JP2001094368A - 演算増幅回路 - Google Patents

演算増幅回路

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JP2001094368A
JP2001094368A JP27234799A JP27234799A JP2001094368A JP 2001094368 A JP2001094368 A JP 2001094368A JP 27234799 A JP27234799 A JP 27234799A JP 27234799 A JP27234799 A JP 27234799A JP 2001094368 A JP2001094368 A JP 2001094368A
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resistor
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Hisaharu Ito
久治 伊藤
Masaharu Kitado
正晴 北堂
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力信号の電圧レベルに応じて、出力信号が所
望の電圧範囲内となるよう増幅率を自動的に変化させる
演算増幅回路を提供する。 【解決手段】入力端子INと演算増幅器OPの反転入力
端子との間には、抵抗R11及びMOSFETQ1の直
列回路と、抵抗R12及びMOSFETQ2の直列回路
とが並列接続され、演算増幅器OPの反転入力端子と出
力端子OUTとの間には抵抗R21が接続される。比較
器CP1は入力信号Vinとしきい値電圧Vrefとの高
低を比較し、その出力信号はMOSFETQ2のゲート
に入力されると共に、出力信号を反転した信号がMOS
FETQ1のゲートに入力される。入力信号Vinがしき
い値電圧Vrefを越えると、比較器CP1の出力がロ
ーからハイに反転し、MOSFETQ1がオフ、MOS
FETQ2がオンになるので、増幅率が(−R21/R
11)から(−R21/R12)に変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算増幅器を用い
た演算増幅回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図11に示すような演算増幅
回路があった。この回路は演算増幅器OPを用いた反転
増幅回路であり、演算増幅器OPの非反転入力端子はグ
ランドラインに接続され、反転入力端子と入力端子IN
との間には可変抵抗器からなる抵抗R11が接続され、
反転入力端子と出力端子OUTとの間には抵抗R21が
接続されている。而して、入力端子INに入力された入
力信号は、演算増幅器OPによって所定の増幅率で増幅
され、出力端子OUTから出力される。ここで、演算増
幅器OPの増幅率は、抵抗R11及びR21の抵抗値の
比率で決定され、その絶対値は(R21/R11)とな
る。
【0003】また、図12は演算増幅器OPの内部回路
図を示しており、トランジスタT1〜T6などから構成
され、反転入力端子INNに入力される信号と非反転入
力端子INPに入力される信号との差を出力する差動入
力回路部11と、トランジスタT7〜T9及びコンデン
サC1などから構成され、差動入力回路部11の出力を
増幅する増幅回路部12と、トランジスタT10〜T1
5などから構成される出力回路部13と、トランジスタ
T16〜T25などから構成され、バイアス端子BIA
Sに入力される信号に比例したバイアス電流を各回路部
11〜12に供給するバイアス回路部14とで構成され
る。
【0004】ところで、上述した反転増幅回路において
抵抗R11に固定抵抗器を用いた場合、反転増幅回路の
増幅率が固定されるので、入力信号の電圧レベルを考慮
して抵抗R11,R21の抵抗値を設計する必要があっ
た。また、増幅率を可変にするためには、抵抗R11,
R21の内、少なくとも一方を可変抵抗器とすれば良い
が(図11に示す回路では抵抗R11を可変抵抗器とし
ている。)、製造時に可変抵抗器の抵抗値を所定の抵抗
値に調整する調整作業が必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の演算増幅回
路では、増幅率が所望の設定値に固定されているので、
入力信号にノイズが重畳すると、出力信号はこのノイズ
を増幅した信号となり、演算増幅回路から電圧レベルの
高い信号が出力されてしまい、後段の回路に悪影響を与
える虞があった。しかしながら、どのようなノイズが入
力されるかを設計段階で予測するのは難しく、演算増幅
回路の周辺にノイズ対策の保護回路を設ける必要があ
り、システム全体としてコストアップになるという問題
があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、入力信号の電圧レベ
ルに応じて、出力信号が所望の電圧範囲内となるよう増
幅率を自動的に変化させる演算増幅回路を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、入力信号を所定の増幅率で増
幅する演算増幅器を用いた増幅手段、及び、入力信号の
電圧値に応じて出力信号の電圧値が所望の電圧範囲内と
なるように増幅率を変化させる増幅率可変手段を備えて
成ることを特徴とし、増幅率可変手段は、出力信号の電
圧レベルが所望の電圧範囲内となるよう、入力信号の電
圧値に応じて増幅率を変化させているので、予め入力信
号の電圧レベルを考慮して増幅率を設計したり、増幅率
の調整作業を行う必要がなく、所望の電圧レベルの出力
信号を自動的に得ることができる。
