JP2001089079A - カウンタバランス弁を用いた油圧回路 - Google Patents

カウンタバランス弁を用いた油圧回路

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JP2001089079A
JP2001089079A JP26712699A JP26712699A JP2001089079A JP 2001089079 A JP2001089079 A JP 2001089079A JP 26712699 A JP26712699 A JP 26712699A JP 26712699 A JP26712699 A JP 26712699A JP 2001089079 A JP2001089079 A JP 2001089079A
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hydraulic
spool
pressure
hydraulic motor
valve
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JP26712699A
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Akira Nakayama
中山  晃
Masami Ochiai
正巳 落合
Teruo Igarashi
照夫 五十嵐
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成によってモータ低速回転時のハン
チングの発生やモータ高速回転時の応答性の悪化を防止
する。 【解決手段】 カウンタバランス弁10のスプール12
の端部に形成された油室13aと管路15とを固定絞り
14を介して連通するとともに、油室13aとタンクT
とをスプール12のランド部12aに形成された貫通穴
17と固定絞り21を介して連通する。これにより、モ
ータ駆動圧P1の変動によるスプール12の移動に伴い
貫通穴17も移動し、油室13aとタンクTとを結ぶ経
路の開口面積が変化する。その結果、スプール12の移
動量の増加に伴いモータ駆動圧P1と油室13aの圧力
Paとの比Pa/P1が増加し、スプール12の移動量が小
さいときは油室13aの圧力変動が小さくなってハンチ
ングが防止され、スプール12の移動量が大きいときは
油室13aの圧力変動が大きくなって応答性が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カウンタバランス
弁を用いた建設機械等の油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウインチの油圧回路において
は、油圧モータの巻上時の圧油入口側管路(以下、巻上
側管路)に吊り荷の落下防止用のカウンタバランス弁が
設けられる。巻下駆動時、カウンタバランス弁のスプー
ルは油圧モータの巻下時の圧油入口側管路(以下、巻下
側管路)の圧力に応じて駆動され、スプールの駆動によ
りカウンタバランス弁の流量制御部が開閉される。これ
によって、巻上側管路に保持圧が発生し、油圧モータの
巻下速度が制御される。
【0003】この場合、巻下側管路の圧力の変化量に対
する流量制御部の開口面積の変化量の割合を一定とする
と、次のような問題が発生する。吊り荷の重量を一定と
した場合、油圧モータの回転数が低いと流量制御部の開
口面積は減少し、その結果、スプールのわずかな動きが
巻下速度に大きな影響を与え、振動やハンチングが発生
するおそれがある。逆に、油圧モータの回転数が高い場
合には流量制御部の開口面積は増大し、スプールの応答
性が悪化する。また、吊り荷の重量をパラメータとする
と、保持圧が大きいほどハンチングが発生しやすく、保
持圧が小さいほど応答性が悪化する傾向にある。このよ
うな問題を解決するカウンタバランス回路が例えば特開
平6−159317号公報に開示されている。
【0004】この公報記載の回路によると、巻下側管路
の圧油をスプールに導くための管路の途中に可変絞りを
設け、油圧モータの回転数と保持圧に基づいて可変絞り
の開口面積を制御する。これによって、巻下側管路の圧
力の変化量に対する流量制御部の開口面積の変化量の割
合が、油圧モータの回転数が低い、または保持圧が大き
い場合には小さめに制御され、油圧モータの回転数が高
い、または保持圧が小さい場合には大きめに制御され
て、ハンチングの発生や応答性の悪化を防止することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の回路では、油圧モータの回転数や保持圧を検出
するためのセンサ、センサからの検出値を演算する演算
装置、可変絞りを駆動するアンプ、ソレノイド等、多数
