JP2001095537A - 海苔の裁断機 - Google Patents

海苔の裁断機

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JP2001095537A
JP2001095537A JP27919899A JP27919899A JP2001095537A JP 2001095537 A JP2001095537 A JP 2001095537A JP 27919899 A JP27919899 A JP 27919899A JP 27919899 A JP27919899 A JP 27919899A JP 2001095537 A JP2001095537 A JP 2001095537A
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JP
Japan
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laver
cutting
cut
roll
corner
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JP27919899A
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English (en)
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Kazufumi Nakasako
一史 中迫
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TAITO KOGYO KK
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TAITO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送り機構1により連続送りされる複数枚の海
苔Wを、カット機構20によりコーナカットするととも
に半裁にするようにした海苔の裁断機において、海苔W
の連続送りを停止することなくコーナカット作業及び半
裁作業ができるとともに、それらの作業スペースをコン
パクトにできるようにする。 【解決手段】 カット機構20を、受けロール21と、
コーナカット用のコーナ刃及び半裁用のセンタ刃を有す
るカットロール22と、受けロール21及びカットロー
ル22間に送られた各海苔Wをコーナ刃及びセンタ刃が
受けロール21に押し付けて送り方向に移動させつつコ
ーナカットと半裁とを行うようにカットロール22を回
転駆動する駆動部とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海苔のコーナカッ
ト及び半裁を行う裁断機に関し、特にカット作業の効率
化を図る対策に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、コンビニエンスストア等にお
いて、多種多様な「お結び」が販売されており、それら
は、簡単に海苔巻きにして手軽に食することのできるも
のとして幅広い人気を得ている。
【0003】ところで、上述の「お結び」には、その種
類に応じて、様々な形状の海苔が使用されており、その
うちの1つとして、図3に例示するように、長方形状を
なす海苔wの長さ方向一端側(同図の右端側)の両角部
が斜めにカットされたものがある。
【0004】上記のような形状の海苔wは、略正方形状
をなす海苔Wをカットすることにより形成される。その
カット作業に用いられる従来の裁断機としては、図7に
模式的に示すものが知られている。このものは、複数枚
の海苔を1列に並んだ状態で連続送りする一方、送られ
てきた各海苔の角部相当部分(図3に仮想線で示す部
分)をギロチン刃aによりカットした後、円板状のカッ
タbにより各海苔を半裁にするようになされている。
【0005】また、上記従来の裁断機では、上記ギロチ
ン刃aによるコーナカット時には、海苔を停止させてお
く必要があることから、送り機構は、ギロチン刃aの作
動に同期させて海苔を間欠送りするようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の裁断機では、コーナカット作業のタイミングに合わ
せて海苔の連続送りを一旦停止しなければならないため
に、その分だけ作業効率がよくないという問題がある。
【0007】また、上記コーナカット時にギロチン刃a
の刃先に衝撃が加わることから、刃先の耐久性が低くな
らざるを得ないという問題もある。
【0008】また、上記コーナカット時の衝撃により各
海苔の水平位置や姿勢が乱れ易く、そのために、半裁時
