JP2001091748A - ホログラムカラーフィルター及びそれを用いた画像表示装置 - Google Patents
ホログラムカラーフィルター及びそれを用いた画像表示装置Info
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Abstract
ず、略正面から歪みなく画像が観察でき、投影表示する
場合に大きな口径の投影レンズを必要としないホログラ
ムカラーフィルターと反射型画像表示装置。 【解決手段】 照明光源から斜め入射の照明光33の入
射面方向で集光機能と分光機能を有し、その入射面に垂
直な方向では偏向機能を有する同じ特性の微小ホログラ
ム51を2次元的にアレー状に配置してなるホログラム
カラーフィルター50と、その集光面近傍に配置された
反射層32と、ホログラムカラーフィルター50と反射
層32の間に配置された透過型空間光変調器31とから
なる画像表示装置。
Description
フィルター及びそれを用いた画像表示装置に関し、特
に、反射型の画像表示装置に適したホログラムカラーフ
ィルターとそのホログラムカラーフィルターと高分子分
散型液晶表示素子、デジタルマイクロミラーデバイス型
表示素子等の空間光変調器とを組み合わせた反射型の画
像表示装置に関するものである。
において、液晶表示用バックライト等の利用効率を大幅
に向上させるために、ホログラムを利用したカラーフィ
ルター及びそれを用いた液晶表示装置を提案した。
したフレネルゾーンプレート状の微小ホログラムアレー
からなるものである。
ゾーンプレート状の微小ホログラムアレーからなるホロ
グラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置につい
て、図8の断面図を参照にして説明する。同図におい
て、規則的に液晶セル6′(分色画素)に区切られた液
晶表示素子6のバックライト3入射側にこのホログラム
カラーフィルターを構成するホログラムアレー5が離間
して配置される。液晶表示素子6背面には、各液晶セル
6′の間に設けられたブラック・マトリックス4が配置
される。以上の他、図示しない偏光板が液晶表示素子6
の両側に配置される。なお、ブラック・マトリックス4
の間には、従来のカラー液晶表示装置と同様に、R、
G、Bの分色画素に対応した色の光を通過する吸収型の
カラーフィルターを付加的に配置するようにしてもよ
い。
画素の繰り返し周期、すなわち、液晶表示素子6の紙面
内の方向に隣接する3つの液晶セル6′の組各々に対応
して、その繰り返しピッチと同じピッチでアレー状に配
置された微小ホログラム5′からなり、微小ホログラム
5′は液晶表示素子6の紙面内の方向に隣接する3つの
液晶セル6′各組に整列して各々1個ずつ配置されてお
り、各微小ホログラム5′は、ホログラムアレー5の法
線に対して角度θをなして入射するバックライト3の中
の緑色の成分の光を、その微小ホログラム5′に対応す
る3つの分色画素R、G、Bの中心の液晶セルG上に集
光するように、図6にその干渉縞を模式的に示すような
フレネルゾーンプレート状に形成されているものであ
る。図6において、微小ホログラム5′としては例えば
点線で囲んだ領域が用いられる。そして、微小ホログラ
ム5′は、回折効率の波長依存性がないかもしくは少な
い、レリーフ型、位相型、振幅型等の透過型ホログラム
からなる。ここで、回折効率の波長依存性がないかもし
くは少ないとは、リップマンホログラムのように、特定
の波長だけを回折し、他の波長はほとんど回折しないタ
イプのものではなく、1つの回折格子で何れの波長も回
折するものを意味し、この回折効率の波長依存性が少な
い回折格子は、略可視光全域で波長に応じて異なる回折
角で回折する。
レー5の液晶表示素子6と反対側の面からその法線に対
して角度θをなして入射する白色のバックライト3を入
射させると、波長に依存して微小ホログラム5′による
回折角は異なり、各波長に対する集光位置はホログラム
アレー5面に略平行な方向に分散される。その中の、赤
の波長成分は赤を表示する液晶セルRの位置に、緑の成
分は緑を表示する液晶セルGの位置に、青の成分は青を
表示する液晶セルBの位置にそれぞれ回折集光するよう
に、ホログラムアレー5を構成配置することにより、そ
れぞれの色成分はブラック・マトリックス4でほとんど
減衰されずに各液晶セル6′を通過し、対応する位置の
液晶セル6′の状態に応じた色表示を行うことができ
る。
フィルターとして用いることにより、従来のカラーフィ
