JP2001088495A - 画像読取装置を備えた掲示装置 - Google Patents

画像読取装置を備えた掲示装置

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JP2001088495A
JP2001088495A JP26964099A JP26964099A JP2001088495A JP 2001088495 A JP2001088495 A JP 2001088495A JP 26964099 A JP26964099 A JP 26964099A JP 26964099 A JP26964099 A JP 26964099A JP 2001088495 A JP2001088495 A JP 2001088495A
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Masaru Takeuchi
勝 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取装置の清掃作業を容易に行うことが
できる画像読取装置を備えた掲示装置を提供すること。 【解決手段】 固定ビスBが通穴3a1から抜き取られ
ると、上縁フレーム3が黒板本体2から取り外し可能と
なる。その後、上縁カバー3が黒板本体2の上方へ向け
て持ち上げられると、係合リブ3cが補強部材26の係
合凹部26aから引き抜かれ、両者の係合状態が解除さ
れる。この係合状態の解除により、上縁カバー3のみが
黒板本体2から取り外される。上縁カバー3が取り外さ
れると、黒板本体2の上側縁部に設置スペース21及び
点検口24が露出され、この点検口24からは、スキャ
ナ装置11における導光板11bの光照射面11b1や
保護フィルム23が露出される。その後、清掃用のハケ
等を点検口24内へ挿入することにより、光照射面11
b1や保護フィルム23の表面に付着したインク粉等を
除去する清掃作業が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筆記シートの筆記
面に筆記された文字や図形等の画像を読み取る画像読取
装置を備えた掲示装置に関し、特に、画像読取装置の清
掃作業を容易に行うことができる画像読取装置を備えた
掲示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ホワイトシートの筆記面に筆記さ
れた文字や図形等の画像を記録用紙に印刷することがで
きる電子黒板が提案されている。かかる電子黒板は、そ
の骨格をなすフレームと、そのフレームの裏面側を覆う
フレーム裏板と、フレームの縁部分に周設される縁部カ
バーとを備えており、この縁部カバーの前面にはホワイ
トシートの筆記面を外部に露出させる開放窓が開口形成
されている。また、このような電子黒板の場合、ホワイ
トシートの筆記面に筆記された画像を読み取るスキャナ
装置と、そのスキャナ装置により読み取られた画像デー
タに基づいて記録用紙(印刷用紙)に画像を形成するプ
リンタ装置とを備えている。
【0003】この電子黒板のスキャナ装置には、例え
ば、電荷結合素子(CCD)を使用したものがある。こ
のスキャナ装置は、発光ユニットと、反射ミラーと、集
光レンズユニットと、受光ユニットとを備えている。発
光ユニットには複数の発光素子が設けられており、この
発光素子からホワイトシートに光が照射され、その照射
された光が筆記面で反射されることにより反射光が生成
される。この反射光は、反射ミラーを介して、集光レン
ズを備えた集光レンズユニットに入射される。
【0004】この入射された反射光は、集光レンズユニ
ットにより、受光ユニットに集光され、筆記面の画像が
受光ユニットに結像される。一方、受光ユニットには、
ライン状に配列された複数のCCDが設けられ、各CC
Dは、受光ユニットに入光された反射光の強さに応じた
電圧を出力する。よって、受光ユニット上に反射光が集
