JP2001089570A - アルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシリコーン網状構造物の製造方法及びそれから製造した製品 - Google Patents

アルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシリコーン網状構造物の製造方法及びそれから製造した製品

Info

Publication number
JP2001089570A
JP2001089570A JP2000273975A JP2000273975A JP2001089570A JP 2001089570 A JP2001089570 A JP 2001089570A JP 2000273975 A JP2000273975 A JP 2000273975A JP 2000273975 A JP2000273975 A JP 2000273975A JP 2001089570 A JP2001089570 A JP 2001089570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
polymer
component
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000273975A
Other languages
English (en)
Inventor
James Steven Tonge
スティーブン トンジュ ジェームズ
Gary Allen Vincent
アレン ビンセント ゲイリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JP2001089570A publication Critical patent/JP2001089570A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/06Preparatory processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/42Block-or graft-polymers containing polysiloxane sequences

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高アルコキシル化度のアルコキシル化樹脂−
ポリマーオルガノシリコーン網状構造物の製造。 【解決手段】 (I)(A)(i)も2個以上のヒドロ
キシ基を含有するシリコーンポリマー、(ii)2個以上
のヒドロキシ基を含有する有機ポリマー又は(iii)
(i)及び(ii)の混合物から選ばれた成分、(B)M
Qオルガノシリコーン樹脂、(C)アルコキシシラン並
びに(D)塩基触媒を含む混合物を反応させる工程並び
に(II)(I)の生成物に(E)中和剤を添加する工程
からなる、アルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシリ
コーン網状構造物の製造方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1種
の、少なくとも2個のヒドロキシ基を含むシリコーンポ
リマー、少なくとも1種の、少なくとも2個のヒドロキ
シ基を含む有機ポリマー又はそれらの混合物、MQオル
ガノシリコーン樹脂、少なくとも1個のアルコキシシラ
ン及び触媒量の塩基触媒からなる混合物を反応させるこ
と並びにその生成物に中和剤を添加することによるアル
コキシル化樹脂−ポリマーオルガノシリコーン網状構造
物の製造方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】MQオルガノシリコーン樹脂は米国特許
第2,676,182号に開示されている方法によって
製造することができる。MQ樹脂はシリケートの酸加水
分解、続くトリアルキルハロシラン又はヘキサメチルジ
シロキサンとの反応による末端閉塞によって製造され
る。従って、MQ樹脂は実験式: 〔R3 SiO1/2 a 〔R2 SiO2/2 b 〔RSiO
3/2 c 〔SiO4/2d (式中、Rはメチル又はOH基であり、そしてa,b,
c及びdは0又は正数値であるが、a+b+c+d=1
であり、0≦(b+c)≦0.2でありそしてa:(b
+c+d)の比が0.3〜1.0の間である)によって
記載される。
【0003】MQ樹脂は非常にしばしば、2,200〜
7,000の数平均分子量、Mnを有し、一般に溶液で
販売されている。Mnが2,200未満のとき、樹脂は
水溶液から取り出すか否かに拘わらず液体の特性を保有
している。Mnが7,000を超えるとき樹脂は好まし
い芳香族溶媒中で比較的不溶性である。同様に、a:
(b+c+d)の比が0.3未満のとき、Mnは一般に
7,000超であり、比が1.0を超えるときには、M
nは一般に2,200未満である。
【0004】当業者は、シリケート加水分解産物をトリ
アルキルハロシラン又はヘキサメチルジシロキサンで末
端閉塞すると、樹脂がそれに付随した相当量の残留−O
H基(しばしば、残留シラノールと称する)を有するこ
とを認識するであろう。このようなシラノール基はT単
位として適切に命名される。この樹脂をヘキサメチルジ
シラザンと更に反応させることにより残留シラノールの
量が減少することは当業界で公知である。従って、本明
細書で使用する用語「MQ樹脂」はまた、相当量の残留
シラノール基または減少した残留シラノールを有する樹
脂を含む。
【0005】MQシリコーン樹脂に付随する残留シラノ
ール基の僅かに1部が立体的に障害を受けていないと考
えられ、従って更なる反応が可能であることは公知であ
る。従来技術は従って、それによって得ることができる
アルコキシ官能基の程度が、立体的に障害を受けていな
い残留シラノールの濃度によって決定される点で、制限
されてきた。
【0006】一般にDaudt らの教示に従って製造される
MQ樹脂は、しばしば「ベンゼン可溶性」であると記載
される。実際は、このような樹脂はまた、キシレン及び
トルエンを含む多くの芳香族溶媒中に可溶である。しか
しながら、米国特許第5,324,806号に教示され
ているように、MQ樹脂を噴霧乾燥した粉末の形態で得
ることも当業界で公知である。
【0007】MQ樹脂は種々の用途を有する。これらは
しばしば、シリコーン感圧接着剤及びゴムの製造に於い
て、シリコーン液体とブレンドされる。このような製造
に於いて、シリコーン液体と樹脂とを、この樹脂及び液
体の両方に付随する官能基と反応する架橋化合物で架橋
されることが知られている。しばしば、この樹脂に付随
する立体的に障害を受けていない残留シラノール基は、
官能基として機能する。しかしながら、樹脂をジメチル
ビニルクロロシランで処理することによって、官能基、
例えばビニルを導入することも知られている。
【0008】それらの多様な反応性のために、それらが
MQ樹脂の定義に適合するか否かに関らず、アルコキシ
ル化オルガノシリコーン樹脂は、前記の感圧接着剤のよ
うなシリコーン最終製品の合成に於ける中間材料として
特に有用である。
【0009】アルコキシ官能基は、樹脂をアルコール
と、チタン酸テトラブチルのような触媒の存在下に反応
させることによってMQ樹脂に与えられてきた。しかし
ながら、この方法によるアルコキシル化は、達成できる
アルコキシル化度が、5〜6モル%に過ぎない点で幾ら
か制限される。この制限は、アルコキシ部位の分子内縮
合を含む競争反応に起因すると信じられる。
【0010】MQ樹脂へのアルコキシ官能基の導入は、
アルコキシシラン及び樹脂上の立体的に障害を受けてい
ない残留シラノール基との間の反応を利用する二つの他
の公知の方法によって達成されてきた。当業者は、この
二つの反応が、一般的にそれぞれ縮合及び交換と呼ばれ
ていることを認めるであろう。縮合反応に於いて、樹脂
とシランとの間のSi−O−Si結合の生成の際に、ア
ルコールが作られる。交換反応に於いて、シラン上のア
ルコキシ基及び樹脂上のヒドロキシ基の直接置換が生じ
る。両方の反応は、一般的に、チタン酸テトラブチルの
ような触媒の存在下に実施される。このアプローチの欠
点は、また、達成できるアルコキシル化の制限された程
度である。
【0011】米国特許第5,837,784号には、触
媒量の塩基触媒の存在下にMQ樹脂をアルコキシシラン
と反応させることによって製造されるアルコキシル化オ
ルガノシリコーン樹脂が開示されている。更に、このア
ルコキシシランには、これもそのようにして製造された
アルコキシル化オルガノシリコーン樹脂の構造の中に含
有される、アルキル、アルケニル、アリール、アリール
アルキル、エポキシ、エーテル、アルキルアミド、アル
キルアミンのような多数の有機基が含有されてよいこと
が開示されている。しかしながら、少なくとも2個のヒ
ドロキシ基を含有するシリコーンポリマー、少なくとも
1種の、少なくとも2個のヒドロキシ基を含有する有機
ポリマー又はこれらの混合物が、本発明の方法で使用で
きることはどこにも開示されていない。
【0012】カルボキシ官能性アクリレートとエポキシ
官能性シリコーンとの反応は開示されている。例えば、
米国特許第4,558,082号には、テトラアルキル
ウレア、テトラアルキルグアニジン又はこれらの混合物
から選択された触媒の存在下に、エポキシ官能性シロキ
サンとアクリル酸、置換アクリル酸又はこれらの混合物
とを反応させることからなる、アクリル官能性ポリシロ
キサン組成物の製造方法が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、アルコキシ官
能基をオルガノシリコーン樹脂−ポリマー網状構造物の
中に含有させる方法であって、樹脂−ポリマー網状構造
物のアルコキシル化度が制限されない方法を提供するこ
とが非常に望ましい。
【0014】本発明は、アルコキシル化樹脂−ポリマー
オルガノシリコーン網状構造物の製造方法及びそれによ
って製造される製品を提供する。
【0015】従って、本発明の目的は、先行技術の方法
と比較したとき、より高いアルコキシル化度を得ること
ができる、アルコキシル化オルガノシリコーン樹脂−ポ
リマー網状構造物の製造方法を提供することである。
【0016】本発明の更に他の目的は、MQ樹脂、少な
くとも2個のヒドロキシ基を含有するシリコーンポリマ
ー、少なくとも1種の、少なくとも2個のヒドロキシ基
を含有する有機ポリマー又はこれらの混合物及びアルコ
キシシランを利用することができる、アルコキシル化オ
ルガノシリコーン樹脂−ポリマー網状構造物の製造方法
を提供することである。
【0017】追加の所望の有機基を、アルコキシ基と一
緒に本発明のアルコキシル化オルガノシリコーン樹脂−
ポリマー網状構造物の中に含有させることができること
が、本発明の方法の特徴である。
【0018】本発明のアルコキシル化オルガノシリコー
ン樹脂−ポリマー網状構造物の数平均分子量Mn及び重
量平均分子量Mwを、出発MQ樹脂のものよりも小さく
できることが、本発明の方法の更に他の特徴である。
【0019】
【課題を解決するための手段】第一の態様に於いて、本
発明は(I)(A)(A)(i)少なくとも1種の、少
なくとも2個のヒドロキシ基を含むシリコーンポリマ
ー、(A)(ii)少なくとも1種の、少なくとも2個の
ヒドロキシ基を含む有機ポリマー及び(A)(iii)
(A)(i)及び(A)(ii)の混合物から選ばれる成
分、(B)MQオルガノシリコーン樹脂、(C)少なく
とも1種のアルコキシシラン並びに(D)触媒量の塩基
触媒を含む混合物を反応させる工程並びに(II)(I)
の生成物に(E)中和剤を添加する工程を含んでなるア
ルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシリコーン網状構
造物の製造方法を提供する。
【0020】本明細書で使用する用語「樹脂−ポリマ
ー」は、分子構造が三次元網状構造物中に配置され、そ
して線状構造を含有するシリコーン組成物を記載し、そ
して水性ポリマー種(hydric polymeric species)が結
合して、隣接樹脂粒子へのグラフト又は結合を形成する
球状樹脂種を示す。
【0021】本発明の目的のための「反応させること」
は、成分及び任意の任意成分を単純に混合すること又は
成分及び任意の任意成分の混合物を、室温よりも高い温
度、好ましくは50℃超の温度、更に好ましくは、50
〜150℃の温度で加熱することを示す。
【0022】
【発明の実施の形態】成分(A)(i)のシリコーンポ
リマーは、少なくとも2個のヒドロキシ基を有するが、
3個のヒドロキシ基(トリオール)又はそれ以上のヒド
ロキシ基を有することはできず、線状、分枝状、環状及
びこれらの組み合わせであってよく、線状構造物が好ま
しい。成分(A)(i)は好ましくはヒドロキシ末端ポ
リジオルガノシロキサンである。有機置換基は、炭素数
1〜20の一価の炭化水素基であり、このヒドロキシ末
端ポリジオルガノシロキサンの粘度は、典型的に10〜
60,000mm2 /sである。一価の炭化水素基は、メ
チル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル
及びデシルのようなアルキル基、シクロヘキシルのよう
なシクロ脂肪族基、フェニル、トリル及びキシリルのよ
うなアリール基、ベンジル及びフェニルエチルのような
アラルキル基並びにビニル、アリル、メタリル、ブテニ
ル、ヘキセニル、オクテニル、シクロヘキセニル及びス
チリルのようなオレフィン系炭化水素基によって例示さ
れる。アルケニル基は好ましくは末端が不飽和である。
有機置換基がメチルであることが非常に好ましい。ま
た、一価の炭化水素基は、フッ素、塩素又は臭素のよう
なハロゲンで置換された少なくとも1個のその水素原子
を有する上記の任意の一価の炭化水素基であってよく、
これらの一価の炭化水素基は、CF3 CH2 CH2 −及
びC4 9 CH2 CH2−によって例示される。各有機
置換基は、所望により同じか又は異なっていてよい。好
ましくは、成分(A)(i)は、式HO−(Me2 Si
O)n −H(式中、Meはメチルを示し、nはヒドロキ
シ末端ポリジメチルシロキサンの粘度を10〜60,0
00mm2 /sにするような値を有する)を有するヒドロ
キシ末端ポリジメチルシロキサンである。
【0023】少なくとも2個の−OH基を有するシリコ
ーンポリマーの2種又はそれ以上の異なった種類の組み
合わせを、成分(A)(i)として使用することもでき
る。従って、成分(A)(i)は、少なくとも2種の1
0〜60,000mm2 /sの粘度を有するヒドロキシ末
端ポリジメチルシロキサンの組み合わせを含む。2種又
はそれ以上のヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサンの
組み合わせを使用するとき、これらは混合物の形態であ
ってもよく又は別々の成分として含有されていてもよ
い。
【0024】成分(A)(ii)の有機ポリマーは、少な
くとも2個のヒドロキシ基を有するが、3個のヒドロキ
シ基(トリオール)又はそれ以上のヒドロキシ基を有す
ることはできず、線状、分枝状、環状及びこれらの組み
合わせであってよく、線状構造物が好ましい。成分
(A)(ii)は、ポリブチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリエチレングリコール−プロピレン
グリコールコポリマー及びポリエチレングリコール−ポ
リブチレングリコールコポリマーによって例示される。
好ましくは、成分(A)(ii)はポリブチレングリコー
ルである。
【0025】また、成分(A)は、(A)(i)と
(A)(ii)との混合物であってもよい。成分(A)
(i)のシリコーンポリマー及び成分(A)(ii)の有
機ポリマーは、それらの好ましい態様を含めて、前記し
た通りである。(A)(i)と(A)(ii)との混合物
を使用する場合は、一般的に、アルコキシル化樹脂−ポ
リマーオルガノシロキサン網状構造物の用途に依存し
て、1:99〜99:1の(A)(i)の(A)(ii)
に対する重量比で使用することができる。
【0026】本発明の目的のために、1〜99重量%の
成分(A)を使用することができる。該重量%は、配合
物の全重量基準である。
【0027】成分(B)のシリコーン樹脂は、R3 Si
1/2(M)及びSiO4/2(Q)単位(式中、Rは官能性
又は非官能性有機基である)から本質的になる高分子ポ
リマーである。このような単位は、それぞれ慣例的にM
及びQ単位と呼ばれている。当業者は、このような樹脂
に、限定された数の、それぞれ慣例的にD及びT単位と
呼ばれているR2 SiO2/2 及びRSiO3/2 シロキシ
単位が含有されていてよいことを認めるであろう。一般
的に、用語「MQ樹脂」は、T及びD単位の量が、平均
で20モル%を越えないオルガノシリコーン樹脂を記載
するのに使用される。従って、主としてM及びQから本
質的になるオルガノシリコーン樹脂は、しばしばMQ樹
脂と呼ばれる。
【0028】本発明の方法に於いて、好ましくは成分
(B)は、実験式: 〔R3 SiO1/2 a 〔R2 SiO2/2 b 〔RSiO
3/2 c 〔SiO4/2d (式中、各Rは独立に、メチル基又はヒドロキシル基で
あり、そしてa,b,c及びdはゼロ又は正数値である
が、a+b+c+d=1であり、0≦(b+c)≦0.
2であり、そしてa:(b+c+d)の比は0.3:1
〜1:1である)を有するMQオルガノシリコーン樹脂
である。
【0029】前記のように、MQ樹脂は限定された数の
D及びT単位を含んでいてよい。従って、パラメーター
a,b,c及びdの値は、D及びT単位の数が、シロキ
シ単位の数の20%を越えないように、前記したように
限定する。
【0030】更に、上記の限定は、M単位の数が、D,
T及びQ単位の数の合計の少なくとも0.3倍より大き
くなくてはならないことを指定する。M単位のD,T及
びQ単位の合計に対する比は、樹脂の分子量に対して反
比例している。従って、M:(D+T+Q)の比が1:
1より大きいときMQ樹脂は、固体よりも液体として多
く挙動する。従って、この比が1:1を越えるとき、樹
脂のMnは一般的に2,200より小さい。逆に、この
比が0.3より小さいとき、Mnは一般的に7,700
を越え、樹脂は芳香族溶媒中のその溶解性を失う。
【0031】本発明の目的のために、1〜99重量%の
MQオルガノシリコーン樹脂(B)を使用することがで
きる。この重量%は、配合物の全重量基準である。
【0032】本発明の成分(C)は、少なくとも1種の
アルコキシシランである。このアルコキシシランは、実
験式R1 x Si(OR2)(4-x) (式中、xは1,2又は
3であり、R1 は独立に、アルキル基、アルケニル基、
アリール基、アリールアルキル基、エポキシ基、エーテ
ル基、アルキルアミド基、アルキルアミン基、アクリル
オキシ基及びメタクリルオキシ基から選択され、そして
2 は炭素数1〜6のアルキル基である)を有する化合
物によって例示される。入手性、コスト及び反応性のた
め、メトキシシラン及びエトキシシランが最も好まし
い。
【0033】成分(C)にテトラアルコキシシランが含
まれていないことに注目することが重要である。テトラ
メトキシシランのような純粋のテトラアルコキシシラン
が、(D)塩基触媒の存在下に成分(B)のMQ樹脂と
反応したとき、この系は取り扱いにくい沈澱物を生成す
る傾向を有していたことが見出された。テトラアルコキ
シシランを使用すると、分子間縮合及び結合が促進さ
れ、不溶性高分子量に至ると推測される。しかしなが
ら、当業者は、モノ−、ジ−又はトリアルコキシシラン
と組み合わせて限定された量のテトラアルコキシシラン
を使用することは、このような含有が許容できない量の
取り扱いにくい沈澱物に至る範囲を除いて、本発明の実
施で特に排除されないことを認めるであろう。
【0034】成分(C)、アルコキシシランを使用し
て、アルコキシ基に加えて、他の基群をMQ樹脂の構造
の中に導入できることに注目することも重要である。ア
ルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、エ
ポキシ、エーテル、アルキルアミド、アルキルアミンか
ら独立に選択されるこのような基を、MQ樹脂の中に含
有させることができる。
【0035】R1 のアルキル基は、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシ
ル、ドデシル及びオクタデシルによって例示される。R
1 のアルケニル基は、ビニル、アリル、プロペニル、ブ
テニル、ペンテニル及びヘキセニルによって例示され
る。R1 のアリール基は、フェニル、トリル及びキシリ
ルによって例示される。R1 のアラルキル基は、ベンジ
ル及びフェニルエチルによって例示される。
【0036】R1 のエポキシ基は、1,2−エポキシエ
チル、2,3−エポキシプロピル、3,4−エポキシブ
チル、5,6−エポキシヘキシル、9,10−エポキシ
デシル、グリシドキシメチル、α−グリシドキシエチ
ル、β−グリシドキシエチル、α−グリシドキシプロピ
ル、β−グリシドキシプロピル、γ−グリシドキシプロ
ピル、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ル、3−(3,4−エポキシシクロヘキシル)プロピル
及び3,4−エポキシシクロヘキシルブチルによって例
示される。
【0037】R1 のエーテル基は、式−R3 OR4 を有
する基によって例示される。この式に於いて、R3 は、
エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、トリメ
チレン、2−メチルトリメチレン、ペンタメチレン、ヘ
キサメチレン、3−エチル−ヘキサメチレン、オクタメ
チレン、デカメチレン、−CH2(CH3)CH−、−CH
2 CH(CH3)CH2 −若しくは−(CH2)18−のよう
なアルキレン基、シクロヘキシレンのようなシクロアル
キレン基、フェニレンのようなアリーレン基またはベン
ジレンのような二価の炭化水素基の組み合わせである。
適当なアルキレン基の例には、−CH2 CH2 CF2
2 CH2 CH2 −によって例示される、1個又はそれ
以上の水素原子が、フッ素、塩素又は臭素のようなハロ
ゲンによって置換された任意のアルキレン基が含まれ
る。好ましくは、R3 はアルキレン基である。R4 は、
メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチ
ル若しくはデシルのようなアルキル基、シクロヘキシル
のようなシクロ脂肪族基、フェニル、トリル若しくはキ
シリルのようなアリール基、ベンジル若しくはフェニル
エチルのようなアラルキル基又はビニル、アリル、メタ
リル、ブテニル、ヘキセニル、オクテニル、シクロヘキ
セニル若しくはスチリルのようなアルケニル基である。
アルケニル基は好ましくは末端が不飽和である。また、
4 は、フッ素、塩素又は臭素のようなハロゲンで置換
された、その水素原子の少なくとも1個を有する上記の
アルキル基であってよく、これらの一価の炭化水素基
は、CF3CH2 CH2 −及びC4 9 CH2 CH2
によって例示される。好ましくはR 4 は、アルキル基又
はアルケニル基である。
【0038】R1 のアルキルアミン基は、アミノエチル
及びアミノエチルアミノプロピルによって例示される。
【0039】アクリルオキシ基はγ−アクリルオキシメ
チル、γ−アクリルオキシエチル及びγ−アクリルオキ
シプロピルによって例示される。
【0040】メタクリルオキシ基はγ−メタクリルオキ
シメチル、γ−メタクリルオキシエチル及びγ−メタク
リルオキシプロピルによって例示され、γ−アクリルオ
キシプロピル及びγ−メタクリルオキシプロピルが好ま
しい。
【0041】R2 のアルキル基は、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシルによって例示さ
れ、メチルが好ましい。
【0042】成分(C)に特に好ましいアルコキシシラ
ンには、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキ
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルジメチルエトキシシラン、2−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン及
びアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシランが含
まれる。
【0043】また、成分(C)は、上記のアルコキシシ
ランの全ての2種又はそれ以上の組み合わせであっても
よい。好ましい組み合わせは、メチルトリメトキシシラ
ンとジメチルジメトキシシランとの組み合わせ、メチル
トリメトキシシランとアミノエチルアミノプロピルトリ
メトキシシランとの組み合わせ又はメチルトリメトキシ
シランと2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシランとの組み合わせによって例示され
る。
【0044】本発明の目的のために、1〜99重量%の
アルコキシシラン(C)を使用することができる。この
重量%は、配合物の全重量基準である。
【0045】成分(A),(B)及び(C)の量に関し
て、当業者は、日常的な実験によって、成分(A),
(B)及び(C)の重量%を変化させることによって、
本明細書の実施例に記載したもの以外の応用で有用な材
料に達することができる。
【0046】本発明の成分(D)は、触媒量の塩基触媒
(basic catalyst)を含む。適当な塩基触媒には、これ
らに限定されないが、NaOH,KOH,NaOC
3 ,LiOH、カリウム第三級ブトキシド、LiOC
3 ,KOCH3 、ナトリウムシラノレート(sodium s
ilanolate)及びエタノールアミン、テトラブチルアンモ
ニウムフルオリドのようなアミンが含まれる。アミン
は、本発明の反応を触媒する機能を果たすであろうが、
残りの上記の塩基触媒に比較したとき顕著に速度が遅い
ことに注目すべきである。
【0047】本明細書で使用する用語「触媒量」は、本
発明の反応を予定の所望の速度で進行させるような触媒
の量である。勿論、触媒の触媒量は、あるものは他のも
のよりも一層有効であるので、塩基触媒の種類に依存す
るであろう。本発明の目的のために、0.001〜1
0.0重量%の塩基触媒(D)を使用することが好まし
く、0.01〜1.0重量%を使用することが非常に好
ましい。この重量%は、配合物の全重量基準である。
【0048】本発明の好ましい態様に於いて、反応工程
(I)は還流条件下で実施する。この反応は室温条件で
進行することが知られているが、反応速度は高温で加速
することが当該技術分野で公知である。MQ樹脂は、芳
香族溶媒中に溶解するので、直接的に反応させることが
できる。本発明のひとつの態様に於いて、揮発物トラッ
プを使用し、これは次いで芳香族溶媒とアルコール(意
図的に導入されるか又は反応中に発生するかに拘わら
ず)を、アルコキシル化樹脂から実質的に分離する。
【0049】中和工程(II)は酢酸によって例示される
酸のような(E)中和剤を、工程(I)の後で、反応混
合物に添加することによって容易に実施される。固体二
酸化炭素は、全ての過剰なものが蒸気の形で反応混合物
から簡単に逃げるので、これに関して特に有用である。
他の有用な中和剤には、酢酸及びクロロシランが含まれ
る。塩基が完全に中和されるようにするために、十分量
の成分(E)中和剤を添加しなくてはならない。一般的
に、100%過剰の中和剤、好ましくは酢酸を添加す
る。
【0050】本発明の方法は、更に、硬化触媒を工程
(II)の生成物に添加することからなっていてよい。こ
の硬化触媒は好ましくは、有機スズ化合物、有機チタネ
ート化合物及びキレート化チタン化合物から選択され
る。有機スズ化合物は、カルボン酸第一スズ及び二カル
ボン酸二有機スズによって例示される。カルボン酸第一
スズは、オクタン酸第一スズ、2−エチルヘキサン酸第
一スズ、ネオデカン酸第一スズ、イソオクタン酸第一ス
ズ、イソデカン酸第一スズ及び2,2−ジメチルデカン
酸第一スズによって例示される。二カルボン酸二有機ス
ズは、二酢酸ジブチルスズ、二ラウリン酸ジブチルス
ズ、二オクタン酸ジブチルスズ及び二ラウリン酸ジメチ
ルスズによって例示される。
【0051】有機チタネート化合物は、チタン酸テトラ
ブチル、チタン酸テトライソプロピル、チタン酸テトラ
メチル及びチタン酸テトラオクチルのようなチタン酸テ
トラアルキルによって例示される。キレート化チタン化
合物は、ジイソプロポキシチタン ビス−(エチルアセ
トアセトネート)、ジイソプロポキシチタン ビス−
(メチルアセトアセトネート)、ジイソプロポキシチタ
ン ビス−(アセチルアセトネート)、ジブトキシチタ
ン ビス−(エチルアセトアセトネート)及びジメトキ
シチタン ビス−(メチルアセトアセトネート)によっ
て例示される。好ましくは、硬化触媒は、チタン酸テト
ラアルキルであり、チタン酸テトラブチルが特に好まし
い。
【0052】本発明の目的のために、成分(A)+
(B)+(C)+(D)+(E)100重量部当たり、
0.001〜10.0重量部の硬化触媒を使用すること
が好ましく、成分(A)+(B)+(C)+(D)+
(E)100重量部当たり、0.5〜5.0重量部を使
用することが非常に好ましい。
【0053】本発明の方法は、更に、工程(II)の生成
物に接着促進剤を添加することからなる。この接着促進
剤は、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの
ようなエポキシシラン、アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン及
びメチルトリメトキシシランからなる混合物を反応させ
ることによって得られる生成物並びにγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン及びヒドロキシル末端閉塞
ポリメチルビニルシロキサンのようなエポキシシランの
組み合わせによって例示される。
【0054】この接着促進剤は、工程(II)の後の任意
の時点で添加することができ、硬化触媒無しに又は硬化
触媒を添加する前若しくは添加した後に添加することが
でき又は硬化触媒と接着促進剤との混合物として添加す
ることができる。
【0055】本発明の目的のために、成分(A)+
(B)+(C)+(D)+(E)100重量部当たり、
0.5〜10.0重量部の接着促進剤を使用することが
好ましく、成分(A)+(B)+(C)+(D)+
(E)100重量部当たり、1.0〜5.0重量部を使
用することが非常に好ましい。
【0056】成分(C)が、メチルトリメトキシシラン
によって例示されるアルキル官能性トリアルコキシシラ
ンであるとき、本発明の方法は更に、工程(II)の生成
物をモノ−有機アルコールと、エステル交換反応触媒の
存在下に反応させることからなる。モノ−有機アルコー
ルは、ヒドロキシアルキルビニルエーテル及びヒドロキ
シアルキルアクリレートによって例示される。ヒドロキ
シアルキルビニルエーテルは、ヒドロキシエチルビニル
エーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル及びヒドロ
キシルヘキシルビニルエーテルによって例示され、ヒド
