JP2001090975A - 空調装置の遠心型多翼送風機 - Google Patents
空調装置の遠心型多翼送風機Info
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- JP2001090975A JP2001090975A JP26652599A JP26652599A JP2001090975A JP 2001090975 A JP2001090975 A JP 2001090975A JP 26652599 A JP26652599 A JP 26652599A JP 26652599 A JP26652599 A JP 26652599A JP 2001090975 A JP2001090975 A JP 2001090975A
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Abstract
風騒音を低くして空調装置の消音手段を不要とする遠心
型多翼送風機を提供する。 【解決手段】 遠心型多翼送風機1のスパイラルケース
2に開口形成した吸込口3の略中心に羽根車4の回転軸
心Oを設ける。この回転軸心Oで直交する二交線をX軸
線及びY軸線と規定し、上記スパイラルケース2の吐出
口10の方向を示す吐出軸線Aを上記X軸線と平行をな
すように方向付ける。上記スパイラルケース1のスクロ
ール角αを7°から13°の範囲に設定する。上記スパ
イラルケース2の吐出口10寄りに形成した締切点Cと
上記回転軸心Oとを結ぶ直線Bが上記X軸線となす締切
角βを25°から35°の範囲に設定する。
Description
る遠心型多翼送風機に関する。
来より例えば図7(A)(B)に示すものがある。ここ
で図7(A)は遠心型多翼送風機の概要図、図7(B)
はその遠心型多翼送風機の具体的な寸法等を例示する図
表である。この遠心型多翼送風機1は、図7(A)に示
すように、スパイラルケース2内に設けた羽根車4の回
転軸心をOと規定し、上記回転軸心Oで直交する二交線
をX軸線及びY軸線と規定し、上記スパイラルケース2
の吐出口10の方向を示す吐出軸線Aを上記X軸線と平
行をなすように方向付け、上記スパイラルケース2のス
クロール角をαと規定し、上記スパイラルケース2の吐
出口10寄りに形成した締切点Cと上記回転軸心Oとを
結ぶ直線Bが上記X軸線となす締切角をβと規定し、上
記スクロール角αを2°から7°の範囲に設定するとと
もに、上記締切角βを略14°に設定して構成されてい
る。
によれば、送風機自体のファン効率は不十分であるにも
かかわらず、無視し得ない送風騒音が発生しており、例
えば放送施設などのような静ひつ性が求められる施設に
設置する空調装置においては、空調装置に消音手段を付
設することが必要になりコスト高になる。本発明はこの
ような事情に鑑みて鋭意研究の結果なされたものであ
り、その目的は、送風機自体のファン効率を高めながら
も、空調装置の消音手段を不要とする遠心型多翼送風機
を提供することにある。
に、本発明は以下のように構成される。即ち、本発明
は、遠心型多翼送風機1のスパイラルケース2に開口形
成した吸込口3の略中心に羽根車4の回転軸心Oを設
け、上記回転軸心Oで直交する二交線をX軸線及びY軸
線と規定し、上記スパイラルケース2の吐出口10の方
向を示す吐出軸線Aを上記X軸線と平行をなすように方
向付け、上記スパイラルケース1のスクロール角をαと
規定し、上記スパイラルケース2の吐出口10寄りに形
成した締切点Cと上記回転軸心Oとを結ぶ直線Bが上記
X軸線となす締切角をβと規定し、上記スクロール角α
を7°から13°の範囲に設定するとともに、上記締切
角βを25°から35°の範囲に設定した、ことを特徴
とするものである。
角αを7°から13°の範囲に設定するとともに、上記
締切角βを25°から35°の範囲に設定したことか
ら、そのファン効率は、例えば図3に示すように、流量
係数で0.07以上もアップし、送風騒音のパワーレベ
ルは、例えば図4に示すように、低周波領域から高周波
領域にわたり3dB〜8dBも低下した。これにより、
送風機自体のファン効率を高めながらも送風騒音を大幅
に低下させることができる。
風機を添付図面に基づいて説明する。ここで図1は本発
明の実施形態に係る遠心型多翼送風機の概要図、図2は
図1中の遠心型多翼送風機のII一II線矢視縦断面図であ
る。
に示すように、スパイラルケース2の左右の側面に一対
の吸気案内板3a・3aを付設して吸込口3・3を開口
形成し、この吸込口3の略中心に羽根車4の回転軸心O
を設け、上記羽根車4は、左右に設けた側板5・5と、
それらの略中央位置に設けた主板6と、この主板6に支
軸ボス7を介して固定した回転軸8と、上記側板5・5
と主板6の外周に固定した多数の羽根(ブレード)9と
から構成され、図示しないファン駆動モータにより回転
軸8を介して当該羽根車4を回転するように構成されて
いる。
板5・5の略中央位置に主板6設けたのは、左右の吸込
口3・3から流入して当該主板5に作用する左右の風圧
力を釣り合わせることにより、回転軸8にスラスト力を
生じさせないように意図したものである。
向を示す吐出軸線Aは、上記回転軸心Oで直交する一方
のX軸線と平行をなすように方向付けられ、上記スパイ
ラルケース2の締切点Cは上記吐出口10寄りに形成さ
れている。このスパイラルケース2のスクロール角α
は、10°に設定され、上記締切点Cと回転軸心Oとを
結ぶ直線BがX軸線となす締切角βは30°に設定さ
れ、その他の寸法a〜gは図6(B)の実施例の欄に示
してある。
1の「風量ー静圧・電気特性試験」と「騒音特性試験」
について簡単に説明する。「風量ー静圧・電気特性試
験」は、図5に示す試験装置により、JISB8330によるチ
ャンバ法に準じて、整流格子の前後の差圧△Pをデジタ
ルマノメータで測定し、次式により風量Q(m3/min)を
求める。ただし、γは試験時の空気比重量である。 Q=136.705×(△P/γ)1/2
(rpm)等を求め、図3に示すファン効率特性曲線を得
る。ここで、横軸の流量係数φと縦軸のファン効率η
は、次式により求める。ただし、uは羽根車の周速度
(m/s)、Dは羽根車の直径(mm)、dは羽根(ブレー
ド)の幅(mm)、Lは軸動力(KW)を示す。 φ=Q×106/60・u・π・D2・d2 η=P・Q×100/L×6120
により、残響法で、それぞれ風量−静圧ポイント時の吸
