JP2001094219A - 半導体発光デバイス - Google Patents

半導体発光デバイス

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JP2001094219A
JP2001094219A JP26908799A JP26908799A JP2001094219A JP 2001094219 A JP2001094219 A JP 2001094219A JP 26908799 A JP26908799 A JP 26908799A JP 26908799 A JP26908799 A JP 26908799A JP 2001094219 A JP2001094219 A JP 2001094219A
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JP26908799A
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Toyozo Nishida
豊三 西田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、境界面における歪み量の絶対値
を低減し、半導体特性を向上させることを目的とする。 【解決手段】 GaAs半導体基板1上に形成された井
戸層41と障壁層43の積層構造からなる多重量子井戸
層で活性層4が構成され、上記活性層4は2種類の相反
する歪みを有し、全体的な歪み量を相殺した半導体レー
ザ装置において、活性層4は引っ張り歪みを有するGa
InP層41と圧縮歪みを有するAlGaInP層43
との間に無歪みのAlGaInP層42が挿入されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歪み補償型多重量子
井戸構造からなる活性層を有する半導体レーザ装置など
の半導体発光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク等の記録、読み取りなどの光
源として、可視光領域の波長で発振する半導体レーザ装
置への要求が高まっている。この種の半導体レーザ装置
としては、GaAs基板上に多重量子井戸構造の活性層
を有する半導体レーザ装置がある。
【0003】かかる多重量子井戸構造を活性層とする半
導体レーザ装置において、井戸層と障壁層に逆方向の歪
みを加え、活性層全体の歪みを緩和して、バンドギャッ
プを大きくし、しきい値電流、動作電流の低減等レーザ
特性を改善したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た構造では、相反する歪みを有する層が近接することに
より、両者の境界面においては歪み量の絶対値が大きく
なり、転移などの格子欠陥を引き起こす。このため、結
晶構造が劣悪になり、半導体デバイスの性能が著しく悪
くなるという問題があった。
【0005】この発明は、上述した従来の問題点を解消
するためになされたものにして、境界面における歪み量
の絶対値を低減し、半導体特性を向上させることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、半導体基板
上に形成された井戸層と障壁層の積層構造からなる多重
量子井戸層で活性層が構成され、上記活性層は2種類の
相反する歪みを有し、全体的な歪み量を相殺した半導体
発光デバイスにおいて、活性層を構成する相反する歪み
を有する層の間に無歪みの層が挿入されていることを特
徴とする。
【0007】また、この発明は、前記半導体基板として
GaAs基板を用い、前記活性層の井戸層はGaInP
層、障壁層はAlGaInP層からなり、両者の間に無
歪みのAlGaInP層が挿入されていることを特徴と
する。
【0008】上記したように、相反する歪みを有する層
の中間に、無歪みの層を挿入することにより、境界面の
歪みの絶対量が緩和され、全体的な歪み量も緩和する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
き、図面を参照して説明する。
【0010】図1は、この発明の実施の形態にかかる半
導体レーザ装置の断面図、図2は同活性層部分の断面図
である。
【0011】この実施の形態の素子構造は、埋め込みリ
ッジ構造であり、結晶面の面方位が(100)面から
[011]方向へ9°オフしたn型GaAs基板1上に
膜厚0.3μmのn型GaInPからなるバッファ層
2、膜厚0.8ミクロンのn型(Al0.7Ga0.30.5
In0.5Pからなるクラッド層3を順次MOCVD法等
により成長させる。そして、この発明の特徴とする歪み
補償型多重量子井戸(MQW)からなる活性層4がMO
CVD法統により形成される。この活性層4は、井戸層
は、引っ張り歪みを有するGaInP層41、障壁層は
圧縮歪みを有するAlGaInP層43からなり、両者
の間に無歪みのAlGaInP層42が設けられてい
る。
【0012】この実施の形態において、活性層4は、歪
み量が−1.3%、膜厚110オングストロームのGa
InPからなる井戸層41と、歪み量が+0.5%、膜
厚50オングストロームの(Al0.5Ga0.5)InPか
らなる障壁層43と、その間に挿入される無歪みの、膜
厚20オングストロームの(Al0.5Ga0.5)InPか
らなる無歪み層42をペアとする3ペアで構成されてい
る。
【0013】なお、無歪み層42は、井戸層41と障壁
層43との歪みの影響をなくし、バンドギャップに影響
を及ぼさない範囲で薄く形成するとよい。活性層4の作
成は、In、Pの流量を一定にし、GaInP、(Al
0.5Ga0.5)InPの無歪み層における各流量を基準に
して、GaInP引っ張り歪み層Gaの流量を僅かに増
