JP2001096324A - 配管及びタンク類の製造方法並びに組立構造 - Google Patents
配管及びタンク類の製造方法並びに組立構造Info
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Abstract
工機によらずに、主としてプレス加工だけで、複雑な形
状の配管やタンク類でも、金属板から極めて高能率に、
且つ、金属板の継ぎ目が高度に気密シールされた状態で
作れる様にする。 【解決手段】配管やタンク類は、金属板からプレス成形
した複数の分割部分を、配管やタンク類の形態に合体さ
せた構成を備えており、各分割部分の縁端部に延設した
フランジ同士の重合個所が、プレス成形手段により、高
度な気密シール状態を以て、略円筒状に丸め込まれてい
ることを特徴とする。
Description
て、殆どプレス加工のみによって、配管や、任意の立体
形状を備えた異形配管乃至はタンク(容器)類等を、極
めて能率的に、然も、金属板の継ぎ目部分の気密度を十
分に確保した状態で製作出来る様にした、配管やタンク
等の製造方法及び組立構造に関する。
ニホールドの様に、複雑な立体形状を備えた配管類を作
るには、その横断面図としての図14に示した様に、金
属板から、管径方向に二分割してプレス成形した、配管
100の両分割部分101と102とを、配管100の
形状に突き合わせ、各分割部分の縁端部に延設したフラ
ンジ103同士の重合個所を、シーム溶接して気密に接
合させる方法が一般に採られて来た。この様に、プレス
加工と溶接加工とを併用して作られる、配管やタンク類
は、排気マニホードに限られず、自動車以外の他の様々
な産業分野に於いても数多く見られる。
等の缶類や、石油ストーブの燃料タンク等は、素材とな
る金属板から、複数部分に分割してプレス成形したう
え、缶やタンクの形態に突き合わせ、各分割部分の縁端
部に延設してあるフランジ同士の重合個所を、巻締機や
巻込加工装置によってカシメ接合する方法が採られて来
た。
は、それなりの熟練技術を要する上に、溶接速度が遅
く、均質な製品を得難く、作業の環境や安全性に問題が
ある等、総じて、加工費がかなり嵩む難点がある。
プレス成型したうえ、各分割部分を、巻締機や巻込加工
装置を用いて接合々体させる方法も、接合速度がかなり
低いうえに、加工品の形状が異なる毎に、それに対応し
た加工装置を用意しなければならず、汎用性に欠けるの
で、多種・少量生産には全く適合しない。
車の排気管等を、複数部分に分割してプレス成形した
後、分割端同士の突き合わせ合体個所を、溶接によらず
に、主としてカシメ加工のみによって、然も、気密に接
合させることが出来る、新規な組立方法を創案し、先
に、「特願平10−261459」として特許出願して
いる。
生産性が遙かに高いという優れた特長を備えている。然
し、極めて高度の耐震強度が要求される場合には、カシ
メ接合のみによっては、接合個所の万全な気密保持を確
証し難いきらいがあった。
を更に発展させて、難点の多い溶接加工や、既存の巻締
機乃至は巻込加工機によらず、又、カシメ加工にもよら
ずに、主として、プレス成形加工のみによって、複雑な
形状を備えた配管やタンク類でも、素材となる金属板か
ら高能率に、且つ、金属板の継ぎ目部分の気密度が高度
に保たれた状態で製造出来る様にした、配管及びタンク
類の製造方法並びに組立構造を提供するにある。
の、本発明による配管及びタンク類の製造方法は、配管
やタンク類を、金属板から複数部分に分けてプレス成形
し、その際に、各分割部分の縁端部に塑性加工用のフラ
ンジを外向きに延設するプレス成形工程と、前記各フラ
ンジを略L形に屈曲させ、且つ、この屈曲個所の先端部
に小湾曲部分を設ける、フランジの曲げ工程と、該曲げ
工程を経た前記各分割部分を、配管又はタンク類の形態
に合体させる合体工程と、該合体工程に於いて重合され
た前記フランジ同士を、プレス成形手段により、その全
長にわたって略円筒状に一挙に丸め込み、前記重合個所
を高度な気密シール状態で接合させる丸め込接合工程と
を含むことを特徴とする。そして、前記プレス成形手段
として、前記略円筒状の接合個所の外周面に対応した形
状のプレス面を備えたプレス型を用いるとよい。
立構造は、金属板からプレス成形した複数の分割部分
を、配管やタンク類の形態に合体させた構成を備えてお