【0008】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記増幅手段は演算増幅器と増幅率設定用の抵抗
とを少なくとも具備した増幅回路からなり、前記抵抗
は、抵抗器及びスイッチ素子の直列回路を複数個並列に
接続して構成され、前記増幅率可変手段は入力信号の電
圧値と所定のしきい値との高低を比較する比較器からな
り、前記比較器の出力に応じて各スイッチ素子がオン/
オフされることを特徴とし、各スイッチ素子は比較器の
出力に応じてオン/オフされるので、入力信号の大きさ
に応じて増幅率設定用の抵抗の抵抗値が2段階に切り換
えられ、増幅率を自動的に切り換えることができる。
【0009】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記増幅手段は演算増幅器と増幅率設定用の抵抗
とを少なくとも具備した増幅回路からなり、前記抵抗
は、抵抗器及びスイッチ素子の直列回路を複数個並列に
接続して構成され、前記増幅率可変手段は、入力信号を
A/D変換するA/D変換器と、A/D変換器の出力信
号に応じて所定のスイッチ素子をオンさせるデコーダと
で構成されることを特徴とし、デコーダはA/D変換器
の出力信号に応じて、所定のスイッチ素子をオンさせて
おり、入力信号の大きさに応じてオンされるスイッチ素
子が切り替わり、増幅率設定用の抵抗値が切り換えられ
るので、増幅率を自動的に切り換えることができる。
【0010】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記増幅手段は、出力電圧を所定のリミット電圧
に制限する電圧制限手段を具備した演算増幅器からな
り、前記電圧制限手段は、電圧設定用抵抗と、前記電圧
設定用抵抗に電流を流して電圧設定用抵抗の両端間にリ
ミット電圧を発生させる定電流源とで構成され、前記増
幅率可変手段は、演算増幅器の入力端子に入力される入
力信号の最大値を保持するピークホールド回路と、ピー
クホールド回路の出力が大きくなるにつれて、定電流源
の電流値を低下させる電流値可変回路からなることを特
徴とし、入力信号の電圧値に応じてピークホールド回路
の出力が増加すると、電流値可変回路が電圧設定用抵抗
に流れる電流を低下させているので、電圧設定用抵抗の
両端電圧すなわち演算増幅器のリミット電圧を低下させ
ることができ、演算増幅器の増幅率の上限値を低下させ
ることができる。
【0011】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記増幅手段は、出力電圧を所定のリミット電圧
に制限する電圧制限手段を具備した演算増幅器からな
り、前記電圧制限手段は、電圧設定用抵抗と、前記電圧
設定用抵抗に電流を流して電圧設定用抵抗の両端間にリ
ミット電圧を発生させる定電流源とで構成され、上記増
幅率可変手段は、演算増幅器の入力端子に入力される入
力信号の電圧レベルに応じて電圧設定用抵抗の抵抗値を
変化させる抵抗値可変回路からなることを特徴とし、抵
抗値可変回路は入力信号の電圧レベルに応じて電圧設定
用抵抗の抵抗値を変化させているので、電圧設定用抵抗
の両端電圧すなわち演算増幅器のリミット電圧を変化さ
せることができ、演算増幅器の増幅率の上限値を変化さ
せることができる。
【0012】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、前記電圧設定用抵抗は複数の抵抗器の直列回路か
らなり、前記抵抗値可変回路は、入力信号の電圧値と所
定のしきい値との高低を比較する比較器と、入力信号の
電圧値がしきい値を越えて比較器の出力が反転すると、
その反転出力を保持する保持回路とで構成され、保持回
路の出力端と前記複数の抵抗器の接続点とを接続したこ
とを特徴とし、入力信号の電圧値がしきい値を越えると
比較器の出力が反転し、比較器の出力に応じて保持回路
の出力が反転し、保持回路はその反転出力を保持するの
で、複数の抵抗器の接続点の電位が変化し、電圧設定用
抵抗の両端電圧すなわち演算増幅器のリミット電圧を変
化させることができる。
【0013】請求項7の発明では、請求項5の発明にお
いて、前記電圧設定用抵抗は、抵抗器及びスイッチ素子
の直列回路が複数個並列に接続して構成され、前記抵抗
値可変回路は、入力信号の電圧値と所定のしきい値との
高低を比較する比較器からなり、前記スイッチ素子は比
較器の出力に応じてオン/オフされることを特徴とし、
比較器の出力に応じてスイッチ素子がオン/オフされる
ので、入力信号の大きさに応じて電圧設定用抵抗の抵抗
値が2段階に切り換えられ、演算増幅器のリミット電圧
を2段階に変化させることができる。
【0014】請求項8の発明では、請求項5の発明にお
いて、前記電圧設定用抵抗は、抵抗器及びスイッチ素子
の直列回路が複数個並列に接続して構成され、前記抵抗
値可変回路は、入力信号をA/D変換するA/D変換器
と、A/D変換器の出力信号に応じて所定のスイッチ素
子をオンさせるデコーダとで構成されることを特徴と
し、デコーダはA/D変換器の出力信号に応じて、所定
のスイッチ素子をオンさせており、入力信号の大きさに
応じてオンされるスイッチ素子が切り替わり、増幅率設
定用の抵抗値が切り換えられるので、増幅率を自動的に
切り換えることができる。
【0015】請求項9の発明では、請求項2、3、7又
は8の発明において、上記スイッチ素子はMOS型電界
効果トランジスタからなることを特徴とし、請求項2、
3、7又は8の発明と同様の作用を奏する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0017】(実施形態1)図1に本実施形態の演算増
幅回路を示す。この演算増幅回路は演算増幅器OPを用
いた反転増幅回路から構成される。演算増幅器OPの非
反転入力端子はグランドラインに接続される。入力端子
INと演算増幅器OPの反転入力端子との間には、抵抗
R11及びMOS型電界効果トランジスタ(以下、MO
SFETと略す)Q1の直列回路と、抵抗R12及びM
OSFETQ2の直列回路とがそれぞれ接続され、演算
増幅器OPの反転入力端子と出力端子OUTとの間には
抵抗R21が接続される。また本回路は、入力端子IN
から入力される入力信号Vinと、一定電圧Vccを抵抗R
a,Rbで分圧したしきい値電圧Vrefとの高低を比
較する比較器CP1を備えており、比較器CP1の出力
をインバータINVを介してMOSFETQ1のゲート
に入力すると共に、比較器CP1の出力をMOSFET
Q2のゲートに入力している。ここに、スイッチ素子と
してのMOSFETQ1,Q2及び抵抗R11,R12
から増幅率設定用の抵抗が構成される。尚、抵抗R11
の抵抗値と抵抗R12の抵抗値とは互いに異なってい
る。
【0018】ここで、入力端子INに入力される入力信
号Vinがしきい値電圧Vrefよりも低い場合は、比較
器CP1の出力の信号レベルがロー、インバータINV
の出力の信号レベルがハイになるので、MOSFETQ
1がオン、MOSFETQ2がオフになり、オペアンプ
の増幅率は(−R21/R11)となる。
【0019】一方、入力信号Vinがしきい値電圧Vre
fよりも高くなると、比較器CP1の出力の信号レベル
がハイ、インバータINVの出力の信号レベルがローに
なるので、MOSFETQ1がオフ、MOSFETQ2
がオンになり、オペアンプの増幅率は(−R21/R1
2)となる。
【0020】したがって、入力信号Vinとしきい値電圧
Vrefとの高低に応じて、演算増幅回路の増幅率を2
段階に切り換えることができる。また、抵抗R12に、
抵抗R11よりも抵抗値の大きな抵抗を用いることによ
って、入力信号Vinがしきい値電圧Vrefよりも高い
場合は、出力信号が所望の電圧範囲内となるように増幅
率を下げることができ、演算増幅回路から電圧レベルの
高い出力信号が出力されるのを防止できる。
【0021】尚、本実施形態では、入力端子INと演算
増幅器OPの反転入力端子との間に接続された抵抗の抵
抗値を、入力信号Vinの大きさに応じて切り換えること
により、反転増幅回路の増幅率を切り換えているが、出
力端子OUTと演算増幅器OPの反転入力端子との間に
接続された抵抗の抵抗値を、入力信号Vinの大きさに応
じて切り換えることにより、反転増幅回路の増幅率を切
り換えても良い。また、本実施形態では演算増幅器OP
を用いた反転増幅回路を例として説明しているが、回路
構成を上記の回路構成に限定する趣旨のものではなく、
演算増幅器OPを用いた増幅回路であれば非反転増幅回
路などの回路でも良いことは勿論のことである。
【0022】(実施形態2)図2に本実施形態の演算増
幅回路を示す。この演算増幅回路は演算増幅器OPを用
いた反転増幅回路から構成される。入力信号Vinが入力
される入力端子INには複数の抵抗R11〜R1nの一
端が接続され、各抵抗R11〜R1nの他端はスイッチ
ングマトリックス3の接点S1〜Snを介して演算増幅
器OPの反転入力端子に接続されており、演算増幅器O
Pの反転入力端子と出力端子OUTとの間には抵抗R2
1が接続される。ここに、スイッチ素子としての接点S
1〜Sn及び抵抗R11〜R1n,R21から増幅率設
定用の抵抗が構成される。
【0023】また、入力端子INに入力される入力信号
VinをA/D変換するA/Dコンバータ(A/D変換
器)1と、A/Dコンバータ1の出力信号をデコードし
て、スイッチングマトリックス3の所定の接点S1…を
オンさせるデコーダ2とが設けられている。ここで、入
力信号Vinの大きさに応じて、デコーダ2が所定の接点
をオンすることにより、入力端子INと演算増幅器OP
の反転入力端子との間の合成抵抗の抵抗値を切り換える
ことができ、反転増幅回路の増幅率が切り換えられる。
例えば各抵抗R11〜R1nの抵抗値が全て等しく、そ
の抵抗値がR(Ω)の場合、デコーダ2が接点S1…を
1個オンすると、合成抵抗の抵抗値はR(Ω)となり、
増幅率は(−R21/R)となる。デコーダ2が接点S
1…を2個オンすると、合成抵抗の抵抗値は(R/2)
(Ω)となり、増幅率は(−2×R21/R)となる。
またデコーダ2が接点S1…を3個オンすると、合成抵
抗の抵抗値は(R/3)(Ω)となり、増幅率は(−3
×R21/R)となる。このように、デコーダ2がオン
させる接点S1…の数を増やすにつれて増幅率が低下す
るので、入力信号Vinの大きさが大きくなるにつれて、
出力信号が所望の電圧範囲内となるように、オンさせる
接点S1…の数を増やして、増幅率を段階的に低下させ
ることにより、演算増幅回路から電圧レベルの高い出力
信号が出力されるのを防止できる。
【0024】ところで、図3はスイッチングマトリック
ス3の具体回路図であり、スイッチングマトリックス3
の各接点をMOSFETQ1〜Q5で構成している。
尚、図3に示す例では、スイッチングマトリックス3の
接点の個数を5個としている。
【0025】尚、本実施形態では、入力端子INと演算
増幅器OPの反転入力端子との間に接続された抵抗の抵
抗値を、入力信号Vinの大きさに応じて切り換えること
により、反転増幅回路の増幅率を切り換えているが、出
力端子OUTと演算増幅器OPの反転入力端子との間に
接続された抵抗の抵抗値を、入力信号Vinの大きさに応
じて切り換えることにより、反転増幅回路の増幅率を切
り換えても良い。すなわち、図4に示すように、入力端
子INと演算増幅器OPの反転入力端子との間に抵抗R
11を接続し、演算増幅器OPの反転入力端子に抵抗R
21〜R2nの一端を接続すると共に、抵抗R21〜R
2nの他端と演算増幅器OPの出力端子OUTとの間に