込SPLを測定し、PWL補正値からそれぞれの騒音P
WLを算出し、図4に示す騒音パワーレーベルを得る。
るファン効率特性曲線を示し、グラフBは従来例に係る
ファン効率特性曲線を示す。また、図4中のグラフA
は、本実施形態に係る騒音パワーレーベルを示し、グラ
フBは従来例に係る騒音パワーレーベルを示す。図3及
び図4から明らかなように、本実施形態に係る遠心型多
翼送風機のファン効率は、流量係数で0.07以上もア
ップし、送風騒音のパワーレベルは、低周波領域から高
周波領域にわたり3dB〜8dBも低下した。これによ
り、送風機自体のファン効率を高めながらも送風騒音を
低下させることができる。
ル角α及び締切角βは、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、上記スクロール角αを7°から13°の範
囲に設定し、上記締切角βを25°から35°の範囲に
設定した場合においても、従来例よりもファン効率を高
め、送風騒音を低下させることができた。さらに、望ま
しくは、上記スクロール角αを9°から11°の範囲に
設定し、上記締切角βを28°から32°の範囲に設定
することにより、一層ファン効率を高め、送風騒音を低
下させることができる。
要図である。
面図である。
フである。
である。
概要図である。
(B)はその遠心型多翼送風機の具体的な寸法等を例示
する図表である。
込口、4…羽根車、8…羽根車の回転軸、10…吐出
口、α…スクロール角、β…締切角、A…吐出軸線、B
…直線、C…締切点、O…羽根車の回転軸心、X…X軸
線、Y…Y軸線。
Claims (1)
- 【請求項1】 遠心型多翼送風機(1)のスパイラルケ
ース(2)に開口形成した吸込口(3)の略中心に羽根
車(4)の回転軸心(O)を設け、 上記の回転軸心(O)で直交する二交線をX軸線及びY
軸線と規定し、 上記スパイラルケース(2)の吐出口(10)の方向を
示す吐出軸線(A)を上記X軸線と平行をなすように方
向付け、 上記スパイラルケース(2)のスクロール角をαと規定
し、 上記スパイラルケース(2)の吐出口(10)寄りに形
成した締切点(C)と上記の回転軸心(O)とを結ぶ直
線(B)が上記X軸線となす締切角をβと規定し、 上記スクロール角αを7°から13°の範囲に設定する
とともに、上記締切角βを25°から35°の範囲に設
定した、ことを特徴とする空調装置の遠心型多翼送風
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26652599A JP2001090975A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 空調装置の遠心型多翼送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26652599A JP2001090975A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 空調装置の遠心型多翼送風機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001090975A true JP2001090975A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17432111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26652599A Pending JP2001090975A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 空調装置の遠心型多翼送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001090975A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005291157A (ja) * | 2004-04-02 | 2005-10-20 | Calsonic Kansei Corp | 遠心式の多翼送風機 |
JP2007113399A (ja) * | 2005-10-18 | 2007-05-10 | Oriental Motor Co Ltd | 遠心ファン |
KR100955574B1 (ko) | 2003-06-04 | 2010-04-30 | 한라공조주식회사 | 자동차 공조장치용 블로어 유니트의 스크롤 케이스 |
US7762100B2 (en) | 2006-05-19 | 2010-07-27 | Lg Electronics Inc. | Refrigerator |
CN103062877A (zh) * | 2011-10-18 | 2013-04-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种空调器的出风组件及分体落地式空调器 |
CN103423201A (zh) * | 2012-05-16 | 2013-12-04 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种离心风机蜗壳及其制造方法 |
-
1999
- 1999-09-21 JP JP26652599A patent/JP2001090975A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103423201A (zh) * | 2012-05-16 | 2013-12-04 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种离心风机蜗壳及其制造方法 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060920 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061128 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070116 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070116 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070313 |