光されることにより、筆記面の画像が電気信号として読
み取られる。
【0005】このようなCCDを使用したスキャナ装置
は、反射光が通過する光路長(光路距離)を充分に長く
とる必要があるため、発光ユニット、反射ミラー、集光
レンズユニット及び受光ユニット(以下、この欄及び次
欄で「スキャナ装置の各部材」と称す。)を黒板本体内
部の裏面側、即ち、ホワイトシートとフレーム裏板との
間部分に配設する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子黒板の
筆記面に画像を筆記する場合には、水性インクを使用し
たフェルトペン等の筆記具が用いられる。かかる筆記具
のインクは乾燥すると粉状のインク粉となり、電子黒板
を長期に渡って使用すると、インク粉がスキャナ装置の
各部材の表面に付着してスキャナ装置による画像の読み
取り精度が低下してしまう。このようにインク粉がスキ
ャナ装置の各部材に付着して汚れた場合には、かかる各
部材を清掃して汚れを除去する必要がある。
【0007】しかしながら、上述したスキャナ装置を備
えた電子黒板では、スキャナ装置がホワイトシートとフ
レーム裏板との間部分に配設されるため、スキャナ装置
の各部材の汚れを清掃する場合に、黒板本体から縁部カ
バー全体を取り外した後、更にホワイトシートを取り外
してスキャナ装置の各部材を露出させる必要があった。
このようにスキャナ装置の清掃作業を行う場合には、黒
板本体を分解する必要があるため、メンテナンス業者等
の専門家に清掃を依頼しなければならず、電子黒板の利
用に伴う維持費用が嵩んでしまうという問題点があっ
た。
【0008】また、黒板本体からフレーム裏板を取り外
して、スキャナ装置の各部材の清掃をすることもできる
が、例えば、壁等に掛けられて使用される電子黒板で
は、スキャナ装置の各部材を清掃する場合に、電子黒板
を壁等から取り外してから、フレーム裏板を取り外さな
ければならず、スキャナ装置の清掃作業が繁雑となると
いう問題点があった。
【0009】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、画像読取装置の清掃作業を容易
に行うことができる画像読取装置を備えた掲示装置を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の画像読取装置を備えた掲示装置は、文
字や図形等の画像を筆記可能な筆記面を有する筆記シー
トと、その筆記シートが収容されるとともに前記筆記面
を外部に露出させる開放窓を有する装置本体と、その装
置本体に収容された前記筆記シートを搬送する駆動装置
とを備えるとともに、その駆動装置により搬送される前
記筆記シートの筆記面に筆記された画像を読み取る画像
読取装置を備えており、前記画像読取装置を前記装置本
体内に設置するため、その装置本体の縁部に設けられる
設置空間と、その設置空間と連通して前記装置本体の縁
部に開口形成され前記画像読取装置まで到達する点検口
と、その点検口を覆い塞ぐため、前記装置本体の縁部に
着脱可能に形成される点検口カバーとを備えている。
【0011】この請求項1記載の画像読取装置を備えた
掲示装置によれば、文字や図形等の画像は、装置本体の
開放窓から露出された筆記シートの筆記面に筆記され
る。画像が筆記された筆記シートは、駆動装置によっ
て、装置本体の縁部の設置空間に設置された画像読取装
置へ向けて搬送される。この搬送に伴って、画像読取装
置により筆記シートの筆記面に筆記された画像が読み取
られる。装置本体の縁部には設置空間と連通して画像読
取装置まで到達する点検口が開口形成され、かかる点検
口は点検口カバーにより覆い塞がれている。この点検口
カバーが取り外されると、装置本体の縁部に点検口が現
れるので、この点検口からハケ等の清掃用具が入れ込ま
れて、画像読取装置の清掃作業が行われる。
【0012】請求項2記載の画像読取装置を備えた掲示
装置は、請求項1記載の画像読取装置を備えた掲示装置