り、前記各分割部分の縁端部に延設したフランジ同士の
重合個所が、プレス成形手段により、高度な気密シール
状態を以て、略円筒状に丸め込まれていることを特徴と
する。
を、幾つかの実施例を挙げて、逐次説明する。先ず、本
発明を、単純な直管形の配管に適用した第1実施例に就
いて、図1〜図6を参照しながら説明する。
分を含む部分斜視図である。この配管A1は、金属板を
プレス成形して夫々半円筒形に2分割して作られた、両
分割部分1A及び1Bから成り、夫々の分割縁部に延設
されて、互いに重なり合っているフランジ2,2同士
を、後述する様に、プレス成形手段によって、その全長
にわたって一挙に、略円筒状に丸め込むことによって、
配管A1の形態に組立てている。
加工を施された、重合状態にあるフランジ2,2同士
は、その重合面を高度に気密シールされている。
〜図6を参照しながら説明する。素材となる金属板10
(図2,図3参照)の材質は、この場合、SUS410
で、その板厚は、1.5mmである。勿論、この材質と
板厚には限られない。
(d)及び図3の(e)〜(h)に示した様に、夫々一
連の連続したプレス工程を経て、フランジ2の部分を、
(d)及び(h)の形態に曲げ加工される。
幅の金属板10の両側端の所定幅部分を残して、半円筒
形にプレス成形する。次いで、図の(b)及び(f)の
工程では、上記の両側端部分の幅寸法を規定幅にトリミ
ングして、両分割部分1A及び1Bの各分割縁部にフラ
ンジ2を外向きに延設した形態にする。尚、一方の分割
部分1Aのフランジ2の幅は、他方の分割部分1Bのフ
ランジ2の幅より、所定寸法だけ広くしている。
(c)、及び図3の(g)に示した様に、同方向に湾曲
させて、小湾曲部分aを形成させる。この小湾曲部分a
の幅寸法や曲率は、配管の材質、肉厚、管径等に応じて
適宜に選定することによって、後述する丸め込接合工程
を支障無くスムーズに行うことが出来る様になる。
示した様に、各フランジ2をその幅方向に、直角より所
定角度だけ鈍角となる様に、同じ角度に夫々屈折させ
て、屈曲部分bを設ける。かくして、両分割部分1A,
1Bの、夫々のフランジ2の曲げ加工が完了する。
て、配管A1を組立てる工程に移る。それには、先ず、
半円筒形の両分割部分1A,1Bを、図4の(i)に示
した様に、円筒状に合体させる。各フランジ2の上記し
た屈折角は鈍角なので、分割部分1A側の小湾曲部分a
が、この合体を妨げる不具合は生じない。かくして、互
いに対向する左右1組のフランジ2,2同士は、幅のよ
り広い方のフランジ2が外側になった状態で、自づから
重合される。
bは、図4の(i)に見られる様に、90度よりやや鈍
角に外側向きに傾いている。そこで、次工程の丸め加工
をスムーズに行える様にする為に、図4の(j)に示し
た様に、この屈曲部分bを、鈍角から略直角になる迄曲
げ込む。それには、図4に示した様に、上下一組のプレ
ス型C1及びC2を使うとよい。
場合には、フランジ2同士を当接させるのに先だって、
この当接面に、予め、液状ガスケツト(図示略)を塗布
して置くとよい。又、上記の合体工程を経て重合状態に
あるフランジ2,2同士が、相互にズレ動く恐れを無く
す為に、屈曲部分bより内側の個所に於いて、この重合
個所に適宜の間隔を隔ててスポット溶接を行ってもよ
い。
合わされた両分割部分1A,1Bの左右両側の、重合さ
れたフランジ2,2の部分を、上下一組のプレス型D1
及DC2の間に夫々セットする。
を、略半円筒状の樋形に形成している。一方、上側のプ
レス型D1のプレス面は、フランジ2の基端側の屈曲さ
れていない部分に当接させるべく、略平坦面にしてい
る。そして、各フランジ2には、既述の様に、屈曲部分
bの先端部を内向きに屈曲させて、小湾曲部分aを設け
ている。
5の(l)に示した様に、上下のプレス型D1とD2間
で強圧すると、夫々の屈曲部分bが、その全長にわたっ
て瞬時に、内側向きに略円筒状にスムーズに丸め込まれ
る。
よって、重ね合わされた一組のフランジ2,2の接合面
は強固に圧接された状態になる。かくして、両分割部分
1A、1Bの相互の接合個所が高度に気密シールされ
た、図6に示した横断面形状を備える配管A1が、金属
板10から、一連のプレス工程を経させるだけで、或い
は、必要に応じて、部分的なスポット溶接工程を付加す
るだけで、極めて能率的に迅速に組上がる。
