JP2001089461A - テトラヒドロナフトジアゼピン類の製造方法及びスクアリリウム染料の製造方法 - Google Patents

テトラヒドロナフトジアゼピン類の製造方法及びスクアリリウム染料の製造方法

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Akio Miura
紀生 三浦
Mitsuhiro Fukuda
光弘 福田
Kiyoshi Fukusaka
潔 福坂
Naoki Sato
直樹 佐藤
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B57/00Other synthetic dyes of known constitution

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、特定のテトラヒドロナフト
ジアゼピン類を簡便に高収率で得ることができる新規な
製造方法を提供することである。本発明の第二の目的は
特定のスクアリリウム染料を簡便に高収率で得ることが
できる新規な製造方法を提供することである。 【解決手段】 エステル交換反応を用いることを特徴と
する下記一般式(I)で表されるテトラヒドロナフトジ
アゼピン類の製造方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテトラヒドロナフト
ジアゼピン類の製造方法及び該テトラヒドロナフトジア
ゼピン類を用いたスクアリリウム染料の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザー等の光源を用いる記録材
料において、その鮮鋭性改良を目的として赤色〜赤外領
域に吸収を有する染料がしばしば用いられる。赤色〜赤
外部に吸収を持つ染料として、スクアリリウム染料が知
られている。本発明者らはテトラヒドロナフトジアゼピ
ン類が、上記の目的を満たすスクアリリウム染料の製造
中間体として有用であることを見いだした。テトラヒド
ロナフトジアゼピン類の内、一般式(II)で表される化
合物は1,8−ジアミノナフタレン類と対応するアセチ
レンジカルボン酸ジエステルを反応させることにより製
造出来る事が知られている(日本化学雑誌,83,59
7(1962))。また、アセチレンジカルボン酸ジエ
ステルの製造方法としてはアセチレンジカルボン酸また
はアセチレンジカルボン酸モノカリウムと対応するアル
コールの脱水反応により得られる事が知られている
(J.C.S. 1948, 679, J.O.C.
45,17,3523(1980))。しかしなが
ら、対応するアルコールの炭素数が3以上になると反応
に長時間を要し、中間生成物であるモノエステルが反応
しきれずに混入するため、蒸留等の困難な精製操作が必
要となるなどの問題点を有していた。そのため、既知の
方法ではRの炭素数が3以上の一般式(I)で表される
テトラヒドロナフトジアゼピン類を簡便に高収率で合成
することは困難であった。従って、対応するスクアリリ
ウム染料もまた簡便に高収率で製造することが難しかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、本
発明の目的は、特定のテトラヒドロナフトジアゼピン類
を簡便に高収率で得ることができる新規な製造方法を提
供することである。本発明の第二の目的は得られた該テ
トラヒドロナフトジアゼピン類を用いて特定のスクアリ
リウム染料を簡便に高収率で得ることができる新規な製
造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は以下
により達成された。
【0005】1.エステル交換反応を用いることを特徴
とする下記一般式(I)で表されるテトラヒドロナフト
ジアゼピン類の製造方法。
【0006】
【化5】
【0007】〔式中、Rは炭素数3以上の炭化水素基ま
たはヘテロ環基を表す。R1およびR2はそれぞれ独立に
水素原子または窒素原子上に置換可能な基を表す。R3
〜R8はそれぞれ独立に水素原子またはナフタレン環上
に置換可能な基を表し、同じでも異なっても良い。但
し、R5又はR6のいずれか一方は水素原子を表す。〕 2.下記一般式(II)で表される化合物と下記一般式
(III)で表される化合物を用いることを特徴とする前
