JP2001093745A - 積層チップ部品 - Google Patents

積層チップ部品

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JP2001093745A
JP2001093745A JP27199999A JP27199999A JP2001093745A JP 2001093745 A JP2001093745 A JP 2001093745A JP 27199999 A JP27199999 A JP 27199999A JP 27199999 A JP27199999 A JP 27199999A JP 2001093745 A JP2001093745 A JP 2001093745A
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Japan
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laminated
electrode
chip component
coil
extraction electrode
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JP27199999A
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Yoji Ikeda
洋二 池田
Yutaka Abe
裕 阿部
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TDK Corp
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コイル形成導体の引出電極部における電極材料
の焼成時における蒸発、拡散による縮退が抑制されて、
端子電極と引出電極部との間の接続不良や断線を防止す
ることが可能となる構造の積層チップ部品を提供する。 【解決手段】磁性体層1a〜1gとコイル形成導体2a
〜2fとを積層焼結してインダクタを構成するかまたは
該インダクタを含む積層チップ部品を構成する。積層チ
ップ部品の外面に設けられる端子電極6a、6bが、コ
イル形成導体の引出電極部3a、3bに接続して設けら
れる。引出電極部3a、3bの露出面に一部露出するよ
うに、積層焼結体内にダミー電極5a〜5dを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性体層とコイル
形成導体とを積層焼結してインダクタを構成するかまた
はインダクタと共にコンデンサ等の他の素子を内蔵する
積層チップ部品に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品の表面実装化が進むなか、積層
チップ部品としての積層チップインダクタや積層チップ
フィルタが多く採用されている。このような積層チップ
部品の多くは、図2(A)の層構造図に示すように、電
気絶縁性の複数の磁性体層1b〜1gに複数のコイル形
成導体2a〜2fが形成され、さらに表面の磁性体層1
aが設けられ、コイル形成導体2a〜2fはその各端部
のスルーホール4a〜4eにより接続されるか、あるい
はこれらのコイル形成導体2a〜2fの端部が互いに重
なるように、印刷積層もしくはシート積層され圧縮され
る。
【0003】前記磁性体層1a〜1gは、低温焼成可能
なNi−Cu−Zn系フェライトが用いられることが一
般的で、これらは絶縁性のフェライト磁性体の粉末をメ
チルセルロース、ブチラール樹脂等のバインダーで混練
したペーストを印刷あるいは圧延してシート状にしたも
のである。
【0004】また、コイル形成導体2a〜2fにはAg
またはAg−Pd等のAg合金が用いられる。そして、
該コイル形成導体2a〜2fは、このようなAgまたは
Ag合金等の耐熱性金属の粉末をペースト状にし、これ
を所定のパターンに印刷して形成されるもので、前述の
ように、積層、圧着後、個々のチップに切断され、その
後、焼成される。前記切断は、図2(B)のチップ端面
図に示すように、コイル形成導体2a〜2fの両端の引
出電極部3a、3bが外面に露出するように行われる。
チップを焼成した後、図2(C)、(D)に示すよう
に、引出電極部3a、3bに接続される端子電極6が、
導体ペーストの焼き付けおよびメッキにより設けられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記コイル形成導体2
a〜2fにおいて、Ag合金に比べてAgは抵抗率が低
いことはよく知られている。しかし、このAg電極を用
いた場合、Ag合金に比べて縮率が大きい上、融点に近
い温度で焼成するために、焼成時にAgの蒸発が起こり
