JP2001095032A - 基地局集線装置 - Google Patents

基地局集線装置

Info

Publication number
JP2001095032A
JP2001095032A JP27277099A JP27277099A JP2001095032A JP 2001095032 A JP2001095032 A JP 2001095032A JP 27277099 A JP27277099 A JP 27277099A JP 27277099 A JP27277099 A JP 27277099A JP 2001095032 A JP2001095032 A JP 2001095032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base station
mobile terminal
connection request
terminal
issued
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27277099A
Other languages
English (en)
Inventor
Kougaku Arakawa
工学 荒川
Masaaki Ikeda
雅昭 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP27277099A priority Critical patent/JP2001095032A/ja
Publication of JP2001095032A publication Critical patent/JP2001095032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保守運用の負担が大きく、使用できる端末に
も制約がある。 【解決手段】 配下の無線基地局から延長される接続回
線を集線し、全無線基地局に対して共通の接続回線を介
して公衆固定網に接続する基地局集線装置に、(1) 配下
の無線基地局に収容された移動端末から接続要求が発せ
られたとき、当該接続要求を公衆固定網に中継する発信
処理手段と、(2) 接続要求の相手先が配下の無線基地局
に収容された移動端末であったとき、公衆固定網から受
信された接続要求を該当する配下の無線基地局に中継す
る着信処理手段と、(3) 接続要求を発した移動端末及び
その相手先となる移動端末がいずれも特定契約者の移動
端末である場合、一連の設定過程で公衆固定網との間に
設定された呼の部分を切断し、接続要求を発した移動端
末とその相手先となる移動端末とを自装置内で直接接続
する特定契約者判定手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線基地局と公衆
網との接続を中継する基地局集線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】簡易型携帯電話システム(以下「PH
S」という。)は、1つのPHS基地局(PHS事業者
の設備)でカバーできるサービスエリアが狭く、システ
ムの運用に非常に多くのPHS基地局を必要とする。一
方、公衆通信網を介した通信サービスをPHS利用者に
も提供できるようにするには、これら全てのPHS基地
局をPHS接続装置(公衆通信事業者の設備)に接続す
る必要がある。
【0003】ところが、PHS事業者は、PHS接続装
置に接続する接続回線ごとに公衆通信事業者に対して使
用料を支払う必要があるため、全てのPHS基地局を一
対一でPHS接続装置に接続するのは、経済的にサービ
スエリアを確保する上で支障となっていた。
【0004】そこで、昨今、複数のPHS基地局とPH
S接続装置との間にPHS基地局集線装置なる装置を設
けることにより、PHS接続装置に接続する接続回線の
低減とこれに伴う回線使用料の削減とが図られている。
【0005】ここで、PHS基地局集線装置は、呼接続
の際、PHS基地局とPHS接続装置との間でやり取り
される信号の中継装置として機能し、PHS接続装置か
ら見るとPHS基地局が接続されているのと同じように
動作するため、同一のPHS基地局集線装置に収容され
たPHS端末同士の通信もPHS接続装置経由で行われ
る。なお、PHS基地局集線装置は、契約法人の建物内
にPHS基地局と共に設置されて、法人契約を行ってい
る端末間の内線通話(PHSの特徴でもある。)を実現
するのにも使用される。
【0006】この他、PHSでは、公衆基地局のサービ
スエリアの補完や利便性及び経済性の向上を目的とし
て、PBXに、その内線端末と公衆PHS端末の両機能
を同時に持つデュアルモード端末と連動する機能を持た
せて、準公衆サービスに代表される各種の運用を可能と
したものもある(特開平8−182037号公報、特開
平9−163445号公報、特開平10−215471
号公報、特開平10−322453号公報等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
内線通話を可能とするには、PHS基地局集線装置やP
BXに対して加入者データを登録する等、公衆PHSサ
ービスを運用する以外の維持管理作業が必要とされ、P
HS事業者やPBXの管理者に煩わしい作業が必要であ
った。また、準公衆サービスなどでは、デュアルモード
機能をサポートしたPHS端末の使用が前提であること
が多く制約が多かった。
【0008】さらに、携帯端末の使用形態はユーザ毎に
要求が異なることが多く、要求に応じたサービスの提供
が求められている。例えば、頻繁に通話する相手先の電
話番号にあっては、端末の電話番号帳機能を用いて発呼
する利用者が多いが、かかる利用者においても、内線と
外線とで番号を別々に扱うよりも、同一のPHS番号で
相手の在圏する場所を意識せず接続できることを最優先
とし、非課金(又は、格安料金)が保証されるエリアに
相手が在圏する場合には無料(又は、格安料金)扱いの
接続で、その他のエリアに在圏する場合には通常料金で
の接続を希望する者もいる一方、非課金(又は、格安料
金)が保証されるエリアに在圏する場合にのみ無料(又
は、格安料金)扱いの接続(PBXの内線接続イメー
ジ)を通常の公衆PHS端末においても希望する者もい
る。
【0009】本発明は以上の課題を考慮してなされたも
ので、PHS事業者やPBXの管理者にかかる煩わしい
作業を不要としつつ内外線接続を可能とし、しかも、特
定契約者に対する個別のサービス提供をも実現できる基
地局集線装置の提案を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(A)かかる課題を解決
