JP2001095541A - ビター系炭酸飲料 - Google Patents

ビター系炭酸飲料

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JP2001095541A
JP2001095541A JP28125699A JP28125699A JP2001095541A JP 2001095541 A JP2001095541 A JP 2001095541A JP 28125699 A JP28125699 A JP 28125699A JP 28125699 A JP28125699 A JP 28125699A JP 2001095541 A JP2001095541 A JP 2001095541A
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carbonated beverage
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Koichi Yoshimura
公一 吉村
Tatsuyuki Kudo
辰幸 工藤
Mitsuro Uchida
充郎 内田
Nagisa Toda
なぎさ 戸田
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KUMAMOTOKEN KAJITSU NOGYO KYOD
KUMAMOTOKEN KAJITSU NOGYO KYODO KUMIAI RENGOKAI
Yakult Honsha Co Ltd
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KUMAMOTOKEN KAJITSU NOGYO KYOD
KUMAMOTOKEN KAJITSU NOGYO KYODO KUMIAI RENGOKAI
Yakult Honsha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビールのように飲用場面を限定されず、優れ
た嗜好性、清涼感、止渇感を有する新規のビター系炭酸
飲料を提供する。 【解決手段】 にがうり果実を水洗、ブランチング後た
だちにミクログレーダーで破砕し、プレス搾汁を行う。
搾汁液をプロテアーゼによる酵素処理を行った後、殺菌
し、次にペクチナーゼによる酵素処理を行い、遠心分離
後加熱して酵素を失活させる。冷却後珪藻土ろ過を行
い、殺菌・冷却してにがうり透明搾汁液(ストレート)
を得る。該透明搾汁液20%、麦芽エキス0.5%、麦芽糖4
%、50%乳酸0.06%、ビールフレーバー0.1%、ガス容
量2.5Vol.の処方で飲料を調整し、缶に充填後70℃1
0分の殺菌を行い、にがうり入り炭酸飲料(ビール風)
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、にがうり及び/又
はゲンチオオリゴ糖の持つ苦味を利用したビター系炭酸
飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】にがうり(ツルレイシ)はウリ科蔓性の
植物で、東インド、熱帯アジア地方を原産とし、日本で
は沖縄や九州で多く栽培されている。特に沖縄では「ゴ
ーヤー」と呼ばれ、夏の代表野菜として様々な料理に使
用されている。にがうりは、その名の通り苦味があるの
が特徴で、この苦味成分に健胃作用があるといわれてい
る。 また、ビタミンC含量が120mg/100gと
非常に高く、夏ばて防止効果があるといわれている。さ
らに最近では血糖降下作用のあることも明らかになって
きており、健康野菜として日本全国でも消費が増加して
いる。
【0003】この様ににがうりは現在の健康ブームに適
した野菜であるが、生食での消費がほとんどであり、い
つでもどこでも利用できるというものではなく、また、
保存可能な加工品とされることは少なかった。従来技術
による加工品として「ゴーヤージュース」や「ゴーヤー
