JP2001090339A - 型枠板およびその製造方法 - Google Patents
型枠板およびその製造方法Info
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Abstract
有するとともに、現場での切断加工が簡単にでき、かつ
使用後に廃木材として木製チップなどに再々利用するこ
とができる型枠板およびその製造方法を提供することで
ある。 【解決手段】 多数の木製チップ4を接着剤で固めて熱
圧成形したパーティクルボード2の上面または下面のう
ちの少なくとも一面に単板3を接着した。
Description
造した型枠板およびその製造方法に関するものである。
は、ラワン等の原木を剥いだ薄板を積層接着した合板が
型枠板として使用されている。しかし、近年における熱
帯雨林や環境の保護の観点から熱帯材の使用が制限され
るようになった。そこで上記の合板に代わりに種々の廃
木材の小片、いわゆる木製チップを接着剤で固めて熱圧
成形したパーティクルボードが型枠板として使用される
ようになった。このパーティクルボードの型枠板は、吸
水により曲げヤング強度が著しく低下する他、たわみが
発生するなどの問題があった。そのため上記合板と同程
度以上の曲げヤング強度を有する型枠板として、図5に
示すようなガラス繊維などの補強材9を埋設したパーテ
ィクルボード10が開発されている。
ィクルボードは補強材としてガラス繊維などが使用され
ているため、現場での切断加工が困難であったり、使用
後に廃木材として木製チップなどに再々利用することが
できなかった。
たものであり、その目的は、合板と同程度以上の曲げヤ
ング強度を有するとともに、現場での切断加工が簡単に
でき、かつ使用後に廃木材として木製チップなどに再々
利用することができる型枠板およびその製造方法を提供
することである。
めの手段は、請求項1の発明が、多数の木製チップを接
着剤で固めて熱圧成形したパーティクルボードの上面ま
たは下面のうちの少なくとも一面に単板を接着したこと
を特徴とする型枠。
合板と同程度以上の曲げヤング強度を有し、かつ現場に
おける寸法調整のための切断加工が簡単にできる。
を接着剤で固めて熱圧成形したパーティクルボードの上
下両面に単板を接着したことを特徴とする。
ードの上下両面に単板を接着したことにより、型枠板は
型枠用合板と同程度以上の曲げヤング強度を有し、かつ
そりの発生が少なくなった。
において、単板は針葉樹単板であることを特徴とする。
押さえることができるとともに、熱帯材の使用を少なく
した型枠板が製造できる。
ずれかにおいて、単板とパーティクルボード全面とに合
成樹脂膜が形成されたことを特徴とする。
少なくなるので曲げヤング強度が著しく低下しない。
を接着剤で固めて熱圧成形したパーティクルボードの一
面に単板を接着剤で接着して押圧板で押圧した後、該押
圧板を50〜200℃に熱して1〜30分間押し当てて
成形することを特徴とする。
かつ型枠用合板と同程度以上の曲げヤング強度を有する
型枠板を製造することができる。
製造方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1
の(1)は第1の実施の形態の型枠板の斜視図、(2)
は同断面図であり、前記型枠板1はパーティクルボード
2の上面に単板3が接着されて形成されている。
作った小片、いわゆる木製チップ4にユリア樹脂やフェ
ノール樹脂などの接着剤を付けて高温・高圧で、例えば
600mm×1800mm×10.0mmにプレス加工
した従来周知のものであり、この上面にユリア樹脂、メ
ラミン・ユリア共縮合成樹脂、フェノール樹脂、イソシ
アネート樹脂、レゾルミノール樹脂などの熱硬化成樹脂
接着剤を介して針葉樹単板3を接着している。この針葉
樹単板3はラーチ、ラジアータパイン、アガチスなどの
針葉樹の原木を剥いだ例えば1.8mm厚の板であり、
繊維方向がパーティクルボード2の長辺側と直交した方
向を向いている。また、この針葉樹単板3とパーティク
ルボード2の全面とにウレタン樹脂などが塗布されて合
成樹脂膜5が形成されている。
ード2は補強され、下記の表1に示すように、型枠合板
と同程度以上の曲げヤング強度を有している。したがっ
て、本実施の形態の型枠板1は型枠材として使用するこ
とができるとともに、現場における寸法調整のための切
断加工が簡単にでき、かつ転用回数も型枠用合板と同程
度以上となる。なお、上記の曲げヤング強度を確認する
ための試験は以下の条件で行われた。 (1)試験体 針葉樹単板:1.8mm厚のラーチ単板をはったもの パーティクルボード 9mm+片面単板 10.0mm+片面単板 11.5mm+片面単板 12mm+片面単板 9mm+両面単板 (2)単板の接着にはメラミン樹脂剤を用い、接着方法
は下記の通りである。 配合比率 メラミン樹脂接着剤 100部 増粘剤(小麦粉) 16部 硬化剤(塩化アンモニウム)0.6部 塗布量 15g/尺2 (3) 接着時間 冷圧締 10kgf/cm2 270分 熱圧締 8.5kgf/cm2 6分 (4)熱盤温度 100℃ (5)試験体は全面にウレタン樹脂膜を塗布形成した。 (6)試験方法 試験はJIS−A5908に準じて常態曲げ試験を行
い、その結果を下記の表1に示す。
ング強度の最小値(12mm厚で70tf/cm2)を
十分に満足することを確認することができた。
し、パーティクルボード2の上下両面に針葉樹単板3を
接着した他は、前記第1の実施の形態の型枠板1と同じ
構成である。(2)は針葉樹単板3の繊維方向をパーテ
ィクルボード2の長辺側と平行にした型枠板6であり、
同じく(3)は針葉樹単板3の繊維方向をパーティクル
ボード2の長辺側と直交させた型枠板6である。また上
記(2)および(3)の単板3を繊維方向が互いに直交
するようにパーティクルボード2の上面および下面に接
着した型枠板6を製作することもできる(図示せず)。