するため、第1の発明においては、配下の無線基地局か
ら延長される接続回線を集線し、全無線基地局に対して
共通の接続回線を介して公衆固定網に接続する基地局集
線装置において、以下の手段を備えるようにする。すな
わち、(1) 配下の無線基地局に収容された移動端末から
接続要求が発せられたとき、当該接続要求を公衆固定網
に中継する発信処理手段と、(2) 接続要求の相手先が配
下の無線基地局に収容された移動端末であったとき、公
衆固定網から受信された接続要求を該当する配下の無線
基地局に中継する着信処理手段と、(3) 接続要求を発し
た移動端末及びその相手先となる移動端末がいずれも特
定契約者の移動端末である場合、一連の設定過程で公衆
固定網との間に設定された呼の部分を切断し、接続要求
を発した移動端末とその相手先となる移動端末とを自装
置内で直接接続する特定契約者判定手段とを備えるよう
にする。
【0011】この第1の発明によれば、接続要求を発し
た移動端末及びその相手先となる移動端末がいずれも特
定契約者の移動端末である場合以外の処理手順は、公衆
固定網を経由する通常の接続手順に従うため、特定契約
者と一般契約者(一般ユーザ)を同一設備内に混在して
収容することが可能となる。
【0012】また、第1の発明においては、接続要求を
発した移動端末及びその相手先となる移動端末がいずれ
も特定契約者の移動端末である場合に、最終的に公衆固
定網を経由せずに呼を設定できるため、すなわち移動体
通信サービスを提供する事業者の設備内で通信が実現さ
れるため、公衆固定網を管理する事業者への接続料金の
発生を回避できる。
【0013】(B)また、第2の発明においては、第1
の発明における基地局集線装置の特定契約者判定手段
に、接続要求を発した移動端末及びその相手先となる移
動端末が特定契約者の移動端末であるか否かを、移動体
通信サービスを提供する事業者の管理する識別情報を基
に判定させるようにする。
【0014】この第2の発明によれば、接続要求を発し
た移動端末及びその相手先となる移動端末の双方が特定
契約者の移動端末である場合には公衆固定網を経由しな
い内線的な接続が自動的に選択され、それ以外の場合に
は公衆固定網を経由する外線的な接続が自動的に選択さ
れるようにできる。かくして、接続要求を発した移動端
末の使用者にあっては、内線的な接続を希望するか外線
的な接続を希望するかによって発呼する電話番号の切り
替えを意識しなくても済み、単一の電話番号にて必要な
サービスの提供を受けることができる。
【0015】(C)また、第3の発明においては、第1
の発明における基地局集線装置の特定契約者判定手段
に、接続要求を発した移動端末及びその相手先となる移
動端末が特定契約者の移動端末であるか否かを、特定契
約者番号と加入者番号とで構成された移動体電話番号の
うち特定契約者番号に相当する部分の情報を基に判定さ
せるようにする。
【0016】この第3の発明によれば、基地局集線装置
は、接続要求を発した移動端末及びその相手先となる移
動端末が特定契約者の移動端末であるか否かを判定する
のに、移動体通信サービスを提供する事業者の管理する
識別情報にアクセスしなくて済み、その分、システム構
成を簡略化できる。また、基地局集線装置は、特定契約
者番号のみを管理すれば良く、加入者の増減による保守
管理を必要としない。
【0017】(D)また、第4の発明においては、配下
の無線基地局から延長される接続回線を集線し、全無線
基地局に対して共通の接続回線を介して公衆固定網に接
続する基地局集線装置において、以下の手段を備えるよ
うにする。すなわち、(1) 配下の無線基地局に収容され
た移動端末から接続要求が発せられた場合であって、当
該接続要求の相手先の特定に、特定契約者番号と加入者
番号から構成される移動体電話番号のうち加入者番号に
相当する番号のみが用いられている場合、接続要求を発
した移動端末が特定契約者の移動端末であるか否かを、
その移動体電話番号のうち特定契約者番号に相当する部
分の情報を基に判定する特定契約者判定手段と、(2) 配
下の無線基地局に収容された移動端末が公衆固定網に位
置登録を行った際の認証データを位置登録後も保持する
認証データ保持手段と、(3) 特定契約者判定手段による
判定により、接続要求を発した移動端末が特定契約者の
移動端末であることが判明した場合、認証データ保持手
段に保持されている認証データを用いて接続要求を発し
た移動端末の認証を行う第1の認証手段と、(4) 接続要
求を発した移動端末が特定契約者の移動端末であった場
合、当該接続要求の相手先の特定に使用された番号に特
定契約者番号を付加して移動体電話番号を生成し、配下
の無線基地局に収容された移動端末を一斉に呼び出す着
信処理手段と、(5) 一斉呼び出しに応答した移動端末
を、認証データ保持手段に保持されている認証データを
用いて認証する第2の認証手段とを備えるようにする。
【0018】この第4の発明によれば、接続要求を発し
た移動端末が特定契約者の移動端末であって、しかも、
当該移動端末から発せられた相手先を特定する番号が移
動体電話番号のうち加入者番号に相当する番号のみであ
る場合には、相手先の移動体電話番号の生成と接続とを
公衆固定網にアクセスすることなく実現できる。また、
基地局集線装置は、特定契約者番号のみを管理すれば良
く、加入者の増減による保守管理を必要としない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係る基地局集線装置の実施形態例を説明する。
【0020】(A)第1の実施形態 (A−1)実施形態装置の構成 図1に、本実施形態に係る基地局集線装置1を使用して
構築可能な通信システムの構成例を示す。
【0021】この実施形態における基地局集線装置1
も、基本的には既に説明したように、多数のPHS基地
局(図中「CS」と示す。)2をPHS接続装置として
の移動通信交換局3に接続するために必要な回線数を最
小限にとどめる装置として機能する。すなわち、基地局
集線装置1は、基地局2とm本の基本インターフェース
(BRI)を介して接続され、公衆網4とn本(n<
m)の基本インターフェース(BRI)を介して接続さ
れる。
【0022】なお、Dチャンネルは、いずれの場合も、
他の接続回線間で共用される。また、基地局集線装置1
と公衆網4との接続に使用される接続回線(共用回線)
は、公衆網4上では同一の呼出エリアに設定されている
ものとする。
【0023】因みに、この基地局集線装置1は、自身に
接続された基地局のサービスエリア内に在圏するPHS
端末の位置を管理する機能を有しておらず、その管理を
公衆網4側での管理に委ねる構成を採用してなる。
【0024】同様に、この基地局集線装置1は、法人契
