JP2001097646A

JP2001097646A - 群管理エレベータ制御装置

Info

Publication number: JP2001097646A
Application number: JP28194299A
Authority: JP
Inventors: Koichi Mishima; 島浩一三
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1999-10-01
Filing date: 1999-10-01
Publication date: 2001-04-10

Abstract

(57)【要約】【課題】据付時等の伝送アドレス設定作業を効率良く
行える群管理エレベータ制御装置を提供すること。【解決手段】乗り場呼び入出力装置１２、２２、３２
は、伝送アドレス設定装置１１、２１、３１から切替指
令が出力されている間に乗り場呼びボタン２、３が操作
された時に、伝送アドレス設定装置から出力されている
伝送アドレスを対応する各エレベータＡ〜Ｃの自局の伝
送アドレスとして記憶する。群管理制御装置１５の伝送
アドレス設定データ出力装置１４は、伝送アドレス設定
装置１１が出力する切替指令及び伝送アドレスを他の群
管理制御装置２５、３５に出力する。群管理制御装置２
５、３５の伝送アドレス設定データ受信装置２４、３４
は、伝送アドレス設定データ出力装置１４により出力さ
れる前記切替指令及び前記伝送アドレスを受信して伝送
アドレス設定装置２１、３１を介して乗り場呼び入出力
装置２２、３２に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、群管理エレベータ
制御装置に係り、とりわけ、エレベータの据付時あるい
は保守交換時に乗り場呼び入出力装置に固有の伝送アド
レスを設定することができる群管理エレベータ制御装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のエレベータでは、機械室、かご、
乗り場などの各所にマイクロコンピュータを有したコン
トローラが設置され、直列伝送により必要なデータを送
受信しながら各々の処理を分担してエレベータを制御し
ている。

【０００３】例えば、各階の乗り場に設置された乗り場
呼び入出力装置のボタンが利用者により押されると、機
械室に設置された運転制御装置が、この信号を受信して
その階へかごを走行させる。

【０００４】運転制御装置と乗り場呼び入出力装置との
間の伝送は、エレベータ制御装置が親局として機能し、
複数の乗り場呼び制御装置がそれぞれ子局となってパー
ティーライン接続方式で構成、実現されることが多い。
このような構成の場合、同一伝送路上にある各乗り場呼
び入出力装置は、それぞれ固有の伝送アドレスを持つこ
とにより、データの衝突などのエラーを回避するように
している。

【０００５】日本国特許２６０２９１６号に記載された
発明によれば、エレベータの据付時において、エレベー
タを各階に止めながら各階の乗場押釦スイッチを押すこ
とによって、アドレス設定作業が行われる。この発明で
は、エレベータを各階に止めることによって設定すべき
伝送アドレスが出力され、各階の乗場押釦スイッチが押
されることによってその伝送アドレスが乗り場呼び入出
力装置に取得されるようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、群管理エレ
ベータの場合、各エレベータ毎に運転制御装置と各階の
乗り場呼出し入出力装置とが設けられているため、全エ
レベータについてそれぞれ伝送アドレスの設定を行う必
要がある。従って、据付時の伝送アドレス設定作業に時
間がかかってしまう。

【０００７】特に、複数のエレベータの乗り場呼び入出
力装置が共通の乗り場呼びボタンを有している場合で
も、当該共通の乗り場呼びボタンをエレベータの台数分
だけ重複して操作する必要がある。