使われる配管A1であれば、上記のフランジ2同士のプ
レス接合を終えた後、この接合個所の全長にわたって、
アークスタッド溶接等の溶接加工をスポット的に施せ
ば、接合強度をより高めることが出来る。
している。略L形に屈曲されたこの配管A2は、管内の
流路を、仕切板21によって2分割したところに特徴が
ある。この仕切板21は、その両側端部を、接合すべき
一組フランジ2,2間に挟み込ませている。又、仕切板
21は、幅方向に波打状に屈曲させて、配管A2の熱伸
縮に追従出来る様にしている。
エンジン用の、排気浄化ユニットが組込まれた排気管に
適用した、第3実施例の配管A3を示している。この配
管A3は、L形に湾曲した排気管31の各末端に、排気
浄化用の触媒を充填した主浄化ユニット及び副浄化ユニ
ットの、夫々のケーシング32及び33を、排気管31
と一体に形成させた形態を備えている。
組み込んだ配管の作り方は、先ず、この配管を、排気管
31、主ケーシング32、副ケーシング33、及び、円
錐筒34の、4つの部分に分けて、夫々、図14に説明
されている既述の方法によって、個別に作る。然る後、
これ等4部分を溶接して、排気管の形態に合体させてい
た。
を作る場合、本発明方法によれば、上記の従来製法とは
比較にならない程、生産性を高めることが出来る。然
も、主としてプレス成形のみによって作られるので、極
めて均質な製品が得られる。
の排気マニホールドに適用した、第4実施例の配管A4
を示している。分岐管の一種と言えるこの配管A4の製
法は、基本的には、第1実施例の配管A1のそれと同じ
なので、製法の説明は省略する。
適用した、第5実施例の配管A5を示している。この配
管A5の製法も、第1実施例の配管A1のそれに準ず
る。
ク類の製造に適用した、第6実施例を示している。この
実施例の、図示のタンクBは、扁平な直方体状に形成さ
れており、その上面の一個所に、管継手40を溶接して
いる。
の製法と同じである。即ち、先ず、タンクBの素材とな
る金属板から、夫々最中の皮状の、両分割部分41A及
び41Bをプレス成形する。その際に、各分割部分41
A,41Bの分割縁部の全周にわたって、フランジ2を
延設して置く。
ランジ2に、図2,図3に示したと同様な、予備的な曲
げ加工を施す。この予備加工を夫々施した両分割部分4
1A,41Bは、次に、図4に示した様に、タンクの形
態に合体させたうえ、重合させた両フランジ2,2を、
図5に示した様に、上下一組のプレス型を用いてその全
長にわたって一挙にプレス成形すれば、図示の形態のタ
ンクBを、殆ど瞬時に組立てることが出来る。管継手4
0は、溶接により後付けすればよい。
ランジ2,2が、図示の様に円筒状に丸め込まれてい
る。そして、この重合面は、強大なプレス圧によって高
度に気密シールされた状態になる。然も、円筒状に丸め
込まれたフランジ2は、二分割構造のタンクBの継ぎ目
個所を、強固に補強する役割も果たしてくれる。
明による、配管及びタンク等の製造方法並びに組立構造
によれば、以下に列挙した如き優れた効果が得られる。 (a)金属板から複数部分に分けてプレス成形した各分
割部分を、溶接により、管やタンク類の形状に合体させ
る従来製法に比べて、溶接によらず、殆どプレス成形加
工だけで足りる本発明方法の方が、比較にならない程生
産性を高められる。 (b)溶接加工法の難点である、溶接速度が遅い、熟練
技術を要する、作業環境が極めて悪い、製品の均質性に
欠ける、等の諸問題も解消出来る。 (c)金属板からプレス成形した複数の分割部分同士
を、巻締機や巻込加工機を用いてカシメ接合させる従来
方法に比べても、遙かに高能率で生産出来る。 (d)各分割部分の分割縁部に延設したフランジ同士
を、重合状態でプレス加工するだけで、この重合個所の
接合と、高度な気密シールとを一挙に行える。 (e)プレス成形加工により円筒状に丸め込まれたフラ
ンジの部分が、組上がった配管やタンク類の、動的及び
静的加重に対する構造強度を大幅に向上させてくれる。
た第1実施例を示すもので、排気管の部分斜視図であ
る。
属板からプレス成形したうえ、フランジを予め曲げ加工
する工程を、一半側の分割部分に就いて示した説明図で
ある。
示した説明図である。
配管の形に合体させる工程の説明図である。
手段により円筒状に巻き込んで、気密にシール状態で接
合させる工程の説明図である。
2実施例を示すもので、この配管の部分斜視図である。