約などの特定契約者に関する情報(識別情報を含む。)
の全てを管理する機能を有しておらず、公衆網4上に設
けられたPHS事業者独自のサービス制御ポイント(以
下「SCP」という。)5で一括して管理する構成を採
用してなる。
【0025】ただし、法人契約などの特定契約者に関す
る情報の一部(発呼を要求したPHS端末のみ又は配下
の基地局2のサービスエリア内に存在するものについて
のみ)を一時的(PHS端末の発呼時又はサービスエリ
ア内に在圏している時)に記憶するメモリ(RAM)は
備えるものとする。なお、当該メモリはあくまでも通信
処理過程で必要となる情報を一時的に記憶するための手
段であり、管理者による登録管理の対象となるものでは
ない。
【0026】ここで、基地局集線装置1は、Dチャネル
を介してPHS事業者SCP5にアクセスし、前述の特
定契約者に関する情報の取得を行う。かかるPHS事業
者SCP5で管理されるデータへの基地局集線装置1の
アクセスは、例えば、PHS端末からの発呼要求時やP
HS端末から公衆網4に対して位置登録の要求が発せら
れた際に実行される。
【0027】ところで、本実施形態においては、各基地
局2として、PHS接続装置3に対して直接接続されて
公衆PHSサービスの提供を受ける場合と同じものが使
用されるものとし、公衆サービス用の無線のみによって
PHS端末と通信を行うものとする。
【0028】(A−2)通信動作 (1)位置登録動作 まず、基地局集線装置1の配下にある基地局2に在圏す
るPHS端末は、異なるサービスエリアにPHS端末が
移動した際、既存のPHS同様、公衆網4に対して位置
登録要求メッセージを発する。なお、当該位置登録にお
いて、本実施形態における基地局集線装置1は中継装置
として機能する。すなわち、位置登録要求メッセージを
要求してきた基地局2と、予め決められた網終端インタ
ーフェースとの間を通常の位置登録シーケンスに従い、
メッセージの中継処理を実行する。 ただし、前述のよ
うに、発呼要求を発したPHS端末が、法人契約などの
特定契約者に関するサービスの提供を必要とするものか
否かを識別するのに必要な情報を当該位置登録要求メッ
セージの中継時にPHS事業者SCP5から読み出す方
式を採用する基地局集線装置1にあっては、位置登録要
求メッセージの中継時に必要な情報の読み出しも行う。
【0029】いずれにしても、かかる位置登録の完了に
より、基地局集線装置1の配下の基地局2に在圏するP
HS端末は、公衆PHSサービスの提供を受け得る状態
になる。
【0030】(2)接続動作(発信処理/着信処理) 以下、本実施形態に係る基地局集線装置1の配下にある
基地局のサービスエリアに在圏するPHS端末から発呼
要求が出された場合の通信動作がどのように実行される
かを、図2及び図3を用いて説明する。なお、図2は、
着信先のPHS端末が法人契約などの特定契約者に関す
るサービスの提供を受けることが可能な端末である場合
の動作を表すものであり、図3は、着信先のPHS端末
が法人契約などの特定契約者に関するサービスの提供を
受けられない一般ユーザの端末である場合の動作を表し
たものである。
【0031】まず、PHS端末からの発呼要求の受信
時、基地局集線装置1は、当該PHS端末が法人契約サ
ービス(内線通話など)を受けることのできる加入者か
否かを表す識別情報をPHS事業者SCP5から取得し
て判断する。ここで、発呼要求を発したPHS端末が、
法人契約サービスを受けることのできる加入者端末であ
ると判断された場合には後述するの処理が実行され、
該当端末でないと判断された場合には後述するの処理
は行われない。
【0032】なお、当該判断処理は、前述の通りPHS
端末の位置登録要求メッセージの受信時に当該情報を既
に取得している場合には発呼要求の受信後すぐに、当該
発呼要求の受信時に当該情報の取得を行う場合にはPH
S事業者SCP5から該当情報の取得が完了した後すぐ
に実行される。
【0033】かかる判断処理の後は、基地局集線装置
1は、発呼要求の発信者端末が一般加入者であるか法人
契約加入者であるかを問わず、またどのような着信番号
(例えば内線番号)かをも問わず、通常のシーケンスに
基づいて認証を含む呼接続動作を実行する。
【0034】すなわち、図2に示すように、基地局集線
装置1は、発信処理部1Aで受信した呼設定要求を公衆
網4に中継する一方、当該要求に対する応答として公衆
網4から発信局(図2では「発CS(PS1)」と示
す。)に発せられた呼設定受付及び認証要求の中継処理
を行う。また、認証要求に対するPHS端末の認証結果
を発信処理部1Aにて公衆網4に中継する。
【0035】ここで、着信番号で特定される相手先が
発呼を要求したPHS端末と同一のPHS事業者の加入
者であって、同一の基地局集線装置1を含む呼び出しエ
リアに在圏するPHS端末(図2では「PS2」と示
す。)である場合、先に公衆網4に対して中継した呼設
定要求は、再び公衆網4より自身に戻ってくることにな
る。この場合、基地局集線装置1は、着信処理部1Bで
受信した呼設定要求に従い、相手先となるPHS端末が
在圏するサービスエリアを提供する基地局2に対し一斉
呼出しを掛けるよう動作する。
【0036】なお、着信番号で特定される相手先が公衆
網4上の端末である場合や着信先が要求したPHS端末
と同一の基地局集線装置1を呼出エリアに含まれない端
末である等の場合には、基地局集線装置1は、公衆網4
を介しての一般的な呼設定動作に移行する。
【0037】ここで、着信番号で特定される相手先が
発呼を要求したPHS端末と同一のPHS事業者の加入
者であって、同一の基地局集線装置1を含む呼び出しエ
リアに在圏するPHS端末であった場合には、以後、相
手先のPHS端末と基地局集線装置1における着信処理
部1Bとの間で通常のシーケンスに基づく呼設定要求に
対する応答動作が実行される。
【0038】すなわち、着信処理部1Bによる、着信先
のPHS端末から公衆網4に発せられた呼設定受付の中
継処理、公衆網4から着信先のPHS端末に発せられた
認証要求の中継処理及びこれに対する着信先のPHS端
末から公衆網4に対する認証結果の中継処理が実行され
る。さらに、回線が設定された後は、着信処理部1Bに
よる着信先のPHS端末から公衆網4への呼出の中継処
理、発信処理部1Aによる公衆網4によって折り返され
た呼出の発信側のPHSへの中継処理が実行される。
【0039】かかる呼出状態への移行後、着信先のP
HS端末から応答があったことが確かめられると、基地
局集線装置1は、その着信処理部1Bにおいて、着信先
のPHS端末が法人契約などの特定契約者のものか否か
を判定する処理に移る。なお、着信端末が法人契約など