のセンタ位置合せに狂いが生じて正確な寸法が得られ難
いという問題もある。
【0009】さらには、上記ギロチン刃aによるコーナ
カット作業と、円板カッタbによる半裁作業とが順に行
われるために、全体として、かなりの作業スペースが必
要になるという問題もある。
【0010】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、連続送りされる複数枚の海苔
をコーナカットするとともに半裁にする海苔の裁断機に
おいて、カット機構に改良を加えることで、海苔の連続
送りを停止することなくコーナカット作業及び半裁作業
ができるとともに、それらの作業スペースをコンパクト
にできるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、コーナカット用のコーナ刃と、半裁
用のセンタ刃とが設けられた新規なカットロールを用い
ることとし、このカットロールを、海苔の送り速度と略
同じ周速度で回転させてコーナカット作業と半裁作業と
を同時に行うことで、海苔の連続送りを停止することな
く海苔のカット作業ができるようにするとともに、作業
スペースのコンパクト化が図れるようにした。
【0012】具体的には、請求項1の発明では、複数枚
の矩形状の海苔を1列に並んだ状態で連続送りする送り
機構と、この送り機構により送られてきた各海苔に対
し、その半裁にされた状態での角部に相当する部分をカ
ットするとともに、半裁にするカット機構とを備えた海
苔の裁断機が前提である。
【0013】そして、上記カット機構は、送り機構によ
り送られてくる各海苔の一方の面に接触するように配置
された受け部材と、各海苔の角部相当部分をカットする
ためのコーナ刃と、各海苔を半裁にするためのセンタ刃
とを有していて、送り機構により送られてくる各海苔の
他方の面に接触するように配置されるとともに該海苔の
送り方向に直交する軸心回りに回転可能に設けられたカ
ットロールと、送り機構により受け部材及びカットロー
ル間に送られてきた各海苔を上記コーナ刃及びセンタ刃
が受け部材に押し付けて送り方向に移動させつつカット
するように上記カットロールを回転駆動する駆動部とを
備えるようにする。
【0014】上記の構成において、海苔の裁断機では、
複数枚の海苔が1列に並んだ状態で送り機構により連続
送りされる。これら各海苔は、カット機構により、半裁
にされた状態での角部に相当する部分がカットされると
ともに、半裁にされる。
【0015】このとき、上記カット機構では、カットロ
ールが海苔を受け部材との間に挟み込んでその送り方向
に移動させるように回転しており、この回転に伴って、
各海苔は、上記角部相当部分が受け部材との間でコーナ
刃によりカットされるとともに、センタ刃により受け部
材との間で半裁にされ。
【0016】よって、各海苔のコーナカット作業は、送
り機構による海苔の連続送りを停止することなく行われ
るようになる。
【0017】また、上記コーナカット作業は、カットロ
ールのコーナ刃が角部相当部分を受け部材との間で押し
切るようにして行われるので、従来のようにギロチン刃
を用いる場合に比べて刃先に加わる衝撃が少なく、よっ
て、刃先の耐久性が向上する。
【0018】さらに、上記コーナカット作業と半裁作業
とが同時に行われることになるので、従来のようにコー
ナカット作業を行った後に半裁作業を行う場合に比べ
て、海苔の位置合わせが不要であるにも拘わらず寸法精
度が向上するとともに、カット機構の設置スペースがコ
ンパクトになる。
【0019】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、受け部材は、カットロールに平行な軸心回り
に回転可能に設けられた受けロールにより構成されてい
るものとする。
【0020】上記の構成において、送り機構による移送
途中の海苔が受けロールとカットロールとの間に挟み込
まれるとき、上記受けロールは、カットロールの回転に
伴う海苔の送り方向への移動に追随して、該カットロー
ルに平行な軸心回りに回転するようになる。よって、受
け部材が固定されたものである場合に比べて、カットロ
ールとの間に挟み込まれた海苔の送り方向への移動及び
カット作業は円滑に行われるようになる。
【0021】請求項3の発明では、上記請求項1及び2
の発明において、カットロールのセンタ刃は、該カット
ロールの周面に周方向に延びるように設けられているも
のとする。
【0022】上記の構成において、送り機構により送ら
れてきた各海苔に対し、カットロールのセンタ刃は、該
カットロールの回転に応じて上記海苔を送り方向に順に
カットして半裁にする。よって、例えば、センタ刃がカ
ットロールの軸方向に延びるように設けられている場合
に比べ、センタ刃による海苔の半裁作業は適正に行われ
