JP2001092001A - 撮影補助装置 - Google Patents

撮影補助装置

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JP2001092001A
JP2001092001A JP30741399A JP30741399A JP2001092001A JP 2001092001 A JP2001092001 A JP 2001092001A JP 30741399 A JP30741399 A JP 30741399A JP 30741399 A JP30741399 A JP 30741399A JP 2001092001 A JP2001092001 A JP 2001092001A
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frame
roll
gimbal
axis
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Yutaka Kawamura
豊 河村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像にブレが生じない安定したハンディ移動
撮影を行うことができ、特に、ティルトは自在で、か
つ、ロールを抑制する。 【解決手段】 グリップ10と、グリップ10にジンバ
ル20を介してティルト自在、パン自在かつロール自在
に取り付けられたフレーム30と、フレーム30に設け
られたカメラ取付用の雲台40とを備える。ジンバル2
0のティルト軸22aの軸心とフレーム30の軸心の交
点に、雲台40にカメラCを取り付けた状態の全体系の
重心を合致させ、この重心よりも上方にジンバル20の
ロール軸21aを配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ等の
ムービーカメラによって移動撮影を行う際に用いて好適
な撮影補助装置に係り、特に、撮影者がカメラを手で支
えながら移動撮影を行った際の撮像を、ブレのない安定
したものとする撮影補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影者がビデオカメラを手で支え、歩き
ながら(あるいは走りながら)移動撮影を行うハンディ
移動撮影においては、撮影者の挙動がカメラに直接伝わ
ると、撮像にブレが生じ不安定になるので好ましくな
い。そこで、撮影者の挙動をカメラに伝わりにくくした
撮影補助装置が種々提案されている。例えば、スプリン
グが組み込まれたアームを、カメラに三次元的フレキシ
ブルに連結し、その連結部に、カメラおよび付属物(電
源やビデオテープなど)を含めたカメラ全体系の重心を
配し、撮影者がアームを介してカメラを支持する構成の
ものがある。
【0003】このような装置によれば、撮影者の挙動は
アームのスプリングに吸収されてカメラに伝わりにく
く、ブレのない安定した撮像が得られるとされている。
また、カメラは、アームとカメラの連結部を支点として
上下・左右方向のアングル変換(ティルト・パン)なら
びに左右方向の傾動(ロール)が自在になされる。この
ため、これらの動作をカメラに与えるカメラ操作は、連
結部と全体系の重心とが完璧に一致しているときわめて
軽微な力で行うことができ、しかも重心以外に外部から
力を受けない限り、一定させたカメラの向きは動かず、
安定性に優れるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、カメラ全体系の重心をアームとの連結部
に配する重心調整が難しく、また、使用するにあたって
は習熟を要し、使い勝手に劣るものであった。また、軽
微な力でカメラ操作を行うことができる故に、目的とす
る操作以外の力に対しても敏感に反応してしまうといっ
た反面性があった。すなわち、例えばカメラをティルト
させようとした場合に少しでもロール方向への力が入力
されると、それに応じてカメラは僅かにロールしてしま
うのである。したがって、撮影者には繊細なカメラ操作
が求められ、実用的ではない。
【0005】そこで、全体系の重心をジンバルのやや下
方に配し、ティルトとロールに対してカメラがある程度
自立するようにした改善策が考えられる。ところが、こ
の場合には、重心に抵抗してカメラを操作する力あるい
はカメラのアングルを保持する力が求められる。アング
ル変換は、ティルトとパンがほとんどであるから、ロー
ルが抑制されるのは望ましいものの、ティルトも抑制さ
れることは、撮影者への負担と不安定な撮像を招くこと
になり、好ましくない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、以下を目的としている。・撮像にブレが生じな
い安定したハンディ移動撮影を行うことができることは
勿論のこと、カメラを安定させるための重心調整が簡単