の特定契約者であるか否かを示す識別情報は、当該処理
過程までの間にPHS事業者SCP5から取得されてい
るものとする。
【0040】ここで、着信先のPHS端末が自装置内
(基地局集線装置1内)で法人契約サービスを受けるこ
とのできる加入者端末であった場合、基地局集線装置1
は、自身の着信処理部1Bと公衆網4間の呼の切断に続
いて発信処理部1Aと公衆網4間の呼の切断を行った
後、自装置内で発信接続動作の途中に発信端末と着信応
答した端末の接続を実現すべく、発信処理部1Aから発
信者端末へ着信者端末の応答を返送する処理を行う。か
くして、発信者端末PS1及び着信先端末PS2間の通
信(通話)は、公衆網4から切り離され、基地局集線装
置1内で実現される。
【0041】因みに、着信先のPHS端末が自装置内
(基地局集線装置1内)で法人契約サービスを受けるこ
とのできない加入者端末であった場合には、着信処理部
1Bは、図3に示すように、着信先端末PS2から受信
された応答を公衆網4へ中継し、その後、公衆網4から
返送されてきた応答を、今度は発信処理部1Aが発信者
端末1Aに中継する動作を実行する。かくしてこの場合
には、発信者端末PS1及び着信先端末PS2間の通信
(通話)は、通常通り、公衆網4を介して実現される。
【0042】ところで、着信先のPHS端末が自装置
内(基地局集線装置1内)で法人契約サービスを受ける
ことのできる加入者端末であった場合には、基地局集線
装置1による装置内通話の開始後も基地局集線装置1に
よって呼の管理が行われ、発/着信端末に対する着信が
公衆網4上の第三者からあった場合にも、かかる端末が
使用中である旨を積極的に通知するため、リソース捕捉
失敗(NG)を理由表示とする切断要求を公衆網4に返
却する。
【0043】(A−3)第1の実施形態の効果 上述のように、第1の実施形態に係る基地局集線装置1
を基地局2と公衆網4との間に設置することにより、P
HS事業者が一般ユーザと法人契約ユーザ(特定契約ユ
ーザ)を混在して収容することが可能となり、設備の有
効利用を図ることができる。
【0044】また、基地局集線装置1を介して接続され
る法人契約者の端末同士は、公衆通信事業者の設備であ
るPHS接続装置を介して接続されずに済むため、固定
系の公衆通信事業者への接続料金の支払いを不要とする
ことができる。かくして、法人契約ユーザ(特定契約ユ
ーザ)に対して大幅な料金割引を実現し、場合によって
は無料での接続機能を提供できる。
【0045】さらに、本実施形態に係る基地局集線装置
1によれば、法人契約ユーザ(特定契約ユーザ)は、内
線/外線を意識しなくても装置内接続機能を享受できる
ため、常に1つの公衆PHS番号で相手先を管理するこ
とができる。
【0046】(B)第2の実施形態 (B−1)実施形態装置の構成 図4に、本実施形態に係る基地局集線装置1を使用して
構築可能な通信システムの構成例を示す。図1に示す第
1の実施形態との違いは、発着信端末が法人契約などの
特定契約者的な接続であるか否かの判断を実行する際に
PHS事業者SCP5に対するアクセスを必要としない
点である。
【0047】なお、図4では、本実施形態の機能と第1
の実施形態との機能の違いを明確にするため、公衆網4
に接続されたPHS事業者SCP5を描いていないが、
公衆網4上にPHS事業者SCP5が設けられる場合も
ある。
【0048】さて、本実施形態では、第1の実施形態と
同様の機能をPHS事業者SCP5へのアクセスを経る
ことなく実現するため、PHS電話番号の付与方法を工
夫する。すなわち、図5に示すように、法人サービス対
象の公衆PHS番号を、法人番号+加入者番号(任意の
桁数)に分離した形式で扱うようにする。これにより、
基地局集線装置1の単独でも法人加入者か否かの判断を
可能とし、装置内線接続サービスを許容する法人番号の
管理を実現する。
【0049】このため、本実施形態における基地局集線
装置1においては、その内部に、サービス許容法人番号
1C1を格納する記憶部(ROMやRAM(不揮発性で
あることが望ましい。)等の記憶手段でなる。)1Cが
設けられる。
【0050】(B−2)通信動作 本実施形態の場合も、通信動作は、位置登録動作と接続
動作(発信処理/着信処理)とで実現される。ただし、
位置登録動作については第1の実施形態と全く同じであ
る。違いは接続動作であるが、この場合も、発信者端末
PS1や着信先端末PS2が法人契約などの特定契約者
であるか否かの判断を、PHS事業者SCP5からDチ
ャネルを介して取得する情報を用いて行うのではなく、
電話番号から判断することを除いて第1の実施形態と同
様となる。
【0051】(B−3)第2の実施形態の効果 上述のように、第2の実施形態に係る基地局集線装置1
を基地局2と公衆網4との間に設置し、電話番号のみか
ら法人契約者の端末であるか否かの判断を可能としたこ
とにより、第1の実施形態の効果に加え、PHS事業者
SCP5へのアクセスが不要となる分、装置内線接に要
する時間の短縮を実現できる。また、PHS事業者SC
P5で、法人契約者の端末であるか否かの識別情報を管
理する必要もなく、第1の実施形態を実現するために必
要とされた機能の変更を不要とできる。
【0052】(C)第3の実施形態 (C−1)実施形態装置の構成 図6に、本実施形態に係る基地局集線装置1を使用して
構築可能な通信システムの構成例を示す。第1及び第2
の実施形態との違いは、法人契約などの特定契約者の端
末については、内線番号での呼出を認めながら同様の接
続を可能とする点である。
【0053】すなわち、第1及び第2の実施形態におい
ては、法人契約などの特定契約者が内外線を意識するこ
となく装置内接続を利用できるようにするため、PHS
端末と基地局との通信に公衆PHS番号を使用したが、
本実施形態においては、同一事業所内のユーザ同士にあ
ってはPBXによる内線接続と同様の番号形態(内線番
号)での接続を希望するユーザ向けの基地局集線装置を
説明する。
【0054】このため、本実施形態に係る基地局集線装
置1においては、記憶部1C内に、サービス許容法人番
号1C1の他、認証データ1C2を格納する。ここでの
認証データ1C2とは、PHS端末が公衆網4に対して
位置登録を行う際に公衆網と4の間で受け渡しされる認
証メッセージに含まれる認証用の乱数と、PHS端末か
らの応答である認証結果の2つである。
【0055】なお、本実施形態においてかかる情報を基
地局集線装置1内に保存する理由は、公衆網4との間で
一度でも認証を行ったPHS端末に対しては、発呼の度
に公衆網4に接続することなく装置内接続を可能とする
ためである。
【0056】また、本実施形態では原則として、法人契
約などの特定契約者の端末についての認証データを記憶
