JP2001096681A - 透明な窓開き部を有する積層体及びその製造方法 - Google Patents

透明な窓開き部を有する積層体及びその製造方法

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JP2001096681A
JP2001096681A JP27430599A JP27430599A JP2001096681A JP 2001096681 A JP2001096681 A JP 2001096681A JP 27430599 A JP27430599 A JP 27430599A JP 27430599 A JP27430599 A JP 27430599A JP 2001096681 A JP2001096681 A JP 2001096681A
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heat
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Shiro Motoi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明樹脂フイルムとヒートシール性透明樹脂
フイルム層と重ね合わせても窓開き部を形成した部分の
ヒートシール性透明樹脂フイルム層の露出部分にベタツ
キが無く、ブロッキングが生じなく、乾燥工程が不要
で、大気公害汚染や火災発生の危険性が無い、窓開き部
を有する積層体を提供する。 【解決手段】 透明樹脂フイルム上に230〜240℃
の温度で溶融する酢酸ビニル含量が10〜20重量%の
エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を塗布することによ
り得られたヒートシール性透明樹脂フイルム層と、窓開
き部を有する紙層とからなることを特徴とする、透明な
窓開き部を有する積層体。並びに、230〜240℃の
温度で溶融する酢酸ビニル含量が10〜20重量%のエ
チレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を透明樹脂フイルム上
に塗布することにより得られたヒートシール性透明樹脂
フイルム層を、窓開き部を形成した紙層に積層すること
を特徴とする、透明な窓開き部を有する積層体の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明層が積層され
た、透明な窓開き部を有する積層体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、各種食品の紙製容器又は事務用
品、家庭用品、玩具、工具等の紙製容器や、洗剤等の医
薬品類を入れた段ボール箱等の紙製の容器は、内容物が
良く見えるように印刷を施した用紙の一部を型抜きした
窓開き部を有する紙等により形成されている。しかし、
この様な窓開き部を有する紙等によって形成された容器
は、内容物が窓開き部から容器の外に漏れてしまうた
め、その窓開き部の内側周辺部に部分的に透明フィルム
が貼着されており、内容物が漏れるのを防止しているの
が普通である。しかしながら、この様な窓開き部の内側
周辺部に透明フィルム層を部分的に貼ったものは、外側
から観察すると紙層と透明フィルム層との間に段部が形
成されることになるので、この段部に埃が溜まり易く、
見栄えが悪いし、内側に貼られた透明フイルム層が剥が
れて、内容物が漏れ易い等の欠点があった。
【0003】一方、各種食品の紙製容器や、洗剤等の医
薬品類を入れた段ボール箱等の紙製容器を製造するため
の装置としては、図3に示す様な窓貼り装置20を用い
て、用紙の保護、保存及び美観等を改良する目的とし
て、該用紙3の表面に樹脂接着剤21をロール23によ
り3〜4μmの厚さ(樹脂分として)で塗布し、乾燥機
24で乾燥して、熱ロール4及び圧力ロール5により透
明樹脂フイルム層7aを積層した後、カッター11によ
り1枚毎にカットすることにより得られるフィルムラミ
ネート紙25が知られている。しかし、このようなフィ
ルムラミネート紙は、印刷紙に樹脂接着剤を塗布するた
め、その際に、大量の有機溶剤を使用しなければならな
いことから、乾燥工程が必須であり、大量の有機溶剤が
飛散することから、大気公害汚染や火災発生の危険性が
極めて高く、防災上の問題や、工場内での労働安全衛生
面上等の問題がある。上記の様な有機溶剤を使用せず
に、水溶性又は水性の樹脂接着剤を用いて塗布する場合
は、乾燥後の水分調整の問題、変色等の問題、廃水処理
による下水道汚染公害等の問題がある。更に、紙及び合
成紙等に水溶性又は水性の樹脂接着剤を直接塗布する
為、紙質によっては、吸収が激しく、樹脂接着剤層が不
均一の為、接着不良を起こすだけでなく、白地部分に変
色が生じたり、紙の柔軟性を損なわせたりする等の問題
がある。それ故、本発明者は、上記問題点を解決するた
めに、先に、ポリプロピレンフィルムにアクリル酸変性
エチレン・酢酸ビニル樹脂からなる感温性接着性樹脂を
融着塗装せしめたプリントラミネート用フィルムを提案
した(特許第1729164号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このプリント
ラミネートフイルムは、紙の表面全体にポリプロピレン
フィルムにアクリル酸変性エチレン・酢酸ビニル樹脂を
融着塗装せしめたプリントラミネート用フィルムを熱融
着させて、優れた接着性や優れた光沢性を備え、かつ、
潰れ性を改良することを目的としているために、アクリ
ル酸含量が10重量%とするためには酢酸ビニル含量が
30重量%以上のものが使用されることから、紙の表面
全体にプリントラミネート用フィルムを熱融着させる場
合においては、良好な発明の効果を発揮することができ
るが、このプリントラミネートフイルムを窓開き部を形
成した紙と積層する場合には、窓開き部を形成した部分
のプリントラミネートフイルムの露出部分にベタツキが
生じて、重ね合わせた場合にブロッキングが生じて窓開
き部の透明フィルムが破れたり、内容物とブロッキング
等の問題が生じる為に、実用に供するものが得られるま
でに至っていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、ポリプロピレンフィル
ムに融着塗装せしめるエチレン・酢酸ビニル樹脂につい
て種々検討した結果、特定な温度で溶融する特定な酢酸
ビニル含量のエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を塗布
すれば、上記課題を解決することができるとの知見に基
づき本発明を完成するに至ったものである。すなわち、
本発明の透明な窓開き部を有する積層体は、透明樹脂フ
イルム上に230〜240℃の温度で溶融する酢酸ビニ
ル含量が10〜20重量%のエチレン・酢酸ビニル共重
合体樹脂を塗布することにより得られたヒートシール性
透明樹脂フイルム層と、窓開き部を有する紙層とからな
ること、を特徴とするものである。本発明のもう一つの
発明である透明な窓開き部を有する積層体の製造方法
は、230〜240℃の温度で溶融する酢酸ビニル含量
が10〜20重量%のエチレン・酢酸ビニル共重合体樹
脂を透明樹脂フイルム上に塗布することにより得られた
ヒートシール性透明樹脂フイルム層を、窓開き部を形成
した紙層に積層すること、を特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】[I] 透明な窓開き部を有する積
層体 (1) 層構成 本発明の透明な窓開き部を有する積層体は、基本的に、
透明樹脂フイルム上に230〜240℃の温度で溶融す
る酢酸ビニル含量が10〜20重量%のエチレン・酢酸
ビニル共重合体樹脂を塗布することにより得られたヒー
トシール性透明樹脂フイルム層と、窓開き部を有する紙
層とから構成されるものである。
【0007】(A) ヒートシール性透明樹脂フイルム層 本発明の透明な窓開き部を有する積層体を構成する上記
ヒートシール性透明樹脂フイルム層としては、下記の透
明樹脂フイルム上に、下記の特定な性状のエチレン・酢
酸ビニル共重合体樹脂を塗布することにより得られるも
のである。
【0008】(a) 透明樹脂フイルム 上記ヒートシール性透明樹脂フイルム層を構成する透明
樹脂フイルムとしては、透明な樹脂をフィルム又はシー
ト状に成形したものである。上記透明な樹脂としては、
具体的には、エチレングリコールテレフタレート樹脂、
ブチレングリコールテレフタレート樹脂等のポリエステ
ル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、
ポリビニルアルコール樹脂等を挙げることができる。こ
れらの中でもエチレングリコールテレフタレート樹脂、
ブチレングリコールテレフタレート樹脂等のポリエステ
ル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂を用いることが好まし
く、特にエチレングリコールテレフタレート樹脂を用い
ることが好ましい。この透明樹脂フイルム層としては、
一般に10〜50μm、好ましくは15〜40μmの厚
みのものが使用される。
【0009】(b) エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂 上記透明樹脂フイルム上に塗布するエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体樹脂としては、230〜240℃の温度で溶
融する酢酸ビニル含量が10〜20重量%のエチレン・
酢酸ビニル共重合体樹脂である。エチレン・酢酸ビニル
共重合体樹脂は、酢酸ビニル含量が一般に10〜20重
量%、好ましくは12〜18重量%、特に好ましくは1
3〜17重量%のものが使用される。
【0010】性 状 本発明の透明な窓開き部を有する積層体において用いら
れるエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂は、230〜2
40℃、好ましくは230〜235℃の温度で溶融する
エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂が用いることが重要
である。この様な溶融温度で溶融するエチレン・酢酸ビ
ニル共重合体樹脂は、具体的には、分子量が一般に2
0,000〜30,000、好ましくは19,000〜
25,000のエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂が用
いられる。
【0011】(c) ヒートシール性透明樹脂フイルム層の
物性 この透明樹脂フイルム上に塗布されたエチレン・酢酸ビ
ニル共重合体樹脂は、下記温度付近に加熱されると軟化
し溶融することから、透明樹脂フイルム層にヒートシー
ル性を付与することができる。該ヒートシール性は、一
般に80〜140℃、好ましくは90〜130℃の温度
に加熱することにより後記窓開き部を形成した紙層と積
層することができる。しかし、ヒートシールして積層し
た後においては、硬化してベトツキが生じないために重
ね合わせてもブロッキングが生じない。
【0012】(B) 窓開き部を形成した紙層 (a) 紙 本発明の透明な窓開き部を有する積層体を構成する上記
窓開き部を形成した紙層に使用される紙としては、各種
用紙を使用することができるが、具体的には、例えば、
上質紙、上更紙、アート紙、コート紙、グラビア用紙、
コピー紙、紙袋用紙、軽包装紙、クラフト紙、ボール原
紙、白板紙等を挙げることができる。
【0013】(b) 窓開き部 上記窓開き部としては、用紙の一部を型抜きして窓開き
部を形成したものであり、従って、この窓開き部の周辺
部分には必ず紙の一部が残存しているものである。この
窓開き部は、その紙の後ろの紙に記載されている表題等
の文字や図柄等をその紙がその上にある状態でも見える
様にするために形成されるものであることから、その窓
開き部の大きさは、その紙の大きさを超えることはない
が、その紙の後ろにある物の大きさ等によってその面積
を大きくする必要があるので、任意の大きさに窓部を開
けることができる。また、窓部の形状は、必ずしも四角
である必要性は無く、丸、三角、六角、雲形、それらの
組み合わせ等の各種形状に形成することができる。更
に、これら窓明き部は、一枚の紙に1ヶ所である必要性
はなく、数ヶ所であっても良い。
【0014】(2) 肉 厚 本発明の透明な窓開き部を有する積層体の肉厚は、一般
に27〜75μm、好ましくは30〜65μmの厚みの
上記ヒートシール性透明樹脂フイルム層と、一般に10
0〜3,000μm、好ましくは130〜3,000μ
mの厚みの上記窓開き部を形成した紙層とから基本的に
構成されていることから、一般に127〜3,075μ
m、好ましくは140〜3,000μmの厚みのもので
ある。
【0015】(3) 物 性 本発明の透明な窓開き部を有する積層体は、透明樹脂フ
イルム上にエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を塗布す
ることによって得られるヒートシール性透明樹脂フイル
ム層と、窓開き部を形成した紙層とを積層してなるもの
であることから、少なくとも一方の面に透明樹脂フイル
ムが積層されているので、耐水性に優れているだけでな
く、内部の見える包装紙用として最適である。
