とする液体燃料気化装置。
  3. 【請求項3】請求項2の液体燃料気化装置において、 前記燃焼室および前記燃料気化室は、多重筒によって構
    成されることを特徴とする液体燃料気化装置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3の液体燃料気化装
    置において、 前記燃焼室と前記燃料気化室との間には、前記燃焼室か
    ら前記燃料気化室へ燃焼ガスを導くとともに、炎止めの
    機能を果たす燃焼ガス流路が設けられることを特徴とす
    る液体燃料気化装置。
  5. 【請求項5】請求項2または請求項3の液体燃料気化装
    置において、 前記電磁式燃料噴射弁から燃料の供給を受ける前記燃焼
    室の開口部には、この燃焼室と前記燃料気化室を隔離す
    る仕切板が設けられていることを特徴とする液体燃料気
    化装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかの液体
    燃料気化装置において、 前記電磁式燃料噴射弁は、前記燃焼室に向けて燃料を噴
    射する第1噴口と、前記燃料気化室に向けて燃料を噴射
    する第2噴口とを備えることを特徴とする液体燃料気化
    装置。
  7. 【請求項7】請求項6の液体燃料気化装置において、 前記第1噴口の孔径は、前記第2噴口の孔径より小さく
    設けられたことを特徴とする液体燃料気化装置。
  8. 【請求項8】請求項1の液体燃料気化装置において、 前記電磁式燃料噴射弁は、その電磁式燃料噴射弁から噴
    射された燃料の一部と衝突する燃料衝突手段を備え、 この燃料衝突手段に衝突した燃料を前記燃焼室に供給
    し、 前記燃料衝突手段に衝突しなかった燃料を前記燃料気化
    室に供給することを特徴とする液体燃料気化装置。
  9. 【請求項9】請求項8の液体燃料気化装置において、 前記燃料衝突手段は先端が尖った鋭角部を備え、 前記電磁式燃料噴射弁から噴射されて前記燃料衝突手段
    に衝突する燃料は、前記鋭角部の先端に衝突するように
    設けられたことを特徴とする液体燃料気化装置。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9の液体燃料気化
    装置において、 前記燃料衝突手段は、燃料が衝突する部分の外側に、燃
    料吸収体が設けられたことを特徴とする液体燃料気化装
    置。
  11. 【請求項11】請求項8または請求項9の液体燃料気化
    装置において、 前記燃料衝突手段は、燃料が衝突する部分の外側に溝が
    設けられたことを特徴とする液体燃料気化装置。
  12. 【請求項12】請求項1ないし請求項11のいずれかの
    液体燃料気化装置において、 前記燃料気化室の空燃比は、燃料が燃焼可能な可燃焼範
    囲から外れることを特徴とする液体燃料気化装置。
  13. 【請求項13】請求項12の液体燃料気化装置におい
    て、 前記燃料気化室の空燃比は、可燃焼範囲から外れた燃料
    が薄い燃料リーン側であることを特徴とする液体燃料気
    化装置。
  14. 【請求項14】請求項13の液体燃料気化装置におい
    て、 前記燃焼室の空燃比は、可燃焼範囲内における燃料が薄
    い燃料リーン側であることを特徴とする液体燃料気化装
    置。
  15. 【請求項15】請求項12の液体燃料気化装置におい
    て、 前記燃料気化室の空燃比は、可燃焼範囲から外れた燃料
    が濃い燃料リッチ側であることを特徴とする液体燃料気
    化装置。
  16. 【請求項16】請求項15の液体燃料気化装置におい
    て、 前記燃焼室の空燃比は、可燃焼範囲内における燃料が薄
    い燃料リーン側であることを特徴とする液体燃料気化装
    置。
  17. 【請求項17】請求項1ないし請求項16のいずれかの
    液体燃料気化装置において、 前記燃料気化室へ導かれる燃焼ガスは、燃焼ガス冷却手
    段によって発火温度よりも低く下げられることを特徴と
    する液体燃料気化装置。
  18. 【請求項18】請求項17の液体燃料気化装置におい
    て、 前記燃料気化室へ導かれる燃焼ガスに空気を供給する冷
    却用空気の供給手段を設けたことを特徴とする液体燃料
    気化装置。
  19. 【請求項19】請求項1ないし請求項18のいずれかの
    液体燃料気化装置において、 前記燃料噴射弁は、可燃液体と不燃流体の混合物を噴射
    することを特徴とする液体燃料気化装置。
JP35224499A 1999-03-03 1999-12-10 液体燃料気化装置 Expired - Fee Related JP4221858B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35224499A JP4221858B2 (ja) 1999-03-03 1999-12-10 液体燃料気化装置
US09/517,213 US6499991B1 (en) 1999-03-03 2000-03-02 Liquid fuel vaporizer having single fuel injector
DE10010546A DE10010546B4 (de) 1999-03-03 2000-03-03 Verdampfer für Flüssigkraftstoff mit einem einzigen Injektor

