JP2001091113A - 冷凍機油保管、充填方法およびこの方法に用いる冷凍機油チャージングシリンダー - Google Patents

冷凍機油保管、充填方法およびこの方法に用いる冷凍機油チャージングシリンダー

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JP2001091113A
JP2001091113A JP26329699A JP26329699A JP2001091113A JP 2001091113 A JP2001091113 A JP 2001091113A JP 26329699 A JP26329699 A JP 26329699A JP 26329699 A JP26329699 A JP 26329699A JP 2001091113 A JP2001091113 A JP 2001091113A
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oil
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Noritada Matsumoto
記忠 松本
Hiroshi Sasaki
博志 佐々木
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
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Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機油および冷凍装置の冷媒回路に水分や
空気等の不凝縮ガスを混入させない冷凍機油保管、充填
方法を提供するとともに、この方法に最適の冷凍機油チ
ャージングシリンダーを提供すること。 【解決手段】 残油が直接空気に触れることがないよ
う、加圧ガスで加圧して保管できる冷凍機油チャージン
グシリンダーを構成し、この冷凍機油チャージングシリ
ンダーに加圧して保管された冷凍機油をこの加圧圧力を
利用して冷凍装置内に冷凍機油を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍機油保管方法
および冷凍機油充填方法並びにこれら方法に用いる冷凍
機油チャージングシリンダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷凍機油充填方法および残った冷
凍機油保管方法を図6および図7に示す。これら図に示
すように従来の冷凍装置への冷凍機油充填方法では、先
ず準備段階として、冷凍機油を充填しようとする冷凍装
置41と、ゲージマニホールド51と、冷凍機油の入っ
た油缶23とを準備する。次に、冷凍装置41に付設さ
れた吸入操作弁44のサービスポート44aとゲージマ
ニホールド51の低圧ポート51aとの間、および、冷
凍装置41に付設された吐出操作弁46のサービスポー
ト46aとゲージマニホールド51の高圧ポート51b
との間をそれぞれチャージホース52、53によりに接
続する。また、ゲージマニホールド51のサービスポー
ト51cにチャージホース54により真空ポンプ21を
接続する。また、油缶23の開口25からチェックジョ
イント付きの銅配管26をこの油缶23内の冷凍機油中
に挿入し、この銅配管26の上端部と前記冷凍装置41
の冷凍機油チャージポート48の閉鎖弁48aとの間を
チャ−ジホース24により接続する。
【0003】次に、吸入操作弁44および吐出操作弁4
6のサービスポート、並びに,前記閉鎖弁48aをそれ
ぞれ閉鎖した状態として真空ポンプ21を駆動すること
により、前記ゲージマニホールド51、吸入操作弁44
および吐出操作弁46の各サービスポート51c、44
a、46aを介して冷凍装置41内を真空引きする。そ
して、冷凍装置41内が所定の圧力に達したところで閉
鎖弁48aを開放して、冷凍装置41内を引き続き真空
引きしながら、油缶23内と冷凍装置41内との差圧に
より冷凍機油を油缶23から冷凍装置41内に充填す
る。
【0004】このようにして、冷凍機油が所定量充填さ