ロキシアルキルアクリレートは、ヒドロキシメタクリレ
ート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、
ヒドロキシプロピルメタクリレート、プロピレングリコ
ールモノメタクリレート及びヒドロキシブチルアクリレ
ートによって例示される。好ましくは、このモノ−有機
アルコールは、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル及
び4−ヒドロキシブチルアクリレートから選択され、4
−ヒドロキシブチルビニルエーテルが特に好ましい。
【0057】エステル交換反応触媒は、好ましくは、有
機スズ化合物、有機チタネート化合物及びキレート化チ
タン化合物から選択される。有機スズ化合物は、カルボ
ン酸第一スズ及び二カルボン酸二有機スズによって例示
される。カルボン酸第一スズは、オクタン酸第一スズ、
2−エチルヘキサン酸第一スズ、ネオデカン酸第一ス
ズ、イソオクタン酸第一スズ、イソデカン酸第一スズ及
び2,2−ジメチルデカン酸第一スズによって例示され
る。二カルボン酸二有機スズは、二酢酸ジブチルスズ、
二ラウリン酸ジブチルスズ、二オクタン酸ジブチルスズ
及び二ラウリン酸ジメチルスズによって例示される。
【0058】有機チタネート化合物は、チタン酸テトラ
ブチル、チタン酸テトライソプロピル、チタン酸テトラ
メチル及びチタン酸テトラオクチルのようなチタン酸テ
トラアルキルによって例示される。
【0059】キレート化チタン化合物は、ジイソプロポ
キシチタン ビス−(エチルアセトアセトネート)、ジ
イソプロポキシチタン ビス−(メチルアセトアセトネ
ート)、ジイソプロポキシチタン ビス−(アセチルア
セトネート)、ジブトキシチタン ビス−(エチルアセ
トアセトネート)及びジメトキシチタン ビス−(メチ
ルアセトアセトネート)によって例示される。好ましく
は、エステル交換反応触媒は、チタン酸テトラアルキル
であり、チタン酸テトラブチルが特に好ましい。
【0060】放射線硬化性モノ−有機アルコールは、工
程(I)の混合物の一部であってよく又は工程(I)の
後であるがエステル交換反応触媒の前に添加することが
でき又はエステル交換反応触媒を添加した後に添加する
ことができ又はエステル交換反応触媒とモノ−有機アル
コールとの混合物として添加することができる。
【0061】本発明の目的のために、成分(A)+
(B)+(C)+(D)+(E)100重量部当たり、
5.0〜30重量部のモノ−有機アルコール化合物を使
用することが好ましく、成分(A)+(B)+(C)+
(D)+(E)100重量部当たり、10〜20重量部
を使用することが非常に好ましい。
【0062】本発明の目的のために、成分(A)+
(B)+(C)+(D)+(E)100重量部当たり、
0.001〜10.0重量部のエステル交換反応触媒を
使用することが好ましく、成分(A)+(B)+(C)
+(D)+(E)100重量部当たり、0.5〜5.0
重量部を使用することが非常に好ましい。
【0063】成分(C)がエポキシ官能性アルコキシシ
ランであるとき、本発明の方法は、更に、(II)の生成
物を、(a)アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマル酸のような不飽和カルボン酸によっ
て例示される有機酸及び(b)その好ましい態様を含め
て前記したような塩基触媒からなる混合物と反応させる
工程からなる。この混合物は、更に、トルエンのような
溶媒及びフェノチアジンのような安定剤を含む。好まし
くは、成分(a)はアクリル酸又はメタクリル酸であ
る。好ましくは、成分(a)は、混合物中に、(II)の
生成物100重量部当たり1〜10重量部存在し、成分
(b)は、混合物中に、(II)の生成物100重量部当
たり0.01〜10重量部、好ましくは、(II)の生成
物100部当たり1部存在する。
【0064】第二の態様に於いて、本発明はまた、
(I)(A)(A)(i)少なくとも1種の、少なくと
も2個のヒドロキシ基を含有するシリコーンポリマー、
(A)(ii)少なくとも1種の、少なくとも2個のヒド
ロキシ基を含有する有機ポリマー及び(A)(iii)
(A)(i)及び(A)(ii)の混合物から選択された
成分、(B)少なくとも1種のアルコキシシラン並びに
(C)触媒量の塩基触媒を含有する混合物を反応させる
工程、(II)(I)の生成物を、(D)MQオルガノシ
リコーン樹脂と反応させる工程並びに(III)(II)の生
成物に(E)中和剤を添加する工程からなる、アルコキ
シル化樹脂−ポリマーオルガノシリコーン網状構造物の
製造方法に関する。
【0065】これらのシリコーンポリマー、有機ポリマ
ー、アルコキシシラン、塩基触媒、MQオルガノシリコ
ーン樹脂及び中和剤は、それらの好ましい態様及び量を
含めて、前記した通りである。
【0066】第三の態様に於いて、本発明はまた、
(I)(A)少なくとも1種のアルコキシシラン、
(B)触媒量の塩基触媒及び(C)MQオルガノシリコ
ーン樹脂を含有する混合物を反応させる工程、(II)
(I)の生成物に(D)中和剤を添加する工程並びに
(III)(II)の生成物に、(E)(E)(i)少なくと
も1種の、少なくとも2個のヒドロキシ基を含有するシ
リコーンポリマー、(E)(ii)少なくとも1種の、少
なくとも2個のヒドロキシ基を含有する有機ポリマー及
び(E)(iii)(E)(i)及び(E)(ii)の混合物
から選択された成分を添加する工程からなる、アルコキ
シル化樹脂−ポリマーオルガノシリコーン網状構造物の
製造方法に関する。
【0067】これらのアルコキシシラン、塩基触媒、M
Qオルガノシリコーン樹脂、中和剤、シリコーンポリマ
ー及び有機ポリマーは、それらの好ましい態様及び量を
含めて、前記した通りである。
【0068】本発明のアルコキシル化樹脂−ポリマーオ
ルガノシリコーン網状構造物は、種々の用途を有してい
る。これは、例えば、耐熱皿被覆、落書き防止被覆、付
着物剥離被覆、建築用被覆、シーラント、電子ポッティ
ング及びカプセル詰めに使用することができる。これら
はシリコーン接着剤の製造、ゴムの製造に使用すること
ができ、特に、反応の間に、シラン上エポキシ、ビニル
エーテル、アクリレート又はメタクリレート官能基が存
在するとき、放射線硬化性組成物中で有用である。次い
で、これらのエポキシ官能性−、アルケニルオキシ官能
性−又はアクリルオキシ官能性アルコキシル化触媒−ポ
リマーオルガノシリコーン網状構造物を、光開始剤と組
み合わせて、放射線硬化性シリコーン組成物を製造する
ことができる。
【0069】
【実施例】ポリマー1は、25℃で55,000mm2
sの粘度を有するヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサ
ンポリマーを示す。ポリマー2は、25℃で50,00
0 mPa・sの粘度を有するヒドロキシ末端ポリジメチル
シロキサンポリマーを示す。
【0070】ポリマー3は、25℃で2,000mm2
sの粘度を有するヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサ
ンポリマーを示す。ポリマー4は、25℃で100mm2
/sの粘度を有するヒドロキシ末端ポリジメチルシロキ
サンポリマーを示す。
【0071】ポリマー5は、25℃で75mm2 /sの粘
度を有するヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサンポリ
マーを示す。ポリマー6は、25℃で41mm2 /sの粘
度を有するヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサンポリ
マーを示す。
【0072】樹脂1は、0.75:1のモル比で、本質
的に(CH3)3 SiO1/2 単位及びSiO2 単位からな
るMQオルガノシリコーン樹脂の72重量%キシレン溶
液を示す。
【0073】樹脂2は、0.65:1のモル比で、本質
的に(CH3)3 SiO1/2 単位及びSiO2 単位からな
るMQオルガノシリコーン樹脂の61.6重量%キシレ
ン溶液を示す。
【0074】樹脂3は、0.75:1のモル比で、本質
的に(CH3)3 SiO1/2 単位及びSiO2 単位からな
るMQオルガノシリコーン樹脂の74重量%キシレン溶
液を示す。
【0075】エポキシシランは、2−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(コネチ
カット州ダンバリー(Danbury, Conn.)のOSiスペシ
ャルティーズ社(OSi Specialties)から入手できるSilq
uest(商標)A186シラン)を示す。MTMは、メチ
ルトリメトキシシランを示す。NaOMeは、ナトリウ
ムメトキシドを示す。
【0076】接着促進剤は、アミノプロピルトリメトキ
シシラン、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン及
びMTMからなる混合物を反応させることによって製造
された接着促進剤を示す。
【0077】例1 撹拌機及びディーン・シュタルク(Dean-Stark)トラッ
プを取り付けた三ツ口丸底フラスコに、416gの樹脂
1、162gのポリマー1、110gのMTM並びに6
gの、25gの1−アミノ−2−プロパノール、0.5
のNaOMe及び4.5gの乾燥メタノールから製造し
た触媒溶液を添加した。この溶液を105〜110℃で
2時間加熱した。この時間の間に、28.1gの揮発物
をディーン・シュタルクトラップ内に捕集した。固体C
2 の片を添加して、塩基を中和した。この反応生成物
を、150℃で、1時間5〜10mmHgで脱気した(devo
latilized)。この脱気した液体に、3gのチタン酸テト
ラブチル(以下、TBTとして示す)及び3gの接着促
進剤の溶液を添加した。150℃で、この生成物を同量
の水に注いだ。この接着剤とポリプロピレン、ポリカー
ボネート又はガラスとから、引張接着(TA)試験サン
プルを作った。このサンプルを、製造して40日後に試
験した。この試験サンプルには、2個の基体の1×3イ
ンチ片を結合する接着剤の1/4×1/4×2インチ片
が含まれている。
【0078】例2 406gの樹脂2、150gのポリマー1、40gのM
TM並びに6gの例1に記載したアミン/NaOMe触
媒溶液を使用した以外は、例1で使用したものと同じ実
験条件を使用した。反応物を105℃で1時間加熱し、
その間に6gの揮発物が捕集された。例1からの1.5
gのTBT及び1.5gの接着促進剤の溶液を添加し
た。引張接着(TA)試験サンプルを作成し、36日後
に試験した。例1及び例2からの結果を、下記の表1に
示す。
【0079】
【表1】
【0080】例3 208gの樹脂、81gのポリマー2、80gのPhS
i(OMe)3、0.5gの乾燥メタノール中の10%N
aOMeを100℃で45分間加熱した以外は、例1で
使用したものと同じ実験条件を使用した。反応物を10
5℃で1時間加熱し、その間に8.5mLの揮発物が捕集
された。固体CO2 の片を添加し、その後、150℃で
1時間5〜10mmHgで脱気した。例1からの1.5gの
TBT及び1.5gの接着促進剤の溶液を添加した。T
A試験サンプルを作成し、38日後に試験した。生成物
は、150℃で低粘度及び乳白色であった。
【0081】基体 TA値(kPa) ガラス 827 ポリカーボネート 848 ポリプロピレン 972 全てのTAサンプルは凝集破壊した。
【0082】例4 416gの樹脂1、15gのポリマー2、80gのMe
2 Si(OMe)2、1gの乾燥メタノール中の10%N
aOMeを100℃で1時間加熱した以外は、例1で使
用したものと同じ実験条件を使用した。この時点で、7
5gのMTM及び128gのポリマー1を添加した。反
応物を100℃で1時間加熱した。1gのNaOMe
を、反応時間の半分の過程で添加した。1時間後に、5
0g以上のMTMを、更に30分間加熱しながら添加し
た。固体CO2 の片を添加し、その後、150℃で1時
間5〜10mmHgで脱気した。3gのTBTの溶液を添加
し、TA試験サンプルを作成し、38日後に試験した。
【0083】基体 TA値(kPa) ガラス 813 ポリカーボネート 262 ポリプロピレン 765 全てのサンプルは凝集破壊した。
【0084】例5 例1と同じ実験装置内で、403gの樹脂3を、1gの
25重量%NaOMeと共に50gのMTMに添加し、
100℃で1時間過熱した。この時点で、触媒を、固体
CO2 の片でクエンチした。この溶液に、0.5gの接
着促進剤及び180gのポリマー1を添加した。次い
で、この溶液を脱気して、動的機械的分析(DMA)に
よって決定したとき12,000mm2 /sの粘度の液体
を得た。
【0085】例6 ポリマー1を2回に分けて、即ち、熟成工程の間に90
g及び固体CO2 で触媒をクエンチした後90gを添加
した以外は、ここでは例5に於けるものと同じ実験装置
及び生成物比を使用した。脱気した後、DMAにより1
1,000mm2/sの物質が得られた。
【0086】例7 樹脂/シラン塾生工程を17時間行い、その後クエンチ
及びポリマー1の添加を行った以外は、例5を繰り返し
た。脱気で、この物質はDMAにより7,000mm2
sの粘度を有していた。
【0087】例8 403gの樹脂3及び50gのMTMの溶液を100℃
で加熱し、次いで、2.5mLのt−BuOH中の1モル
濃度K−t−OBuと一緒にした。100℃での加熱を
1時間続け、17gの揮発物が捕集された。CO2 の片
を添加し、0.5gのアミノプロパノール及び180g
のポリマー1を添加した。150℃/1時間/5mmHgで
の脱気は成功であった。次いで、3gのTBT及び3g
の接着促進剤の溶液を添加した。この硬化した生成物
は、等価のNaOMe生成物よりも軟質で、より粘着性
であった。
【0088】例9 100gのMTM、403gの樹脂3及び1gの、メタ
ノール中のLiHOH2 Oの10%溶液を、100℃で
1時間、ディーン・シュタルクトラップの下で加熱し、
23gの揮発物を捕集した。CO2 の片を添加し、0.