【0016】[II] 透明な窓開き部を有する積層体の
製造方法 本発明の透明な窓開き部を有する積層体の製造は、23
0〜240℃の温度で溶融するエチレン・酢酸ビニル共
重合体樹脂を透明樹脂フイルム上に塗布することにより
得られたヒートシール性透明樹脂フイルム層を、窓開き
部を形成した紙層に積層することによって製造すること
ができる。
【0017】(1) ヒートシール性透明樹脂フイルム層
の製造溶 融 上記透明樹脂フイルム上にエチレン・酢酸ビニル共重合
体樹脂を塗布するためには、先ずエチレン・酢酸ビニル
共重合体樹脂を溶融させる必要がある。溶融は、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体樹脂を200〜260℃、好ま
しくは220〜250℃、特に好ましくは230〜24
0℃の温度で加熱することによって溶融することができ
る。
【0018】塗 布 上記の様にして溶融したエチレン・酢酸ビニル共重合体
樹脂を透明樹脂フイルム上に塗布する。塗布は、溶融し
たエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を、ロール等によ
って塗布することにより、透明樹脂フイルムの表面上に
一般に15〜60μm、好ましくは10〜50μm(樹
脂固形分として)の厚みで形成することができる。ま
た、ロールによって塗布する場合には、溶融したエチレ
ン・酢酸ビニル共重合体樹脂を溶融塗布して冷却するこ
とにより容易に塗布することができる。塗布は一般に片
側だけに、必要により両側に実施される。溶融したエチ
レン・酢酸ビニル共重合体樹脂が塗布された透明樹脂フ
イルムは、冷却され、巻き取られてヒートシール性透明
樹脂フイルム層のロールとなる。
【0019】(2) 窓開き部の形成 上記ヒートシール性透明樹脂フイルム層を積層するため
の窓開き部有する紙層としては、穴開け用型抜き機によ
って、用紙の一部を型抜きして窓開き部を形成した窓開
き部を形成した紙が用いられる。従って、この窓開き部
の周辺部分には必ず紙の一部が残存しているものであ
る。
【0020】(3) 積 層 上記窓開き部を形成した紙層に、透明樹脂フイルム上に
エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を塗布することによ
り形成した前記ヒートシール性透明樹脂フイルム層をヒ
ートシールにより積層することによって、本発明の透明
な窓開き部を有する積層体を得ることができる。積層
は、一般に熱ロールと圧縮ロールとの間を通過させるこ
とによって、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂が加熱
されて溶融し紙層の繊維に浸透し接着して積層すること
ができる。
【0021】[III] 積層装置 上記透明な窓開き部を有する積層体の製造に用いられる
積層装置としては、具体的には、図1及び図2に示す様
な、積層装置1及び1’を挙げることができる。すなわ
ち、図1に示す積層装置1においては、左側の印刷紙供
給装置2より予め窓開き部を形成した用紙3を熱ロール
4と圧縮ロール5とを組み合わせたヒートシール装置6
に送る。
【0022】一方、別途透明樹脂フイルム7a上にエチ
レン・酢酸ビニル共重合体樹脂7bを塗布することによ
り得られた前記ヒートシール性透明樹脂フイルム7を巻
いたロール7’よりヒートシール性透明樹脂フイルム7
を、熱ロール4と圧縮ロール5とを組み合わせたヒート
シール装置6に供給して積層する。上記圧縮ロール5の
表面には、厚さ3mmのシリコン又はテフロン製のゴム
ロール層5aが貼られているか、又は、該圧縮ロール5
の上に厚さ25〜100μmのシリコンエンドレスフィ
ルム8が掛ロール9との間に架けられて回転している。
従って、窓開き部を形成した用紙3は、シリコン又はテ
フロン製のゴムロール層5aを積層した圧縮ロール5と
熱ロール4とによって挟んで加熱・圧縮するか、或い
は、シリコンエンドレスフィルム8が回転している圧縮
ロール5と熱ロール4とによって挟んで加熱・圧縮する
ことにより、前記エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂7
bを溶融して、ヒートシールすることにより透明樹脂フ
イルム層7aとヒートシール性透明樹脂フイルム層7b
とを接着し、透明樹脂フイルム層7a/エチレン・酢酸
ビニル共重合体樹脂層7b/窓開き部を有する紙層3か
らなる積層体10を得る。