スイッチングマトリックス3の接点S1〜Snを接続し
て反転増幅回路を構成しても良い。
【0026】ここで、A/Dコンバータ1は入力信号V
inをA/D変換し、デコーダ2はA/Dコンバータ1の
出力をデコードして、所定の接点S1〜Snをオンさせ
ており、入力信号Vinの大きさに応じて、デコーダ2が
所望の接点をオンすることにより、演算増幅器OPの反
転入力端子と出力端子OUTとの間の合成抵抗の抵抗値
を切り換えることができ、反転増幅回路の増幅率が切り
換えられる。例えば各抵抗R21〜R2nの抵抗値が全
て等しく、その抵抗値がR(Ω)の場合、デコーダ2が
接点S1…を1個オンすると、合成抵抗の抵抗値はR
(Ω)となり、増幅率は(−R/R11)となる。デコ
ーダ2が接点S1…を2個オンすると、合成抵抗の抵抗
値は(R/2)(Ω)となり、増幅率は(−R/(2×
R11))となる。またデコーダ2が接点S1…を3個
オンすると、合成抵抗の抵抗値は(R/3)(Ω)とな
り、増幅率は(−R/(3×R11))となる。このよ
うに、デコーダ2がオンする接点S1…の数を増やすに
つれて増幅率が低下するので、入力信号Vinの大きさが
大きくなるにつれて、出力信号が所望の電圧範囲内とな
るように、オンさせる接点S1…の数を増やして、増幅
率を段階的に低下させることができ、演算増幅回路から
電圧レベルの高い出力信号が出力されるのを防止でき
る。
【0027】尚、本実施形態では演算増幅器OPを用い
た反転増幅回路を例として説明しているが、回路構成を
上記の回路構成に限定する趣旨のものではなく、演算増
幅器OPを用いた増幅回路であれば非反転増幅回路など
の回路でも良いことは勿論のことである。。
【0028】(実施形態3)上述した実施形態1又は2
の演算増幅回路では、入力信号Vinの大きさに応じて、
外付けの抵抗の抵抗値を変化させることにより、演算増
幅回路の増幅率を変化させているが、本実施形態では、
演算増幅器OPの反転入力端子INNに入力される入力
信号Vinnの大きさに応じて、演算増幅器OPの出力を
制限することにより、演算増幅回路の増幅率を変化させ
ている。
【0029】図5は本実施形態の演算増幅回路を構成す
る演算増幅器OPの内部回路図である。尚、演算増幅器
OPの基本的な回路構成は上述した図12の回路と同様
であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、
その説明を省略する。この演算増幅器OPは、出力電圧
を所定のリミット電圧に制限する電圧制限回路(電圧制
限手段)15と、入力信号Vinnの大きさに応じてリミ
ット電圧を2段階に切り換えるリミット電圧切換回路1
6とを備えている。電圧制限回路15はトランジスタT
31〜T38、抵抗R31〜R33、直流電源Eなどか
ら構成され、リミット電圧切換回路16は比較器CP2
とサンプルホールド回路17とで構成される。ここで、
演算増幅器OPの出力電圧は点Pの電圧Vpに制限され
るのであるが、この電圧Vpは電圧設定用抵抗たる抵抗
R31,R32の両端電圧によって決定される。
【0030】電圧制限回路15では、トランジスタT3
1〜T34のベース・エミッタ間電圧を無視すると、抵
抗R33の両端間に直流電源Eの電源電圧Veが印加さ
れているので、抵抗R33に流れる電流I1は、I1=
Ve/R33となる。ここで、トランジスタT35,T
36はカレントミラー回路を構成しているので、抵抗R
31にも電流I1が流れ、抵抗R31の両端間に発生す
る電圧は(I1×R31)となる。尚、直流電源E、ト
ランジスタT31〜T36、抵抗R33などから、抵抗
R31,R32に一定電流を供給する定電流源が構成さ
れる。
【0031】ところで、図6に示すように、比較器CP
2は、反転入力端子INNに入力される入力信号Vinn
と、所定のしきい値電圧Vrefとの高低を比較してお
り、入力信号Vinnがしきい値電圧Vrefを越える
と、比較器CP2の出力がハイからローに反転し、その
反転出力は保持回路としてのサンプルホールド回路17
で保持される。
【0032】ここで、入力信号Vinnがしきい値電圧V
refよりも低い場合は、サンプルホールド回路17の
出力はハイになる。したがって、サンプルホールド回路
17の出力をV1とすると、点Pの電圧Vpは(V1+
I1×R31)となる。
【0033】一方、入力信号Vinnがしきい値電圧Vr
efを越えると、比較器CP2の出力が反転して、サン
プルホールド回路17の出力は0Vとなる。したがっ
て、抵抗R31の両端電圧がリミット電圧となり、リミ
ット電圧は(I1×R31)となる。
【0034】このように、入力信号Vinnがしきい値電
圧Vrefよりも低い場合は、抵抗R31,R32の両
端電圧によりリミット電圧が設定され、入力信号Vinn
がしきい値電圧Vrefを越えると、抵抗R31の両端
電圧のみでリミット電圧が設定されており、入力信号V
innの大きさに応じて、電圧設定用抵抗の抵抗値を低下
させることができる。したがって、出力信号が所望の電
圧範囲内となるように、入力信号Vinnの大きさに応じ
て電圧設定用抵抗の抵抗値を低下させることにより、演
算増幅器OPのリミット電圧を低下させ、増幅率を低下
させることができる。
【0035】(実施形態4)上述した実施形態1又は2
の演算増幅回路では、入力信号Vinの大きさに応じて、
外付けの抵抗の抵抗値を変化させることにより、演算増
幅回路の増幅率を変化させているが、本実施形態では、
演算増幅器OPの反転入力端子INNに入力される入力
信号Vinnの大きさに応じて演算増幅器OPの出力を制
限することにより、演算増幅回路の増幅率を変化させて
いる。
【0036】図7は本実施形態の演算増幅回路を構成す
る演算増幅器OPの内部回路図である。尚、演算増幅器