部1Cに保存するが、一般ユーザの端末に関しても、短
期的にかかる認証データを保持するようにして、公衆網
4へのアクセスをすることなく、サービスの提供を可能
とすることもできる。
【0057】(C−2)通信動作 (1)位置登録動作 本実施形態の場合も、基地局集線装置1の配下にある基
地局2に在圏するPHS端末は、異なるサービスエリア
にPHS端末が移動した際、既存のPHS同様、公衆網
4に対して位置登録要求メッセージを発する。
【0058】そしてこの際、基地局集線装置1は中継装
置として機能する。ただし、本実施形態における基地局
集線装置1は、第1の実施形態のように、単に位置登録
要求メッセージを中継するだけでなく、当該位置登録の
手順に組み込まれている認証メッセージより、公衆網4
側で生成された認証用の乱数と、位置登録を要求したP
HS端末による認証応答の結果の抽出処理を実行し、記
憶部1C内に保存する。
【0059】(2)接続動作(発信処理/着信処理) 以下、本実施形態に係る基地局集線装置1において、そ
の配下にある基地局のサービスエリアに在圏するPHS
端末同士の通信動作が、内線番号の発呼によってどのよ
うに進行するかを、図7を用いて説明する。
【0060】なお、公衆PHS番号や公衆網に接続され
た固定端末への一般的な電話番号が発呼された場合の動
作は、第1の実施形態や第2の実施形態の場合と同様の
動作が実行されることになる。ただし、かかる場合の動
作は第1の実施形態や第2の実施形態と重複するため説
明を省略する。
【0061】また、図7において、発信者端末PS1の
公衆PHS番号は「0XY−5123−1111」(な
お、X,Yは0〜9の数)で与えられ、着信者端末PS
2の公衆PHS番号は「0XY−5123−2222」
で与えられているものとする。ここで、公衆PHS番号
の「0XY−5123」の部分が法人番号を表し、「1
111」と「2222」の部分がいずれも内線番号(加
入者番号)に表している。
【0062】さて、本実施形態の場合には、発信者端
末PS1が発呼要求を発して着信者端末PS2に対する
呼の設定を求める際、公衆PHS番号ではなく内線番号
(加入者番号)を発呼する。かかる内線番号(加入者番
号)を受信した基地局集線装置1は、現要求が装置内接
続を要求するものと判断し、以下の処理プログラムを起
動する。勿論、公衆PHS番号が通知された場合には、
第1の実施形態又は第2の実施形態に基づく処理プログ
ラムが実行される。
【0063】次に、基地局集線装置1は、発信者端末
の発IDより、発呼要求を発したPHS端末が装置内接
続サービスを受けることが可能な加入者か否かを判断す
る。すなわち、基地局集線装置1は、発IDの先頭側7
桁を記憶部1C内に格納しているサービス許容法人番号
1C1と一致するか否か判断する。ここで、発信者端末
が装置内接続サービスを受けることが可能な加入者であ
る場合には以下の接続処理動作が実行され、装置内接続
サービスを受けることができない加入者である場合には
呼の切断処理が行われる。
【0064】基地局集線装置1は、装置内接続サービ
スの提供が可能であると判断すると、記憶部1C内に保
存されている認証データ(公衆網と端末間で実施済みの
データ)を用いて発信者端末PS1との間で認証処理を
実行する。
【0065】基地局集線装置1は、発信者端末PS1
から応答のあった認証結果より自身のサービス対象者で
あることを確認すると、発信者が指定してきた内線番号
(加入者番号)に法人番号(図7の場合、「0XY−5
123」)を付加して着信先端末PS2の公衆PHS番
号を生成し、これを用いて一斉呼出を実行する。
【0066】以後、基地局集線装置1と着信先端末と
の間では通常シーケンスに基づく呼設定要求とそれに対
する応答動作が実行される。すなわち、基地局集線装置
1から着信先端末PS2に対して認証要求が発せられ、
その応答として着信先端末PS2から基地局集線装置1
に対して(着信先端末PS2は、装置内接続されること
を知らないため、公衆網4に対して)認証結果が送信さ
れる。
【0067】またこれに続いて、着信先端末PS2から
基地局集線装置1に対して(やはり着信先端末PS2
は、装置内接続されることを知らないため、公衆網4に
対して)呼出が発せられる。この呼出は、公衆網4を介
することなく基地局集線装置1内で折り返され、発信者
端末PS1に送信される。
【0068】その後、着信先端末PS2から発せられた
応答が、前述の呼出の場合と同様、基地局集線装置1で
折り返されて発信者端末PS1に送信され、以後、発信
者端末PS1及び着信先端末PS2間の通信(通話)が
基地局集線装置1を介して開始される。
【0069】(C−3)第3の実施形態の効果 上述のように、第3の実施形態に係る基地局集線装置1
を基地局2と公衆網4との間に設置することにより、第
2の実施形態と同様の効果が得られるのに加え、法人契
約などの特定契約者に対しては、PBXによる内線番号
(加入者番号)による接続と同様の使い勝手を実現でき
る。
【0070】しかも、基地局集線装置1内に登録すべき
情報は、装置内接続サービスを享受できる法人などの特
定契約者を特定する法人番号だけで良く、各PHS端末
固有の内線番号(加入者番号)については登録を必要と
しないため、加入者の増減に応じた保守管理からPHS
事業者を解放できる。
【0071】(D)第4の実施形態 (D−1)実施形態装置の構成 図8に、本実施形態に係る基地局集線装置1を使用して
構築可能な通信システムの構成例を示す。
【0072】上述の第3の実施形態では、PBXで実現
されている内線接続と同様の番号形態(第2の実施形態
における加入者番号に相当する)による接続要求を、特
定契約者に提供可能とする接続方法について述べたが、
かかる実施形態の実現には、電話番号体系として、PH
S事業者が十分な空き番号を連続して持てることが必要
であり、PHS事業者が十分な空き番号を有していない
場合には、その実現が困難である。
【0073】そこで、本実施形態では、かかる場合(P
HS事業者が十分な空き番号を有していない場合)にお
いても、第3の実施形態の場合と同様の内線的接続(装
置内接続)を可能とするため、法人契約などの特定契約
者についての法人番号5Aを、事業者SCP5で管理さ
れる加入者データの一部として管理することとし、必要
に応じて基地局集線装置1がこの情報にアクセスできる
ようにする。かかるアクセスを許容することで、発着信
の対象となっている加入者端末が、同一契約者か否か、
すなわち同一の法人か否かを判定可能なようにしてい
る。
【0074】かくして、本実施形態における基地局集線
装置1においても、第3の実施形態における基地局集線
装置1と同様、その記憶部1C内に法人番号1C1と認