茶」等があるが、充分な嗜好レベルに達したものはな
く、しかも生理効果の有効成分である苦味成分が抑制さ
れている場合が多く、独特の苦味が有効に利用されず、
生理効果も低減されてしまっている。
【0004】一方、β−グルコオリゴ糖の一種であるゲ
ンチオオリゴ糖は、ノンカロリーの糖質であり、ビフィ
ズス菌の増殖効果のあることが知られている。このゲン
チオオリゴ糖は糖質ではあるものの苦味を有しているの
が特徴であり、これを利用した飲食物の製造方法も開示
されている(例えば、特開平3−83557号)。しか
し、これまでに充分な嗜好レベルに達したゲンチオオリ
ゴ糖を含有した飲食物は存在せず、ゲンチオオリゴ糖の
高い生理機能を活用し、しかも充分な嗜好性をもった飲
食物の開発が期待されてきた。
【0005】ところで、食品用の加工品には様々な形態
のものがあるが、飲料はその代表的なものであり、種
類、容器、容量等で多種多様なものが販売されている。
夏場の暑いときには清涼感や止渇感、爽快感が得られる
飲料が好まれ、このようなものとしては、例えばコーラ
やサイダーのような炭酸飲料が挙げられる。
【0006】しかし、これらの従来の飲料は甘さの強い
ものが多く、その甘さのために口の中でべたつきを生じ
るため、止渇効果が弱いのが欠点である。また、甘い炭
酸飲料は現在の甘さ離れの時代には適さない。甘くない
止渇効果のある炭酸飲料としてビールが挙げられるが、
アルコールを含有するため、飲用者や飲用場面に制限が
ある。また、ノンアルコールビールも市販されてはいる
が、ビールとの間には嗜好レベルに差があり、市場は縮
小傾向にある。このため、市場ではこれらに替わるビ夕
ー系炭酸飲料の登場が期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、ビ
ールのように飲用場面を限定されず、優れた嗜好性、清
涼感、止渇感を有する新規のビター系炭酸飲料を提供す
ることを課題としている。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明者らは、上記課題を解決
するために鋭意研究を行った結果、健康野菜であるにが
うりの搾汁液もしくはゲンチオオリゴ糖に炭酸を混合す
ることにより、優れた風味、爽快感、止渇感を有するビ
ター系飲料が得られることを見出し、本発明を完成し
た。すなわち、本発明のビター系炭酸飲料は、にがうり
搾汁物及び/又はゲンチオオリゴ糖を含有することを特
徴とする。
【0009】また、本発明のビター系炭酸飲料は、上記
含有物に加えて、更にビタミンB1及び/又はホップ抽
出物から選ばれる1種又は2種以上のものを含有するこ
とを特徴とする。
【0010】また、本発明のビター系炭酸飲料は、上記
各手段において、にがうり搾汁物として、にがうり果実
を搾汁して得られる混濁搾汁液に透明処理を施して得ら
れる透明搾汁液を用いることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の構成要件であるにがうり
搾汁物は、原料となるにがうり果実をそのまま、又は破
砕した後搾汁して得られる搾汁液、又はその加工物のこ
とであり、例えば、にがうり果実を水洗後ブランチング
を行って破砕・搾汁した混濁搾汁液、該混濁搾汁液に酵
素処理や珪藻土ろ過等の透明処理を施して得られる透明
搾汁液、又は、それらを濃縮あるいは乾燥させた乾固物
等が挙げられる。
【0012】混濁搾汁液及び透明搾汁液は、両者を単独
あるいは組み合わせて使用できるが、混濁搾汁液に炭酸
を混合すると容器への充填時にガッシング(泡噴き現
象)を生じやすいため、透明搾汁液の使用が望ましい。
【0013】にがうり搾汁液の使用量は特に限定されな
いが、ストレートの搾汁液として終濃度5質量%〜10
0質量%(以下、質量%は%と略す。なお、「質量%」
の単位表記は、従来使用されていた「重量%」を計量法
の改正に伴い、単に言い換えたものである。)が好まし
く、特に10%〜50%が好ましい。5%未満では、に