【０００８】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、据付時等の伝送アドレス設定作業を効率
良く行える群管理エレベータ制御装置を提供することを
目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、複数のエレベ
ータの運転を各々制御する複数の運転制御装置と、各階
に各エレベータに対応して設けられ、乗り場呼びの入出
力を制御する乗り場呼び入出力装置と、前記乗り場呼び
入出力装置に接続された乗り場呼びボタンと、前記各運
転制御装置に対応して設けられると共に、互いに接続さ
れた複数の群管理制御装置と、前記各運転制御装置に対
応して設けられ、前記乗り場呼び入出力装置を伝送アド
レス設定モードとする切替指令と、前記乗り場呼び入出
力装置に設定すべき伝送アドレスと、を出力する伝送ア
ドレス設定装置と、を備え、前記乗り場呼び入出力装置
は、前記伝送アドレス設定装置から前記切替指令が出力
されている間に対応する乗り場呼びボタンが操作された
時に、前記伝送アドレス設定装置から出力されている伝
送アドレスを、当該伝送アドレス設定装置が対応する前
記エレベータの自局の伝送アドレスとして記憶するよう
になっており、前記群管理制御装置は、対応する伝送ア
ドレス設定装置が前記切替指令及び前記伝送アドレスを
出力する際に、当該切替指令及び当該伝送アドレスを他
の群管理制御装置に出力する伝送アドレス設定データ出
力装置と、他の群管理制御装置の伝送アドレス設定デー
タ出力装置が出力する前記切替指令及び前記伝送アドレ
スを受信して、対応する伝送アドレス設定装置を介して
対応する前記乗り場呼び入出力装置に出力する伝送アド
レス設定データ受信装置と、の少なくとも一方を有する
ことを特徴とする群管理エレベータ制御装置である。

【００１０】本発明によれば、ある伝送アドレス設定装
置が切替指令及び伝送アドレスを出力する際に、伝送ア
ドレス設定データ出力装置が当該切替指令及び当該伝送
アドレスを他の群管理制御装置に出力し、他の群管理制
御装置の伝送アドレス設定データ受信装置が、前記伝送
アドレス設定データ出力装置により出力された前記切替
指令及び前記伝送アドレスを受信して、対応する伝送ア
ドレス設定装置を介して対応する乗り場呼び入出力装置
に出力する。このため、エレベータで各階に移動しなが
ら、各階の乗り場呼びボタンを押すことで、複数のエレ
ベータの乗り場呼び入出力装置の伝送アドレスを一度に
設定することができる。

【００１１】好ましくは、前記各運転制御装置に対応し
て、前記乗り場呼び入出力装置を伝送テストモードとす
る伝送テストモード指令を出力すると共に当該乗り場呼
び入出力装置からの返信によって伝送状態を確認する伝
送テスト装置が設けられ、前記乗り場呼び入出力装置
は、前記伝送テスト装置から前記伝送テストモード指令
が出力されている間は伝送状態に関する信号を返信する
ようになっており、前記群管理制御装置は、対応する伝
送テスト装置が前記伝送テストモード指令を出力する際
に、当該伝送テストモード指令を他の群管理制御装置に
出力する伝送テストモード指令出力装置と、他の群管理
制御装置の伝送テストモード指令出力装置が出力する前
記伝送テストモード指令を受信して、対応する伝送テス
ト装置を介して対応する前記乗り場呼び入出力装置に出
力する伝送テストモード指令受信装置と、の少なくとも
一方を有することを特徴とする。

【００１２】この場合、ある伝送テストモード指令出力
装置から出力される伝送テストモード指令を、他のエレ
ベータに対応する伝送テストモード指令受信装置が受け
取って、対応する伝送テスト装置に伝えることによっ
て、複数のエレベータに対応する乗り場呼び入出力装置
の伝送状態の確認を一度に行うことができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。

【００１４】図１は、本発明の第１の実施の形態による
群管理エレベータ制御装置の要部を示す構成概略図であ
る。図１に示すように、本発明の第１の実施の形態の群
管理エレベータ制御装置１０は、複数のエレベータＡ〜
Ｃの運転を各々制御する複数の運転制御装置１３、２
３、３３を備えている。

【００１５】複数のエレベータＡ〜Ｃが設けられた建造
物の各階には、各エレベータＡ〜Ｃに対応して、エレベ
ータかごの乗り場呼びの入出力を制御する乗り場呼び入
出力装置１２、２２、３２が設けられている。図１で
は、図示の簡単のため、１階分の乗り場呼び入出力装置
１２、２２、３２のみが示されている。乗り場呼び入出
力装置１２、２２は、共通の乗り場呼びボタン２に接続
されており、乗り場呼び入出力装置３２は、乗り場呼び
ボタン３に接続されている、運転制御装置１３、２３、
３３には、各々に対応して、互いに接続された複数の群
管理制御装置１５、２５、３５が設けられている。