で、使い勝手に優れる撮影補助装置を提供する。・ロー
ルが効果的に抑制され、かつ、ティルトの操作およびテ
ィルトアングルの保持を的確かつ容易に行うことができ
る撮影補助装置を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、支持部と、この支持部に、ティルト軸、パン軸およ
びロール軸を備えたジンバルを介してティルト自在、パ
ン自在かつロール自在に取り付けられたフレームと、こ
のフレームに設けられたカメラ取付用の雲台とを備え、
ジンバルにおけるティルト軸、パン軸およびロール軸の
各軸心が、雲台にカメラを取り付けた状態の全体系の重
心において互いに交差しており、かつ、支持部とジンバ
ルとの間に振動吸収手段が介在されていることを特徴と
している。
【0008】第1の発明の撮影補助装置を用いて撮影を
行うには、光軸をジンバルのロール軸と平行にしてカメ
ラを雲台に取り付け、撮影者は、支持部を直接握って支
持するか、他の支持具を介して支持する。カメラのアン
グル変換は、カメラもしくはカメラと一体のフレームを
操作することなどにより可能で、ティルト(上下方向の
首振り)はジンバルのティルト軸を中心として、パン
(左右方向の首振り)はジンバルのパン軸を中心として
起こる。さらに、ジンバルのロール軸を中心として、カ
メラはフレームごとロールすることが許容されている。
本発明では、フレームとジンバルの相対位置を調整する
ことで、全体系の重心にジンバルの中心(ティルト軸、
パン軸およびロール軸の各軸心の交点)を容易かつ的確
に配置することができる。撮影者は、支持部、振動吸収
手段およびジンバルを介して全体系の重心を支持するこ
とになり、これに加え、撮影者の挙動は振動吸収手段に
よって吸収され直接カメラに伝わりにくい。これらの結
果、ハンディ移動撮影を行った際にブレのない安定した
撮像を得ることができるとともに、難しい操作を要さず
使い勝手に優れる。
【0009】本発明に係る第2の発明は、支持部と、こ
の支持部に、ティルト軸およびロール軸を備えたジンバ
ルを介してティルト自在かつロール自在に取り付けられ
たフレームと、このフレームに設けられたカメラ取付用
の雲台とを備え、ジンバルにおけるティルト軸の軸心
が、雲台にカメラを取り付けた状態の全体系の重心に交
差しており、かつ、この重心よりも上方にロール軸が配
設されていることを特徴としている。
【0010】第2の発明の撮影補助装置の使用方法は、
第1の発明の撮影補助装置と同様である。撮影者は、支
持部およびジンバルを介して全体系の重心を支持するこ
とになり、カメラを安定して支持することができる。特
に本発明では、ジンバルのティルト軸の軸心が全体系の
重心に交差しているので、きわめて軽微な操作力でカメ
ラを的確にティルトさせることができ、しかも目的とす
るティルトアングルを自然状態で、つまり、撮影者が支
えることなく保持させることができる。一方、ジンバル
のロール軸の軸心よりも下方に全体系の重心が位置して
いるので、フレームにロールが生じた際には、重心がそ
のロールを収束するように作用し、ロールが抑制され
る。本発明では、ティルト軸とロール軸のずれ量を調整
できると好ましい。
【0011】本発明に係る第3の発明は、支持部と、こ
の支持部に、ティルト軸およびロール軸を備えたジンバ
ルを介してティルト自在かつロール自在に取り付けられ
たフレームと、このフレームに設けられたカメラ取付用
の雲台とを備え、ジンバルにおけるティルト軸およびロ
ール軸の各軸心が、雲台にカメラを取り付けた状態の全
体系の重心において互いに交差しているとともに、ロー
ル軸を中心としたフレームのロール発生を抑えるロール
抑制手段が設けられていることを特徴としている。
【0012】第3の発明の撮影補助装置の使用方法も、
第1の発明の撮影補助装置と同様である。撮影者は、支
持部およびジンバルを介して全体系の重心を支持するこ
とになり、カメラを安定して支持することができる。ジ
ンバルのティルト軸とロール軸が全体系の重心において
互いに交差しており、このままでは、フレームにロール
が発生するとそれを抑えることができないが、本発明で
は、ロール発生がロール抑制手段によって効果的に抑制
される。ロール抑制手段は、フレームや、フレームと一
体にロールする部材に設ければよい。
【0013】さて、上記各発明においては、次のような
好ましい形態を適用することができる。第1および第2
の発明において、フレームのロール発生を抑えるロール
抑制手段を設け、このロール抑制手段によりロールを効
果的に抑制する。ロール抑制手段としては、錘が挙げら
れるが、この他には、反発力によってロールを打ち消す
ジャイロ式安定装置が好ましく用いられる。
【0014】第2および第3の発明において、支持部と
ジンバルの間にスプリングなどの振動吸収手段を介在さ
せ、撮影者の挙動がカメラに伝わりにくくする効果をよ
り向上させる。第1〜第3の発明において、フレームま