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5521599 1999-03-03
JP20988799 1999-07-23
JP11-55215 1999-07-23
JP11-209887 1999-07-23
JP35224499A JP4221858B2 (ja) 1999-03-03 1999-12-10 液体燃料気化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001099010A true JP2001099010A (ja) 2001-04-10
JP4221858B2 JP4221858B2 (ja) 2009-02-12

Family

ID=27295525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35224499A Expired - Fee Related JP4221858B2 (ja) 1999-03-03 1999-12-10 液体燃料気化装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6499991B1 (ja)
JP (1) JP4221858B2 (ja)
DE (1) DE10010546B4 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PT3078909T (pt) * 2002-10-10 2022-08-16 Lpp Comb Llc Método de vaporização de combustíveis líquidos para combustão
US7369493B2 (en) * 2003-10-28 2008-05-06 At&T Corp. Congestion control in an IP network
CA2590584C (en) * 2004-12-08 2014-02-11 Lpp Combustion, Llc Method and apparatus for conditioning liquid hydrocarbon fuels
US8529646B2 (en) 2006-05-01 2013-09-10 Lpp Combustion Llc Integrated system and method for production and vaporization of liquid hydrocarbon fuels for combustion
CN105443979B (zh) * 2014-08-29 2018-01-09 西安德森新能源装备有限公司 水浴式汽化器及该车用液化天然气供气系统
US10294884B2 (en) 2014-12-09 2019-05-21 Ge Global Sourcing Llc System for controlling injection of fuel in engine

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1847020A (en) * 1925-10-02 1932-02-23 Arthur R Parker Apparatus for burning fluid fuel
DE2317477A1 (de) * 1973-04-06 1974-10-24 Hermann J Schladitz Verfahren und vorrichtung zum verdampfen eines fluessigen brennstoffes
US3844705A (en) * 1973-05-18 1974-10-29 Dowa Co Gasified fuel burner for burning a liquid fuel and water in a gaseous mixture
DE2453469A1 (de) * 1974-11-12 1976-05-13 Anton Lurz Verdampferoelbrenner
JPS553505A (en) * 1978-06-21 1980-01-11 Sato Seiki Kk Evaporator for kerosine stove
DE2912519C2 (de) * 1979-03-29 1984-03-15 Kernforschungsanlage Jülich GmbH, 5170 Jülich Brenner für flüssigen Brennstoff und Verbrennungsluft
JPS57112602A (en) * 1980-12-27 1982-07-13 Akita:Kk Vaporizing burner
US4606720A (en) * 1984-09-17 1986-08-19 Foster-Miller, Inc. Pre-vaporizing liquid fuel burner
JPH04177011A (ja) 1990-11-09 1992-06-24 Noritz Corp 液体燃料蒸発装置
GB9117253D0 (en) * 1991-08-09 1991-09-25 Eden Robert D Waste gas burner
JPH0694217A (ja) 1992-09-14 1994-04-05 Nippon Plant Eng Kk 可燃油用リテンションバーナ
JPH06265111A (ja) 1993-03-10 1994-09-20 Inax Corp 液体燃料気化バーナ
US5813848A (en) * 1996-09-19 1998-09-29 Loqvist; Kaj-Ragnar Device for boilers

Also Published As

Publication number Publication date
US6499991B1 (en) 2002-12-31
DE10010546B4 (de) 2010-04-08
JP4221858B2 (ja) 2009-02-12
DE10010546A1 (de) 2000-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007297942A (ja) 内燃機関の点火装置
US6708481B2 (en) Fuel injector for a liquid fuel burner
US4712525A (en) Combustion chamber of internal combustion engine
JP4221858B2 (ja) 液体燃料気化装置
CA1288039C (en) Burner
JPH02122106A (ja) 液体燃料気化装置
KR100187026B1 (ko) 석유연소기용 기화기
JPS62139919A (ja) 内燃機関の燃焼室
JPS61265322A (ja) 直噴式ディーゼルエンジン燃焼室
JPH0464802A (ja) 液体燃料燃焼器
JP2521902B2 (ja) 内燃機関の燃焼室
JP2520071B2 (ja) 蒸発式バ―ナ
JPS6314183Y2 (ja)
KR200155036Y1 (ko) 석유연소기의 기화기
JPH0429204Y2 (ja)
JPS643940Y2 (ja)
JPH0458064A (ja) 内燃機関の燃料供給方法
KR200156822Y1 (ko) 석유연소용 버어너의 화염안정화 장치
JPH0232978Y2 (ja)
JPS62153515A (ja) スパークアシストデイーゼル機関の燃焼室
JPH0584814B2 (ja)
JPH04257607A (ja) 燃焼装置
JPS62255526A (ja) 内燃機関の燃焼室
JP2000205554A (ja) 噴霧燃焼装置
JPS5831447B2 (ja) ガソリンキカンノ ネンシヨウソウチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees