JPH09184497A - ファン騒音低減装置 - Google Patents

ファン騒音低減装置

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Publication number
JPH09184497A
JPH09184497A JP34342695A JP34342695A JPH09184497A JP H09184497 A JPH09184497 A JP H09184497A JP 34342695 A JP34342695 A JP 34342695A JP 34342695 A JP34342695 A JP 34342695A JP H09184497 A JPH09184497 A JP H09184497A
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JP
Japan
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piezoelectric element
blade
pressure
fan
blades
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Application number
JP34342695A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Kikuchi
芳正 菊池
Takehiko Hiei
武彦 樋江井
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音を抜本的に低減するようにし、騒音低減
を確実に実現し得るようにする。 【解決手段】 複数枚の翼(24,24,…)を備えている
クロスフローファン(20)を設けている。翼(24,24,
…)の表面には圧電素子(30)を設けている。そして、
翼(24,24,…)の表面圧力が零になるように圧電素子
(30)の変位を制御する制御信号を圧電素子(30)に出
力している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファン騒音低減装
置に関し、特に、騒音発生の抑制対策に係るものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ファンを駆動すると、騒音が
発生することになり、各種の騒音低減手段が提案されて
いる。例えば、空気調和装置には、クロスフローファン
がケーシング内に設けられているものがある。このクロ
スフローファンにおいては、回転時に貫流渦又は舌部と
の干渉によって、回転数(N)と翼枚数(Z)との積の
周波数で生ずる異音(以下、NZ音という。)などの各
種の騒音が発生するという問題があった。
【0003】この騒音を能動的に低減する低減装置に
は、特開昭63−140897号公報に開示されている
ように、空気通路に平板スピーカを設けたもの、又は特
開平7−295788号公報に開示されているように、
舌部の端面にスピーカを設けたものがある。更に、実開
平1−128000号公報に開示されているように、プ
ロペラファンの翼の表面にスピーカを設けたものがあ
る。
【0004】具体的に、例えば、図8に示すように、ケ
ーシング(a)内に熱交換器(b)が設けられると共
に、吹出口(c)に近接してクロスフローファン(d)
が設けられる一方、舌部(e)にマイクロフォン(f)
が設けられ、この舌部(e)の下方で空気通路(g)の
下面に平板スピーカ(h)が設けられている。そして、
上記マイクロフォン(f)で検出した騒音と逆位相の反
転音をスピーカ(h)より放射して騒音を低減するよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た騒音の低減手段は、何れも一旦発生した騒音を逆位相
の反転音によって低減するものであり、騒音の抜本的な
対策にならないという問題があった。つまり、例えば、
クロスフローファンから発生する騒音は、双極子音源で
あり、指向性を有する一方、この騒音は、ファン本体
(22)の全周から発生する。
【0006】したがって、従来のように、スピーカから
放射される反転音によって騒音を低減する場合、騒音源
の近傍にスピーカを設置しないと、騒音を確実に低減す
ることができないという問題があった。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、騒音を抜本的に低減するようにし、騒音低減を確実
に実現し得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要− 本発明は、翼(24,24,…)の表面の圧力変動が零にな