たは支持部に、雲台にカメラを取り付けた本装置の使用
状態で、使用場所の地面、床等の任意の接地面に接地す
る接地部を設けた構成とする。接地部を接地させて使用
することにより、撮影者がカメラを支持する負担が軽減
するとともに、撮像をより安定化させることができる。
また、接地部に衝撃吸収手段を設けると好ましい。これ
は、カメラあるいは本装置への衝撃による損傷を防止す
る他、移動撮影から接地部を接地させた定点撮影を連続
して行う場合、接地の衝撃による撮像のブレを防止する
ことができるといった効果を奏する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。 (1)一実施形態の構成 図1は、一実施形態に係る撮影補助装置の全体図であっ
て、(a)は正面図、(b)は左側面図である。本実施
形態の撮影補助装置は、左右一対のグリップ(支持部)
10と、グリップ10にジンバル20を介してティルト
自在、パン自在かつロール自在に取り付けられた上下方
向に延びる丸パイプ製のフレーム30と、フレーム30
に設けられたカメラ取付用の雲台40と、グリップ10
とジンバル20との間に介在されたスプリング(振動吸
収手段)50(図3(a)に示す)とを主たる構成要素
としている。
【0016】フレーム30は、下パイプ31に上パイプ
32が挿入された伸縮自在のテレスコープ式フレーム
で、下パイプ31の上端部に設けられたクランプ33に
より、上下のパイプ31,32が互いに固定される。下
パイプ31の下端には、ゴム等からなるクッション(衝
撃吸収手段)34が取り付けられており、下パイプ31
におけるクッション34の上方には、複数のリング状の
錘35が着脱自在に装填されている。錘35の数は、重
心調整の際に適宜に選択される。
【0017】フレーム30の上パイプ32の上端部に
は、ビデオカメラ(以下、カメラと略称)Cが取り付け
られる雲台40が設けられている。この雲台40は、図
2(a)〜(c)に示すように、フレーム30に固定さ
れたスライドベース41と、スライドベース41上に左
右方向に移動自在に装着された左右移動スライダ42
と、左右移動スライダ42上に前後方向に移動自在に装
着された前後移動スライダ43と、前後移動スライダ4
3に設けられたカメラ固定ネジ44とを備えている。左
右移動スライダ42は、スライドベース41に設けられ
た左右送りネジ42aにより左右に移動させられ、前後
移動スライダ43は、自身に設けられた前後送りネジ4
3aにより前後に移動させられるようになっている。
【0018】この雲台40によれば、カメラCは、カメ
ラ固定ネジ44によって前後移動スライダ43上に取り
付けられ、各スライダ42,43を各ネジ42a,43
aで移動させることにより、フレーム30に対する取付
位置を前後左右に調整することができるようになってい
る。
【0019】フレーム30の上パイプ32の所定位置に
は、ジンバル20が設けられている。このジンバル20
は、図3(a)〜(c)に示すように、フレーム30を
囲んで同心状に配された小リング21、中リング22お
よび大リング23を備えている。小リング21は、上パ
イプ32に、前後方向に延びるロール軸21aを介して
左右方向に傾動自在なるよう取り付けられている。中リ
ング22は、小リング21に、左右方向に延びるティル
ト軸22aを介して前後方向に傾動自在なるよう取り付
けられている。ロール軸21aおよびティルト軸22a
の軸心は、いずれもフレーム30の軸心に交差している
が、上下方向に互いにずれており、ロール軸21aがテ
ィルト軸22aの上方に配されている。大リング23
は、中リング22にベアリング23aを介して回転自在
に取り付けられている。
【0020】大リング23には、左右一対の円筒状グリ
ップ10が装着されている。このグリップ10は、撮影
者が握って本装置を支持するためのものであり、軸方向
(長手方向)が上下方向に沿った状態で、大リング23
の下方、かつ、フレーム30の左右に配置されている。
グリップ10には、上方に延びるスライド軸11が固定
されており、このスライド軸11が、大リング23およ
び大リング23上に固定されたシリンダ12を軸方向
(上下方向)に移動自在に貫通している。シリンダ12
内にはスプリング50が装填されており、このスプリン
グ50にスライド軸11が挿入されている。スプリング
50は、スライド軸11に形成されている鍔11aとシ
リンダ12の上端との間に圧縮状態で介装されている。
グリップ10は、スプリング50を介してジンバル20
の大リング23に装着されており、グリップ10に生じ
る上下動がスプリング50によって吸収され、フレーム
30ひいてはカメラCに伝わりにくいようになってい
る。
【0021】上記ジンバル20の作用を、グリップ10
を撮影者が握って固定している状態で説明する。フレー
ム30は、ロール軸21aを中心として左右方向に沿っ
た上下方向の傾動(ロール)が自在になされ、ティルト