において、前記筆記シートは無端環状の帯状体で構成さ
れ、前記駆動装置は、前記筆記シートの搬送方向両端側
の内周にそれぞれ回動可能に配設される一対の搬送ロー
ラを備え、その一対の搬送ローラの回動により前記筆記
シートを搬送するように構成され、前記設置空間は、前
記一対の搬送ローラの少なくとも一方側であって、その
一対の搬送ローラにおける回動中心間の区間より外方に
設けられている。
【0013】この請求項2記載の画像読取装置を備えた
掲示装置によれば、請求項1記載の画像読取装置を備え
た掲示装置と同様に作用する上、筆記シートは、一対の
搬送ローラの回動に伴って搬送され、かかる搬送により
筆記シートの筆記面に筆記された画像が画像読取装置に
より順次読み取られる。しかも、画像読取装置が設置さ
れる設置空間は、一対の搬送ローラの少なくとも一方側
であって、各搬送ローラの回動中心間の区間より外方に
設けられるので、装置本体における各搬送ローラの回動
中心間の区間、即ち、装置本体における筆記シートの裏
側部分に画像読取装置を設置するためのスペースを設け
る必要がない。よって、従来の画像読取装置を備えた掲
示装置、例えば、筆記シート裏面側に画像読取装置が配
設される掲示装置に比べて、装置本体の奥行き幅が短縮
され薄型化されるのである。
【0014】請求項3記載の画像読取装置を備えた掲示
装置は、請求項1または2に記載の画像読取装置を備え
た掲示装置において、前記画像読取装置は、前記筆記シ
ートの筆記面に筆記された画像へ光を照射する光照射ユ
ニットと、その光照射ユニットにより照射された光の反
射光を受光することにより画像を読み取る受光ユニット
とを備え、その受光ユニット又は光照射ユニットの少な
くとも一方が前記設置空間に設置されている。
【0015】この請求項3記載の画像読取装置を備えた
掲示装置によれば、請求項1または2に記載の画像読取
装置を備えた掲示装置と同様に作用する上、光照射ユニ
ットにより筆記シートの筆記面に光が照射され、かかる
光の反射光が受光ユニットにより受光されて、筆記シー
トの筆記面の画像が読み取られる。しかも、光照射ユニ
ット又は受光ユニットの少なくとも一方は設置空間に設
置されるので、かかる設置空間と連通する点検口からハ
ケ等の清掃用具を入り込ませることにより、光照射ユニ
ット又は受光ユニットの少なくとも一方の汚れが除去さ
れる。
【0016】請求項4記載の画像読取装置を備えた掲示
装置は、請求項1から3のいずれかに記載の画像読取装
置を備えた掲示装置において、前記点検口は、前記装置
本体の前面側に開口形成されている。
【0017】請求項5記載の画像読取装置を備えた掲示
装置は、請求項1から4のいずれかに記載の画像読取装
置を備えた掲示装置において、前記装置本体は、その装
置本体の骨格をなすフレーム体と、そのフレーム体の縁
部を覆い前記開放窓を構成する本体カバーとを備えてお
り、その本体カバーの一部は前記点検口カバーで構成さ
れている。
【0018】この請求項5記載の画像読取装置を備えた
掲示装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の
画像読取装置を備えた掲示装置と同様に作用する上、装
置本体の剛性はフレーム体により付与される一方、かか
るフレーム体はその縁部が本体カバーに覆われることに
より、外部に露出することがなく、装置本体の美観が維
持される。しかも、点検口を塞ぐ点検口カバーは、本体
カバーの一部を構成するので、点検口を塞ぐ点検口カバ
ーを本体カバーの他に別途設ける必要がない。
【0019】請求項6記載の画像読取装置を備えた掲示
装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装
置を備えた掲示装置において、前記装置本体の縁部の外
周端面に係着可能に形成され、その装置本体の縁部に前
記点検口カバーを固定する固定部材を備えている。
【0020】請求項7記載の画像読取装置を備えた掲示