OPの基本的な回路構成は上述した図12の回路と同様
であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、
その説明を省略する。この演算増幅器OPは、出力電圧
を所定のリミット電圧に制限する電圧制限回路15を備
えており、電圧制限回路15はトランジスタT41〜T
57、抵抗R33〜R37、直流電源Eなどから構成さ
れ、演算増幅器OPの出力信号は点Pの電位Vpに制限
される。
【0037】本実施形態の回路では、演算増幅器OPの
反転入力端子INNに入力される入力信号Vinnのピー
ク値を保持するピークホールド回路18を設けており、
トランジスタT41のベース・エミッタ間電圧を無視す
ると、抵抗R37の両端間にはピークホールド回路18
の出力電圧V2が印加され、抵抗R37に流れる電流I
2は、I2=V2/R37となる。ここで、トランジス
タT42,T43、トランジスタT44,T45はそれ
ぞれカレントミラー回路を構成しているので、トランジ
スタT45にも電流I2が流れる。
【0038】また、トランジスタT46のベース・エミ
ッタ間電圧を無視すると、抵抗R33の両端間には直流
電源Eの電源電圧Veが印加されるので、抵抗R33に
流れる電流I3は、I3=Ve/R33となる。ここ
で、トランジスタT47,T48,T49はカレントミ
ラー回路を構成しているので、トランジスタT48にも
電流I3が流れる。したがって、抵抗R34,R35の
直列回路にも電流I3が流れ、抵抗R34,R35の抵
抗値を共にRとすると、抵抗R34,R35の両端電圧
V3は、V3=2×R×I3となる。
【0039】ところで、演算増幅器OPの出力の最大値
はP点の電圧Vpで決まるのであるが、P点の電圧Vp
はトランジスタT56,T57のベース・エミッタ間電
圧を無視すると、抵抗R36の両端電圧V4に略等しく
なる。ここで、トランジスタT49に流れる電流をI4
とすると、抵抗R36には電流(I4−I2)が流れる
ので、P点の電圧Vpは次式で表される。
【0040】 Vp=V4=(I4−I2)×R36 ・・・(1) ここで、ピークホールド回路18の出力電圧V2がゼロ
の場合、電流I2もゼロとなり、抵抗R36に流れる電
流はI4となる。また、抵抗R36の両端電圧V4は、
抵抗R34,R35の両端電圧V3に等しくなる。した
がって、電流I4は式(1)より次式のように表され
る。
【0041】 I4=V4/R36=V3/R36 =2×R×I3/R36 =2×R×Ve/(R33×R36) ・・・(2) 一方、ピークホールド回路18に出力電圧V2が発生す
ると、P点の電圧Vpは式(1)、式(2)より次式の
ように表される。
【0042】 Vp=(I4−I2)×R36 =(2×R×Ve/(R33×R36)−V2/R37)×R36 =(2×R/R33)×Ve−(R36/R37)×V2 したがって、直流電源Eの電源電圧Veを略一定とする
と、演算増幅器OPの出力のリミット値はピークホール
ド回路18の出力電圧V2によって決定され、出力電圧
V2が大きくなるにつれて(すなわち入力信号Vinnが
大きくなるにつれて)、リミット値が低下する。
【0043】但し、Q点の電圧は抵抗R35の両端電圧
(=R×I3)以下にはならないので、演算増幅器OP
の出力のリミット電圧は、ピークホールド回路18の出
力電圧V2に応じて、(R×I3)以上且つ((2×R
/R33)×Ve)以下の電圧範囲で変化する。したが
って、入力信号Vinnが大きくなるにつれて、演算増幅
器OPの出力の制限値をリニアに低下させることがで
き、出力信号が所望の電圧範囲内となるよう増幅率を制
限することができる。ここに、直流電源E、トランジス
タT47〜T56、抵抗R33〜R36などから電圧設
定用抵抗たる抵抗R36に一定電流を供給する定電流源
が構成され、トランジスタT41〜T45及び抵抗R4
4などから、入力信号Vinnの大きさに応じて定電流源
の電流値を低下させる電流可変回路が構成される。
【0044】(実施形態5)上述した実施形態1又は2
の演算増幅回路では、入力信号Vinの大きさに応じて、
外付けの抵抗の抵抗値を変化させることにより、演算増
幅回路の増幅率を変化させているが、本実施形態では、
演算増幅器OPの反転入力端子INNに入力される入力
信号Vinnの大きさに応じて、演算増幅器OPの出力を
制限することにより、演算増幅回路の増幅率を変化させ
ている。
【0045】図8は本実施形態の演算増幅回路を構成す
る演算増幅器OPの内部回路図である。尚、演算増幅器
OPの基本的な回路構成は上述した実施形態3の回路と
同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付し
て、その説明を省略する。この演算増幅器OPは、出力
電圧を所定のリミット電圧に制限する電圧制限回路15
と、入力信号の大きさに応じてリミット電圧を2段階に
切り換えるリミット電圧切換回路16とを備えている。
【0046】電圧制限回路15は直流電源E、トランジ
スタT31〜T38、抵抗R33などから構成される。
また、リミット電圧切換回路16は、一定電圧Vccを抵
抗Ra,Rbで分圧したしきい値電圧Vrefと入力信
号Vinnとの高低を比較する比較器CP3、比較器CP
3の出力を反転させるインバータINV、一端がトラン
ジスタT37のエミッタにそれぞれ接続され、インバー
タINV及び比較器CP3の出力に応じて夫々オン/オ
フされるMOSFETQ1,Q2、トランジスタT37
のエミッタとグランドラインとの間にMOSFETQ
1,Q2を介して夫々接続された抵抗R41,R42、
とで構成される。ここで、演算増幅器OPの出力電圧は
点Pの電圧Vpに制限され、この電圧Vpは抵抗R41
又は抵抗R42の両端電圧によって決定される。尚、抵