やすく、図2(C)、(D)に示すように、引出電極部
3a、3bが積層体の表面に十分に露出せず、空隙部7
が生じ、すなわち縮退が生じ、引出電極部3a、3bが
端子電極6に十分に電気接続ができず、接続不良や断線
を生じるおそれがある。
【0006】このような問題を解決するため、従来、引
出電極部3a、3bを広くして接続部の電気抵抗を低く
することや、特公平3−63205号公報に開示されて
いるように、引出電極部3a、3bを厚くして接続部の
電気抵抗がなるべく低くなるようにする構造が採用され
る。また、実公平4−32733号公報においては、1
つの引出部について、複数の引出電極部を設け、これに
より接続部の抵抗がなるべく低くなるようにしている。
【0007】しかしながら、引出電極部3a、3bの幅
を広くする構造では、製品の形状によって広くする幅に
限界があり、一度の印刷で得られる厚みは数μm〜十数
μmと薄いため、Agの蒸発率が高い場合、空隙7を少
なくするという効果は薄くなる。
【0008】また、特公平3−63205号公報に開示
されているように、引出電極部3a、3bの厚みを大き
くするという構造では、一箇所にAgが多く集中する構
造となり、焼成時の引出電極部3a、3bの電極材(A
g)と磁性体層との縮率差等により、この引出電極部3
a、3bよりクラックが入る可能性が高くなる。
【0009】また、実公平4−32733号公報に開示
されているように、引出電極部3a、3bをそれぞれ複
数設ける構造では、端子電極6がどの引出電極部に接続
されるかによってインダクタンス値に差がでるため、特
性ばらつきの原因になる。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、コイル形成
導体の引出電極部における電極材料の焼成時における蒸
発、拡散による縮退が抑制されて、端子電極と引出電極
部との間の接続不良や断線を防止することが可能となる
構造の積層チップ部品を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の積層チップ部品
は、磁性体層とコイル形成導体とを積層焼結し、内蔵す
るコイル形成導体の引出電極部を積層焼結体の外面に露
出させ、前記積層焼結体の外面に前記引出電極部に接続
して端子電極を設けたインダクタまたはインダクタを含
む積層チップ部品であって、ダミー電極を、その一部が
前記引出電極部の露出面に露出するように、積層焼結体
内に形成したことを特徴とする。
【0012】このように、積層チップ部品の外面に露出
するダミー電極を設ければ、焼成の際に、このダミー電
極から金属電極材料の蒸気が発生し、この発生した金属
材料の蒸気により、引出電極部まわりの雰囲気の電極材
料の蒸気量が増し、引出電極部からの金属材料の蒸発が
抑制される。このため、引出電極部の縮退が抑制され、
端子電極との接続不良や断線を防止することができる。
【0013】請求項2のチップ部品は、請求項1におい
て、前記ダミー電極を露出面に沿って設けたことを特徴
とする。
【0014】このように、ダミー電極をチップ部品の露
出面に沿って設けることにより、少ないダミー電極面積
で外部への対面部、すなわち焼成時の蒸発面を広く確保
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明による積層チップ部
品の一実施の形態を示すもので、(A)は積層構造図、
(B)は端子電極形成前のチップの端面図、(C)は製
品の斜視図、(D)は製品の断面図である。
【0016】図1(A)に示すように、積層チップ部品
は、Ni−Cu−Znフェライト等のペーストあるいは
シートでなる複数の磁性体層1b〜1gに、Agまたは
Ag合金ペーストでなる複数のコイル形成導体2a〜2
fが形成され、さらに表面の磁性体層1aが設けられ、
コイル形成導体2a〜2fはその各端部のスルーホール
4a〜4eにより接続されるように重ねられる。印刷法
による場合、コイル形成導体2a〜2fを端部を直接重
ねて接続する。
【0017】5a〜5dはコイル形成導体2a〜2fと
同じ電極形成材料により磁性体層1c〜1f上に形成さ
れたダミー電極である。これらのダミー電極5a〜5d
は、複数個のチップ分のコイル形成導体2a〜2fを形
成し積層した積層素材の切断面において、図1(B)に
示すように、引出電極部3a、3bと共に外面に露出す
る位置に設けられる。
【0018】このようなダミー電極5a〜5dを設けれ
ば、前記積層素材を切断し、焼成する時、ダミー電極5
a〜5dを構成するAg蒸気が蒸発するので、引出電極
部3a、3bのまわりの雰囲気におけるAg蒸気密度が
大となり、引出電極部3a、3bにおけるAgの蒸発が
抑制される。このため、図2(C)、(D)に示した引
出電極部露出面における空隙7の発生、すなわち引出電
