JP2001098475A - 染色用電熱プリンター - Google Patents

染色用電熱プリンター

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JP2001098475A
JP2001098475A JP27478699A JP27478699A JP2001098475A JP 2001098475 A JP2001098475 A JP 2001098475A JP 27478699 A JP27478699 A JP 27478699A JP 27478699 A JP27478699 A JP 27478699A JP 2001098475 A JP2001098475 A JP 2001098475A
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Japan
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dyeing
electrothermal
case
printer
cloth
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JP27478699A
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Kenji Sodeyama
健児 袖山
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SODEYAMA GIKEN KOGYO KK
Original Assignee
SODEYAMA GIKEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーマットに塗布された染料を、布等に加
熱転写する電熱プリンターにおいて、手芸分野などで手
軽に利用できる小型の電熱プリンターが望まれている。 【解決手段】 上下に開閉自在なケース10に納められ
たヒーター部110とプリント台210から構成され、
ケース10を閉塞することにより、プリント面211に
配置された布20に、カラーマット30の染料が、簡単
に優れた仕上がりで加熱転写される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーマット等に
塗布された染料による図柄を、布(布帛や不織布等)に
電熱で転写プリントさせるための染色用の装置であっ
て、特に手芸分野で用いられる小型の電熱プリンターに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】昇華性染料が塗布されたカラーマット等
を用いて、カラーマットに描かれた図柄を布等に熱転写
させる技術は、従来より利用されている。これらは衣料
などの製造業者が用いる技術として開発され、量産や、
転写の仕上がりを向上させるための工夫がなされてき
た。一方、熱転写用のカラーマットの開発が進み、一般
にも簡単に入手できるようになると、手芸教室や家庭等
でも使用できるような、手軽な染色用のプリンターへの
要望が高まってきた。
【0003】例えば、実公平2−3874号公報に開示
されたハンド転写プレスは、固定下台と可動上板とから
構成され、可動上板には加圧力を一定にするための加圧
機構が設けられている。そして、固定下台に転写シート
と被転写物を起き、可動上板を閉じた後、加圧機構に配
置された加圧レバー等を操作することによって、可動上
板に一定の圧力を与えることができる構造を有してい
る。
【0004】また、家庭において手軽に利用できる熱転
写用の道具としては、アイロンがある。染色をしたい布
の上に、熱転写用のカラーマットを重ね、その上をアイ
ロンで押さえて加熱することでカラーマットの図柄が、
布に転写される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実公平2−3874号
公報に開示された方法の加圧機構は、構造が複雑で、加
圧を一定にするための加圧レバー等、機械的に組み合わ
されて動作する部分が多く、使用を繰り返すと故障を招
きやすいという欠点を有する。
【0006】また、この装置を手芸教室や家庭等におい
て利用するには、装置が大がかりであり、持ち運びにも
適さないという欠点も有する。