抗R41,R42の抵抗値は互いに異なる抵抗値に設定
されており、抵抗R41,R42から電圧設定用抵抗が
構成される。
【0047】電圧制限回路15では、トランジスタT3
1〜T34のベース・エミッタ間電圧を無視すると、抵
抗R33の両端間に直流電源Eの電源電圧Veが印加さ
れているので、抵抗R33に流れる電流I1は、I1=
Ve/R33となる。トランジスタT35,T36はカ
レントミラー回路を構成しており、トランジスタT37
にも電流I1が流れる。
【0048】ここで、反転入力端子INNに入力される
入力信号Vinnがしきい値電圧Vrefよりも低い場合
は、比較器CP3の出力の信号レベルがロー、インバー
タINVの出力の信号レベルがハイになるので、MOS
FETQ1がオン、MOSFETQ2がオフになる。し
たがって、MOSFETQ1を介して抵抗R41に電流
I1が流れ、抵抗R41の両端間に(I1×R41)の
電圧が発生するので、トランジスタT37,T38のベ
ース・エミッタ間電圧を無視すると、P点の電圧Vpは
(I1×R41)となり、演算増幅器OPの出力の制限
値は(I1×R41)となる。
【0049】一方、反転入力端子INNに入力される入
力信号Vinnがしきい値電圧Vrefを越えると、比較
器CP3の出力の信号レベルがハイ、インバータINV
の出力の信号レベルがローになるので、MOSFETQ
1がオフ、MOSFETQ2がオンになる。したがっ
て、MOSFETQ2を介して抵抗R42に電流I1が
流れ、抵抗R42の両端間に(I1×R42)の電圧が
発生するので、トランジスタT37,T38のベース・
エミッタ間電圧を無視すると、P点の電圧Vpは(I1
×R42)となり、演算増幅器OPの出力の制限値は
(I1×R42)となる。
【0050】このように、入力信号Vinnとしきい値電
圧Vrefとの高低に応じて、演算増幅器OPの出力の
リミット電圧を2段階に切り換えることができる。ま
た、抵抗R42に、抵抗R41よりも抵抗値の小さい抵
抗を用いることによって、入力信号Vinnが所定のしき
い値Vrefよりも高い場合は、出力のリミット電圧を
下げることができ、出力信号が所望の電圧範囲内となる
よう増幅率を制限することができる。
【0051】(実施形態6)図9は本実施形態の演算増
幅回路を構成する演算増幅器OPの内部回路図である。
尚、リミット電圧切換回路16以外の構成は実施形態5
の演算増幅器OPと同様であるので、同一の構成要素に
は同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0052】本回路では、トランジスタT37のエミッ
タに各接点S1〜Snの一端が夫々接続されたスイッチ
ングマトリックス3と、各接点S1〜Snの他端とグラ
ンドラインとの間にそれぞれ接続された抵抗R41〜R
4nと、反転入力端子INNに入力される入力信号Vin
nをA/D変換するA/Dコンバータ1と、A/Dコン
バータ1の出力信号をデコードして、スイッチングマト
リックス3の所定の接点S1〜Snをオンさせるデコー
ダ2とでリミット電圧切換回路16を構成している。
【0053】上述のように、抵抗R33の両端間には直
流電源Eの電源電圧Veが印加されているので、抵抗R
33に流れる電流I1は、I1=Ve/R33となる。
トランジスタT35,T36はカレントミラー回路を構
成しているので、トランジスタT37にも電流I1が流
れる。
【0054】ここで、A/Dコンバータ1は入力信号V
innをA/D変換し、デコーダ2はA/Dコンバータ1
の出力信号をデコードして、所望の接点S1〜Snをオ
ンさせている。例えば各抵抗R41〜R4nの抵抗値が
全て等しく、その抵抗値がR(Ω)の場合、デコーダ2
が接点S1を1個オンすると、電流I1は抵抗R41の
みを流れ、抵抗R41の両端間に(I1×R)の電圧が
発生する。したがって、トランジスタT37,T38の
ベース・エミッタ間電圧を無視すると、P点の電圧Vp
(すなわち演算増幅器OPのリミット電圧)は(I1×
R)となる。デコーダ2が2個の接点S1,S2をオン
すると、電流I1は抵抗R41,R42の並列回路を流
れ、抵抗R41,R42の両端間に(I1×R/2)の
電圧が発生し、P点の電圧Vpは(I1×R/2)とな
る。また、デコーダ2が3個の接点S1〜S3をオンす
ると、電流I1は抵抗R41〜R43の並列回路を流
れ、抵抗R41〜R43の両端間に(I1×R/3)の
電圧が発生し、P点の電圧Vpは(I1×R/3)とな
る。このように、デコーダ2がオンさせる接点S1…の
数を増やすにつれて演算増幅器OPのリミット電圧が低
下するので、入力信号Vinの大きさが大きくなるにつれ
て、オンさせる接点S1…の数を増やすことにより、出
力信号が所望の電圧範囲内となるように演算増幅器OP
の増幅率を制限できる。
【0055】ところで、図10は、本実施形態の回路に
おいてスイッチングマトリックス3の各接点S1…をM
OSFETで構成した回路を示しており、図10に示す
例では、スイッチングマトリックス3の接点の数を5個
としている。
【0056】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、入力
信号を所定の増幅率で増幅する演算増幅器を用いた増幅
手段、及び、入力信号の電圧値に応じて出力信号の電圧
値が所望の電圧範囲内となるように増幅率を変化させる
増幅率可変手段を備えて成ることを特徴とし、増幅率可
変手段は、出力信号の電圧レベルが所望の電圧範囲内と
なるよう、入力信号の電圧値に応じて増幅率を変化させ
ているので、予め入力信号の電圧レベルを考慮して増幅
率を設計したり、増幅率の調整作業を行う必要がなく、
所望の電圧レベルの出力信号を自動的に得ることができ
るという効果がある。