極部3a、3bの露出面部における縮退が抑制される。
【0019】このため、磁性体層1a〜1gおよびコイ
ル形成導体2a〜2fを積層、圧着、切断後の図1
(C)に示す積層焼結体1の両端にAgやその合金ペー
ストの焼き付けおよび他の金属のメッキにより端子電極
6a、6bを引出電極部3a、3bに接続して設ける場
合、端子電極6a、6bと引出電極部3a、3bとの接
続不良や断線を防止することができる。
【0020】ダミー電極5a〜5dの配置構造として
は、引出電極部3a(3b)にダミー電極5a、5c
(5b、5d)が平行となるようにを設けること、すな
わち、ダミー電極5a〜5dをチップ切断面(すなわち
引出電極部3a、3bの露出面)に沿って長く設けるこ
とが、ダミー電極5a〜5dの面積を少なくし、もって
ダミー電極5a〜5dと同層のコイル形成導体2a〜2
fとの接続のおそれなく、ダミー電極の電極材料の蒸発
を効率良く行う上で好ましい。
【0021】また、ダミー電極5a〜5dは、磁性体層
1c〜1fの一方の端部のみでなく、両端部に設けても
よい。また、端子電極6a、6bを設ける端面のみでな
く、側面に露出するダミー電極を付加してもよい。
【0022】本発明は、AgやAg合金を電極用金属と
する場合のみならず、他の金属を電極材料に用いる場合
にも適用することができる。また、本発明は、積層チッ
プ部品内にインダクタのみを内蔵する場合のみならず、
インダクタとコンデンサとを重畳する複合部品にも適用
できる。
【0023】
【発明の効果】請求項1によれば、積層チップ部品の外
面に露出するダミー電極を設けたので、焼成の際に、こ
のダミー電極から金属電極材料の蒸気が発生し、この発
生した金属材料の蒸気により、引出電極部からの金属材
料の蒸発が抑制されるので、引出電極部の縮退が抑制さ
れ、端子電極との接続不良や断線を防止することができ
る。
【0024】また、引出電極部を厚くする必要がないた
め、クラック等の発生のおそれがない。
【0025】また、ダミー電極は他の部分に接続されな
い電極であるため、特性には直接影響せず、特性のばら
つきの原因になることもない。
【0026】請求項2によれば、ダミー電極を引出電極
部の露出面に沿って設けたので、狭いダミー電極の面積
により、コイル形成導体との接続等の問題を生じること
なく、電極材料の蒸気の蒸発を効率良く行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による積層チップ部品の一実施
の形態を示す積層構造図、(B)はその端子電極形成前
のチップの端面図、(C)はその製品の斜視図、(D)
はその製品の断面図である。
【図2】(A)は従来の積層チップ部品を示す積層構造
図、(B)はその端子電極形成前のチップの端面図、
(C)はその引出電極部と端子電極との接続部を示す断
面図、(D)は(C)のE−E断面図である。
【符号の説明】
1:積層焼結体、1a〜1g:磁性体層、2a〜2f:
コイル形成導体、3a、3b:引出電極部、4:スルー
ホール、5a〜5d:ダミー電極、6a、6b:端子電

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体層とコイル形成導体とを積層焼結
    し、 内蔵するコイル形成導体の引出電極部を積層焼結体の外
    面に露出させ、 前記積層焼結体の外面に前記引出電極部に接続して端子
    電極を設けたインダクタまたはインダクタを含む積層チ
    ップ部品であって、 ダミー電極を、その一部が前記引出電極部の露出面に露
    出するように、積層焼結体内に形成したことを特徴とす
    る積層チップ部品。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ダミー電極を露出面に沿って設けたことを特徴とす
    る積層チップ部品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002367833A (ja) * 2001-06-13 2002-12-20 Fdk Corp 積層チップインダクタ
JP2007234893A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Tdk Corp コイル部品
JP2015039026A (ja) * 2011-06-15 2015-02-26 株式会社村田製作所 電子部品及びその製造方法
CN108615597A (zh) * 2016-12-13 2018-10-02 三星电机株式会社 电感器

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Effective date: 20061205