るようになる。
【0023】請求項4の発明では、上記請求項1〜3の
発明において、カットロールは、コーナ刃及びセンタ刃
に加え、上記センタ刃に対し平行に延びるように設けら
れていて、各海苔の両側縁部をカットするための1対の
サイド刃を有するものとする。
【0024】上記の構成において、カットロールのコー
ナ刃により各海苔のコーナカットが行われるとともに、
センタ刃により各海苔がその中央部において半裁にされ
る際に、その海苔の両側縁部は、カットロールのサイド
刃によりカットされる。よって、センタ刃によりカット
される側のコーナカット形状と、センタ刃によりカット
される側のコーナカット形状とが均一化するとともに、
半裁海苔の寸法精度が向上するようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて説明する。
【0026】図1及び図2は、本発明の実施形態に係る
海苔裁断機の全体構成を模式的に示しており、この裁断
機は、図3に模式的に示すように、略正方形状をなす海
苔Wの幅方向中央部(同図の上下方向中央部)において
半裁にされた状態での各半裁海苔wの長さ方向一端側
(同図の右側端)の両角部に相当する部分をカットする
とともに、上記海苔Wを幅方向中央部で半裁にするため
に用いられる。
【0027】上記の海苔裁断機は、複数枚の海苔W,
W,…を所定ピッチを置いて1列に並んだ状態で一定の
方向(図1及び図2の右方向)に連続送りする送り機構
1と、この送り機構1により送られてくる各海苔Wの上
記角部相当部分をカットするとともに、各海苔Wを半裁
にするカット機構20とを備えている。
【0028】上記送り機構1には、海苔W,W,…の送
り面を形成するテーブル2が備えられており、このテー
ブル2の両側には、1対の支持枠3,が配置されてい
る。テーブル2の送り方向前端部(図1及び図2の右端
部)の下方には、図示は省略するが、送り方向に直交す
る水平軸心回りに回転可能な1対の駆動用スプロケット
が軸方向に並んで配置されている。一方、送り方向後端
部(同各図の左端部)の下方には、1対の案内用スプロ
ケット(図示省略)が同じく送り方向に直交する水平軸
心回りに回転可能にかつ軸方向に並んで配置されてお
り、これら両側2組の駆動用及び案内用スプロケットの
間には、両側1対のチェーン4,4が巻き掛けられてい
る。また、上記テーブル2には、各チェーン4に対応す
るように送り方向に延びる2条のスリット(図示省略)
が設けられており、各チェーン4には、各々、対応する
スリットから先端を突出させて海苔W,W,…の送り方
向後端縁に係合可能な複数の爪部材5,5,…が上記海
苔W,W,…の場合と同じピッチを置いて取り付けられ
ている。そして、駆動用スプロケットが図外の駆動手段
により図2の時計回り方向に回転駆動されて1対のチェ
ーン4,4が互いに同じ速度で回行することで、送り方
向に直交する水平方向に相並ぶ1対の爪部材5,5がテ
ーブル2上の各海苔Wを移送するようになっている。そ
の際に、本実施形態では、各海苔W,W,…は、その長
さ方向が送り方向に合致する状態に配置されて送られ
る。
【0029】上記カット機構20には、送り機構1によ
り送られてくる各海苔Wの上面に接触するように配置さ
れていて、その送り方向(図4の左から右に向かう方
向)に直交する水平方向(図5の左右方向)に延びる軸
心回りに回転可能な受けロール21が設けられている。
また、カット機構20には、各海苔Wの下面に接触する
ように配置されていて、受けロール21に平行な軸心回
りに回転可能なカットロール22が設けられている。
【0030】上記カットロール22の周面には、各海苔
Wの角部相当部分をカットするための4つのコーナ刃2
2a,22a,…と、各海苔Wを半裁にするための1つ
のセンタ刃22bとに加え、各海苔Wの幅方向両側縁部
を長さ方向に沿ってカットするための1対のサイド刃2
2c,22cが設けられている。そして、受けロール2
1及びカットロール22間に送られてきた各海苔Wに対
し、カットロール22が図外の駆動手段により図2及び
図4の時計回り方向に回転駆動されることで、コーナ刃
22a,センタ刃22b及びサイド刃22cが上記海苔
Wを受けロール21に押し付けるようにしてカットしつ
つその送り方向に移動させるようになっている。
【0031】上記両支持枠3,3上には、図4及び図5
に示すように、両側1対の支持部23,23が設けられ
ており、これら支持部23,23により上記受けロール
21及びカットロール22は回転可能に支持されてい
る。各支持部23は、対応する支持枠3上に配置される
固定板25を有しており、各固定板25は、2本のボル
ト24,24により支持枠3に固定されている。この固
定板25上には、送り方向に並ぶように配置された1対
