JP2001089671A - 焼成用樹脂組成物、焼成用感光性樹脂組成物及びセラミックパターン形成方法 - Google Patents
焼成用樹脂組成物、焼成用感光性樹脂組成物及びセラミックパターン形成方法Info
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- JP2001089671A JP2001089671A JP26786799A JP26786799A JP2001089671A JP 2001089671 A JP2001089671 A JP 2001089671A JP 26786799 A JP26786799 A JP 26786799A JP 26786799 A JP26786799 A JP 26786799A JP 2001089671 A JP2001089671 A JP 2001089671A
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温でも焼成が可能な焼成用樹脂組成物、特
に焼成用感光性樹脂組成物及び、該感光性樹脂組成物を
用いたセラミックパターン形成方法を提供すること。 【解決手段】 樹脂と金属過酸化物を含有してなる焼成
用樹脂組成物または焼成用感光性樹脂組成物であり、該
感光性樹脂組成物層を基板上に形成した後、パターンマ
スクを介して露光及び現像を行い、該基板上に凹凸のレ
ジストパターンを形成し、次いで、該レジストパターン
の凹部にセラミック材料を充填し、その後該レジストパ
ターンとセラミック材料の両方を焼成しセラミック隔壁
を形成する。
に焼成用感光性樹脂組成物及び、該感光性樹脂組成物を
用いたセラミックパターン形成方法を提供すること。 【解決手段】 樹脂と金属過酸化物を含有してなる焼成
用樹脂組成物または焼成用感光性樹脂組成物であり、該
感光性樹脂組成物層を基板上に形成した後、パターンマ
スクを介して露光及び現像を行い、該基板上に凹凸のレ
ジストパターンを形成し、次いで、該レジストパターン
の凹部にセラミック材料を充填し、その後該レジストパ
ターンとセラミック材料の両方を焼成しセラミック隔壁
を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温で焼成可能な
焼成用樹脂組成物、焼成用感光性樹脂組成物及びそれを
用いたセラミックパターン形成方法に関するもので、特
に液晶表示装置、蛍光表示装置、プラズマディスプレイ
パネル(PDP)、混成集積回路等の製造工程に用いら
れる焼成用樹脂組成物、焼成用感光性樹脂組成物及び該
樹脂組成物を用いてセラミック隔壁を形成するセラミッ
クパターン形成方法に関するものである。
焼成用樹脂組成物、焼成用感光性樹脂組成物及びそれを
用いたセラミックパターン形成方法に関するもので、特
に液晶表示装置、蛍光表示装置、プラズマディスプレイ
パネル(PDP)、混成集積回路等の製造工程に用いら
れる焼成用樹脂組成物、焼成用感光性樹脂組成物及び該
樹脂組成物を用いてセラミック隔壁を形成するセラミッ
クパターン形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来樹脂の焼成は一般には窯業分野で多
用されている技術であるが、近年、単純なセラミックス
の成形から、機能性セラミックス成形に技術が応用され
るに至り、例えば半導体分野や表示素子分野などの電子
材料業界などへの利用が広がり始めている。利用分野が
広がるにつれ、セラミックス材料や焼成条件も多様化
し、それに合った樹脂成分の選定が必要となり、いずれ
の場合においても樹脂が完全に除去できる焼成が求めら
れている。樹脂を完全に焼成するためには高温で焼成す
ることが必要であるが、省エネ化あるいはコストダウン
のため低温での焼成が試みられている。
用されている技術であるが、近年、単純なセラミックス
の成形から、機能性セラミックス成形に技術が応用され
るに至り、例えば半導体分野や表示素子分野などの電子
材料業界などへの利用が広がり始めている。利用分野が
広がるにつれ、セラミックス材料や焼成条件も多様化
し、それに合った樹脂成分の選定が必要となり、いずれ
の場合においても樹脂が完全に除去できる焼成が求めら
れている。樹脂を完全に焼成するためには高温で焼成す
ることが必要であるが、省エネ化あるいはコストダウン
のため低温での焼成が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら樹脂の焼
成温度が低すぎると樹脂が完全にガス化せず、着色の有
機物(タール)あるいは残灰分として残存し製品の質を
落す恐れがあるので、低温で焼成しても未焼成樹脂部分
が残存しないような焼成用樹脂組成物が強く要望されて
いる。特にPDP分野で高精度のセラミックパターンを
得る方法として、感光性樹脂組成物の層を基板上に形成
した後、露光及び現像を行い、該基板上に凹凸のレジス
トパターンを形成し、次いで該レジストパターンの凹部
に有機バインダーを含有するセラミック材料を充填し、
その後レジストパターンとバインダーを500〜600
℃で焼成して除去し、セラミックの隔壁を形成する方法
が知られているが、レジストの焼成温度は高く、500
℃以上でないと除去できないものがほとんどである。し
かし有機バインダーは焼成温度巾が広く低いものから高
いものと適宜目的に応じて使用形態が決められるのでレ
ジストの焼成温度が低温化できれば低温焼成可能な有機
バインダーの利用が可能で焼成費のコストダウンが達成
できるし、仮に焼成温度の高い有機バインダーを用いて
高温焼成したとしてもレジストは焼成が充分行えること
になりガラス部が純白色の良好なセラミックス微細構造
物が得られ、コストダウン面でのメリットは少なくても
品質面でのメリットは大なることが期待される。
成温度が低すぎると樹脂が完全にガス化せず、着色の有
機物(タール)あるいは残灰分として残存し製品の質を
落す恐れがあるので、低温で焼成しても未焼成樹脂部分
が残存しないような焼成用樹脂組成物が強く要望されて
いる。特にPDP分野で高精度のセラミックパターンを
得る方法として、感光性樹脂組成物の層を基板上に形成
した後、露光及び現像を行い、該基板上に凹凸のレジス
トパターンを形成し、次いで該レジストパターンの凹部
に有機バインダーを含有するセラミック材料を充填し、
その後レジストパターンとバインダーを500〜600
℃で焼成して除去し、セラミックの隔壁を形成する方法
が知られているが、レジストの焼成温度は高く、500
℃以上でないと除去できないものがほとんどである。し
かし有機バインダーは焼成温度巾が広く低いものから高
いものと適宜目的に応じて使用形態が決められるのでレ
ジストの焼成温度が低温化できれば低温焼成可能な有機
バインダーの利用が可能で焼成費のコストダウンが達成
できるし、仮に焼成温度の高い有機バインダーを用いて
高温焼成したとしてもレジストは焼成が充分行えること
になりガラス部が純白色の良好なセラミックス微細構造
物が得られ、コストダウン面でのメリットは少なくても
品質面でのメリットは大なることが期待される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる事情に
鑑みて鋭意研究をした結果、樹脂に金属過酸化物を配合
した樹脂組成物、更にはそれに感光性材料を付加した感
光性樹脂組成物が前記の課題を処理できることを見いだ
した。特に、樹脂と金属過酸化物を含む感光性樹脂組成
物の層を基板上に形成した後、露光及び現像を行い、該
基板上に凹凸のレジストパターンを形成し、次いで該レ
ジストパターンの凹部にセラミック材料を充填し、その
後レジストパターンとセラミック材料の両方を焼成し、
セラミックの隔壁を形成する際に、有機物が残存しない
純白色のファインセラミックパターンが得られることを
見いだし本発明を完成した。
鑑みて鋭意研究をした結果、樹脂に金属過酸化物を配合
した樹脂組成物、更にはそれに感光性材料を付加した感
光性樹脂組成物が前記の課題を処理できることを見いだ
した。特に、樹脂と金属過酸化物を含む感光性樹脂組成
物の層を基板上に形成した後、露光及び現像を行い、該
基板上に凹凸のレジストパターンを形成し、次いで該レ
ジストパターンの凹部にセラミック材料を充填し、その
後レジストパターンとセラミック材料の両方を焼成し、
セラミックの隔壁を形成する際に、有機物が残存しない
純白色のファインセラミックパターンが得られることを
見いだし本発明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に述べる。
本発明で用いられる樹脂は、合成樹脂、天然樹脂等のい
ずれでもよく、プレポリマー、オリゴマーのような樹脂
前駆体も含まれる。特に焼成時に炭化しやすい連続する
炭素鎖を有するような合成樹脂、つまりエチレン性不飽
和モノマーを重合させたポリマーが有用である。該ポリ
マーとして具体的にはポリオレフィン系樹脂、(メタ)
アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等が挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
本発明で用いられる樹脂は、合成樹脂、天然樹脂等のい
ずれでもよく、プレポリマー、オリゴマーのような樹脂
前駆体も含まれる。特に焼成時に炭化しやすい連続する
炭素鎖を有するような合成樹脂、つまりエチレン性不飽
和モノマーを重合させたポリマーが有用である。該ポリ
マーとして具体的にはポリオレフィン系樹脂、(メタ)
アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等が挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
【0006】また、上記金属過酸化物とは、過酸化マン
ガン、過酸化鉄、過酸化亜鉛、過酸化カリウム、過酸化
カルシウム、過酸化銀、過酸化クロム、過酸化セリウ
ム、過酸化チタン、過酸化鉛、過酸化ニッケル、過酸化