が組込まれた排気管に適用した第3実施例を示すもの
で、この配管の側面図である。
ドに適用した第4実施例を示すもので、その斜視図であ
る。
例を示すもので、その斜視図である。
すもので、その側面図である。
管の横断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 配管やタンク類を、金属板から複数部分
に分けてプレス成形し、その際に、各分割部分の縁端部
に塑性加工用のフランジを外向きに延設するプレス成形
工程と、 前記各フランジを略L形に屈曲させ、且つ、この屈曲個
所の先端部に小湾曲部分を設ける、フランジの曲げ工程
と、 該曲げ工程を経た前記各分割部分を、配管又はタンク類
の形態に合体させる合体工程と、 該合体工程に於いて重合された前記フランジ同士を、プ
レス成形手段により、その全長にわたって略円筒状に一
挙に丸め込み、前記重合個所を高度な気密シール状態で
接合させる丸め込接合工程とを含むことを特徴とする配
管及びタンク類の製造方法。 - 【請求項2】 前記プレス成形手段として、前記略円筒
状の接合個所の外周面に対応した形状のプレス面を備え
たプレス型を用いることを特徴とする請求項1記載の配
管及びタンク類の製造方法。 - 【請求項3】 金属板からプレス成形した複数の分割部
分を、配管やタンク類の形態に合体させた構成を備えて
おり、 前記各分割部分の縁端部に延設したフランジ同士の重合
個所が、プレス成形手段により、高度な気密シール状態
を以て、略円筒状に丸め込まれていることを特徴とする
配管及びタンク類の組立構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27426399A JP2001096324A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 配管及びタンク類の製造方法並びに組立構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27426399A JP2001096324A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 配管及びタンク類の製造方法並びに組立構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001096324A true JP2001096324A (ja) | 2001-04-10 |
Family
ID=17539247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27426399A Pending JP2001096324A (ja) | 1999-09-28 | 1999-09-28 | 配管及びタンク類の製造方法並びに組立構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001096324A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012055192A (ja) * | 2010-09-06 | 2012-03-22 | Kubota Corp | 穀粒搬出装置における吐出口構成部材、及びその製造方法 |
JP2012226870A (ja) * | 2011-04-15 | 2012-11-15 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | 燃料電池モジュール |
CN105033079A (zh) * | 2015-08-24 | 2015-11-11 | 鞍山松意机器人制造有限公司 | 一种全自动扣缝装置 |
KR101851095B1 (ko) * | 2008-03-13 | 2018-04-20 | 엔테그리스, 아이엔씨. | 관형 환경 제어 요소를 갖는 웨이퍼 용기 |
-
1999
- 1999-09-28 JP JP27426399A patent/JP2001096324A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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