JPH04177011A - 液体燃料蒸発装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は液体燃料を蒸発させる液体燃料蒸発装置に関す
る。

〈従来技術とその課題〉 液体燃料蒸発装置を用いた燃焼装置は、第３図および第
４図のように、燃焼ガスと希釈冷却用空気とを混合して
高温空気にする混合部３１と、混合部３１からの高温空
気により微粒化状態の液体燃料を蒸発させる蒸発部３２
と、蒸発部３２で蒸発した燃料を燃焼させる燃焼部３３
とにより構成されている。そして従来の液体燃料蒸発装
置における混合部３１は、ケーシング３５の内筒３６に
より構成される燃焼室３７にバーナ３８の火炎を形成さ
せて燃焼ガスを生成し、内筒３６に多数形成された空気
孔３９から燃焼室３７に希釈冷却用空気を供給して、燃
焼ガスと希釈冷却用空気とを混合する構成であった。

しかしながら、空気孔３９の大きさは、希釈冷却用空気
の圧力損失と乱れによる騒音とを抑えるために、燃焼部
３３での最大燃焼時すなわち混合部３１での希釈冷却用
空気の最大入力時に最適になるように設定されている。

したがって最小入力時には、空気孔３９から噴出する希
釈冷却用空気の流速が遅くなり、燃焼室３７の中心付近
すなわち内筒３６の軸心付近に希釈冷却用空気が到達し
にくくなる。このため、燃焼ガスと希釈冷却用空気との
混合が不充分になり、低温の希釈冷却用空気と１２００
〜２０００℃程度の高温の燃焼ガスとが蒸発部３２に流
入し、蒸発部３２の液体燃料を点火してしまう恐れがあ
った。

そこで本発明は上記従来技術の欠点を解消し、燃焼ガス
と希釈冷却用空気とを良好に混合することのできる液体
燃料蒸発装置の提供を目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 本発明の液体燃料蒸発装置は、混合部で燃焼ガスと希釈
冷却用空気とを混合して高温空気にし、この高温空気を
蒸発部に供給すると共に、前記蒸発部に液体燃料を微粒
化状態で供給することにより液体燃料を蒸発させる液体
燃料蒸発装置において、前記混合部に、一部の燃焼ガス
の進路を変更させて燃焼ガスと希釈冷却用空気との混合
を促進するバッフルプレートを設けたことを特徴として
いる。

〈作用〉 バッフルプレートにより混合部の一部の燃焼ガスが進路
を変更させられ、燃焼ガスと希釈冷却用空気との混合が
促進される。

〈実施例〉 以下、本発明の一実施例を第１図および第２図に基づい
て説明する。

第１図は本発明の一実施例における液体燃料蒸発装置を
用いた燃焼装置の一部切欠正面図、第２図は同一部切欠
側面図で、この燃焼装置は、燃焼ガスと希釈冷却用空気
とを混合して高温空気にする混合部１と、混合部１から
の高温空気により微粒化状態で供給される液体燃料を蒸
発させる蒸発部２と、蒸発部２で蒸発した液体燃料を燃
焼させる燃焼部３とにより構成されている。混合部１は
、内筒４と外筒５とからなる二重筒状のケーシング６と
、内筒４の下端に取り付けられたバーナ７とにより構成
されている。バーナ７には、空気と気体あるいは液体の
補助燃料とをバーナ７に供給する供給管８が接続されて
いる。外筒５の両端は環状板９，１０によって閉塞され
ており、内筒４と外筒５との間には円環状の空気導入室
１１が形成されている。外筒５には、空気導入室１１に
希釈冷却用空気を供給する希釈冷却用空気供給管１２が
接続されている。内筒４は、バーナ７の火炎が形成され
る燃焼室１３を形成しており、内筒４には、空気導入室
１１の希釈冷却用空気を燃焼室１３に噴出させる多数の
空気孔１４が形成されている。燃焼室１３には、一部の
燃焼ガスの進路を変更させて燃焼ガスと希釈冷却用空気
との混合を促進する円板状のバッフルプレート１５が図
示しないブラケットを介して取り付けられている。蒸発
部２は、蒸発室１６を形成するケーシング１７と、蒸発
室１６に液体燃料を噴射して微粒化状にする噴射ノズル
１８とにより構成されている。噴射ノズル１８には、液
体燃料を噴射ノズル１８に供給する液体燃料供給管１９
が接続されている。ケーシング１７は、筒体２０と、筒
体２０の両端を閉塞する円板２１．２２とにより構成さ
れている。