証データ1C2とを持つことができることとなり、発呼
の度に公衆網4に接続しなくても装置内接続が可能なよ
うにしている。
【0075】ただし、本実施形態の場合には、たとえ同
一契約者であってもその電話番号の体系に規則性が認め
られないのが通常であるため、以下の様な番号形態を用
いることで、公衆網を介した接続とするか装置内接続と
するかの識別を可能とする。例えば、相手先の公衆番号
を「0XY−5123−4567」とする場合に、「#
5123−4567」や「1XY−5123−456
7」等の特殊番号が発呼されたとき、装置内接続が求め
られているとの判断を行うものとする。
【0076】(D−2)通信動作 本実施形態の場合も、通信動作は、位置登録動作と接続
動作(発信処理/着心処理)とで実現される。ただし、
位置登録動作については第3の実施形態と全く同じであ
るため説明は省略する。違いは接続動作であるが、本実
施形態と第3の実施形態との違いは、図7と図9とを比
較すれば分かるように、発信者端末が呼設定の要求を出
してから基地局集線装置1がその呼設定の受付を応答す
るまでの間に、基地局集線装置1が発着信端末のIDか
ら事業者SCP5にそれらの法人番号の照会を行い、か
つ、両端末が同一契約者のものか否かを判定する処理を
実行することが追加されることを除き、装置内接続が認
められた場合における以後の動作は同じである。
【0077】なお、図9にも表したように、両端末が同
一契約者のものでないと判定された場合には接続が拒否
されることになる。
【0078】また、図9では、発信者端末から呼設定の
要求が出された場合には常に基地局集線装置1から事業
者SCP5に対して法人番号の照会が行われるかのよう
にも思われるが、必ずしもその必要は無く、最初の発着
呼動作時によって該当する端末の法人番号が基地局集線
装置1内に格納された後は、事業者SCP5への照会動
作も省略することが可能である。
【0079】(D−3)第4の実施形態の効果 上述のように、第4の実施形態に係る基地局集線装置1
を基地局2と公衆網4との間に設置することにより、P
HS事業者が十分な番号容量を有しない場合でも、第3
の実施形態と同様の効果が得られるようにできる。
【0080】(E)他の実施形態 上述の第1の実施形態においては、PHS事業者SCP
5が公衆網4に接続されているものとしたが、公衆網4
から独立したPHS事業者独自の通信網のみに接続され
ていても良い。この場合、基地局集線装置1は、発着信
端末が法人契約などの特定契約者のものであるか否かの
識別情報を公衆網4を介すことなく取得する。
【0081】上述の第1の実施形態においては、発着信
端末が法人契約などの特定契約者のものであるか否かの
識別情報をPHS事業者SCP5で一括管理する場合に
ついて述べたが、これらの識別情報は基地局集線装置1
内で個別に管理する場合にも適用し得る。この場合、P
HS事業者は基地局集線装置1ごとにこれらの識別情報
を個別管理が新たに必要となるが、第1の実施形態同
様、法人契約などの特定契約者と一般ユーザとを混在し
て収容することができる。
【0082】上述の第1の実施形態においては、発着信
端末が法人契約などの特定契約者のものであるか否かの
判定を、接続要求の受信直後に行う場合について述べた
が、判定時期はこれに限らず、例えば、着信先の端末が
法人契約などの特定契約者のものであるか否かの判定を
行う際に一緒に行うようにしても良い。
【0083】上述の実施形態においては、複数のPHS
基地局2が基地局集線装置1の配下に収容される場合に
ついて述べたが、収容されるPHS基地局2は複数でな
くても良い。
【0084】上述の実施形態においては、専らPHSに
ついて本発明を適用する場合について述べたが、駅など
公共的な場所で、公衆用に割り当てられた電波を用い
て、業務用の通信と一般加入者の利用を混在して実現す
るような利用形態が想定される各種の移動体通信システ
ムに適用し得る。これにより、業務用として広いサービ
スエリアを必要とする法人等の特定利用者は、自身で専
用の通信設備を設けなくても、安価に業務用の移動体通
信を運用できる。
【0085】
【発明の効果】(A)上述のように第1の発明によれ
ば、配下の無線基地局から延長される接続回線を集線
し、全無線基地局に対して共通の接続回線を介して公衆
固定網に接続する基地局集線装置に、(1) 配下の無線基
地局に収容された移動端末から接続要求が発せられたと
き、当該接続要求を公衆固定網に中継する発信処理手段
と、(2) 接続要求の相手先が配下の無線基地局に収容さ
れた移動端末であったとき、公衆固定網から受信された
接続要求を該当する配下の無線基地局に中継する着信処
理手段と、(3) 接続要求を発した移動端末及びその相手
先となる移動端末がいずれも特定契約者の移動端末であ
る場合、一連の設定過程で公衆固定網との間に設定され
た呼の部分を切断し、接続要求を発した移動端末とその
相手先となる移動端末とを自装置内で直接接続する特定
契約者判定手段とを備えたことにより、特定契約者と一
般契約者(一般ユーザ)を同一設備内に混在して収容す
ることが可能となり、設備の有効利用を実現できる。
【0086】また、第1の発明によれば、接続要求を発
した移動端末及びその相手先となる移動端末がいずれも
特定契約者の移動端末である場合に、最終的に公衆固定
網を経由せずに呼を設定できるため、その分、通信コス
トの低減を実現できる。
【0087】(B)また、上述のように第2の発明によ
れば、第1の発明における基地局集線装置の特定契約者
判定手段に、接続要求を発した移動端末及びその相手先
となる移動端末が特定契約者の移動端末であるか否か
を、移動体通信サービスを提供する事業者の管理する識
別情報を基に判定させるようにしたことにより、接続要
求を発した移動端末の使用者に、内線的な接続を希望す
るか外線的な接続を希望するかによって発呼する電話番
号の切り替えを意識させないで済ませられる。
【0088】(C)また、上述のように第3の発明によ
れば、第1の発明における基地局集線装置の特定契約者
判定手段に、接続要求を発した移動端末及びその相手先
となる移動端末が特定契約者の移動端末であるか否か
を、特定契約者番号と加入者番号とで構成された移動体
電話番号のうち特定契約者番号に相当する部分の情報を
基に判定させるようにしたことにより、移動体通信サー
ビスを提供する事業者の管理する識別情報へのアクセス
を不要とでき、その分、システム構成を簡略化できる。
また、第3の発明によれば、特定契約者番号のみを管理
すれば良いため、加入者の増減による保守管理の負担を
なくすことができる。
【0089】(D)また、上述のように第4の発明によ