の電気部品が必要となる。そのため、構成が複雑となっ
てコストが増大するばかりか、電気部品の故障の際には
制御不能となる。
【0006】本発明の目的は、簡易な構成によってハン
チングの発生や応答性の悪化を防止することができるカ
ウンタバランス弁を用いた油圧回路を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 一実施の形態を
示す図1,3を参照して説明すると、請求項1の発明
は、油圧ポンプ1と、油圧ポンプ1から吐出される圧油
により駆動する油圧モータ2と、油圧ポンプ1から油圧
モータ2に供給される圧油の流れを制御する制御弁3
と、油圧モータ2の駆動時の戻り側管路9に介装された
カウンタバランス弁10とを有する油圧回路に適用され
る。そして、カウンタバランス弁10が、油圧モータ2
の駆動時の送り側管路15から導かれる圧油によって移
動し、移動量の増加に伴い戻り側管路9の通路面積を増
加させるスプール12と、油圧モータ2の駆動時の送り
側管路15からスプール12への供給油路に介装された
固定絞り14と、固定絞り14を介して供給された圧油
をタンクTへ戻す管路の絞り面積を、スプール12の移
動量の増加に伴い最大A2から最小A1に変化させる可変
絞り機構11a,16,17,21とを有することにより
上述した目的は達成される。 (2) 請求項2の発明は、図5,6に示すように、可
変絞り機構11a,16,17,21からの圧油をタンク
Tへ戻す管路に、油圧モータ2に作用する負荷の増加に
伴い可変絞り機構11a,16,17,21とタンクTと
を連通する面積を最小0から最大A2に変化させるよう
な弁装置51を介装するものである。 (3) 請求項3の発明は、弁装置51が、スプール1
2の移動により絞り面積が最大値A2に達する前に、油
圧モータ2に作用する負荷の増加に伴い可変絞り機構1
1a,16,17,21とタンクTとを連通する面積を最
小0から最大A2に変化させるものである。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。 −第1の実施の形態− 図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるカウンタバ
ランス弁を用いた油圧回路図であり、図4は、そのカウ
ンタバランス弁を用いた油圧回路を有するクレーンの側
面図である。図4に示すように、クレーンは、走行体4
1と、走行体41上に旋回装置42を介して旋回可能に
搭載された旋回体43と、旋回体43の先端部に起伏可
能に取り付けられたブーム44とを有し、巻上ロープ4
5の巻回された巻上ウインチ4のドラム46を巻上また
は巻下駆動することで、ブーム先端からフック47を介
して吊り下げられた吊り荷48が昇降する。
【0010】図1に示すように、カウンタバランス弁を
用いた油圧回路は、原動機Mによって駆動される可変容
量型の油圧ポンプ1と、油圧ポンプ1から吐出される圧
油によって駆動する巻上用油圧モータ2と、油圧ポンプ
1から油圧モータ2に供給される圧油の流れを制御する
方向制御弁3と、油圧モータ2からの駆動トルクによっ
て巻上巻下駆動される巻上ウインチ4と、オペレータが
巻上ウインチ4の巻上巻下指令を入力する操作レバー5
と、操作レバー5により操作されるパイロット弁6A,
6Bと、パイロット弁6A,6Bに圧油を供給するパイ
ロット油圧源7と、油圧モータ2の巻上側管路に保持管
路8を形成し、保持管路8から管路9への流れを規制し
て油圧モータ2の巻下速度を制御するカウンタバランス
弁10とを有している。
【0011】カウンタバランス弁10はシリンダ11に
挿入された第1、第2ランド12a,12bからなるス
プール12を有し、スプール12はシリンダ内を移動可
能となっている。シリンダ11の両端部にはスプール1
2の両端面との間に油室13a,13bがそれぞれ形成
されている。シリンダ11の内周面の3カ所には溝状の
通路11a〜11cが全周にわたって形成されている。
油室13aは固定絞り14を介して油圧モータ2の巻下
側管路15に連通されるとともに、第1ランド12aの
内部に設けられた通路16、およびその通路16から第
1ランド12aの表面にかけて貫通された貫通穴17を
介して通路11aに連通されている。通路11aは固定
絞り21を介してタンクTに連通されている。油室13
bにはバネ18が介装され、スプール12はバネ力によ
って油室13a側に付勢されている。油室13bは第2
ランド12bの内部に設けられた絞り19と通路20を
介して外部通路11cに連通され、通路11cは管路9
に接続されている。
【0012】図2(a)は、図1に示したカウンタバラ
ンス弁の貫通孔の拡大図であり、図2(b)は、図2
(a)のb-b線断面図である。図2に示すように、貫
