JP2001094723A - 画像読取装置、画像読取方法および記憶媒体 - Google Patents

画像読取装置、画像読取方法および記憶媒体

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JP2001094723A
JP2001094723A JP27248399A JP27248399A JP2001094723A JP 2001094723 A JP2001094723 A JP 2001094723A JP 27248399 A JP27248399 A JP 27248399A JP 27248399 A JP27248399 A JP 27248399A JP 2001094723 A JP2001094723 A JP 2001094723A
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Masaharu Tsukada
雅晴 塚田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロッドレンズアレイとフォトレンズセンサの
位置ずれに起因する画像読取不良を補正することができ
る画像読取装置を提供する。 【解決手段】 CISの読取動作を開始させるために、
搬送ローラを照射し(S13)、開始アドレスで指定さ
れたメモリ4の補正データで補正した後のCIS読取デ
ータを1ピクセル分読み込む(S15)。1個のロッド
レンズアレイでカバーされている7ピクセル分のデータ
取り込みが完了すると、CPU1に読み込まれた読取デ
ータの最大値と最小値の差分を演算し、その結果を記憶
する(S17)。メモリアドレス制御回路3の開始アド
レスをインクリメントしつつ(S18)、7ピクセル分
の最大値と最小値の差分演算を7回繰り返す。こうして
得られた差分データの中で最小となる開始アドレスを判
定し(S20)、次に続く原稿の読取動作時の開始アド
レスとして、読取動作を行う(S21)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み取り時に画像
データを補正する画像読取装置、画像読取方法および記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置(イメージスキャ
ナ)では、原稿50、給紙ローラ53、給紙ソレノイド
54、ペーパセンサ55、コンタクトイメージセンサ
(以下、CISという)58、搬送ローラ57、ステッ
ピングモータ56、制御基板59、I/Fコネクタ6
0、I/Fケーブル61、スイッチ52などが設けられ
ている(図1参照)。
【0003】ユーザは原稿台51に原稿50をセットし
てスイッチ52を押すと、制御基板59はスイッチ52
が押されたことを検知し、ステッピングモータ56を回
転させる。その後、ステッピングモータ56が安定回転
に達すると、給紙ソレノイド54を駆動して給紙ローラ
53を回転させることによって原稿を給紙する。給紙さ
れた原稿の先端がペーパセンサ55によって検知される
と、制御基板59は、この信号から一定時間後、つまり
原稿の先端がCIS58に達するタイミングでCIS5
8の画像読取動作を開始させる。
【0004】CIS58は、内部にLEDアレイ、ロッ
ドレンズアレイ、フォトセンサアレイ、フォトセンサの
検知信号を転送する回路を含んでいる。CIS58はL
EDアレイによって原稿を照射し、その時の原稿の濃淡
像に対応する反射光をロッドレンズアレイによってフォ
トセンサアレイに集光し、フォトセンサアレイからの検
知信号を外部にシリアルデータとして転送する。ここ
で、例えば、300dpiの解像度で画像を読み込む場
合、原稿がCIS上で85μm進む間にLEDを点灯
し、フォトセンサアレイの画像を読み込み、読み込まれ
た1ライン分のシリアルデータを出力することになる。
その後、原稿50がCIS58を通過して排出される
と、ステッピングモータ56が停止し、1ページの原稿
読取動作が完了する。
【0005】ロッドレンズアレイ70は、n,n+1,
n+2,n+3などで示されるように、複数のレンズ群
から構成されており(図2参照)、原稿からの反射光を
フォトセンサアレイ71に集光する。フォトセンサアレ
イ71は、1つのレンズ(例えば、レンズn)を複数の
センサアレイ(図2では7個のセンサアレイ)でカバー
する構成をとっている。
【0006】したがって、図2の光量分布に示すよう
に、各レンズ毎にシェーディング特性があり、レンズの
中心部と周辺部とで光量分布が異なっている。このシェ
ーディング特性を補正するため、レンズの周辺部に配置
されたフォトセンサと中央部に配置されたフォトセンサ
の感度を合わせ込む必要がある、すなわち、シェーディ
ング補正を行う必要がある。
【0007】さらに、フォトセンサの感度のばらつきそ
のものも補正するため、CIS58に対向する位置に搬
送ローラ57が配置されたイメージスキャナには(図1
参照)、一般に白紙読取を行うことによってシェーディ
ング補正、フォトセンサばらつき補正、LED発光光量
ばらつき等のばらつきの補正(白補正)を行う手段が設
けられている。
【0008】図9は白補正の原理を示すためのセンサ位
置に対するCIS読取信号の変化を示すグラフである。
白紙を読み込んだときのフォトセンサの検知信号は、補
正されていない状態では、図示するように本来同一のレ
ベルとなるべき箇所がLED発光ムラ、センサ感度ム
ラ、レンズのシェーディング特性などの影響を受けて波
打った検知信号となっている。
【0009】そこで、この検知信号と設定レベルとの差
分(ΔV1,ΔV2等)を各フォトセンサ毎に演算し、
その結果をメモリに記憶する。その後、イメージスキャ
ナで原稿を読み込むときは、この記憶データと原稿の読
取信号とを演算することによって、読取データを補正
し、読取時の種々のばらつきをキャンセルしている。
【0010】図10は白補正を行う制御回路の構成を示
すブロック図である。この回路は制御基板59に搭載さ
れている。図において、101はCPUであり、ステッ
ピングモータの駆動制御、ソレノイドの駆動制御、ペー
パセンサの検知認識、CISデータの補正処理を行う。
104は不揮発性メモリであり、フォトセンサアレイの
各センサの補正データを記憶する。103はメモリ10
4のデータアドレスを設定する回路である。105はC
ISからの読取アナログデータをデジタル値に変換する
A/Dコンバータである。106はA/Dコンバータの
出力値を、CPU101によって読み込むか、あるいは
外部に転送するかを選択するスイッチである。105は
A/Dコンバータの出力値とメモリ104からの補正デ
ータによって補正演算を行う演算回路である。
【0011】図11は白補正処理手順を示すフローチャ
ートである。この処理プログラムは、制御回路内のCP
U101によって実行される。まず、パーソナルコンピ
ュータなどの外部機器、またはイメージスキャナ自体の
動作の中で白補正の指示(白紙補正指示)が入力された
か否かを判別する(ステップS80)。白紙補正指示が
入力されていない場合、処理を終了する。一方、白紙補
正指示が入力された場合、白紙原稿が原稿台にセットさ
れるのを待つ(ステップS81)。
【0012】白紙原稿が原稿台にセットされると、モー
タを駆動して給紙動作を行う(ステップS82)。その
後、原稿が搬送されて紙先端がペーパセンサ55によっ
て検知されるのを待ち、つまりTOP信号が入力される
のを待ち(ステップS83)、TOP信号が入力される
と、そのタイミングから一定時間(Nsec)遅延させ
る(ステップS84)。
【0013】一定時間(Nsec)遅延させた後、CI
S58による1ライン読取のスタートを指示するCIS
_SP信号出力、原稿に光を照射するためのLED_O
N信号出力、CPU101にA/D変換後の読取データ
を入力するための補正前データSW信号出力を行う(ス
テップS85)。さらに、CPU101はメモリアドレ
ス制御回路103に補正データを記憶するための記憶開
始アドレスをセットする(ステップS86)。
【0014】これらの設定を完了した後、CIS58か
ら1ピクセル単位で読取画像データを入力するため、C
PU101からCIS読取クロックを1パルス出力する
(ステップS87)。このCIS読取クロックはA/D
コンバータ107にも接続されており、このクロックに
同期してA/D変換処理を行う。
【0015】CPU101は、CIS読取クロックによ
って入力されたA/Dコンバータ107からの出力値を
読み込み、この値が設定値に一致するように補正データ
を求める(ステップS88)。求めた補正データをメモ
リ104に記憶する(ステップS89)。そして、所定
のピクセル数の補正が完了したか否かを判別し(ステッ
プS90)、所定のピクセル数の補正が完了していない
場合、CIS読取クロックを出力するステップS87の
処理に戻る。ここで、再度、CIS読取クロックが1パ
ルス出力されると、メモリアドレス制御回路103は前
に設定したデータアドレス値をインクリメントする。そ
して、所定ピクセル数分、繰り返して原稿が排出される
と、一連の白補正処理動作を終了する。
【0016】これ以降の原稿読取動作は、白補正処理に
よりメモリ104に記憶された補正データを使用して常
に補正が加えられ、パーソナルコンピュータなどの外部
機器に画像読取データを出力する。
【0017】このように、従来では、CISと対向する
位置に搬送ローラが配置されたイメージスキャナでは、
自動的に白補正を行うことができないので、白紙を通過
させることによって白補正を行っている。また、この白
補正をイメージスキャナの設定時にユーザが行うこと
は、非常に煩わしいので、通常、工場出荷時に白補正を
行っている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、イメージスキャナの動作中の振動、あるいは
出荷時の輸送中の振動などによって、ロッドレンズアレ
イとフォトセンサアレイの位置関係がすれると、その都
度、白紙原稿を通紙して白補正を行わなければならず、
ユーザにとって非常に操作し難いという問題があった。
【0019】また、自動的に白補正がかからないので、
一度、原稿を読み取ってからでないと、白補正するかし
ないかを判断できないという問題があった。
【0020】そこで、本発明は、白紙原稿を通紙せず、
自動的にロッドレンズアレイとフォトレンズセンサの位
置ずれに起因する画像読取不良を補正することができる
画像読取装置、画像読取方法および記憶媒体を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の画像読取装置は、原稿の
画像を読み取る画像読取素子と、該画像読取素子で白紙
原稿を読み取ってピクセル単位に白補正を行う白補正手
段と、該白補正によって得られた補正データをメモリに
記憶する記憶手段とを備えた画像読取装置において、ほ
ぼ一様な濃度分布を持つ部材からの反射光を前記画像読
取素子で検知することにより読み取った信号を、前記メ
モリから読み出した補正データでピクセル単位に補正す
る補正手段と、該ピクセル単位に補正された読み取り信
号の最大値および最小値を所定ピクセル数の中から求
め、該最大値と最小値の差分を検出する差分検出手段
と、前記メモリに記憶された補正データの読み出し開始
位置を1ピクセルずつ移動させる移動手段と、該読み出
し開始位置を移動させる毎に、前記補正手段により前記
メモリから読み出した補正データで補正した後に前記差
分検出手段により検出される差分が最小となる場合の前
記読み出し開始位置を決定する決定手段とを備え、前記
原稿の画像を読み取る際、前記決定された読み出し開始
位置から補正データを読み出して補正することを特徴と
する。
【0022】請求項2に記載の画像読取装置では、請求
項1に係る画像読取装置において、前記部材は、前記画
像読取素子と対向する位置に配置され、前記原稿を搬送
する搬送ローラであることを特徴とする。
【0023】請求項3に記載の画像読取装置は、請求項
1に係る画像読取装置において、前記画像読取素子がロ
ッドレンズアレイを通して反射光を検知する場合、前記
所定ピクセル数は1つのロッドレンズアレイがカバーす
るピクセル数であることを特徴とする。
【0024】請求項4に記載の画像読取装置では、請求
項1に係る画像読取装置において、前記移動手段は、前
記記憶手段に記憶された補正データの読み出し開始位置
を増加方向または減少方向に移動させることを特徴とす
る。
【0025】請求項5に記載の画像読取装置は、請求項
1に係る画像読取装置において、前記検出された差分が
所定値より大きい場合、白紙原稿を使用した白補正を指
示する指示手段を備えたことを特徴とする。
【0026】請求項6に記載の画像読取装置では、請求
項1に係る画像読取装置において、前記決定手段は、原
稿の読み取り開始前に前記補正データの読み出し開始位
置を決定することを特徴とする。
【0027】請求項7に記載の画像読取方法は、画像読
取素子と対向する位置に配置された搬送ローラによって
搬送される白紙原稿を、画像読取素子で読み取ってピク
セル単位に白補正を行う工程と、該白補正によって得ら
れた補正データをメモリに記憶する工程とを有する画像
読取方法において、ほぼ一様な濃度分布を持つ前記搬送
ローラからの反射光を前記画像読取素子で検知すること
により読み取った信号を、前記メモリから読み出した補
正データでピクセル単位に補正する工程と、該ピクセル
単位に補正された読み取り信号の最大値および最小値を
所定ピクセル数の中から求め、該最大値と最小値の差分
を検出する工程と、前記メモリに記憶された補正データ
の読み出し開始位置を1ピクセルずつ移動させる工程
と、該読み出し開始位置を移動させる毎に、前記メモリ
から補正データを読み出して補正した後に前記検出され
る差分が最小となる場合の前記読み出し開始位置を決定
する工程と、前記原稿の画像を読み取る際、前記決定さ
れた読み出し開始位置から補正データを読み出して補正
する工程とを有することを特徴とする。
【0028】請求項8に記載の記憶媒体は、画像読取素
子と対向する位置に配置された搬送ローラによって搬送
される白紙原稿を、画像読取素子で読み取ってピクセル
単位に白補正を行い、該白補正によって得られた補正デ
ータをメモリに記憶する画像読取装置を制御するコンピ
ュータによって実行されるプログラムが格納された記憶
媒体において、前記プログラムは、ほぼ一様な濃度分布
を持つ前記搬送ローラからの反射光を前記画像読取素子
で検知することにより読み取った信号を、前記メモリか
ら読み出した補正データでピクセル単位に補正する手順
と、該ピクセル単位に補正された読み取り信号の最大値
および最小値を所定ピクセル数の中から求め、該最大値
と最小値の差分を検出する手順と、前記メモリに記憶さ
れた補正データの読み出し開始位置を1ピクセルずつ移
動させる手順と、該読み出し開始位置を移動させる毎
に、前記メモリから補正データを読み出して補正した後
に前記検出される差分が最小となる場合の前記読み出し
開始位置を決定する手順と、前記原稿の画像を読み取る
際、前記決定された読み出し開始位置から補正データを
読み出して補正する手順とを含むことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の画像読取装置、画像読取
方法および記憶媒体の実施の形態について説明する。本
実施形態の画像読取装置は、イメージスキャナに適用さ
れる。
【0030】[第1の実施形態]図1は画像読取装置と
してのイメージスキャナの構成を示す図である。図にお
いて、51は原稿台である。50は原稿である。53は
給紙ローラである。54は給紙ソレノイドである。55
はペーパセンサである。58はコンタクトイメージセン
サ(以下、CISという)である。57は搬送ローラで
ある。56はステッピングモータである。59は制御基
板である。60はI/Fコネクタである。61はI/F
ケーブルである。52はスイッチである。
【0031】ユーザは原稿台51に原稿50をセットし
てスイッチ52を押すと、制御基板59はスイッチ52
が押されたことを検知し、ステッピングモータ56を回
転させる。その後、ステッピングモータ56が安定回転
に達すると、給紙ソレノイド54を駆動して給紙ローラ
53を回転させることによって原稿を給紙する。給紙さ
れた原稿の先端がペーパセンサ55によって検知される
と、制御基板59は、この信号から一定時間後、つまり
原稿の先端がCIS58に達するタイミングでCIS5
8の画像読取動作を開始させる。
【0032】CIS58は、内部にLEDアレイ、ロッ
ドレンズアレイ、フォトセンサアレイ、フォトセンサの
検知信号を転送する回路を含んでいる。CIS58はL
EDアレイによって原稿を照射し、その時の原稿の濃淡
像に対応する反射光をロッドレンズアレイによってフォ
トセンサアレイに集光し、フォトセンサアレイからの検
知信号を外部にシリアルデータとして転送する。ここ
で、例えば、300dpiの解像度で画像を読み込む場
合、原稿がCIS上で85μm進む間にLEDを点灯
し、フォトセンサアレイの画像を読み込み、読み込まれ
た1ライン分のシリアルデータを出力することになる。
その後、原稿50がCIS58を通過して排出される
と、ステッピングモータ56が停止し、1ページの原稿
読取動作が完了する。
【0033】図2はロッドレンズアレイ70およびフォ
トセンサアレイ71の配置を示す図である。ロッドレン
ズアレイ70は、n,n+1,n+2,n+3などで示
されるように、複数のレンズ群から構成されており、原
稿からの反射光をフォトセンサアレイ71に集光する。
フォトセンサアレイ71は、1つのレンズ(例えば、レ
ンズn)を複数のセンサアレイ(図2では7個のセンサ
アレイ)でカバーする構成をとっている。
【0034】したがって、同図の光量分布に示すよう
に、各レンズ毎にシェーディング特性があり、レンズの
中心部と周辺部とで光量分布が異なっている。このシェ
ーディング特性を補正するため、レンズの周辺部に配置
されたフォトセンサと中央部に配置されたフォトセンサ
の感度を合わせ込む必要がある(シェーディング補
正)。
【0035】さらに、フォトセンサの感度のばらつきそ
のものも補正するため、CIS58に対向する位置に搬
送ローラ57が配置されたイメージスキャナでは(図1
参照)、一般に白紙読取を行うことによってシェーディ
ング補正、フォトセンサばらつき補正、LED発光光量
ばらつき等のばらつきの補正(白補正)を行う手段が設
けられている。
【0036】図3は白補正を行う制御回路の構成を示す
ブロック図である。図において、1はイメージスキャナ
を制御するCPUである。2はステッピングモータを駆
動するモータ駆動回路である。4は補正データを記憶し
ているメモリである。3はメモリ4のデータアドレスを
設定するメモリアドレス制御回路である。
【0037】8はCISからの読取アナログ信号をディ
ジタル信号に変換するA/Dコンバータである。7はA
/Dコンバータ8の出力を切り替えるスイッチである。
6は読取データをメモリ4に記憶された補正データに基
づいて補正する演算回路である。5は演算回路の出力デ
ータをパーソナルコンピュータ(パソコン)等の外部機
器に出力するか、CPUに出力するかを切り替えるスイ
ッチである。
【0038】図4は白補正の原理を示すためのセンサ位
置に対するCIS読取信号の変化を示すグラフである。
図において、信号線a(太線)はCIS上に原稿がない
状態で読取動作を行った時の補正後(演算回路6の出
力)のデータである。つまり、CISは対向する位置に
ある搬送ローラを読み込むことになるが、搬送ローラは
濃度が一様に分布したものを使用しているため、補正後
の読取信号はほぼ直線になる。尚、補正後のデータはデ
ィジタル値であるが、この図では分かりやすくするため
に、アナログ値として表現されている。横軸はフォトセ
ンサアレイの位置に対応している。
【0039】しかし、振動などの要因によってロッドレ
ンズアレイとフォトセンサアレイとの間に位置ずれが発
生すると、信号線bに示すように、ロッドレンズアレイ
の周期で読取信号の波が発生する。そこで、本実施形態
では、この波はフォトセンサの7ピクセル毎の周期とな
っており、波の最大値と最小値の差が最小となるよう
に、ロッドレンズアレイとフォセンサアレイのずれ量に
対応するピクセル数だけ、補正データをシフトさせるこ
とによって補正を行うものである。尚、補正データはこ
の補正処理を行う前に白紙を使用して白補正されたデー
タであり、メモリ4に記憶されている。
【0040】図5は白補正処理手順を示すフローチャー
トである。この処理プログラムは、CPU1内のROM
に格納されており、CPU1によって実行される。ま
ず、イメージスキャナの画像読取動作がパーソナルコン
ピュータ等の外部機器から指示されたか否かを判別する
(ステップS10)。画像読取動作が指示された場合、
通常の読取シーケンスを実行すると同時に、ステップS
11以降の処理を実行する。ステップS11以降の処理
は、7ラインの画像データ読み込み処理で補正動作を完
了させるので、原稿がCISに到達する前までに完了
し、かつ原稿読取動作毎に行うことが可能である。
【0041】まず、読取指示を受けると、補正後のデー
タをCPU1に入力させるために、スイッチ5をデータ
SW信号で切り替える(ステップS11)。そして、メ
モリアドレス制御回路3にデフォルトの開始アドレスを
セットする(ステップS12)。
【0042】つぎに、CISの読取動作を開始させるた
めに、CIS_SP信号をONにし、LED_ON信号
を出力して搬送ローラを照射する(ステップS13)。
さらに、CIS読取クロックを出力し(ステップS1
4)、補正後のCIS読取データを1ピクセル分読み込
む(ステップS15)。
【0043】7クロック(7ピクセル)分(1個のロッ
ドレンズアレイでカバーされているピクセル数)のデー
タ取り込みが完了しているか否かを判別する(ステップ
S16)。7クロック分のデータ取り込みが完了してい
ない場合、ステップS14の処理に戻って、再度、CI
S読取クロックを出力することによって、CISからの
データを取り込み、CIS読取クロックによってメモリ
アドレス制御回路3の補正データを示すアドレス値を1
ピクセル分進め、演算回路6でCIS読取データと補正