記一般式(I)で表されるテトラヒドロナフトジアゼピ
ン類の製造方法。
【0008】
【化6】
【0009】〔式中、R′はメチル基またはエチル基を
表す。R1およびR2は一般式(I)におけるR1および
2と同義であり、R3〜R8は一般式(I)におけるR3
〜R8と同義である。〕
【0010】
【化7】
【0011】〔式中、Rは一般式(I)におけるRと同
義である。〕 3.チタン化合物を用いることを特徴とする前記一般式
(I)で表されるテトラヒドロナフトジアゼピン類の製
造方法。
【0012】4.前記一般式(I)で表されるテトラヒ
ドロナフトジアゼピン類を用いることを特徴とする下記
一般式(IV)で表されるスクアリリウム染料の製造方
法。
【0013】
【化8】
【0014】〔式中、Rは一般式(I)におけるRと同
義であり、R1およびR2は一般式(I)におけるR1
よびR2と同義であり、R3、R4、R5、R7およびR8
一般式(I)におけるR3〜R8と同義である。〕 以下、本発明を詳しく説明する。
【0015】前記一般式(I)において、Rは炭素数3
以上の炭化水素基またはヘテロ環基を表すが、好ましく
は炭化水素基であり、特に好ましくは直鎖または分岐の
アルキル基である。具体的には、プロピル基、i−プロ
ピル基、ブチル基、sec−ブチル基、i−ブチル基、
ペンチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ア
リル基等が挙げられる。
【0016】R1及びR2は水素原子又は窒素原子上に置
換可能な基を表すが、好ましくはR1、R2共に水素原子
であり、置換基として好ましくはアルキル基(具体的に
は、メチル基、エチル基、プロピル基等)である。
【0017】R3〜R8は水素原子又はナフタレン環上に
置換可能な基を表すが、好ましくはすべてが水素原子で
あり、置換基として好ましくは、アルキル基(具体的に
は、メチル基、エチル基等)、アルコキシ基(具体的に
はメトキシ基等)、ニトロ基、スルホ基、塩素原子等で
ある。
【0018】本発明において、エステル交換反応の方法
は特に限定されないが、反応を円滑に進行させる為に触
媒を用いる事が好ましい。エステル交換反応に用いる事
ができる触媒としては通常のエステル交換反応に用いる
事ができる触媒、即ち、酸触媒(例えば濃塩酸、濃硫
酸、p−トルエンスルホン酸など)、塩基触媒(例えば
ナトリウムメトキシド、カリウムt−ブトキシドなど)
を用いる事が出来る他、チタン化合物(酸化チタン、塩
化チタン、チタンテトラアルコキシド(例えばチタニウ
ムテトラメトキシド、チタニウムテトラエトキシド、チ
タニウムテトラブトキシド、チタニウムテトライソプロ
ポキシドなど)など)などを用いる事ができる。特に好
ましい触媒としてはチタンテトラアルコキシドである。
触媒の使用量にとくに制限はないが、中間体のテトラヒ
ドロナフトジアゼピン類に対して、0.001倍モル以
上、10倍モル以下であることが好ましい。特に好まし
くは0.01倍モル以上0.4倍モル以下である。
【0019】エステル交換反応に用いる事ができる溶媒
としては一般式(III)で表されるアルコールが好まし
いが、反応温度制御等を目的として他の溶媒との混合溶
媒系とすることができる。使用できる他の溶媒としては
とくに制限はないが、トルエン、キシレン、メシチレン
等の炭化水素系溶媒が好ましい。一般式(III)で表さ
れるアルコールの使用量としては一般式(II)で表され
るナフトジアゼピン類に対し2倍モル以上であれば制限
は無いが、通常は2〜200倍、好ましくは3〜100
倍である。反応温度は0〜200℃が好ましく、さらに
好ましくは70〜150℃であり、かつ還流条件である
ことが好ましい。用いるアルコールの沸点が低い場合、
或いは高い場合、他の溶媒(例えばトルエンなど)を用
いて、混合溶媒系とし、還流温度を適当な範囲に調整し
てもよい。また、必要に応じて反応により生成するアル
コールを留去することができる。反応時間は0.5〜2
0時間が好ましい。
【0020】本発明の請求項4に記載の一般式(IV)で
表されるスクアリリウム染料は、一般式(I)で表され
るテトラヒドロナフトジアゼピン類とスクエア酸を溶媒
中で加熱する方法で好ましく製造される。スクエア酸は
テトラヒドロナフトジアゼピン類に対して0.45倍モ
ル〜5倍モル用いるのが好ましい。特に好ましくは0.