大させて結晶成長を行う。(Al0.5Ga0.5)InP圧
縮歪み層は、AlとGaの流量をわずかに減少させて結
晶成長を行う。
【0014】この活性層4の上に膜厚1.2ミクロンの
p型(Al0.7Ga0.3)InPからなるクラッド層5が
MOCVD法等により形成される。
【0015】このクラッド層5はメサエッチング等によ
り幅5ミクロンの凸部が形成され、凸部の上面部をのぞ
いて、クラッド層5上に膜厚0.8ミクロンのn型Ga
Asからなるブロック層6が形成される。また、その凸
部には膜厚0.3μmのp型GaInPからなるコンタ
クト層7が形成され、その全面に膜厚4μmのp型Ga
Asからなるキャップ層8が形成される。そして、この
キャップ層8上にp型電極9、n型GaAs基板1の下
面にn型電極10が形成されている。
【0016】上記した構造を基本として、歪み量を変化
させて、しきい値電流を測定した。比較のために無歪み
層を設けていない以外は、この発明と同じ構成の素子を
用意し、しきい値を測定した。
【0017】図3は、井戸層41の歪み量を−1.1%
に固定し、障壁層43の歪み量を変化させてしきい値電
流を測定した結果を示す。図3から明らかなように、従
来構造よりこの発明にかかる素子の方がしきい値電流が
小さくなっている。そして、従来構造では、しきい値電
流が逆に大きくなる歪み量を+0.7%の場合に、この
発明では最もしきい値電流が小さくなる。
【0018】図4は、障壁層43の歪み量を+0.5%
と固定し、井戸層41の歪み量を変化させてしきい値電
流を測定した結果を示す。図4から明らかなように、従
来構造よりこの発明にかかる素子がしきい値電流が小さ
くなっており、従来構造より多く歪みをかけた−1.3
%で最もしきい値電流が小さくなる。また、図3に示す
ように、この発明の構造において、障壁層43の歪み量
を変化させた場合に、一番しきい値電流が小さくなった
障壁層43の歪み量を+0.7%で固定し、井戸層41
の歪み量を変化させてしきい値電流を測定した結果も図
4に示している。図4において、白四角が障壁層43の
歪み量を+0.7%で固定した場合である。この場合に
おいても、しきい値電流がより小さくなることがわか
る。
【0019】上記したように、この発明の構造では、障
壁層43や井戸層41により多くの歪みをかけても格子
欠陥が起きにくく、このためバンドギャップがより大き
くとれ、しきい値電流を低減することができる。
【0020】次に、この発明による素子の基本特性を調
べた結果を図5及び図6に示す。活性層4の構造は図2
に示した構造であり、障壁層43の歪み量が0.5%、
井戸層41の歪み量が−1.3%、それぞれの膜厚が5
0オングストロームと110オングストロームである。
また、井戸数は上記の通り3である。
【0021】図5は、電流−光出力特性であり、この図
よりこの発明の素子がキンクの無い特性が得られている
ことがわかる。図6は遠視野像であり、この図より、こ
の発明の素子が単峰性のパターン基本横モードで発振し
ていることがわかる。
【0022】また、井戸層が圧縮歪みを有するGaIn
P層であり、障壁層が引張り歪みを有するAlGaIn
P層である場合においても、両者の間に無歪みのAlG
aInP層を挿入することにより、同様の効果が得られ
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、より多くの歪みをかけても格子欠陥が起こりにくく
なり、バンドギャップを大きくとれ、しきい値電流の小
さい素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる半導体レーザ装
置の断面図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる半導体レーザ装
置の活性層部分の断面図である。
【図3】井戸層の歪み量を一定にし、障壁層の歪みを変
化させた場合の歪み量としきい値電流の関係を測定した
図である。
【図4】障壁層の歪み量を一定にし、井戸層の歪みを変
化させた場合の歪み量としきい値電流の関係を測定した
図である
【図5】この発明における半導体レーザ装置の電流−光
出力特性を示す図である。
【図6】この発明における半導体レーザ装置の遠視野像
を示す図である。
【符号の説明】
1 n型GaAs基板1 2 バッファ層 3 クラッド層 4 活性層 41 井戸層 42 無歪み層 43 障壁層 5 クラッド層 6 ブロック層 7 コンタクト層 8 キャップ層 9 p型電極 10 n型電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された井戸層と障壁
    層の積層構造からなる多重量子井戸層で活性層が構成さ
    れ、上記活性層は2種類の相反する歪みを有し、全体的
    な歪み量を相殺した半導体発光デバイスにおいて、活性
    層を構成する相反する歪みを有する層の間に無歪みの層
    が挿入されていることを特徴とする半導体発光デバイ
    ス。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板としてGaAs基板を用
    い、前記活性層の井戸層はGaInP層、障壁層はAl
    GaInP層からなり、両者の間に無歪みのAlGaI
    nP層が挿入されていることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体発光デバイス。
JP26908799A 1999-09-22 1999-09-22 半導体発光デバイス Pending JP2001094219A (ja)

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