【００１６】また、各運転制御装置１３、２３、３３に
は、対応する乗り場呼び入出力装置１２、２２、３２を
伝送アドレス設定モードにする切替指令と、各乗り場呼
び入出力装置１２、２２、３２に設定すべき伝送アドレ
スと、を出力する伝送アドレス設定装置１１、２１、３
１が設けられている。

【００１７】各乗り場呼び入出力装置１２、２２、３２
は、各伝送アドレス設定装置１１、２１、３１から前記
切替指令が出力されている間に対応する乗り場呼びボタ
ン２、３が操作された時に、各伝送アドレス設定装置１
１、２１、３１から出力されている伝送アドレスを、当
該伝送アドレス設定装置１１、２１、３１が対応する各
エレベータＡ〜Ｃの自局の伝送アドレスとして記憶する
ようになっている。

【００１８】本実施の形態では、エレベータＡに対応す
る群管理制御装置１５が、対応する伝送アドレス設定装
置１１が前記切替指令及び前記伝送アドレスを出力する
際に当該切替指令及び当該伝送アドレスを他の群管理制
御装置２５、３５に出力する伝送アドレス設定データ出
力装置１４を有している。

【００１９】そして、エレベータＢ、Ｃに対応する群管
理制御装置２５、３５が、エレベータＡに対応する群管
理制御装置１５の伝送アドレス設定データ出力装置１４
により出力される前記切替指令及び前記伝送アドレスを
受信して対応する伝送アドレス設定装置２１、３１を介
して乗り場呼び入出力装置２２、３２に出力する伝送ア
ドレス設定データ受信装置２４、３４を有している。

【００２０】なお、伝送アドレス設定装置１１には、エ
レベータＡのかご位置を検出するかご位置検出装置１が
接続されており、伝送アドレス設定装置１１は、かご位
置検出装置１が検出するかご位置に基づいて、各乗り場
呼び入出力装置１２、２２、３２に設定すべき伝送アド
レスを出力するようになっている。伝送アドレスの出力
については、前記の日本国特許２６０２９１６号と略同
一の態様を採用している。従って、ここで日本国特許２
６０２９１６号を引用することによって、伝送アドレス
の出力に関する内容についての詳細な説明を省略する。

【００２１】その他、各乗り場呼び入出力装置１２、２
２、３２が伝送アドレスを記憶する手段としては、Ｅ２
ＰＲＯＭなどの不揮発性メモリーを使用するのが一般的
である。

【００２２】次に、このような構成よりなる本実施の形
態の作用について、図２を用いて説明する。

【００２３】エレベータＡに対応する（Ａ号機）伝送ア
ドレス設定装置１１は、操作者による伝送アドレス設定
コマンドの入力によって、伝送アドレス設定モードヘの
切替指令をエレベータＡに対応する全ての階の（Ａ号
機）乗り場呼び入出力装置１２に出力する（Ｓ０１、Ｓ
０２）。

【００２４】次に、エレベータＡをいずれかの階に停止
させる。そして、エレベータＡに対応する伝送アドレス
設定装置１１は、かご位置検出装置１から現在のエレベ
ータＡのかご位置データを受け取る。さらに伝送アドレ
ス設定装置１１は、このかご位置データに基づいて設定
すべき伝送アドレスを決定し、この伝送アドレスをエレ
ベータＡのかご位置に対応する階の乗り場呼び入出力装
置１２に出力する（Ｓ０３）。

【００２５】その後、伝送アドレス設定装置１１は、伝
送アドレス設定モードヘの切替指令と、エレベータＡの
（Ａ号機）かご位置データに基づいて決定された乗り場
呼び入出力装置１２に設定すべき伝送アドレスとを、
（Ａ号機）伝送アドレス設定データ出力装置１４に出力
する。

【００２６】伝送アドレス設定データ出力装置１４は、
伝送アドレス設定装置１１から出力された伝送アドレス
設定モードヘの切替指令と、エレベータＡのかご位置デ
ータに基づく乗り場呼び入出力装置１２に設定すべき伝
送アドレスとを、（Ｂ号機、Ｃ号機）伝送アドレス設定
データ受信装置２４、３４に出力する（Ｓ０４、Ｓ０
５）。

