JP2001096411A - ツイストドリル - Google Patents

ツイストドリル

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JP2001096411A
JP2001096411A JP27392499A JP27392499A JP2001096411A JP 2001096411 A JP2001096411 A JP 2001096411A JP 27392499 A JP27392499 A JP 27392499A JP 27392499 A JP27392499 A JP 27392499A JP 2001096411 A JP2001096411 A JP 2001096411A
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JP
Japan
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drill
chip
chip discharge
discharge groove
heel
Prior art date
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Application number
JP27392499A
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English (en)
Inventor
Takashi Uejima
隆史 上島
Yoshihiro Kondo
芳弘 近藤
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Moldino Tool Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Tool Engineering Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はツイストドリルの切り屑排出溝を改
良し、切り屑排出時における切り屑噛み込みでのチッピ
ング防止や、切削油剤の切り屑排出溝への浸透促進によ
り、安定した性能を発揮するツイストドリルを提供す
る。 【構成】 超硬合金又はTiCN系サーメットで構成さ
れたツイストドリルにおいて、前記ツイストドリルの軸
直角断面視で、切り屑排出溝の心厚と接する近傍からラ
ンド部側にS字状に拡げ、該切り屑排出溝のヒール部に
凸部を与え、切刃の外周端縁とドリル軸線とを結んだ直
線に垂線をひき、該切り屑排出溝の凹部に接する垂線
と、前記ヒール部の凸部に接する垂線との幅をドリル直
径の0を越え25%以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超硬合金またはサーメ
ットで構成されたツイストドリル(以下、単にドリルと
略称する。)に係わり、特に、ドリル強度を損なうこと
なく、切り屑処理及び刃先の冷却効果の改善に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、超硬合金製のツイストドリルが多
用されつつある。超硬ドリルは、耐摩耗性に優れ、高送
り切削や重切削を行うことができる半面、靭性が低いた
めに抗折力などの機械的強度に劣り、このため、高速度
鋼のドリルに比べて芯厚を大きくし、ランド幅に対する
溝幅の比率を小さくして強度を補うようにしなければな
らない。例えば、特公昭61−30845号公報には、
超硬合金製のドリル本体の外周に2つの切り屑排出溝が
形成され、切り屑排出溝の回転方向を向く壁面の先端稜
線部に切刃が形成されたものである。ここで、ドリル本
体の芯厚はドリル直径の20〜35%と比較的大きく、
ドリル本体の軸線と直交する断面におけるランド幅Bに
対する溝幅Aの比率A/Bは0.6程度と比較的小さい
値に設定されている。また、上記特許の改良として、特
許2674124号には、溝幅比を大きくしたツイスト
ドリルが提案されている。両例とも切り屑排出溝の形状
は、切刃の外周端縁Qにこの端縁Qと上記ドリル本体1
の軸線とを結んだ直線Nと直交する垂線Lを引いたとき
に、この垂線Lに対して凹となる形状とされている。こ
のことは、切屑をある程度小さな曲率半径で強制的に曲
げることにより、切屑が加工穴の内壁面と擦過すること
がないように設計している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでは、超硬合金
の靱性が低いために、抗折力などの機械的強度が劣り、
心厚を大きくし、ランド幅に対する溝幅の比率を小さく
して強度を補っていた。しかし、この折損の原因を調べ
てみると、切り屑の噛み込みや切削油剤の不足により、
折損に至ることが分かった。そこで切り屑排出溝をラン
ド部側にS字状に拡げることで、切り屑排出時における
切り屑噛み込みでのチッピング防止や、切削油剤の切り
屑排出溝への浸透促進による、切り屑排出溝、加工穴内
壁、生成された切り屑の潤滑を計り、更にはヒール部に
曲率を与えることにより、工具取り扱い時の安全性を備
えた工具を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのため、本願発明は、
超硬合金又はTiCN系サーメットで構成されたツイス
トドリルにおいて、前記ツイストドリルの軸直角断面視
で、切り屑排出溝の心厚と接する近傍からランド部側に
S字状に拡げ、該切り屑排出溝のヒール部に凸部を設け
て、かつ、切刃の外周端縁とドリル軸線とを結んだ直線
に垂線をひき、該切り屑排出溝の凹部に接する垂線と、
該ヒール部の凸部に接する垂線との幅をドリル直径の0
%を越え25%以下にしたことを特徴とするツイストド
リルである。
【0005】
【作用】図1〜図3面を参照しつつ説明する。先ず、ツ
イストドリルの軸直角断面図における切り屑排出溝の心
厚と接する近傍からヒール部にかけてその形状を略S字
状としたことにより、刃先で生成された切り屑は、切り
屑排出溝と加工穴内壁を擦過しながら、切り屑排出溝に
沿って外部に排出されるが、その際加工穴内壁等との摩
擦により、一部切り屑の流れが変化し、切り屑の噛み込
みを引き起こし、その力が肉厚の薄いヒール部突端に加
わった場合、チッピングが起こすことが分かった。略S
字状は、ドリルの心厚と接する近傍からヒール部までの
形状を現したものであるが、S字の上の部分は刃溝底部
により形成する。S字の下の部分は、刃溝底部をそのま
ま延伸させずに、ヒール部で凸状の丸味を持たせること
により形成する。このように、切り屑排出溝の心厚と接
する近傍からランド部側にS字状に拡げることにより、
まず、S字状の上の部分、すなわち切り屑排出溝底部
は、切り屑のカール(強圧縮)が行われるため適度な曲
率(0.10D〜0.30D程度)を設けるが、その接
触する長さはほとんど考慮されていない。本願発明では
その接触する長さをヒール部の曲率を設けることにより
短し、心厚と接する近傍から30度〜120度で凹曲面
から凸曲面へ変曲させている。従って、切り屑は十分に
カールされて排出溝に沿って外部へ排出される。更に望
ましくは、心厚と接する近傍から45度〜90度であ
る。
【0006】また、従来のドリルでは切り屑が切り屑排
出溝一杯になって排出され、十分に切削油剤をドリル先
端部まで供給できず、切り屑排出溝の潤滑不足により、
一部切り屑の方向が変化する。そのためS字状に、特に
S字の下の部分のスペースにより、切削油剤が浸透し供
給されるため切り屑排出溝の潤滑性を補うことができ
る。
【0007】ヒール部に凸状丸味を与えることにより、
ヒール部の欠け、チッピングにより切り屑が絡みついて
詰まりを起こすことを減少させることができる。ヒール
部の丸味はドリル直径の0.05〜0.25程度の丸見
て良いが、更に、前記ヒール部の頂部とランド部の切り
屑排出溝側の端部とは、様々な態様がとりうる。図3で
は曲率をそのまま生かしてランド部の端部と結んでい
る。この部分のスペースをより拡げる意味で直線状に結
んでも良く、更には、凹む形状で結んでも良い。これら
の場合には、いずれも切削油剤等の浸透により有効であ
る。
【0008】切刃の外周端縁とドリル軸線とを結んだ直
線に垂線をひき、該切り屑排出溝の凹部に接する垂線
と、該ヒール部の丸味の頂部に接する垂線との幅をドリ
ル直径の0%を越え25%以下にしたのは、0%ではS
字状の上の部分と、S字下の部分の接続部が直線とな
り、刃先で形成された切り屑は、排出溝の凹部を擦過し
た後、ランド部側に直進し、加工穴内壁にぶつかるため
切り屑の方向が変化してしまい、25%を越えると切り
屑排出溝の凹部曲率が小さくなり、刃先で生成された切
り屑は急激に曲げられ、押し潰されるので、切り屑排出
溝に詰まり、切削が出来なくなるため、0を越え25%
以下とした。更に、望ましくは2%〜15%で有る。以
下、実施例に基づき本発明を具体的に説明する。
【0009】
【実施例】本発明例として、超微粒子超硬合金製のドリ