【0007】一方、アイロンを利用する方法は、転写に
必要な加重が不均一になりやすく、きれいな仕上がりが
得られないという欠点を有する。
【0008】また、アイロンによって、加重をかけ続け
ると使用者の疲労を招くという欠点を有する。
【0009】さらに、アイロンは一度に加熱できる面積
が狭いため、大きな図柄を転写するには、完成までに長
時間を要するという欠点も有する。
【0010】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、装置が低価格であり、持ち運びも容易
で、さらに家庭等でも利用できるよう簡単な構造で、か
つ仕上がりも十分満足できる染色用電熱プリンターを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の染色用電熱プリンターは、次のような手段
を採用する。
【0012】即ち、請求項1では、上下に開閉自在なケ
ースに納められた染色用電熱プリンターであって、ケー
スはヒンジ部で結合された上ケース部と下ケース部とか
ら構成され、この上ケース部と下ケース部には、ヒータ
ー部とプリント台とが配置され、このプリント台は、布
と、染料の塗布されたカラーマットを重ねて置くための
プリント面を有し、染料を布に加熱転写するために上記
ケースが閉塞されることを特徴とする。
【0013】この手段では、染色用電熱プリンターがケ
ースに納められているため、小型にまとめられて便利で
ある。また、ケースの上ケース部を閉じるという簡単な
動作により、ヒーター部の熱と加重がプリント面に重ね
て置かれた布とカラーマットに伝わり、染料の転写が完
了する。そのため、ヒーター部の接する広い面積が同時
に加熱転写可能で、また転写のための力をかけ続けた
り、加圧のための特別な動作をする必要がない。さらに
転写のための作業が単純であるため、専門業者でなくて
も手軽に利用できる。
【0014】また、請求項2では、プリント台は、中央
付近を高く支えるように支持されていることを特徴とす
る。
【0015】この手段では、プリント台が中央付近を支
点として支持されているため、ケースを閉塞するとき
に、ヒーター部に傾きが生じても、その傾きに適応して
プリント台が自由に変位可能となる。そのため、布とカ
ラーマットを介して、ヒーター部がプリント面に接して
も、片当たりせずに均等に加熱、加圧されため、染料の
転写の仕上げりを向上させる。
【0016】また、請求項3では、プリント台は、4隅
の支柱4本と中央付近の支柱1本とで支えられ、中央付
近の支柱は4隅の支柱より僅かに高くなっていることを
特徴とする。
【0017】この手段では、中央付近の支柱のみを僅か
に高くした複数の支柱の組み合わせによって、中央付近
を支点とするプリント台の動きを生じさせることができ
る。このようなきわめて簡単で低コストな構造によっ
て、加熱・加重の均一化が図れる。またこの構造は、機
械的に摩擦する部分がないので、使用を繰り返しても劣
化しない。
【0018】また、請求項4では、プリント台を支える
中央付近の支柱の位置は、プリント台の中心よりヒンジ
部の反対側に、僅かに偏倚していることを特徴とする。
【0019】この手段では、中央付近の支柱がヒンジ部
の反対側に偏倚していることで、ケースの開放時には、
プリント台全体が、僅かにヒンジ部側に向かって傾いて
いる。これによって上ケース部が閉まる時の傾きを受け
やすい構造となる。
【0020】また、請求項5では、プリント台は、積層
材で構成されていることを特徴とする。
【0021】この手段では、積層の効果によって、プリ
ント台が、ヒーター部の熱による膨張収縮で変形するの
を防止する。
【0022】また、請求項6では、プリント台は、積層
されたアルミ製の板材を有することを特徴とする。
【0023】この手段では、プリント台の軽量化が図れ
る。
【0024】また、請求項7では、プリント台は、表面
側に板状の弾性材を有することを特徴とする。
【0025】この手段では、ヒーター部とプリント面と
の密着性が良くなり、染料の転写の仕上がりが向上す
る。また、プリント面に積層した布とカラーマットに厚
みのばらつきがあっても、弾性材によりばらつきが吸収
されるため、ヒーター部による加重を片当たりせずに掛
けることができる。
【0026】また、請求項8では、弾性材がシリコーン
系の材料であることを特徴とする。