ルター用バックライトの各波長成分を無駄なく吸収なく
各液晶セル6′へ入射させることができるため、その利
用効率を大幅に向上させることができる。
号において、上記のようなホログラムカラーフィルター
を用いた反射型の画像表示装置を提案した。図9の断面
図を参照にしてその反射型の画像表示装置について説明
する。
散型液晶(PDLC)表示素子31を用いている。同図
において、規則的に分色画素31′に区切られたPDL
C表示素子31の表側(観察側)にホログラムカラーフ
ィルター5が離間して配置される。PDLC表示素子3
1背面にはアルミニウム膜のような反射層32が配置さ
れている。PDLC表示素子31の分色画素31′間に
は不図示のブラック・マトリックス(図8参照)が配置
されている。なお、ホログラムカラーフィルター5と反
射層32の間の距離は、微小ホログラム5′の集光距離
(焦点距離)に略等しく選ばれる。
5は、PDLC表示素子31のR、G、Bの分色画素の
繰り返し周期、すなわち、PDLC表示素子31の紙面
内の方向に隣接する3つの分色画素31′の組各々に対
応して、その繰り返しピッチと同じピッチでアレー状に
配置された微小ホログラム5′からなり、微小ホログラ
ム5′はPDLC表示素子31の紙面内の方向に隣接す
る3つの分色画素31′各組に対応して各々1個ずつ配
置されており、各微小ホログラム5′は、ホログラムカ
ラーフィルター5の法線に対して角度θをなして入射す
る照明光33の中の緑色の成分の光34Gを、その微小
ホログラム5′に対応する3つの分色画素R、G、Bの
中心の分色画素G近傍に集光するようにフレネルゾーン
プレート状に形成されているものである。
ラーフィルター5の表面側から入射角θで白色照明光3
3を入射させると、ホログラムカラーフィルター5によ
り波長分散され、各波長に対する集光位置はホログラム
カラーフィルター5面に平行な方向に分散される。その
中の、赤の波長成分34Rは赤を表示する分色画素Rの
位置の反射層32の表面近傍に、緑の成分34Gは緑を
表示する分色画素Gの位置の反射層32の表面近傍に、
青の成分34Bは青を表示する分色画素Bの反射層32
の表面近傍にそれぞれ回折集光するように、ホログラム
カラーフィルター5を構成配置することにより、それぞ
れの色成分はブラック・マトリックスでほとんど減衰さ
れずに各分色画素31′を通過し、反射層32で反射さ
れて、対応する分色画素R、G、Bを裏面側からもう一
度透過し、さらにホログラムカラーフィルター5に入射
して今度はホログラムカラーフィルター5でほとんど回
折されずに透過光35R、35G、35Bとなり、観察
者の眼に入射する。したがって、各色の成分34R、3
4G、34Bはそれぞれ赤、緑、青を表示する画素R、
G、Bに入射してそれらの分色画素の表示状態に応じた
強度変調を受けて観察者の眼に達するので、分色画素
R、G、Bの変調状態の組み合わせによってカラー画像
表示が可能になる。
オン、オフによって白濁状態と透明状態を制御すること
によって表示を行うもので、偏光板が必要でないため、
TN液晶表示素子等の通常の液晶表示素子より明るい表
示が可能である。その上、カラー画像表示のために照明
光33の利用効率が高いホログラムカラーフィルター5
を用いるので、より明るいカラー画像表示が可能にな
る。
素子の代わりにデジタルマイクロミラーデバイス(DM
D)を用いいることも提案している。図10は、ホログ
ラムカラーフィルター5の背面側に配置する空間光変調
器としてデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)3
7を用いた例を示す断面図であり、ホログラムカラーフ
ィルター5で分光された赤色回折成分34R、緑色回折
成分34G、青色回折成分34Bがそれぞれが集光する
位置近傍にDMD37の微小ミラー38が位置するよう
に、DMD37を配置する。このような配置をとると、
分色画素RとBの位置が変調を受けているので、反射光
35R、35Bは所定の方向に反射し、これに対し分色
画素Gは変調されていないので、反射光35Gは反射光
35R、35Bと異なる方向に反射する。したがって、
例えば反射光35R、35Bの方向から観察することに
よって、カラー画像が観察でき、明るいカラー画像表示
が可能になる。
ような偏心したフレネルゾーンプレート状の微小ホログ
ラムアレーからなるホログラムカラーフィルターを用い
た反射型の画像表示装置の場合、反射層32あるいは微