このようにパーティクルボード2の上下両面に単板3を
接着するとそりの発生を少なくすることができるととも
に、下記の表2に示すように曲げヤング強度を前記の型
枠板1よりも高めることができる。この試験も上記と同
じ条件で行われた。したがって針葉樹単板3を補強材9
として使用した前記型枠板1、6は、パーティクルボー
ド用の木製チップとしても再々利用することができる。
板1の製造方法について説明する。まず、(1)に示す
ように木製チップ4と接着剤により、例えば600mm
×1800mm×10.2mmのパーティクルボード2
を従来周知の方法により製造する。そして、(2)に示
すように、前記パーティクルボード2の上面にユリア樹
脂、メラミン・ユリア共縮合樹脂、フェノール樹脂、イ
ソシアネート樹脂、レゾルミノール樹脂などの熱硬化成
樹脂接着剤7を塗り、この上に例えば1.8mm厚の針
葉樹の単板3を繊維方向がパーティクルボード2の長辺
側と直交するように張り付け、これに押圧板8を10k
gf/cm2で270分間押し当てて冷圧締を行う。こ
の針葉樹単板3はラーチ、ラジアータパイン、アガチス
などの針葉樹の原木を剥いだ1枚板を使用する。
示すように、前記押圧板8を50〜200℃に熱して1
〜30分間押し当てる。この押圧板8を、200℃を越
えて1〜30分間押し当てた場合と、50〜200℃で
30分を越えて押し当てた場合とは共にそりの発生が激
しい。したがって、下記の表3に示すように、押圧板8
を針葉樹単板3に50〜200℃で1〜30分間押し当
てるのが型枠板1にそりの発生を少なくする範囲であ
り、このうち100℃で4分間が最適である。下記の表
3は上記型枠板1を20枚製作して3日間放置した後の
そりの平均値を示したものであり、図4に示すように型
枠板1の長辺側の最大値Mを測定したものである。この
結果、3日目のそりが16.77mmで、16.77/
1800mmとなるため型枠材としての使用には支障が
ない。
たら、(5)に示すように、針葉樹単板3とパーティク
ルボード2の全面とにウレタン樹脂などを塗布して合成
樹脂膜5を形成する。
上記と同様の方法で製造し、同様の効果を奏することが
できる。
ヤング強度になり、かつ現場における寸法調整のための
切断加工が簡単にできる。
板を接着したことにより、型枠板の曲げヤング強度が型
枠用合板よりも大きくなり、かつそりの発生も少なくな
る。
もに、熱帯材の使用を少なくした型枠板が製造できる。
強度が著しく低下しない。
上の曲げヤング強度を有する型枠板を製造することがで
きる。
製チップなどに再々利用することができる。
(2)は同断面図である。
(2)および(3)は同平面図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 多数の木製チップを接着剤で固めて熱圧
成形したパーティクルボードの上面または下面のうちの
少なくとも一面に単板を接着したことを特徴とする型枠
板。 - 【請求項2】 多数の木製チップを接着剤で固めて熱圧
成形したパーティクルボードの上下両面に単板を接着し
たことを特徴とする型枠板。 - 【請求項3】 単板は針葉樹単板であることを特徴とす
る請求項1または2に記載の型枠板。 - 【請求項4】 単板とパーティクルボードの全面に合成
樹脂膜が形成されたことを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載の型枠板。 - 【請求項5】 多数の木製チップを接着剤で固めて熱圧
成形したパーティクルボードの一面に単板を接着剤で接
着して押圧板で押圧した後、該押圧板を50〜200℃
に熱して1〜30分間押し当てて成形することを特徴と
する型枠板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27039499A JP2001090339A (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | 型枠板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27039499A JP2001090339A (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | 型枠板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001090339A true JP2001090339A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17485657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27039499A Pending JP2001090339A (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | 型枠板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001090339A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021157137A1 (ja) * | 2020-02-08 | 2021-08-12 | 大倉工業株式会社 | コンクリート型枠用パネル |
-
1999
- 1999-09-24 JP JP27039499A patent/JP2001090339A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021157137A1 (ja) * | 2020-02-08 | 2021-08-12 | 大倉工業株式会社 | コンクリート型枠用パネル |
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