軸22aを中心として小リング21と一体に前後方向に
沿った上下方向の傾動(ティルト)が自在になされる。
また、フレーム30は、小リング21および中リング2
2とともに、自身の軸回りの回転(パン)が自在になさ
れる。すなわち、グリップ10とフレーム30とは、ジ
ンバル20を介して三次元的な相対変位がフレキシブル
に可能となっている。
【0022】(2)使用方法および作用 上記一実施形態の撮影補助装置の使用方法およびそれに
伴う作用を説明する。光軸がロール軸21aと平行にな
るようにカメラCを雲台40に取り付け、次いで、カメ
ラCを含めた全体系の重心がティルト軸22aとフレー
ム30双方の軸心の交点(本実施形態におけるジンバル
20の中心、図3(b)の点Gで示す)に位置するよう
に重心調整する。重心調整は、フレーム30の伸縮、雲
台40の左右移動スライダ42および前後移動スライダ
43の位置調整、錘35の数、により調整することがで
きる。
【0023】撮影者は、両手で左右のグリップ10を握
り、カメラCを本装置ごと持つことによってハンディ移
動撮影を行うことができる。カメラCのアングル操作
は、カメラCもしくはカメラCと一体のフレーム30を
操作することにより可能で、ティルトはジンバル20の
ティルト軸22aを中心として、また、パンはジンバル
20の中リング22を軸としてフレーム30を軸回りに
回転させることより行うことができる。
【0024】本装置によれば、撮影者は、グリップ10
およびジンバル20を介してカメラCを含めた全体系の
重心を支持することになり、これに加え、撮影者の挙動
はスプリング50によって吸収され、直接カメラCに伝
わりにくい。これらの結果、ハンディ移動撮影を行った
際にブレのない安定した撮像を得ることができる。ま
た、全体系の重心をジンバル20の中心に配置する重心
調整を容易かつ的確に行え、難しい操作を要さず使い勝
手に優れる。また、ジンバル20のティルト軸22aの
軸心が全体系の重心に交差しているので、きわめて軽微
な操作力でカメラCを的確にティルトさせることがで
き、しかも目的とするティルトアングルを自然状態で、
つまり、撮影者が支えることなく保持させることができ
る。一方、ジンバル20のロール軸21aの軸心よりも
下方に全体系の重心が位置しているので、フレーム30
にロールが生じた際には、重心がそのロールを収束する
ように作用し、ロールが抑制される。
【0025】また、本装置では、フレーム30を伸ばし
てその下端のクッション34を使用場所の地面、床等に
接地させて使用することができる。この場合、撮影者が
カメラCおよび本装置を支持する負担が軽減するととも
に、撮像をより安定化させることができる。また、クッ
ション34によりカメラCあるいは本装置への衝撃によ
る損傷を防止することができる他、移動撮影からクッシ
ョン34を接地させた定点撮影を連続して行う場合、接
地の衝撃による撮像のブレを防止することができる。
【0026】さらに、カメラCとティルト軸22aは一
体的であるから、カメラCをフレーム30ごとパンさせ
ても常にカメラCはティルト軸22aを中心としてティ
ルトさせることができ、このため、ティルトの自由な操
作とロール発生の抑制がパンの角度に関係なく常に実行
される。
【0027】(3)他の実施形態 次に、図4、図5を参照して本発明の他の実施形態を説
明する。これら図で、図1と同一の構成要素には同一の
符号を付し、その説明を省略する。
【0028】図4(a),(b)に示すように、この実
施形態では、フレーム30の下パイプ31の下端部に長
方形状の枠状ブラケット36が固定されており、この枠
状ブラケット36内に、ジャイロ式安定装置(ロール抑
制手段)60が設けられている。このジャイロ式安定装
置60は、ジンバル20のティルト軸22aと平行な水
平軸61を介して枠状ブラケット36に回転自在に取り
付けられたモータ62と、モータ62により回転させら
れる上下一対のフライホール63とから構成されてい
る。枠状ブラケット36の下端には、前記クッション3
4が固定されている。枠状ブラケット36およびジャイ
ロ式安定装置60は、ジンバル20の中心に全体系の重
心を配置させるための錘を兼ねている。
【0029】ジャイロ式安定装置60は、モータ62を
作動させると、上下のフライホイール63が常に水平面
内に沿って回転し、その慣性力によりフレーム30の傾
動に対し反発し、その傾動を規制する。しかしながら、
フレーム30はジャイロ式安定装置60に対し水平軸6
1を中心としてティルト方向の傾動が自在なるよう連結
されているので、図5に示すように、カメラCのティル
トのみがジャイロ式安定装置60の規制を受けず、許容
される。そして、ティルト以外の傾動すなわちロールが
フレーム30に入力されると、回転するフライホール6
3の慣性力に応じた反発力がフレーム30に作用し、ロ
ール軸21aが重心よりも上方に配されていることと相