噴射ノズル１８の噴射口は円板２２の中心部の孔に位置
している。筒体２０の一端下部には高温空気流入口２３
が形成されており、筒体２０の他端上部には燃料流出口
２４が形成されいる。高温空気流入口２３は導入管２５
を介して燃焼室１３に連通し、燃料流出口２４は導出管
２６を介して燃焼部３に連通している。導入管２５およ
び導出管２６は筒体２０の接線方向に沿っている。なお
、バーナ７に供給される補助燃料として、蒸発室１６に
供給される液体燃料の一部を用いてもよい。

次に動作を説明する。供給管８を介してバーナ７に供給
された空気と補助燃料とは、燃焼室１３で燃焼して燃焼
ガスになり、燃焼室１３内を上昇する。一方、希釈冷却
用空気供給管１２を介して空気導入室１１に供給された
希釈冷却用空気は、空気孔１４から燃焼室１３に噴出し
、希釈冷却用空気と混合する。ここで、燃焼室１３にバ
ッフルプレート１５が設けられているので、燃焼室１３
の中心部を上昇した燃焼ガスはバッフルプレート１５に
より上昇を妨げられ、−旦燃焼室１３の外周部を通って
上昇し、希釈冷却用空気と混合する。

したがって燃焼ガスと希釈冷却用空気とが充分に混合し
、希釈冷却用空気の流速が遅いときでも、燃焼室１３の
中心部を通る燃焼ガスが希釈冷却用空気と混合されずに
蒸発室１６に流入するということかない。燃焼室１３で
燃焼ガスと希釈冷却用空気とが混合することにより生じ
た高温空気は、導入管２５を通って高温空気流入口２３
から蒸発室１６に流入する。そして液体燃料供給管１９
を介して噴射ノズル１８に供給された液体燃料は、噴射
ノズル１８により微粒化状態で蒸発室１６に噴射され、
高温空気の熱により蒸発する。この燃料は燃料流出口２
４から流出し、導出管２６を通って燃焼部３に供給され
、燃焼する。

このように、燃焼室１３にバッフルプレート１５を設け
たので、燃焼室１３の中心部を上昇した燃焼ガスがバッ
フルプレート１５により上昇を妨げられ、−旦燃焼室１
３の外周部を通って上昇し、希釈冷却用空気と混合する
。したがって燃焼ガスと希釈冷却用空気とが充分に混合
し、希釈冷却用空気の流速が遅いときでも、燃焼室１３
の中心部を通る燃焼ガスが希釈冷却用空気と混合されず
に蒸発室１６に流入するということがない。

なお、上記実施例では燃焼室１３にバッフルプレート１
５を１枚だけ設けたが、２枚以上設けてもよい。

また、上記実施例ではバッフルプレート１５を円板状に
したが、バッフルプレート１５の形状は任意に選択でき
る。

〈効果〉 本発明は以上の構成よりなり、混合部に、一部の燃焼ガ
スの進路を変更させて燃焼ガスと希釈冷却用空気との混
合を促進するバッフルプレートを設けたので、燃焼ガス
と希釈冷却用空気とを充分に混合させることができる。

したがって希釈冷却用空気の流速が遅いときでも、低温
の希釈冷却用空気と高温の燃焼ガスとが蒸発部に流入し
て蒸発部の液体燃料を点火してしまうという恐れがない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における液体燃料蒸発装置を
用いた燃焼装置の一部切欠正面図、第２図は同一部切欠
側面図、第３図は従来の液体燃料蒸発装置を用いた燃焼
装置の一部切欠正面図、第４図は同一部切欠側面図であ
る。 １：混合部 ２：蒸発部 １５：バッフルプレート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、混合部で燃焼ガスと希釈冷却用空気とを混合し
   て高温空気にし、この高温空気を蒸発部に供給すると共
   に、前記蒸発部に液体燃料を微粒化状態で供給すること
   により液体燃料を蒸発させる液体燃料蒸発装置において
   、前記混合部に、一部の燃焼ガスの進路を変更させて燃
   焼ガスと希釈冷却用空気との混合を促進するバッフルプ
   レートを設けたことを特徴とする液体燃料蒸発装置。