【0027】この手段では、弾性材に十分な弾性力が得
られるとともに、耐熱性が向上する。
【0028】また、請求項9では、ヒーター部は、ヒー
ター材と断熱材とアルミ製の板材とによる積層構造から
なり、アルミ製の板材は、ヒーター部の表面、裏面及び
ヒーター材と断熱材の間に少なくとも1枚は設けられる
ことを特徴とする。
【0029】この手段では、ヒーター部の温度分布が均
一化される。また、アルミ製の材料を使うことでヒータ
ー部の軽量化が図れる。さらに、多層に積層すること
で、ヒーター部の加熱変形が押さえられる。
【0030】また、請求項10では、ケースは、ヒンジ
部の内側に付勢手段が配置され、この付勢手段に抗して
上ケース部が閉塞されることを特徴とする。
【0031】この手段では、付勢手段が、上ケース部が
簡単に閉塞することを妨げ、意に反してケースが急激に
閉塞して手が挟まれたりすることを防止する。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の基本的な実施の形態につ
いて、図を用いて説明する。図1は実施の形態(1)を
用いて転写プリントを行う状態を示す斜視図、図2は図
1のAーA線で切断したヒーター部の断面図、図3はプ
リント台の構造を示す斜視図、図4は図2のB−B線で
切断したプリント台の断面図、図5、図6は実施の形態
(1)を用いたケースの閉塞の動作を示す断面図、図
7,図8はプリント面の動作を示す斜視図である。
【0033】実施の形態(1)の染色用電熱プリンター
1は、携帯用のケース10の中に各種部品が納められた
形態を呈している。このケース部10は、上ケース部1
00と下ケース部200とがヒンジ11で上下に開閉自
在に結合されており、上ケース部100の中にはヒータ
ー部110が、下ケース部200の中にはプリント台2
10が配置されている。そして、プリント台210の表
面側のプリント面211の上には、布20と転写用の染
料が塗布されたカラーマット30とが重ねられる。ここ
で言う布20とは、布帛だけでなく不織布も含まれる。
また、カラーマット30は、染色用の転写のために染料
等があらかじめ塗布されたもので、転写シート等とも呼
ばれるものである。このように置かれた布10のプリン
ト面211からはみ出した部分は、プリント台の周囲に
位置する隙間の周辺部230に落とし込まれ、転写の妨
げになることを防止する。
【0034】そして、上ケース部100を閉塞すると、
布20とカラーマット30が、ヒーター部110の当接
面111とプリント面211に挟み込まれる。このとき
に、ヒーター部110の熱と上ケース部100全体の加
重とが、カラーマット30に加わり、図柄31が布20
に熱転写される。
【0035】上ケース部100と下ケース部200のヒ
ンジ部11の内側にはスプリング12が2箇所付設され
いる。上ケース部100を傾斜させ、開口の角度がθ1
に狭まると、スプリング12の上端部12aに当接し
て、一旦上ケース部100が停止する。そして、完全に
上ケース部100を閉塞させるためには、上ケース部1
00に取り付けられている持ち手13、あるいは全体に
手を掛けて、スプリング12の付勢力に抗する力を加え
押さえつけなければならない。そして、ケース10に取
り付けられた係止具14のリング部14cを係止具14
aに掛けて、係止具14bを引き下げることにより係止
が完了し、手を離しても閉塞状態が維持される。この構
造によって、上ケース部100の閉塞には必ずワンクッ
ションが設けられることになり、急激に閉まって、手を
挟むような事故を防止することができる。
【0036】また、ケース10からはケーブル41を介
してコントローラ40が接続されている。このコントロ
ーラ40はマイコンで制御されており、ヒーター部11
0の温度を設定し、設定温度に制御する機能や、電源の
オン、オフを行う機能、加熱のスタート、ストップを行
う機能、加熱時間を設定する機能、設定された加熱時間
の経過を知らせるタイマーの機能、また故障時にはブザ
ーで知らせる機能等を内蔵している。また、このコント
ローラー40は、使用後はケース10の周辺部230等
に収納が可能であるため、携帯に便利である。
【0037】次に、図2を用いて上ケース部100の構
成について説明する。上ケース部100に配置されたヒ
ーター部110は、支持枠120にねじ121で固定さ
れ、また支持枠120はねじ122で、上ケース部10
