JP2001098556A - 植生ロール - Google Patents

植生ロール

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JP2001098556A
JP2001098556A JP27847999A JP27847999A JP2001098556A JP 2001098556 A JP2001098556 A JP 2001098556A JP 27847999 A JP27847999 A JP 27847999A JP 27847999 A JP27847999 A JP 27847999A JP 2001098556 A JP2001098556 A JP 2001098556A
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JP
Japan
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sheet
vegetation
roll
fiber
synthetic resin
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JP27847999A
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Inventor
Masashi Minamimoto
政司 南本
Toshio Okamoto
敏雄 岡本
Hidefumi Maeda
英史 前田
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Maeda Kosen Co Ltd
Original Assignee
Maeda Kosen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 工業的に生産することが可能であり、安価
で、何時でも需要に対応することができる植生ロール。 【解決手段】 合成樹脂製の線条物または繊維からなる
嵩高性のシート状物11をロール状に巻くとともに巻き
ほどけないように固定してなる植生ロール10であって
不織布、土嚢シートおよび天然繊維系シートの群から選
ばれた少なくとも1種からなる植生シートと、合成樹脂
製の線条物または繊維からなる嵩高性のシート状物11
とを互いに重ね合わせてロール状に巻くとともに巻きほ
どけないように固定してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中小河川などの低
水護岸の水際部に敷設し、植生繁茂に供するための植生
ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、中小の河川では、天然のヤシ繊維
からなるシートをロール状に巻いたもの、あるいはブロ
ック状にしたものからなる植生ロールを低水護岸の水際
部に敷設して植生繁茂に供することが行われている。
【0003】しかしながら、従来の植生ロールは、天然
のヤシ繊維を多用しているために、単価が非常に高く、
施工費用が高額になるという問題点を有している。ま
た、天然のヤシ繊維は腐食するため、植生ロールの保
管、保存に注意が必要である。さらに、例えば、大規模
な河川改修工事のために、一度に大量の植生ロールが必
要になる場合には、品不足になったり、あるいは品不足
のために、工期が遅れるなどの支障が生ずる恐れがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、工業的に生産することが可能であり、何時でも需要
に対応することができる植生ロールを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂製の
線条物または繊維からなる嵩高性のシート状物をロール
状に巻くとともに巻きほどけないように固定してなる植
生ロールに関する。また、本発明は、不織布、土嚢シー
トおよび天然繊維系シートの群から選ばれた少なくとも
1種からなる植生シートと、合成樹脂製の線条物または
繊維からなる嵩高性のシート状物とを互いに重ね合わせ
てロール状に巻くとともに巻きほどけないように固定し
てなる植生ロールに関する。さらに、本発明は、不織
布、土嚢シートおよび天然繊維系シートの群から選ばれ
た少なくとも1種からなる植生シートをロール状に巻い
て芯を形成し、該芯の外側に合成樹脂製の線条物または
繊維からなる嵩高性のシート状物をロール状に巻き重ね
るとともに巻きほどけないように固定してなる植生ロー
ルに関する。さらに、本発明は、合成樹脂製の線条物ま
たは繊維からなる嵩高性のシート状物をロール状に巻い
て芯を形成し、該芯の外側に不織布、土嚢シートおよび
天然繊維系シートの群から選ばれた少なくとも1種から
なる植生シートをロール状に巻き重ねるとともに巻きほ
どけないように固定してなる植生ロールに関する。
【0006】ここで、植生ロールとしては、直径が30
〜50cm、長さが2m程度のものが好ましく使用され
る。また、合成樹脂製の線条物または繊維からなる嵩高
性のシート状物としては、線条物または繊維径が5.0
mm以下、厚さが50mm以下、空隙率が50〜99.
