JP2001090668A - 油圧装置 - Google Patents
油圧装置Info
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Abstract
がなくて、サージ圧の発生を防止できる油圧装置を提供
すること。 【解決手段】 コントローラ27のサージ圧制御部32
は、圧力センサ28からの信号が表す現在圧力が最高設
定圧力を超えると、インバータ26にスイッチトリラク
タンスモータ22を逆回転させる制御信号をインバータ
26に出力する。すると、スイッチトリラクタンスモー
タ22および固定容量形油圧ポンプ21が逆回転して、
固定容量形油圧ポンプ21は吐出ライン24から作動油
を吸い込んで、タンク23に吐出する。このように、固
定容量形油圧ポンプ21の逆回転で、吐出ライン24か
ら強制的に作動油を排出するので、簡単安価な構造で、
大きなサージ圧が発生するのを未然に防止できる。
Description
サージ圧の発生を防止できる油圧装置に関する。
うに、可変容量型油圧ポンプ1を一定回転速度のモータ
2で駆動すると共に、この可変容量型油圧ポンプ1の吐
出ライン3に接続した圧力制御弁5によって、吐出ライ
ン3の圧力によって斜板制御シリンダ6に供給する油を
調節して、斜板1aの傾きを調節して、吐出量を調節す
るようにしたものがある。そして、この油圧装置は、圧
力制御弁5、斜板制御シリンダ6および斜板1a等の可
変容量機構の応答の遅れによって、サージ圧が発生する
のを防止するために、吐出ライン3にリリーフ弁8を接
続して、切換弁7が切り換ったときなどに、作動油をタ
ンク11に排出してサージ圧の発生を防止すると共に、
絞り9を有するブリードオフライン10を接続して、少
量の作動油を常時タンク11に排出して、サージ圧の発
生を防止するようにしている。
来の油圧装置では、リリーフ弁8および絞り9を必要と
するため、部品点数が多くなって、高価になると言う問
題がある。また、上記絞り9から作動油が常時漏れてい
るから、エネルギーのロスが多いという問題がある。
造で、かつ、エネルギーのロスがなくて、サージ圧の発
生を防止できる油圧装置を提供することである。
め、請求項1の発明の油圧装置は、正逆回転可能な固定
容量形油圧ポンプと、この固定容量形油圧ポンプを駆動
する正逆回転可能な可変速モータと、この可変速モータ
を駆動するインバータと、上記固定容量形油圧ポンプの
負荷を検出する負荷センサと、上記負荷センサが検出し
た負荷が所定値以上になるとサージ圧が生じないように
インバータを介して可変速モータを制御するコントロー
ラとを備えたことを特徴としている。
量形油圧ポンプの負荷が所定値以上になると、上記コン
トローラは負荷センサの出力に基づいて上記負荷が所定
値以上になったと判別して、インバータおよび可変速モ
ータを介して固定容量形油圧ポンプの回転をサージ圧が
生じないように制御する。このように、サージ圧が発生
しようとすると、固定容量形油圧ポンプ自体の回転を制
御して、サージ圧の発生を防止するので、リリーフ弁や
絞りが不用になる。したがって、この油圧装置は簡単安
価な構造でサージ圧の発生を防止できる。
ることが可能になって、常時、作動油をタンクに漏らす
ことがないので、省エネを達成できる。
記載の油圧装置において、上記コントローラは、上記負
荷が所定値以上になると、上記インバータおよび可変速
モータを介して固定容量形油圧ポンプを逆転させること
を特徴としている。
値以上になると、固定容量形油圧ポンプが逆転されて、
この固定容量形油圧ポンプは作動油を吐出ラインから吸
って、強制的にタンクに吐き出す。このように、固定容
量形油圧ポンプが逆回転して作動油をタンク側に吐き出
して、吐出ラインの圧力を強制的に下げる。したがっ
て、吐出ラインの作動油の圧力を確実に下げて、サージ
圧の発生を確実に防止できる。
記載の油圧装置において、上記コントローラは、上記負
荷が所定値以上になると、上記インバータおよび可変速
モータを介して固定容量形油圧ポンプに逆トルクをかけ
ることを特徴としている。
値以上になると、固定容量形油圧ポンプに逆トルクがか
けられて、固定容量形油圧ポンプの回転速度が遅くされ
る。そうすると、固定容量形油圧ポンプから吐出される
作動油の量が減少して、アンダーシュートの恐れがな
く、サージ圧の発生が防止される。逆トルクが大きい場
合は、請求項2と同じ動作になる。
至3のいずれか1つに記載の油圧装置において、上記可
変速モータはスイッチトリラクタンスモータであること
を特徴としている。
てスイッチトリラクタンスモータを用いている。スイッ
チトリラクタンスモータは、慣性が小さくて、迅速に加
減速ができ、かつ、容易に逆転できるから、固定容量形
油圧ポンプを迅速に逆転または減速して、サージ圧の発
生を確実に防止できる。
至3のいずれか1つに記載の油圧装置において、上記負
荷センサは圧力センサであることを特徴としている。
によって負荷つまり吐出ラインの圧力を直接にかつ確実
に検出できる。
至3のいずれか1つに記載の油圧装置において、上記負
荷センサは上記可変速モータに流れる電流を検出する電
流センサであることを特徴としている。
ラインの圧力)に対応する可変速モータに流れる電流を
電流センサで検出することによって、簡単に負荷を検出
できる。しかも、この油圧装置の制御系を電気系でまと
めることができる。