がうり由来の苦味を充分に付与することが困難であり、
100%を越えると爽快感、止渇感が得られにくい。な
お、ストレートの搾汁液のBx(ブリックス:可溶性固
形分濃度)はおよそ2であるので、濃縮又は稀釈した搾
汁液を用いる場合には、これを基準として使用量を設定
すればよい。
【0014】また、ゲンチオオリゴ糖はβ−グルコシダ
ーゼをグルコースやβ−グルコオリゴ糖に作用させて製
造するものであり、特願昭63−46313号、特願平
1−41289号に詳細に説明されている。市販品とし
ては「ゲントース♯45」や「ゲントース♯80」(と
もに日本食品化工株式会社)がゲンチオオリゴ糖含有シ
ラップとして入手可能である。ゲンチオオリゴ糖の使用
量は特に限定されないが、「ゲントース♯45」を使用
する場合であれば0.5%〜10%が好ましく、特に1
%〜5%が好ましい。0.5%未満ではゲンチオオリゴ
糖由来の苦味を充分に付与することが困難であり、10
%を越えると爽快感、止渇感が得られにくい。
【0015】更に、にがうり搾汁液とゲンチオオリゴ糖
とを併用すれば、特に好ましいビター感、爽快感、止渇
感を有する炭酸飲料を得られる。その際、にがうり搾汁
液(ストレート)がゲンチオオリゴ糖より多くなる様に
使用するのが望ましい。本発明の炭酸飲料に混合する炭
酸の量も特に限定されず、最終製品のガス容量として、
1〜5Vol.、特に1.5〜4Vol.が好ましい。なお、「V
ol.」は、「ガスボリューム」のことであり、「ガス容」
ともいう。標準状態(1気圧・0℃)においての炭酸ガ
ス入り飲料中に溶けている炭酸ガスの容積と、その飲料
の容積とを比で表したもので、飲料中の炭酸ガスの含有
量を表す単位として用いられている。1気圧(絶対圧
力)・15.6℃において、純水1l中にほぼ1lの炭
酸ガスがとけ込んでいるとき、これを1ガスボリューム
という。
【0016】本発明のビター系炭酸飲料に、更に、ビタ
ミンB1及び/又はホップ抽出物を混合すると、にがう
り搾汁液、ゲンチオオリゴ糖の単独添加に比べ、苦味の
質が更に向上し、爽快でパンチの効いた苦味を得られ
る。なお、ビタミンB1としては、例えば、チアミン塩
酸塩、チアミン硝酸塩、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、
チアミンナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩、ビスべ
ンチアミン、チアミンプロピルジスルフィド、チアミン
テトラヒドロフルフリルジスルフィド(フルスルチアミ
ン)、チアミン−8(メチル−6−アセチルジヒドロチ
オクテート)ジスルフィド及びそれらの塩(例えば塩酸
塩など)、チアミンジスルフィド、チアミンモノフオス
フェートジスルフィド、O,S−ジカルベトキシチアミ
ン及びそれらの異性体などが挙げられる。中でも、ジベ
ンゾイルチアミン塩酸塩、ビスべンチアミンを用いれ
ば、本発明の炭酸飲料の風味がより好ましくなる。
【0017】これらの苦味素材の添加量は特に限定され
ないが、ビタミンB1としてジベンゾイルチアミン塩酸
塩を使用する場合であれば0.0005〜0.003%、
ホップ抽出物として「ホップエキスC」(東洋グルケン
株式会社)を使用する場合であれば0.05〜0.5%程
度が好ましい。添加量がこの範囲より少ないと苦味の質
の向上効果が弱く、多いと苦味がくどくなる。
【0018】本発明に係るビター系炭酸飲料の製造は常
法により行えばよい。また、副原料として、にがうり搾
汁物及び/又はゲンチオオリゴ糖、ビタミンB1及び/
又はホップ抽出物に甘味料、酸味料等を混合する。使用
する甘味料、酸味料の種類に制限はなく、グルコース、
シュークロース、フルクトース、マルトース、異性化糖
等の一般糖類、マルチトール、エリスリトール、ソルビ
トール、キシリトール、還元水飴等の糖アルコール類、
アスパルテーム、ステビア、酵素処理ステビア、ソーマ
チン、スクラロース、アセスルフェームK等の高甘味度