るように該翼(24,24,…)の表面の圧電素子(30)を
変位させる。
【0009】また、他の発明は、翼(24,24,…)の表
面の圧電素子(30)の変位が零になるように該圧電素子
(30)を変位させる。
【0010】−発明の特定事項− 具体的に、図4に示すように、請求項1に係る発明が講
じた手段は、先ず、複数枚の翼(24,24,…)を備え、
空気通路(1A)に配置されて空気を搬送するファン(2
0)が設けられている。そして、上記翼(24,24,…)
の表面には圧電素子(30)が設けられている。加えて、
上記翼(24,24,…)の表面圧力が零になるように圧電
素子(30)の変位を制御する制御信号を該圧電素子(3
0)に出力する制御手段(40)が設けられている。
【0011】また、請求項2に係る発明が講じた手段
は、複数枚の翼(24,24,…)を備え、空気通路(1A)
に配置されて空気を搬送するファン(20)が設けられて
いる。そして、上記翼(24,24,…)の表面には圧電素
子(30)が設けられている。加えて、該圧電素子(30)
の変位が零になるように該圧電素子(30)に制御信号を
出力する制御手段(40)が設けられている。
【0012】上記請求項1及び請求項2記載の発明にお
いて、請求項3に係る発明が講じた手段は、圧電素子
(30)が翼(24,24,…)の表面全体に設けられ、ま
た、請求項4に係る発明が講じた手段は、圧電素子(3
0)が翼(24,24,…)の表面の一部に設けられ、ま
た、請求項5に係る発明が講じた手段は、圧電素子(3
0)が翼(24,24,…)の圧力面にのみ設けられ、ま
た、請求項6に係る発明が講じた手段は、圧電素子(3
0)が翼(24,24,…)の負圧面にのみ設けられた構成
としている。
【0013】また、請求項7に係る発明が講じた手段
は、図7に示すように、上記請求項1及び請求項2記載
の発明において、圧電素子(30)が翼(24,24,…)の
表面に複数設けられた構成としている。
【0014】また、請求項7に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1及び請求項2記載の発明において、フ
ァン(20)が空気調和装置(10)に設けられている送風
ファンである構成としている。
【0015】−作用− 上記の発明特定事項により、請求項1及び請求項7に係
る発明では、ファン、例えば、クロスフローファン(2
0)を回転駆動すると、請求項8に係る発明では、室内
空気がケーシング(11)に吸い込まれ、熱交換器(12)
で冷媒と熱交換して温風又は冷風の調和空気となり、こ
の調和空気がクロスフローファン(20)を通って室内に
吹き出される。
【0016】そして、上記クロスフローファン(20)を
通って空気が流れることになるが、該空気が翼(24,2
4,…)の表面を流れる際、該翼(24,24,…)の表面
における境界層に圧力変動が生ずることになる。そし
て、この圧力変動が空力音である騒音を発生させること
になるので、上記翼(24,24,…)の表面に設けられた
圧電素子(30)は、上記境界層の圧力変動を検出して圧
力信号を出力する。
【0017】その際、請求項3に係る発明では、翼(2
4,24,…)の全面の圧力変動を検出し、また、請求項
4に係る発明では、翼(24,24,…)の表面の一部の圧
力変動を検出し、請求項5に係る発明では、翼(24,2
4,…)の圧力面の圧力変動を検出し、請求項6に係る
発明では、翼(24,24,…)の負圧面の圧力変動を検出
する。
【0018】この圧力信号は、制御手段(40)に入力
し、該演算回路は、圧力変動が零になるように圧電素子
(30)の駆動信号を生成して出力する。この駆動信号に
よって圧電素子(30)は振動する。つまり、上記翼(2
4,24,…)における表面の圧力が高くなると、該翼(2
4,24,…)の表面が引っ込むように該圧電素子(30)
が変位し、逆に、上記圧力が負圧となると、翼(24,2
4,…)の表面が出っ張るように該圧電素子(30)が変
位することになる。この結果、上記翼(24,24,…)の
表面の圧力変動がなくなり、騒音の発生が抑制されるこ
とになる。
【0019】その際、請求項3に係る発明では、翼(2
4,24,…)の全面で圧電素子(30)が変位し、また、
請求項4に係る発明では、翼(24,24,…)の表面の一
部で圧電素子(30)が変位し、請求項5に係る発明で
は、翼(24,24,…)の圧力面の圧電素子(30)が変位
し、請求項6に係る発明では、翼(24,24,…)の負圧
面の圧電素子(30)が変位する。また、請求項7に係る
発明では、複数の圧電素子(30)が変位することにな
る。
【0020】また、請求項2に係る発明では、圧電素子
(30)が該圧電素子(30)の変位を検出して変位信号を
出力する一方、制御手段(40)は、この変位信号を受け
て圧電素子(30)の変位が零になるように駆動信号を生
成して出力する。この結果、上記圧電素子(30)は、翼
(24,24,…)の振動に対して逆に振動することにな
り、該翼(24,24,…)の振動が抑制されることにな
る。この振動の抑制によって振動騒音の発生が抑制され
る。
【0021】
【発明の効果】したがって、請求項1に係る発明によれ
ば、ファン(20)における翼(24,24,…)の表面に圧
電素子(30)を設け、該翼(24,24,…)の表面の圧力
変動が零になるように上記圧電素子(30)を変位させる
ようにしたために、上記翼(24,24,…)の表面におけ
る圧力変動を確実に抑制することができる。この結果、
上記圧力変動による空力音である騒音の発生を確実に抑
制することができるので、低騒音化を実現することがで
きる。
【0022】特に、従来のように、騒音が一旦発生した
後にこの騒音を打ち消すようにするのに比して、騒音自
体の発生を抑制することから、抜本的な消音対策を実現
することができる。
【0023】また、請求項2に係る発明によれば、圧電
素子(30)の変位が零になるように該圧電素子(30)を
変位させるようにしたために、翼(24,24,…)の振動
を確実に抑制することができるので、振動騒音の発生を
確実に抑制することができる。
【0024】また、請求項3に係る発明によれば、上記
翼(24,24,…)の表面全体に圧電素子(30)を設ける
ようにしたために、空気流れの変化に対しても対応する
ことができることから、ファン(20)騒音をより確実に
図ることができる。
【0025】また、請求項4に係る発明によれば、翼
(24,24,…)の表面の一部に圧電素子(30)を設ける
ようにしたために、部品点数の軽減を図ることができ
る。
【0026】また、請求項5に係る発明によれば、翼
(24,24,…)の圧力面にのみ圧電素子(30)を設ける
ようにしたために、翼(24,24,…)の負圧面に剥離現
象が行っていない場合等においては、発生している圧力
面の圧力変動を確実に抑制することができる。
【0027】また、請求項6に係る発明によれば、翼
(24,24,…)の負圧面にのみ圧電素子(30)を設ける
ようにしたために、翼(24,24,…)の負圧面に生じて
いる剥離現象を抑制することができる。
【0028】また、請求項7に係る発明によれば、翼
(24,24,…)の表面に複数の圧電素子(30,30,…)
を設けるようにしたために、翼(24,24,…)の各部分
によって圧力変動が零になり、各種のファン騒音の発生
を抑制することができる。
【0029】また、請求項8に係る発明によれば、空気
調和装置(10)の騒音を低減することができるので、快
適空間を確実に実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0031】図1及び図2に示すように、壁掛式の空気
調和装置(10)は、ケーシング(11)内に形成された空
気通路(1A)に、ほぼ逆V字状の熱交換器(12)が収納
されると共に、クロスフローファン(20)が収納されて
構成されている。上記ケーシング(11)には、前面上部
から上面に亘って吸込口(13)が形成される一方、前面
下部に吹出口(14)が形成され、上記吸込口(13)に近
接して熱交換器(12)が、吹出口(14)に近接してクロ
スフローファン(20)が配置されている。
【0032】更に、上記ケーシング(11)の内部には、
該ケーシング(11)の内部を低圧側と高圧側とに仕切る
舌部(15)がクロスフローファン(20)に近接して形成
されている。そして、上記クロスフローファン(20)を
回転すると、室内空気が吸込口(13)よりケーシング
(11)に吸い込まれ、熱交換器(12)で冷媒と熱交換し
て温風又は冷風の調和空気となり、この調和空気がクロ
スフローファン(20)を通って吹出口(14)より室内に
吹き出されることになる。尚、上記吹出口(14)には、
複数枚の垂直フラップ(16,16,…)と2枚の水平フラ
ップ(17,17)とが設けられている。
【0033】上記クロスフローファン(20)は、図3に
示すように、いわゆる連を構成する複数のファン単体
(21,21,…)によってファン本体(22)を構成してお
り、該複数のファン単体(21,21,…)が回転軸心方向
に配置されている。上記各ファン単体(21,21,…)
は、回転軸心方向に直交するプレート(23)と、該プレ
ート(23)より回転軸心方向に延びて周方向に配列され
た複数の翼(24,24,…)とより構成されている。
【0034】そして、上記ファン本体(22)の両側にプ
レート(23,23)が配置され、上記複数の翼(24,24,
…)は隣り合う2枚のプレート(23,23)に挟まれる状
態で翼列を構成している。また、上記ファン本体(22)
の両側のプレート(23,23)に回転軸(22)が設けら