れたら(冷凍機油充填量の確認は冷凍装置41に装備さ
れた油面計47により行う)、閉鎖弁48aを閉鎖し,
冷凍機油の充填を完了する。この冷凍機油の充填を完了
後も、真空ポンプ21を引き続きの運転し、冷凍装置4
1内の不純物を除去した後真空ポンプ21の運転を停止
しする。真空ポンプ21の運転を停止後、チャージホー
ス52、53、54やゲージマニホールド51などを取
り外して一連の作業を完了する。なお、油缶23が新し
い場合、この油缶23内に装填されている新油量は約2
0リットルであり、この量は通常の充填量に比し多いた
め、残油は避けられない。したがって、この残油を次の
充填まで保管する場合は、銅配管26を取り外して開口
部25をキャップ26で密閉して保管していた。なお、
図7は、このようにして残油が油缶23内に残った状態
で保管されている状態を示すものであって、58は残油
を示し、59は油缶23内に入った空気を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の冷凍
機油の充填方法および残油の保管方法では、冷凍装置4
1に冷凍機油を充填する際に開口部25から空気が油缶
23内に進入し、残油58が空気59に触れる。このた
め、冷凍機油充填後に残油58を長期間保管している
と、油缶23内の空気59中の水分が残油58に吸湿さ
れる。このため、この残油58を冷凍装置41に充填す
れば、冷凍装置41の冷媒回路への水分の混入を完全に
避けることができない。なお、冷凍装置41の冷媒回路
中に水分が混入すると、冷媒配管構成機器の腐食性を高
めたり、電気絶縁材料を侵して冷凍機油を劣化させた
り、膨張弁等の狭い冷媒通路部分を凍結して閉塞したり
するなどの弊害が生ずる。このため冷凍装置41の冷媒
回路への水分の混入については細心の注意が払われてい
る。
【0006】ところで、近年は、冷凍装置の冷媒として
HFC系の新冷媒が使用されるようになったことによ
り、この新冷媒用冷凍機油としてエステル油が使用され
るようになってきている。しかしながら、このエステル
油は、吸湿性が非常に高く、吸湿すると変質する。この
ため、上記冷凍機油充填および保管方法を採用する限
り、残油58保管中に、空気59中の水分が残油58で
ある冷凍機油中に混入し、冷凍機油が変質することにな
り,これが大きな問題となっている。したがって、HF
C系新冷媒を使用するようになってからは、油缶23開
封後の許容暴露時間を短く設定せざるを得ず、上述の従
来保管方法で保管された冷凍機油(すなわち、残油5
8)は再使用できないという問題が生じている。また、
油缶23が未開封であっても油缶23内へ水分が混入す
る可能性があるため、製造から一定期間(例えば、1
年)を経過したものについては廃却せざるを得ないとい
う問題も生じている。
【0007】また、上記従来の冷凍機油充填方法により
冷凍機油を冷凍装置41に充填する場合は、冷凍機油が
直接空気59に触れているため、冷凍装置41の冷媒回
路への空気の混入を避けることができない。ところで、
冷凍装置41の冷媒回路中に空気などの不凝縮ガスが混
入すると、凝縮器の上部にこの不凝縮ガスが溜まって性
能が低下するなどの問題が生ずる。したがって、冷凍装
置41の冷媒回路への空気等の不凝縮ガスの混入も問題
とされている。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、冷凍機油および冷凍装置の冷媒回路に水
分や空気等の不凝縮ガスを混入させない冷凍機油保管、
充填方法を提供するとともに、この方法に最適の冷凍機
油チャージングシリンダーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の冷凍機油保管方法の発明は、冷凍機
油を貯留するための密閉容器と、この密閉容器内の頂部
に連通する開閉バルブを備えた第1ポートと、内部のガ
ス圧力を測定するためのゲージと、この密閉容器内の底
部に連通する開閉バルブを備えた第2ポートとを有する
冷凍機油チャージングシリンダーを用意し、前記第1ポ
ートに真空ポンプを接続し、前記第1ポートを開放した
状態で前記真空ポンプを駆動して冷凍機油チャージング