の縦部材26,26が立設されており、これら固定板2
5と各縦部材26とはそれぞれ三角形状の補強板27に
より連結補強されている。両縦部材26,26の上端部
には、横部材27が送り方向に延びるように配置されて
おり、この横部材27は2本のボルト28,28により
両縦部材26,26に固定されている。この横部材27
の長さ方向中央部の搬送路に近い側(図5の左側の横部
材では、同図の右側)及び遠い側(同じく左側)の2箇
所には、それぞれボルト29,30が上方から下方に向
かって貫通する状態に螺合している。
【0032】上記両縦部材26,26間には、3つの保
持部材31,32,33が配置されている。これら3つ
の保持部材31〜33のうち、上段及び中段の保持部材
31,32は、両縦部材26,26により上下移動可能
に案内支持されているとともに、横部材27に螺着され
た上記ボルト29,30により上方移動が規制されるよ
うになっている。一方、下段の保持部材33は、4本の
ボルト34,34,…により両縦部材26,26に固定
されている。そして、上述の受けロール21は、中段の
保持部材32,32に軸受35,35を介して回転可能
に支持されており、一方、カットロール22は、下段の
保持部材33,33に軸受36,36を介して回転可能
に支持されている。
【0033】上記受けロール21は、軸部37と、この
軸部37上に軸方向に所定の距離を置いて並ぶように設
けられた3つの大径部38,38,…とからなってい
る。これら大径部38,38,…は、送り機構1により
移送される各海苔Wの幅方向中央部及び両側縁部に対応
するように配置されている。軸方向両側の各大径部38
と、該大径部38に対応する軸受35との間の軸部37
上には、受けロール21の軸方向の位置を規制するため
の円筒状のスペーサ39がそれぞれ外嵌合されている。
また、受けロール21の一方(図5の左方)の軸端に
は、該受けロール21にカットロール22のトルクを伝
達するための歯車40が取り付けられている。この歯車
40のピッチ円の径は、各大径部38の径と同じにされ
ている。
【0034】上記上段の保持部材31,31間には、送
り方向に直交する水平方向に延びるとともに送り方向に
並ぶように配置された2本の軸部材41,41が横架さ
れており、各軸部材41の軸端は、対応する保持部材3
1に嵌挿固定されている。各軸部材41上には、円筒状
の押えロール42がそれぞれ外嵌合されており、各押え
ロール42は、軸方向両端に配置された1対の軸受4
3,43を介して軸部材41に回転可能に支持されてい
る。これら各押えロール42は、その周面が受けロール
21の大径部38の周面に上方から接触するようになさ
れていて、受けロール21の回転に伴って回転しつつ該
受けロール21の上方移動を規制するようになってい
る。
【0035】一方、上記カットロール22は、軸部44
と、この軸部44上に軸方向に一定の距離をおいて並ぶ
ように配置された3つの大径部45,45,…とからな
っている。これら大径部45,45,…も、上記受けロ
ール21の大径部38,38,…の場合と同様に、送り
機構1により移送される各海苔Wの幅方向中央部及び両
側縁部に対応するように配置されている。これら大径部
45,45,…の周長は、送り機構1により移送される
海苔W,W,…のピッチと同じ長さに設定されている。
3つの大径部45,45,…のうち、軸方向中央の大径
部45の周面には、上述のセンタ刃22bが周方向に延
びるように設けられている。このセンタ刃22bの周方
向の1箇所からは、2つのコーナ刃22a,22aがそ
れぞれ軸方向外方に向かって軸心回りに略螺旋状に延び
るように分岐して設けられている。また、3つの大径部
45,45,…のうち、軸方向両側の各大径部45の周
面には、それぞれサイド刃22cが周方向に延びるよう
に設けられており、これら各センタ刃22cの周方向の
1箇所からは、それぞれコーナ刃22aが軸方向内方に
向かって軸心回りに略螺旋状に延びるように設けられて
いる。これらコーナ刃22a,センタ刃22b及びサイ
ド刃22cは、共に半径方向外方に向かって一定量(数
mmのオーダー)だけ突出する断面V字状に形成されて
いる。
【0036】さらに、上記軸方向両側の各大径部45の
軸方向外側には、例えばセンタ刃22bの刃先の描く円
の径よりも極めて僅か(数μmのオーダー)に大径であ
る接触部46が設けられている。また、軸方向両側の各
大径部45と、該大径部45に対応する軸受43との間
の軸部44上には、それぞれ、カットロール22の軸方
向の位置を規制する円筒状のスペーサ47が該カットロ
ール22と一体となって回転するように外嵌合されてい
る。それらスペーサ47,47のうち、受けロール21
の歯車40の反対側(図5の右側)のスペーサ47上に