甘味料、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、コハク酸
等の酸味料等いずれも好適に使用できる。
【0019】甘味料、酸味料の使用量も特に限定されな
いが、少ないと風味のバランスが悪く、ボディーが弱く
なり、多いとにがうり特有の苦味が消失するのでにがう
りの使用量に合わせて調整するのが良い。また、副原料
としてレモン等の果汁、ピーマン等の野菜汁、ビタミン
C等のビタミン類、カルシウム等のミネラル類、牛乳等
の乳原料、香料、色素、乳化剤、安定剤等を添加しても
良い。更に、キラヤサポニン、ユッカフォーム抽出物な
どの起泡剤も添加することができる。
【0020】最後に炭酸ガスを周知の方法で混合し、缶
やビンあるいはペットボトルヘの充填、殺菌、冷却の工
程を経て本発明の炭酸飲料が完成する。
【0021】
【実施例】(搾汁液の製造例1)にがうり果実を水洗、
ブランチング後ただちにミクログレーダーで破砕し、プ
レス搾汁を行った。搾汁液をプロテアーゼによる酵素処
理を行った後、殺菌し、次にペクチナーゼによる酵素処
理を行い、遠心分離後加熱して酵素を失活させた。冷却
後珪藻土ろ過を行い、殺菌・冷却後、缶に充填してにが
うり透明搾汁液(ストレート)を得た。
【0022】(実施例1、2)表1の処方に従い飲料を
調製し、缶に充填後70℃10分の殺菌を行い、にがう
り入り炭酸飲料及びゲンチオオリゴ糖含有炭酸飲料(ビ
ール風)を得た。
【表1】
【0023】(比較例1〜5)実施例1のにがうり透明
搾汁液を、苦味素材であるジベンゾイルチアミン塩酸塩
(ビタミンB1)、ホップ抽出物、ナリンギン、ゲンチ
アナ抽出物、にがき抽出物にそれぞれ置き換えた以外は
実施例1と同様にして製造した。なお、これらの製品中
に占める苦味素材の濃度は、にがうり透明搾汁液20%
と同等の強さの苦味となるように調整した。
【0024】実施例1,2と比較例1〜5のサンプルを
5名の専門パネルにて官能検査を行った。評価は評点法
で行い、 +3=非常においしい、 +2=おいしい、 +1=ややおいしい、 0=普通、 −1=ややまずい、 −2=まずい、 −3=非常にまずい、の7段階とした。結果を表2に示
す。
【0025】
【表2】
【0026】その結果、苦味原料としてにがうり、ジベ
ンゾイルチアミン塩酸塩、ゲンチオオリゴ糖、ホップ抽
出物を使用した場合の風味が良好であり、中でも、にが
うりもしくはゲンチオオリゴ糖入り炭酸飲料は爽快感、
止渇感に優れた良好なものであった。特に、にがうりは
苦味のくどさもなく、最も優れたものであった。
【0027】(実施例3,4)表3の処方で調製したも
のを缶に充填後70℃10分の殺菌を行い、にがうり入
り炭酸飲料(ジンジャーエール風)を得た。
【0028】
【表3】
【0029】(比較例6〜10)実施例3のにがうり透
明搾汁液をジベンゾイルチアミン塩酸塩(ビタミン
1)、ホッブ抽出物、ナリンギン、ゲンチアナ抽出
物、にがき抽出物にそれぞれ置き換えた以外は実施例3
と同様にして試作した。なお、これらの製品中に占める
濃度はにがうり透明搾汁液20%と同等の強さの苦味と
なるように調整した。実施例3,4と比較例6〜10の
サンプルを5名の専門パネルにて官能検査を行った。評
価方法は前述の通りである。結果を表4に示した。
【0030】
【表4】
【0031】その結果、苦味原料としてにがうり、ジべ
ンゾイルチアミン塩酸塩、ゲンチオオリゴ糖、ホップ抽
出物を使用した場合の風味が良好であり、中でも、にが
うりもしくはゲンチオオリゴ糖入り炭酸飲料は爽快感、
止渇感に優れた良好なものであった。特に、にがうり炭
酸飲料は、苦味のくどさがない良好な風味を有してい
た。
【0032】(実施例5〜7)実施例1の処方でにがう
り透明搾汁液の量を半分(10%)とし、ゲンチオオリ
ゴ糖、ジベンゾイルチアミン塩酸塩(ビタミンB1)、
ホップ抽出物をそれぞれ加えた以外は実施例1と同様に
して炭酸飲料を製造した。なお、ゲンチオオリゴ糖、ジ