シリンダー内を真空引き後、前記第2ポートに冷凍機油
の入った油缶を接続する準備工程と、前記第1ポートお
よび前記第2ポートを開放した状態で前記真空ポンプを
駆動して前記冷凍機油チャージングシリンダー内を真空
引きしながら前記油缶内の冷凍機油を前記冷凍機油チャ
ージングシリンダー内に吸引移送する移送工程と、この
移送工程完了後に引き続き、前記冷凍機油チャージング
シリンダー内を真空引きして不純物を除去する不純物除
去工程と、この不純物除去工程が完了した時に、前記第
1ポートに加圧ガスボンベを切り換え接続し、前記冷凍
機油チャージングシリンダー内に加圧ガスを封入して加
圧してから前記第1ポートを閉鎖する加圧工程とを備え
たものである。ここに、加圧ガスとは,当該冷凍機油を
充填する冷凍装置に使用される冷媒と同一の冷媒ガスを
いう。また、加圧ガスボンベとは,この加圧ガスを装填
したボンベのことをいう。
【0010】また、請求項2記載の発明は、前記第1ポ
ートの開閉バルブを、真空ポンプ接続用開閉バルブと加
圧ガスボンベ接続用開閉バルブとを兼ねる1個の開閉バ
ルブから構成したものである。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の冷凍機油保管方法において、前記第1ポートの開閉
バルブを、真空ポンプ接続用開閉バルブと加圧ガスボン
ベ接続用開閉バルブとの2個の開閉バルブから構成した
ものである。
【0012】また、請求項4記載の冷凍機油充填方法の
発明は、請求項1、2または3記載の冷凍機油保管方法
により内部に冷凍機油を移送して保管している前記冷凍
機油チャージングシリンダーを準備する工程と、前記第
2ポートに冷凍装置の冷凍機油充填ポートを接続し、こ
の第2ポートを開放することにより、前記冷凍機油チャ
ージングシリンダー内の圧力と冷凍装置内との圧力差に
より、この冷凍機油チャージングシリンダー内に保管さ
れた冷凍機油を前記冷凍装置に充填し、この充填中に前
記冷凍機油チャージングシリンダー内の圧力が低下した
場合には、前記第1ポートに前記加圧ガスボンベを接続
し、前記第1ポートを開放することにより、前記冷凍機
油チャージングシリンダー内を所定圧力に維持する充填
工程と、冷凍機油を所定量充填後に前記第1ポートと前
記第2ポートとを閉鎖する充填作業終了工程とを備えた
ものである。
【0013】また、請求項5記載の冷凍機油チャージン
グシリンダーの発明は、請求項1、2または3記載の冷
凍機油保管方法に用いるためのものであって、冷凍機油
を貯留するための密閉容器と、この密閉容器内の頂部に
連通する開閉バルブを備えた第1ポートと、内部のガス
圧力を測定するためのゲージと、この密閉容器内の底部
に連通する開閉バルブを備えた第2ポートとを有するも
のである。
【0014】また、請求項6記載の冷凍機油チャージン
グシリンダーの発明は、前記第1ポートの開閉バルブ
を、真空ポンプ接続用と加圧ガスボンベ接続用とを兼ね
る1個の開閉バルブから構成したものである。
【0015】また、請求項7記載の冷凍機油チャージン
グシリンダーの発明は、前記第1ポートの開閉バルブ
を、真空ポンプ接続用開閉バルブと加圧ガスボンベ接続
用開閉バルブとの2個の開閉バルブから構成したもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態1に
ついて図1〜4を用いながら説明する。なお、これら図
において従来の構成と同一または共通の要素には同一の
符号を用いてその説明を簡略化する。
【0017】図1は、本発明に用いる冷凍機油チャージ
ングシリンダー1の構成を示す図である。この図におい
て、円筒状の密閉容器2の上方には、この密閉容器2内
の頂部に連通する配管3aに開閉バルブ3bを取り付け
た第1ポート3と、内部のガス圧力を測定するためのゲ
ージ5とが設けられている。また、密閉容器2の下方に
は、密閉容器2内の底部に連通する配管4aに開閉バル
ブ4bを取り付けた第2ポート4が設けられている。な
お、第2ポート4の配管4aは、密閉容器2の底面から
内部上方に少し突出しており、その先端にはボールタッ
プ4cが設けられている。
