JP2001090483A - 覆工用セグメント、覆工用セグメントの接合構造及び覆工用セグメントの接合方法 - Google Patents

覆工用セグメント、覆工用セグメントの接合構造及び覆工用セグメントの接合方法

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JP2001090483A
JP2001090483A JP26624899A JP26624899A JP2001090483A JP 2001090483 A JP2001090483 A JP 2001090483A JP 26624899 A JP26624899 A JP 26624899A JP 26624899 A JP26624899 A JP 26624899A JP 2001090483 A JP2001090483 A JP 2001090483A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、接合されるセグメントどう
しを確実に容易に接合することができ、接合するセグメ
ントどうしがずれていても、それを修復して両セグメン
トを強固に接合することができ、さらに、そのコストが
低廉な覆工用セグメント、覆工用セグメントの接合構造
及び覆工用セグメントの接合方法を提供すること。 【解決手段】 円弧板状をなすセグメント本体2と、こ
のセグメント本体2の周方向に沿う一方の端面21に、
軸方向に延びるようにして設けられたピン部材4,4A
と、セグメント本体2の周方向に沿う他方の端面22
に、軸方向に延びるようにして設けられたキャップ部材
6とを備えた構成である。ピン部材4は、セグメント本
体2と周方向に隣接する他のセグメント本体2Aに同様
にして設けられたピン部材4Aと結合してなる棒状体4
0に外嵌可能に構成されている。また、ピン部材4にキ
ャップ部材6が外嵌した際に、ピン部材4,4Aどうし
は互いに引き寄せられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地山を掘削して形
成されたトンネルの内側を筒状に覆工するための覆工用
セグメント、覆工用セグメントの接合構造及び覆工用セ
グメントの接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるトンネル工法は、掘削する
地山を弛めることが少なく、周辺に及ぼす影響が少ない
シールドトンネル掘削工法(以下シールド工法)が一般
的となっている。このシールド工法は、内部にジャッキ
を装備した鋼製円筒状のシールド機を用い、その掘削と
推進によってできた空間に、前記シールド機のテール部
で、掘削された部分を保えるための鋼製または鉄筋コン
クリート製のブロックである円弧板状のセグメントを筒
状に組み立てて、覆工リング(セグメントリング)を形
成し、このリングを軸方向に連設していくことによって
トンネル内壁側を筒状に覆工しながら前進する工法であ
る。
【0003】このシールド工法におけるセグメント間お
よびリング間どうしの接合構造の一例として、例えば図
11に示すような特開平6−346696号に開示の技
術や、図12に示すような特開平10−121892号
公報に開示の技術が知られている。図11に示す特開平
6−346696号公報に開示のセグメントの接合構造
では、接合するセグメント8,8Aのそれぞれの継手部
81,81に継手金具82、82を設け、この継手金具
82,82を重ね合わせて、これらを軸方向に隣接する
セグメント8Bのリング継手面8aに設けられた挟持金
物82で挟んで固定することにより、セグメント8,8
A間とリング間とを接合するように構成されている。詳
細には、接合するセグメント8,8Aのそれぞれには、
継手金具81,81Aに隣接して軸方向に凹んだ凹部8
3,83が形成されており、一方、挟持金物82には所
定間隔を空けて対向するように設けられている側板部8
2a,82aが設けられている。そして、セグメント継
手面を突き合わせた状態で、それぞれの凹部83,83
に、挟持金具82の側板部82a,82aをそれぞれ挿
入することにより、挟持金物82を接合するセグメント
8,8Aのくさびとして機能させ、これらセグメントは
接合されている。
【0004】また、図12に示す、特開平10−121
892号公報に開示のセグメントの接合構造は、周方向
に隣接して配置し、軸方向に沿う端部9a,9bを接合
することによりセグメントリングを構成するセグメント
どうしの継手構造である。この図に示すように、接合す
るセグメント9,9Aの周方向に沿う側端面の近傍のリ
ング継手面9c,9cにそれぞれ継手孔91,91が設
られ、端部9a,9bの側端面が突き合わされた状態
で、コ字状の継手部材92の両側のピン部93,93を
トンネル軸方向からそれぞれの継手孔91,91に挿入
している。このように、継手部材92をセグメント9,
9A間に跨らせることにより両セグメント9,9Aを接
合している。また、セグメント9,9Aどうしは、トン
ネル軸方向のリング継手面近傍の両リング継手面で継手
部材92,92を介して接合されており、この特開平1
0−121892号公報には、コ字状の継手部材を2つ
合わせた状態、つまり、平行な2本のピン部をそれぞれ
のピン部の突出方向と反対の方向に突出させてH型状に
して、セグメントどうしの接合と共にリング間どうしも
接合できるようにした構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のセグメントの接合構造にあっては、以下のよ
うな問題点があった。両公報のものとも挟持金物或いは
継手部材を側端面どうしを突き合わせた接合するセグメ
ントのそれぞれに挿入するだけで接合するようにできる
構成となっているため、これら挟持金物或いは継手部材
挿入のための施工誤差を吸収する余裕ができるように構
成されている。よって、これら挟持金物或いは継手部材
を挿入してセグメントを接合しても、これらセグメント
に対し所定の締結力を得ることができず、接合されたセ
グメント端面の止水性が劣るという問題があった。各従
来例で示した構成において、上記問題を解決するために
は、他の箇所で両セグメントを所定の締結力を持って継
手部材により接合する必要があるが、その分、製作コス
トが掛かかることになるだけでなく、製作作業の手間が
かかる。
【0006】また、この止水性を向上させるためには、
接合部の精度を向上させる必要があるが、精度を向上さ
せるとセグメントの組立誤差を修復することができな
い。この点、上記2つの従来例では、若干の組立誤差を
修復することができるが、接合するセグメントが半径方
向にずれた場合、挟持金物或いは継手部材を一方の凹部
または挿入孔に挿入すると、他方の凹部または挿入孔に
挿入することができず、挟持金物或いは継手部材を取り
付けることができない。よって、セグメントの組立がで
きなくなる可能性が生じる。
【0007】本発明の課題は、上記事情を鑑みてなされ
たものであり、その目的は、接合されるセグメントどう
しを確実に容易に接合することができ、接合するセグメ
ントどうしがずれていても、それを修復して両セグメン
トを強固に接合することができ、さらに、そのコストが
低廉な覆工用セグメント、覆工用セグメントの接合構造
及び覆工用セグメントの接合方法を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、請求項1記載の発明は、複数個をトンネルの周方向
及び軸方向に接続することでトンネル内壁側を筒状に覆
工するための覆工用セグメントであって、例えば、図1
〜図4に示すように、円弧板状をなすセグメント本体2
(2A,2Bも含む)と、このセグメント本体2の周方
向に沿う一方の端面21に、軸方向に延びるようにして
設けられた第1継手部材(例えば、ピン部材4,4A
等)と、前記セグメント本体2の周方向に沿う他方の端
面22に、軸方向に延びるようにして設けられた第2継
手部材(例えばキャップ部材6等)とを備え、前記第1
継手部材4は、前記セグメント本体2と周方向に隣接す
る他のセグメント本体2Aに同様にして設けられた第1
継手部材4と結合することにより棒状体となるものであ
り、前記第2継手部材6は、前記セグメント本体2と軸
方向に隣接する2つの他のセグメント本体2,2に同様
にしてそれぞれ形成された第1継手部材4,4が前記2
つの他のセグメント1,1(1A)どうしを当接するこ
とで棒状となった棒状体40に外嵌する環状または筒状
のものであり、前記第1継手部材4と第2継手部材6と
のうちの少なくとも一方には、第2継手部材6が外嵌し
た際に、第1継手部材4,4どうしを互いに引き寄せる
引き寄せ面(テーパ面42)が形成されていることを特
徴としている。
【0009】請求項1記載の発明によれば、前記第2継
手部材は、前記セグメント本体と軸方向に隣接する2つ
の他のセグメント本体に同様にしてそれぞれ形成された
第1継手部材が前記2つの他のセグメントどうしを当接
することで棒状となった棒状体に外嵌する環状または筒
状のものであり、前記第1継手部材と第2継手部材との
うちの少なくとも一方には、第2継手部材が外嵌した際
に、第1継手部材どうしを互いに引き寄せる引き寄せ面
が形成されているので、前記セグメント本体の周方向に
隣接して他の覆工用セグメントを配置し、これら覆工用
セグメントの第1継手部材によりなる棒状体に、前記セ
グメント本体の軸方向に隣接する覆工用セグメントの第
2継手部材を外嵌させるだけで、前記セグメント本体を
周方向の覆工用セグメントのセグメント本体及び軸方向
の他の覆工用セグメントのセグメント本体と容易に確実
に接合することできる。
【0010】特に、前記第1継手部材と第2継手部材と
のうちの少なくとも一方には、第2継手部材が外嵌した
際に、第1継手部材どうしを互いに引き寄せる引き寄せ
面が形成されているので、第1継手部材がそれぞれ設け
られている周方向の覆工用セグメントどうしの組立位置
が多少ずれたり等の組立誤差が生じている場合でも、前
記第1継手部材どうしは前記第2継手部材に外嵌した
際、引き寄せられて結合した状態で第2継手部材が外嵌
した状態となり、前記誤差が修復されて、これら第1及
び第2継手部材が設けられた覆工用セグメントどうしを
正確に接合することができる。したがって、トンネルの
周方向及び軸方向に容易に接続することができ、トンネ
ル内壁側を筒状に覆工することができる。さらに、セグ
メントどうしの接合作業が容易となるため機械による自
動組立も行うことができる。
【0011】前記第2継手部材が前記棒状体に外嵌する
際に、前記第1継手部材が引き寄せられて、これら第1
継手部材が設けられている周方向に隣接する他の覆工用
セグメントどうしを引き寄せて、これら覆工用セグメン
トどうしを確実に接合された状態とすることができる。
また、このように構成されていることから、全覆工用セ
グメントを等分割の同一形状として、トンネル内壁側を
筒状に覆工することができ、覆工用セグメントを成型す
る型枠費用が経済的なものとすることができる。
【0012】さらに、周方向の覆工用セグメント間と、
軸方向のセグメント間とを前記第1及び第2継手部材に
より接合することができるので、それぞれ別個に継手を
用いて接合する必要がなくなり、その分、経済的とな
る。また、従来と異なり、周方向の覆工用セグメント間
や軸方向の覆工用セグメント間の接合にボルトや金物等
の接合部材を用いる必要がなく省力化を図ることがで
き、施工期間の短縮化を図ることができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の覆
工用セグメントにおいて、例えば、図4に示すように、
前記セグメント本体2の第1継手部材4は、前記セグメ
ント本体2と周方向に隣接する他のセグメント本体2A
に同様にして設けられた第1継手部材4Aと結合するこ
とによりなる棒状体40の断面形状が、円形状または多
角形状となるように形成されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、前
記セグメント本体の第1継手部材は、前記セグメント本
体と周方向に隣接する他のセグメント本体に同様にして
設けられた第1継手部材と結合することによりなる棒状
体の断面形状が円形状または多角形状となるように形成
されているので、前記第1継手部材どうしが結合されて
なる棒状体に前記第2継手部材が外嵌しやすくなるとと
もに、第1継手部材どうしの位置が多少ずれていても容
易に外嵌させて、前記第1継手部材どうしを引き寄せた
状態にすることができる。
【0015】すなわち、接合するセグメント本体が周方
向は勿論半径方向にずれている状態、言い換えれば周方
向に隣接して配置された覆工用セグメントの組立誤差が
生じている状態であり、そのずれ(誤差)がどの方向に
生じていても、第2継手部材を第1継手部材に外嵌しや
すく、外嵌した際に第2継手部材の内側面に前記第1継
手部材が均一に当接するので、よって、これらずれ(誤
差)を修復して第1継手部材どうしを引き寄せて周方向
に配置されたセグメント本体を確実に接合することがで
きる。また、この引き寄せにより、前記周方向に隣接す
るセグメント本体に、軸方向に隣接して配置される覆工
用セグメントを接合することができる。
【0016】請求項3記載の発明は、 請求項1または
2に記載の覆工用セグメントにおいて、例えば、図6に
示すように、前記第1継手部材46には、該第1継手部
材46に前記第2継手部材661が外嵌した際、該第2
継手部材661の係合部(溝部662)に係合する被係
合部(突条463)が形成されていることを特徴として
いる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明と同様の効果を得ることができるとと
もに、前記第1継手部材に前記第2継手部材が外嵌した
際、前記第1継手部材の被係合部に前記第2継手部材の
係合部が係合するので、前記第1継手部材に第2継手部
材が外嵌した状態を維持させ、前記第2継手部材から前
記第1継手部材が抜けないようにすることができ、両継
手部材の接合を一層強固な結合とすることができる。し
たがって、第1継手部材が設けられている覆工用セグメ
ントと第2継手部材が設けられている覆工用セグメント
との接合をより強固に確実なものとすることができ、軸
方向及び周方向に隣接する覆工用セグメントを確実に接
合することができる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の覆工用セグメントにおいて、例えば、図
4に示すように、前記第1継手部材4(4A)は、前記
セグメント本体2(2A)の外面2a,2a及び内面2
b,2bに露出しないようにして設けられていることを
特徴としている。
【0019】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれかに記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、前記第1継手部材が前記セグメント本体
の外面及び内面に露出しないようにして設けられている
ので、この第1継手部材に第2継手部材が外嵌してもこ
れら第1及び第2継手部材が外面及び内面に露出するこ
とがなく、セグメント本体内外の環境に影響を受けにく
く、錆や腐食に対して耐久性の向上を図ことができる。
例えば、第1継手部材を鋼製のものとした場合、特にこ
の効果は顕著に現れることになる。
【0020】前記セグメント本体の外面及び内面とは、
トンネル内壁側を筒状に覆工して、筒体が形成された
際、地山に当接する筒体の外側面となる面と、筒体の内
側面となる面とを示す。すなわち覆工用セグメントにお
ける内外面とは、円弧状の曲面であり、円弧が短い方が
内面、円弧が長い方が外面である。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の覆工用セグメントにおいて、例えば、図
7に示すように、前記第2継手部材666には、少なく
とも切り欠き部667が該第2継手部材666の先端縁
666aから軸方向(B)に延在するようにして形成さ
れていることを特徴としている。
【0022】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれかに記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、前記第2継手部材には、少なくとも切り
欠き部が該第2継手部材の先端縁から軸方向に延在する
ようにして形成されているので、前記第2継手部材を前
記第1継手部材に外嵌する際に該第2継手部材の先端部
が、前記第1継手部材により若干押し広げられるので、
前記第2継手部材を第1継手部材に容易に外挿でき、よ
って、第2継手部材を前記第1継手部材に容易に外嵌す
ることができる。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の覆工用セグメントを複数個トンネルの周
方向及び軸方向に接続することでトンネル内壁側を筒状
に覆工するための覆工用セグメントの接合構造であっ
て、例えば、図2に示すように、周方向に隣接して配置
された前記覆工用セグメント1,1Aどうしが当接さ
れ、これら覆工用セグメント1,1Aのそれぞれのセグ
メント本体2,2Aの周方向に沿う一方の端面21,2
1に設けられた第1継手部材4,4Aどうしが結合され
てなる棒状体40に、これら周方向に隣接して配置され
た覆工用セグメントの軸方向に隣接する他の覆工用セグ
メント1Bのセグメント本体2Bに形成された第2継手
部材6が外嵌されていることを特徴としている。
【0024】請求項6記載の発明によれば、周方向に隣
接して配置された前記覆工用セグメントにそれぞれ設け
られた第1継手部材どうしが結合されてなる棒状体に、
これら周方向に隣接して配置された覆工用セグメントの
軸方向に隣接する他の覆工用セグメントのセグメント本
体に形成された第2継手部材が外嵌されているので、前
記第1継手部材及び第2継手部材とで、周方向及び軸方
向に隣接して配置された覆工用セグメントを一度に接合
することができる。また、第1継手部材どうしが結合さ
れてなる棒状体に前記第2継手部材を外嵌するだけで、
周方向及び軸方向に隣接して配置された覆工用セグメン
トを一度に接合することができるので、接合作業が容易
となり、施工期間の短縮化を図ることができる。さら
に、周方向の覆工用セグメント同士を接合するためのボ
ルトや金物等の接合部材と、軸方向に隣接する覆工用セ
グメントどうしを接合するためのボルトや金物等の接合
部材とをそれぞれ別個で用意する必要がなく、経済的で
あるだけでなく、それぞれを個別に接合する作業を必要
とせず、施工期間の短縮化を一層図ることができる。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の覆工用セグメントを複数個トンネルの周
方向及び軸方向に接続することでトンネル内壁側を筒状
に覆工する覆工用セグメントの接合方法であって、例え
ば、図4に示すように、前記覆工用セグメント1,1A
を周方向に、これら覆工用セグメント1,1Aの第1継
手部材4,4Aどうしが結合して棒状体40となるよう
に、当接させて配置し、ついで、前記棒状体40に、周
方向に配置された前記覆工用セグメントに軸方向に隣接
する他の覆工用セグメントの第2継手部材6を外嵌する
ことにより、周方向に配置された前記覆工用セグメント
1,1Aどうしを接合するとともに、これら周方向に接
合された覆工用セグメント1,1Aの軸方向に前記他の
覆工用セグメントを接合することを特徴としている。
【0026】請求項7記載の発明によれば、前記覆工用
セグメントを周方向に、これら覆工用セグメントの第1
継手部材どうしが結合して棒状体となるように、当接さ
せて配置し、ついで、前記棒状体に、周方向に配置され
た前記覆工用セグメントに軸方向に隣接する他の覆工用
セグメントの第2継手部材を外嵌することにより、周方
向に配置された前記覆工用セグメントどうしを接合する
とともに、これら周方向に接合された覆工用セグメント
の軸方向に前記他の覆工用セグメントを接合することが
できるので、前記覆工用セグメントを周方向及び軸方向
に容易に接続してトンネル内壁側を筒状に覆工すること
ができる。したがって、覆工用セグメントの組み立てて
トンネル内側面を筒状に覆工する作業時間の短縮化を図
ることができる。
【0027】請求項8記載の発明は、複数個の覆工用セ
グメント1…(1Aも含む)をトンネルの周方向に隣接
して配置し、隣接する前記覆工用セグメント(1,1
A)どうしを接続することで前記トンネル内壁側を筒状
に覆工する覆工用セグメントの接合構造であって、例え
ば図1〜図4に示すように、前記覆工用セグメント1,
1Aは、それぞれ円弧板状をなすセグメント本体2,2
Aと、このセグメント本体2,2Aの周方向に沿う一方
の端面21,21aに、軸方向に延びるようにして設け
られた第1継手部材(例えば、ピン部材4,4A
(4))とを備え、一方の覆工用セグメント1の第1継
手部材4は、前記一方の覆工用セグメント1の前記セグ
メント本体2と周方向に隣接する他方のセグメント本体
2Aに同様にして設けられた第1継手部材4Aと結合す
ることにより棒状の棒状体40を形成し、この棒状体4
0に環状または筒状の第2継手部材(例えばキャップ部
材6)が外嵌されて前記覆工用セグメント1,1Aどう
しは接合され、前記第1継手部材4,4Aと第2継手部
材6のうちの少なくとも一方4,4Aには、第2継手部
材6が外嵌した際に、第1継手部材4,4Aどうしを互
いに引き寄せる引き寄せ面(テーパ面42)が形成され
ていることを特徴としている。
【0028】請求項8記載の発明によれば、周方向に隣
接して配置された前記覆工用セグメントにそれぞれ設け
られた第1継手部材どうしが結合されてなる棒状体に、
前記第2継手部材が外嵌され、前記第1継手部材と第2
継手部材のうちの少なくとも一方には、第2継手部材が
外嵌した際に、第1継手部材どうしを互いに引き寄せる
引き寄せ面が形成されているので、前記第1継手部材及
び第2継手部材とで、周方向に隣接して配置された覆工
用セグメントを容易に接合することができる。したがっ
て、第1継手部材どうしが結合されてなる棒状体に前記
第2継手部材を外嵌するだけで周方向に隣接して配置さ
れた覆工用セグメントを接合され、これら周方向に隣接
する覆工用セグメントの接合作業が容易となり、施工期
間の短縮化を図ることができる。
【0029】請求項9記載の発明は、請求項8記載の覆
工用セグメントの接合構造において、例えば、図4に示
すように、前記棒状体40の断面形状は、円形状または
多角形状となるように形成されていることを特徴として
いる。この請求項9記載の発明によれば、請求項8記載
の発明と同様の効果を得ることができるとともに、前記
棒状体の断面形状が円形状または多角形状となるように
形成されているので、この棒状体に前記第2継手部材が
外嵌しやすくなるとともに、第1継手部材どうしの位置
が多少ずれていても容易に外嵌させて、前記第1継手部
材どうしを引き寄せた状態にすることができる。すなわ
ち、接合するセグメント本体が周方向は勿論半径方向に
ずれている状態、言い換えれば周方向に隣接して配置さ
れた覆工用セグメントの組立誤差が生じている状態であ
り、そのずれ(誤差)がどの方向に生じていても、第2
継手部材を第1継手部材に外嵌しやすく、外嵌した際に
第2継手部材の内側面に前記第1継手部材が均一に当接
するので、よって、これらずれ(誤差)を修復して第1
継手部材どうしを引き寄せて周方向に配置されたセグメ
ント本体を確実に接合することができる。
【0030】請求項10記載の発明は、請求項8または
9に記載の覆工用セグメントの接合構造において、例え
ば、図6に示すように、前記第1継手部材46には、該
第1継手部材46に前記第2継手部材661が外嵌した
際、該第2継手部材661の係合部(溝部662)に係
合する被係合部(突条463)が形成されていることを
特徴としている。この請求項10記載の発明によれば、
請求項8または9記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、前記第1継手部材に第2継手部材が外
嵌した状態を維持させ、前記第2継手部材から前記第1
継手部材が抜けないようにすることができ、両継手部材
の接合を一層強固な結合とすることができる。したがっ
て、第1継手部材が設けられている覆工用セグメントど
うしの接合をより強固に確実なものとすることができ
る。
【0031】請求項11記載の発明は、請求項8〜10
のいずれかに記載の覆工用セグメントの接合構造におい
て、例えば図4に示すように、前記第1継手部材4(4
A)は、前記セグメント本体2(2A)の外面2a,2
a及び内面2b、2bに露出しないようにして設けられ
ていることを特徴としている。この請求項11記載の発
明によれば、請求項8〜10のいずれかに記載の発明と
同様の効果を得ることができるとともに、前記第1継手
部材に第2継手部材が外嵌してもこれら第1及び第2継
手部材が外面及び内面に露出することがなく、セグメン
ト本体内外の環境に影響を受けにくく、錆や腐食に対し
て耐久性の向上を図ことができる。例えば、第1継手部
材を鋼製のものとした場合、特にこの効果は顕著に現れ
ることになる。
【0032】請求項12記載の発明は、請求項8〜11
のいずれかに記載の覆工用セグメントの接合構造におい
て、例えば図7に示すように、前記第2継手部材666
には、少なくとも切り欠き部667が該第2継手部材6
66の先端縁666aから軸方向(B)に延在するよう
にして形成されていることを特徴としている。請求項1
2記載の発明によれば、請求項8〜11のいずれかに記
載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、前
記第2継手部材を前記第1継手部材に外嵌する際に該第
2継手部材の先端部が、前記第1継手部材により若干押
し広げられるので、前記第2継手部材を第1継手部材に
容易に外挿でき、よって、第2継手部材を前記第1継手
部材に容易に外嵌することができる。
【0033】請求項13記載の発明は、請求項8〜12
のいずれかに記載の覆工用セグメントの接合構造を構築
する覆工用セグメントの接合方法であって、例えば図4
に示すように、前記覆工用セグメント1,1Aを周方向
に、これら覆工用セグメント1,1Aの第1継手部材
4,4Aどうしが結合して棒状体40となるように、当
接させて配置し、ついで、前記棒状体40に、前記第2
継手部材6を外嵌することにより、周方向に配置された
前記覆工用セグメント1,1Aどうしを接合することを
特徴としている。この請求項13記載の発明によれば、
請求項8〜12のいずれかに記載の発明と同様の効果を
得ることができるとともに、前記覆工用セグメントを周
方向に容易に接続してトンネル内壁側を筒状に覆工する
ことができ、覆工用セグメントの組み立ててトンネル内
側面を筒状に覆工する作業時間の短縮化を図ることがで
きる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本
発明に係る覆工用セグメント、覆工用セグメントの接合
構造及び覆工用セグメントの接合方法の実施の形態を詳
細に説明する。図1〜図4は、本発明を適用した覆工用
セグメントの一実施の形態を示す図である。まず、構成
を説明する。図1は、本発明に係る一例としての覆工用
セグメント1により構成された筒状体を示す正面図であ
り、図2は、図1の筒状体を構成する覆工用セグメント
の配置例を示す図であり、継手部分を説明するための覆
工用セグメントを周方向に沿って切断した概略断面図で
ある。図3は覆工用セグメントどうしの接合構造を示
す、覆工用セグメントリング間の斜視図、図4は継手部
分の拡大斜視図である。
【0035】図1に示すように、覆工用セグメント1…
は、この実施の形態においてはシールド工法で用いられ
るものである。つまり、シールド機11の掘削と推進に
よってできた空間に、該シールド機11のテール部で、
掘削された部分を支持するために用いられ、その複数個
をトンネルの周方向(両矢印Aで示す:以下Aと略す
る)及び軸方向(両矢印Bで示す:以下Bと略する)に
接続することで筒状体100を構築し、トンネル内壁側
を筒状に覆工する。なお、この実施の形態における覆工
用セグメント1は所定の大きさのリング10…を等分割
して同一形状に形成されたものであり、自動化されたセ
グメント組立装置により筒状体に組み立てられるもので
ある。
【0036】図1〜図4に示す、この実施の形態におけ
る覆工用セグメント1は、円弧板状をなすセグメント本
体2と、このセグメント本体2の周方向に沿う一方の端
面(切羽側のリング継手面)21に、軸方向に延びるよ
うにして設けられたピン部材(第1継手部材)4と、前
記セグメント本体2の周方向に沿う他方の端面(切羽側
と逆側、つまり立坑側のリング継手面)22に軸方向B
の立坑側に突出した状態で設けられたキャップ部材(第
2継手部材)6とを備えている(特に図2参照)。セグ
メント本体2は、平面視矩形状の円弧板であり、ここで
はコンクリート製のものとしている。そして、このセグ
メント本体2の周方向に沿う端面21,22のうち一方
の端面21の両端部21a,21aには、軸方向に切り
欠かれて形成された切り欠き部211,211が設けら
れている。この切り欠き部211,211は、軸方向側
だけでなく、周方向の端面側にも開口した状態で設けら
れている。
【0037】なお、上記キャップ部材(第2継手部材)
6は覆工用セグメント1の他方の端面22に取り付けら
れ、同様に設けられた他の覆工用セグメントのピン部材
4,4Aによりなる棒状体40に外嵌する構成となって
いるが、覆工用セグメントに取り付けずに単体としても
よい。このキャップ部材6が単体であった場合の構造で
は、円弧板状をなすセグメント本体2,2Aと、このセ
グメント本体2,2Aの周方向に沿う一方の端面21,
21aに、軸方向に延びるようにして設けられたピン部
材4,4A(4)とを備えた覆工用セグメント1,1A
が周方向に配置され、一方の覆工用セグメント1のピン
部材4は、一方の覆工用セグメント1のセグメント本体
2と周方向に隣接する他方のセグメント本体2Aのピン
部材4Aと結合することにより棒状の棒状体40を形成
し、この棒状体40に環状または筒状のキャップ部材6
が外嵌されて前記覆工用セグメント1,1Aどうしは接