ル直径=8mmを用いて、図3に示すようなS字状とな
し、切り屑排出溝の凹部に接する垂線と前記ヒール部の
曲率の頂部に接する垂線との幅が4%のツイストドリル
を10本用いて、切削速度=60m/min、1回転当
りの送り量=0.2mm/rev、加工深さ=24m
m、湿式切削の条件で、SCM440(HB250〜3
00)を100穴加工し、加工後のドリルヒール部分の
状態を観察した。尚、本発明例にはTiAlN膜を被覆
し切削試験を行った。比較のため、従来のようにヒール
部に曲率を設けていないドリルも、同様に試験を10
本、行い、その結果も表1に併記する。
【0010】
【表1】
【0011】表1より、本発明例のように、ヒール部の
溝形状をS字状としたドリルでは、ヒール部のチッピン
グの発生が2/10と減少し、それを起因として生じる
外周刃のチッピングも無いのに対し、従来例では、7/
10とヒール部に生じ、また外周刃部にもチッピングが
生じていた。
【0012】更に、同様の切削条件で穴加工を継続し
た。2000穴加工後の逃げ面最大摩耗量VBmax
(mm)を測定した結果を表2に示す。
【0013】
【表2】
【0014】表2より、穴加工数を2000穴まで行う
と、本発明では切削油剤の浸透促進により刃先の冷却を
図ることができるため、摩耗量が減少し、良好な性能を
示したが、従来例では、摩耗量が1.5倍程度大きくな
り、また、切り屑等の絡みつきが多くなり、絡みついた
切り屑等の除去を行いながら穴加工を継続しなければな
らなかった。
【0015】
【発明の効果】本願発明を適用することにより、ドリル
の刃溝をよりランド部側に拡げることが出来るため、切
り屑排出溝をより広くする事ができ、安定した切削性能
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明例のドリルの正面図を示す。
【図2】図2は、本発明例のドリルの軸方向先端視を示
す。
【図3】図3は、図1の軸直角断面図を示す。
【図4】図4は、従来例の軸直角断面図を示す。
【符号の説明】
1 ドリル本体 2 外周刃 3 先端刃 4 切り屑排出溝 5 ランド部 6 S字状 7 ヒール部 8 外周端縁 9 切り屑排出溝の凹部に接する垂線 10 ヒール部の曲率の頂部に接する垂線 11 10、11により規定される幅 D 直径 W 心厚 O 軸心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超硬合金又はTiCN系サーメットで構
    成されたツイストドリルにおいて、前記ツイストドリル
    の軸直角断面視で切り屑排出溝の心厚と接する近傍から
    ランド部側にS字状に拡げ、該切り屑排出溝のヒール部
    に凸部を設け、かつ、切刃の外周端縁とドリル軸線とを
    結んだ直線に垂線を設け、該切り屑排出溝の凹部に接す
    る垂線と、該ヒール部の凸部に接する垂線との幅をドリ
    ル直径の0%を越え25%以下にしたことを特徴とする
    ツイストドリル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のツイストドリルにおい
    て、該凸部とランド部の切り屑排出溝側の端部とを直線
    又は曲線で繋いだことを特徴とするツイストドリル。
JP27392499A 1999-09-28 1999-09-28 ツイストドリル Pending JP2001096411A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009054400A1 (ja) 2007-10-26 2009-04-30 Sumitomo Electric Hardmetal Corp. ツイストドリル
DE112020004723T5 (de) 2019-10-01 2022-06-15 Tanaka Denshi Kogyo K.K. Drahtbondstruktur, hierfür verwendeter Bonddraht und Halbleitervorrichtung

Cited By (5)

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EP2213397A1 (en) * 2007-10-26 2010-08-04 Sumitomo Electric Hardmetal Corp. Twist drill
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