は、カットロール22にトルクを伝達するためのスプロ
ケット48が取り付けられている。このスプロケット4
8の軸方向の反対側の軸端上には、受けロール21の歯
車40に常時噛合する歯車49が取り付けられている。
この歯車49のピッチ円の径は、接触部46の径と同じ
にされている。
【0037】上記各支持部23の下方には、支持枠3を
間に挟んで補助部材50が配置されている。この補助部
材50は、支持部23の固定板25を固定するボルト2
4,24により支持枠3に固定されている。補助部材5
0には、海苔W,W,…の送り方向に直交する水平方向
に貫通して上下方向に延びかつ上方に向かって開放され
たU字状をなすスリット50aが形成されている。そし
て、両補助部材50,50間には、軸部材51が送り方
向に直交する水平方向に延びるように配置されており、
この軸部材51の両軸端は、各補助部材50のスリット
50aにより上下移動可能に案内されている。また、各
補助部材50の下部中央には、ボルト52が下方から上
方に向かって貫通する状態で螺着されている。このボル
ト52の上端面は、軸部材51の対応する端部に下方か
ら当接して該端部を支承するようになっており、ボルト
52を回して上下方向に移動させることで、軸部材51
の端部の上下位置を調整できるようになっている。この
軸部材51上には、2個の支持ロール53,53がカッ
トロール22の接触部46,46の場合と同じ軸方向の
間隔を置いて配置されており、これら各支持ロール53
は、軸方向に並ぶ2個の軸受54,54を介して軸部材
51に回転可能に支持されている。これら各支持ロール
53は、その周面がカットロール22の接触部46の周
面に下方から接触するようになされていて、カットロー
ル22の回転に伴って回転しつつ該カットロール21を
下方から支承するようになっている。
【0038】また、上記カット機構20には、カットロ
ール22を回転駆動する駆動部55が設けられている。
この駆動部55には、トルクを発生する図外の駆動源が
設けられており、この駆動源の出力軸と、カットロール
22のスプロケット48との間には、図6に示すよう
に、該駆動源のトルクをカットロール22に伝達するた
めのチェーン56が巻き掛けられている。そして、カッ
トロール22及び受けロール21は、送り機構1による
海苔W,W,…の送り方向と同じ方向にかつ該送り機構
1による海苔W,W,…の送り速度と同じ周速度で回転
駆動されるようになっている。
【0039】さらに、上記カット機構20の送り方向前
方の近傍には、図6に示すように、該カット機構20に
おけるカット作業に伴って発生する粉塵、特に切除され
た海苔の角部を集めるための集塵機構57が設けられて
いる。この集塵機構57は、カットロール22の送り方
向前側に配置された集塵箱58を備えており、この集塵
箱57に接続されたダクト59を経由して図外の真空ポ
ンプにより粉塵を吸引するようになっている。
【0040】ここで、上記のように構成された海苔裁断
機の作動について説明する。
【0041】上記の海苔裁断機では、複数枚の海苔W,
W,…が所定ピッチを置いて1列に並んだ状態で送り機
構1により連続送りされる。これら各海苔Wは、カット
機構20により、半裁された状態での各長さ方向一端側
の両角部に相当する部分がカットされるとともに、幅方
向中央部において半裁にされる。
【0042】このとき、上記カット機構20では、カッ
トロール22が各海苔Wを受けロール21との間に挟み
込んでその送り方向に移動させるように回転しており、
この回転に伴って、カットロール22上のコーナ刃22
a,22a,…が受けロール21との間で角部相当部分
をカットするとともに、センタ刃22bが受けロール2
1との間で各海苔Wを半裁にする。さらに、サイド刃2
2c,22cが受けロール21との間で各海苔Wの幅方
向両側縁部を長さ方向に沿ってカットする。
【0043】その際に、カットロール22の接触部4
6,46が受けロール21に接触していることで、コー
ナ刃22a,センタ刃22b及びサイド刃22cの各刃
先と受けロール21との間には隙間が確保されており、
しかも、その隙間が極めて小さく抑えられている(数μ
m)ので、コーナ刃22a,センタ刃22b及びサイド
刃22cによる各海苔Wのカットが適正に行われるとと
もに、各刃先が受けロール21に直接に接触することに
起因する短期間での耐久性低下は回避される。
【0044】これらにより、略正方形状をなす海苔W,
W,から、長さ方向一端側の両角部が斜めに切除された
略長方形状をなす2枚1組の半裁海苔w,wが効率よく
得られることとなる。
【0045】したがって、本実施形態によれば、複数枚
の海苔W,W,…を連続送りする送り機構1と、その各
海苔Wのコーナカットを行うとともに、各海苔Wを半裁