【0023】そして、この積層体10は、ヒートシール
装置6より送り出された状態では、分断した窓開き部を
有する紙層3が、連続する透明樹脂フイルム層7a/エ
チレン・酢酸ビニル共重合体樹脂層7bと積層されて、
繋がった状態のものであることから、その先のカッター
11により、窓開き部を有する紙層3の大きさに合わせ
て、ヒートシール性透明樹脂フイルム層7b(透明樹脂
フイルム層/エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂層)を
切断して、1枚ずつに分けられたヒートシール性透明樹
脂フイルム層7(透明樹脂フイルム層/エチレン・酢酸
ビニル共重合体樹脂層)/窓開き部を有する紙層3とか
らなる積層体10を得る。
【0024】また、上記図1に示す積層装置1では、圧
縮ロール5の表面にシリコン又はテフロン製のゴムロー
ル層5aが形成されており、その上にシリコンエンドレ
スフィルム8が回転していたが、この様なシリコンエン
ドレスフィルム8はシリコン又はテフロン製のゴムロー
ル層5aの交換が大変であることから、図2に示す様
な、積層装置1’を用いて、数千メートル単位のシリコ
ンフィルムのロール12を巻き出し側に使用して、それ
をロール13に巻き戻して再使用することにより行うこ
ともできる。
【0025】[IV] 用 途 本発明の透明な窓開き部を有する積層体は、透明樹脂フ
イルム上に125〜200℃の温度で溶融するエチレン
・酢酸ビニル共重合体樹脂を塗布することにより得られ
たヒートシール性透明樹脂フイルム層と、窓開き部を有
する紙層とからなる積層体で、透明な窓開き部を有する
ことから、上記の如き利点があり、以下の〜に示す
用途等にも使用することができる。 出版物の表紙、ケース カタログの表紙等の商業印刷用紙 葉書、封筒、招待状、ダイレクトメール等の通信用
紙 食品、薬品、衣料、酒類、日用品等に用いられる包
装用紙 手提げ袋、紙袋等の紙袋用紙
【0026】
【実施例】以下に示す実施例及び比較例によって、本発
明を更に具体的に説明する。 実施例1 (1) ヒートシール性透明樹脂フィルムの製造 内容積20リットルの容器に日本ポリケム(株)製エチ
レン・酢酸ビニル共重合体樹脂(酢酸ビニル含量:10
重量%、分子量:20,000)を1,000kg入れ
て、該容器を240℃の温度に加熱して溶融させた。こ
の溶融エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を、厚さ12
μmのユニチカ(株)製12μmPTMUポリエステル
フィルムの表面上にロールによって厚さ15μmの厚さ
で塗布した後、冷却してヒートシール性透明ポリエステ
ル樹脂フィルム(ポリエステルフィルム層12μm/エ
チレン・酢酸ビニル共重合体樹脂層15μm)のロール
を製造した。
【0027】(2) 積層体の製造 図1に示す様な積層装置1を用いて、5cm×6cmの
大きさの窓開き部を中央に形成したB2の大きさの厚さ
4,000μmのマニラボール紙3と、上記ヒートシー
ル性透明ポリエステル樹脂フィルム7とを、熱ロール4
と圧力ロール5を用いたヒートシール装置6でヒートシ
ールさせて積層し、カッター11でカットし、窓開き部
を有する積層体11を得た。得られた窓開き部を有する
積層体11は、1,500枚積層して24時間経過した
後でも、ブロッキングが生じなかった。また、この窓開
き部を有する積層体11の白さ、平滑性、光沢、窓の透
明性については目視にて行い、接着力については接着引
張り試験(引張角度:180度、試験片幅:25mm、
試験片長さ:200mm、引張速度:1分間)にて評価
した。その結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2 表1に示す層構成を実施例2のものに変更した以外は、
実施例1と同様にして実施した。その結果を表1に示
す。 比較例1及び2 表1に示す層構成を比較例1及び2のものに変更した以
外は、実施例1と同様にして実施した。その結果を表1
に示す。
【0030】実施例3 上記5cm×6cmの大きさの窓開き部を中央に形成し
たA4の大きさの上質紙3とヒートシール性透明ポリエ
ステル樹脂フィルム7とを、図2に示す様な積層装置
1’を用いて、積層した以外は実施例1と同様に実施し
た。得られた窓開き部を有する積層体11は、1,50
0枚積層しても、ブロッキングが生じないものであっ
た。
【0031】
【発明の効果】このような本発明の透明な窓開き部を有