合され、ピン部材4,4Aには、キャップ部材6が外嵌
した際に、ピン部材4,4Aどうしを互いに引き寄せる
テーパ面42、42が形成されたものとなる。
【0038】ピン部材4は、前記セグメント本体2と周
方向に隣接する覆工用セグメント(図4では1Aで示
す)の他のセグメント本体(図4では2Aで示す)に同
様にして設けられたピン部材4Aと結合することにより
棒状体40となるものであり、セグメント本体2の周方
向に沿った端面の切り欠き部211内に設けられてい
る。 つまり、周方向と交差する方向のピン部材4の両
側にはセグメント本体2の一部である側部24,24が
設けられた状態(図3及び図4参照)となっており、ピ
ン部材4はセグメント本体の外面2a及び内面2bに露
出しないようになっている。よって、ピン部材4と側部
24,24との間には隙間が形成されており、この隙間
に後述するキャップ部材6の周壁が挿入されることにな
る。よって、ピン部材4にキャップ部材6が外嵌した際
には、このキャップ部材6も接合された覆工用セグメン
ト内に配置されることになりセグメント本体2の外面2
a及び内面2bに露出することがないように構成されて
いる。
【0039】このように、ピン部材4及びこれに外嵌す
るキャップ部材6とがセグメント本体2の外面2a及び
内面2bに露出しないようにして設けられているので、
このピン部材4にキャップ部材6が外嵌してもこれらピ
ン部材4及びキャップ部材6が外面2a及び内面2bに
露出することがなく、セグメント本体2内外の環境に影
響を受けにくく、錆や腐食に対して耐久性の向上を図こ
とができる。例えば、ピン部材4やキャップ部材6を鋼
製のものとした場合、特にこの効果は顕著に現れること
になる。また、ピン部材4は、他の覆工用セグメント1
Aのピン部材4Aと結合してなる前記棒状体40の断面
形状が円形状または多角形状となるように形成されてお
り、ここでは断面8角形の角柱形状を2つに分割した形
状となっている。なお、ピン部材4Aも同形状で形成さ
れている。
【0040】そして、このピン部材4は、図4に示すよ
うに、他のピン部材4Aと結合した際に該他のピン部材
4と対向する対向面部41と、棒状体40となった際の
外周面(後述するテーパ面42a)を構成する外周部4
2とを有し、外周部42には先端部4aから基端部4b
に向かって漸次広がるテーパ面(引き寄せ面)42aが
設けられている。このテーパ面により、ピン部材4に後
述するキャップ部材6が外嵌した際に、ピン部材どうし
は互いに引き寄せられる。つまり、このピン部材4,4
Aの結合によりなる棒状体40の先端部4aの径R1
は、筒状のキャップ部材6の径R2より小さく、棒状体
40の基端部4bの径R3はキャップ部材6の径R2と
同様か若しくは大きくなるように形成されている。よっ
て、キャップ部材6をピン部材4の先端部4aから挿入
する際に挿入しやすく、該キャップ部材6をピン部材4
の基端部4bの基端部側に押し込んでいくにつれ第1継
手部材4,4Aは引き寄せられるとともに、キャップ部
材6により強固に結合されるように構成されている。ま
た、R1とR2との差が大きければ大きい程、第1継手
部材4,4Aにキャップ部材6を外嵌しやすいものとな
っている。なお、このピン部材4の先端部4aは、リン
グ継手面21の当接面21bまで突出した状態で設けて
も良い。
【0041】前記キャップ部材6は、図2〜図4を参照
して説明すると環状または筒状のものであり、図2の左
側に記す覆工用セグメント1Bのセグメント本体2Bと
軸方向に隣接する2つの他のセグメント本体2,2Aに
同様にしてそれぞれ形成されたピン部材4,4Aからな
る棒状体40に外嵌する。そして、このキャップ部材6
は、セグメント本体2B(2)の他方の端面(立坑側の
リング継手面)22のほぼ中央部に軸方向に突出した状
態で設けられている。なお、このキャップ部材6は、ど
の覆工用セグメント1…にも同様に設けられているもの
である。
【0042】また、ピン部材4に、キャップ部材6が外
嵌した際に、ピン部材4,4Aどうしを互いに引き寄せ
るテーパ面42が形成されている構成としたが、これに
限らず、キャップ部材の方にテーパ面が設けられた構成
としてもよい。例えば、ピン部材4を、該ピン部材4,
4Aよりなる棒状体40を先端部の径と基端部の径とを
同じ大きさの柱状体とし、この棒状体に外嵌するキャッ
プ部材を、開口部から基端部に向かってその径が小さく
なるようにした構成等が挙げられる。
【0043】上述のように構成された本発明に係る覆工
用セグメントによれば、キャップ部材6は、セグメント
本体と軸方向に隣接する2つの他のセグメント本体に同
様にしてそれぞれ形成されたピン部材4が2つの他のセ
グメントどうしを当接することで棒状となった棒状体に
外嵌する環状または筒状のものであり、ピン部材4に
は、キャップ部材6が外嵌した際に、ピン部材4どうし
を互いに引き寄せるテーパ面42が形成されている。よ
って、セグメント本体2の周方向に隣接して他の覆工用
セグメント1Aのセグメント本体2Aを配置し、これら
覆工用セグメント1,1Aのピン部材4,4Aによりな
る棒状体40に、セグメント本体2,2Aの軸方向に隣
接する覆工用セグメント1Bのキャップ部材6を外嵌さ
せるだけで、セグメント本体2を周方向の覆工用セグメ
ント1Aのセグメント本体2A及び軸方向の他の覆工用
セグメント1Bのセグメント本体2Bと容易に確実に接
合することできる。また、ピン部材4,4Aがそれぞれ
設けられている周方向の覆工用セグメント1,1Aどう
しの組立位置が多少ずれたり等の組立誤差が生じている
場合でも、キャップ部材6がピン部材4,4Aどうしを
外嵌した際、これらピン部材4,4Aは引き寄せられて
結合し、誤差が修復されて、これらピン部材4,4A及
びキャップ部材6が設けられた覆工用セグメント1,1
A,1Bどうしを正確に接合することができる。
【0044】さらに、全覆工用セグメント1は等分割の
同一形状とされているので、トンネル内壁側を筒状に覆
工することができ、覆工用セグメントを成型する型枠費
用が経済的なものとなっている。また、周方向の覆工用
セグメント1,1A間と、軸方向の覆工用セグメント1
B間とをピン部材4,4A及びキャップ部材6により接
合することができるので、それぞれ別個に継手を用いて
接合する必要がなくなり、その分、経済的となる。さら
にまた、周方向の覆工用セグメント同士を接合するため
のボルトや金物等の接合部材と、軸方向に隣接する覆工
用セグメントどうしを接合するためのボルトや金物等の
接合部材とをそれぞれ別個で用意する必要がなく、経済
的であるだけでなく、それぞれを個別に接合する作業を
必要とせず、施工期間の短縮化を一層図ることができ
る。
【0045】また、周方向に隣接して配置された覆工用
セグメント1,1Aにそれぞれ設けられたピン部材4,
4Aどうしが結合されてなる棒状体40に、これら周方
向に隣接して配置された覆工用セグメント1,1Aの軸
方向Bに隣接する他の覆工用セグメント1Bのセグメン
ト本体2Bに形成されたキャップ部材6が外嵌されてい
るので、ピン部材4,4A及びキャップ部材6とで、周
方向A及び軸方向Bに隣接して配置された覆工用セグメ
ント1,1A,1Bを一度に接合することができるとと
もに、さらに加えて接合作業が容易となり、施工期間の
短縮化を図ることができる。なお、上記キャップ部材6
が覆工用セグメント1に取り付けられておらず、単体で
ある場合、キャップ部材6を周方向に隣接して配置され
た覆工用セグメント1,1Aのピン部材4,4Aに外嵌
するだけで、両覆工用セグメント1,1Aを引き寄せた
状態で容易に強固に接合することができる。この詳細な
作用効果は壁パネル上記キャップ部材6の作用効果とほ
ぼ同様である。
【0046】次ぎに、これら覆工用セグメントの接合方
法を図1〜図4を参照して説明する。覆工用セグメント
1はシールド機11(図1参照)により立坑から切羽側
に向かって白抜き矢印方向に組み立てられていくもので
ある。まず、周方向Aに複数の覆工用セグメントを隣接
して筒状に配置することによりセグメントリング10を
形成する。つまり、覆工用セグメント1を周方向に、該
覆工用セグメント1の軸方向に沿った端面であるセグメ
ント継手面26,26(図2参照)どうしを突き合わ
せ、覆工用セグメント1…のそれぞれの端部に備えるピ
ン部材4,4どうしが結合して棒状体40となるよう
に、配置することによりセグメントリング10は形成さ
れる。なお、この作用効果はキャップ部材6が単体の場
合も同様である。
【0047】そして、このセグメントリング10の切羽
側に連接して次のセグメントリング10Aを構成する覆
工用セグメント1…を上述したように周方向に配置して
いくことにより形成する。その際、先のセグメントリン
グ10側に形成された棒状体40に、先のセグメントリ
ング10の切羽側で軸方向に隣接する次のセグメントリ
ング10を構成する覆工用セグメント1のキャップ部材
6を外嵌する。すると、先のセグメントリング10を構
成する周方向に隣接して配置された覆工用セグメント
1,1どうしが接合し、且つ、この接合された覆工用セ
グメント1,1に、後のセグメントリング10Aを構成
する覆工用セグメント1が接合される。このように覆工
用セグメント1…を周方向及び軸方向に容易に接続して
トンネル内壁側を筒状に覆工することができ、覆工用セ
グメントの組み立ててトンネル内側面を筒状に覆工する
作業時間の短縮化を図ることができる。なお、キャップ
部材6を単体とした場合は、周方向の覆工用セグメント
1,1どうしを容易に接続することができ、周方向の覆
工用セグメントの組み立て作業時間の短縮化を図ること
ができることになる。
【0048】このようにして、覆工用セグメント1を周
方向と軸方向に接続していくことにより覆工用セグメン
ト1は筒状に組み立てられて筒状体100を構築する。
なお、上述したピン部材4,4(4A)よりなる棒状体
40の断面形状と、該棒状体40に外嵌するキャップ部
材6の開口部の形状とは対応して形成されているもので
あり、棒状体40の断面形状は、どのような断面形状と
してもよいが、円、長円、楕円を含む円形状や6,8角
形状以上の角形形状のものとすると好適である。
【0049】このような棒状体の断面形状の他例を図5