【００２７】伝送アドレス設定データ受信装置２４は、
伝送アドレス設定データ出力装置１４から出力された伝
送アドレス設定モードヘの切替指令とエレベータＡのか
ご位置データに基づく伝送アドレスとを、（Ｂ号機）伝
送アドレス設定装置２１に出力する。

【００２８】ここで、各エレベータＡ〜Ｃの乗り場呼び
入出力装置１２、２２、３２は、それぞれ別々の系統で
同一構成の直列伝送としているので、エレベータＡのか
ご位置の（Ａ号機）乗り場呼び入出力装置１２に設定す
べき伝送アドレスは、同じかご位置の（Ｂ号機）乗り場
呼び入出力装置２２に設定すべき伝送アドレスに等し
い。

【００２９】そこで、伝送アドレス設定装置２１は、伝
送アドレス設定データ受信装置２４から出力された伝送
アドレス設定モードヘの切替指令と、エレベータＡのか
ご位置データによる乗り場呼び入出力装置２２に設定す
べき伝送アドレスとを、乗り場呼び入出力装置２２に出
力する（Ｓ０１、Ｓ０６〜Ｓ０８）。

【００３０】同様にして、（Ｃ号機）伝送アドレス設定
データ受信装置３４は、伝送アドレス設定データ出力装
置１４から出力された伝送アドレス設定モードヘの切替
指令とエレベータＡのかご位置データに基づく伝送アド
レスとを、（Ｃ号機）伝送アドレス設定装置３１に出力
する。

【００３１】伝送アドレス設定装置３１は、伝送アドレ
ス設定データ受信装置３４から出力された伝送アドレス
設定モードヘの切替指令と、エレベータＡのかご位置デ
ータによる乗り場呼び入出力装置３２に設定すべき伝送
アドレスとを、乗り場呼び入出力装置３２に出力する
（Ｓ０１、Ｓ０６〜Ｓ０８）。

【００３２】乗り場呼び入出力装置１２は、伝送アドレ
ス設定装置１１から伝送アドレス設定モードヘの切替指
令が出力されている間に、操作者が（ＡＢ号機）乗り場
呼びボタン２を操作したことを検出すると（Ｓ０９）、
伝送アドレス設定装置１１から出力されている伝送アド
レスを、自局の伝送アドレスとして記憶する（Ｓ１
０）。

【００３３】同時に、乗り場呼び入出力装置２２は、伝
送アドレス設定装置２１から伝送アドレス設定モードヘ
の切替指令が出力されている間に、操作者が（ＡＢ号
機）乗り場呼びボタン２を操作したことを検出すると
（Ｓ０９）、伝送アドレス設定装置２１から出力されて
いる伝送アドレスを、自局の伝送アドレスとして記憶す
る（Ｓ１０）。

【００３４】一方、乗り場呼び入出力装置３２は、伝送
アドレス設定装置３１から伝送アドレス設定モードヘの
切替指令が出力されている間に、操作者が乗り場呼びボ
タン３を操作したことを検出すると、伝送アドレス設定
装置３１から出力されている伝送アドレスを自局の伝送
アドレスとして記憶する（Ｓ１０）。

【００３５】このようにして、エレベータＡを各階に移
動する毎に各階の乗り場呼びボタン２及び３を操作する
ことで、全エレベータＡ〜Ｃについての乗り場呼び入出
力装置１２、２２、２３の伝送アドレスの設定を各階毎
に同時に行うことができる。

【００３６】なお、群管理制御装置１５，２５、３５の
各々が、伝送アドレス設定データ出力装置と伝送アドレ
ス設定データ受信装置とを有しており、各エレベータに
位置検出装置が設けられている場合、伝送アドレス設定
のために移動させるエレベータが特定されないため、好
ましい。

【００３７】また、本実施の形態では、建造物に設けら
れた複数のエレベータＡ〜Ｃの全てについての乗り場呼
び入出力装置１２、２２、２３の伝送アドレスの設定を
同時に行うが、複数のエレベータＡ〜Ｃを選択的にグル
ープ分けして、各グループ毎に伝送アドレスの設定を行
ってもよい。この場合、エレベータ及びそれに対応する
運転制御装置は、操作者によって適宜に設定され得る。
例えば、乗り場呼びボタンが共通であるか否かによって
グループ分けすることが可能である。