リチウム、過酸化ストロンチウム、過酸化サマリウム、
過酸化銅、過酸化バリウム、過酸化マグネシウムやこれ
らの混合物及び錯化合物等が挙げられ、この中でも過酸
化銅と過酸化マンガンの混合物や過酸化鉄と過酸化マン
ガンの混合物や錯化合物が好ましい。該金属過酸化物と
して具体的には日産ガードラー触媒社製『N−140』
(過酸化銅と過酸化マンガンの混合物)、『N−15
0』(過酸化鉄と過酸化マンガンの混合物)等が挙げら
れる。該過酸化物は微粉末で用いても良いが、ゼオライ
トなどの粒子の表面に薄膜として吸着された状態の粒子
状態として用いることもできる。該過酸化物の表面積と
しては10〜1000m2/gが好ましく、更には10
0〜1000m2/gの範囲が実用的である。該表面積
が10m2/g未満では低温焼成時の活性が弱く、10
00m2/gを越えると粒径が細かくなり分散、凝集を
引き起したり、コスト面でも高くなり好ましくない。
ガン、過酸化鉄、過酸化亜鉛、過酸化カリウム、過酸化
カルシウム、過酸化銀、過酸化クロム、過酸化セリウ
ム、過酸化チタン、過酸化鉛、過酸化ニッケル、過酸化
リチウム、過酸化ストロンチウム、過酸化サマリウム、
過酸化銅、過酸化バリウム、過酸化マグネシウムやこれ
らの混合物及び錯化合物等が挙げられ、この中でも過酸
化銅と過酸化マンガンの混合物や過酸化鉄と過酸化マン
ガンの混合物や錯化合物が好ましい。該金属過酸化物と
して具体的には日産ガードラー触媒社製『N−140』
(過酸化銅と過酸化マンガンの混合物)、『N−15
0』(過酸化鉄と過酸化マンガンの混合物)等が挙げら
れる。該過酸化物は微粉末で用いても良いが、ゼオライ
トなどの粒子の表面に薄膜として吸着された状態の粒子
状態として用いることもできる。該過酸化物の表面積と
しては10〜1000m2/gが好ましく、更には10
0〜1000m2/gの範囲が実用的である。該表面積
が10m2/g未満では低温焼成時の活性が弱く、10
00m2/gを越えると粒径が細かくなり分散、凝集を
引き起したり、コスト面でも高くなり好ましくない。
【0007】上記過酸化物の低温焼成効果を更に高める
ためには、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、
インジウム等の貴金属を含有する貴金属系化合物を併用
することも好ましく、特に白金系化合物が好ましい。該
貴金属系化合物も微粉末、ゼオライトなどの粒子の表面
に薄膜として吸着された状態の粒子として用いることも
できる。上記と同様の理由で、該化合物の表面積も10
〜1000m2/gが好ましく、更には100〜100
0m2/gの範囲が実用的である。
ためには、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、
インジウム等の貴金属を含有する貴金属系化合物を併用
することも好ましく、特に白金系化合物が好ましい。該
貴金属系化合物も微粉末、ゼオライトなどの粒子の表面
に薄膜として吸着された状態の粒子として用いることも
できる。上記と同様の理由で、該化合物の表面積も10
〜1000m2/gが好ましく、更には100〜100
0m2/gの範囲が実用的である。
【0008】金属過酸化物の配合量は樹脂100重量部
に対して、0.01〜10重量部、特に0.05〜5重
量部の範囲から選ぶことが望ましい。かかる配合量が
0.01重量部未満では焼成温度低下の効果が不十分
で、10重量部を越えると該過酸化物そのものが焼成残
分となるので好ましくない。
に対して、0.01〜10重量部、特に0.05〜5重
量部の範囲から選ぶことが望ましい。かかる配合量が
0.01重量部未満では焼成温度低下の効果が不十分
で、10重量部を越えると該過酸化物そのものが焼成残
分となるので好ましくない。
【0009】貴金属系化合物を併用する場合の貴金属系
化合物の配合量は、樹脂100重量部に対して、0.0
1〜10重量部、特に0.05〜5重量部の範囲から選
ぶことが望ましい。かかる配合量が0.01重量部未満
では焼成温度低下の効果が不十分で、10重量部を越え
ると該化合物そのものが焼成残分となるので好ましくな
い。
化合物の配合量は、樹脂100重量部に対して、0.0
1〜10重量部、特に0.05〜5重量部の範囲から選
ぶことが望ましい。かかる配合量が0.01重量部未満
では焼成温度低下の効果が不十分で、10重量部を越え
ると該化合物そのものが焼成残分となるので好ましくな
い。
【0010】上記の金属過酸化物を配合すると、樹脂の
焼成温度がそれ単独の場合より通常10〜150℃程度
低下し、更に貴金属系化合物を併用した場合は更に5〜
50℃焼成温度を低下させることができる。
焼成温度がそれ単独の場合より通常10〜150℃程度
低下し、更に貴金属系化合物を併用した場合は更に5〜
50℃焼成温度を低下させることができる。
【0011】本発明は、上記の如く樹脂と金属過酸化
物、好ましくは更に貴金属系化合物を含有してなる樹脂
組成物であり、該樹脂組成物はそのままあるいはその他
の材料を添加して各種用途に使用できる。例えば感光性
樹脂組成物、導電性樹脂組成物、金属加工用樹脂組成物
等が挙げられるが、特に感光性樹脂組成物が好ましく以
下その詳細について説明する。
物、好ましくは更に貴金属系化合物を含有してなる樹脂
組成物であり、該樹脂組成物はそのままあるいはその他
の材料を添加して各種用途に使用できる。例えば感光性
樹脂組成物、導電性樹脂組成物、金属加工用樹脂組成物
等が挙げられるが、特に感光性樹脂組成物が好ましく以
下その詳細について説明する。
【0012】該感光性樹脂組成物は、バインダー効果を
発揮する樹脂に上記金属過酸化物、好ましくは更に貴金
属系化合物を上記の配合量で配合し、更にエチレン性不
飽和モノマー、光重合開始剤を含有させてなるものであ
る。該樹脂は、特に(メタ)アクリレートを主成分と
し、エチレン性不飽和カルボン酸や他の共重合可能なモ
ノマーを共重合した(メタ)アクリル系共重合体が好ま
しく、該(メタ)アクリレートとしては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。また、該エチレン性不飽和カルボン酸は、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸
が好ましく、その他、マレイン酸、フマール酸、イタコ
ン酸等のジカルボン酸、あるいはそれらの無水物やハー
フエステルも用いることができる。これらの中では、ア
クリル酸とメタクリル酸が特に好ましく、共重合体の酸
価が100〜200mgKOH/g程度になるように重
合することが好ましい。更に他の共重合可能モノマーと
しては、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、α−メチル
スチレン、酢酸ビニル、アルキルビニルエーテル等が挙
げられる。
発揮する樹脂に上記金属過酸化物、好ましくは更に貴金
属系化合物を上記の配合量で配合し、更にエチレン性不
飽和モノマー、光重合開始剤を含有させてなるものであ
る。該樹脂は、特に(メタ)アクリレートを主成分と
し、エチレン性不飽和カルボン酸や他の共重合可能なモ
ノマーを共重合した(メタ)アクリル系共重合体が好ま
しく、該(メタ)アクリレートとしては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。また、該エチレン性不飽和カルボン酸は、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカルボン酸
が好ましく、その他、マレイン酸、フマール酸、イタコ
ン酸等のジカルボン酸、あるいはそれらの無水物やハー
フエステルも用いることができる。これらの中では、ア
クリル酸とメタクリル酸が特に好ましく、共重合体の酸
価が100〜200mgKOH/g程度になるように重
合することが好ましい。更に他の共重合可能モノマーと
しては、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、α−メチル
スチレン、酢酸ビニル、アルキルビニルエーテル等が挙
げられる。
【0013】また、エチレン性不飽和モノマーとして
は、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、2,2
−ビス(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス−(4−(メタ)アクリロ
キシポリエトキシフェニル)プロパン、2−ヒドロキシ
−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル(メタ)ア
クリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテル
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリ
シジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグ
リシジルエステルジ(メタ)アクリレート、グリセリン
ポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート、グ
リセリントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイ
ド変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、プロピレ
ン変性グリセリントリ(メタ)アクリレート等の多官能
モノマーが挙げられるが、これらの多官能モノマーと共
に、単官能モノマーを適当量併用することもでき、かか
る単官能モノマーの例としては、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、2−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキ
シ−2−ヒドロキシプロピルフタレート、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセ
リンモノ(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルアシッドホスフェート、フタル酸誘導
体のハーフ(メタ)アクリレート、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド等が挙げられる。
は、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、2,2
−ビス(4−(メタ)アクリロキシジエトキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス−(4−(メタ)アクリロ
キシポリエトキシフェニル)プロパン、2−ヒドロキシ
−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル(メタ)ア
クリレート、エチレングリコールジグリシジルエーテル
ジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジグリ
シジルエーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグ
リシジルエステルジ(メタ)アクリレート、グリセリン
ポリグリシジルエーテルポリ(メタ)アクリレート、グ
リセリントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイ
ド変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、プロピレ
ン変性グリセリントリ(メタ)アクリレート等の多官能
モノマーが挙げられるが、これらの多官能モノマーと共
に、単官能モノマーを適当量併用することもでき、かか
る単官能モノマーの例としては、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、2−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキ
シ−2−ヒドロキシプロピルフタレート、3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセ
リンモノ(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルアシッドホスフェート、フタル酸誘導
体のハーフ(メタ)アクリレート、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド等が挙げられる。
【0014】また、光重合開始剤としては、ベンゾフェ
ノン系化合物、アセトフェノン系化合物、ベンゾトリア
ゾール系化合物、トリアジン系化合物、アクリジン系化
合物、N−フェニルグリシン、ピバロインエチルエーテ
ル、フェニルグリオキシレート、α−ヒドロキシイソブ
チルフェノン、ジベンゾスパロン、1−(4−イソプロ
ピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プ
ロパノン、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、トリブロモ
フェニルスルホン、トリブロモメチルフェニルスルホン
等が挙げられこれらは1種又は2種以上が用いられる。
ノン系化合物、アセトフェノン系化合物、ベンゾトリア
ゾール系化合物、トリアジン系化合物、アクリジン系化
合物、N−フェニルグリシン、ピバロインエチルエーテ
ル、フェニルグリオキシレート、α−ヒドロキシイソブ
チルフェノン、ジベンゾスパロン、1−(4−イソプロ
ピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プ
ロパノン、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、トリブロモ
フェニルスルホン、トリブロモメチルフェニルスルホン
等が挙げられこれらは1種又は2種以上が用いられる。
【0015】該ベンゾフェノン系化合物としては、4,
4’−ジアルキルアミノベンゾフェノン、ベンゾイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインn−
ブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、ベンジ
ルジフェニルジスルフィド、ベンジルジメチルケター
ル、ジベンジル、ジアセチル、アントラキノン、ナフト
キノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェ
ノン、ベンゾフェノン、p,p’−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンゾフェノン、p,p’−ビス(ジエチルアミ
ノ)ベンゾフェノン等が例示される。該アセトフェノン
系化合物としては、1,1−ジクロロアセトフェノン、
p−t−ブチルジクロロアセトフェノン、ヘキサアリー
ルイミダゾール二量体、2−クロロチオキサントン、2
−メチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサン
トン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジ
メトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジク
ロロ−4−フェノキシアセトフェノン等が例示される。
4’−ジアルキルアミノベンゾフェノン、ベンゾイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインn−
ブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル、ベンジ
ルジフェニルジスルフィド、ベンジルジメチルケター
ル、ジベンジル、ジアセチル、アントラキノン、ナフト
キノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェ
ノン、ベンゾフェノン、p,p’−ビス(ジメチルアミ
ノ)ベンゾフェノン、p,p’−ビス(ジエチルアミ
ノ)ベンゾフェノン等が例示される。該アセトフェノン
系化合物としては、1,1−ジクロロアセトフェノン、
p−t−ブチルジクロロアセトフェノン、ヘキサアリー
ルイミダゾール二量体、2−クロロチオキサントン、2
−メチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサン
トン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジ
メトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジク
ロロ−4−フェノキシアセトフェノン等が例示される。
【0016】該ベンゾトリアゾール系化合物としては、
1,2,3−ベンゾトリアゾール、1−クロロ−1,
2,3−ベンゾトリアゾール、4−カルボキシ−1,
2,3−ベンゾトリアゾール、5−カルボキシ−1,
2,3−ベンゾトリアゾール、ビス(N−2−エチルヘ
キシル)アミノメチレン−1,2,3−ベンゾトリアゾ
ール、ビス(N−2−エチルヘキシル)アミノメチレン
−1,2,3−トリルトリアゾール、ビス(N−2−ヒ
ドロキシエチル)アミノメチレン−1,2,3−ベンゾ
トリアゾール等が例示される。
1,2,3−ベンゾトリアゾール、1−クロロ−1,
2,3−ベンゾトリアゾール、4−カルボキシ−1,
2,3−ベンゾトリアゾール、5−カルボキシ−1,
2,3−ベンゾトリアゾール、ビス(N−2−エチルヘ
キシル)アミノメチレン−1,2,3−ベンゾトリアゾ
ール、ビス(N−2−エチルヘキシル)アミノメチレン
−1,2,3−トリルトリアゾール、ビス(N−2−ヒ
ドロキシエチル)アミノメチレン−1,2,3−ベンゾ
トリアゾール等が例示される。
【0017】該トリアジン系化合物としては、2,4,
6−トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2
−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメ
チル)−s−トリアジン、2−n−プロピル−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p
−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−
ビス(トリクロロメチル)−4’−メトキシフェニル−
s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イ
ル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−(4−エトキシ−ナフト−1−イル)−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
[4−(2−エトキシエチル)−ナフト−1−イル]−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(4,7−ジメトキシ−ナフト−1−イル)−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(アセナフト−5−イル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−(2’,4’−ジクロ
ロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、2−n−ノニル−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、2−(α,α,β−ト
リクロロエチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、2−スチリル−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−p−メチルスチ
リル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−p−メトキシスチリル−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン等が例示される。アク
リジン系化合物としては、アクリジン、9−フェニルア
クリジン等が例示される。
6−トリス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2
−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−
トリアジン、2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメ
チル)−s−トリアジン、2−n−プロピル−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p
−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−
ビス(トリクロロメチル)−4’−メトキシフェニル−
s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イ
ル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−(4−エトキシ−ナフト−1−イル)−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
[4−(2−エトキシエチル)−ナフト−1−イル]−
4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、
2−(4,7−ジメトキシ−ナフト−1−イル)−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−
(アセナフト−5−イル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、2−(2’,4’−ジクロ
ロフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、2−n−ノニル−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、2−(α,α,β−ト
リクロロエチル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、2−スチリル−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン、2−p−メチルスチ
リル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリア
ジン、2−p−メトキシスチリル−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン等が例示される。アク
リジン系化合物としては、アクリジン、9−フェニルア
クリジン等が例示される。
【0018】エチレン性不飽和モノマーの配合量は樹脂
100重量部に対して10〜200重量部、特に40〜
100重量部の範囲から選ぶことが望ましい。かかる配
合量が10重量部未満ではセラミックの隔壁を形成する
際に好ましいセラミックパターン形状あるいはアスペク
ト比が得られず、200重量部を越えると未露光時のレ
ジストの粘着性の増大、露光時のコールドフロー、硬化
レジストの剥離速度低下を招くことになる。
100重量部に対して10〜200重量部、特に40〜
100重量部の範囲から選ぶことが望ましい。かかる配
合量が10重量部未満ではセラミックの隔壁を形成する
際に好ましいセラミックパターン形状あるいはアスペク
ト比が得られず、200重量部を越えると未露光時のレ
ジストの粘着性の増大、露光時のコールドフロー、硬化
レジストの剥離速度低下を招くことになる。
【0019】光重合開始剤の配合量は、樹脂とエチレン
性不飽和モノマーとの合計量100重量部に対して、1
〜20重量部が好ましく、更には1〜10重量部であ
る。かかる配合量が1重量部未満では実用的な感度が得
られず、20重量部を越えると解像性が低下することに
なり好ましくない。
性不飽和モノマーとの合計量100重量部に対して、1
〜20重量部が好ましく、更には1〜10重量部であ
る。かかる配合量が1重量部未満では実用的な感度が得
られず、20重量部を越えると解像性が低下することに
なり好ましくない。
【0020】かくして本発明の感光性樹脂組成物が得ら
れるが、必要に応じて更に、染料(着色、発色)、密着
性付与剤、可塑剤、酸化防止剤、熱重合禁止剤、溶剤、
表面張力改質材、安定剤、連鎖移動剤、消泡剤等を適宜
添加することができる。染料としては、例えば、ロイコ
クリスタルバイオレット、ロイコマラカイトグリーン、
ロイコダイアモンドグリーン、ロイコメチレンブルー等
の光発色染料を1種以上用いることができ、必要に応じ
て、マラカイトグリーン、クリスタルバイオレット等の
ベース染料を1種以上添加して用いられる。
れるが、必要に応じて更に、染料(着色、発色)、密着
性付与剤、可塑剤、酸化防止剤、熱重合禁止剤、溶剤、
表面張力改質材、安定剤、連鎖移動剤、消泡剤等を適宜
添加することができる。染料としては、例えば、ロイコ
クリスタルバイオレット、ロイコマラカイトグリーン、
ロイコダイアモンドグリーン、ロイコメチレンブルー等
の光発色染料を1種以上用いることができ、必要に応じ
て、マラカイトグリーン、クリスタルバイオレット等の
ベース染料を1種以上添加して用いられる。
【0021】本発明の感光性樹脂組成物は、このままで
もセラミックパターン形成用のフォトレジストとして用
いることは勿論可能であるが、塗工乾燥工程を省略でき
るという作業の簡便化、ハンドリングの容易性、レジス
ト層厚みの均一性、厚膜成形性等を考慮すれば、あらか
じめドライフィルム化しておき、該フィルムを用いてパ
ターン形成を行った方が有利である。ドライフィルム
化、即ちドライフィルムレジスト用積層体とするには公
知の方法が用いられ、例えば、上記の感光性樹脂組成物
をポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポ
リスチレンフィルムなどのベースフィルム面に塗工した
後、その塗工面の上からポリエチレンフィルム、ポリビ
ニルアルコール系フィルムなどの保護フィルムを被覆し
てドライフィルムレジスト用積層体とする方法が挙げら
れるが、これに限定されるものではない。このときの、
該感光性樹脂組成物層の厚みは、10〜100μm程度
が適当である。
もセラミックパターン形成用のフォトレジストとして用
いることは勿論可能であるが、塗工乾燥工程を省略でき
るという作業の簡便化、ハンドリングの容易性、レジス
ト層厚みの均一性、厚膜成形性等を考慮すれば、あらか
じめドライフィルム化しておき、該フィルムを用いてパ
ターン形成を行った方が有利である。ドライフィルム
化、即ちドライフィルムレジスト用積層体とするには公
知の方法が用いられ、例えば、上記の感光性樹脂組成物
をポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポ
リスチレンフィルムなどのベースフィルム面に塗工した
後、その塗工面の上からポリエチレンフィルム、ポリビ
ニルアルコール系フィルムなどの保護フィルムを被覆し
てドライフィルムレジスト用積層体とする方法が挙げら
れるが、これに限定されるものではない。このときの、
該感光性樹脂組成物層の厚みは、10〜100μm程度
が適当である。
【0022】かくして得られた感光性樹脂組成物は、P
DPの隔壁形成、電極形成等に用いられるセラミックパ
ターン形成方法に有用で、かかるパターン形成方法につ
いて以下具体的に説明する。 (フォトレジスト層の貼り付け及び露光)ドライフィル
ムレジストによって基板上にパターンを形成させるに
は、先ず上記のドライフィルムレジスト用積層体のベー
スフィルムと感光性樹脂組成物との接着力及び保護フィ
ルムと感光性樹脂組成物層との接着力を比較し、接着力
の低い方のフィルムを剥離してから感光性樹脂組成物層
の側をパターンを形成させようとするガラス等の基板面
に貼り付けた後、他方のフィルム上にパターンマスクを
密着させて露光する。
DPの隔壁形成、電極形成等に用いられるセラミックパ
ターン形成方法に有用で、かかるパターン形成方法につ
いて以下具体的に説明する。 (フォトレジスト層の貼り付け及び露光)ドライフィル
ムレジストによって基板上にパターンを形成させるに
は、先ず上記のドライフィルムレジスト用積層体のベー
スフィルムと感光性樹脂組成物との接着力及び保護フィ
ルムと感光性樹脂組成物層との接着力を比較し、接着力
の低い方のフィルムを剥離してから感光性樹脂組成物層
の側をパターンを形成させようとするガラス等の基板面
に貼り付けた後、他方のフィルム上にパターンマスクを
密着させて露光する。
【0023】感光性樹脂組成物が粘着性を有しないとき
は、前記他方のフィルムを剥離してからパターンマスク
を感光性樹脂組成物層に直接接触させて露光することも
できる。ここで、ガラス基板としては、該基板表面の凹
凸の最高点と最低点の差が1μm以上、好ましくは1〜
5μmであるガラス基板を用いることが好ましく、かか
る凹凸の差が1μm未満では下記の述べるセラミック材
料が密着する表面積が不足し密着不良が起こりやすくな
り好ましくない。表面にかかる1μm以上の凹凸の差を
設けるには、基板表面にスクリーン印刷で白色導電体ペ
ーストの層を設けた後、焼成によって新たに凹凸をもっ
たガラス層を成形したり、サンドブラスト等にて物理的