装置は、請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装
置を備えた掲示装置において、前記画像読取装置は、前
記筆記シートの筆記面に筆記された画像を読み取るため
の密着型イメージセンサを備えている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例である電子黒板1の外観斜視図であり、図中
の矢印Aは、ホワイトシート8の搬送方向を示してい
る。電子黒板1は、ホワイトシート8の筆記面8aに文
字や図形等の画像を筆記して、いわゆるホワイトボード
として使用することができるとともに、プリンタ12に
よってホワイトシート8の筆記面8aに筆記された画像
を記録用紙(図示せず)に印刷することができる装置で
ある。
【0022】図1に示すように、電子黒板1は、壁掛け
具(図示せず)等により壁面Hに取着される略矩形平板
状の黒板本体2を備え、この黒板本体2の内部には、後
述する黒板本体2の骨格をなすフレーム体13(図2及
び図3参照)が設けられている、黒板本体2は、その外
周の4つ縁辺に上縁カバー3、下縁カバー4及び側縁カ
バー5,6がそれぞれ取着されると共に、その外周の四
隅には前面視略L字状のコーナカバー7がそれぞれ取着
されている。黒板本体2の外周縁部は、これらの8つの
各カバー4〜7によって覆われ、その前面の中央部分に
略矩形状の開放窓2aが開口形成されている。
【0023】開放窓2aは、後述するホワイトシート8
の筆記面8aを黒板本体2の外部へ露出させるための開
口であり、この開放窓2aの上側に上縁カバー3が取着
されている。上縁カバー3は、固定ビスB,Bによっ
て、黒板本体2の骨格の一部をなす上縁フレーム14
(図3参照)に着脱可能に固定されており、主に、黒板
本体2の外周上端面を覆う端面カバー板3aと、黒板本
体2の上側縁部の前面側を覆う前面カバー板3bとを備
えている。また、固定ビスB,Bは、上縁カバー3の端
面カバー板3aの左右両側をそれぞれ上縁フレーム14
に固定するために、その上縁フレーム14に着脱可能に
螺着(係着)されている(図3参照)。
【0024】なお、黒板本体2の下側縁部には下縁カバ
ー4が固定ビス(図示せず)によって着脱可能に固定さ
れ、黒板本体2の左右両側の縁部には上述した側縁カバ
ー5,6がそれぞれ固定ビスB,Bによって着脱可能に
固定されている。
【0025】8つの各カバー3〜7により外周縁部が覆
われた黒板本体2の内部には、無端環状の帯状体(シー
ト状体)で構成されたホワイトシート8が収容されてい
る。このホワイトシート8は外周表面は、例えば白色に
形成されており、かかる外周表面で筆記面8aが構成さ
れている。この筆記面8aは、文字や図形等の画像を筆
記可能な面であり、水性インクを使用したフェルトペン
等の筆記具(図示せず)を用いて文字や図形等の画像が
筆記(記載)可能、且つ、その筆記された画像をイレー
サ等の拭き取り具(図示せず)を用いて消去可能に形成
されている。
【0026】ホワイトシート8の内周には、黒板本体2
(フレーム体13)の内部下側に回転(回動)可能に軸
支された略円筒状の駆動ローラ9と、黒板本体2(フレ
ーム体13)の内部上側に回転可能に軸支された略円筒
状の従動ローラ10とが配設されている。即ち、各ロー
ラ9,10は、ホワイトシート8の内周であって、その
ホワイトシート8の搬送方向(図1の矢印A方向)両端
側にそれぞれ配設されている。
【0027】これらの各ローラ9,10は、その軸方向
が黒板本体2の幅方向と略同一方向とされており、ホワ
イトシート8は、各ローラ9,10の外周面に巻回され
て掛け渡されている。駆動ローラ9には、ギヤ機構を介
して駆動モータ(図示せず)が連結されており、かかる
駆動モータの回転駆動により駆動ローラ9が回動され、
かかる回動によりホワイトシート8の筆記面8aが従動
ローラ10を介して開放窓2aの下側から上側、即ち、