に示す。図5(a)は、上記実施の形態の棒状体40と
キャップ部材6のそれぞれの断面形状を示し、棒状体4
0の断面形状が多角形である8角形状の断面と、それに
対応したキャップ部材の断面を示し、(b)は、棒状体
の断面形状が長円状の場合の、棒状体401の断面と、
それに対応するキャップ部材601の断面を示し、
(c)は棒状体の断面形状が円形状の場合の、棒状体4
02の断面と、それに対応するキャップ部材602の断
面を示している。
【0050】図5に示すような形状であれば、覆工用セ
グメント1の組立誤差が生じ、覆工用セグメントの位置
がずれており、軸方向に沿った端面(セグメント継手面
26,26:図2及び図3参照)どうしが当接していな
くても、ピン部材4、4にキャップ部材6を外嵌するこ
とにより、ピン部材4,4どうしが引き寄せられて結合
し、これらピン部材4,4をそれぞれ備えている周方向
に配置された覆工用セグメント1,1どうしを引き寄せ
ることができる。また、キャップ部材6が覆工用セグメ
ントに取り付けられておらず、単体であった場合も同様
の効果を得ることができる。
【0051】さらに、棒状体の断面形状が円形状や6角
形以上の多角形状であれば、該棒状体にキャップ部材6
が外嵌しやすくなるとともに、ピン部材4どうしの位置
が多少ずれていても容易に外嵌させて、ピン部材4、4
どうしを引き寄せた状態にすることができる。すなわ
ち、接合するセグメント本体が周方向は勿論半径方向に
ずれている状態、言い換えれば周方向に隣接して配置さ
れた覆工用セグメントの組立誤差が生じている状態であ
り、そのずれ(誤差)がどの方向に生じていても、キャ
ップ部材6をピン部材4に外嵌しやすく、外嵌した際に
キャップ部材6の内側面にピン部材4が均一に当接する
ので、よって、これらずれ(誤差)を修復してピン部材
4どうしを引き寄せて周方向に配置されたセグメント本
体を確実に接合することができる。また、この引き寄せ
により、周方向に隣接するセグメント本体に、軸方向に
隣接して配置される覆工用セグメントを接合することが
できる。
【0052】なお、ピン部材4は、同様にして設けられ
た他のピン部材と結合することにより棒状体となり、こ
の棒状体にキャップ部材が外嵌するように構成されてい
れば、どのように構成されていてもよい。例えば、ピン
部材4にキャップ部材6が外嵌した際、該キャップ部材
の係合部に係合する被係合部が形成されていてもよい。
この一例をピン部材及びキャップ部材(継手部材)の変
形例として図6に示す。この図6は、ピン部材とキャッ
プ部材の変形例を示し、(a)はピン部材の変形例によ
りなる棒状体の斜視図、(b)は(a)の棒状体にキャ
ップ部材が外嵌した状態を示すキャップ部材の横断面図
である。なお、このピン部材46,46は上述したピン
部材4,4と同様に、結合して棒状体404となるもの
であり、それぞれ対向面部461と、先端部46aから
基端部46bに向かって漸次広がるテーパが付けられた
外周面462を有する外周部462とを備えている。
【0053】これらピン部材46,46は図示しないが
周方向に隣接して配置される覆工用セグメントにそれぞ
れ設けられているものである。また、ピン部材46,4
6のテーパが付けられた外周面462aのほぼ中央部に
は、外方に突出した半環状(弧状)の突条463が形成
され、ピン部材46,46が結合され棒状体となること
により、突条463は、その両端部どうしが接近し、ほ
ぼ環状となるように形成されている。
【0054】この環状の突条463は、図6(b)に示
すように、棒状体に筒状のキャップ部材661が外嵌し
た際、筒状のキャップ部材661の内周壁661aの先
端部側に環状に設けられた溝部(係合部)662に係合
するものである。よって、ピン部材46,46よりなる
棒状体404にキャップ部材661が外嵌した状態を維
持させ、キャップ部材661からピン部材46が抜けな
いようにすることができ、ピン部材46とキャップ部材
661との接合を一層強固な結合とすることができる。
したがって、図6(b)で示すようにピン部材46を設
けた覆工用セグメント1とキャップ部材661を設けた
覆工用セグメント1B(1)との接合、つまり軸方向に
隣接する覆工用セグメント1,1Bどうしの接合をより
強固に確実なものとすることができる。なお、このキャ
ップ部材661も覆工用セグメント1に取り付けられず
単体で用い、周方向に隣接する覆工用セグメントのそれ
ぞれに設けられたピン部材46,46どうしを接合する
構成としてもよい。
【0055】なお、ピン部材46,46に突条463を
設け、これに係合する溝部662をキャップ部材661
に設けた構成としたが、これに限らず、これらピン部材
の結合によりなる棒状体に外嵌するキャップ部の内側面
に突条を設け、この突条に係合する溝部をピン部材側に
設けた構成としてもよいことは勿論である。また、この
時のピン部材からなる棒状体の断面形状と、これに対応
するキャップ部材の断面形状はどのような形状としても
良い。
【0056】さらにまた、上記キャップ部材(第2継手
部材)は、図7に示すキャップ部材666のように、切
り欠き部667が該キャップ部材666の先端縁666
aから軸方向Bに延在するようにして形成されていても
よい。なお、この切り欠き部667は、いくつでも形成
されていても良い。このようにキャップ部材666に切
り欠き部667…が形成されているので、キャップ部材
666をピン部材に外嵌する際に該キャップ部材666
の先端部が、ピン部材により若干押し広げられるので、
キャップ部材666をピン部材に容易に外挿でき、よっ
て、キャップ部材666をピン部材4に容易に外嵌する
ことができる。なお、このキャップ部材666も単体で
用い、上述したように構成されたピン部材4を備えた覆
工用セグメントどうしを接合するようにしてもよい。
【0057】ところで、上記覆工用セグメントでは、セ
グメント本体の周方向に沿った一方の端面(リング継手
面)に、ピン部材、他方の端面(リング継手面)にキャ
ップ部材が設けられている構成としたが、これに限ら
ず、覆工用セグメントの周方向に沿う両端面にそれぞ
れ、ピン部材及びキャップ部材が設けられた構成として
もよい。この例を以下の変形例1で示す。
【0058】<変形例1>図8は、周方向に沿う両端面
(リング継手面)にそれぞれピン部材及びキャップ部材
が設けられた変形例1としての覆工用セグメントの配置
を示す図である。なお、この図に配置された覆工用セグ
メントは全て同形状のものであり、覆工用セグメント3
0を中心に説明してその他の覆工用セグメントどうしの
説明は省略する。図のように配置された覆工用セグメン
トのうち隣接するものどうしを接合することにより地山
を掘削して形成したトンネル内側面を筒状に覆工するこ
とができる。また、この図における覆工用セグメント
は、継手部分を説明するための覆工用セグメントを周方
向に沿って切断した状態で示している。
【0059】図8に示す覆工用セグメント30は、立坑
側のリング継手面31において、ほぼ中央部に立坑側キ
ャップ部材60が設けられ、周方向の両側端部31a,
31bに、立坑側に且つ軸方向に突出して立坑側ピン部
材4B,4Cが設けられている。この立坑側ピン部材4
Cは、上述したピン部材4,4Aと同様に、周方向に隣
接して配置された覆工用セグメント30A(30)に同
様に設けられた立坑側ピン部材4Bに結合して棒状体4
0Aとなるものであり、この棒状体40Aに立坑側に隣
接した覆工用セグメント30B(30)の有する後述す
るキャップ部材61が外嵌するように構成されている。
なお、これらの構成要素は上述したピン部材4,4A及
びキャップ部材6と同様の構成であるので説明は省略す
る。
【0060】また、この覆工用セグメント30の切羽側
のリング継手面32の周方向の両端部32a,32bに
切羽側ピン部材4D,4Eが設けられ、ほぼ中央部に切
羽側キャップ部材61が設けられている。切羽側ピン部
材4D,4Eは上述した覆工用セグメント1と同様にセ
グメント本体に設けられ、軸方向に隣接する覆工用セグ
メント30Cと当接する当接面32cより立坑側に窪ん
だ切り欠き部32d,32d内に設けられており、先端
部が切羽側に且つ軸方向に突出した状態となっている。
切羽側キャップ部材61は、先端61aが当接面32c
とほぼ面一となるように設けられ、本体部分が埋没した
状態となっている。
【0061】これら覆工用セグメント30…を複数周方
向及び軸方向に配設し、対応するピン部材4B,4C、
4D,4Eにキャップ部材61を外嵌させることによ
り、それぞれの端面どうしが当接して接合されるように
なっている。
【0062】次に組み立て方法を説明する。覆工用セグ
メント30…を周方向に隣接して、対向する軸方向に沿
う端面(セグメント継手面であり、図では符号31と3
2で示す)どうしを当接させ、それぞれの周方向の端部
に設けられたピン部材(4Bと4C、4Dと4E)をそ
れぞれ結合し棒状体40A,40Bをそれぞれ形成する
ように組み立てる。
【0063】このように筒状に組んでセグメントリング
10Fを形成し、棒状体40Bに、このセグメントリン
グ10Fの切羽側に隣接して形成される次のセグメント
リング10Gを構成する覆工用セグメント30Cの立坑
側キャップ部材60A(60)を外嵌する。このとき、
次のセグメントリング10Gを構成する覆工用セグメン
ト30C,30Dを周方向に隣接して配置し、これら周
方向に隣接する覆工用セグメント30C,30Dの立坑
側のピン部材4B,4Cを結合して棒状体40Aにす
る。
【0064】この棒状体40Aを先のセグメントリング
10Fを構成する覆工用セグメント30と隣接する覆工
用セグメント30Aの切羽側のキャップ部材61に挿入
させる。このようにして、それぞれ対応する位置に設け
られている棒状体40Aと切羽側キャップ部材61、棒
状体40Bに立坑側キャップ部材60(60Aを含む)
を外嵌させることができるので、先のセグメントリング
10Fを構成する周方向に配置された覆工用セグメント
30、30Aどうしを接合するとともに、この覆工用セ
グメント(図では30A)のキャップ部材61により次
のセグメントリング10Gを構成する周方向に隣接して