【0057】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記増幅手段は演算増幅器と増幅率設定用の抵抗と
を少なくとも具備した増幅回路からなり、前記抵抗は、
抵抗器及びスイッチ素子の直列回路を複数個並列に接続
して構成され、前記増幅率可変手段は入力信号の電圧値
と所定のしきい値との高低を比較する比較器からなり、
前記比較器の出力に応じて各スイッチ素子がオン/オフ
されることを特徴とし、各スイッチ素子は比較器の出力
に応じてオン/オフされるので、入力信号の大きさに応
じて増幅率設定用の抵抗の抵抗値が2段階に切り換えら
れ、増幅率を自動的に切り換えることができるという効
果がある。
【0058】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記増幅手段は演算増幅器と増幅率設定用の抵抗と
を少なくとも具備した増幅回路からなり、前記抵抗は、
抵抗器及びスイッチ素子の直列回路を複数個並列に接続
して構成され、前記増幅率可変手段は、入力信号をA/
D変換するA/D変換器と、A/D変換器の出力信号に
応じて所定のスイッチ素子をオンさせるデコーダとで構
成されることを特徴とし、デコーダはA/D変換器の出
力信号に応じて、所定のスイッチ素子をオンさせてお
り、入力信号の大きさに応じてオンされるスイッチ素子
が切り替わり、増幅率設定用の抵抗値が切り換えられる
ので、増幅率を自動的に切り換えることができるという
効果がある。
【0059】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記増幅手段は、出力電圧を所定のリミット電圧に
制限する電圧制限手段を具備した演算増幅器からなり、
前記電圧制限手段は、電圧設定用抵抗と、前記電圧設定
用抵抗に電流を流して電圧設定用抵抗の両端間にリミッ
ト電圧を発生させる定電流源とで構成され、前記増幅率
可変手段は、演算増幅器の入力端子に入力される入力信
号の最大値を保持するピークホールド回路と、ピークホ
ールド回路の出力が大きくなるにつれて、定電流源の電
流値を低下させる電流値可変回路からなることを特徴と
し、入力信号の電圧値に応じてピークホールド回路の出
力が増加すると、電流値可変回路が電圧設定用抵抗に流
れる電流を低下させているので、電圧設定用抵抗の両端
電圧すなわち演算増幅器のリミット電圧を低下させるこ
とができ、演算増幅器の増幅率の上限値を低下させるこ
とができるという効果がある。
【0060】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記増幅手段は、出力電圧を所定のリミット電圧に
制限する電圧制限手段を具備した演算増幅器からなり、
前記電圧制限手段は、電圧設定用抵抗と、前記電圧設定
用抵抗に電流を流して電圧設定用抵抗の両端間にリミッ
ト電圧を発生させる定電流源とで構成され、上記増幅率
可変手段は、演算増幅器の入力端子に入力される入力信
号の電圧レベルに応じて電圧設定用抵抗の抵抗値を変化
させる抵抗値可変回路からなることを特徴とし、抵抗値
可変回路は入力信号の電圧レベルに応じて電圧設定用抵
抗の抵抗値を変化させているので、電圧設定用抵抗の両
端電圧すなわち演算増幅器のリミット電圧を変化させる
ことができ、演算増幅器の増幅率の上限値を変化させる
ことがでという効果がある。
【0061】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記電圧設定用抵抗は複数の抵抗器の直列回路から
なり、前記抵抗値可変回路は、入力信号の電圧値と所定
のしきい値との高低を比較する比較器と、入力信号の電
圧値がしきい値を越えて比較器の出力が反転すると、そ
の反転出力を保持する保持回路とで構成され、保持回路
の出力端と前記複数の抵抗器の接続点とを接続したこと
を特徴とし、入力信号の電圧値がしきい値を越えると比
較器の出力が反転し、比較器の出力に応じて保持回路の
出力が反転し、保持回路はその反転出力を保持するの
で、複数の抵抗器の接続点の電位が変化し、電圧設定用
抵抗の両端電圧すなわち演算増幅器のリミット電圧を変
化させることができるという効果がある。
【0062】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、前記電圧設定用抵抗は、抵抗器及びスイッチ素子の
直列回路が複数個並列に接続して構成され、前記抵抗値
可変回路は、入力信号の電圧値と所定のしきい値との高
低を比較する比較器からなり、前記スイッチ素子は比較
器の出力に応じてオン/オフされることを特徴とし、比
較器の出力に応じてスイッチ素子がオン/オフされるの
で、入力信号の大きさに応じて電圧設定用抵抗の抵抗値
が2段階に切り換えられ、演算増幅器のリミット電圧を
2段階に変化させることができるという効果がある。
【0063】請求項8の発明は、請求項5の発明におい
て、前記電圧設定用抵抗は、抵抗器及びスイッチ素子の
直列回路が複数個並列に接続して構成され、前記抵抗値
可変回路は、入力信号をA/D変換するA/D変換器
と、A/D変換器の出力信号に応じて所定のスイッチ素
子をオンさせるデコーダとで構成されることを特徴と
し、デコーダはA/D変換器の出力信号に応じて、所定
のスイッチ素子をオンさせており、入力信号の大きさに
応じてオンされるスイッチ素子が切り替わり、増幅率設
定用の抵抗値が切り換えられるので、増幅率を自動的に
切り換えることができるという効果がある。
【0064】請求項9の発明は、請求項2、3、7又は
8の発明において、上記スイッチ素子はMOS型電界効
果トランジスタからなることを特徴とし、請求項2、
3、7又は8の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の演算増幅回路の回路図である。