【0018】次に、図2に基づき、冷凍機油チャージン
グシリンダー1へ油缶23から冷凍機油(新缶の場合は
新油であるが、残油58でもよい)を移送して保管する
方法に係る移送工程および不純物除去工程を説明する。
先ず、第1ポート3の開閉バルブ3bにチャージホース
22により真空ポンプ21を接続する。そして、開閉バ
ルブ3bを開放し第2ポート4の開閉バルブ4bを閉鎖
した状態で、真空ポンプ21を駆動して密閉容器2内を
真空引き後、第2ポート4の開閉バルブ4bに油缶23
の冷凍機油層に連通するチャ−ジホース24を接続する
(準備工程)。次に、開閉バルブ3bおよび開閉バルブ
4bを開放した状態で真空ポンプ21を駆動して密閉容
器2の内部を真空引きしながら密閉容器2内に油缶23
内の冷凍機油が吸引移送する(移送工程)。この密閉容
器2がほぼ一杯になるか、または、油缶23内の冷凍機
油がほぼ全部移送された段階で、第2ポート4の開閉バ
ルブ4bを閉じる(移送工程終了)。
【0019】この開閉バルブ4bの閉鎖後、第1ポート
3の開閉バルブ3bを開放したまま真空ポンプ21によ
り継続して真空引きする。この真空引きは密閉容器2内
がゲージ5により例えば1.33KPaに到達すること
を確認するまで継続する。そして、このように真空引き
をすることにより、密閉容器2内に移送された冷凍機油
中に溶け込んでいる水分を蒸発させ、冷凍機油に混入す
る不凝縮ガスとともに除去する(不純物除去工程)。な
お、この不純物除去工程終了後には一旦第1ポート3の
開閉バルブ3bを閉鎖する。
【0020】次に、図3に基づき前記不純物除去工程後
の加圧工程を説明する。第1ポート3の開閉バルブ3b
を閉鎖した後真空ポンプ21への接続を解除し、この開
閉バルブ3bに対しチャ−ジホース12により加圧ガス
ボンベ11を接続し、再度開閉バルブ3bを開放して密
閉容器2内に加圧ガス6(すなわち、当該冷凍機油を充
填する冷凍装置に使用される冷媒と同一の冷媒ガス)を
充満させて加圧し、この開閉バルブ3bを閉鎖する(加
圧工程)。このときの加圧圧力は、高圧ガスの取り扱い
範囲とならない約0.2MPa未満とする。この実施の
形態1における冷凍機油保管方法は、上記の準備工程、
移送工程、不純物除去工程、および加圧工程により構成
されている。
【0021】次に、図4に基づき、上記冷凍機油保管方
法により冷凍機油チャージングシリンダー1に保管され
た冷凍機油を冷凍装置41に充填する冷凍機油充填方法
について説明する。
【0022】図4に示すように、先ず、冷凍機油チャー
ジングシリンダー1の第2ポート4の開閉バルブ4bと
冷凍装置41の冷凍機油充填ポート48の開閉バルブ4
8aとの間をチャージホース24により接続する。次い
で開閉バルブ4bを開放する。この結果冷凍機油チャー
ジングシリンダー1内の圧力と冷凍装置41内との差圧
により密閉容器2内の冷凍機油が冷凍装置41内に充填
される。この場合において、冷凍機油チャージングシリ
ンダー1内のガス圧が低下した場合には、第1ポート3
の開閉バルブ3bに加圧ガスボンベ11を接続し、この
加圧ガスボンベ11から加圧ガス6を補給して加圧す
る。なお、配管4aの上端にはボールタップ4cが設け
られており、冷凍機油チャージングシリンダー1内の冷
凍機油量が低下した場合に、このボールタップ4cが作
動して、チャージングシリンダー1内の加圧ガス6がこ
の第2ポート4を介して冷凍装置41の冷媒回路中へ流
出しないように構成されている。
【0023】本実施の形態は以上のように構成されてい
るので、油缶23内に保管されていた冷凍機油(新油お
よび残油58を含む)中に水分や不凝縮ガスが入ってい
ても、冷凍機油チャージングシリンダー1に移送された
後の上記不純物除去工程により、冷凍機油中の水分や不
凝縮ガスが除去される。したがって、従来のように油缶
23内に長期間保管されていた冷凍機油であっても、廃
棄せずに再使用することができる。
【0024】また、保管工程においては、加圧ガス6が
冷凍機油チャージングシリンダー1内に封入され、冷凍
機油チャージングシリンダー1内に空気が閉じ込められ
ないので、冷凍機油チャージングシリンダー1内におい
