JP2001089516A - 石油樹脂及びその製造方法 - Google Patents
石油樹脂及びその製造方法Info
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Abstract
スファルト舗装用途、粘着剤用途における各々の加工性
及び性能に優れた石油樹脂を提供する。 【解決手段】JIS K−2207(1991)に従っ
て測定した軟化点が50〜200℃、ポリスチレンを標
準物質としゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した
重量平均分子量が500〜5000であり、かつその
5.0gを内径5cmの平底容器に入れ250℃で1時
間加熱溶融した際の重量減少率が3%以下の石油樹脂を
製造し、用いる。
Description
びその製造方法に関する。更に詳しくは、従来の石油樹
脂に比べて臭気が低減し、特にアスファルト舗装用途、
粘着剤用途における各々の加工性及び性能に優れた石油
樹脂及びその製造方法に関するものである。
る各種留分を原料油として得られる炭化水素樹脂は、一
般に石油樹脂と呼ばれている。この石油樹脂は、各種の
溶媒や樹脂等、他の物質との相溶性に優れている。また
石油樹脂は、粘着性、接着性、耐水性、耐薬品性、電気
絶縁性に優れている。このような特長により、石油樹脂
は、接着剤、粘着剤、インキ、アスファルト等、各産業
分野で幅広く利用されている。
アスファルトとスチレン・ブタジエン・スチレン・ブロ
ック共重合体(以下、SBSという)等ゴム系物質など
を配合ベースとする混合物に、改質剤として石油樹脂が
添加される。また、粘着テープ用途においては、例えば
天然ゴム、スチレン・イソプレン・スチレン・ブロック
共重合体(以下、SISという)、SBS等のゴム系物
質に粘着付与剤として石油樹脂が配合されている。
スファルトの場合においては、舗装道路の轍掘れ性の指
標となる60℃針入度を改良(低減)するためには樹脂
の軟化点や分子量を過剰に高くしなければならず、そう
した場合にはアスファルトやゴム等との相溶性が低下し
て改質に必要な混練が長時間となり、生産性を低下させ
るという課題を有していた。また改質時の臭気低減も課
題となっていた。
樹脂は、耐熱接着性を改良するためには樹脂の軟化点や
分子量を過剰に高くしなければならず、そうした場合に
はゴム等との相溶性が低下して塗工(コーティング)性
が劣るという課題を有していた。また塗工(コーティン
グ)時の臭気低減も課題となっていた。
樹脂に比べて臭気が低減し、特にアスファルト舗装用
途、粘着剤用途における各々の加工性及び性能に優れた
石油樹脂を提供することを目的とする。
を解決すべく石油樹脂について鋭意検討した結果、本発
明を完成するに至った。
7(1991)に従って測定した軟化点が50〜200
℃、ポリスチレンを標準物質としゲル浸透クロマトグラ
フィーにより測定した重量平均分子量が500〜500
0であり、かつその5.0gを内径5cmの平底容器に
入れ250℃で1時間加熱溶融した際の重量減少率が3
%以下であることを特徴とする石油樹脂に関するもので
ある。
掘れ性改良と同時に改質時間の短縮化を可能とするもの
である。また粘着剤での耐熱接着性改良と同時に良好な
塗工(コーティング)性を可能とするものである。
として、−20℃〜280℃の沸点範囲を有する、石油
類の分解あるいは精製の際に得られる各種の不飽和炭化
水素を含有する原料油を、重合反応させる石油樹脂の製
造工程において、樹脂回収工程に際し、有機溶媒を更に
添加して未反応原料油及び/又は有機溶媒を蒸留するこ
とを特徴とする製造方法が挙げられる。
7(1991)に従って測定した軟化点が50〜200
℃、ポリスチレンを標準物質としゲル浸透クロマトグラ
フィーにより測定した重量平均分子量が500〜500
0であり、かつその5.0gを内径5cmの平底容器に
入れ250℃で1時間加熱溶融した際の重量減少率が3
%以下であることを特徴とする石油樹脂である。
又は重量平均分子量が500より小さい場合、特にアス
ファルト舗装用途での轍掘れ改良効果が小さく好ましく
ない。また石油樹脂の軟化点が200℃より高い場合、
又は重量平均分子量が5000より大きい場合、特に粘
着剤用途での相溶性が低下するため好ましくない。
れ250℃で1時間加熱溶融した際の重量減少率が3%