矢印A方向へ搬送されるのである。
【0028】黒板本体2の内部における従動ローラ10
の配設側、即ち、黒板本体2の内部上方であって、各ロ
ーラ9,10の回動中心間の区間Lより更に上側外方に
は、ホワイトシート8の筆記面8aに記載された画像を
読み取るスキャナ装置11が配設されている。このスキ
ャナ装置11は、ホワイトシート8の幅方向全域に亘っ
て設けられ、従動ローラ10の外周に巻回されたホワイ
トシート8の筆記面8aと対向して密着型イメージセン
サ(以下、CIS(Contact Image Sensor)と称す。)
11aが設けられている。なお、スキャナ装置11の詳
細については後述する。
【0029】黒板本体2の外周下端面にはプリンタ12
が取着されている。このプリンタ12は、スキャナ装置
11により読み取られた画像データに基づいて印刷を行
うものであり、その上部を構成するプリンタ本体12a
が黒板本体2の下端面にねじ止め等により取着されてい
る。また、プリンタ12は、スキャナ装置11と通信ケ
ーブル(図示せず)を介して電気的に接続されており、
かかる通信ケーブルを介してスキャナ装置11により読
み取られた画像データがプリンタ12へ送信され、かか
る画像データを受信したプリンタ12が画像データに基
づいて記録用紙に印刷を行うのである。
【0030】プリンタ12は、画像データに基づいて記
録用紙、例えば、感熱記録用紙をロール状に巻回したロ
ール紙(図示せず)に印刷を行うものであり、主に、プ
リンタ本体12aと、そのプリンタ本体12aを下方か
ら開閉可能に覆う開閉カバー12bとを備えている。ま
た、プリンタ本体12aの上部前面には、記録用紙のサ
イズ設定などを行う操作パネル12cが設けられ、その
操作パネル12cの下側前面であって、プリンタ本体1
2aと開閉カバー12bの境界部分には、印刷済の記録
用紙が排出される排紙口12dが設けられている。更
に、開閉カバー12bの下面には、開閉カバー12bを
開放する際に操作されるリリースレバー12fが設けら
れている。
【0031】次に、図2及び図3を参照して、黒板本体
2の内部構造について説明する。図2は、電子黒板1の
上側縁部の拡大平面図(前面図)であり、その外周縁部
に取着される各カバー3〜7を取り外した状態を示し、
ホワイトシート8の一部を断面視している。また、図3
は、図1のIII−III線における部分的な側断面図
であり、ホワイトシート8からの反射光Rの光路を1点
鎖線で図示している。なお、図2及び図3中の矢印A
は、ホワイトシート8の搬送方向を示している。
【0032】図2に示すように、黒板本体2は、その骨
格をなすアルミ合金製のフレーム体13を備えており、
かかるフレーム体13は前面視略矩形枠状に構成されて
いる。このフレーム体13の4つの外周縁辺には上縁フ
レーム14、側縁フレーム15,16及び、下縁フレー
ム(図示せず)がそれぞれ配設されており、フレーム体
13の4角には4つの前面視略L字状のコーナフレーム
17がそれぞれ配設されている。これらの各フレームに
よって、フレーム体13は、前面視略矩形枠状に構成さ
れている。また、フレーム体13の裏面側(図2の紙面
に対する奥側)には、略矩形平板状のフレーム裏板18
が配設されている。
【0033】なお、上述した上縁カバー3を固定する固
定ビスB,Bは、上縁フレーム14の上端面(図2上
側)に螺着され、側縁カバー5,6を固定する固定ビス
B,Bは、側縁フレーム15,16の外側の端面(図2
左右両側)に螺着されるのである。
【0034】図3に示すように、フレーム裏板18は平
板状に形成されており、フレーム体13の裏面側(図3
左側)を覆い塞ぐためにフレーム体13にねじ止め等に
より取着されている。このフレーム裏板18より前方
(図3右側)であって、ホワイトシート8が巻回された
従動ローラ10の下方には、硬質軽量の発泡材で構成さ
れた略矩形平板状のシート裏板19が配設されている。
このシート裏板19は、ホワイトシート8の内周であっ