に基板表面を荒らすか、薬液により化学的にエッチング
する等の方法が挙げられる。
は、前記他方のフィルムを剥離してからパターンマスク
を感光性樹脂組成物層に直接接触させて露光することも
できる。ここで、ガラス基板としては、該基板表面の凹
凸の最高点と最低点の差が1μm以上、好ましくは1〜
5μmであるガラス基板を用いることが好ましく、かか
る凹凸の差が1μm未満では下記の述べるセラミック材
料が密着する表面積が不足し密着不良が起こりやすくな
り好ましくない。表面にかかる1μm以上の凹凸の差を
設けるには、基板表面にスクリーン印刷で白色導電体ペ
ーストの層を設けた後、焼成によって新たに凹凸をもっ
たガラス層を成形したり、サンドブラスト等にて物理的
に基板表面を荒らすか、薬液により化学的にエッチング
する等の方法が挙げられる。
【0024】尚、100μm以上のパターン形成厚みが
必要とされる場合には、該積層体を必要とされる厚みに
なるようにあらかじめラミネートしておき、これをドラ
イフィルムレジスト用積層体として用いることもでき
る。この場合は、ラミネートされた感光性樹脂組成物が
それぞれ直接接するように、ベースフィルム或いは保護
フィルムを除去しておく。
必要とされる場合には、該積層体を必要とされる厚みに
なるようにあらかじめラミネートしておき、これをドラ
イフィルムレジスト用積層体として用いることもでき
る。この場合は、ラミネートされた感光性樹脂組成物が
それぞれ直接接するように、ベースフィルム或いは保護
フィルムを除去しておく。
【0025】露光は通常紫外線照射により行い、その際
の光源としては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボン
アーク灯、キセノン灯、メタルハライドランプ、ケミカ
ルランプ等が用いられる。紫外線照射後は、必要に応じ
加熱を行って、硬化の完全を図ることもできる。又、上
記積層体を用いずに該感光性樹脂組成物を基板面に直接
塗工した場合は、その塗工面に直接またはポリエステル
フィルム等を介してパターンマスクを接触させ、露光に
供する。
の光源としては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボン
アーク灯、キセノン灯、メタルハライドランプ、ケミカ
ルランプ等が用いられる。紫外線照射後は、必要に応じ
加熱を行って、硬化の完全を図ることもできる。又、上
記積層体を用いずに該感光性樹脂組成物を基板面に直接
塗工した場合は、その塗工面に直接またはポリエステル
フィルム等を介してパターンマスクを接触させ、露光に
供する。
【0026】(現像)露光後は、レジスト上のフィルム
を剥離除去してから現像を行う。本発明の感光性樹脂組
成物は稀アルカリ現像型であるので、露光後の現像は、
炭酸ソーダ、炭酸カリウム等のアルカリ濃度0.1〜2
重量%程度の稀薄水溶液を用いて行い、基板上に所定の
高さの凹部(雌型)をもつレジストパターンを形成させ
る。尚、下記に述べるセラミック材料中にレジスト表面
を溶解するような溶剤(例えばテルピネオール)を含む
場合や水ガラスを含む場合には、上記で得られたレジス
トパターンに耐溶剤性や耐アルカリ性を付与するために
150〜250℃の温度範囲で熱処理を行うことが必要
で、該熱処理の好ましい温度範囲は150〜230℃で
あり、特に好ましくは150〜200℃である。該熱処
理の温度が150℃未満では耐溶剤性や耐アルカリ性が
不十分となり、250℃を越えるとレジスト層の変質が
起こり好ましくない。また、熱処理時間としては5分間
以上が好ましく、より好ましくは5〜20分間であり、
特に好ましくは10〜20分間である。熱処理時間が5
分間未満では耐溶剤性や耐アルカリ性が得難く好ましく
ない。
を剥離除去してから現像を行う。本発明の感光性樹脂組
成物は稀アルカリ現像型であるので、露光後の現像は、
炭酸ソーダ、炭酸カリウム等のアルカリ濃度0.1〜2
重量%程度の稀薄水溶液を用いて行い、基板上に所定の
高さの凹部(雌型)をもつレジストパターンを形成させ
る。尚、下記に述べるセラミック材料中にレジスト表面
を溶解するような溶剤(例えばテルピネオール)を含む
場合や水ガラスを含む場合には、上記で得られたレジス
トパターンに耐溶剤性や耐アルカリ性を付与するために
150〜250℃の温度範囲で熱処理を行うことが必要
で、該熱処理の好ましい温度範囲は150〜230℃で
あり、特に好ましくは150〜200℃である。該熱処
理の温度が150℃未満では耐溶剤性や耐アルカリ性が
不十分となり、250℃を越えるとレジスト層の変質が
起こり好ましくない。また、熱処理時間としては5分間
以上が好ましく、より好ましくは5〜20分間であり、
特に好ましくは10〜20分間である。熱処理時間が5
分間未満では耐溶剤性や耐アルカリ性が得難く好ましく
ない。
【0027】(セラミック材料充填)上記レジストパタ
ーンの凹部(雌型)によって得られた開口部にセラミッ
ク材料を充填する。該セラミック材料としては、ガラス
フリット、骨剤、耐熱顔料、充填剤等を有機バインダー
に分散させた有機ペースト材料や珪酸ナトリウムを主成
分とした水ガラス(1〜3号のいずれも使用可)、骨剤
と顔料の混合物である粉末固形物及び耐熱顔料等からな
る無機ペースト材料等が挙げられる。骨剤としては、シ
リカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、ジルコニア、Si
C、BN、SUS、マイカ等が用いられ、顔料として
は、酸化チタン、アルミナ等が挙げられる。又、該ペー
スト材料には、エチルカルビトール、テルピネオール、
ブチルナフタレン、ブチルカルビトールアセテート、ブ
チルセロソルブアセテート等の溶剤、硬化剤、安定剤、
分散剤等を配合することもできる。
ーンの凹部(雌型)によって得られた開口部にセラミッ
ク材料を充填する。該セラミック材料としては、ガラス
フリット、骨剤、耐熱顔料、充填剤等を有機バインダー
に分散させた有機ペースト材料や珪酸ナトリウムを主成
分とした水ガラス(1〜3号のいずれも使用可)、骨剤
と顔料の混合物である粉末固形物及び耐熱顔料等からな
る無機ペースト材料等が挙げられる。骨剤としては、シ
リカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、ジルコニア、Si
C、BN、SUS、マイカ等が用いられ、顔料として
は、酸化チタン、アルミナ等が挙げられる。又、該ペー
スト材料には、エチルカルビトール、テルピネオール、
ブチルナフタレン、ブチルカルビトールアセテート、ブ
チルセロソルブアセテート等の溶剤、硬化剤、安定剤、
分散剤等を配合することもできる。
【0028】上記有機バインダーとして、本発明では通
常のものより低温で焼成が可能なものを用いるとレジス
トの焼成が低温で可能としたことと相まって、セラミッ
クパターンが低温の焼成により得られるので焼成費のコ
ストダウンが図れることとなる。また、通常の高温で焼
成する有機バインダーを用いると、レジストはその焼成
温度よりかなり低い温度で焼成してしまうので、レジス
トを由来とする有機成分が完全に焼成して灰分等の付着
が全くないばかりか微量の炭素成分の残留も少なくなる
という品質面で優れた効果を示すことになる。特に有機
バインダーとしては末端に不飽和二重結合を有する熱硬
化性樹脂を用いることが好ましく、かかる熱硬化性樹脂
を用いることにより、良好なセラミックス材料の微細パ
ターンが得られるのである。該樹脂の構造は、主鎖ある
いは側差鎖末端に不飽和二重結合の骨格を有し、その性
質として熱硬化性を有するものであれば、特に限定され
ず、ポリマーあるいはプレポリマーのいずれでもよい。
中でも、ジアリルフタレート樹脂、フェノールノボラッ
ク型のエポキシアクリル樹脂、クレゾールノボラック型
のエポキシアクリル樹脂、ビスフェノール型のエポキシ
アクリル樹脂を用いることが好ましい。
常のものより低温で焼成が可能なものを用いるとレジス
トの焼成が低温で可能としたことと相まって、セラミッ
クパターンが低温の焼成により得られるので焼成費のコ
ストダウンが図れることとなる。また、通常の高温で焼
成する有機バインダーを用いると、レジストはその焼成
温度よりかなり低い温度で焼成してしまうので、レジス
トを由来とする有機成分が完全に焼成して灰分等の付着
が全くないばかりか微量の炭素成分の残留も少なくなる
という品質面で優れた効果を示すことになる。特に有機
バインダーとしては末端に不飽和二重結合を有する熱硬
化性樹脂を用いることが好ましく、かかる熱硬化性樹脂
を用いることにより、良好なセラミックス材料の微細パ
ターンが得られるのである。該樹脂の構造は、主鎖ある
いは側差鎖末端に不飽和二重結合の骨格を有し、その性
質として熱硬化性を有するものであれば、特に限定され
ず、ポリマーあるいはプレポリマーのいずれでもよい。
中でも、ジアリルフタレート樹脂、フェノールノボラッ
ク型のエポキシアクリル樹脂、クレゾールノボラック型
のエポキシアクリル樹脂、ビスフェノール型のエポキシ
アクリル樹脂を用いることが好ましい。
【0029】有機バインダーの含有量は、有機ペースト
成分中の不揮発性分に対して3重量%以上にすることが
好ましく、特に好ましくは10〜30重量%である。該
含有量が3重量%未満では焼成後に一部隔壁が崩壊し易
くなり好ましくない。
成分中の不揮発性分に対して3重量%以上にすることが
好ましく、特に好ましくは10〜30重量%である。該
含有量が3重量%未満では焼成後に一部隔壁が崩壊し易
くなり好ましくない。
【0030】又、セラミックス材料に用いるガラス成分
は、通常平均粒径10μm以下の微粒子が好ましい。本
発明では前記の如く、特定の感光性樹脂組成物を用いて
いるため軟化点が650℃以下のものを用いることが好
ましく、650℃を越えるとガラスが溶融せず隔壁強度
が得られなくなり好ましくない。軟化点の下限について
は樹脂と金属過酸化物の種類により適宜選択されるが、
使用する有機ペースト中の有機成分の70重量%が焼失
する温度よりも高くするのが好ましい。