れ、図示しないが、この回転軸(22)にモータが連結さ
れている。
【0035】上記ファン単体(21,21,…)の翼(24,
24,…)は、例えば、ピッチが異なる不等ピッチに配列
され、翼(24,24,…)の一方の側端面から他方の側端
面にいくに従って回転軸心を中心に捩れた捩れ形状の捩
れ翼に形成され、回転軸心と直交する横断面の翼形が何
れの断面位置においても回転軸心に対して同一形状とな
るように形成されている。つまり、上記翼(24,24,
…)は、回転軸心を中心にしたスパイラル状に捩れてい
る。尚、上記翼(24,24,…)は、上述した捩れ翼の
他、回転軸心方向に平行な直線翼や、回転軸心に対して
直線状に傾斜した傾斜翼であってもよい。
【0036】−騒音の低減手段− 一方、上記クロスフローファン(20)における翼(24,
24,…)の表面では、空気が流れることによって境界層
の圧力変動が生じることになる。この圧力変動によって
空力音、つまり、騒音が発生することになる。
【0037】そこで、本実施形態1では、上記クロスフ
ローファン(20)の翼(24,24,…)は、図4に示すよ
うに、翼形翼に形成する一方、該翼(24,24,…)の表
面全体には、本発明の特徴とする圧電素子(30)が設け
られている。そして、該圧電素子(30)には、制御手段
(40)が接続されている。
【0038】該圧電素子(30)は、翼(24,24,…)の
表面の圧力を検出して圧力信号を出力すると共に、制御
手段(40)からの駆動信号に基いて振動するように構成
されている。
【0039】一方、上記制御手段(40)は、演算回路
(41)と増幅回路(42)とを備え、該演算回路(41)
は、圧電素子(30)からの圧力信号を受けて翼(24,2
4,…)の表面における圧力変動が零になるように該圧
電素子(30)が振動させる駆動信号を生成して出力す
る。そして、上記増幅回路(42)は、演算回路(41)か
らの駆動信号を増幅して圧電素子(30)に出力するよう
に構成されている。
【0040】つまり、上記クロスフローファン(20)の
騒音は、翼(24,24,…)の表面の圧力変動によって生
ずるので、上記制御手段(40)は、圧力が高くなると、
翼(24,24,…)の表面が引っ込むように圧電素子(3
0)を変位させ、逆に、上記圧力が負圧となると、翼(2
4,24,…)の表面が出っ張るように圧電素子(30)を
変位させるように構成されている。
【0041】−騒音低減動作− 次に、上記クロスフローファン(20)の騒音低減動作に
ついて説明する。
【0042】上記クロスフローファン(20)を回転駆動
すると、室内空気が吸込口(13)よりケーシング(11)
に吸い込まれ、熱交換器(12)で冷媒と熱交換して温風
又は冷風の調和空気となり、この調和空気がクロスフロ
ーファン(20)を通って吹出口(14)より室内に吹き出
される。
【0043】そして、上記クロスフローファン(20)を
通って空気が流れることになるが、該空気が翼(24,2
4,…)の表面を流れる際、該翼(24,24,…)の表面
における境界層に圧力変動が生ずることになる。そし
て、この圧力変動が空力音である騒音を発生させること
になるので、上記翼(24,24,…)の表面に設けられた
圧電素子(30)は、上記境界層の圧力変動を検出して圧
力信号を出力する。
【0044】この圧力信号は、制御手段(40)の演算回
路(41)に入力し、該演算回路(41)は、圧力変動が零
になるように圧電素子(30)の駆動信号を生成して出力
する。この駆動信号は、増幅回路(42)によって増幅さ
れた後、圧電素子(30)に出力され。そして、該圧電素
子(30)は、駆動信号によって振動する。
【0045】つまり、上記翼(24,24,…)における表
面の圧力が高くなると、該翼(24,24,…)の表面が引
っ込むように該圧電素子(30)が変位し、逆に、上記圧
力が負圧となると、翼(24,24,…)の表面が出っ張る
ように該圧電素子(30)が変位することになる。この結
果、上記翼(24,24,…)の表面の圧力変動がなくな
り、騒音の発生が抑制されることになる。
【0046】−実施形態1の効果− 以上のように、本実施形態1によれば、クロスフローフ
ァン(20)における翼(24,24,…)の表面に圧電素子
(30)を設け、該翼(24,24,…)の表面の圧力変動が
零になるように上記圧電素子(30)を変位させるように
したために、上記翼(24,24,…)の表面における圧力
変動を確実に抑制することができる。この結果、上記圧
力変動による空力音である騒音の発生を確実に抑制する
ことができるので、低騒音化を実現することができる。
【0047】特に、従来のように、騒音が一旦発生した
後にこの騒音を打ち消すようにするのに比して、騒音自
体の発生を抑制することから、抜本的な消音対策を実現