99%、目付けが0.1〜10kg/m2 、引張り強度
が500kg以下、引っ掛け強度が50kg以下、圧縮
復元率が50〜100%のものが好ましい。
【0007】さらに、嵩高性のシート状物としては、ヘ
チマ構造タイプ、ダブルラッセル編みハニカム構造タイ
プ、多重織タイプのものが好ましい。ヘチマ構造タイプ
は、ランダムな螺旋状の合成樹脂製の線条物が点結合し
た平板状の立体網状構造体であり、例えば、熱可塑性合
成樹脂を多数の下向きのノズルより紡出して自然落下さ
せ、これらの糸条もしくは線条が溶融状態を呈している
間に一部冷却水中に浸漬している一対のコンベアで挟ん
で上記糸条もしくは線条の下降速度より遅く引き取るこ
とにより、各溶融糸条もしくは線条を摺曲して相互に立
体網状に点接着させ、その後、直ちに、上記コンベアに
より冷却水中に導入して固化することによって製造され
る(特開平11−241264号公報参照)。
【0008】上記線条物の素材としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステルなどが好ましく使用
される。本発明において使用されるポリエステルは、再
生ポリエステルでもよい。また、施工時の耐衝撃性、耐
久性を考慮してゴム弾性のあるエラストマー系樹脂を混
入させるとよい。また、ダブルラッセル編みハニカム構
造タイプとは、ポリエステルモノフィラメントをダブル
ラッセル機を用いて編み込み、上下2枚のラッセル編み
部をスペーサーファブリックを介して互いに連結させた
ものをいう。通常、引張り強度および圧縮強度が高いも
のである。さらに、多重織タイプとは、ポリエステルモ
ノフィラメントおよび熱収縮率の高いポリエステルを用
いて多重織したのち、加熱することにより熱収縮率の高
いポリエステルを熱収縮させて、多層構造の立体構造織
物を構築したものをいう。
【0009】不織布、土嚢シートとしては、土木工事、
特に植生用として従来使用されている不織布、土嚢シー
トが適宜使用でき、中でも、吸水性、保水、保湿性に優
れているものが、本発明の植生ロール材料として好まし
い。天然繊維系シートとしては、植生用として従来使用
されている天然繊維系シートが適宜使用でき、中でも、
天然のヤシ繊維からなるシートが、強度、吸水性、保
水、保湿性に優れており好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。なお、この実施の形態では、ヘチマ
構造タイプのシート状物を適用した場合を例に取る。
【0011】図1に示すように、本発明の植生ロール1
0は、ヘチマ構造タイプのシート状物11をロール状に
巻いたのち、ロールがほどけないようにネット状物で形
成した筒状物12を被せ、その一端をロープなどの固縛
材13で固縛したものである。なお、ロール状に巻いた
シート状物1がほどけないようにできるものであれば、
筒状物12や固縛材13以外のものを適用してもよい。
【0012】ヘチマ構造タイプのシート状物11は、図
2に示すように、ランダムな螺旋状の熱可塑性合成樹脂
製の線条物21どうしが各接点22で溶着したシート状
の立体網状構造体23である。
【0013】上記植生ロール10は、図3〜図5に示す
ように、中小河川30の低水護岸31の水際部32に沿
って敷設されたのち、杭33に結束され、植生繁茂に供
されるようになっている。
【0014】植生ロール10の空隙には、土砂が充填
し、植生の根の伸長を促進し、背面土砂との活着を促
し、短期間で安定した植生河岸を形成し、水と緑の空間
を確保することができる。また、植生ロール10は、フ
レキシブルな素材であるため、自由な水際を形成し、柔
らかい水辺の景観を創出することができる。
【0015】上記植生ロール10は、図3に示すよう
に、法面法覆工法aを適用した堤31a、図4に示すよ
うに、布団籠多段積み工法bおよび補強土工法cを適用
した堤31b、および図5に示すように、かごマット工
法dを適用した堤31cなどに広く適用することができ
る。なお、符号34は浸食防止シートを示している。
【0016】植生ロール10は、上記のように、ヘチマ
構造タイプのシート状物11のみをロール状に巻いたも
のでもよいが、図6の(a)に示すように、ヘチマ構造
タイプのシート状物11および不織布、土嚢シートおよ
び天然繊維系シートの群から選ばれた少なくとも1種か
らなる植生シート14とを互いに重ね合わせてロール状
に巻き、植生シート14の表面をシート状物11で覆う
構造としたものでもよい。なお、植生ロール10は、図
6の(b)に示すように、シート状物11の表面を植生
シート14で覆う構造となっていてもよい。また、本発
明の植生ロール10は、図7の(a)に示すように、不
織布、土嚢シートおよび天然繊維系シートの群から選ば
れた少なくとも1種からなる植生シート14をロール状
に巻いて芯15を形成し、該芯15の外側にヘチマ構造
タイプのシート状物11をロール状に巻き重ねたものを
用いてもよい。さらに、植生ロール10は、図7の
(b)に示すように、ヘチマ構造タイプのシート状物1
1をロール状に巻いて芯15を形成し、該芯15の外側
に植生シート14をロール状に巻き重ねたものを用いて
もよい。これらのものは、植生シート14を含むため、
植生の根の伸長が促進され、より短期間で安定した植生