を越える石油樹脂は、従来の石油樹脂に比べて臭気の低
減効果が小さく、特にアスファルト舗装用途及び粘着剤
用途における各々の加工性及び性能における改良効果が
小さいため、好ましくない。
方法としては、例えば5.0gの石油樹脂を内径5cm
の平底皿に入れ、250℃で1時間ギヤオーブン中に静
置する方法が挙げられる。250℃下での石油樹脂は溶
融して低粘度の液体状になっているため、ギヤオーブン
中の換気流量は溶融石油樹脂の液面を乱さない程度に調
節することが好ましい。石油樹脂を入れる容器は、25
0℃での加熱処理に耐え重量変化の無いものであれば材
質に制限はないが、例えばアルミニウム箔製の平底円形
カップ等が使用できる。ここで比表面積が変化すると樹
脂重量減少率も変化してしまうため、重量減少率の測定
においては上記の条件にそろえることが必要である。
%テトラヒドロフラン溶液(n−トリデカンを0.6重
量%含む)を水素炎イオン化検出器ガスクロマトグラフ
で分析した際の検出ピーク面積の比率が次式を満足する
ことを特徴とする石油樹脂が好ましい。
/(n−トリデカン検出ピーク面積)≦0.20 ガスクロマトグラフ分析による上式の検出ピーク面積の
比率は、臭気の低減効果、アスファルト舗装用途及び粘
着剤用途における各々の加工性及び性能改良効果等を考
慮すると、0.20以下が好ましい。
的な測定条件については、例えば検出部は水素炎イオン
化検出器(FID)、インジェクション部及びディテク
ター部を250℃設定とし、液相ジメチルシリコン(O
V−1)のキャピラリーカラム(内径0.32mm、長
さ60m)を使用、キャリアーの窒素ガス圧を250k
Pa、初期カラム温度50℃で樹脂溶液0.2μlを注
入して分析開始、50℃で3minホールド、10℃/
minでカラム昇温、250℃で10minホールド、
終了といった条件で分析可能である。ここで内部標準と
するn−トリデカンの沸点が約230℃であるため、カ
ラム温度は最終的に230℃以上に昇温される設定でG
C分析を行うことが好ましい。また検出ピーク感度の設
定は、n−トリデカンの検出ピークがチャート上で振り
切れない程度に設定することが好ましい。
(株)島津製作所製ガスクロマトグラフGC−14Bが
使用できる。また検出ピークの出力機器として、例えば
(株)島津製作所製クロマトパック C−R6Aが使用
できる。
類の熱分解あるいは精製の際に得られる沸点範囲の留分
である。この留分は、大きく2種類に分けられ、炭素原
子数5を主成分とする留分と炭素原子数9を主成分とす
る留分からなる。
は、例えばペンタン、1−ペンテン、2−ペンテン、メ
チルブテン、ペンタジエン、イソプレン、シクロペンタ
ン、シクロペンテン、シクロペンタジエン等の炭化水素
化合物が含まれる。
しては、例えばスチレン、α,β−メチルスチレン、エ
チルベンゼン、プロピルベンゼン、トリメチルベンゼ
ン、ビニルトルエン、インデン、メチルインデン、ジシ
クロペンタジエン、ナフタレン等の炭化水素化合物が含
まれる。
も、あるいは2種以上の混合物としても用いることがで
きる。
装用途としては、改質速度や針入度の改良効果がより大
きい石油樹脂を得られやすい点から、炭素原子数9を主
成分とする不飽和炭化水素留分が好ましい。特に好まし
くは、ビニルトルエン、インデン、メチルインデン等が
挙げられる。
着性の改良効果がより大きい石油樹脂を得られやすい点
から、炭素原子数5を主成分とする不飽和炭化水素留分
あるいは炭素原子数5の主成分と炭素原子数9の主成分
との混合の不飽和炭化水素留分が挙げられる。
ては、一般的にフリーデルクラフツ型触媒が使用でき
る。フリーデルクラフツ型触媒としては、例えば三塩化
アルミニウム、三臭化アルミニウム、三沸化硼素あるい
はその錯体等が挙げられる。特に三沸化硼素の錯体が好
ましく、例えばエチルエーテル、フェノール、ブチルエ
ーテル、ブチルアルコール、メチルアルコール等との錯
体が挙げられる。
類、原料油留分の組み合わせ、重合温度、重合時間など
によっても異なるが、一般に単量体である不飽和炭化水
素類100重量部に対して、約0.01〜10重量(w
t)%の範囲が選択できる。
化水素類、例えばペンタン、シクロペンタン、エチルベ
ンゼン、プロピルベンゼン、トリメチルベンゼンなど
を、そのまま重合溶媒として用いることができる。
℃の範囲が選択でき、また重合時間としては一般に約
0.1〜10時間の範囲が選択できる。