て、空気中の水分が冷凍機油中に溶け込む心配がない。
したがって、この冷凍機油チャージングシリンダー1に
保管された冷凍機油は、保管期限を長くすることがで
き、所要量づつ何度でも充填に供することができる。
【0025】また、冷凍機油取り出しの第2ポート4に
は、ボールタップ4cが設けられていて、冷凍機油チャ
ージングシリンダー1内の冷凍機油の量が低下した場合
において、加圧ガス6を冷凍装置41の方へ吸い込むこ
とがないように配慮されている。したがって、冷媒充填
作業において加圧ガス6がそのまま冷凍装置41の冷媒
回路内へ流れ込むことがない。
【0026】このように本実施の形態の保管充填方法は
HFC系の新冷媒用のエステル系の冷凍機油にも十分適
用できる。
【0027】次に、実施の形態2について図5に基づき
説明する。この実施の形態2は前記実施の形態1におけ
る第1ポート3に設けた1個の開閉バルブ3bを2個の
開閉バルブに変更したものである。なお、図5において
図1の構成と同一または共通の要素には同一の符号を用
いてその説明を簡略化する。
【0028】図5において、第1ポート3は、実施の形
態1に係る図1における開閉バルブ3bに代えて、真空
ポンプ21を接続するための真空ポンプ接続用開閉バル
ブ31b、および加圧ガスボンベ11を接続するための
加圧ガスボンベ接続用開閉バルブ32bを備え、この2
個の開閉バルブ31b、32bが密閉容器2内の頂部に
連通するように設けられている。したがって、この実施
の形態2は、実施の形態1のように、不純物除去工程か
ら加圧工程に移行するときに、第1ポート3において真
空ポンプ21の接続と加圧ガスボンベ11との接続を取
り替えて切り換える必要のないものであり、実施の形態
1とはこの点において相違するが、冷凍機油保管方法お
よび冷凍機油充填方法については基本的に同じ思想に基
づくものである。
【0029】この点をさらに説明する。この実施の形態
2の場合、準備工程においては、真空ポンプ接続用開閉
バルブ31bにチャージホース22により真空ポンプ2
1を接続し、第2ポート4の開閉バルブ4bに油缶23
の冷凍機油(残油58の場合を含む)層に連通するチャ
−ジホース24を接続する。なお、加圧ガスボンベ接続
用開閉バルブ32bと加圧ガスボンベ11との接続は加
圧工程までに行えばよい。
【0030】また、移送工程は、真空ポンプ接続用開閉
バルブ31bおよび開閉バルブ4bを開放した状態で真
空ポンプ21を駆動し、真空引きを行いながら油缶23
内の冷凍機油を冷凍機油チャージングシリンダー1内に
移送する。なお、所定の移送が終了した時点で第2ポー
ト4の開閉バルブ4bを閉じ、真空ポンプ接続用開閉バ
ルブ31bを開放状態のまま保持して、真空ポンプ21
を継続運転することにより、前記と同様の不純物除去工
程を行う。
【0031】この不純物除去工程が完了したときには、
真空ポンプ21を停止するとともに真空ポンプ接続用開
閉バルブ31bを閉鎖して次の加圧工程に移行する。な
お、この加圧工程に移行するまでに、すなわち、不純物
除去工程完了までに前述のように加圧ガスボンベ接続用
開閉バルブ32bと加圧ガスボンベ11とをチャ−ジホ
ース12により接続しておくのが好ましい。加圧工程
は、加圧ガスボンベ接続用開閉バルブ32bを開放する
ことにより加圧ガス6を密閉容器2内に封入するもので
あり、前述の加圧工程と同じである。
【0032】また、この実施の形態2における冷凍機油
充填方法については、前記実施の形態1における開閉バ
ルブ3bを加圧ガスボンベ接続用開閉バルブ32bに置
き換えた点を除いては、全く同様の作業により行われる
ので、その詳細説明を省略する。
【0033】この実施の形態によれば、前記実施の形態
1と同様の作用効果が得られる。また、加圧ガスボンベ
接続用開閉バルブ32bと加圧ボンベ11との接続は加
圧工程までの任意の時間に行うことができ、さらに、不
純物除去工程終了後の真空ポンプ21の取り外しは、加
圧工程中の任意の時間に真空ポンプ接続用開閉バルブ3
1bから取り外せばよいので、無駄な待ち時間が少なく