配置された覆工用セグメント(図では30C,30)ど
うしも接合される。上記構成による覆工用セグメント3
0の作用効果は上述した覆工用セグメント1と同様の効
果を有するものであり、またこれら覆工用セグメント3
0の接続構造においても同様である。
【0065】なお、上記覆工用セグメント30…のセグ
メント本体の平面形状は、矩形状に限らず、周方向及び
軸方向に接続することによりトンネル内側を筒状に覆工
できるものであれば、どのような形状としてもよい。例
えば、周方向に覆工用セグメントどうしを接続してセグ
メントリングを形成するセグメントにおいて、覆工用セ
グメントのセグメント間の継手部に、周方向に段差が設
けられ、周方向と交差する方向に突出部が形成された形
状のものがあり、このセグメント(以下、ウイングセグ
メントと呼ぶ)に適用してもよい。
【0066】次ぎに、図9を用いて、上記ウイングセグ
メントに本願発明を適用した場合について変形例2とし
て説明する。
【0067】<変形例2>図9は、本発明に係る覆工用
セグメントの実施の形態の変形例2の接合構造を示す、
ウイングセグメントの概略配置図である。なお、この図
における覆工用セグメントは、継手部分を説明するため
の覆工用セグメントを周方向に沿って切断した状態で示
している。この図9に示すウイングセグメント50A,
50B,50Cは、円弧板で形成されてなるセグメント
本体51,51A,51Bと、該セグメント本体51,
51A,51Bの軸方向に沿う両側部には、それぞれ周
方向と交差する方向にセグメント本体51,51A,5
1Bの両側部から突出し、かつ当該円弧板と同じ厚さに
形成された突出部54,55とをそれぞれ備えている。
この突出部54,55によりセグメント継手部分(以
下、セグメント継手部という。)に段差が形成され、こ
の段差によってなる突出度合いの異なる2つの面を有す
る円弧状のセグメントとなっている。
【0068】また、この図に示すようにウイングセグメ
ント50には3種類あり、図において符号50Aで示す
ような左右両端が対称のウイングセグメントを対称型ウ
イングセグメント、50B,50Cでそれぞれ示すよう
な左右両側が非対称でほぼ平行四辺形状のウイングセグ
メントを非対称型ウイングセグメントと呼び、区別のた
め50Bは左用セグメント、50Cを右用セグメントと
以下ではいう。図9に示すように、これらウイングセグ
メントを周方向に組み合わせることにより、セグメント
リングが形成されている。
【0069】これらウイングセグメント50A,50
B,50Cは、図9に示されるようにウイングセグメン
ト50Aの左右にそれぞれ1ピースづつ左用ウイングセ
グメント50B、右用ウイングセグメント50Cがそれ
ぞれ隣接して接合する状態を示す。対称型ウイングセグ
メント50Aの一方(左側)の継手部57と左用ウイン
グセグメント50Bの一方(右側)の継手部58とは合
致するように対応した形状となっている。
【0070】また、対称型ウイングセグメント50Aの
他方(右側)の継手部56と右用ウイングセグメント5
0Cの一方(左側)の継手部59とは合致するように対
応した形状で構成されているものである。また、右用ウ
イングセグメント50Cの他方(右側)の継手部59A
は、図示しないもう一つの対称型ウイングセグメント5
0Aあるいは右用ウイングセグメントの左側の継手部に
当接して接合されるものであり、左用ウイングセグメン
ト50Bの他方(左側)の継手部58Aは、図示しない
もう一つの対称型ウイングセグメント50Aあるいは他
の左用ウイングセグメントの右側の継手部に合致して接
合される形状となるように構成されている。
【0071】このような平面形状を有するウイングセグ
メント50A,50B,50Cは、それぞれ切羽側の周
方向に沿う端面(切羽側リング継手面)501,501
A,501Bに2つのキャップ部材61R,61L,6
11R,611L、612L,611Rが設けられ、立
坑側の周方向に沿う端面(立坑側リング継手面)50
2,502A,502Bに2つのピン部材4B,4Cが
設けられている。対称型ウイングセグメント50Aにお
いては、切羽側の端面に、キャップ部材61L,61R
が、その先端を当接面501とほぼ同じ位置となるよう
に設けられている。ここで、当接面501とは対称型ウ
イングセグメント50Aの切羽側の端面のうち、該対称
型ウイングセグメント50Aの切羽側の軸方向に隣接し
て配置される次のセグメントリング10Iを構成する次
ぎの対称型ウイングセグメント(50AA:50Aと同
様に構成されている)の立坑側のリング継手面に当接す
る面である。
【0072】そして、この対称型ウイングセグメント5
0Aの立坑側の端面502には、先の2つのキャップ部
材61L,61Rとほぼ同軸上に2つのピン部材4B,
4Cが設けられている。左用ウイングセグメント50B
及び右用ウイングセグメント50Cにおいては、切羽側
の端面501A,502Bに、キャップ部材611L,
611R,612L,612Rが、その先端部を当接面
502A,501Bとほぼ同じ位置となるように所定の
位置に設けられている。つまり、切羽側の端面501
A、501Bに設けられた状態となっている。ここで、
当接面502A,502Bとは左用ウイングセグメント
50Bや右用ウイングセグメント50Cの切羽側の端面
501A,501Bのうち、該左用ウイングセグメント
50Bや右用ウイングセグメント50Cの切羽側の軸方
向に隣接して配置される次のセグメントリング10Iを
構成する次ぎの左用ウイングセグメント50BA(50
Bと同様に構成されている)や右用ウイングセグメント
50CA(50Cと同様に構成されている)の立坑側の
リング継手面502A,502Aに当接する面である。
ここでは切羽側の端面と同一面となっている。
【0073】そして、この左用ウイングセグメント50
Bや右用ウイングセグメント50Cの立坑側の端面50
2A,502Bの両端部には、ピン部材4B,4Cがそ
れぞれ設けられ、中央部にはキャップ部材61に外嵌す
るピン7が設けられている。このピン7は、図10に示
すように、上述したピン部材4B,4Cを結合すること
により形成された棒状体を一体として成形した円筒状の
ものであり、外周面71には、先端部7aから基端部7
bに向かって漸次広がるテーパが付けられている。ま
た、先端部7aから軸方向に向かって切り欠き部72が
形成されており、キャップ部材61に挿入された際、内
側に若干押しやられ一層強固に接合可能となっているも
のである。また、このピン7は、左用ウイングセグメン
ト50Bや右用ウイングセグメント50Cのそれぞれに
おいて、周方向に沿った他方の端面、言い換えれば立坑
側のリング継手面502A,502Bに設けられてい
る。そして、その位置は、それぞれのウイングセグメン
ト50B,50Cにおいて、突出度合いが低い側の切羽
側の端面に設けられたキャップ部材の一つ611R,6
12Lと同軸上にそれぞれ設けられている。
【0074】このウイングセグメント50A,50B,
50Cの接合構造を図9を用いて説明すると、先のセグ
メントリング10Hを構成する対称型ウイングセグメン
ト50Aの切羽側の端面501のキャップ部材61L,
61Rに、次のセグメントリング10Iを構成する対称
型ウイングセグメント50AA、該対称型ウイングセグ
メント50AAの周方向左側に隣接して配置された左用
ウイングセグメント50BA、対称型ウイングセグメン
ト50Aの周方向右側に隣接して配置された右用ウイン
グセグメント50CAのそれぞれの対向する端面50
2,502A,502Bを当接させて、ピン部材4C,
4Bからなる棒状体をそれぞれ外嵌された状態にする。
【0075】つまり、対称型ウイングセグメント50A
Aの左側のピン部材4Cと、左用ウイングセグメント5
0Bの右側のピン部材4Bとを結合させて棒状体を形成
し、この棒状体を先の対称型ウイングセグメント50A
の左側のキャップ部材61Lに外嵌させる。また、対称
型ウイングセグメント50AAの右側のピン部材4B
と、右用ウイングセグメント50Cの左側のピン部材4
Cとを結合させて棒状体を形成し、この棒状体を先の対
称型ウイングセグメント50Aの右側のキャップ部材6
1Rに外嵌させた状態にする。
【0076】このようにして、先のセグメントリング1
0Hを構成する対称型ウイングセグメント50Aに次の
セグメントリング10Iを構成する各ウイングセグメン
ト50AA,50BA,50CAが接合されているとと
もに、対称型ウイングセグメント50Aと左用ウイング
セグメント50Bとを引き寄せて接合させることがで
き、且つ対称型ウイングセグメント50Aと右用ウイン
グセグメント50Cとを引き寄せて接合させることがで
きる。また、左用ウイングセグメント50B及び右用ウ
イングセグメント50Cは、それぞれの有するピン7,
7を対応するキャップ部材611R,612L、つま
り、それぞれウイングセグメント50B,50Cの立坑
側に隣接する、同様に形成された左用ウイングセグメン
ト50B、右用ウイングセグメント50Cの有するキャ
ップ部材611R,612Lに挿入させることにより、
それぞれの立坑側に隣接する、左用ウイングセグメント
50BB、右用ウイングセグメント50CBと接合され
た状態となっている。
【0077】このように、セグメントリング10Hの切
羽側端面501,501A,501Bに設けられたキャ
ップ部材61L,61Rに、該セグメントリング10H
の切羽側に隣接して連結される次のセグメントリング1
0Iのピン部材4B,4C及びピン7を挿入することに
より、これらセグメントリング10H,10I間及び周
方向に配置されるセグメント間とを一度に接合すること
ができる。なお、この図では、3種類のウイングセグメ
ントのうち、同形状のウイングセグメントをそれぞれ軸
方向に隣接配置して接合する構成としたが、これに限ら
ず、ウイングセグメントを千鳥状に配置して、互いに接
合するようにしてもよい。
【0078】上記各覆工用セグメントが備えるピン部材
及びキャップ部材は、それぞれセグメント本体を周方向
に接続し、且つ軸方向にも接続する構成であるので、従
来のセグメントと異なり、セグメントどうしを接合する
ボルト・ナットなどの継手部材とリング間どうしを接合