として、上記の原料油と触媒による重合の後、アルカリ
性水溶液等により洗浄され、その後の樹脂回収工程に際
し、有機溶媒を更に添加して未反応原料油及び/又は有
機溶媒を蒸留する方法が挙げられる。さらに好ましく
は、樹脂回収工程に際し、未反応原料油を蒸留して石油
樹脂を回収した後に有機溶媒を添加して樹脂を溶解して
から有機溶媒を蒸留(再蒸留)する方法が挙げられる。
ン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカ
ン、トリデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチ
ルベンゼン、プロピルベンゼン、トリメチルベンゼン、
クメン、ブチルベンゼン、ジプロピルベンゼン、1,4
−ジオキサン、テトラヒドロフラン、フルフラール、ブ
チルグリシジルエーテル、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ケロシンなどの他、
混合溶媒である石油系の各種炭化水素溶剤や各種潤滑油
等が挙げられる。これら有機溶媒を単品でも、あるいは
2種以上の混合物としても、いずれの場合でも用いるこ
とができる。列挙した有機溶媒の中では、テトラヒドロ
フランや石油系炭化水素溶剤など、比較的沸点の低い溶
媒の方が再蒸留に要する熱量や時間を低減できるため好
ましい。
溶解物が均一となりやすく蒸留に要する時間が長くなり
すぎない点から、得られる石油樹脂100重量部に対し
1重量部〜200重量部の添加量が好ましい。
媒の種類にもよるが、減圧蒸留でない場合は溶媒が残留
しにくく樹脂が熱劣化を受けにくい150℃〜350℃
の範囲が好ましく、より好ましくは、200℃〜300
℃の範囲である。また減圧蒸留の場合は、溶媒の種類や
減圧の程度に従い蒸留温度を低減することができる。
脂の種類や量、有機溶媒の種類や添加量にもよるが、溶
媒が残留しにくく樹脂が熱劣化を受けにくい0.5時間
〜10時間の範囲が好ましく、より好ましくは、1〜5
時間の範囲である。
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。なお、樹脂の評価方法は以下の方法に
よって行った。
測定した。
用いて測定した。
0) (3)改質アスファルト物性評価 ・改質条件 ストレートアスファルト 60/80 80重量% SBS 10重量% 石油樹脂 10重量% この配合物の改質には、特殊機化工業(株)製T.K.
ホモミクサーM型を用い、温度190℃、回転数800
0rpmで15min撹拌を行った。
フォロジー観察を行い、撹拌開始から相転換が起こるま
でに要する時間を計測し、これを改質時間とした。
試験(官能試験)により、○(良好)、△(やや不
良)、×(不良)の三段階で評価した。
での針入度を測定した。
を用い、周波数10Hzで測定した動的弾性率を用い
た。
ら順に、○(良好)、△(やや不良)、×(不良)の三
段階として評価した。
グ)性 基材;背面シリコン処理クラフト紙 塗工(コーティング);ドクターブレード20μm 乾燥;60℃、30min 粘着テープの調製時の塗工(コーティング)性を目視で
観察し、塗工(コーティング)膜がより均一でムラのな
い状態から順に、○(良好)、△(やや不良)、×(不
良)の三段階で評価した。さらに塗工(コーティング)
時の臭気を、人の臭覚による試験(官能試験)により、
○(良好)、△(やや不良)、×(不良)の三段階で評
価した。また乾燥後の粘着テープは、23℃、55%R
H環境下で24時間以上状態調節を行った後、接着性評
価に供した。
5cm×2.5cm)となるよう、圧着荷重2kgにて
粘着テープを接着させる。ステンレス板と粘着テープを
水平面に対して垂直方向となるよう、またステンレス板
が上で粘着テープが下にくるよう、ステンレス板を固定
する。下方の粘着テープの非接着部分に1kgの荷重を
かける。(接着面に引張剪断力がはたらく方向に荷重を
かける。) 荷重をかけたら直ちに環境温度60℃の雰囲気下にサン
プル全体を入れ(時間計測開始)、粘着テープがステン
レス板からずり落ちるまでの時間を計測する。落下する
までの時間が長いほど、耐熱性が良好である。
〜260℃の沸点範囲を有する留分100重量部に、フ
リーデルクラフツ型触媒として三沸化硼素フェノール錯
体を0.6wt%、連鎖移動剤としてフェノールを2.