【００３８】ここで各グループを構成するエレベータの
数は任意でよく、複数のエレベータを含むグループが１
つあれば、本発明の範囲内である。

【００３９】次に、本発明の第２の実施の形態の群管理
エレベータ制御装置について、図３を用いて説明する。
図３は、第２の実施の形態の群管理エレベータ制御装置
の一部を示す構成概略図である。

【００４０】図３に示すように、本実施の形態の群管理
エレベータ制御装置１０は、運転制御装置１３、２３、
３３の各々に対応して、乗り場呼び入出力装置１２、２
２、３２を伝送テストモードとする伝送テストモード指
令を出力すると共に当該乗り場呼び入出力装置１２、２
２、３２からの返信によって伝送状態を確認する伝送テ
スト装置１７、２７、３７を有している。

【００４１】各乗り場呼び入出力装置１２、２２、３２
は、伝送テスト装置１７、２７、３７から伝送テストモ
ード指令が出力されている間、伝送状態に関する確認信
号を伝送テスト装置１７、２７、３７に返信するように
なっている。

【００４２】エレベータＡに対応する群管理制御装置１
５は、対応する伝送テスト装置１７が前記伝送テストモ
ード指令を出力する際に、当該伝送テストモード指令を
他の群管理制御装置２５、３５に出力する伝送テストモ
ード指令出力装置１６を有している。

【００４３】そして、エレベータＢ、Ｃに対応する群管
理制御装置２５、３５が、エレベータＡに対応する群管
理制御装置１５の伝送テストモード指令出力装置１６に
より出力される前記伝送テストモード指令を受信して対
応する伝送テスト装置２７、３７を介して前記乗り場呼
び入出力装置２２、３２に出力する伝送テストモード指
令受信装置２６、２７を有している。

【００４４】その他の構成は、図１に示す第１の実施の
形態の群管理エレベータ制御装置と略同様の構成であ
る。第２の実施の形態において、図１に示す第１の実施
の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明
は省略する。

【００４５】次に、本実施の形態の作用について、図４
を用いて説明する。

【００４６】エレベータＡに対応する（Ａ号機）伝送テ
スト装置１７は、操作者による伝送テストコマンドの入
力によって、伝送テストモード指令をエレベータＡに対
応する全ての階の（Ａ号機）乗り場呼び入出力装置１２
に出力する（Ｓ２１、Ｓ２２）。

【００４７】一方、伝送テスト装置１７は、伝送テスト
モード指令を、対応する（Ａ号機）伝送テストモード指
令出力装置１６に出力する。伝送テストモード指令出力
装置１６は、伝送テスト装置１７から出力された伝送テ
ストモード指令を他のエレベータＢ、Ｃに対応する伝送
テストモード指令受信装置２６、２７に出力する。（Ｂ
号機）伝送テストモード指令受信装置２６は、伝送テス
トモード指令出力装置１６から出力された伝送テストモ
ード指令を伝送テスト装置２７に出力する。同様にし
て、（Ｃ号機）伝送テストモード指令受信装置３６は、
伝送テストモード指令出力装置１６から出力された伝送
テストモード指令を伝送テスト装置３７に出力する。

【００４８】伝送テスト装置２７は、伝送テストモード
指令受信装置２６から出力された伝送テストモード指令
を（Ｂ号機）乗り場呼び入出力装置２２に出力する（Ｓ
２３、２４）。同様に、伝送テスト装置３７は、伝送テ
ストモード指令受信装置３６から出力された伝送テスト
モード指令を（Ｃ号機）乗り場呼び入出力装置３２に出
力する（Ｓ２３、２４）。

【００４９】次に、乗り場呼び入出力装置１２は、伝送
テスト装置１７から伝送テストモード指令が出力されて
いる間、伝送の動作確認のための確認信号データを伝送
テスト装置１７に返信する（Ｓ２５）。ここで、伝送の
確認のためのデータとしては、例えば乗り場呼び入出力
装置１２の伝送アドレスを用いることができる。