小ミラー38からの反射光がホログラムアレー5に再入
射する。このとき、ホログラムアレー5により大部分の
光が再回折され、入射方向に戻ってしまう。回折された
光束を表示に用いることも可能であるが、出射角が斜め
になるので、画像が歪んでしまうという問題がある。
ラムアレー5で分散された回折光が入射面内である程度
斜めになるように設計すれば、ホログラムアレー5に再
入射した光は設計入射角度(ブラッグ角)からずれるの
で、回折されない。しかし、この場合、照明光33の光
源自体の発散角に、分散角、さらに、上記の斜めにした
分の角度が加えられ、表示光35R、35G、35Bは
大きく傾いた方向に出ることになり、画像が歪んでしま
う。また、投影表示する場合は、極めて大型の投影レン
ズを用いる必要がある。
みてなされたものであり、その目的は、表示光がホログ
ラムアレーにより再回折されず、かつ、略正面から歪み
なく画像が観察でき、投影表示する場合に大きな口径の
投影レンズを必要としない反射型画像表示装置及びそれ
に用いるホログラムカラーフィルターを提供することで
ある。
明のホログラムカラーフィルターは、斜め入射の照明光
の入射面方向で集光機能と分光機能を有し、その入射面
に垂直な方向では偏向機能を有する同じ特性の微小ホロ
グラムが2次元的にアレー状に配置されてなることを特
徴とするものである。
に垂直な方向では偏向機能に加えて集光機能を有するこ
とが望ましい。
グラムの偏心領域から切り出してなるものとすることが
できる。
面に垂直な方向の隣接微小ホログラム同志が入射面に平
行な方向にずれているものとすることができる。
して傾いた方向にのみ収束性を有するホログラムからな
るようにすることもできる。
ラーフィルターを用いた画像表示装置は、照明光源と、
その照明光源から斜め入射の照明光の入射面方向で集光
機能と分光機能を有し、その入射面に垂直な方向では偏
向機能を有する同じ特性の微小ホログラムを2次元的に
アレー状に配置してなるホログラムカラーフィルター
と、その集光面近傍に配置された反射層と、前記ホログ
ラムカラーフィルターと前記反射層の間に配置された透
過型空間光変調器とからなることを特徴とするものであ
る。
て、透過型空間光変調器の画素の配列周期がホログラム
カラーフィルターの微小ホログラムの配列周期に対して
少なくとも半画素分ずれて配列されていることが望まし
い。
圧の印加、解除によって白濁状態と透明状態を制御する
高分子分散型液晶表示素子を用いることができる。
ルターを用いた画像表示装置は、照明光源と、その照明
光源から斜め入射の照明光の入射面方向で集光機能と分
光機能を有し、その入射面に垂直な方向では偏向機能を
有する同じ特性の微小ホログラムを2次元的にアレー状
に配置してなるホログラムカラーフィルターと、その集
光面近傍に配置された外部からの信号により各々独立に
傾き角が制御可能な微小ミラーの2次元配列体からなる
デジタルマイクロミラーデバイス型表示素子とからなる
ことを特徴とするものである。
学系によって拡大投影するようにしてもよい。
ルターが、斜め入射の照明光の入射面方向で集光機能と
分光機能を有し、その入射面に垂直な方向では偏向機能
を有する同じ特性の微小ホログラムが2次元的にアレー
状に配置されてなるので、そのホログラムカラーフィル
ターの集光面近傍に配置された反射層によって反射され
た波長分散により分光された光は、そのホログラムカラ
ーフィルターで再回折せず、略正面方向に進むことにな
り、これを空間光変調器と組み合わせて反射型画像表示
装置を構成すると、略正面から歪みなく画像が観察で
き、投影表示する場合に大きな口径の投影レンズを用い
なくとも光利用効率の低下を起こさず、明るい像を投影
することができる。
ムカラーフィルター及びそれを用いた画像表示装置の原
理を説明する。
ト状の集光性ホログラムZPHをY−Z平面に配置し、
かつ、その中心軸がZ軸に一致するように配置する。こ
のフレネルゾーンプレート状の集光性ホログラムZPH
は、従来と同様に、回折効率の波長依存性がないかもし
くは少ない、レリーフ型、位相型、振幅型等の透過型ホ
ログラムからなる。ここで、回折効率の波長依存性がな
いかもしくは少ないとは、リップマンホログラムのよう
に、特定の波長だけを回折し、他の波長はほとんど回折
しないタイプのものではなく、1つの回折格子で何れの
波長も回折するものを意味し、この回折効率の波長依存
性が少ない回折格子は、波長に応じて異なる回折角で回
折する。そして、その集光性ホログラムZPHの緑色光