0wt%加えて40℃で3時間重合した後、苛性ソーダ
水溶液で触媒を除去し、油相の未反応油を蒸留して樹脂
(A)を得た。
−,p−)キシレン40重量部を室温で加えて溶解し、
200℃で1時間、再度蒸留を行い、混合キシレンを留
去して樹脂(B)を得た。樹脂(B)の軟化点は155
℃、重量平均分子量(Mw)は1450であった。
平底アルミカップに入れ、内温250℃に調整したギヤ
オーブン中に静置した。加熱1時間後に樹脂をオーブン
から取り出し、樹脂重量を測定したところ4.94gに
減少しており、樹脂の重量減少率は1.2%であった。
ロフラン(以下、THFと記す)6gに樹脂(B)4g
を溶解させ試料とした(n−トリデカン含有量は試料溶
液の0.6重量%)。液相ジメチルシリコン(OV−
1)のキャピラリーカラム(内径0.32mm、長さ6
0m)を取り付けたFID検出の(株)島津製作所製ガ
スクロマトグラフ GC−14Bにおいて、キャリアー
である窒素ガス圧を250KPa、インジェクション部
及びディテクター部を250℃設定、試料注入量0.2
μl、試料注入後のカラム温度設定を50℃×3min
ホールド、10℃/minで昇温、250℃×10mi
nホールドという条件で測定を行った。測定記録は
(株)島津製作所製クロマトパック C−R6Aを用い
て検出ピーク面積の算出を行った。この測定結果におい
て、石油樹脂由来の検出ピーク面積は、溶媒であるTH
Fと内部標準であるn−トリデカンの各検出ピーク面積
以外のすべての検出ピーク面積の合計とした。その結
果、(石油樹脂由来の検出ピーク面積の合計)/(n−
トリデカン検出ピーク面積)=0.08であった。
トアスファルトを80重量(wt)%、エニケム(株)
製SBS T−6302を10wt%、実施例1の石油
樹脂(B)10wt%からなる混合物を原料として、前
記の改質アスファルト物性評価の記載にしたがって各種
の評価を行い、その結果を表1に示した。
化水素溶剤である日本石油(株)製ミネラルスピリット
40重量部を室温で加えて溶解し、240℃で1時間、
再度蒸留を行い、ミネラルスピリットを留去して樹脂
(C)を得た。樹脂(C)の評価は実施例1の樹脂
(B)と同様に行い、その結果を表1に示した。
化水素溶剤である日本石油(株)製ミネラルスピリット
40重量部を室温で加えて溶解し、200℃で1時間、
再度蒸留を行い、ミネラルスピリットを留去して樹脂
(D)を得た。樹脂(D)の評価は実施例1の樹脂
(B)と同様に行い、その結果を表1に示した。
性体(0−,m−,p−)が混合したジ−isoプロピ
ルベンゼン40重量部を室温で加えて溶解し、240℃
で1時間、再度蒸留を行い、ジ−isoプロピルベンゼ
ンを留去して樹脂(E)を得た。樹脂(E)の評価は実
施例1の樹脂(B)と同様に行い、その結果を表1に示
した。
w)は1420であった。樹脂(A)を実施例1の樹脂
(B)と同様に評価し、その結果を表1に示した。
〜280℃の沸点範囲を有する留分100重量部を原料
油として用いた以外は、実施例1の樹脂(A)と同様に
して重合、洗浄、蒸留を行い、樹脂(F)を得た。樹脂
(F)の評価は実施例1の樹脂(B)と同様に行い、そ
の結果を表1に示した。
〜220℃の沸点範囲を有する留分100重量部に、フ
リーデルクラフツ型触媒として三沸化硼素フェノール錯
体を0.5wt%、連鎖移動剤としてフェノールを2.
5wt%加えて70℃で3時間重合した後、苛性ソーダ
水溶液で触媒を除去して芳香族系石油樹脂(G)を得
た。樹脂(G)の評価は実施例1の樹脂(B)と同様に
行い、その結果を表1に示した。
0.33%であった。ここで、低分子量体とは、GPC
により測定した石油樹脂各成分のうち分子量140以下
のすべての化合物とし、低分子量体含有率については、
次のように定義した。
量140以下の全ての化合物の総面積。
分の総面積。
樹脂(B)、(C)、(D)、(E)は、いずれも重量
変化率が3%以下であり、かつGCピーク面積比が0.