は、通常平均粒径10μm以下の微粒子が好ましい。本
発明では前記の如く、特定の感光性樹脂組成物を用いて
いるため軟化点が650℃以下のものを用いることが好
ましく、650℃を越えるとガラスが溶融せず隔壁強度
が得られなくなり好ましくない。軟化点の下限について
は樹脂と金属過酸化物の種類により適宜選択されるが、
使用する有機ペースト中の有機成分の70重量%が焼失
する温度よりも高くするのが好ましい。
【0031】上記ガラス成分の含有量は、有機ペースト
成分中の不揮発性分100重量部に対して10〜70重
量部であることが好ましく、更に好ましくは15〜65
重量部、特に好ましくは20〜65重量部である。かか
る含有量が10重量部未満ではガラスによる結着力が不
足し隔壁の強度が得られず、70重量部を越えると焼成
時に隔壁の形状が保持できなくなり好ましくない。
成分中の不揮発性分100重量部に対して10〜70重
量部であることが好ましく、更に好ましくは15〜65
重量部、特に好ましくは20〜65重量部である。かか
る含有量が10重量部未満ではガラスによる結着力が不
足し隔壁の強度が得られず、70重量部を越えると焼成
時に隔壁の形状が保持できなくなり好ましくない。
【0032】該セラミック材料を充填する方法として
は、該レジストパターンの凹部に該セラミック材料を流
し込み、ゴム等からなるスクレーバー等をパターン上部
に接しながら基板と平行に移動させながらはみ出した余
分なセラミック材料を除去すると同時に、該凹部内に過
不足なく充填し、次に80〜120℃程度で乾燥を行っ
て、セラミック材料中の溶剤あるいは水分を除去する。
この充填工程は、必要に応じて複数回繰り返してもよ
い。
は、該レジストパターンの凹部に該セラミック材料を流
し込み、ゴム等からなるスクレーバー等をパターン上部
に接しながら基板と平行に移動させながらはみ出した余
分なセラミック材料を除去すると同時に、該凹部内に過
不足なく充填し、次に80〜120℃程度で乾燥を行っ
て、セラミック材料中の溶剤あるいは水分を除去する。
この充填工程は、必要に応じて複数回繰り返してもよ
い。
【0033】(焼成)最後にピーク温度400〜600
℃のセラミック材料の融点以下で10〜60分程度の条
件で焼成を行い、フォトレジストで形成されたレジスト
パターン(雌型)及び有機ペースト中のバインダーを消
失せしめると共に、上記セラミック材料を基板上に結着
させる。レジストパターンは低温で焼成するので、有機
ペーストも低温で焼成するものを用いたり、焼成を要し
ない水ガラスペースト等を用いると焼成工程そのものが
低温で実施可能であり、高温でしか焼成しない有機ペー
ストを用いても、該有機ペーストが焼成する温度560
℃程度で焼成を実施すれば、レジストパターンが完全に
焼成し、灰分が全くない完全な焼成が可能である。
℃のセラミック材料の融点以下で10〜60分程度の条
件で焼成を行い、フォトレジストで形成されたレジスト
パターン(雌型)及び有機ペースト中のバインダーを消
失せしめると共に、上記セラミック材料を基板上に結着
させる。レジストパターンは低温で焼成するので、有機
ペーストも低温で焼成するものを用いたり、焼成を要し
ない水ガラスペースト等を用いると焼成工程そのものが
低温で実施可能であり、高温でしか焼成しない有機ペー
ストを用いても、該有機ペーストが焼成する温度560
℃程度で焼成を実施すれば、レジストパターンが完全に
焼成し、灰分が全くない完全な焼成が可能である。
【0034】又、本発明においては、上記焼成におい
て、用いる焼成炉の体積に対して毎分30%以上、好ま
しくは30〜120%の体積(20℃、1気圧の条件
下)の空気を送り込むことが好ましい。かかる空気の量
が毎分30%未満では脱バインダーが遅れ、ガラス溶融
温度まで有機成分が残留し、隔壁中にガスが内包されて
しまうこととなり好ましくない。
て、用いる焼成炉の体積に対して毎分30%以上、好ま
しくは30〜120%の体積(20℃、1気圧の条件
下)の空気を送り込むことが好ましい。かかる空気の量
が毎分30%未満では脱バインダーが遅れ、ガラス溶融
温度まで有機成分が残留し、隔壁中にガスが内包されて
しまうこととなり好ましくない。
【0035】上記のセラミックパターン形成方法により
精度の高い良好なセラミックパターンを形成することが
できので、かかる方法は液晶表示装置、蛍光表示装置、
PDP、混成集積回路等の製造工程におけるセラミック
パターン形成方法として大変有用である。
精度の高い良好なセラミックパターンを形成することが
できので、かかる方法は液晶表示装置、蛍光表示装置、
PDP、混成集積回路等の製造工程におけるセラミック
パターン形成方法として大変有用である。
【0036】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは断りのな
い限り重量基準を意味する。 実施例1 メチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート/2
−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸の共
重合割合が重量基準で35/30/15/20であるア
クリル系共重合体(酸価130mgKOH/g、ガラス
転移点79℃、重量平均分子量6.8万)50部をメチ
ルエチルケトン100部(溶媒)に溶解し、金属過酸化
物〔日産ガードラー触媒社製『N−150』(過酸化鉄
と過酸化マンガンの混合物、ガス精製用触媒、表面積1
30m2/g)〕1部を加えて本発明の焼成用樹脂組成
物を得た。得られた焼成用樹脂組成物の焼成温度を以下
の様にして測定したところ452℃であった。
する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは断りのな
い限り重量基準を意味する。 実施例1 メチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート/2
−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸の共
重合割合が重量基準で35/30/15/20であるア
クリル系共重合体(酸価130mgKOH/g、ガラス
転移点79℃、重量平均分子量6.8万)50部をメチ
ルエチルケトン100部(溶媒)に溶解し、金属過酸化
物〔日産ガードラー触媒社製『N−150』(過酸化鉄
と過酸化マンガンの混合物、ガス精製用触媒、表面積1
30m2/g)〕1部を加えて本発明の焼成用樹脂組成
物を得た。得られた焼成用樹脂組成物の焼成温度を以下
の様にして測定したところ452℃であった。
【0037】(焼成温度の測定)上記樹脂組成物10m
gをTGA(パーキンエルマー社製熱天秤、『TGA−
7』)により、測定開始温度30℃、昇温速度5℃/m
inの条件で有機分重量を測定し、有機分重量が0にな
った温度を焼成温度とした。
gをTGA(パーキンエルマー社製熱天秤、『TGA−
7』)により、測定開始温度30℃、昇温速度5℃/m
inの条件で有機分重量を測定し、有機分重量が0にな
った温度を焼成温度とした。
【0038】比較例1 実施例1において金属過酸化物の添加を省略して、同様
に焼成用樹脂組成物を得て、焼成温度を測定したところ
550℃であった。
に焼成用樹脂組成物を得て、焼成温度を測定したところ
550℃であった。
【0039】実施例2 実施例1において、金属過酸化物として日産ガードラー
触媒社製『N−140』(過酸化銅と過酸化マンガンの
混合物、ガス精製用触媒、表面積150m2/g)を用
いた以外は実施例1と同様にして焼成用樹脂組成物を得
て、焼成温度を測定したところ425℃であった。
触媒社製『N−140』(過酸化銅と過酸化マンガンの
混合物、ガス精製用触媒、表面積150m2/g)を用
いた以外は実施例1と同様にして焼成用樹脂組成物を得
て、焼成温度を測定したところ425℃であった。
【0040】実施例3 実施例1において金属過酸化物とともに、ゼオライト表
面に白金を蒸着した白金系化合物(表面積100m2/
g)を0.5部添加して同様に焼成用樹脂組成物を得
て、焼成温度を測定したところ443℃であった。
面に白金を蒸着した白金系化合物(表面積100m2/
g)を0.5部添加して同様に焼成用樹脂組成物を得
て、焼成温度を測定したところ443℃であった。
【0041】比較例2 実施例3において金属過酸化物の添加を省略して、同様
に焼成用樹脂組成物を得て、焼成温度を測定したところ
540℃であった。
に焼成用樹脂組成物を得て、焼成温度を測定したところ
540℃であった。
【0042】実施例4 実施例1においてアクリル系共重合体に替えてポリビニ
ルアルコール(日本合成化学工業社製、『NH−17』
49部と同社製、『N−300』1部の混合物)50部
に変更した以外は実施例と同様にして焼成用樹脂組成物
を得て、焼成温度を測定したところ470℃であった。
ルアルコール(日本合成化学工業社製、『NH−17』
49部と同社製、『N−300』1部の混合物)50部
に変更した以外は実施例と同様にして焼成用樹脂組成物
を得て、焼成温度を測定したところ470℃であった。
【0043】実施例5 実施例1においてアクリル系共重合体に替えてウレタン
アクリル樹脂(日本合成化学工業社製、『UV1700
B』)49部とポリビニルアルコール(日本合成化学工
業社製、『N−300』)1部の混合物50部に変更し
た以外は実施例と同様にして焼成用樹脂組成物を得て、
焼成温度を測定したところ510℃であった。
アクリル樹脂(日本合成化学工業社製、『UV1700
B』)49部とポリビニルアルコール(日本合成化学工
業社製、『N−300』)1部の混合物50部に変更し
た以外は実施例と同様にして焼成用樹脂組成物を得て、
焼成温度を測定したところ510℃であった。
【0044】比較例3 実施例5において金属過酸化物の添加を省略して、同様
に焼成用樹脂組成物を得て、焼成温度を測定したところ
600℃でも焼成せず、炭化物が残存した。