データの演算を行い、次のピクセルの補正後の読取デー
タをCPU1に取り込む。
【0044】一方、上記動作を7回繰り返した後、ステ
ップS16で7クロック分のデータ取り込みが完了して
いると判別された場合、CPU1に読み込まれた読取デ
ータの最大値と最小値の差分を演算し、その結果を記憶
する(ステップS17)。この後、メモリアドレス制御
回路3の開始アドレスをインクリメントし、その値をメ
モリアドレス制御回路3にセットする(ステップS1
8)。
【0045】そして、7ピクセル分の最大値と最小値の
差分演算が7回終了したか否かを判別する(ステップS
19)。この差分演算が7回以内である場合、再度、7
ピクセルのデータ処理を繰り返す。
【0046】この動作により、開始アドレスがインクリ
メントする毎に7ピクセル分の読取データの最大値と最
小値の差分を演算して記憶する処理を、7回繰り返すこ
とになる。つまり、各フォトセンサチップに対応した補
正データをフォトセンサチップに対して1ピクセルづつ
ずらし、それぞれ場合の最大値と最小値の差分を演算す
る。
【0047】この動作が7回繰り返された後、得られた
差分データの中で最小となる開始アドレスを判定し(ス
テップS20)、次に続く原稿の読取動作のメモリアド
レス制御回路3にセットされる開始アドレスとする。こ
の後、原稿の読取動作を行い(ステップS21)、処理
を終了する。
【0048】このように、第1の実施形態のイメージス
キャナでは、CISと対向する位置に搬送ローラが配置
され、白補正用の補正板が配置できない構成を有するイ
メージスキャナであっても、原稿読取動作毎に自動的に
白補正を行うことができ、イメージスキャナの操作性を
向上できる。
【0049】尚、第1の実施形態では、開始アドレスを
インクリメント方向にシフトさせて差分を演算する処理
を行っているが、デクリメント方向にシフトさせる処理
を行ってもよい。
【0050】[第2の実施形態]第2の実施形態のイメ
ージスキャナの構成および制御回路の構成は、前記第1
の実施形態と同じであるので、その説明を省略する。
【0051】図6および図7は第2の実施形態における
白補正処理手順を示すフローチャートである。この処理
プログラムは、CPU1内のROMに格納されており、
CPU1によって実行される。
【0052】第2の実施形態では、まず、前記第1の実
施形態で示した白補正と同様の処理を実行する。その結
果得られた最大値と最小値の差分データの中で最小とな
るデータを検出する。すなわち、ステップS30〜S3
9の処理は、それぞれ前記第1の実施形態におけるステ
ップS10〜S19の処理に相当する。ただし、第2の
実施形態では、CISの読取動作を開始させるためのC
IS_SP信号をステップS31でONにしている。
【0053】そして、最小となる差分データが所定値Δ
kより大きいか否かを判別する(ステップS40)。差
分データが所定値Δkより大きい場合、上記白補正を行
っても十分な画像補正が行われない可能性がある。そこ
で、次に白紙原稿を通紙して白補正をするか否かを、パ
ーソナルコンピュータなどの表示装置を使ってユーザに
判断させる(ステップS41)。ユーザの判断により白
紙原稿を通紙して白補正をする場合、原稿の読取動作を
停止し(ステップS42)、白紙補正ルーチンを起動す
る(ステップS43)。一方、ユーザにより白補正が必
要でないと判断された場合、原稿の読取動作を行う(ス
テップS44)。この後、処理を終了する。
【0054】また一方、差分データが所定値Δkより大
きくない場合、この白補正によって画像補正が可能であ
るので、ステップS44の処理に移行し、一連の画像読
取処理を継続する。
【0055】このように、第2の実施形態では、白補正
を行っても十分な画像補正が行われないおそれがある場
合、白紙補正を行うか否かをユーザに判断させることに
より、ユーザにとって使い勝手のよい高画質の画像読み
取りを行うことが可能である。
【0056】尚、本発明は装置にプログラムを供給する
ことによって達成される場合にも適用できることはいう
までもない。この場合、本発明を達成するためのソフト
ウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体
を装置に読み出すことによってその装置が本発明の効果
を享受することが可能となる。
【0057】図8は記憶媒体としてのCPU内のROM
のメモリマップを示す図である。ROMには、図5のフ