【００５０】伝送テスト装置１７は、乗り場呼び入出力
装置１２から正しい伝送アドレスが返信されているかど
うかをチェックし（Ｓ２６）、正しい伝送アドレスが返
信されなければエラー情報を記録する（Ｓ２７）。

【００５１】同様にして、乗り場呼び入出力装置２２
は、伝送テスト装置２７から伝送テストモード指令が出
力されている間、伝送の動作確認のために自局の伝送ア
ドレスを伝送テスト装置２７に返信する（Ｓ２５）。伝
送テスト装置２７は、正しい伝送アドレスが返信されて
いるかどうかをチェックし（Ｓ２６）、正しい伝送アド
レスが返信されなければエラー情報を記録する（Ｓ２
７）。

【００５２】同様にして、乗り場呼び入出力装置３２
は、伝送テスト装置３７から伝送テストモード指令が出
力されている間、伝送の動作確認のために自局の伝送ア
ドレスを伝送テスト装置３７に返信する（Ｓ２５）。伝
送テスト装置３７は、正しい伝送アドレスが返信されて
いるかどうかをチェックし（Ｓ２６）、正しい伝送アド
レスが返信されなければエラー情報を記録する（Ｓ２
７）。

【００５３】なお、エラー情報の記録の形態としては、
伝送アドレス１つに対して１ｂｉｔが対応したデータを
用意し、正しい伝送アドレスが返信されなかった伝送ア
ドレスに対応するｂｉｔをオンにする方法がある。

【００５４】以上のように、本実施の形態によれば、複
数のエレベータＡ〜Ｃの乗り場呼び入出力装置１２、２
２、３２の伝送動作状態の確認を全て、あるいは各階毎
に、一度に行うことができる。

【００５５】なお、群管理制御装置１５，２５、３５の
各々が、伝送テストモード指令出力装置と伝送テストモ
ード指令受信装置とを有している場合、伝送テストコマ
ンドの入力が各伝送テスト装置１７、２７、３７のいず
れにおいても可能となるため、好ましい。

【００５６】また、本実施の形態では、建造物に設けら
れた複数のエレベータＡ〜Ｃの全てについての乗り場呼
び入出力装置１２、２２、２３の伝送状態の確認を行う
が、複数のエレベータＡ〜Ｃを選択的にグループ分けし
て、各グループ毎に伝送状態の確認を行ってもよい。こ
の場合のグループ分けは、前述したアドレス設定におけ
るグループ分けに対応させることが好ましい。

【００５７】

【発明の効果】本発明によれば、ある伝送アドレス設定
装置が切替指令及び伝送アドレスを出力する際に、伝送
アドレス設定データ出力装置が当該切替指令及び当該伝
送アドレスを他の群管理制御装置に出力し、他の群管理
制御装置の伝送アドレス設定データ受信装置が、前記伝
送アドレス設定データ出力装置により出力された前記切
替指令及び前記伝送アドレスを受信して、対応する伝送
アドレス設定装置を介して対応する乗り場呼び入出力装
置に出力する。このため、エレベータで各階に移動しな
がら、各階の乗り場呼びボタンを押すことで、複数のエ
レベータの乗り場呼び入出力装置の伝送アドレスを一度
に設定することができる。

【００５８】従って、据付時等の伝送アドレス設定作業
を効率良く行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態による群管理エレベ
ータ制御装置の要部を示す構成概略図。