することができる。
【0048】また、上記翼(24,24,…)の表面全体に
圧電素子(30)を設けるようにしたために、空気流れの
変化に対しても対応することができることから、ファン
騒音をより確実に図ることができる。
【0049】また、空気調和装置(10)の騒音を低減す
ることができるので、快適空間を確実に実現することが
できる。
【0050】
【発明の実施の形態2】本実施形態2は、図5に示すよ
うに、上記実施形態1がクロスフローファン(20)に圧
電素子(30)を設けたのに代り、空気調和装置(10)の
室外機等のプロペラファン(20)に圧電素子(30)を設
けたものである。つまり、プロペラファン(20)におけ
る翼(24,24,…)の表面全体に圧電素子(30)が設け
られている。
【0051】そして、該圧電素子(30)には、演算回路
(41)と増幅回路(42)とを備えた制御手段(40)が接
続され、圧電素子(30)が境界層の圧力変動を検出して
圧力信号を出力し、演算回路(41)が、圧力変動が零に
なるように圧電素子(30)の駆動信号を生成して出力す
る。この駆動信号によって上記圧電素子(30)は振動
し、上記翼(24,24,…)の表面の圧力変動がなくな
り、騒音の発生を抑制している。その他の構成並びに作
用効果は実施形態1と同様である。
【0052】
【発明の実施の形態3】本実施形態3は、図6に示すよ
うに、上記実施形態1における圧電素子(30)が圧力検
出と振動とを兼用するようにしたが、圧電素子よりなる
センサ(3a)と圧電素子よりなるアクチュエータ(3b)
とを設けるようにしたものである。
【0053】具体的に、翼(24,24,…)の片面には、
圧電素子よりなるセンサ(3a)が設けられる一方、翼
(24,24,…)の他の片面には、圧電素子よりなるアク
チュエータ(3b)が設けられている。上記センサ(3a)
が検出した圧力信号は、制御手段(40)の演算回路(4
1)に入力される一方、該演算回路(41)が出力する駆
動信号は増幅回路(42)を介してアクチュエータ(3b)
に入力される。そして、該アクチュエータ(3b)は、翼
(24,24,…)の表面における圧力変動が零になるよう
に振動することになる。この結果、ファン騒音の発生が
抑制される。その他の構成並びに作用効果は実施形態1
と同様である。
【0054】
【発明の実施の形態4】本実施形態4は、請求項7に係
る発明の実施形態であって、図7に示すように、上記実
施形態2が翼(24,24,…)の表面に1つの圧電素子
(30)を設けるようにしたのに代り、複数の圧電素子
(30,30,…)を設けるようにしたものである。
【0055】具体的に、上記翼(24,24,…)の表面に
は、格子状に複数の圧電素子(30,30,…)が設けら
れ、図示しないが、各圧電素子(30,30,…)が制御手
段(40)に接続されて圧力信号が演算回路(41)に入力
される一方、該圧力信号に対応した駆動信号が制御手段
(40)より各圧電素子(30,30,…)に出力されること
になる。
【0056】この結果、上記翼(24,24,…)の各部分
によって圧力変動が零になり、各種のファン騒音の発生
を抑制することができる。その他の構成並びに作用効果
は実施形態1と同様である。
【0057】
【発明の他の実施の形態】上記各実施形態においては、
翼(24,24,…)の表面における圧力変動を検出して該
圧力変動が零になるように圧電素子(30)を振動させる
ようにしたが、請求項2に係る発明の実施形態として翼
(24,24,…)自体の振動を抑制するようにしてもよ
い。つまり、圧電素子(30)が該圧電素子(30)の変位
を検出して変位信号を出力する一方、制御手段(40)
は、この変位信号を受けて圧電素子(30)の変位が零に
なるように駆動信号を生成して出力するようにしてもよ
い。この結果、上記圧電素子(30)は、翼(24,24,
…)の振動に対して逆に振動することになり、該翼(2
4,24,…)の振動が抑制されることになる。この振動
の抑制によって振動騒音の発生を抑制することができ
る。
【0058】また、上記各実施形態においては、翼(2
4,24,…)の表面全体に圧電素子(30)を設けるよう
にしたが、請求項4に係る発明の実施形態として翼(2
4,24,…)の表面の一部に圧電素子(30)を設けるよ
うにしてもよい。例えば、翼(24,24,…)の後縁側に
のみ圧電素子(30)を設けるようにしてもよい。この結
果、部品点数の軽減を図ることができる。
【0059】また、上記各実施形態においては、翼(2
4,24,…)の表面全体に圧電素子(30)を設けるよう
にしたが、請求項5に係る発明の実施形態として翼(2
4,24,…)の圧力面にのみ圧電素子(30)を設けるよ
うにしてもよい。つまり、翼(24,24,…)の負圧面に
剥離現象が行っていない場合等においては、騒音は圧力