ローチャートに示す白補正処理プログラムモジュール、
図6および図7のフローチャートに示す白補正処理プロ
グラムモジュールなどが格納されている。プログラムモ
ジュールを供給する記憶媒体としては、例えばフロッピ
ーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディ
スク、CD−ROM、CD−R、DVD、磁気テープ、
不揮発性のメモリカードなどを用いることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、CISと対向する位置
に搬送ローラが配置されたように、白補正用の補正板が
配置できない構成を有するイメージスキャナであって
も、原稿読取動作毎に自動的に白補正を行うことがで
き、イメージスキャナの操作性を向上できる。また、白
補正用の補正板を設ける必要がないので、安価な構成の
イメージスキャナでより高画質の画像読み取りを行うこ
とが可能である。
【0059】このように、白紙原稿を通紙せず、自動的
にロッドレンズアレイとフォトレンズセンサの位置ずれ
に起因する画像読取不良を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置としてのイメージスキャナの構成
を示す図である。
【図2】ロッドレンズアレイ70およびフォトセンサア
レイ71の配置を示す図である。
【図3】白補正を行う制御回路の構成を示すブロック図
である。
【図4】白補正の原理を示すためのセンサ位置に対する
CIS読取信号の変化を示すグラフである。
【図5】白補正処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態における白補正処理手順を示す
フローチャートである。
【図7】図6につづく白補正処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】記憶媒体としてのCPU内のROMのメモリマ
ップを示す図である。
【図9】白補正の原理を示すためのセンサ位置に対する
CIS読取信号の変化を示すグラフである。
【図10】白補正を行う制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図11】白補正処理手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 CPU 3 メモリアドレス制御回路 4 メモリ 5、7 スイッチ 6 演算回路 8 A/Dコンバータ 50 原稿 57 搬送ローラ 58 コンタクトイメージセンサ(CIS) 59 制御基板 70 ロッドレンズアレイ 71 フォトセンサアレイ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読取素子と、 該画像読取素子で白紙原稿を読み取ってピクセル単位に
    白補正を行う白補正手段と、 該白補正によって得られた補正データをメモリに記憶す
    る記憶手段とを備えた画像読取装置において、 ほぼ一様な濃度分布を持つ部材からの反射光を前記画像
    読取素子で検知することにより読み取った信号を、前記
    メモリから読み出した補正データでピクセル単位に補正
    する補正手段と、 該ピクセル単位に補正された読み取り信号の最大値およ
    び最小値を所定ピクセル数の中から求め、該最大値と最
    小値の差分を検出する差分検出手段と、 前記メモリに記憶された補正データの読み出し開始位置
    を1ピクセルずつ移動させる移動手段と、 該読み出し開始位置を移動させる毎に、前記補正手段に
    より前記メモリから読み出した補正データで補正した後
    に前記差分検出手段により検出される差分が最小となる
    場合の前記読み出し開始位置を決定する決定手段とを備
    え、 前記原稿の画像を読み取る際、前記決定された読み出し
    開始位置から補正データを読み出して補正することを特
    徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記部材は、前記画像読取素子と対向す
    る位置に配置され、前記原稿を搬送する搬送ローラであ
    ることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記画像読取素子がロッドレンズアレイ
    を通して反射光を検知する場合、前記所定ピクセル数は