通穴17は、スプール12を貫通する丸穴部17aと、
スプール12の表面に設けられたv型ノッチ部17bお
よびu型ノッチ部17cとからなっている。貫通孔17
の表面積は、図2(a)に示すように、丸穴部17aか
らv型ノッチ部17bにかけて徐々に減少し、u型ノッ
チ部17cで面積一定となるように形成されている。ま
た、貫通孔17の深さは、図2(b)に示すように、v
型ノッチ部17bからu型ノッチ部17cにかけて徐々
に浅くなり、u型ノッチ部17cで深さ一定となるよう
に形成されている。したがって、スプール12がバネ1
8の方向に移動するにつれて貫通穴17と通路11aと
を連通する開口面積Aは、図3の点線に示す如く徐々に
減少する。そして、スプール12のストローク量がS1
に達し、通路11aの側面とv型ノッチ部17b先端と
の距離Lが0になると、以降、開口面積Aは一定(=A
1)となる。この場合の開口面積A1は、u型ノッチ部1
7bの面積に相当する。
【0013】固定絞り21の開口面積A2は貫通穴17
の最大面積A3よりも小さく、u型ノッチ部の開口面積
A1よりも大きくなっている。これにより、油室13a
とタンクTとを結ぶ経路における最小絞りA'は図3の
実線のように変化する。すなわち、スプール12のスト
ロークSが0からS2までは絞り21の開口面積A2の方
が開口面積Aよりも小さいので、最小絞りA'はA2で一
定となる。これによって、最小絞りを大きくしすぎるこ
とがなく、モータ2の回転に必要な駆動トルクを得るこ
とができる。ストロークSがS2を越えると絞り21の
開口面積A2よりも開口面積Aの方が小さいので、最小
絞りA'はAに一致する。
【0014】図1に示すように、通路11bには保持管
路8とチェック弁22がそれぞれ接続され、巻上時には
チェック弁22を通過した圧油が通路11bを通って保
持管路8から油圧モータ2に導かれる。第2ランド12
bの油室13a側の端部外周には切り欠き部23が形成
され、この切り欠き部23を介して通路11bと通路1
1cが連通可能とされている。巻下時にスプール12の
ストローク量が大きくなると切り欠き部23を介して通
路11bと通路11cとを連通する開口面積(流量制御
部)が増大し、この開口面積の変化に応じた圧油が保持
管路8から管路9へと流れてモータ速度が変化する。
【0015】次に、本発明の第1の実施の形態の動作に
ついて説明する。図1の油圧回路において、操作レバー
5をA方向へ操作すると、その操作量に応じてパイロッ
ト弁6Aが駆動され、パイロット油圧源7からの圧油は
パイロット弁6Aを介して方向制御弁3のパイロットポ
ートに供給される。このパイロット圧の供給により方向
制御弁3は位置A側に切り換えられ、油圧ポンプ1から
の圧油は方向制御弁3、チェック弁22、通路11b、
保持管路8を介して油圧モータ2に供給される。これに
よって、油圧モータ2は回転し、モータ2からの駆動ト
ルクによってドラム46は巻上駆動され、吊り荷48が
上昇する。
【0016】一方、操作レバー5をB方向へ操作する
と、その操作量に応じてパイロット弁6Bが駆動され、
パイロット油圧源7からの圧油はパイロット弁6Bを介
して方向制御弁3のパイロットポートに供給される。こ
れにより、方向制御弁3は位置B側に切り換えられ、油
圧ポンプ1からの圧油は方向制御弁3および管路15を
介して油圧モータ2へ供給されるとともに、管路15か
らの圧油は絞り14を介して油室13aに供給される。
このとき、油室13aに作用する圧力Paがバネ力より
も小さいときは、スプール12のストロークSはゼロの
ままであり、管路15内の巻下駆動圧P1と管路8内の
保持圧P2がともに増加する。油室13aに作用する圧
力Paがバネ力にうち勝つとスプール12は移動を開始
し、圧力Paとバネ力がバランスしたところでスプール
12は停止する。スプール12の移動により、油圧モー
タ2からの圧油は保持管路8、通路11b、切り欠き部
23、通路11cを介して管路9へと導かれ、これによ
って、油圧モータ2は前述とは逆方向に回転し、モータ
2からの駆動トルクによってドラム46は巻下駆動さ
れ、吊り荷48が下降する。
【0017】巻下駆動時において、油室13aとタンク
Tとを結ぶ経路の最小絞りA'が一定ならば、巻下駆動
圧P1と油室13aの圧力Paの比Pa/P1も一定であ
り、この場合は巻下駆動圧P1の増加に伴い油室13a
の圧力Paも一定の割合で増加する。この点、本実施の
形態では油室13aとタンクTを結ぶ経路の最小絞り
A'を図3の実線A'に示すように変化させるので、圧力
比Pa/P1は一定とならず図3の実線Pa/P1に示すよう
に変化する。すなわち、スプール12のストロークSが
S2より小さい領域では絞りA'が最大なので、油室13
aからの圧油の多くはタンクTに流出し、圧力比Pa/P