変動によって発生していることになるので、圧力面の圧
力変動を抑制する。
【0060】また、上記各実施形態においては、翼(2
4,24,…)の表面全体に圧電素子(30)を設けるよう
にしたが、請求項6に係る発明の実施形態として翼(2
4,24,…)の圧力面にのみ圧電素子(30)を設けるよ
うにしてもよい。つまり、翼(24,24,…)の負圧面に
剥離現象が行っている場合においては、騒音はこの剥離
現象によって発生していることになるので、剥離現象を
抑制する。
【0061】また、上記各実施形態においては、クロス
フローファン(20)及びプロペラファン(20)について
説明したが、本発明は、シロッコファン、ターボファ
ン、求心ファン、ラジアルファン、又は層流ファン(円
盤ファン)などであってもよい。
【0062】また、本各実施形態は、空気調和装置(1
0)について説明したが、本発明はファンを有する各種
の機器に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和装置を示す正面図である。
【図2】空気調和装置を示す断面図である。
【図3】クロスフローファンを示す正面図である。
【図4】翼を示す斜視図である。
【図5】実施形態2を示すプロペラファンの正面図であ
る。
【図6】実施形態3を示す翼の断面図である。
【図7】実施形態4を示す翼の正面図である。
【図8】従来の騒音低減機構を示す空気調和装置の概略
断面斜視図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置 11 ケーシング 12 熱交換器 13 吸込口 14 吹出口 15 舌部 20 クロスフローファン 21 ファン単体 22 ファン本体 23 プレート 24 翼 30 圧電素子 3a センサ 3b アクチュエータ 40 制御手段 41 演算回路 42 増幅回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の翼(24,24,…)を備え、空気
    通路(1A)に配置されて空気を搬送するファン(20)
    と、 上記翼(24,24,…)の表面に設けられた圧電素子(3
    0)と、 上記翼(24,24,…)の表面圧力が零になるように圧電
    素子(30)の変位を制御する制御信号を該圧電素子(3
    0)に出力する制御手段(40)とを備えていることを特
    徴とするファン騒音低減装置。
  2. 【請求項2】 複数枚の翼(24,24,…)を備え、空気
    通路(1A)に配置されて空気を搬送するファン(20)
    と、 上記翼(24,24,…)の表面に設けられた圧電素子(3
    0)と、 該圧電素子(30)の変位が零になるように該圧電素子
    (30)に制御信号を出力する制御手段(40)とを備えて
    いることを特徴とするファン騒音低減装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のファン騒音低減装
    置において、 圧電素子(30)は、翼(24,24,…)の表面全体に設け
    られていることを特徴とするファン騒音低減装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のファン騒音低減装
    置において、 圧電素子(30)は、翼(24,24,…)の表面の一部に設
    けられていることを特徴とするファン騒音低減装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のファン騒音低減装
    置において、 圧電素子(30)は、翼(24,24,…)の圧力面にのみ設
    けられていることを特徴とするファン騒音低減装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載のファン騒音低減装
    置において、 圧電素子(30)は、翼(24,24,…)の負圧面にのみ設
    けられていることを特徴とするファン騒音低減装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載のファン騒音低減装
    置において、 圧電素子(30)は、翼(24,24,…)の表面に複数設け
    られていることを特徴とするファン騒音低減装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載のファン騒音低減装
    置において、 ファン(20)は、空気調和装置(10)に設けられている
    送風ファンであることを特徴とするファン騒音低減装
    置。
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