まって、ロールの発生が効果的に抑制される。
【0030】なお、ロールを抑制する手段としては、上
記ジャイロ式安定装置60の他に、単なる錘であっても
かまわない。そして、フレーム30等にロール抑制手段
を設ける場合には、ジンバル20のロール軸21aとテ
ィルト軸22aの軸心を交差させ、ロール抑制手段のみ
でロールを抑制する形態とすることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の撮影補助
装置によれば、撮像にブレが生じない安定したハンディ
移動撮影を行うことができるのは勿論のこと、カメラを
安定させるための重心調整が簡単で、使い勝手に優れる
といった効果を奏する。また、ティルトの操作およびテ
ィルトアングルの保持を的確かつ容易に行うことができ
る一方、発生させたくないカメラのロールを効果的に抑
制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る撮影補助装置の
(a):正面図、(b):左側面図である。
【図2】 同撮影補助装置を構成する雲台の(a):平
面図、(b):正面図、(c):左側面図である。
【図3】 同撮影補助装置のフレームに対するグリップ
の取付構造を示す図であって、(a):図1(a)のA
−A線矢視図、(b):図3(a)のB矢視図、
(c):図3(b)のC矢視図である。
【図4】 本発明の他の実施形態に係る撮影補助装置の
(a):正面図、(b):左側面図である。
【図5】 同撮影補助装置の作用を説明するための左側
面図である。
【符号の説明】
10…グリップ(支持部) 20…ジンバル 21a…ロール軸 22…中リング(パン軸) 22a…ティルト軸 30…フレーム 34…クッション(衝撃吸収手段) 40…雲台 50…スプリング(振動吸収手段) 60…ジャイロ式安定装置(ロール抑制手段) C…ビデオカメラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部と、 この支持部に、ティルト軸、パン軸およびロール軸を備
    えたジンバルを介してティルト自在、パン自在かつロー
    ル自在に取り付けられたフレームと、 このフレームに設けられたカメラ取付用の雲台とを備
    え、 前記ジンバルにおける前記ティルト軸、前記パン軸およ
    び前記ロール軸の各軸心が、前記雲台にカメラを取り付
    けた状態の全体系の重心において互いに交差しており、
    かつ、前記支持部とジンバルとの間に振動吸収手段が介
    在されていることを特徴とする撮影補助装置。
  2. 【請求項2】 支持部と、 この支持部に、ティルト軸およびロール軸を備えたジン
    バルを介してティルト自在かつロール自在に取り付けら
    れたフレームと、 このフレームに設けられたカメラ取付用の雲台とを備
    え、 前記ジンバルにおける前記ティルト軸の軸心が、前記雲
    台にカメラを取り付けた状態の全体系の重心に交差して
    おり、かつ、この重心よりも上方に前記ロール軸が配設
    されていることを特徴とする撮影補助装置。
  3. 【請求項3】 支持部と、 この支持部に、ティルト軸およびロール軸を備えたジン
    バルを介してティルト自在かつロール自在に取り付けら
    れたフレームと、 このフレームに設けられたカメラ取付用の雲台とを備
    え、 前記ジンバルにおける前記ティルト軸および前記ロール
    軸の各軸心が、前記雲台にカメラを取り付けた状態の全
    体系の重心において互いに交差しているとともに、 前記ロール軸を中心としたフレームのロール発生を抑え
    るロール抑制手段が設けられていることを特徴とする撮
    影補助装置。
  4. 【請求項4】 前記フレームのロール発生を抑えるロー
    ル抑制手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の撮影補助装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部と前記ジンバルの間に振動吸
    収手段が介在されていることを特徴とする請求項2また
    は3に記載の撮影補助装置。
  6. 【請求項6】 前記フレームまたは前記支持部に、前記
    雲台にカメラを取り付けた当該装置の使用状態で、使用
    場所の地面、床等の任意の接地面に接地する接地部が設
    けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    に記載の撮影補助装置。
  7. 【請求項7】 前記接地部に衝撃吸収手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項6に記載の撮影補助装置。
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