1は最小となる。ストロークSがS2からS1の領域では
絞りA'が徐々に減少するのでそれに伴い圧力比Pa/P1
は徐々に増加し、ストロークSがS1以上の領域では絞
りA'が最小なので、圧力比Pa/P1は最大となる。
【0018】これにより、吊り荷48の重量が一定の下
で、例えば操作レバー5を巻下方向に微小に操作すると
方向切換弁3の切換量は微小であり、油圧モータ2に供
給される流量は少量となって油圧モータ2は低速で回転
する。このとき、スプール12のストローク量Sは小さ
く、図3のグラフに示すように圧力比Pa/P1も小さ
い。その結果、油室13aの圧力変動は小さいので、モ
ータ駆動圧P1が変動してもスプール12の動きは遅く
なり、ハンチングの発生を防止することができる。
【0019】また、吊り荷48の重量が一定の下で、操
作レバー5をフルに巻下操作した場合には方向切換弁3
は最大に切り換えられ、油圧モータ2へ最大流量が供給
されて、油圧モータ2は高速で回転する。このとき、ス
プール12のストローク量Sは大きく、図3のグラフよ
り圧力比Pa/P1も大きい。その結果、モータ駆動圧P1
の変動に応じてスプール12が駆動され、操作レバー5
に対するモータ速度の追従性が良好となる。なお、ハン
チングがとくに問題となるのは、周波数が低い領域(系
の固有振動数付近)であり、それ以外の領域では作業を
スムーズに行うために圧力比Pa/P1を高く設定する。
この場合、圧力比Pa/P1を低く設定する領域は、図3
に示すように、カウンタバランス弁10のスプールスト
ロークの比較的小さい領域とすることが作業性の上から
は望ましい。
【0020】このように第1の実施の形態によると、ス
プール12の端部に油室13aを形成し、その油室13
aに固定絞り14を介してモータ駆動圧P1を導くとと
もに、スプール12のランド部12aに油室13aとタ
ンクTとを連通させる貫通穴17を設け、スプール12
の移動により油室13aからタンクTに至る経路の最小
絞りA'を可変とした。これにより、スプール12のス
トロークSが小さい領域(S≦S1)ではモータ駆動圧
P1と油室13aの圧力Paとの圧力比Pa/P1を小さく
設定し、ストロークSが大きい領域(S≧S1)では圧
力比Pa/P1を大きく設定することができ、ハンチング
の発生や応答性の悪化を防止することができるととも
に、油圧部品のみから構成され、構成が簡素化される。
【0021】−第2の実施の形態− 図5は、本発明の第2の実施の形態に係わるカウンタバ
ランス弁を用いた油圧回路図である。なお、図1と同一
の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主
に説明する。図5に示すように、第2の実施の形態では
通路11aと絞り21の間に油圧切換弁51が設けら
れ、油圧切換弁51のパイロットポートは保持管路8に
接続されている。油圧切換弁51は、保持圧P2≦所定
値P21で位置(イ)に切り換えられ、所定値P21≦保持
圧P2≦所定値P22で位置(ロ)に切り換えられ、保持
圧P2≧所定値P22で位置(ハ)に切り換えられるよう
に、そのバネ力が設定されている。この場合の保持圧P
2と油圧切換弁51の開口面積との関係は図6に示すと
おりである。図6において、保持圧P2が所定値P21よ
り小さいときは開口面積は最小(=0)となり、保持圧
が所定値P22より大きいときは開口面積は最大(=Ama
x)となる。所定値P21≦保持圧P2≦所定値P22のとき
は保持圧の増加に応じて開口面積は徐々に増加する。ま
た、油圧切換弁51の開口面積の最大値Amaxは絞り2
1の開口面積A2よりも大きい。なお、モータ入口圧の
増加に伴いスプール12のストローク量も増加するが、
少なくともストローク量が図3のS1よりも小さい領域
で油圧切換弁51の開口面積が最大値Amaxより小さく
なるように、バネ18のバネ力に対して油圧切換弁51
のバネ力が設定されている。
【0022】このような構成により、吊り荷48が小重
量で保持圧P2が所定値P21以下のときは油室13aは
タンクTから遮断されるので圧力比Pa/P1は高く設定
される。その結果、モータ駆動圧が変動した際のスプー
ル12の動きは敏感となり、油室11bから油室11c
へと流れる圧油の変化量は大きくなる。これによって、
油圧モータ2の速度変化が大きくなり、応答性が向上す
る。一方、吊り荷48が大重量で保持圧P2が所定値P2
2以上のときは油室13aは貫通穴17および絞り21
を介してタンクTに連通し、圧力比Pa/P1が低く設定
される。その結果、モータ駆動圧P1が変動した際のス
プール12の動きは鈍感となり、油室11bから油室1
1cへと流れる圧油の変化量は小さくなる。これによっ
て、油圧モータ2の速度変化も小さくなり、ハンチング
が防止される。