に対する焦点距離をfとする。
け離れて裏面側(−Z側)に平面鏡Mを配置する。この
集光性ホログラムZPHのZ軸に対する角度θでX−Z
平面に平行な白色照明光Lを入射したときの集光位置に
対応する位置近傍であって、−Y軸方向にX軸から1画
素分の幅を有し、X軸方向に1画素分の長さを有する集
光性ホログラムZPHの微小ホログラム領域51を考え
る。
明光Lは、図5(a)に示すように、X−Z平面に平行
な面内では、従来のホログラムカラーフィルターと同様
に、回折により、赤色回折成分R、緑色回折成分G、青
色回折成分Bの光に分光され、それぞれ平面鏡M近傍に
集光する。これに対して、図5(b)に示すように、Y
−Z平面に平行な面内ではこのような分光は起きず、そ
の微小ホログラム領域51の1辺の真下であるX軸の真
下に集光する。
色回折成分G、青色回折成分Bの光は、X軸に対して対
称の位置にある領域51’に入射し、集光性ホログラム
ZPHのこの領域51’の回折作用により、入射照明光
Lと反対に方向に再回折されて入射方向に戻ってしま
う。その様子を図5(b)に光束L’として示してあ
る。
グラム領域51のホログラムと同じ回折特性の微小ホロ
グラムを配置してあると、その領域51’のホログラム
は最早ブラッグの回折条件を満たないので、平面鏡Mで
反射された赤色回折成分R、緑色回折成分G、青色回折
成分Bの光は、この対称の領域51’で再回折されず直
通する。その様子を、図4、図5(b)に光束L”とし
て示してある。
とするとき、X−Z面内で集光機能と分光機能を有し、
その入射面に垂直なY−Z面内では偏向機能を有する
(集光機能を持つ必要性は必ずしもない。)同じ特性の
微小ホログラム51を2次元的にアレー状に配置してホ
ログラムカラーフィルターを構成することにより、その
ホログラムカラーフィルターの集光面近傍に配置された
反射層によって反射された波長分散により分光された光
は、そのホログラムカラーフィルターで再回折せず、略
正面方向に進むことになり、これを空間光変調器と組み
合わせて反射型画像表示装置を構成すると、略正面から
歪みなく画像が観察でき、投影表示する場合に大きな口
径の投影レンズを必要としないものが構成できる。
1としては、例えば図6の実線で囲んだ領域が用いられ
る。
ーフィルター50を用いた反射型の画像表示装置を、図
1の説明図を参照にして説明する。図1(a)は略平行
な白色照明光33の入射面への射影図、図1(b)はそ
の入射面に垂直な射影図である。この例では、空間光変
調器として高分子分散型液晶(PDLC)表示素子31
を用いている。同図において、R、G、Bの分色画素1
組からなる画素60が規則的に配列されてなるPDLC
表示素子31の表側(観察側)に本発明のホログラムカ
ラーフィルター50が離間して配置される。PDLC表
示素子31背面にはアルミニウム膜のような反射層32
が配置されている。なお、ホログラムカラーフィルター
50と反射層32の間の距離は、微小ホログラム51の
集光距離(焦点距離)に略等しく選ばれる。
は、白色照明光33の入射面の方向においては(図1
(a))、R、G、Bの分色画素1組からなる画素60
の配列ピッチと同じピッチでの微小ホログラム51がア
レー状に配置されており、また、その入射面に垂直な方
向においては(図1(b))、画素60の配列ピッチと
同じピッチでの微小ホログラム51がアレー状に配置さ
れている。
おいては(図1(a))、微小ホログラム51は、ホロ
グラムカラーフィルター50の法線に対して角度θをな
して入射する白色照明光33の中の緑色の成分の光34
Gを、対応する画素60中の分色画素Gの中心近傍に集
光するように形成されている。
1(b))、微小ホログラム51で入射面に垂直な方向
に偏向された光が画素60の中心近傍に集光して入射す
るように微小ホログラム51の配列ピッチに対して半ピ
ッチ以上ずれるように画素60が配置される(図4、図
5のような微小ホログラム51の切り出しの場合は、半
ピッチとなるが、その切り出しをX軸からずらして行う
場合は半ピッチより大きくなる。)。
ラーフィルター50の表面側から入射面に沿って入射角
θで白色照明光33を入射させると、ホログラムカラー
フィルター50により入射面方向に波長分散され、各波
長に対する集光位置は微小ホログラム51の中央でなく
入射面に沿う一辺あるいはその外側の線の方向に分散さ
れる。その中の、赤の波長成分34Rは赤を表示する画
素Rの位置の反射層32の表面近傍に、緑の成分34G
は緑を表示する画素Gの位置の反射層32の表面近傍
