JP2001097679A - レバーホイスト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のレバーホイストは、部品点数が多く、
かつチェーンの引出し角度が規制されているため被固縛
物の密着性を損い、さらに上下フック間の距離が必要以
上に大きいという課題を有していた。 【解決手段】 鎖ガイド２を回動可能に装着する中空部
１ａを備えたレバーホイスト本体１と、レバーホイスト
本体１の中空部１ａに軸承されたロードシーブ３と、中
空部１ａに設けられ、鎖ガイドをロードシーブ３の外側
でロードシーブ３と同心的に回動するように支持する支
持突起４と、支持突起４が嵌装されるガイド部５を備え
た鎖ガイド２を設け、鎖ガイド２をレバーホイスト本体
１に回動可能に装着したことを特徴とするレバーホイス
ト。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はレバーホイストに関
するもので、詳しくは、従来装置に比して部品点数が少
なく、かつチェーンを自由な角度で引き出し可能な構成
を備えたレバーホイストに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のレバーホイストについて説明す
る。図４および図５は、従来のレバーホイストを示し、
図において２１はギヤボックス、２２はロードシーブ、
２３はサイドフレーム、２４は支持ボルト、２５はガイ
ドローラ、２６はシャフト、２７はチェーン、２８は上
フック、２９は下フック、３０は上フック支持金具、３
１は上フック支持突起、３２はラチェットカバー、３３
は切換えレバーである。

【０００３】ロードシーブ２２は、上フック２８が取付
けられたサイドフレート２３，２３に、回転自在に枢着
されると共に、シャフト２６に回転自在に外嵌されてい
る。一方のサイドフレート２３にはギヤボックス２１が
固着され、他方のサイドプレート２３にはラチェットカ
バー３２が固着されている。

【０００４】ギヤボックス２１内には、減速歯車群等が
設けられ、該減速歯車群等を介して、シャフト２６とロ
ードシーブ２２が連動連結される。そして、手動レバー
３３を揺動操作することによって、シャフト２６が所定
方向へ回転するように構成されている。

【０００５】また、上フック２８は上フック支持金具３
０に固着されており、上フック支持金具３０に設けられ
た支持突起３１をサイドフレーム２３に貫装し、上フッ
ク支持金具３０をサイドフレームに対して回動可能に装
着している。

【０００６】上記した従来のレバーホイストにおいて
は、レバーホイストの本体部分は、ロードシーブ２２の
他に２枚のサイドフレーム２３と、サイドフレーム２３
の間隔を確保するための支持ボルト２４と、チェーン２
７をガイドするガイドローラ２５から構成されているた
め部品点数が多く、かつガイドローラ２５によりチェー
ン２７の引出し角度が規制されるため、チェーン２７を
自由な方向に引出すことができず、被固縛物を緊縛する
場合にチェーンの密着性を損い、さらに、上フック２８
は上フック支持金具３０を介して、サイドフレーム２３
に取着されているため、上下のフック間の距離が大きく
なるという課題を有していた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記した通り従来のレ
バーホイストにおいては、部品点数が多く、かつチェー
ンの引出し角度が規制されているため被固縛物の密着性
を損い、さらに上下フック間の距離が必要以上に大きい
という課題を有しており、本発明は、上記した課題を解
決する新規なレバーホイストを提供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するもので、本発明のレバーホイストは、レバーホ
イスト本体に鎖ガイドを回動可能に装着する中空部を設
け、レバーホイスト本体の中空部にロードシーブを軸承
し、中空部には鎖ガイドをロードシーブの外側でロード
シーブと同心的に回動するように嵌装し、鎖ガイドをレ
バーホイスト本体に回動可能に装着したことを特徴とす
るものである。

【０００９】本発明によれば、従来のレバーホイストに
おいて必要としていた２枚のサイドフレーム、サイドフ
レーム間を規制る複数の支持ボルト、チェーンのガイド
ローラ等多数の部品点数に代えて、ホイスト本体に回動
可能に設けた鎖ガイドによって、チェーンをガイドする
構成としたので、従来装置に比して部品点数が少なく、
安価かつ組立てが容易なレバーホイストを提供でき、か
つ、鎖ガイドはホイスト本体に対して回動可能であるた
め、チェーンの引出し角度を任意に変更でき、被固縛物
との密着性に優れ、安定的に固定できるレバーホイスト
を提供することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、鎖ガイドを回動可能に装着する中空部を備えたレバ
ーホイスト本体と、レバーホイスト本体の中空部に軸承
されたロードシーブと、中空部でロードシーブと同心的
に回動する鎖ガイドを備えたことを特徴とするもので、
中空部を備えたレバーホイスト本体に、ロードシーブと
鎖ガイドを同心的に装着するため、従来装置に比べて部
品点数が少なく、安価かつ組立てが容易なレバーホイス
トを提供でき、かつ鎖ガイドはホイスト本体に対して回
動可能であるため、チェーンの引出し角度を任意に変更
でき、被固縛物との密着性に優れ、安定的に固定できる
レバーホイストを提供することができる作用を有する。