する積層体は、透明樹脂フイルム上に230〜240℃
の温度で溶融する酢酸ビニル含量が10〜20重量%の
エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を塗布することによ
り得られたヒートシール性透明樹脂フイルム層と、窓開
き部を有する紙層とを積層したものであることから、透
明樹脂フイルムとヒートシール性透明樹脂フイルム層と
重ね合わせた際にも窓開き部を形成した部分のヒートシ
ール性透明樹脂フイルム層の露出部分にベタツキが生じ
なく、ブロッキングが生じて窓開き部の透明フィルムが
破れる等の問題が生じないし、内側に貼られた透明フイ
ルム層が剥がれて、内容物が漏れる等の欠点がない。ま
た、従来のように、印刷紙に樹脂接着剤を塗布する際
に、大量の有機溶剤を使用していないので、乾燥工程が
不要で、有機溶剤が飛散することも無く、大気公害汚染
や火災発生の危険性が無く、防災上の問題や、工場内で
の労働安全衛生面上等の問題も無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の透明な窓開き部を有
する積層体の製造に用いた積層装置の概略図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施例の透明な窓開き部
を有する積層体の製造に用いた積層装置の概略図であ
る。
【図3】図3は、従来の透明な窓開き部を有する積層体
の製造に用いた積層装置の概略図である。
【符号の説明】
1 積層装置 1’ 積層装置 2 印刷紙供給装置 3 窓開き部を形成した用紙 4 熱ロール 5 圧縮ロール 5a シリコン又はテフロン製のゴムロール層 6 ヒートシール装置 7 ヒートシール性透明樹脂フイルム 7’ ロール 7a 透明樹脂フイルム 7b エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂 8 シリコンエンドレスフィルム 9 掛ロール 10 積層体 11 カッター 12、13 ロール 20 窓貼り装置 21 樹脂接着剤 23 ロール 24 乾燥機 25 フィルムラミネート紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK41 AK68B BA03 BA07 BA10A BA10C BA25A BA25B BA25C DC11C DG10C EH46B EJ192 EJ422 GB16 JA04B JL01 JL02 JL12B JN01A YY00A YY00B YY00C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明樹脂フイルム上に230〜240℃の
    温度で溶融する酢酸ビニル含量が10〜20重量%のエ
    チレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を塗布することにより
    得られたヒートシール性透明樹脂フイルム層と、窓開き
    部を有する紙層とからなることを特徴とする、透明な窓
    開き部を有する積層体。
  2. 【請求項2】透明樹脂フイルムが12〜50μmの厚み
    で、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂が10〜50μ
    mの厚みで、紙層が100〜3,000μmの厚みであ
    る、請求項1に記載の透明な窓開き部を有する積層体。
  3. 【請求項3】230〜240℃の温度で溶融する酢酸ビ
    ニル含量が10〜20重量%のエチレン・酢酸ビニル共
    重合体樹脂を透明樹脂フイルム上に塗布することにより
    得られたヒートシール性透明樹脂フイルム層を、窓開き
    部を形成した紙層に積層することを特徴とする、透明な
    窓開き部を有する積層体の製造方法。
  4. 【請求項4】ヒートシール性透明樹脂フイルム層と窓開
    き部を形成した紙層との積層を、熱ロールと圧縮ロール
    に挟んでヒートシールする、請求項3に記載の透明な窓
    開き部を有する積層体の製造方法。
JP27430599A 1999-09-28 1999-09-28 透明な窓開き部を有する積層体及びその製造方法 Pending JP2001096681A (ja)

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