にするカット機構20とを備えた海苔の裁断機におい
て、上記カット機構20を、受けロール21と、コーナ
カット用のコーナ刃22a,22a,…,半裁用のセン
タ刃22b及びサイドカット用の1対のサイド刃22
c,22cを有していて、海苔W,W,…の送り方向に
直交する軸心回りに回転可能に設けられたカットロール
22と、受けロール21及びカットロール22間に送ら
れた各海苔Wをコーナ刃22a及びセンタ刃22bが受
けロール21に押し付けるようにして送り方向に移動さ
せつつコーナカットと半裁とを行うようにカットロール
22を回転駆動する駆動部54とを備えるようにしたの
で、送り機構1による海苔W,W,…の連続送りを停止
することなくコーナカットできる結果、例えば、1分間
に130枚の海苔W,W,…のコーナカット及び半裁を
行うことができるようになり、よって、従来のようにコ
ーナカット時毎に海苔W,W,…の連続送りを停止する
場合に比べて、カット作業の効率を大幅に向上させるこ
とができる。
【0046】また、上記コーナカット時には、ギロチン
刃を用いる従来の場合のような衝撃が刃先に生じないの
で、その分だけ刃先の耐久性を向上させることができ
る。さらに、コーナカット作業と半裁作業とを同時に行
うので、従来のようにコーナカット作業後に半裁作業を
行う場合に比べて、海苔W,W,…の位置合わせが不要
であるにも拘わらず寸法精度を向上させることができ、
しかも、カット機構の設置スペースを、例えば従来の場
合の半裁作業分だけのコンパクトなスペースに納めるこ
とができる。
【0047】尚、上記実施形態では、送り機構1とし
て、回行駆動される両側1対のチェーン4,4に複数の
爪部材5,5,…が取り付けられたものを用いるように
しているが、送り機構の構成は特に限定されるものでは
なく、公知のものを適宜採用することができる。
【0048】また、上記実施形態では、送り機構1によ
り連続送りされる海苔W,W,…に対し、その上側に受
けロール21を、また下側に及びカットロール22を配
置するようにしているが、受けロール21及びカットロ
ール22の上下位置を逆にしてもよい。
【0049】また、上記実施形態では、カットロール2
2のトルクを歯車40,49を介して受けロール21に
伝達するようにしているが、カットロール22を経由せ
ずに直接に受けロール21を回転駆動するようにしても
よい。
【0050】また、上記実施形態では、受けロール21
を歯車40,49を介して確実に回転駆動するようにし
ているが、カットロール22の接触部46や該カットロ
ール22により送り方向に移動される海苔W,W,…と
の接触によりフリーに回転するようにしてもよい。
【0051】また、上記実施形態では、軸心回りに回転
可能な受けロール21により本発明の受け部材を構成す
るようにしているが、受け部材としては、固定されてい
て単に各海苔Wを送り方向に移動可能に案内支持するも
のであってもよい。
【0052】また、上記実施形態では、カットロール2
2のセンタ刃22bを周方向に延びるように設けている
が、周方向以外の方向(例えば、軸方向)に延びるよう
に設けてもよい。
【0053】また、上記実施形態では、各半裁海苔wの
長さ方向一端側の両角部に相当する部分をコーナカット
するようにしているが、コーナカットする角部は必要に
応じて任意に定めることができる。
【0054】さらに、上記実施形態では、カットロール
22に、コーナ刃22a及びセンタ刃22bに加え、サ
イド刃22cを設けるようにしているが、各海苔Wのサ
イドカットが不要な場合には、サイド刃22cを省略し
てもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、複数枚の海苔を連続送りする送り機構と、その
各海苔のコーナカットを行うとともに、各海苔を半裁に
するカット機構とを備えた海苔の裁断機において、上記
カット機構を、受け部材と、コーナカット用のコーナ刃
及び半裁用のセンタ刃を有し、海苔の送り方向に直交す
る軸心回りに回転可能に設けられたカットロールと、受
け部材及びカットロール間に送られた各海苔をコーナ刃
及びセンタ刃が受け部材に押し付けて送り方向に移動さ
せつつコーナカットと半裁とを行うようにカットロール
を回転駆動する駆動部とを備えることとしたので、送り
機構による海苔の連続送りを停止することなくコーナカ
ットを行うことができ、よって、従来のようにコーナカ
ット時毎に海苔の連続送りを停止する場合に比べて、カ
ット作業の効率を向上させることができる。また、コー
ナカット時には、ギロチン刃を用いる従来の場合のよう
な衝撃が生じないので、その分だけ刃先の耐久性を向上
させることができる。さらに、コーナカット作業と半裁
作業とを同時に行うので、従来のようにコーナカット作