に、青の成分34Bは青を表示する画素Bの反射層32
の表面近傍にそれぞれ回折集光するように、微小ホログ
ラム51を構成配置することにより、それぞれの色成分
はブラック・マトリックスでほとんど減衰されずに各分
色画素R、G、Bを通過し、反射層32で反射されて、
対応する分色画素R、G、Bを裏面側からもう一度透過
し、今度は同じ微小ホログラム51でなく近傍の微小ホ
ログラム51に入射して今度はホログラムカラーフィル
ター50で回折されずに透過光35R、35G、35B
となり、観察者の眼に入射する。したがって、各色の成
分34R、34G、34Bはそれぞれ赤、緑、青を表示
する分色画素R、G、Bに入射してそれらの分色画素の
表示状態に応じた強度変調を受けて観察者の眼に達する
ので、分色画素R、G、Bの変調状態の組み合わせによ
ってカラー画像表示が可能になる。また、カラー画像表
示のために照明光33の利用効率が高いホログラムカラ
ーフィルター5を用いるので、より明るいカラー画像表
示が可能になる。
は、入射面の方向においては略正面方向に出射し、入射
面に垂直な方向においても(図1(b))、微小ホログ
ラム51の焦点距離をf、画素60のピッチをPとする
と、β=tan-1(P/(2f))≒P/(2f)程度
の出射角となり、略正面方向に進むことになる。したが
って、表示像を略正面方向から観察することができ、歪
みなく画像が観察できる。また、この反射型画像表示装
置の表示像を投影表示する場合に、表示光35R、35
G、35Bが画像表示面から略垂直に出るので、大きな
口径の投影レンズを用いなくとも光利用効率の低下を起
こさず、明るい像を投影することができる。
ム51とPDLC表示素子31の画素60の配列周期
を、入射面に垂直な方向の隣接画素間でずらすようにす
ることにより(いわゆる「デルタ配置」として一般の液
晶表示素子で用いられている。)、反射層32で反射さ
れて隣接する微少ホログラム51に入射する光線35
(35R、35G、35B)はさらにブラッグの回折条
件から離れるため、再回折される割合はさらに減少す
る。この結果、光の利用効率をより高めることが可能と
なる。なお、図2において、(a)は本発明のホログラ
ムカラーフィルター50を用いた反射型の画像表示装置
の斜視図、(b)はそのX方向から見た図、(c)はそ
のY方向から見た図である。
てなる微少ホログラム51は、図7(a)に模式的に示
すように、X方向、Y方向共に集光機能を有するもので
ある。図7(b)にその干渉縞を直線近似してなるホロ
グラムを示すように、斜めに傾いた一方向にのみ集光機
能を有するホログラムを微少ホログラム51として用い
るようにしてもよい。この場合は、干渉縞が互いに平行
な直線で構成することができるので、計算機合成ホログ
ラムにより作成する場合は、計算・作製が容易になると
言う利点がある。
表示素子31の代わりにデジタルマイクロミラーデバイ
ス(DMD)を用いいることもできる。従来の図10と
図1を参照にすれば、その場合の構成は明らかであるの
で、図示は省く。
画像表示装置として用いることができる。図3にPDL
C表示素子31を用いた反射型画像表示装置を投影する
場合の断面図を示す。例えばメタルハライドランプ15
と放物面鏡16の組み合わせからなる照明装置14から
の白色の平行な照明光33によって、図1の画像表示装
置の斜め前方から照明され、画像表示装置で変調された
表示光35は、投影レンズ18に入射し、その投影レン
ズ18により表示像は拡大されてスクリーン19上に結
像され、明るい投影像を得ることができる。
ーとそれを用いた画像表示装置を原理の説明といくつか
の実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実
施例に限定されず種々の変形が可能である。例えば、P
DLC表示素子の代わりにTN型あるいはスーパーツイ
ストネマチック(STN)型の通常の液晶表示素子等を
用いることもできる。
のホログラムカラーフィルター及びそれを用いた画像表
示装置によると、ホログラムカラーフィルターが、斜め
入射の照明光の入射面方向で集光機能と分光機能を有
し、その入射面に垂直な方向では偏向機能を有する同じ
特性の微小ホログラムが2次元的にアレー状に配置され
てなるので、そのホログラムカラーフィルターの集光面
近傍に配置された反射層によって反射された波長分散に
より分光された光は、そのホログラムカラーフィルター
で再回折せず、略正面方向に進むことになり、これを空