に焼成用樹脂組成物を得て、焼成温度を測定したところ
600℃でも焼成せず、炭化物が残存した。
【0045】実施例6 メチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート/2
−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸の共
重合割合が重量基準で35/30/15/20である共
重合体(酸価130mgKOH/g、ガラス転移点79
℃、重量平均分子量6.8万)50部をメチルエチルケ
トン100部(溶媒)に溶解し、金属過酸化物系〔日産
ガードラー触媒社製『N−150』(過酸化鉄と過酸化
マンガンの混合物、ガス精製用触媒、表面積130m2
/g)〕1部、グリセリントリアクリレート(ダイセル
ユービーシー社製、『OTA−480』)40部、p,
p’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 4部、
ロイコクリスタルバイオレット0.5部、マラカイトグ
リーン0.05部を加えて感光性樹脂組成物を得て、焼
成温度を実施例1と同様に測定したところ500℃であ
った。
−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸の共
重合割合が重量基準で35/30/15/20である共
重合体(酸価130mgKOH/g、ガラス転移点79
℃、重量平均分子量6.8万)50部をメチルエチルケ
トン100部(溶媒)に溶解し、金属過酸化物系〔日産
ガードラー触媒社製『N−150』(過酸化鉄と過酸化
マンガンの混合物、ガス精製用触媒、表面積130m2
/g)〕1部、グリセリントリアクリレート(ダイセル
ユービーシー社製、『OTA−480』)40部、p,
p’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン 4部、
ロイコクリスタルバイオレット0.5部、マラカイトグ
リーン0.05部を加えて感光性樹脂組成物を得て、焼
成温度を実施例1と同様に測定したところ500℃であ
った。
【0046】かかる感光性樹脂組成物をギャップ10ミ
ルのアプリケーターを用いて厚さ25μmのポリエステ
ルフィルム上に塗工し、70℃の乾燥機3分間乾燥し
て、100℃の乾燥機で3分乾燥し、レジスト厚52μ
mのドライフィルムレジスト用積層体(保護フィルムは
設けていない)を得た。 (フォトレジストの貼り付け)これをガラス基板をラミ
ネートした後、該積層体のカバーフィルム(ポリエステ
ルフィルム)を剥ぎ、更に2層目のドライフィルムレジ
スト用積層体をラミネートした。再度この操作を繰返し
156μm厚のドライフィルムレジスト積層体を設け
た。
ルのアプリケーターを用いて厚さ25μmのポリエステ
ルフィルム上に塗工し、70℃の乾燥機3分間乾燥し
て、100℃の乾燥機で3分乾燥し、レジスト厚52μ
mのドライフィルムレジスト用積層体(保護フィルムは
設けていない)を得た。 (フォトレジストの貼り付け)これをガラス基板をラミ
ネートした後、該積層体のカバーフィルム(ポリエステ
ルフィルム)を剥ぎ、更に2層目のドライフィルムレジ
スト用積層体をラミネートした。再度この操作を繰返し
156μm厚のドライフィルムレジスト積層体を設け
た。
【0047】尚、上記のラミネート工程においては、ガ
ラス基板をオーブンで60℃に予熱し、ラミネート温度
100℃、同ロール圧3kg/cm2、ラミネート速度
1.5m/minにてラミネートした。又、上記ガラス
基板としては、厚さ2.8mmのソーダライムガラス上
に、白色誘電体ペースト(ノリタケカンパニー社製『N
P7858』)を200番のスクリーンメッシュを使用
してベタ印刷し、120℃で20分間乾燥した後、ピー
ク温度560℃の焼成炉でペーストを焼結し、面内の最
高点と最低点の凹凸差を1.8μmとした微細な凹凸を
有するガラス基板を用いた。
ラス基板をオーブンで60℃に予熱し、ラミネート温度
100℃、同ロール圧3kg/cm2、ラミネート速度
1.5m/minにてラミネートした。又、上記ガラス
基板としては、厚さ2.8mmのソーダライムガラス上
に、白色誘電体ペースト(ノリタケカンパニー社製『N
P7858』)を200番のスクリーンメッシュを使用
してベタ印刷し、120℃で20分間乾燥した後、ピー
ク温度560℃の焼成炉でペーストを焼結し、面内の最
高点と最低点の凹凸差を1.8μmとした微細な凹凸を
有するガラス基板を用いた。
【0048】(露光、現像)上記のドライフィルムレジ
スト用積層体表面にライン/スペース=70μm/13
0μmのパターンマスクを当てて、オーク製作所の露光
機HMW−532Dにて2kw超高圧水銀灯で500m
jで露光した。露光後15分間のホールドタイムを取っ
た後、1%炭酸ナトリウム水溶液、30℃で最小現像時
間の2.5倍の時間で現像して、基板上に開口幅70μ
m、開口高さ156μmのレジストパターンの凹部(雌
型)を形成させた。
スト用積層体表面にライン/スペース=70μm/13
0μmのパターンマスクを当てて、オーク製作所の露光
機HMW−532Dにて2kw超高圧水銀灯で500m
jで露光した。露光後15分間のホールドタイムを取っ
た後、1%炭酸ナトリウム水溶液、30℃で最小現像時
間の2.5倍の時間で現像して、基板上に開口幅70μ
m、開口高さ156μmのレジストパターンの凹部(雌
型)を形成させた。
【0049】(セラミック材料の充填)上記レジストパ
ターンの形成後、上記のレジストパターンの凹部(雌
型)によって得られた開口部に下記処方のセラミックス
材料含有の有機ペーストを流し込み、ゴム製のスキージ
ーにより、該開口部内に過不足なく充填した後、120
℃で60分間乾燥を行った。この操作を2回繰り返して
充填を行った後、その上から#200番のスクリーンメ
ッシュを介して、有機ペーストを全面に均一な厚さで塗
布し、余剰分を#1000番のサンドペーパーで研磨除
去し、過不足なく完全に充填した。
ターンの形成後、上記のレジストパターンの凹部(雌
型)によって得られた開口部に下記処方のセラミックス
材料含有の有機ペーストを流し込み、ゴム製のスキージ
ーにより、該開口部内に過不足なく充填した後、120
℃で60分間乾燥を行った。この操作を2回繰り返して
充填を行った後、その上から#200番のスクリーンメ
ッシュを介して、有機ペーストを全面に均一な厚さで塗
布し、余剰分を#1000番のサンドペーパーで研磨除
去し、過不足なく完全に充填した。
【0050】セラミックス材料含有の有機ペースト ガラスパウダー(低温焼結ガラスフリット*/高温焼結
ガラスフリット**/酸化ジルコニウム/酸化チタン=
40部/30部/20部/10部の混合物)/ジアリル
フタレート樹脂(有機バインダー:ダイソー株式会社
製、『ダップS』)/ブチルカルビトールアセテートが
80部/20部/40部の混合物 *440℃焼結型、旭硝子社製、『ASF1920』、
平均粒径6.5μm **560℃焼結型、旭硝子社製、『ASF134
0』、平均粒径2.0μm
ガラスフリット**/酸化ジルコニウム/酸化チタン=
40部/30部/20部/10部の混合物)/ジアリル
フタレート樹脂(有機バインダー:ダイソー株式会社
製、『ダップS』)/ブチルカルビトールアセテートが
80部/20部/40部の混合物 *440℃焼結型、旭硝子社製、『ASF1920』、
平均粒径6.5μm **560℃焼結型、旭硝子社製、『ASF134
0』、平均粒径2.0μm
【0051】(焼成)レジストパターンとセラミックス
材料の両方を焼成するため、体積600リットルの焼成
炉を5℃/minの昇温速度でピーク温度520℃に設
定したメッシュベルト炉に毎分230リットルの空気を
送り込みながら、基板を通すことにより焼成を行って、
残っていた硬化レジストと有機ペースト中の有機成分を
焼失せしめると共に、上記セラミックス材料を基板上に
結着させてセラミックスパターンを形成せしめ、冷却
後、セラミックパターンの外観を目視で観察して焼成性
を以下のように評価した。 ○・・・ライン状のセラミックス微細構造物が面内に均
一にできかつ全面のガラス部が純白色。 △・・・ライン状のセラミックス微細構造物が面内に均
一にできラインの一部が灰色に変色した。 ×・・・基板上は灰色に変色しライン間に灰分が多量に
残った。
材料の両方を焼成するため、体積600リットルの焼成
炉を5℃/minの昇温速度でピーク温度520℃に設
定したメッシュベルト炉に毎分230リットルの空気を
送り込みながら、基板を通すことにより焼成を行って、
残っていた硬化レジストと有機ペースト中の有機成分を
焼失せしめると共に、上記セラミックス材料を基板上に
結着させてセラミックスパターンを形成せしめ、冷却
後、セラミックパターンの外観を目視で観察して焼成性
を以下のように評価した。 ○・・・ライン状のセラミックス微細構造物が面内に均
一にできかつ全面のガラス部が純白色。 △・・・ライン状のセラミックス微細構造物が面内に均
一にできラインの一部が灰色に変色した。 ×・・・基板上は灰色に変色しライン間に灰分が多量に
残った。
【0052】比較例4 実施例6において、金属過酸化物の添加を省略して感光
性樹脂組成物を調整した。かかる感光性樹脂組成物を用
いて実施例6と同様にしてセラミックパターン形成を行
い、同様に評価した。
性樹脂組成物を調整した。かかる感光性樹脂組成物を用
いて実施例6と同様にしてセラミックパターン形成を行
い、同様に評価した。
【0053】実施例7 実施例6において感光性樹脂組成物の調製の際に、ゼオ
ライト表面に白金を蒸着した白金系化合物(表面積10
0m2/g)0.5部を添加して同様に感光性樹脂組成
物を得て、焼成温度を同様に測定し、ピーク温度を51
0℃とした以外は同様にしてセラミックパターン形成し
同様に評価した。
ライト表面に白金を蒸着した白金系化合物(表面積10
0m2/g)0.5部を添加して同様に感光性樹脂組成
物を得て、焼成温度を同様に測定し、ピーク温度を51
0℃とした以外は同様にしてセラミックパターン形成し