れば、配下の無線基地局から延長される接続回線を集線
し、全無線基地局に対して共通の接続回線を介して公衆
固定網に接続する基地局集線装置に、(1) 配下の無線基
地局に収容された移動端末から接続要求が発せられた場
合であって、当該接続要求の相手先の特定に、特定契約
者番号と加入者番号から構成される移動体電話番号のう
ち加入者番号に相当する番号のみが用いられている場
合、接続要求を発した移動端末が特定契約者の移動端末
であるか否かを、その移動体電話番号のうち特定契約者
番号に相当する部分の情報を基に判定する特定契約者判
定手段と、(2) 配下の無線基地局に収容された移動端末
が公衆固定網に位置登録を行った際の認証データを位置
登録後も保持する認証データ保持手段と、(3) 特定契約
者判定手段による判定により、接続要求を発した移動端
末が特定契約者の移動端末であることが判明した場合、
認証データ保持手段に保持されている認証データを用い
て接続要求を発した移動端末の認証を行う第1の認証手
段と、(4) 接続要求を発した移動端末が特定契約者の移
動端末であった場合、当該接続要求の相手先の特定に使
用された番号に特定契約者番号を付加して移動体電話番
号を生成し、配下の無線基地局に収容された移動端末を
一斉に呼び出す着信処理手段と、(5) 一斉呼び出しに応
答した移動端末を、認証データ保持手段に保持されてい
る認証データを用いて認証する第2の認証手段とを備え
たことにより、接続要求を発した移動端末が特定契約者
の移動端末であって、しかも、当該移動端末から発せら
れた相手先を特定する番号が移動体電話番号のうち加入
者番号に相当する番号のみである場合には、相手先の移
動体電話番号の生成と接続とを公衆固定網にアクセスす
ることなく実現できる。また、この第4の発明において
も、特定契約者番号のみを管理すれば良いため、加入者
の増減による保守管理の負担をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る通信システム例を示す図
である。
【図2】第1の実施形態において着信先端末が特定契約
者である場合に実行される接続手順を示す図である。
【図3】第1の実施形態において着信先端末が特定契約
者でない場合に実行される接続手順を示す図である。
【図4】第2の実施形態に係る通信システム例を示す図
である。
【図5】第2の実施形態で使用する公衆PHS番号例を
示す図である。
【図6】第3の実施形態に係る通信システム例を示す図
である。
【図7】第3の実施形態において着信先端末が特定契約
者である場合に実行される接続手順を示す図である。
【図8】第4の実施形態に係る通信システム例を示す図
である。
【図9】第4の実施形態の接続手順を示す図である。
【符号の説明】
1…基地局集線装置、1A…発信処理部、1B…着信処
理部、1C…記憶部、1C1…サービス許容法人番号、
1C2…認証番号、2…PHS基地局、3…移動通信交
換局、4…公衆網、5…PHS事業者SCP5。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K051 AA05 BB01 CC07 DD02 DD15 EE01 GG06 5K067 BB04 CC14 DD17 EE02 EE04 EE10 EE16 FF07 GG01 GG11 GG21 HH06 HH07 HH11 HH22 HH23 HH24 HH36 JJ66

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配下の無線基地局から延長される接続回
    線を集線し、全無線基地局に対して共通の接続回線を介
    して公衆固定網に接続する基地局集線装置において、 配下の無線基地局に収容された移動端末から接続要求が
    発せられたとき、当該接続要求を公衆固定網に中継する
    発信処理手段と、 上記接続要求の相手先が配下の無線基地局に収容された
    移動端末であったとき、公衆固定網から受信された接続
    要求を該当する配下の無線基地局に中継する着信処理手
    段と、 上記接続要求を発した移動端末及びその相手先となる移
    動端末がいずれも特定契約者の移動端末である場合、一
    連の設定過程で公衆固定網との間に設定された呼の部分
    を切断し、上記接続要求を発した移動端末とその相手先
    となる移動端末とを自装置内で直接接続する特定契約者
    判定手段とを備えることを特徴とする基地局集線装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基地局集線装置におい
    て、 上記特定契約者判定手段は、上記接続要求を発した移動
    端末及びその相手先となる移動端末が特定契約者の移動
    端末であるか否かを、移動体通信サービスを提供する事
    業者の管理する識別情報を基に判定する、ことを特徴と
    する基地局集線装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の基地局集線装置におい
    て、 上記特定契約者判定手段は、上記接続要求を発した移動
    端末及びその相手先となる移動端末が特定契約者の移動
    端末であるか否かを、特定契約者番号と加入者番号とで
    構成された移動体電話番号のうち特定契約者番号に相当
    する部分の情報を基に判定する、ことを特徴とする基地
    局集線装置。
  4. 【請求項4】 配下の無線基地局から延長される接続回
    線を集線し、全無線基地局に対して共通の接続回線を介
    して公衆固定網に接続する基地局集線装置において、 配下の無線基地局に収容された移動端末から接続要求が
    発せられた場合であって、当該接続要求の相手先の特定
    に、特定契約者番号と加入者番号から構成される移動体
    電話番号のうち加入者番号に相当する番号のみが用いら
    れている場合、接続要求を発した移動端末が特定契約者
    の移動端末であるか否かを、その移動体電話番号のうち
    特定契約者番号に相当する部分の情報を基に判定する特
    定契約者判定手段と、 配下の無線基地局に収容された移動端末が公衆固定網に
    位置登録を行った際の認証データを位置登録後も保持す
    る認証データ保持手段と、 上記特定契約者判定手段による判定により、接続要求を
    発した移動端末が特定契約者の移動端末であることが判
    明した場合、上記認証データ保持手段に保持されている
    認証データを用いて接続要求を発した移動端末の認証を
    行う第1の認証手段と、 上記接続要求を発した移動端末が特定契約者の移動端末