河岸を形成することができる。
【0017】一方、ヘチマ構造タイプのシート状物11
の代わりに、ダブルラッセル編みハニカム構造タイプの
シート状物、あるいは多重織タイプのシート状物を用い
ることができる。
【0018】また、ヘチマ構造タイプのシート状物、ダ
ブルラッセル編みハニカム構造タイプのシート状物、多
重織タイプのシート状物は、単層で使用してもよいが、
複層で使用してもよい。その場合、異種のシート状物を
組み合わせてもよい。
【0019】
【発明の効果】上記のように、本発明の植生ロールは、
合成樹脂製の線条物または繊維からなる嵩高性のシート
状物をロール状に巻くとともに巻きほどけないように固
定してなる植生ロールであるから、工業的に生産するこ
とが可能であり、安価で、何時でも需要に対応すること
ができる。また、天然ヤシ繊維製の植生ロールのよう
に、腐食しないから長期にわたって水際部を保護するこ
とができる。
【0020】また、不織布、土嚢シートおよび天然繊維
系シートの群から選ばれた少なくとも1種からなる植生
シートを含む本発明の植生ロールは、上記の効果に加
え、植生シートを含むため、植生の根の伸長が促進さ
れ、より短期間で安定した植生河岸を形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植生ロールの一部断面を含む斜視図で
ある。
【図2】ヘチマ構造シートの平面図である。
【図3】本発明の植生ロールの適用例を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の植生ロールの適用例を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の植生ロールの適用例を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の植生ロールの他の例を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の植生ロールの他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 植生ロール 11 ヘチマ構造シート 12 筒状物 13 固縛材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 英史 福井県坂井郡春江町沖布目38号3番地 前 田工繊株式会社内 Fターム(参考) 2B022 AA05 BA12 BA23 2D018 DA06 2D044 DA12 DA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の線条物または繊維からなる
    嵩高性のシート状物をロール状に巻くとともに巻きほど
    けないように固定してなる植生ロール。
  2. 【請求項2】 不織布、土嚢シートおよび天然繊維系シ
    ートの群から選ばれた少なくとも1種からなる植生シー
    トと、合成樹脂製の線条物または繊維からなる嵩高性の
    シート状物とを互いに重ね合わせてロール状に巻くとと
    もに巻きほどけないように固定してなる植生ロール。
  3. 【請求項3】 不織布、土嚢シートおよび天然繊維系シ
    ートの群から選ばれた少なくとも1種からなる植生シー
    トをロール状に巻いて芯を形成し、該芯の外側に合成樹
    脂製の線条物または繊維からなる嵩高性のシート状物を
    ロール状に巻き重ねるとともに巻きほどけないように固
    定してなる植生ロール。
  4. 【請求項4】 合成樹脂製の線条物または繊維からなる
    嵩高性のシート状物をロール状に巻いて芯を形成し、該
    芯の外側に不織布、土嚢シートおよび天然繊維系シート
    の群から選ばれた少なくとも1種からなる植生シートを
    ロール状に巻き重ねるとともに巻きほどけないように固
    定してなる植生ロール。
JP27847999A 1999-09-30 1999-09-30 植生ロール Withdrawn JP2001098556A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008038423A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Asahi Kasei Chemicals Corp 耐越水堤防用マット及び堤防補強工法
JP2021011773A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 鹿島建設株式会社 複合型ネット材及びそれを用いた土木用籠材
JP7389470B2 (ja) 2019-01-08 2023-11-30 株式会社パルパルス 山腹保全資材

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JP7224253B2 (ja) 2019-07-09 2023-02-17 鹿島建設株式会社 複合型ネット材及びそれを用いた土木用籠材

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Effective date: 20061205