【図2】実施形態2の演算増幅回路の回路図である。
【図3】同上の要部回路図である。
【図4】同上の別の演算増幅回路の回路図である。
【図5】実施形態3の演算増幅回路に用いる演算増幅器
の内部回路図である。
【図6】同上の動作を説明する波形図である。
【図7】実施形態4の演算増幅回路を構成する演算増幅
器の内部回路図である。
【図8】実施形態5の演算増幅回路を構成する演算増幅
器の内部回路図である。
【図9】実施形態6の演算増幅回路を構成する演算増幅
器の内部回路図である。
【図10】同上の演算増幅回路を構成する別の演算増幅
器の内部回路図である。
【図11】従来の演算増幅回路の回路図である。
【図12】同上に用いる演算増幅器の内部回路図であ
る。
【符号の説明】
CP1 比較器 IN 入力端子 OP 演算増幅器 OUT 出力端子 Vref しきい値電圧 Vin 入力信号 R11,R12,R21 抵抗

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を所定の増幅率で増幅する演算増
    幅器を用いた増幅手段、及び、入力信号の電圧値に応じ
    て出力信号の電圧値が所望の電圧範囲内となるように増
    幅率を変化させる増幅率可変手段を備えて成ることを特
    徴とする演算増幅回路。
  2. 【請求項2】前記増幅手段は演算増幅器と増幅率設定用
    の抵抗とを少なくとも具備した増幅回路からなり、前記
    抵抗は、抵抗器及びスイッチ素子の直列回路を複数個並
    列に接続して構成され、前記増幅率可変手段は入力信号
    の電圧値と所定のしきい値との高低を比較する比較器か
    らなり、前記比較器の出力に応じて各スイッチ素子がオ
    ン/オフされることを特徴とする請求項1記載の演算増
    幅回路。
  3. 【請求項3】前記増幅手段は演算増幅器と増幅率設定用
    の抵抗とを少なくとも具備した増幅回路からなり、前記
    抵抗は、抵抗器及びスイッチ素子の直列回路を複数個並
    列に接続して構成され、前記増幅率可変手段は、入力信
    号をA/D変換するA/D変換器と、A/D変換器の出
    力信号に応じて所定のスイッチ素子をオンさせるデコー
    ダとで構成されることを特徴とする請求項1記載の演算
    増幅回路。
  4. 【請求項4】前記増幅手段は、出力電圧を所定のリミッ
    ト電圧に制限する電圧制限手段を具備した演算増幅器か
    らなり、前記電圧制限手段は、電圧設定用抵抗と、前記
    電圧設定用抵抗に電流を流して電圧設定用抵抗の両端間
    にリミット電圧を発生させる定電流源とで構成され、前
    記増幅率可変手段は、演算増幅器の入力端子に入力され
    る入力信号の最大値を保持するピークホールド回路と、
    ピークホールド回路の出力が大きくなるにつれて、定電
    流源の電流値を低下させる電流値可変回路からなること
    を特徴とする請求項1記載の演算増幅回路。
  5. 【請求項5】前記増幅手段は、出力電圧を所定のリミッ
    ト電圧に制限する電圧制限手段を具備した演算増幅器か
    らなり、前記電圧制限手段は、電圧設定用抵抗と、前記
    電圧設定用抵抗に電流を流して電圧設定用抵抗の両端間
    にリミット電圧を発生させる定電流源とで構成され、上
    記増幅率可変手段は、演算増幅器の入力端子に入力され
    る入力信号の電圧レベルに応じて電圧設定用抵抗の抵抗
    値を変化させる抵抗値可変回路からなることを特徴とす
    る請求項1記載の演算増幅回路。
  6. 【請求項6】前記電圧設定用抵抗は複数の抵抗器の直列
    回路からなり、前記抵抗値可変回路は、入力信号の電圧
    値と所定のしきい値との高低を比較する比較器と、入力
    信号の電圧値がしきい値を越えて比較器の出力が反転す
    ると、その反転出力を保持する保持回路とで構成され、
    保持回路の出力端と前記複数の抵抗器の接続点とを接続
    したことを特徴とする請求項5記載の演算増幅回路。
  7. 【請求項7】前記電圧設定用抵抗は、抵抗器及びスイッ
    チ素子の直列回路が複数個並列に接続して構成され、前
    記抵抗値可変回路は、入力信号の電圧値と所定のしきい
    値との高低を比較する比較器からなり、前記スイッチ素
    子は比較器の出力に応じてオン/オフされることを特徴
    とする請求項5記載の演算増幅回路。
  8. 【請求項8】前記電圧設定用抵抗は、抵抗器及びスイッ
    チ素子の直列回路が複数個並列に接続して構成され、前
    記抵抗値可変回路は、入力信号をA/D変換するA/D
    変換器と、A/D変換器の出力信号に応じて所定のスイ
    ッチ素子をオンさせるデコーダとで構成されることを特
    徴とする請求項5記載の演算増幅回路。
  9. 【請求項9】上記スイッチ素子はMOS型電界効果トラ
    ンジスタからなることを特徴とする請求項2、3、7又
    は8記載の演算増幅回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008227687A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動利得制御回路
CN107643785A (zh) * 2016-07-22 2018-01-30 哉英电子股份有限公司 输入装置
CN113437374A (zh) * 2021-07-22 2021-09-24 宁波贝丰智能科技有限公司 一种低能耗bms电池管理系统用放大电路

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