態により詳細に説明する。
ポンプ、トロコイドポンプ、ピストンポンプ等の正逆回
転できる固定容量形油圧ポンプ21と、この固定容量形
油圧ポンプ21を正逆回転できる可変速モータの一例と
してのスイッチトリラクタンスモータ22とを備え、こ
の固定容量形油圧ポンプ21が正転すると、作動油をタ
ンク23から吸って吐出ライン24に吐き出す一方、固
定容量形油圧ポンプ21が逆転すると、作動油を吐出ラ
イン24から吸ってタンク23に戻すようになってい
る。上記スイッチトリラクタンスモータ22はインバー
タ26で正逆かつ可変速駆動する。
トランジスタのオンオフは、マイクロコンピュータから
なるコントローラ27で制御している。このコントロー
ラ27には、負荷センサの一例としての圧力センサ28
で検出した吐出ライン24の現在圧力を表す圧力信号
と、回転センサ29で検出したスイッチトリラクタンス
モータ22の回転速度(固定容量形油圧ポンプ21から
吐出される現在流量に相当する。)を表す速度信号とを
入力している。上記コントローラ27は、運転制御部3
1とサージ圧制御部32とを有する。この運転制御部3
1は、最大設定流量、最大設定馬力および最高設定圧力
によって決定される目標圧力−流量特性線を内部で作成
し、上記現在圧力および現在流量が上記目標圧力−流量
特性線の上に載るように、上記インバータ26を介して
スイッチトリラクタンスモータ22の回転速度を調整す
る。また、上記サージ圧制御部32は、圧力センサ28
から受けた現在圧力が上記最高設定圧力を超えた場合
に、スイッチトリラクタンスモータ22を逆回転して固
定容量形油圧ポンプ21を逆回転させるように、インバ
ータ26に制御信号を出力するようになっている。
ば、切換弁25を切り換えたときに、吐出ライン24に
サージ圧が立とうとするが、コントローラ27のサージ
圧制御部32は、圧力センサ28からの信号が表す現在
圧力が最高設定圧力を超えると、インバータ26にスイ
ッチトリラクタンスモータ22を逆回転させる制御信号
を出力する。すると、スイッチトリラクタンスモータ2
2および固定容量形油圧ポンプ21が逆回転して、固定
容量形油圧ポンプ21は吐出ライン24から作動油を吸
い込んで、タンク23に戻す。このように、固定容量形
油圧ポンプ21の逆回転で、吐出ライン24から強制的
に作動油を排出するので、簡単安価な構造で、大きなサ
ージ圧が発生するのを未然に防止できる。そして、上記
コントローラ27のサージ圧制御部32は、圧力センサ
28からの信号が表す現在圧力が最高設定圧力よりも所
定の値だけ小さい値を下回ると、インバータ26に対す
るスイッチトリラクタンスモータ22を逆回転させる制
御信号の出力を停止する。
りから常時作動油をタンクに排出していないから、エネ
ルギーのロスがなく、省エネを達成できる。
スイッチトリラクタンスモータ22を用いている。この
スイッチトリラクタンスモータ22は、慣性が小さく
て、迅速に加減速または逆転ができるから、固定容量形
油圧ポンプ21を迅速に逆転させて、サージ圧の発生を
防止できる。また、負荷センサとして、圧力センサ27
を用いているので、吐出ライン24の圧力を直接に正確
に検出できる。
圧力を超えると、固定容量形油圧ポンプ1を逆回転させ
るようにしているが、逆回転させない程度の逆トルクを
固定容量形油圧ポンプ21にかけるように、コントロー
ラ27のサージ圧制御部32から制御信号をインバータ
26に出力するようにしてもよい。このようにすると、
固定容量形油圧ポンプ21の回転に制動がかけられて、
固定容量形油圧ポンプ21から吐出される作動油の量が
減少して、アンダーシュートを生じる恐れなく、サージ
圧の発生を防止できる。
4の圧力)を圧力センサ28で検出しているが、図示し
ない電流センサでスイッチトリラクタンスモータに流れ
る電流を検出して、この電流によって間接的に吐出ライ
ンの圧力を検出するようにしてもよい。この場合、電気
系でのみで制御ができるので、油圧装置を簡単安価に構
成できる。
スイッチトリラクタンスモータを用いたが、速度を変え
て回転でき、かつ、逆転できるモータならばどのような
モータであってもよい。
制御を開始するタイミングを、負荷の変化状況等から数
式等により算出してもよい。
明の油圧装置によれば、負荷センサで検出した負荷が所
定値以上になると、コントローラがインバータおよび可
変速モータを介して固定容量形油圧ポンプの回転をサー
ジ圧が生じないように制御するので、リリーフ弁や絞り
を用いることなく、簡単安価な構造で、かつ、エネルギ
ーのロスを生じることなく、サージ圧の発生を防止でき
る。
が所定値以上になると、固定容量形油圧ポンプが逆転し
て、作動油を吐出ラインから吸って、強制的にタンクに
吐き出すので、サージ圧の発生を効果的に防止できる。
が所定値以上になると、固定容量形油圧ポンプに逆トル
クをかけて制動をかけ、その回転速度を遅くするので、
固定容量形油圧ポンプから吐出される作動油の量が減少
して、アンダーシュートの生じる恐れなく、サージ圧の
発生を防止できる。
タとして、慣性が小さくて、迅速に加減速ができ、か
つ、容易に逆転できるスイッチトリラクタンスモータを
用いているので、固定容量形油圧ポンプを迅速に逆転ま
たは減速して、サージ圧の発生を確実に防止できる。
として圧力センサを用いているので、負荷つまり吐出ラ
インの圧力を直接に検出できる。
として、可変速モータに流れる電流を検出する電流セン