なり作業性が向上する。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、次のような効果を奏する。請求項1記載の冷凍機油
保管方法の発明によれば、油缶に保管されていた冷凍機
油の中に水分や不凝縮ガスが入っていても、冷凍機油チ
ャージングシリンダーに移送された後、不純物除去工程
により冷凍機油中の水分や不凝縮ガスが除去されるの
で、従来のように油缶内に長期間保管されていた冷凍機
油であっても、廃棄せずに再使用することができる。ま
た、冷凍機油チャージングシリンダーに保管されるとき
は、冷凍機油チャージングシリンダー内に空気が閉じ込
められないように加圧ガスが封入されるので、冷凍機油
チャージングシリンダー1内において空気中の水分が冷
凍機油中に溶け込み冷凍機油を変質する心配がない。し
たがって、この冷凍機油チャージングシリンダーに保管
された冷凍機油は、保管期間を長くすることができ、所
要量づつ何度でも充填に供することができる。
【0035】請求項2記載の冷凍機油保管方法の発明に
よれば、真空ポンプ接続用開閉バルブと加圧ガス接続用
開閉バルブとが兼用されるので、準備すべき冷凍機油チ
ャージングシリンダーを簡略化することができ、コスト
軽減を行うことができる。
【0036】請求項3記載の冷凍機油保管方法の発明に
よれば、真空ポンプ接続用開閉バルブと加圧ガス接続用
開閉バルブとを専用化することができるので、無断な待
ち時間が低減され作業性が向上する。
【0037】請求項4記載の冷凍機油充填方法の発明に
よれば、冷凍装置内を真空引きしなくても、必要に応じ
何時でも容易に冷凍装置に冷凍機油を充填することがで
きる。
【0038】請求項5記載の冷凍機油チャージングシリ
ンダーの発明によれば、上記冷凍機油保管方法および冷
凍機油充填方法に最適の冷凍機油チャージングシリンダ
ーを提供することができる。
【0039】請求項6記載の冷凍機油チャージングシリ
ンダーの発明によれば、真空ポンプ接続用開閉バルブと
加圧ガス接続用開閉バルブとが兼用されるので、冷凍機
油チャージングシリンダーを簡略化することができ、コ
スト軽減を行うことができる。
【0040】請求項7記載の冷凍機油チャージングシリ
ンダーの発明によれば、真空ポンプ接続用開閉バルブと
加圧ガス接続用開閉バルブとを専用化しているので、こ
の冷凍機油チャージングシリンダーを用いることによ
り、無断な待ち時間の少ない冷凍機油保管方法および冷
凍機油充填方法を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る冷凍機油チャージングシ
リンダーの構成説明図である。
【図2】 実施の形態1の冷凍機油保管方法における冷
凍機油移送工程および不純物除去工程時の機器構成説明
図である。
【図3】 実施の形態1の冷凍機油保管方法における冷
凍機油加圧工程時の機器構成説明図である。
【図4】 実施の形態1の冷凍機油保管方法における冷
凍機油充填工程時の機器構成説明図である。
【図5】 実施の形態2の冷凍機油保管方法に係る機器
構成説明図である。
【図6】 従来の冷凍機油充填時の機器構成図である。
【図7】 従来の冷凍機油充填後の残油保管状況の説明
図である。
【符号の説明】
1 冷凍機油チャージングシリンダー、2 密閉容器、
3 第1ポート、3b開閉バルブ、4 第2ポート、4
b 開閉バルブ、5 ゲージ、6 加圧ガス、11 加
圧ガスボンベ、21 真空ポンプ、23 油缶、31b
真空ポンプ接続用開閉バルブ、32b 加圧ボンベ接
続用開閉バルブ、41 冷凍装置、48 冷凍機油充填
ポート。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機油を貯留するための密閉容器と、
    この密閉容器内の頂部に連通する開閉バルブを備えた第
    1ポートと、内部のガス圧力を測定するためのゲージ
    と、この密閉容器内の底部に連通する開閉バルブを備え
    た第2ポートとを有する冷凍機油チャージングシリンダ
    ーを用意し、前記第1ポートに真空ポンプを接続し、前
    記第1ポートを開放した状態で前記真空ポンプを駆動し
    て前記冷凍機油チャージングシリンダー内を真空引き