5gのアミノプロパノール及び180gのポリマー1を
添加した。次いで、3gのTBT及び3gの接着促進剤
の溶液を150℃で添加し、得られた接着剤は非常に粘
稠であったが注ぐことは可能であり、これは、NaOM
e等価材料よりも遥かに高い粘度を有していた。
【0089】例10 表2の材料を、例1で使用した実験設定を使用して製造
し、全ての材料を添加し、70℃で1時間過熱した。次
いで、この溶液を酢酸で中和し、濾過し、150℃で1
時間5mmHgで脱気した。グラムでの使用した材料の量
を、表2に示す。
【0090】
【表2】
【0091】例11 100gのポリマー5、30gの樹脂3及び2gのメタ
ノール中の25重量%NaOMeを添加した。これに、
ヘキサメチルジシロキサンとMTMとの1:1モル比の
溶液(これは、予め酸と混合して、部分トリメチルシリ
ル末端閉塞したMTM種を得た)を添加した。最後に、
10gのアミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラ
ンを添加し、この混合物を80℃に加熱した。加熱する
と、濁った混合物は透明になり、均一な液体を得た。触
媒を1gの酢酸でクエンチし、その後濾過し、ストリッ
プして、低粘度のアミノ官能性樹脂を得た。
【0092】例12 樹脂3、エポキシシラン、少なくとも1種のヒドロキシ
ル末端ポリジメチルシロキサンポリマー及び2gのメタ
ノール中の25重量%NaOMeを表3に記載したレベ
ルで、撹拌機及び還流凝縮器を取り付けた三ツ口丸底フ
ラスコ中で混合することによって、数種のエポキシ樹脂
ポリマー網状構造物を製造した。この混合物を80℃で
4時間加熱し、その後、1gの酢酸を添加した。次い
で、この液体を濾過し、150℃で1時間5mmHgでスト
リップした。最終生成物の粘度を表3に記載する。
【0093】
【表3】
【0094】例13 50gの樹脂3、50gのポリマー4、25gのエポキ
シシラン及び50gのMTMを使用した以外は、例12
と同じ実験手順を使用して、49mm2 /sの粘度を有す
る材料を得た。
【0095】例14 放射線硬化に適した材料を、二つの別個の方法によって
製造した。例7A,7B及び7Cに於いて、少なくとも
1種のヒドロキシル末端ポリジメチルシロキサンポリマ
ー、MQ樹脂、MTM及びメタノール中の0.2pts N
aOMeを、80℃で3時間加熱した。得られた樹脂−
ポリマー網状構造物を、0.1部の酢酸で中和した。次
いで、樹脂−ポリマー網状構造物のメトキシ官能基を、
エステル交換反応で、100ppm のチタン酸テトラブチ
ル(TBT)を使用してHBVE(ヒドロキシブチルビ
ニルエーテル)と反応させた。例7Dは、少なくとも1
種のヒドロキシル末端ポリジメチルシロキサンポリマ
ー、MQ樹脂、MTM及びHBVEを一つのポットで一
緒にし、そして0.1部のメタノール中のNaOMeを
使用して、樹脂を熟成し、SiOHを縮合し、そしてア
ルコールをエステル交換した点で異なっている。全ての
サンプルを、非揮発物含有量が98.5%より高くなる
まで、150℃及び5mmHg(665Pa)真空で真空スト
リップした。MQ樹脂の量、MTM量、ポリマー種類、
ポリマー量及びHBVE量を表5に示す。
【0096】
【表4】
【0097】例15 上記の例に於いて、樹脂−ポリマー網状構造物の線状ポ
リマーは、ヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサンポリ
マーの分子量を変化させることによって得た。しかしな
がら、PDMSポリマーに代えて有機ジオールを使用し
て、樹脂ポリマー網状構造物を製造することが可能であ
る。表5に、エポキシ官能性樹脂−有機ポリマー網状構
造物を製造する際に使用した材料の種類及び量を示す。
各例に於いて同じ手順を使用し、有機ジオール、エポキ
シシラン及び0.2部のメタノール中の25%NaOM
eを、80℃で30分間加熱し、この時点で8gの樹脂
3を添加し、更に4時間80℃で加熱した。この溶液
を、0.1部の酢酸で中和し、濾過し、真空ストリップ
した。その結果を表5に示す。
【0098】
【表5】
【0099】例16 100gの、例12で製造したオルガノシリコーン網状
構造物を10gのアクリル酸及び1gのテトラメチルグ
アニジン(TMGA)と混合することによって、アクリ
レート組成物を製造した。この混合物を、100gのト
ルエン中で16時間100℃で加熱した。サンプルはゲ
ル化した。
【0100】触媒として、TMGAの代わりにトリフル
オロメタンスルホン酸を使用することによって、第二の
アクリレート組成物を製造した。アクリレート組成物
は、100gの、例12で製造したオルガノシリコーン
網状構造物を5gのアクリル酸及び0.1gのトリフル
オロメタンスルホン酸と混合し、次いでこの混合物を8
0℃で16時間加熱することによって製造した。このサ
ンプルもゲルになった。
【0101】100gの、例12で製造したオルガノシ
リコーン網状構造物を5gのアクリル酸及び0.1gの
テトラブチルアンモニウムフルオリド(触媒)と、メタ
ノール中の200ppm のフェノチアジン(アクリレート
のための安定剤)を含有する100gのトルエン中で混
合することによって、シリコーンアクリレートを得た。
この混合物を80℃で16時間加熱し、その後ロートバ
ップ上で80℃及び10mmHgでストリップした。次に、
上記で製造したシリコーンアクリレートを98重量%及
びDarocure(商標)1173(ニューヨーク州テリータ
ウン(Terrytown, N.Y.)のチバ・ガイギー社(Ciba Gei
gy) からの2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
−プロパン−1−オン)を2重量%含有する放射線硬化
性シリコーン組成物を、ヒュージョンHバルブUVラン
プの下を通過したとき紙基体上の固体被覆に硬化させ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲイリー アレン ビンセント アメリカ合衆国,ミシガン 48640,ミッ ドランド,ブロック クリーク ロード 3121

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)(A)(A)(i)少なくとも1
    種の、少なくとも2個のヒドロキシ基を含むシリコーン
    ポリマー、(A)(ii)少なくとも1種の、少なくとも
    2個のヒドロキシ基を含む有機ポリマー及び(A)(ii
    i)(A)(i)及び(A)(ii)の混合物から選ばれる
    成分、(B)MQオルガノシリコーン樹脂、(C)少な
    くとも1種のアルコキシシラン並びに(D)触媒量の塩
    基触媒を含む混合物を反応させる工程並びに (II)(I)の生成物に(E)中和剤を添加する工程を
    含んでなるアルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシリ
    コーン網状構造物の製造方法。
  2. 【請求項2】 成分(A)が成分(A)(i)であり、
    そして成分(A)(i)が、少なくとも1種の、式HO
    −(Me2 SiO) n−H(式中、Meはメチルを示
    し、nはヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサンの粘度
    が10〜60,000mm2 /sであるような値である)
    を有するヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサンである
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 成分(A)が成分(A)(ii)であり、
    成分(A)(ii)が、ポリブチレングリコール、ポリプ
    ロピレングリコール、ポリエチレングリコール−プロピ
    レングリコールコポリマー及びポリエチレングリコール
    −ポリブチレングリコールコポリマーから選択される請
    求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 成分(B)が実験式: 〔R3 SiO1/2 a 〔R2 SiO2/2 b 〔RSiO
    3/2 c 〔SiO4/2d (式中、各Rは独立に、メチル基又はヒドロキシル基で
    あり、そしてa,b,c及びdは0又は正数値である
    が、a+b+c+d=1であり、0≦(b+c)≦0.