するボルト・ナットなどの接合部材が取り付けられるよ
うにそれぞれが取り付けられる部位をセグメント本体に
別個に成形する必要がなく、コンパクトにして成形する
ことができる。つまり、セグメント本体を本実施の形態
のようにコンクリートで成形する場合には、鉄筋を配置
する際の支障が少なくすることができる。また、覆工用
セグメントはコンクリート製としたがこれに限らず、鋼
製のものでもよいし、また、その平面形状はどのような
形状であってもよい。構成されてもよい。その他、具体
的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは
勿論である。また、上述した覆工用セグメントにおいて
は、キャップ部材やピン部材の他に、組立時の安定性の
確保や、接続されたセグメントどうし間の剪断力伝達の
ため、継手面にほぞなどを設けてもよい。また、上記変
形例1及び変形例2におけるキャップ部材61,61
R,61L,611R,611L、612L,611R
は、それぞれ覆工用セグメントに設けられておらず単体
で用いてもよい。つまり単体で用いられたキャップ部材
61,61R,61L,611R,611L、612
L,611Rにより、周方向に隣接して配置された覆工
用セグメントどうしを接合するようにしてもよい。な
お、発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、上
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種種変更可能である。
【0079】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、トンネルの周方向及び軸方向に容易に正確に接続
することができ、トンネル内壁側を筒状に覆工すること
ができる。さらに、グメントどうしの接合作業が容易と
なるため機械による自動組立も行うことができる。ま
た、全覆工用セグメントを等分割の同一形状として、ト
ンネル内壁側を筒状に覆工することができ、覆工用セグ
メントを成型する型枠費用が経済的なものとすることが
できるとともに、周方向の覆工用セグメント間と、軸方
向のセグメント間とを前記第1及び第2継手部材により
接合することができるので、それぞれ別個に継手を用い
て接合する必要がなくなり、その分、経済的となるとと
もに施工期間の短縮化を図ることができる。
【0080】請求項2記載の発明によれば、前記セグメ
ント本体の第1継手部材は、前記セグメント本体と周方
向に隣接する他のセグメント本体に同様にして設けられ
た第1継手部材と結合することによりなる棒状体の断面
形状が円形状または6角形以上の多角形状となるように
形成されているので、前記第1継手部材どうしが結合さ
れてなる棒状体に前記第2継手部材が外嵌しやすくなる
とともに、第1継手部材どうしの位置が多少ずれていて
も容易に外嵌させて、前記第1継手部材どうしを引き寄
せた状態にして、周方向に配置されたセグメント本体を
確実に接合することができる。また、この引き寄せによ
り、前記周方向に隣接するセグメント本体に、軸方向に
隣接して配置される覆工用セグメントを接合することが
できる。
【0081】請求項3記載の発明によれば、前記第1継
手部材に前記第2継手部材が外嵌した際、前記第1継手
部材の被係合部に前記第2継手部材の係合部が係合する
ので、前記第1継手部材に第2継手部材が外嵌した状態
を維持させ、前記第2継手部材から前記第1継手部材が
抜けないようにすることができ、両継手部材の接合を一
層強固な結合とすることができ、軸方向及び周方向に隣
接する覆工用セグメントを確実に接合することができ
る。
【0082】請求項4記載の発明によれば、前記第1継
手部材が前記セグメント本体の外面及び内面に露出しな
いようにして設けられているので、この第1継手部材に
第2継手部材が外嵌してもこれら第1及び第2継手部材
が外面及び内面に露出することがなく、セグメント本体
内外の環境に影響を受けにくく、錆や腐食に対して耐久
性の向上を図ことができる。例えば、第1継手部材を鋼
製のものとした場合、特にこの効果は顕著に現れること
になる。
【0083】請求項5記載の発明によれば、前記第2継
手部材には、少なくとも切り欠き部が該第2継手部材の
先端縁から軸方向に延在するようにして形成されている
ので、前記第2継手部材を前記第1継手部材に外嵌する
際に該第2継手部材の先端部が、前記第1継手部材によ
り若干押し広げられるので、前記第2継手部材を第1継
手部材に容易に外挿でき、よって、第2継手部材を前記
第1継手部材に容易に外嵌することができる。
【0084】請求項6記載の発明によれば、周方向に隣
接して配置された前記覆工用セグメントにそれぞれ設け
られた第1継手部材どうしが結合されてなる棒状体に、
これら周方向に隣接して配置された覆工用セグメントの
軸方向に隣接する他の覆工用セグメントのセグメント本
体に形成された第2継手部材が外嵌されているので、前
記第1継手部材及び第2継手部材とで、周方向及び軸方
向に隣接して配置された覆工用セグメントを一度に接合
することができ、周方向の覆工用セグメント同士を接合
するためのボルトや金物等の接合部材と、軸方向に隣接
する覆工用セグメントどうしを接合するためのボルトや
金物等の接合部材とをそれぞれ別個で用意する必要がな
く、経済的であるだけでなく、それぞれを個別に接合す
る作業を必要とせず、施工期間の短縮化を一層図ること
ができる。また、第1継手部材どうしが結合されてなる
棒状体に前記第2継手部材を外嵌するだけで、周方向及
び軸方向に隣接して配置された覆工用セグメントを一度
に接合することができるので、接合作業が容易となり、
施工期間の短縮化を図ることができる。
【0085】請求項7記載の発明によれば、前記覆工用
セグメントを周方向に、これら覆工用セグメントの第1
継手部材どうしが結合して棒状体となるように、当接さ
せて配置し、ついで、前記棒状体に、周方向に配置され
た前記覆工用セグメントに軸方向に隣接する他の覆工用
セグメントの第2継手部材を外嵌することにより、周方
向に配置された前記覆工用セグメントどうしを接合する
とともに、これら周方向に接合された覆工用セグメント
の軸方向に前記他の覆工用セグメントを接合することが
できるので、前記覆工用セグメントを周方向及び軸方向
に容易に接続してトンネル内壁側を筒状に覆工すること
ができ、覆工用セグメントの組み立ててトンネル内側面
を筒状に覆工する作業時間の短縮化を図ることができ
る。
【0086】請求項8記載の発明によれば、第1継手部
材どうしが結合されてなる棒状体に前記第2継手部材を
外嵌するだけで周方向に隣接して配置された覆工用セグ
メントが接合され、これら周方向に隣接する覆工用セグ
メントの接合作業が容易となり、施工期間の短縮化を図
ることができる。請求項9記載の発明によれば、請求項
8記載の発明と同様の効果を得ることができるととも
に、前記棒状体に前記第2継手部材が外嵌しやすくなる
とともに、第1継手部材どうしの位置が多少ずれていて
も容易に外嵌させて、前記第1継手部材どうしを引き寄
せた状態にすることができる。請求項10記載の発明に
よれば、請求項8または9記載の発明と同様の効果を得
ることができるとともに、前記第1継手部材に第2継手
部材が外嵌した状態を維持させ、前記第2継手部材から
前記第1継手部材が抜けないようにすることができ、両
継手部材の接合を一層強固な結合とすることができる。
よって、第1継手部材が設けられている覆工用セグメン
トどうしの接合をより強固に確実なものとすることがで
きる。
【0087】請求項11記載の発明によれば、請求項8
〜10のいずれかに記載の発明と同様の効果を得ること
ができるとともに、前記第1継手部材に第2継手部材が
外嵌してもこれら第1及び第2継手部材が外面及び内面
に露出することがなく、セグメント本体内外の環境に影
響を受けにくく、錆や腐食に対して耐久性の向上を図こ
とができる。例えば、第1継手部材を鋼製のものとした
場合、特にこの効果は顕著に現れることになる。
【0088】請求項12記載の発明によれば、請求項8
〜11のいずれかに記載の発明と同様の効果を得ること
ができるとともに、前記第2継手部材を前記第1継手部
材に外嵌する際に該第2継手部材の先端部が、前記第1
継手部材により若干押し広げられるので、前記第2継手
部材を第1継手部材に容易に外挿でき、よって、第2継
手部材を前記第1継手部材に容易に外嵌することができ
る。また、請求項13記載の発明によれば、請求項8〜
12のいずれかに記載の発明と同様の効果を得ることが
できるとともに、前記覆工用セグメントを周方向に容易
に接続してトンネル内壁側を筒状に覆工することがで
き、覆工用セグメントの組み立ててトンネル内側面を筒
状に覆工する作業時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一例としての覆工用セグメントに
より構成された筒状体を示す筒状体の正面図。
【図2】図1の筒状体を構成する覆工用セグメントの配
置例を示す図であり、継手部分を説明するための覆工用
セグメントを周方向に沿って切断した概略断面図。
【図3】覆工用セグメントどうしの接合構造を示す、覆
工用セグメントリング間の斜視図。
【図4】継手部分の拡大斜視図。
【図5】棒状体とこの棒状体に対応するキャップ部材の
それぞれの断面形状を示す図であり、(a)は、棒状体
の断面形状が8角形状の断面図と、それに対応したキャ
ップ部材の断面図、(b)は、棒状体の断面形状が長円
状の断面図、それに対応するキャップ部材601の断面
図、(c)は棒状体の断面形状が円形状の断面図、それ
に対応するキャップ部材602の断面図。
【図6】ピン部材とキャップ部材の変形例を示し、
(a)はピン部材の変形例によりなる棒状体の斜視図、
(b)は(a)の棒状体にキャップ部材が外嵌した状態
を示すキャップ部材の横断面図。
【図7】キャップ部材666の変形例を示すキャップ部
材の斜視図。
【図8】周方向に沿う両端面(リング継手面)にそれぞ
れピン部材及びキャップ部材が設けられた変形例1とし
ての覆工用セグメントの配置を示す図。
【図9】本発明に係る覆工用セグメントの実施の形態の