0に固定されている。また、このヒーター部110は、
6層の板材から構成されており、カラーマット30に接
する当接面111側から、アルミ板112、113、ヒ
ーター材114、アルミ板115、断熱材116、アル
ミ板117の順に積層されている。ヒーター部110を
このような積層構造にすることによって、当接面111
における温度分布の均一性が向上し、転写後の仕上がり
を良くするという大きな効果をもたらす。また、当接面
111側のアルミ板を2枚積層することで、加熱による
板材の変形を防止し、プリント面211と均一に接する
ことができる。また、断熱材116を配置することで、
熱が効率よく当接面111に伝わるとともに、ケースの
外側に熱が発散することを防止する。
【0038】次に、図3、図4を用いて下ケース部20
0の構成について説明する。下ケース部200に配置さ
れたプリント台210は、4隅の支柱ねじ221a〜2
21dと中央付近の支柱ねじ221eに支えられ、これ
ら支柱の上に載る構造をしている。そして支柱ねじ22
1は支持枠220にねじ止めされている。また、支持枠
220は下ケース部200にねじ222で固定されてい
る。中央付近の支柱ねじ221eは、プリント台210
の中心(両辺側の支柱からLの等距離にある)よりもΔ
lだけヒンジ部11側に偏倚して配置されている。ま
た、この支柱ねじ221eは、4隅の支柱ねじ221a
〜221dに比べて、Δtだけ高くなるよう支持枠22
0にねじ止めされている。
【0039】支柱ねじ221eを上述のように配置する
ことで、プリント台210は、上ケース部100の開放
時にはθ2という僅かな角度でヒンジ部11側に向かっ
て傾斜している。この傾斜を設けることによって、上ケ
ース部100が閉塞されるときに、相対する当接面11
1をプリント面211が受けやすい状態となる。そし
て、支柱ねじ221eを支点としてプリント台210が
自由な方向に変位し傾斜できるため、布20とカラーマ
ット30を介して、当接面111に適応してプリント面
211が密着できる。上述のようにプリント台210が
変位できる構造であることで、上ケース部100を閉塞
する時に、ヒーター部110に傾きが生じても、当接面
111に沿ってプリント面211の面が適合するため、
閉塞の度ごとに均一な加重がかかるよう作用する。これ
によって、転写の動作を繰り返しても、常に安定した転
写の仕上がりが得られる。
【0040】また、プリント台210は、2枚のアルミ
板212、213が積層され、その上に弾性材214が
敷かれ、その上をガラスクロス215が覆い、これらが
ねじ223で固定される構造となっている。アルミ板2
12、213を2枚重ねることで、加熱による熱膨張に
よって、アルミ板に反りが生じることを防止する。ま
た、弾性材214は、緩衝作用によって当接面111と
の密着性を向上させる効果を有するとともに、布とカラ
ーマットの厚みのばらつきを吸収することができ、ヒー
ター部110の片当たりを防止する効果も有する。ま
た、ガラスクロス215は、加熱転写時に熱が発散する
のを防止して、布20とカラーマット30の保温性を高
めたり、プリント台210の平坦性を高めたり、またプ
リント台210の表面が熱によって痛むことを防止した
りする作用を有する。
【0041】なお、弾性材214の材料としては、シリ
コーン系の材料が望ましく、特にシリコンスポンジなど
が望ましい。
【0042】以上のように構成された、染色用電熱プリ
ンター1の動作について図5、図6を用いて説明する。
まず、図5に示すように染色用電熱プリンター1のケー
ス10が開放された状態にある時に、プリント台210
のプリント面211の上に染色しようとする布20を置
く。プリント面211からはみ出した布20は周辺部2
30に落とし込まれ、転写の邪魔にならないようにす
る。次に、布20の上にカラーマット30が重ねてセッ
トされる。このとき、プリント台210は支柱221e
の高さΔtと偏倚Δlのために、θ2の角度でヒンジ部
11側に向かって僅かに傾いている。また、ヒーター部
110は、コントローラ40によって所定の温度に設定
され、既に設定温度に維持された状態にある。
【0043】次に、上ケース部100を鎖線で示す状態
から実線の状態にまで徐々に閉める。そして、開口の角
度がθ1に達すると、スプリング12の上端部12aが
上ケース部100の側壁100aに当接し、上ケース部