    2であり、そしてa:(b+c+d)の比は0.3:1
    〜1:1である)を有するMQオルガノシリコーン樹脂
    である請求項1又は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 (C)が、実験式R1 x Si(OR2)
    (4-x) (式中、xは1,2又は3であり、R1 は独立
    に、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリール
    アルキル基、エポキシ基、エーテル基、アルキルアミド
    基、アルキルアミン基、アシルオキシ基及びメタクリル
    オキシ基から選ばれ、そしてR2 は炭素数1〜6のアル
    キル基である)を有する化合物である請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 (C)がメチルトリメトキシシラン、ジ
    メチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
    ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、2
    −(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
    キシシラン及びアミノエチルアミノプロピルトリメトキ
    シシランから選択される請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 (C)がメチルトリメトキシシランとジ
    メチルジメトキシシランとの組み合わせ、メチルトリメ
    トキシシランとアミノエチルアミノプロピルトリメトキ
    シシランとの組み合わせ及びメチルトリメトキシシラン
    と2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリ
    メトキシシランとの組み合わせから選択される請求項1
    に記載の方法。
  8. 【請求項8】 (D)がNaOH,KOH,NaOCH
    3 ,LiOH、カリウム第三級ブトキシド、LiOCH
    3 ,KOCH3 、シラノール酸ナトリウム、エタノール
    アミン及びテトラブチルアンモニウムフルオリドから選
    択される請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 方法が硬化触媒を工程(II)の生成物に
    添加する工程を更に含む請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 方法が接着促進剤を工程(II)の生成
    物に添加する工程を更に含む請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 方法が接着促進剤を工程(II)の生成
    物に添加する工程を更に含む請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 (C)がメチルトリメトキシシランで
    あり、方法が工程(II)の生成物を、4−ヒドロキシブ
    チルビニルエーテル又は4−ヒドロキシブチルアクリレ
    ートから選択されたモノ−有機アルコールと、エステル
    交換反応触媒の存在下に反応させる工程を更に含む請求
    項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 (I)(A)(A)(i)少なくとも
    1種の、少なくとも2個のヒドロキシ基を含むシリコー
    ンポリマー、(A)(ii)少なくとも1種の、少なくと
    も2個のヒドロキシ基を含む有機ポリマー及び(A)
    (iii)(A)(i)及び(A)(ii)の混合物から選ば
    れる成分、(B)MQオルガノシリコーン樹脂、(C)
    触媒量の塩基触媒を含む混合物を反応させる工程、 (II)(I)の生成物を(D)MQオルガノシリコーン
    樹脂と反応させる工程並びに (III)(II)の生成物に(E)中和剤を添加する工程 を含んでなるアルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシ
    リコーン網状構造物の製造方法。
  14. 【請求項14】 (I)(A)少なくとも1種のアルコ
    キシシラン、(B)触媒量の塩基触媒及び(C)MQオ
    ルガノシリコーン樹脂を含む混合物を反応させる工程、 (II)(I)の生成物に(D)中和剤を添加する工程並
    びに (III)(II)の生成物に(E)(E)(i)少なくとも
    1種の、少なくとも2個のヒドロキシ基を含むシリコー
    ンポリマー、(E)(ii)少なくとも1種の、少なくと
    も2個のヒドロキシ基を含む有機ポリマー及び(E)
    (iii)(E)(i)及び(E)(ii)の混合物から選ば
    れる成分を添加する工程 を含んでなるアルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシ
    リコーン網状構造物の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1,13又は14に記載の方法
    によって製造された製品。
JP2000273975A 1999-09-08 2000-09-08 アルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシリコーン網状構造物の製造方法及びそれから製造した製品 Withdrawn JP2001089570A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US39156799A 1999-09-08 1999-09-08
US09/391567 1999-09-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001089570A true JP2001089570A (ja) 2001-04-03

Family

ID=23547117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000273975A Withdrawn JP2001089570A (ja) 1999-09-08 2000-09-08 アルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシリコーン網状構造物の製造方法及びそれから製造した製品

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP1083195A1 (ja)
JP (1) JP2001089570A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100639639B1 (ko) * 2003-01-23 2006-11-01 전남대학교산학협력단 고무 화합물의 인장강도를 향상시키는 둥지 실리카
US7147634B2 (en) 2005-05-12 2006-12-12 Orion Industries, Ltd. Electrosurgical electrode and method of manufacturing same
US8814861B2 (en) 2005-05-12 2014-08-26 Innovatech, Llc Electrosurgical electrode and method of manufacturing same
JP5161875B2 (ja) 2006-06-09 2013-03-13 ダウ・コーニング・コーポレイション 無溶媒固体mq樹脂の調製方法
EP3645640B1 (en) * 2017-06-26 2024-03-06 Dow Silicones Corporation Silicone-polyether copolymer, method of preparing same, and sealant comprising same
CN107603226A (zh) * 2017-11-02 2018-01-19 湖南航天三丰科工有限公司 一种自适应绝缘防水材料及其使用方法和用途
WO2019090456A1 (en) * 2017-11-07 2019-05-16 Wacker Chemie Ag An anti-graffiti coating composition
CN112430329B (zh) * 2020-11-27 2022-11-22 成都博达爱福科技有限公司 一种合成丙烯酰氧基mq硅树脂的方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5858519A (ja) * 1981-10-03 1983-04-07 Nippon Contact Lens Seizo Kk コンタクトレンズ
JP3614958B2 (ja) * 1995-11-29 2005-01-26 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 室温硬化性シリコーンエラストマー組成物
US5837784A (en) * 1996-06-12 1998-11-17 Dow Corning Corporation Method of making alkoxylated organosilicone resins and the resins produced thereby

Also Published As

Publication number Publication date
EP1083195A1 (en) 2001-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8455603B2 (en) Process for the preparation of amine-amide-functional siloxanes
JP5342830B2 (ja) 光硬化性オルガノポリシロキサン組成物
EP0850998B1 (en) Method for making rubber-modified rigid silicone resins and composites produced therefrom
KR101811449B1 (ko) 오르가노폴리실메틸렌실록산 조성물 및 이의 경화물
US5830950A (en) Method of making rubber-modified rigid silicone resins and composites produced therefrom
US9006358B2 (en) Compositions of resin-linear organosiloxane block copolymers
CA2499186C (en) Fast moisture curing and uv-moisture dual curing compositions
JP5960843B2 (ja) アルコキシシリル−エチレン基末端オルガノシロキサンポリマーの製造方法、室温硬化性組成物及びその硬化物である成形物
WO2008047892A1 (en) Curable polyorganosiloxane composition
KR101877153B1 (ko) 한정된 반응성의 반응성 작용기를 지닌 알콕시 기 함유 실리콘
EP0714936B1 (en) Organosilicon compounds and low temperature curing organosiloxane compositions containing same
US6140444A (en) Catalyst system, process, and silicone compositions
KR102095187B1 (ko) 수지-선형 유기실록산 블록 공중합체의 조성물
JP3263177B2 (ja) エポキシ基含有シリコーンレジンおよびその製造方法
CN1522271A (zh) 液态烷氧基甲硅烷基官能的硅氧烷树脂,其制备方法,及可固化硅氧烷树脂组合物
KR100344475B1 (ko) 오가노실록산화합물
JP2001089570A (ja) アルコキシル化樹脂−ポリマーオルガノシリコーン網状構造物の製造方法及びそれから製造した製品
JP6319168B2 (ja) 縮合反応生成物の製造方法、該縮合反応生成物を含有する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物の製造方法
KR20230108289A (ko) 2-파트 축합 경화성 실리콘 조성물 및 이의 적용
JPH08231939A (ja) 接着性ポリオルガノシロキサン組成物
TWI794401B (zh) 可室溫固化有機聚矽氧烷組成物及電氣/電子設備
KR20030001465A (ko) 전 부피에 걸친 경화가 향상된 경화성 실리콘 조성물
JP3835914B2 (ja) 室温硬化性ポリオルガノシロキサン組成物
US8524933B2 (en) Beta-ketoester group-containing organopolysiloxane compound

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204