【００１１】請求項２に記載の発明は、鎖ガイドはレバ
ーホイスト本体の中空部に設けられた支持突起が嵌装す
る環状ガイド部を備え、鎖ガイドをレバーホイスト本体
に回動可能に装着したことを特徴とするもので、２枚の
サイドフレーム、サイドフレーム間を規制する複数の支
持ボルト、チェーンのガイドローラ等でチェーンをガイ
ドする従来のレバーホイストに代えて、鎖ガイドをホイ
スト本体に回動可能に装着することによってチェーンを
ガイドする構成としたので、従来装置に比して部品点数
が少なく、安価かつ組立てが容易なレバーホイストを提
供でき、かつ鎖ガイドはホイスト本体に対して回動可能
であるため、チェーンの引出し角度を任意に変更でき、
被固縛物との密着性に優れ、安定的に固定できるレバー
ホイストを提供することができる作用を有する。

【００１２】請求項３に記載の発明は、レバーホイスト
本体の上端面に上フックを直接回動可能に装着したこと
を特徴とするもので、上下フック間の距離を小さく、よ
りコンパクトなレバーホイストを提供することができる
作用を有する。

【００１３】請求項４に記載の発明は、支持突起を環状
凸部に形成し、その内側でロードシーブを、外側で鎖ガ
イドを軸受けすることを特徴とするもので、支持突起は
ロードシーブと、鎖ガイドの両者の軸受けを行うように
したので、簡単な手段によりロードシーブと鎖ガイドを
軸受けできる作用を有する。

【００１４】以下本発明の実施の形態について図面を用
いて説明する。 （実施の形態）図１は本発明のレバーホイストの正面
図、図２は要部側面図、図３は要部拡大図である。

【００１５】図において、１は内面に鎖ガイドが回転可
能に装着される中空部を有するレバーホイスト本体、１
ａは中空部、２はレバーホイスト本体１の中空部１ａに
回動可能に装着される鎖ガイド、３は本体１の中空部１
ａに軸承されたロードシーブ、４は本体１の中空部１ａ
内側に設けられ、鎖ガイド２を中空部１ａ内で回動可能
に支持する環状の支持突起、４ａは支持突起４の内周面
に形成されたロードシーブ３の軸受、５は鎖ガイドの回
転中心に設けられ、支持突起４が嵌装される環状ガイド
部、６は鎖ガイドに設けられた鎖ガイド溝、７は本体１
の上端面に設けられた上フック取付孔、８は上フックに
設けたフック取付部、９は鎖チェーン、１０は切換えレ
バー、１１は上フック、１２は下フックである。

【００１６】ロードシーブ３は本体１の中空部１ａの内
側に設けた支持突起４ａ内面に軸承されており、鎖ガイ
ド２は、ロードシーブ３の外側で鎖ガイド２をロードシ
ーブ３と同心的に回動するように支持する支持突起４を
鎖ガイド２に設けた環状ガイド５に嵌合することによっ
て、レバーホイスト本体に回転可能に支持される。

【００１７】また、鎖ガイド２はチェーン９が嵌挿され
る一対の鎖ガイド溝６を備え、下フック１２が係着され
た負荷側チェーン９は、一方のガイド溝６からロードシ
ーブ３に懸架され、無負荷側チェーンは他方のガイド溝
６から外部に放出される。

【００１８】また、レバーホイスト本体１に設けた中空
部１ａには、上記したようにロードシーブ３の外側に鎖
ガイド２をロードシーブ３と同心的に回転可能に支持す
る支持突起４が設けられており、支持突起４の内周面は
ロードシーブ３の軸受４ａを形成し、ロードシーブ３が
軸受４ａで回転可能に軸架されている。