    1つのロッドレンズアレイがカバーするピクセル数であ
    ることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は、前記記憶手段に記憶さ
    れた補正データの読み出し開始位置を増加方向または減
    少方向に移動させることを特徴とする請求項1記載の画
    像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記検出された差分が所定値より大きい
    場合、白紙原稿を使用した白補正を指示する指示手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記決定手段は、原稿の読み取り開始前
    に前記補正データの読み出し開始位置を決定することを
    特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 画像読取素子と対向する位置に配置され
    た搬送ローラによって搬送される白紙原稿を、画像読取
    素子で読み取ってピクセル単位に白補正を行う工程と、 該白補正によって得られた補正データをメモリに記憶す
    る工程とを有する画像読取方法において、 ほぼ一様な濃度分布を持つ前記搬送ローラからの反射光
    を前記画像読取素子で検知することにより読み取った信
    号を、前記メモリから読み出した補正データでピクセル
    単位に補正する工程と、 該ピクセル単位に補正された読み取り信号の最大値およ
    び最小値を所定ピクセル数の中から求め、該最大値と最
    小値の差分を検出する工程と、 前記メモリに記憶された補正データの読み出し開始位置
    を1ピクセルずつ移動させる工程と、 該読み出し開始位置を移動させる毎に、前記メモリから
    補正データを読み出して補正した後に前記検出される差
    分が最小となる場合の前記読み出し開始位置を決定する
    工程と、 前記原稿の画像を読み取る際、前記決定された読み出し
    開始位置から補正データを読み出して補正する工程とを
    有することを特徴とする画像読取方法。
  8. 【請求項8】 画像読取素子と対向する位置に配置され
    た搬送ローラによって搬送される白紙原稿を、画像読取
    素子で読み取ってピクセル単位に白補正を行い、該白補
    正によって得られた補正データをメモリに記憶する画像
    読取装置を制御するコンピュータによって実行されるプ
    ログラムが格納された記憶媒体において、 前記プログラムは、 ほぼ一様な濃度分布を持つ前記搬送ローラからの反射光
    を前記画像読取素子で検知することにより読み取った信
    号を、前記メモリから読み出した補正データでピクセル
    単位に補正する手順と、 該ピクセル単位に補正された読み取り信号の最大値およ
    び最小値を所定ピクセル数の中から求め、該最大値と最
    小値の差分を検出する手順と、 前記メモリに記憶された補正データの読み出し開始位置
    を1ピクセルずつ移動させる手順と、 該読み出し開始位置を移動させる毎に、前記メモリから
    補正データを読み出して補正した後に前記検出される差
    分が最小となる場合の前記読み出し開始位置を決定する
    手順と、 前記原稿の画像を読み取る際、前記決定された読み出し
    開始位置から補正データを読み出して補正する手順とを
    含むことを特徴とする記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008125006A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置、画像形成装置及び画像補正プログラム
JP2010056732A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Fuji Xerox Co Ltd 原稿読取装置及び画像形成装置
US9906685B2 (en) 2016-03-25 2018-02-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image scanning apparatus and method implemented in the same

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