変形例2の接合構造を示す、ウイングセグメントの概略
配置図である。
【図10】ピン7の斜視図。
【図11】シールド工法におけるセグメント間およびリ
ング間どうしの接合構造の従来例を示すセグメントどう
しの接合部分の斜視図。
【図12】シールド工法におけるセグメント間およびリ
ング間どうしの接合構造の従来例を示すセグメントどう
しの接合部分の斜視図。
【符号の説明】
1,1A,1B,30,30A,30B,30C 覆工
用セグメント 2a セグメント本体の外面 2b セグメント本体の内面 2,2A,2B セグメント本体 4,4A,4B,4C,4D,46 ピン部材(第1継
手部材) 6,60,60A,61,61L,61R,601,6
02,661、666 キャップ部材(第2継手部材) 11 シールド機 21 リング継手面(周方向に沿う一方の端面) 22 リング継手面(周方向に沿う他方の端面) 31 リング継手面(端面) 32 リング継手面(端面) 40,40A,40B、401,402,404 棒状
体 42 テーパ面(引き寄せ面) 46a 先端部 46b 基端部 50A,50AA 対称型ウイングセグメント(覆工用
セグメント) 50B,50BA 左用ウイングセグメント(覆工用セ
グメント) 50C,50CA 右用ウイングセグメント(覆工用セ
グメント) 50 ウイングセグメント(覆工用セグメント) 51 セグメント本体 52,53 側部 462 外周部(引き寄せ面) 463 突条(被係合部) 501,501A,502,502A リング継手面
(端面) 662 溝部(係合部) 666a キャップ部材の先端縁 667 切り欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 徳治 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 坪井 広美 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 (72)発明者 町田 能章 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D055 BA01 EB01 EB10 GC04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個をトンネルの周方向及び軸方向に
    接続することでトンネル内壁側を筒状に覆工するための
    覆工用セグメントであって、 円弧板状をなすセグメント本体と、このセグメント本体
    の周方向に沿う一方の端面に、軸方向に延びるようにし
    て設けられた第1継手部材と、前記セグメント本体の周
    方向に沿う他方の端面に、軸方向に延びるようにして設
    けられた第2継手部材とを備え、 前記第1継手部材は、前記セグメント本体と周方向に隣
    接する他のセグメント本体に同様にして設けられた第1
    継手部材と結合することにより棒状体となるものであ
    り、 前記第2継手部材は、前記セグメント本体と軸方向に隣
    接する2つの他のセグメント本体に同様にしてそれぞれ
    形成された第1継手部材が前記2つの他のセグメントど
    うしを当接することで棒状となった棒状体に外嵌する環
    状または筒状のものであり、 前記第1継手部材と第2継手部材とのうちの少なくとも
    一方には、第2継手部材が外嵌した際に、第1継手部材
    どうしを互いに引き寄せる引き寄せ面が形成されている
    ことを特徴とする覆工用セグメント。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の覆工用セグメントにおい
    て、 前記セグメント本体の第1継手部材は、前記セグメント
    本体と周方向に隣接する他のセグメント本体に同様にし
    て設けられた第1継手部材と結合することによりなる棒
    状体の断面形状が、円形状または多角形状となるように
    形成されていることを特徴とする覆工用セグメント。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の覆工用セグメ
    ントにおいて、 前記第1継手部材には、該第1継手部材に前記第2継手
    部材が外嵌した際、該第2継手部材の係合部に係合する
    被係合部が形成されていることを特徴とする覆工用セグ
    メント。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の覆工用
    セグメントにおいて、 前記第1継手部材は、前記セグメント本体の外面及び内
    面に露出しないようにして設けられていることを特徴と
    する覆工用セグメント。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の覆工用
    セグメントにおいて、 前記第2継手部材には、少なくとも切り欠き部が該第2
    継手部材の先端縁から軸方向に延在するようにして形成
    されていることを特徴とする覆工用セグメント。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の覆工用
    セグメントを複数個トンネルの周方向及び軸方向に接続
    することでトンネル内壁側を筒状に覆工するための覆工
    用セグメントの接合構造であって、 周方向に隣接して配置された前記覆工用セグメントどう
    しが当接され、これら覆工用セグメントのそれぞれのセ
    グメント本体の周方向に沿う一方の端面に設けられた第
    1継手部材どうしが結合されてなる棒状体に、 これら周方向に隣接して配置された覆工用セグメントの
    軸方向に隣接する他の覆工用セグメントのセグメント本
    体に形成された第2継手部材が外嵌されていることを特
    徴とする覆工用セグメントの接合構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の覆工用
    セグメントを複数個トンネルの周方向及び軸方向に接続
    することでトンネル内壁側を筒状に覆工する覆工用セグ
    メントの接合方法であって、 前記覆工用セグメントを周方向に、これら覆工用セグメ
    ントの第1継手部材どうしが結合して棒状体となるよう
    に、当接させて配置し、 ついで、前記棒状体に、周方向に配置された前記覆工用
    セグメントに軸方向に隣接する他の覆工用セグメントの
    第2継手部材を外嵌することにより、周方向に配置され
    た前記覆工用セグメントどうしを接合するとともに、こ
    れら周方向に接合された覆工用セグメントの軸方向に前
    記他の覆工用セグメントを接合することを特徴とする覆
    工用セグメントの接合方法。
  8. 【請求項8】 複数個の覆工用セグメントをトンネルの
    周方向に隣接して配置し、隣接する前記覆工用セグメン
    トどうしを接続することで前記トンネル内壁側を筒状に
    覆工する覆工用セグメントの接合構造であって、 前記覆工用セグメントは、それぞれ円弧板状をなすセグ
    メント本体と、このセグメント本体の周方向に沿う一方
    の端面に、軸方向に延びるようにして設けられた第1継
    手部材とを備え、 一方の覆工用セグメントの第1継手部材は、前記一方の
    覆工用セグメントの前記セグメント本体と周方向に隣接
    する他方のセグメント本体に同様にして設けられた第1
    継手部材と結合することにより棒状の棒状体を形成し、 この棒状体に環状または筒状の第2継手部材が外嵌され
    て前記覆工用セグメントどうしは接合され、 前記第1継手部材と第2継手部材のうちの少なくとも一
    方には、第2継手部材が外嵌した際に、第1継手部材ど
    うしを互いに引き寄せる引き寄せ面が形成されているこ
    とを特徴とする覆工用セグメントの接合構造。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の覆工用セグメントの接合
    構造において、 前記棒状体の断面形状は、円形状または多角形状となる
    ように形成されていることを特徴とする覆工用セグメン
    トの接合構造。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の覆工用セグ
    メントの接合構造において、 前記第1継手部材には、該第1継手部材に前記第2継手
    部材が外嵌した際、該第2継手部材の係合部に係合する
    被係合部が形成されていることを特徴とする覆工用セグ
    メントの接合構造。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれかに記載の覆
    工用セグメントの接合構造において、 前記第1継手部材は、前記セグメント本体の外面及び内
    面に露出しないようにして設けられていることを特徴と
    する覆工用セグメントの接合構造。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11のいずれかに記載の覆
    工用セグメントの接合構造において、 前記第2継手部材には、少なくとも切り欠き部が該第2
    継手部材の先端縁から軸方向に延在するようにして形成
    されていることを特徴とする覆工用セグメントの接合構
    造。
  13. 【請求項13】 請求項8〜12のいずれかに記載の覆
    工用セグメントの接合構造を構築する覆工用セグメント
    の接合方法であって、 前記覆工用セグメントを周方向に、これら覆工用セグメ
    ントの第1継手部材どうしが結合して棒状体となるよう
    に、当接させて配置し、 ついで、前記棒状体に、前記第2継手部材を外嵌するこ
    とにより、周方向に配置された前記覆工用セグメントど
    うしを接合することを特徴とする覆工用セグメントの接
    合方法。
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