【００１９】また、レバーホイスト本体１の上端面に
は、上フック取付孔７が設けられており、上フック１１
を取付孔７に嵌挿し、その端部をフック取付部８で本体
１に固定することにより、上フックは直接レバーホイス
ト本体１に回転可能に装着されている。

【００２０】本発明のレバーホイストによれば、レバー
ホイスト本体１に鎖ガイド２を回動可能に装着する中空
部１ａを設け、レバーホイスト本体１の中空部１ａにロ
ードシーブ３を軸承し、中空部１ａには鎖ガイド２をロ
ードシーブ３の外側でロードシーブ３と同心的に回動す
るように支持する支持突起４を設け、鎖ガイド２には支
持突起４が嵌装される環状ガイド部５を設け、鎖ガイド
２をレバーホイスト本体１に回動可能に装着した構成と
したので、従来のレバーホイストにおいて必要としてい
た２枚のサイドフレーム、サイドフレーム間を規制する
複数の支持ボルト、チェーンのガイドローラ等の多数の
部品点数に代えて、ホイスト本体１に回動可能に設けた
鎖ガイド２によって、チェーン９をガイドする構成とし
たので、従来装置に比して部品点数が少なく、安価かつ
組立てが容易なレバーホイストを提供でき、かつ、鎖ガ
イド２はホイスト本体１に対して回動可能であるため、
チェーン９の引出し角度を任意に変更でき、被固縛物と
の密着性に優れ、安定的に固定できるレバーホイストを
提供することができる。

【００２１】また、レバーホイスト本体１の上端面に上
フック１１を直接回動可能に装着した構成としたので、
上下フック間の距離を小さく、よりコンパクトなレバー
ホイストを提供することができる。

【００２２】また、支持突起４はロードシーブが軸支さ
れる軸受部４ａと、軸受部の外側で鎖ガイド２が嵌装さ
れる環状凸部を有する構成としたので、支持突起４はロ
ードシーブ３と鎖ガイド２の両者の軸受けを行い、簡単
な手段によりロードシーブ３と鎖ガイド２を軸受けでき
るレバーホイストを提供することができる。

【００２３】

【発明の効果】本発明によれば、鎖ガイドをホイスト本
体に回動可能に装着してチェーンをガイドする構成とし
たので、従来装置に比して部品点数が少く、安価かつ組
立てが容易なレバーホイストを提供でき、かつ、鎖ガイ
ドはホイスト本体に対して回動可能であるため、チェー
ンの引出し角度を任意に変更でき、被固縛物との密着性
に優れ、安定的に固定できるレバーホイストを提供する
ことができる。

【００２４】また、レバーホイスト本体の上端面に上フ
ックを直接回動可能に装着したので、上下フック間の距
離が小さく、よりコンパクトなレバーホイストを提供す
ることができる。

【００２５】さらに、支持突起を環状凸部に形成し、そ
の内側でロードシーブを、外側で鎖ガイドを軸受けする
ようにしたので、簡単な手段によりロードシーブと鎖ガ
イドの両者を軸受けすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のレバーホイストの正面断面図である。

【図２】図１の要部側面図である。

【図３】図１の要部拡大図である。

【図４】従来のレバーホイストの正面図である。

【図５】図４の側面図である。

【符号の説明】

１ 本体 １ａ 中空部 ２ 鎖ガイド ３ ロードシーブ ４ 支持突起 ４ａ 軸受 ５ 環状ガイド部 ６ 鎖ガイド溝 ７ フック取付孔 ８ フック取付部 ９ チェーン １０ 切換えレバー １１ 上フック １２ 下フック

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鎖ガイドを回動可能に装着する中空部を
   備えたレバーホイスト本体と、レバーホイスト本体の中
   空部に軸承されたロードシーブと、中空部でロードシー
   ブと同心的に回動する鎖ガイドを備えたことを特徴とす
   るレバーホイスト。
2. 【請求項２】 鎖ガイドはレバーホイスト本体の中空部
   に設けられた支持突起が嵌合する環状ガイド部を備え、
   鎖ガイドをレバーホイスト本体に回動可能に装着したこ
   とを特徴とする請求項１記載のレバーホイスト。
3. 【請求項３】 レバーホイスト本体の上端面に上フック
   を直接回動可能に装着したことを特徴とする請求項１記
   載のレバーホイスト。
4. 【請求項４】 支持突起を環状凸部に形成し、その内側
   でロードシーブを、外側で鎖ガイドを軸受けすることを
   特徴とする請求項１または２記載のレバーホイスト。