業後に半裁作業を行う場合に比べて、海苔の位置合わせ
が不要であるにも拘わらず寸法精度を向上させることが
でき、しかも、カット機構の設置スペースをコンパクト
に納めることができる。
【0056】請求項2の発明によれば、上記受け部材
を、カットロールに平行な軸心回りに回転可能な受けロ
ールにより構成するようにしたので、カットロールのコ
ーナ刃及びセンタ刃との間での海苔の送り方向への移動
及びカット作業を円滑化することができる。
【0057】請求項3の発明によれば、上記カットロー
ルのセンタ刃を、該カットロールの周面に周方向に延び
るように設けることとしたので、上記センタ刃による海
苔の半裁作業を適正に行うことができる。
【0058】請求項4の発明によれば、上記カットロー
ルに、コーナ刃及びセンタ刃に加えて、海苔の幅方向両
側縁部を該海苔の長さ方向に沿ってカットするための1
対のサイド刃を設けるようにしたので、海苔のコーナカ
ット形状を幅方向両側同士で均一化させることができる
のみならず、各海苔の幅寸法の精度を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る海苔裁断機の全体構成
を模式的に示す側面図である。
【図2】海苔裁断機を模式的に示す平面図である。
【図3】海苔裁断機によりカットされる海苔の形状を模
式的に示す平面図である。
【図4】海苔裁断機のカット機構を拡大して示す側面図
である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】集塵機構の配置を模式的に示す側面図である。
【図7】従来の海苔裁断機の全体構成を模式的に示す図
1相当図である。
【符号の説明】
1 送り機構 20 カット機構 21 受けロール(受け部材) 22 カットロール 22a コーナ刃 22b センタ刃 22c サイド刃 55 駆動部 W 海苔 w 半裁海苔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の矩形状の海苔を1列に並んだ状
    態で連続送りする送り機構と、該送り機構により送られ
    てきた各海苔における半裁にされた状態での角部に相当
    する部分をカットするとともに、上記各海苔を半裁にす
    るカット機構とを備えた海苔の裁断機において、 上記カット機構は、 上記送り機構により送られてくる各海苔の一方の面に接
    触するように配置された受け部材と、 上記各海苔の上記角部相当部分をカットするためのコー
    ナ刃と、上記各海苔を半裁にするためのセンタ刃とを有
    し、上記送り機構により送られてくる各海苔の他方の面
    に接触するように配置されるとともに該海苔の送り方向
    に直交する軸心回りに回転可能に設けられたカットロー
    ルと、 上記送り機構により上記受け部材及びカットロール間に
    送られた各海苔を上記コーナ刃及びセンタ刃が上記受け
    部材に押し付けて送り方向に移動させつつカットするよ
    うに上記カットロールを回転駆動する駆動部とを備えて
    いることを特徴とする海苔の裁断機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の海苔の裁断機において、 受け部材は、カットロールに平行な軸心回りに回転可能
    に設けられた受けロールにより構成されていることを特
    徴とする海苔の裁断機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の海苔の裁断機にお
    いて、 カットロールのセンタ刃は、該カットロールの周面に周
    方向に延びるように設けられていることを特徴とする海
    苔の裁断機。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の海苔の裁断機
    において、 カットロールは、コーナ刃及びセンタ刃に加え、上記セ
    ンタ刃に対し平行に延びるように設けられていて、各海
    苔の両側縁部をカットするための1対のサイド刃を有す
    ることを特徴とする海苔の裁断機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101162992B1 (ko) 2008-12-18 2012-07-04 황영재 구이김 세절기

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KR101162992B1 (ko) 2008-12-18 2012-07-04 황영재 구이김 세절기

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