【図２】図１の群管理エレベータ制御装置の主要な作用
を示すフロー図。

【図３】本発明の第２の実施の形態による群管理エレベ
ータ制御装置の一部を示す構成概略図。

【図４】図３の群管理エレベータ制御装置の主要な作用
を示すフロー図。

【符号の説明】

１かご位置検出装置２、３乗り場呼びボタン１０群管理エレベータ制御装置１１、２１、３１伝送アドレス設定装置１２、２２、３２乗り場呼び入出力装置１３、２３、３３運転制御装置１４伝送アドレス設定データ出力装置２４、３４伝送アドレス設定データ受信装置１５、２５、３５群管理制御装置１６伝送テストモード指令出力装置２６、３６伝送テストモード指令受信装置１７、２７、３７伝送テスト装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のエレベータの運転を各々制御する複
数の運転制御装置と、各階に各エレベータに対応して設けられ、乗り場呼びの
入出力を制御する乗り場呼び入出力装置と、前記乗り場呼び入出力装置に接続された乗り場呼びボタ
ンと、前記各運転制御装置に対応して設けられると共に、互い
に接続された複数の群管理制御装置と、前記各運転制御装置に対応して設けられ、前記乗り場呼
び入出力装置を伝送アドレス設定モードとする切替指令
と、前記乗り場呼び入出力装置に設定すべき伝送アドレ
スと、を出力する伝送アドレス設定装置と、を備え、前記乗り場呼び入出力装置は、前記伝送アドレス設定装
置から前記切替指令が出力されている間に対応する乗り
場呼びボタンが操作された時に、前記伝送アドレス設定
装置から出力されている伝送アドレスを、当該伝送アド
レス設定装置が対応する前記エレベータの自局の伝送ア
ドレスとして記憶するようになっており、前記群管理制御装置は、対応する伝送アドレス設定装置が前記切替指令及び前記
伝送アドレスを出力する際に、当該切替指令及び当該伝
送アドレスを他の群管理制御装置に出力する伝送アドレ
ス設定データ出力装置と、他の群管理制御装置の伝送アドレス設定データ出力装置
が出力する前記切替指令及び前記伝送アドレスを受信し
て、対応する伝送アドレス設定装置を介して対応する前
記乗り場呼び入出力装置に出力する伝送アドレス設定デ
ータ受信装置と、の少なくとも一方を有することを特徴
とする群管理エレベータ制御装置。
【請求項２】前記群管理制御装置は、対応する伝送アドレス設定装置が前記切替指令及び前記
伝送アドレスを出力する際に、当該切替指令及び当該伝
送アドレスを他の群管理制御装置に出力する伝送アドレ
ス設定データ出力装置と、他の群管理制御装置の伝送アドレス設定データ出力装置
が出力する前記切替指令及び前記伝送アドレスを受信し
て、対応する伝送アドレス設定装置を介して対応する前
記乗り場呼び入出力装置に出力する伝送アドレス設定デ
ータ受信装置と、の両方を有することを特徴とする請求
項１に記載の群管理エレベータ制御装置。
【請求項３】前記各運転制御装置に対応して、前記乗り
場呼び入出力装置を伝送テストモードとする伝送テスト
モード指令を出力すると共に当該乗り場呼び入出力装置
からの返信によって伝送状態を確認する伝送テスト装置
が設けられ、前記乗り場呼び入出力装置は、前記伝送テスト装置から
前記伝送テストモード指令が出力されている間は伝送状
態に関する確認信号を返信するようになっており、前記群管理制御装置は、対応する伝送テスト装置が前記伝送テストモード指令を
出力する際に、当該伝送テストモード指令を他の群管理
制御装置に出力する伝送テストモード指令出力装置と、他の群管理制御装置の伝送テストモード指令出力装置が
出力する前記伝送テストモード指令を受信して、対応す
る伝送テスト装置を介して対応する前記乗り場呼び入出
力装置に出力する伝送テストモード指令受信装置と、の
少なくとも一方を有することを特徴とする請求項１また
は２に記載の群管理エレベータ制御装置。
【請求項４】前記群管理制御装置は、対応する伝送テスト装置が前記伝送テストモード指令を
出力する際に、当該伝送テストモード指令を他の群管理
制御装置に出力する伝送テストモード指令出力装置と、他の群管理制御装置の伝送テストモード指令出力装置が
出力する前記伝送テストモード指令を受信して、対応す
る伝送テスト装置を介して対応する前記乗り場呼び入出
力装置に出力する伝送テストモード指令受信装置と、の
両方を有することを特徴とする請求項３に記載の群管理
エレベータ制御装置。
【請求項５】前記複数のエレベータ及び前記複数の運転
制御装置は、操作者によって適宜に設定されるようにな
っていることを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに
記載の群管理エレベータ制御装置。
【請求項６】前記乗り場呼び入出力装置のうち少なくと
も２つは、共通の乗り場呼びボタンに接続されているこ
とを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載の群管
理エレベータ制御装置。