20以下である、本発明の石油樹脂である。
樹脂(A)、(F)、(G)は、いずれも重量変化率が
3%を越え、かつGCピーク面積比が0.20を越えて
いる、従来の石油樹脂である。
れる改質アスファルトは、比較例に比べていずれも改質
時間が短時間ですみ、生産性の向上が図れるものであ
る。また、比較例に比べていずれも改質時臭気が少な
く、環境への影響を低減した改質アスファルトを提供す
ることができる。さらに、比較例に比べていずれも60
℃針入度値が小さく60℃弾性率が大きく、耐熱性の改
良された轍掘れの起こりにくい改質アスファルトを提供
することができるものである。
原子数5及び炭素原子数9を主成分とする各分解油留分
を1/3の重量比で混合した原料油100重量部に、フ
ェノ−ル2重量部を加えて、三沸化硼素フェノールを
0.6重量部加えて40℃で2時間撹拌した後、苛性ソ
ーダ水溶液で洗浄し、油相の未反応油を蒸留して樹脂
(H)を得た。
部を室温で加えて溶解し、160℃で1時間、再度蒸留
を行い、THFを留去して樹脂(I)を得た。樹脂
(I)の加熱重量減少率は1.9%、GCピーク面積比
は0.14であった。
℃):70)を100重量部、樹脂(I)を100重量
部、ナフテン系オイル NS−24を20重量部、老化
防止剤Irganox1010を2重量部、トルエン8
88重量部からなる混合物を原料として、前記の粘着テ
ープ物性評価の記載にしたがって各種の評価を行い、そ
の結果を表2に示した。
は1600であった。
に評価し、その結果を表2に示した。
とにより得られる粘着テープ用の粘着剤は、比較例に比
べて相溶性、塗工(コーティング)性に優れており、塗
工(コーティング)時臭気が少なく、さらに耐熱接着性
に優れたものであることがわかる。
脂を用いれば、アスファルト舗装用途及び粘着剤用途に
おける各々の加工性及び性能が、従来の石油樹脂を使用
した場合に比べて優秀である製品を提供することが可能
となる。また本発明によれば、それらの原料となる新規
な石油樹脂の製造方法も提供することができる。
の臭気が少ないという効果もあり、環境への影響が少な
い石油樹脂を提供することができるものである。
Claims (4)
- 【請求項1】JIS K−2207(1991)に従っ
て測定した軟化点が50〜200℃、ポリスチレンを標
準物質としゲル浸透クロマトグラフィーにより測定した
重量平均分子量が500〜5000であり、かつその
5.0gを内径5cmの平底容器に入れ250℃で1時
間加熱溶融した際の重量減少率が3%以下であることを
特徴とする石油樹脂。 - 【請求項2】請求項1に記載の石油樹脂の40重量%テ
トラヒドロフラン溶液(n−トリデカンを0.6重量%
含む)を水素炎イオン化検出器ガスクロマトグラフで分
析した際の検出ピーク面積の比率が次式を満足すること
を特徴とする、請求項1に記載の石油樹脂。 (石油樹脂由来の検出ピーク面積の合計)/(n−トリ
デカン検出ピーク面積)≦0.20 - 【請求項3】−20℃〜280℃の沸点範囲を有する、
石油類の分解あるいは精製の際に得られる各種の不飽和
炭化水素を含有する原料油を、重合反応させる石油樹脂
の製造工程において、樹脂回収工程に際し、有機溶媒を
更に添加して未反応原料油及び/又は有機溶媒を蒸留す
ることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の石
油樹脂の製造方法。 - 【請求項4】樹脂回収工程に際し、未反応原料油を蒸留
して石油樹脂を回収した後に有機溶媒を添加して樹脂を
溶解してから有機溶媒を蒸留することを特徴とする、請
求項3に記載の石油樹脂の製造方法。
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---|---|---|---|
JP26889299A JP4399919B2 (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 石油樹脂及びその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160002273A (ko) * | 2014-06-30 | 2016-01-07 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 냄새가 개선된 석유수지의 제조방법 |
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1999
- 1999-09-22 JP JP26889299A patent/JP4399919B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20160002273A (ko) * | 2014-06-30 | 2016-01-07 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 냄새가 개선된 석유수지의 제조방법 |
KR102167583B1 (ko) * | 2014-06-30 | 2020-10-19 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 냄새가 개선된 석유수지의 제조방법 |
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