100が停止する。
【0044】次に、上ケース部100に手を掛けて、さ
らに押しつける力を加えることによって、図6に示すよ
うに、上ケース部100はスプリング12の付勢力に抗
して先端部12aを動かし、閉塞される。この状態で係
止具14を係止すると、手を離した状態でも、布20と
カラーマット30はプリント面211と当接面111と
の間に挟み込まれた状態が維持される。このとき、プリ
ント台210は当初のθ2の角度からヒーター部110
の角度にあわせ角度に変位し、プリント面211と当接
面111が、布20とカラーマット30を介して密着す
る。このプリント台210の変位については後述する。
次に、コントローラ40をスタートすると、タイマーが
所定の時間が経過したことがブザーで知らせる。ブザー
で知らせることで、加熱時間が超過する危険を防止す
る。そして、上ケース部100を開け、カラーマット3
0を取り除くと、布20に図柄31が転写されている。
【0045】次に、図7、図8を用いてプリント面の動
作について説明する。図中では、布20とカラーマット
30は省略している。図7は、上ケース部100を閉塞
するときに、当接面111が水平面300に対してθ3
という角度で、持ち手13側が低くなった例を示してい
る。この状態で、完全に上ケース部100が閉塞される
と、当接面111の角度θ3に合わせて、プリント面2
11が支柱211eを支点として、支柱221aと22
1cがある側にθ3傾いて低くなる(鎖線から実線の2
11に変位する)。この変位によって、プリント面21
1は布20とカラーマット30を介して、当接面111
と密着する。
【0046】また、図8は、上ケース部100を閉塞す
るときに、当接面111が水平面300に対してθ4と
いう角度で、持ち手13に向かって左手側が高くなった
例を示している。図7と同様に、この状態で完全に上ケ
ース部100が閉塞されると、当接面111の角度θ4
に合わせて、プリント面211が支柱211eを支点と
して、支柱221aと221bがある側が高くなるよう
にθ4傾く(鎖線から実線の211に変位する)。この
変位によって、プリント面211は布20とカラーマッ
ト30を介して、当接面111と密着する。なお、上述
の説明では、当接面111の閉塞時の角度が水平でない
場合を例に説明したが、例えば、布20等に厚みの傾斜
がある場合でも、上述の動作と同様にプリント面211
が変位し、加重が均一にかかるように作用する。
【0047】なお、実施の形態(1)では、上ケース部
100にヒーター部110を配置する構成について説明
してきたが、必要に応じて、下ケース部200にヒータ
部110を配置するよう構成しても良いことは言うまで
もない。また、持ち手13や係止具14の形状や位置
も、実施の形態(1)のものに限定されない。
【0048】
【実施例】次に本発明の実施例を用いて説明する。 (実施例1)本発明の実施例として、全体が幅410m
m、奥行き450mm、高さ120mm程度の大きさの
ジュラルミン製のケースに各種部品を納めて、染色用電
熱プリンターを構成した。そして、支柱211eの中心
からの偏倚と高さは、Δlが4mm、Δtが3mmに設
定された。また、スプリング12によって上ケース部1
00が一旦停止する角度θ1は約20度に設定された。
このように構成された染色用電熱プリンターを用いて、
実際に布に熱転写を試みた。熱転写に用いたカラーマッ
トとしては、ハピネスカラーマット(商品名)を使用し
た。また、加熱温度は180度とし、タイマーは40秒
に設定した。プリント面の上に、布とハピネスカラーマ
ットを重ねておき、上ケース部を閉塞した。このとき上
ケース部は開口が約20度の角度に傾いたときに、一旦
停止した。そして、ケースの上側を手で押さえて完全に
閉塞し、係止具を係止した後、コントローラのスタート
ボタンを押した。40秒後にブザーが鳴ったので、上ケ
ース部を開放し、ハピネスカラマットを取り除くと、布
に図柄がムラなく均一に転写されていることが確認され
た。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、ケース
の中に染色用電熱プリンターが収納され、上ケース部を
閉めることによって、プリント台に乗せられた布とカラ
ーマットを、ヒーター部が加熱するよう構成されてい
る。これにより、小型で手軽に持ち運びができ、かつ、