45倍モル〜0.7倍モルである。用いられる溶媒にと
くに制限はないが、アルコール類が好ましく用いられ
る。好ましくは、メタノール、エタノール、iso−プ
ロパノール、n−ブタノールである。特に好ましくは、
iso−プロパノール、n−ブタノールである。本発明
ではアルコール溶媒に炭化水素系溶媒を併用することも
好ましい。併用する炭化水素系溶媒としてはトルエン、
キシレンが好ましい。アルコール類と炭化水素系溶媒の
比率は容積で1:1〜3:1が好ましい。溶媒の総量は
テトラヒドロナフトジアゼピン類に対して1倍〜100
倍が好ましく、特に好ましくは5倍〜40倍である。反
応温度は70℃以上200℃以下が好ましく、反応時間
は0.5時間以上40時間以下が好ましい。
【0021】以下に一般式(I)で表されるナフトジア
ゼピン類の具体例を示すが、本発明はこれに限定されな
い。
【0022】
【化9】
【0023】
【化10】
【0024】
【化11】
【0025】
【化12】
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】次に、本発明の一般式(IV)で表されるス
クアリリウム染料の具体例を下記に示すが、本発明はこ
れに限定されない。
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0033】〔I〕.一般式(I)で表されるナフトジ
アゼピン類の合成 以下に本発明の一般式(I)で表されるナフトジアゼピ
ン類の製造例を示すが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。尚、目的物の構造は、NMR、MASSスペ
クトルにて確認同定した。
【0034】一般式(II)で表される化合物(中間体)
の合成: 化合物II−1(中間体)の合成(参考例1) 反応経路
【0035】
【化18】
【0036】1,8−ジアミノナフタレン3.3gをエ
タノール110mlに溶解し、室温で攪拌下、アセチレ
ンジカルボン酸ジメチル3.3gのエタノール溶液50
mlを2時間かけて滴下した。不溶物を濾別後、溶媒を
減圧留去し、酢酸エチル/n−ヘキサンで再結晶するこ
とにより、化合物II−1を5.9g(収率94%)得
た。
【0037】化合物II−2(中間体)の合成(参考例
2) 反応経路
【0038】
【化19】
【0039】上記参考例1と同様にして、アセチレンジ
カルボン酸ジメチルの代わりにアセチレンジカルボン酸
ジエチル3.9gを用いることにより、化合物II−2を
6.5g(収率95%)得た。
【0040】本発明の一般式(I)表されるナフトジア
ゼピン類(例示化合物)の合成: 実施例1(例示化合物I−1の合成(本発明)) 反応経路
【0041】
【化20】
【0042】化合物II−1 5.0gをn−プロパノー
ル(即ち、1−プロパノール)20ml及びトルエン2
0mlに溶解し、Ti(OPr(i))4 0.5gを
加え、2時間加熱還流し、20mlを留去した後、n−
プロパノール20mlを追加し、更に2時間還流した。
放冷後、溶媒を減圧留去し、トルエン25mlに溶解、
シリカゲル5.0gを加えて室温で1時間攪拌した後に
ろ過、ろ液を濃縮し、酢酸エチル/ヘキサンから再結晶
することにより例示化合物I−1を4.7g得た。(収
率87%)、m.p.105〜107℃。
【0043】実施例2(例示化合物I−2の合成(本発
明)) 化合物II−2 5.0gをi−プロパノール(即ち、2
−プロパノール)20mlに溶解し、Ti(OPr
(i))4 1.0gを加え、2時間加熱還流させたの
ち、10mlを留去し、i−プロパノール10mlを加
えた。この操作(還流、留去、溶媒添加)をもう一度繰
り返し、さらに2時間還流を行った。放冷後、実施例1