同様に評価した。
【0054】比較例5 実施例7において、金属過酸化物の添加を省略して感光
性樹脂組成物を調整した。かかる感光性樹脂組成物を用
いて実施例6と同様にしてセラミックパターン形成を行
い、同様に評価した。
性樹脂組成物を調整した。かかる感光性樹脂組成物を用
いて実施例6と同様にしてセラミックパターン形成を行
い、同様に評価した。
【0055】実施例8 実施例6において感光性樹脂組成物の調製の際に使用す
る金属過酸化物を日産ガードラー触媒社製、『N−14
0』(過酸化銅と過酸化マンガンの混合物、ガス精製用
触媒、表面積150m2/g)に変更した以外は同様に
実施して同様に評価した。
る金属過酸化物を日産ガードラー触媒社製、『N−14
0』(過酸化銅と過酸化マンガンの混合物、ガス精製用
触媒、表面積150m2/g)に変更した以外は同様に
実施して同様に評価した。
【0056】実施例9 実施例6においてアクリル系共重合体を以下のものに変
更した以外は同様に実施して、同様に評価した。アクリル系共重合体 メチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート/2
−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸の共
重合割合が重量基準で30/30/20/20である共
重合体(酸価130mgKOH/g、ガラス転移点43
℃、重量平均分子量6.6万)
更した以外は同様に実施して、同様に評価した。アクリル系共重合体 メチルメタクリレート/n−ブチルメタクリレート/2
−ヒドロキシエチルメタクリレート/メタクリル酸の共
重合割合が重量基準で30/30/20/20である共
重合体(酸価130mgKOH/g、ガラス転移点43
℃、重量平均分子量6.6万)
【0057】比較例6 実施例9において、金属過酸化物の添加を省略して感光
性樹脂組成物を調整した。かかる感光性樹脂組成物を用
いて実施例6と同様にしてセラミックパターン形成を行
い、同様に評価した。
性樹脂組成物を調整した。かかる感光性樹脂組成物を用
いて実施例6と同様にしてセラミックパターン形成を行
い、同様に評価した。
【0058】実施例10 実施例6において有機ペーストを以下のものに変更し、
レジストパターン形成後に180℃、20分間の熱処理
をしてからセラミック材料の充填をし、ピーク温度を5
00℃にした以外は同様に実施して同様に評価した。セラミックス材料含有の無機ペースト ガラスパウダー(低温焼結ガラスフリット*/高温焼結
ガラスフリット**/酸化ジルコニウム/酸化チタン=
50部/10部/30部/10部の混合物)/水ガラス
(ケイ酸ナトリウム溶液:キシダ化学社製37%水溶
液)/精製水が70部/20部/20部の混合物 *440℃焼結型、旭硝子社製、『ASF1920』、
平均粒径6.5μm **560℃焼結型、旭硝子社製、『ASF134
0』、平均粒径2.0μm
レジストパターン形成後に180℃、20分間の熱処理
をしてからセラミック材料の充填をし、ピーク温度を5
00℃にした以外は同様に実施して同様に評価した。セラミックス材料含有の無機ペースト ガラスパウダー(低温焼結ガラスフリット*/高温焼結
ガラスフリット**/酸化ジルコニウム/酸化チタン=
50部/10部/30部/10部の混合物)/水ガラス
(ケイ酸ナトリウム溶液:キシダ化学社製37%水溶
液)/精製水が70部/20部/20部の混合物 *440℃焼結型、旭硝子社製、『ASF1920』、
平均粒径6.5μm **560℃焼結型、旭硝子社製、『ASF134
0』、平均粒径2.0μm
【0059】比較例7 実施例10において、金属過酸化物の添加を省略して感
光性樹脂組成物を調整した。かかる感光性樹脂組成物を
用いて実施例6と同様にしてセラミックパターン形成を
行い、同様に評価した。実施例6〜10、比較例4〜7
の評価結果を表1に示した。
光性樹脂組成物を調整した。かかる感光性樹脂組成物を
用いて実施例6と同様にしてセラミックパターン形成を
行い、同様に評価した。実施例6〜10、比較例4〜7
の評価結果を表1に示した。
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明の焼成用(感光性)樹脂組成物は
樹脂と金属過酸化物を含有しているため低温で焼成が可
能であり、焼成用感光性樹脂組成物として用いた場合、
セラミックスの隔壁を形成すると、未焼成樹脂が全くな
く、灰分もほどんどないセラミックパターンが形成でき
る。
樹脂と金属過酸化物を含有しているため低温で焼成が可
能であり、焼成用感光性樹脂組成物として用いた場合、
セラミックスの隔壁を形成すると、未焼成樹脂が全くな
く、灰分もほどんどないセラミックパターンが形成でき
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA00 AB16 AB17 AC01 AD01 BC14 BC32 BC42 CA01 CA18 CA22 CA28 CB13 CB14 CB43 CC20 EA08 FA03 FA17 FA29 FA39 2H096 AA25 AA27 BA05 BA20 CA16 EA02 GA08 HA01 HA30 JA04 4J002 AA001 BB001 BF021 BG001 BG021 DA117 DE056 DE076 DE086 DE096 DE106 DE116 DE136 DE156 FD206 GP03 5C027 AA09 5C040 GF18 GF19 JA20 JA22 KA07 KA14 KA16 MA23 MA26
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂と金属過酸化物を含有してなること
を特徴とする焼成用樹脂組成物。 - 【請求項2】 更に貴金属系化合物を含有してなること
を特徴とする請求項1記載の焼成用樹脂組成物。 - 【請求項3】 樹脂と金属過酸化物を含有してなること
を特徴とする焼成用感光性樹脂組成物。 - 【請求項4】 更に貴金属系化合物を含有してなること
を特徴とする請求項3記載の焼成用感光性樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項3あるいは4記載の焼成用感光性
樹脂組成物の層を基板上に形成した後、露光及び現像を
行い、該基板上に凹凸のレジストパターンを形成し、次
いで該レジストパターンの凹部にセラミック材料を充填
し、その後レジストパターンとセラミック材料の両方を
焼成し、セラミックの隔壁を形成することを特徴とする
セラミックパターン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26786799A JP2001089671A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 焼成用樹脂組成物、焼成用感光性樹脂組成物及びセラミックパターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26786799A JP2001089671A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 焼成用樹脂組成物、焼成用感光性樹脂組成物及びセラミックパターン形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001089671A true JP2001089671A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17450744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26786799A Pending JP2001089671A (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 焼成用樹脂組成物、焼成用感光性樹脂組成物及びセラミックパターン形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001089671A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2013146239A1 (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-03 | 東レ株式会社 | 感光性導電ペーストおよび導電性配線付き基板の製造方法 |
WO2016132814A1 (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-25 | 綜研化学株式会社 | 焼成ペースト用樹脂組成物および焼成ペースト |
WO2020183637A1 (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 互応化学工業株式会社 | 焼成用スラリー組成物、グリーンシート、グリーンシートの製造方法、焼結体の製造方法、及び積層セラミックコンデンサの製造方法 |
US12049428B2 (en) | 2019-03-13 | 2024-07-30 | Goo Chemical Co., Ltd. | Baking slurry composition, green sheet, method for manufacturing green sheet, method for manufacturing sintered product, and method for manufacturing monolithic ceramic capacitor |
-
1999
- 1999-09-22 JP JP26786799A patent/JP2001089671A/ja active Pending
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