    であった場合、当該接続要求の相手先の特定に使用され
    た番号に特定契約者番号を付加して移動体電話番号を生
    成し、配下の無線基地局に収容された移動端末を一斉に
    呼び出す着信処理手段と、 一斉呼び出しに応答した移動端末を、上記認証データ保
    持手段に保持されている認証データを用いて認証する第
    2の認証手段とを備えることを特徴とする基地局集線装
    置。
JP27277099A 1999-09-27 1999-09-27 基地局集線装置 Pending JP2001095032A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27277099A JP2001095032A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 基地局集線装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27277099A JP2001095032A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 基地局集線装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001095032A true JP2001095032A (ja) 2001-04-06

Family

ID=17518510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27277099A Pending JP2001095032A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 基地局集線装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001095032A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006279261A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Mitsubishi Electric Corp 無線基地局集線装置
JP2007517425A (ja) * 2003-11-14 2007-06-28 モトローラ・インコーポレイテッド ダイヤルされる番号を再フォーマットするための方法及び装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007517425A (ja) * 2003-11-14 2007-06-28 モトローラ・インコーポレイテッド ダイヤルされる番号を再フォーマットするための方法及び装置
JP4694500B2 (ja) * 2003-11-14 2011-06-08 モトローラ・インコーポレイテッド ダイヤルされる番号を再フォーマットするための方法及び装置
JP2006279261A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Mitsubishi Electric Corp 無線基地局集線装置
JP4563231B2 (ja) * 2005-03-28 2010-10-13 三菱電機株式会社 無線基地局集線装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2590739B2 (ja) 構内用電子交換機の移動局認証方式
KR100690762B1 (ko) 다수의 번호를 이용한 이동 통신 단말기의 통화 방법 및시스템
US20060177029A1 (en) Virtual multi-line telephone service
KR20010105412A (ko) 이동 인터넷 액세스
US20030137976A1 (en) Method and apparatus for IP based metered service on demands network
CN114125808A (zh) 一种边缘应用服务器的发现方法及装置
US8462694B2 (en) Process and apparatus for making a telecommunications connection to a called portable radio terminal
JP2002165031A (ja) 電話網ノード装置
EP0817519A2 (en) Mobile communication system supporting roamers
CN108430059A (zh) 用户识别卡分配的方法、装置、系统及可读存储介质
JPH10248088A (ja) 通信システム
KR100320351B1 (ko) 이동통신망을 이용한 사설교환장치 및 그에 따른 호 처리방법
US7116971B2 (en) Configuring and maintaining network node device
JP2001095032A (ja) 基地局集線装置
US6181936B1 (en) System and method for accessing mobile networks
US20070190972A1 (en) Method and system for implementing wireless intelligent services
CN111436028B (zh) 一种业务接入方法、系统及通信开放平台
JPH06120886A (ja) 移動通信システム
JP3336938B2 (ja) 移動電話システム
CN115175118B (zh) 基于合作WiFi的通信服务互补系统和方法
KR100314150B1 (ko) 고속 가상사설망 서비스 제공 장치 및 그 방법
RU2127494C1 (ru) Способ и система для обработки сигналов трафика данных, несущих информацию
KR100238721B1 (ko) 개인통신교환시스템에서의 발신금지 처리방법
EP1319314B1 (en) Telephone network node device
WO2001022757A1 (en) Method of processing charging information

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060821

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070703