と同様の後処理をすることにより、例示化合物I−2を
5.1g得た。(収率86%)、m.p.98〜99
℃。
【0044】実施例3(例示化合物I−4の合成(本発
明)) 化合物II−2 5.0gをn−ブタノール(即ち、n−
49OH)20ml及びトルエン20mlに溶解し、
Ti(OPr(i))4 0.5gを加え、還流温度で
1時間加熱しながら20mlを留去し、n−ブタノール
20mlを加えてさらに1時間還流を続けた。放冷後、
溶媒を減圧留去し、実施例1と同様の後処理をすること
により、例示化合物I−4を5.3g得た。(収率83
%)、m.p.77〜78℃。
【0045】実施例4(例示化合物I−4の合成(本発
明)) 化合物II−2 5.0gをn−ブタノール35mlに溶
解し、Ti(OPr(i))4 0.25gを加え、2
時間加熱還流を行った。放冷後、溶媒を減圧留去し、実
施例1と同様の後処理をすることにより、例示化合物I
−4を5.2g得た。(収率83%)。
【0046】実施例5(例示化合物I−5の合成(本発
明)) 実施例2においてi−プロパノールの代わりにsec−
ブタノール(即ち、C25(CH3)CHOH)を用い
ることにより化合物I−5を合成した。(収率75
%)、m.p.72〜72℃。
【0047】実施例6(例示化合物I−9の合成(本発
明)) 実施例1においてn−プロパノールの代わりにシクロヘ
キサノールを用いることにより例示化合物I−9を5.
4g合成した。(収率81%)、m.p.111〜11
3℃。
【0048】比較例1(例示化合物1−4の合成(比
較)) 反応経路
【0049】
【化21】
【0050】アセチレンジカルボン酸20.0gをn−
ブタノール36g及びトルエン100ml中、濃硫酸5
mlを加えて加熱、生成する水を除きながら10時間還
流した。放冷後、トルエンを加え、水洗、炭酸水素ナト
リウム水溶液で中和し、有機層を濃縮したところ、3
6.0gの黄色オイルが得られた。
【0051】分析したところ、15%のモノエステル体
が混入していた。酢酸エチルに溶解し、アルカリ水溶液
で洗浄したが、モノエステル体は除けなかった。蒸留に
よる精製を試みたが1回の蒸留ではモノエステル体が7
%残存し、2回の蒸留によりモノエステル体を2%以下
とすることができた。得られたアセチレンジカルボン酸
ジブチルは24.0g(収率61%)であった。
【0052】次に、1,8−ジアミノナフタレン20.
0gをエタノール250mlに溶解し、得られたアセチ
レンジカルボン酸ジブチル16.7g/エタノール15
0mlを2時間かけて滴下した。溶媒を減圧留去し、酢
酸エチル/ヘキサン結析したところ、得られた例示化合
物I−4は32.9g(収率80%)であり、従って2
工程を通しての収率(TOTAL収率)は49%であ
り、非常に劣っていた。
【0053】以上の結果を表1にまとめた。
【0054】
【表1】
【0055】以上より明らかなように、本発明により、
一般式(I)で表されるテトラヒドロナフトジアゼピン
類を容易に高収率で合成することが出来た。
【0056】〔II〕.本発明一般式(IV)で表されるス
クアリリウム染料の合成 以下に、本発明一般式(IV)で表されるスクアリリウム
染料の製造例を示すが本発明はこれらに限定されない。
【0057】尚、目的物の構造はNMR、及びMASS
スペクトルにて同定した。
【0058】実施例7(例示化合物IV−1の合成(本発
明)) トルエン50ml及びn−プロパノール50mlを加熱
し、10mlを留去した。スクエア酸1.1g及び化合
物I−1 7.1gを添加し、2時間還流を行った後、
10mlを留去し、さらに1時間還流を続けた。放冷後
不溶物をろ別、溶媒を減圧留去し、酢酸エチル/ヘキサ
ンより再結晶することにより、例示化合物IV−1を2.