簡単な作業でも優れた転写の仕上がりが得られる染色用
電熱プリンターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)を用いて転写プリン
トを行う状態を示す斜視図である。
【図2】図1のAーA線で切断したヒーター部の断面図
である。
【図3】実施の形態(1)のプリント台の構造を示す斜
視図である。
【図4】図2のB−B線で切断したプリント台の断面図
である。
【図5】実施の形態(1)を用いたケースの閉塞の動作
を示す断面図である。
【図6】実施の形態(1)を用いたケースの閉塞の動作
を示す断面図である。
【図7】実施の形態(1)を用いたプリント面の動作を
示す斜視図である。
【図8】実施の形態(1)を用いたプリント面の動作を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 染色用電熱プリン
ター 10 ケース 11 ヒンジ 12 スプリング 13 持ち手 14 係止具 20 布 30 カラーマット 31 図柄 40 コントローラ 41 ケーブル 100 上ケース部 110 ヒーター部 111 当接面 112、113、115、117 アルミ板 114 ヒーター材 116 断熱材 120、220 支持枠 121、122、222、223 ねじ 200 下ケース部 210 プリント台 211 プリント面 212、213 アルミ板 214 弾性材 215 ガラスクロス 221 支柱ねじ 230 周辺部 300 水平面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に開閉自在なケースに納められた染
    色用電熱プリンターであって、ケースはヒンジ部で結合
    された上ケース部と下ケース部とから構成され、この上
    ケース部と下ケース部には、ヒーター部とプリント台と
    が配置され、このプリント台は、布と、染料の塗布され
    たカラーマットを重ねて置くためのプリント面を有し、
    染料を布に加熱転写するために上記ケースが閉塞される
    ことを特徴とする染色用電熱プリンター。
  2. 【請求項2】 プリント台は、中央付近を高く支えるよ
    うに支持されていることを特徴とする請求項1記載の染
    色用電熱プリンター。
  3. 【請求項3】 プリント台は、4隅の支柱4本と中央付
    近の支柱1本とで支えられ、中央付近の支柱は4隅の支
    柱より僅かに高くなっていることを特徴とする請求項2
    記載の染色用電熱プリンター。
  4. 【請求項4】 プリント台を支える中央付近の支柱の位
    置は、プリント台の中心よりヒンジ部の反対側に、僅か
    に偏倚していることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載の染色用電熱プリンター。
  5. 【請求項5】 プリント台は、積層材で構成されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の染
    色用電熱プリンター。
  6. 【請求項6】 プリント台は、積層されたアルミ製の板
    材を有することを特徴とする請求項5記載の染色用電熱
    プリンター。
  7. 【請求項7】 プリント台は、表面側に板状の弾性材を
    有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記
    載の染色用電熱プリンター。
  8. 【請求項8】 弾性材がシリコーン系の材料であること
    を特徴とする請求項7記載の染色用電熱プリンター。
  9. 【請求項9】 ヒーター部は、ヒーター材と断熱材とア
    ルミ製の板材とによる積層構造からなり、アルミ製の板
    材は、ヒーター部の表面、裏面及びヒーター材と断熱材
    との間に少なくとも1枚は設けられることを特徴とする
    請求項1記載の染色用電熱プリンター。
  10. 【請求項10】 ケースは、ヒンジ部の内側に付勢手段
    が配置され、この付勢手段に抗して上ケース部が閉塞さ
    れることを特徴とする請求項1記載の染色用電熱プリン
    ター。
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