    後、前記第2ポートに冷凍機油の入った油缶を接続する
    準備工程と、 前記第1ポートおよび前記第2ポートを開放した状態で
    前記真空ポンプを駆動して前記冷凍機油チャージングシ
    リンダー内を真空引きしながら前記油缶内の冷凍機油を
    前記冷凍機油チャージングシリンダー内に吸引移送する
    移送工程と、 この移送工程完了後に引き続き、前記冷凍機油チャージ
    ングシリンダー内を真空引きして不純物を除去する不純
    物除去工程と、 この不純物除去工程が完了した時に、前記第1ポートに
    加圧ガスボンベを切り換え接続し、前記冷凍機油チャー
    ジングシリンダー内に加圧ガスを封入して加圧してから
    前記第1ポートを閉鎖する加圧工程とを備えたことを特
    徴とする冷凍機油保管方法。
  2. 【請求項2】 前記第1ポートの開閉バルブを、真空ポ
    ンプ接続用開閉バルブと加圧ガスボンベ接続用開閉バル
    ブとを兼ねる1個の開閉バルブから構成したことを特徴
    とする請求項1記載の冷凍機油保管方法。
  3. 【請求項3】 前記第1ポートの開閉バルブを、真空ポ
    ンプ接続用開閉バルブと加圧ガスボンベ接続用開閉バル
    ブとの2個の開閉バルブから構成したことを特徴とする
    請求項1記載の冷凍機油保管方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の冷凍機油保
    管方法により内部に冷凍機油を移送して保管している前
    記冷凍機油チャージングシリンダーを準備する工程と、 前記第2ポートに冷凍装置の冷凍機油充填ポートを接続
    し、この第2ポートを開放することにより、前記冷凍機
    油チャージングシリンダー内の圧力と冷凍装置内との圧
    力差により、この冷凍機油チャージングシリンダー内に
    保管された冷凍機油を前記冷凍装置に充填し、この充填
    中に前記冷凍機油チャージングシリンダー内の圧力が低
    下した場合には、前記第1ポートに前記加圧ガスボンベ
    を接続し、前記第1ポートを開放することにより、前記
    冷凍機油チャージングシリンダー内を所定圧力に維持す
    る充填工程と、 冷凍機油を所定量充填後に前記第1ポートと前記第2ポ
    ートとを閉鎖する充填作業終了工程とを備えたことを特
    徴とする冷凍機油充填方法。
  5. 【請求項5】 冷凍機油を貯留するための密閉容器と、
    この密閉容器内の頂部に連通する開閉バルブを備えた第
    1ポートと、内部のガス圧力を測定するためのゲージ
    と、この密閉容器内の底部に連通する開閉バルブを備え
    た第2ポートとを有することを特徴とする請求項1、2
    または3記載の冷凍機油保管方法に用いるための冷凍機
    油チャージングシリンダー。
  6. 【請求項6】 前記第1ポートの開閉バルブを、真空ポ
    ンプ接続用開閉バルブと加圧ガスボンベ接続用開閉バル
    ブとを兼ねる1個の開閉バルブから構成したことを特徴
    とする請求項5記載の冷凍機油チャージングシリンダ
    ー。
  7. 【請求項7】 前記第1ポートの開閉バルブを、真空ポ
    ンプ接続用開閉バルブと加圧ガスボンベ接続用開閉バル
    ブとの2個の開閉バルブから構成したことを特徴とする
    請求項5記載の冷凍機油チャージングシリンダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010065911A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd エステル油充填装置
CN104154690A (zh) * 2014-08-04 2014-11-19 珠海格力电器股份有限公司 中央空调系统的排空装置及其控制方法、中央空调系统
CN105737468A (zh) * 2014-12-09 2016-07-06 韩国能量技术研究院 冷媒罐

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