間光変調器と組み合わせて反射型画像表示装置を構成す
ると、略正面から歪みなく画像が観察でき、投影表示す
る場合に大きな口径の投影レンズを用いなくとも光利用
効率の低下を起こさず、明るい像を投影することができ
る。
1実施例の反射型画像表示装置の説明図である。
反射型画像表示装置の変形例を説明するための図であ
る。
として用いる場合の断面図である。
明するための図である。
ある。
す図である。
晶表示装置の断面図である。
射型画像表示装置の断面図である。
ログラムカラーフィルターを用いた反射型画像表示装置
の断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 斜め入射の照明光の入射面方向で集光機
能と分光機能を有し、その入射面に垂直な方向では偏向
機能を有する同じ特性の微小ホログラムが2次元的にア
レー状に配置されてなることを特徴とするホログラムカ
ラーフィルター。 - 【請求項2】 前記微小ホログラムは、入射面に垂直な
方向では偏向機能に加えて集光機能を有することを特徴
とする請求項1記載のホログラムカラーフィルター。 - 【請求項3】 前記微小ホログラムは、集光性ホログラ
ムの偏心領域から切り出してなるものであることを特徴
とする請求項1又は2記載のホログラムカラーフィルタ
ー。 - 【請求項4】 前記微小ホログラムの配列周期が、入射
面に垂直な方向の隣接微小ホログラム同志が入射面に平
行な方向にずれていることを特徴とする請求項1から3
の何れか1項記載のホログラムカラーフィルター。 - 【請求項5】 前記微小ホログラムは、入射面に対して
傾いた方向にのみ収束性を有するホログラムからなるこ
とを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載のホロ
グラムカラーフィルター。 - 【請求項6】 照明光源と、その照明光源から斜め入射
の照明光の入射面方向で集光機能と分光機能を有し、そ
の入射面に垂直な方向では偏向機能を有する同じ特性の
微小ホログラムを2次元的にアレー状に配置してなるホ
ログラムカラーフィルターと、その集光面近傍に配置さ
れた反射層と、前記ホログラムカラーフィルターと前記
反射層の間に配置された透過型空間光変調器とからなる
ことを特徴とするホログラムカラーフィルターを用いた
画像表示装置。 - 【請求項7】 前記入射面に垂直な方向において、前記
透過型空間光変調器の画素の配列周期が前記ホログラム
カラーフィルターの微小ホログラムの配列周期に対して
少なくとも半画素分ずれて配列されていることを特徴と
する請求項6記載のホログラムカラーフィルターを用い
た画像表示装置。 - 【請求項8】 前記透過型空間光変調器として、電圧の
印加、解除によって白濁状態と透明状態を制御する高分
子分散型液晶表示素子を用いたことを特徴とする請求項
6又は7記載のホログラムカラーフィルターを用いた画
像表示装置。 - 【請求項9】 照明光源と、その照明光源から斜め入射
の照明光の入射面方向で集光機能と分光機能を有し、そ
の入射面に垂直な方向では偏向機能を有する同じ特性の
微小ホログラムを2次元的にアレー状に配置してなるホ
ログラムカラーフィルターと、その集光面近傍に配置さ
れた外部からの信号により各々独立に傾き角が制御可能
な微小ミラーの2次元配列体からなるデジタルマイクロ
ミラーデバイス型表示素子とからなることを特徴とする
ホログラムカラーフィルターを用いた画像表示装置。 - 【請求項10】 反射光を投影光学系によって拡大投影
するようになっていることを特徴とする請求項6から9
の何れか1項記載のホログラムカラーフィルターを用い
た画像表示装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6919885B2 (en) | 2001-09-04 | 2005-07-19 | Seiko Epson Corporation | Reflective display device and electronic device |
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-
1999
- 1999-09-24 JP JP27063899A patent/JP4293327B2/ja not_active Expired - Fee Related
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