7g得た。(収率34%)、m.p.=197℃〜19
9℃、分光吸収を測定した所、酢酸エチル中、吸収極大
794nmであった。
【0059】実施例8(例示化合物IV−3の合成(本発
明)) トルエン100ml及びn−ブタノール100mlを加
熱還流し、30mlを留去した。スクエア酸1.1gを
加え、完溶したところで化合物I−2 7.1gを加
え、さらに4時間加熱還流した。放冷後、不溶物をろ別
し、溶媒を減圧留去し、酢酸エチルから再結晶すること
により、例示化合物IV−3を5.3g得た。(収率67
%)、m.p.=225℃〜227℃、分光吸収を測定
した所、酢酸エチル中、吸収極大795nmであった。
【0060】実施例9(例示化合物IV−2の合成(本発
明)) スクエア酸1.1gをトルエン60ml及びn−ブタノ
ール60ml中、徐々に溶媒及び生成する水を留去しな
がら還流温度で1時間加熱した。化合物I−47.4g
のトルエン/n−ブタノール溶液を加え、2時間加熱還
流した。放冷後、不溶物をろ別、溶媒を減圧留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すること
により、例示化合物IV−2を3.7g得た。(収率44
%)m.p.=166℃〜168℃、分光吸収を測定し
た所、酢酸エチル中、吸収極大794nmであった。
【0061】実施例10(例示化合物IV−3の合成(本
発明)) スクエア酸1.2gをトルエン75ml/n−ブタノー
ル75ml中加熱し、完溶した所で化合物I−2 7.
5gを粉体で添加した。3時間還流し、放冷後、不溶物
を濾別、溶媒を減圧留去し、酢酸エチルより再結晶する
ことにより、例示化合物IV−3を4.3g得た。(収率
54%)、m.p.=224℃〜226℃、分光吸収を
測定した所、酢酸エチル中、吸収極大795nmであっ
た。
【0062】以上より明らかなように、本発明により新
規なスクアリリウム染料が高収率で合成できた。
【0063】
【発明の効果】本発明により、特定のテトラヒドロナフ
トジアゼピン類を簡便に高収率で得ることができる新規
な製造方法を提供できる。また特定のスクアリリウム染
料を簡便に高収率で得ることができる新規な製造方法を
提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 直樹 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H016 BD03 4H056 DD05 EA14 FA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エステル交換反応を用いることを特徴と
    する下記一般式(I)で表されるテトラヒドロナフトジ
    アゼピン類の製造方法。 【化1】 〔式中、Rは炭素数3以上の炭化水素基またはヘテロ環
    基を表す。R1およびR2はそれぞれ独立に水素原子また
    は窒素原子上に置換可能な基を表す。R3〜R8はそれぞ
    れ独立に水素原子またはナフタレン環上に置換可能な基
    を表し、同じでも異なっても良い。但し、R5又はR6
    いずれか一方は水素原子を表す。〕
  2. 【請求項2】 下記一般式(II)で表される化合物と下
    記一般式(III)で表される化合物を用いることを特徴
    とする前記一般式(I)で表されるテトラヒドロナフト
    ジアゼピン類の製造方法。 【化2】 〔式中、R′はメチル基またはエチル基を表す。R1
    よびR2は一般式(I)におけるR1およびR2と同義で
    あり、R3〜R8は一般式(I)におけるR3〜R8と同義
    である。〕 【化3】 〔式中、Rは一般式(I)におけるRと同義である。〕
  3. 【請求項3】 チタン化合物を用いることを特徴とする
    前記一般式(I)で表されるテトラヒドロナフトジアゼ
    ピン類の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(I)で表されるテトラヒド
    ロナフトジアゼピン類を用いることを特徴とする下記一
    般式(IV)で表されるスクアリリウム染料の製造方法。 【化4】 〔式中、Rは一般式(I)におけるRと同義であり、R
    1およびR2は一般式(I)におけるR1およびR2と同義
    であり、R3、R4、R5、R7およびR8は一般式(I)
    におけるR3〜R8と同義である。〕
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