ベンゾイルチアミン塩酸塩(ビタミンB1)、ホップ抽
出物の製品中に占める濃度はにがうり透明搾汁液10%
と同等の強さの苦味となるように調整した。
【0033】(比較例11〜13)実施例1の処方でに
がうり透明搾汁液の量を半分(10%)とし、ナリンギ
ン、ゲンチアナ抽出物、にがき抽出物をそれぞれ加えた
以外は実施例1と同様にして試作した。なお、ナリンギ
ン、ゲンチアナ抽出物、にがき抽出物の製品中に占める
濃度はにがうり透明搾汁液10%と同等の強さの苦味と
なるように調整した。実施例1、5〜7と比較例11〜
13のサンブルを5名の専門パネルにて官能検査を行っ
た。評価方法は前述の通りである。結果を表5に示し
た。
【0034】
【表5】
【0035】苦味原料としてにがうりにゲンチオオリゴ
糖、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、ホップエキスをそれ
ぞれ混合するとにがうり単独の場合に比べて、苦味の質
がさらに向上し、嗜好レベルが高くなることが明らかと
なった。
【0036】(実施例8〜12)表6の処方に従い飲料
を調製し、缶に充填後70℃10分の殺菌を行い、にが
うり入り炭酸飲料(ビール風)を得た。
【0037】
【表6】
【0038】実施例8〜12のサンプルを5名の専門パ
ネルにて官能検査を行った。評価方法は前述の通りであ
る。結果を表7に示した。
【0039】
【表7】
【0040】にがうり搾汁液の濃度は5〜100%で良
好であり、特に10〜50%で良好であった。
【0041】(実施例13)表8の処方で調整したもの
を缶に充填後70℃10分の加熱殺菌を行い、にがうり
入り炭酸飲料を得た。
【0042】
【表8】
【0043】この飲料はレモンのさわやかな酸味とにが
うりの爽快な苦みがバランス良く、良好な風味であっ
た。また、室温及び37℃で1ヶ月保存した後も沈殿等
を生ぜず、良好な安定性を保持していた。
【0044】(実施例9)表9の処方で調整したものを
缶に充填後70℃10分の加熱殺菌を行い、にがうり入
り炭酸飲料を得た。
【0045】
【表9】
【0046】この飲料はグレープフルーツのさわやかな
酸味とにがうり及びゲンチオオリゴ糖の爽快な苦みがバ
ランス良く、良好な風味であった。また、室温で時間保
存した後も沈殿等を生ぜず、良好な安定性を保持してい
た。
【0047】
【発明の効果】本発明によるにがうりを主原料としたに
がうり入り炭酸飲料によって、健康野菜であるにがうり
を充分な嗜好レべルを有する加工品として提供するこ
と、及び新規のビター系炭酸飲料を提供することが可能
となる。また、本発明に用いるにがうり搾汁物は、透明
搾汁液を用いることにより、炭酸と混合し容器に充填す
るときに、ガッシング(泡噴き現象)を生じ難くするこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 辰幸 東京都港区東新橋1−1−19 株式会社ヤ クルト本社内 (72)発明者 内田 充郎 熊本県熊本市出水4丁目25−4 (72)発明者 戸田 なぎさ 熊本県上益城郡益城町古閑387 Fターム(参考) 4B017 LC02 LE10 LG04 LG07 LK04 LK11 LK16 LP01 LP16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 にがうり搾汁物及び/又はゲンチオオリ
    ゴ糖を含有することを特徴とするビター系炭酸飲料。
  2. 【請求項2】 更に、ビタミンB1及び/又はホップ抽
    出物を含有することを特徴とする請求項1記載のビター
    系炭酸飲料。
  3. 【請求項3】 にがうり搾汁物として、にがうり果実を
    搾汁して得られる混濁搾汁液に透明処理を施して得られ
    る透明搾汁液を用いることを特徴とする請求項1又は2
    記載のビター系炭酸飲料。
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