【0023】なお、上記実施の形態において、貫通穴1
7は丸穴部17aとv型ノッチ部17bからなる形状と
し、貫通穴17と通路11aとの開口面積をスプールの
移動に伴い図3のAのように変化させたがこれに限ら
ず、例えば貫通穴17と通路11aとの開口面積が図3
のA'となるように貫通穴17の形状を定めれば、絞り
21が不要となる。
【0024】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、通路11a,16と貫通穴17と固定絞り21が可
変絞り機構を、油圧切換弁51が弁装置をそれぞれ構成
する。
【0025】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、油圧モータの駆動時の送り側管路からカウンタバ
ランス弁のスプールへの供給油路に固定絞りを介装し、
その固定絞りを介して供給された圧油をタンクへ戻す管
路の絞り面積を、スプールの移動量の増加に伴い最大か
ら最小に変化させるようにしたので、スプールのストロ
ークが小さい領域では固定絞りの前後の差圧の比を小さ
く設定し、ストロークが大きい領域では前後の差圧の比
を大きく設定することができ、簡易な構成によって低速
時のハンチングの発生や、高速時の応答性の悪化を防止
することができる。また、とくに請求項2、3の発明に
よれば、スプールに供給された圧油をタンクへ戻す管路
の面積を油圧モータに作用する負荷の増加に伴い最小か
ら最大に変化させるようにしたので、負荷の大小による
ハンチングの発生や応答性の悪化をも防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカウンタバラ
ンス弁を用いた油圧回路の構成を示す図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】本実施の形態を構成するカウンタバランス弁の
弁特性の一例を示す図。
【図4】本発明が適用されるクレーンの側面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るカウンタバラ
ンス弁を用いた油圧回路の構成を示す図。
【図6】第2の実施の形態を構成する油圧切換弁の弁特
性の一例を示す図。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 油圧モータ 3 方向制御弁 8 保持管路 9 管路 10 カウンタバラ
ンス弁 11a,16 通路 14,21 固定絞り 15 巻下側管路 17 貫通穴 51 油圧切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 照夫 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3F204 AA04 BA02 CA07 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、 前記油圧ポンプから吐出される圧油により駆動する油圧
    モータと、 前記油圧ポンプから前記油圧モータに供給される圧油の
    流れを制御する制御弁と、 前記油圧モータの駆動時の戻り側管路に介装されたカウ
    ンタバランス弁とを有する油圧回路において、 前記カウンタバランス弁は、 前記油圧モータの駆動時の送り側管路から導かれる圧油
    によって移動し、移動量の増加に伴い前記戻り側管路の
    通路面積を増加させるスプールと、 前記油圧モータの駆動時の送り側管路から前記スプール
    への供給油路に介装された固定絞りと、 前記固定絞りを介して供給された圧油をタンクへ戻す管
    路の絞り面積を、前記スプールの移動量の増加に伴い最
    大から最小に変化させる可変絞り機構とを有することを
    特徴とするカウンタバランス弁を用いた油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記可変絞り機構からの圧油をタンクへ
    戻す管路に、前記油圧モータに作用する負荷の増加に伴
    い前記可変絞り機構とタンクとを連通する面積を最小か
    ら最大に変化させるような弁装置を介装することを特徴
    とする請求項1に記載のカウンタバランス弁を用いた油
    圧回路。
  3. 【請求項3】 前記弁装置は、前記スプールの移動によ
    り前記絞り面積が最大値に達する前に、前記油圧モータ
    に作用する負荷の増加に伴い前記可変絞り機構とタンク
    とを連通する面積を最小から最大に変化させることを特
    徴とする請求項2に記載のカウンタバランス弁を用いた
    油圧回路。
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