サを用いているので、簡単に負荷を検出でき、かつ、制
御系を電気系でまとめることができる。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 正逆回転可能な固定容量形油圧ポンプ
(21)と、 この固定容量形油圧ポンプ(21)を駆動する正逆回転
可能な可変速モータ(22)と、 この可変速モータ(22)を駆動するインバータ(2
6)と、 上記固定容量形油圧ポンプ(21)の負荷を検出する負
荷センサ(28)と、 上記負荷センサ(28)が検出した負荷が所定値以上に
なるとサージ圧が生じないようにインバータ(26)を
介して可変速モータ(22)を制御するコントローラ
(27)とを備えたことを特徴とする油圧装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の油圧装置において、上
記コントローラ(27)は、上記負荷が所定値以上にな
ると、上記インバータ(26)および可変速モータ(2
2)を介して固定容量形油圧ポンプ(21)を逆転させ
ることを特徴とする油圧装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の油圧装置において、上
記コントローラ(27)は、上記負荷が所定値以上にな
ると、上記インバータ(26)および可変速モータ(2
2)を介して固定容量形油圧ポンプ(21)に逆トルク
をかけることを特徴とする油圧装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
油圧装置において、上記可変速モータ(22)はスイッ
チトリラクタンスモータ(22)であることを特徴とす
る油圧装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
油圧装置において、上記負荷センサ(28)は圧力セン
サ(28)であることを特徴とする油圧装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
油圧装置において、上記負荷センサは上記可変速モータ
に流れる電流を検出する電流センサであることを特徴と
する油圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27027599A JP4423714B2 (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | 油圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27027599A JP4423714B2 (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | 油圧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001090668A true JP2001090668A (ja) | 2001-04-03 |
JP4423714B2 JP4423714B2 (ja) | 2010-03-03 |
Family
ID=17483993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27027599A Expired - Lifetime JP4423714B2 (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | 油圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4423714B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013161358A1 (ja) * | 2012-04-27 | 2013-10-31 | ダイキン工業株式会社 | 油圧装置および産業機械 |
JP2019155701A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | U−Mhiプラテック株式会社 | 射出成形機の油圧供給システム |
-
1999
- 1999-09-24 JP JP27027599A patent/JP4423714B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013161358A1 (ja) * | 2012-04-27 | 2013-10-31 | ダイキン工業株式会社 | 油圧装置および産業機械 |
JP2013231389A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Daikin Industries Ltd | 油圧装置および産業機械 |
JP2019155701A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | U−Mhiプラテック株式会社 | 射出成形機の油圧供給システム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4423714B2 (ja) | 2010-03-03 |
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