て開放窓2aから露出される筆記面8a側(図3右側)
に配設されており、かかる開放窓2aから露出された筆
記面8aを後方から支持することができる。このシート
裏板19によって、筆記具(図示せず)のペン先が押し
当てられる筆記面8aが支持されるので、その筆記面8
aに文字や図形等の画像を滑らかに描くことができるの
である。
【0035】図2に示すように、シート裏板19の左右
両端面には側縁フレーム15,16の内側の端面が当接
されており、かかるシート裏板19の左右両側の上方に
は、ローラホルダ20,20が各側縁フレーム15,1
6にそれぞれ取着されている。ローラホルダ20,20
は、従動ローラ10の軸方向(図2の左右方向)両端を
回動可能に支持する部材であり、かかるローラホルダ2
0,20には、従動ローラ10の軸方向両端に取着され
たパイプ軸部材10bの軸部10cが回動可能に係合さ
れている。
【0036】従動ローラ10は、アルミ合金製の中空円
筒状のローラパイプ10aを備えており、このローラパ
イプ10aの外周にホワイトシート4が巻回されてい
る。ローラパイプ10aの軸方向両端には、パイプ軸部
材10b,10bが取着されている。このパイプ軸部材
10b,10bは、ローラホルダ20,20とともにロ
ーラパイプ10aをフレーム体13に支持するためのも
のであり、その外側(図2の左右両側)端面には外方へ
向けて円柱状の軸部10c,10cがそれぞれ突設され
ている。この軸部10c,10cがローラホルダ20,
20に回動可能に係合されることにより、従動ローラ1
0は、フレーム体13(黒板本体2)に回動可能に軸支
されるのである。
【0037】フレーム体13の内部上方、即ち、黒板本
体2の上側縁部には、上述したスキャナ装置11が設置
される設置空間としての設置スペース21が設けられて
いる。この設置スペース21は、上述した従動ローラ1
0、上縁フレーム14、側縁フレーム15,16により
囲まれた部分に設けられており、かかる設置スペース2
1の内部にCISフレーム22により保持された画像読
取装置としてのスキャナ装置11が設置されている。
【0038】スキャナ装置11は、ホワイトシート8の
筆記面8aに筆記された画像を読み取り、その読み取ら
れた画像データをプリンタ12へ送信するものであり、
主に、ホワイトシート8の幅方向(図2の左右方向)全
域に亘って設けられ筆記面8aの画像を読み取るCIS
11aと、そのCIS11aにより読み取られる筆記面
8aの画像へ光を照射する導光板11bとを備えてい
る。なお、CIS11a及び導光板11bはともに、ホ
ワイトシート8の横幅(図2の左右方向)より若干長く
形成されている。
【0039】図3に示すように、CIS11aは、その
内部に受光ユニット11cと、光照射ユニットとしての
発光ユニット11dとが搭載されている。受光ユニット
11cには、CIS11aの幅方向(図3の紙面に対す
る垂直方向)へ向けてライン状に配列された複数の光導
電素子が設けられており、各光導電素子は、受光ユニッ
ト11cに入射された反射光Rの強さに応じた電圧を出
力する。よって、受光ユニット11c上に反射光Rが入
射されることにより、筆記面8aの画像が電気信号とし
て読み取られるのである。
【0040】発光ユニット11dには、ライン状に配列
された複数の発光素子が設けられており、この発光素子
によりホワイトシート8の筆記面8aに照射される光が
発生される。この発光素子が照射した光は、導光板11
bによりホワイトシート8の筆記面8aに照射される。
導光板11bは、その内部に発光ユニット11dの発光
素子により発生された光が入射された場合に、その入射
光の拡散を防止しつつ伝搬させてホワイトシート8の筆
記面8aの所定位置に集中的に照射するためのものであ
り、ホワイトシート8の幅方向(図3の紙面に対する垂
直方向)全域に亘って設けられている(図2参照)。
【0041】この導光板11bは、その上端が発光ユニ
ット11dと連結されており、その下端が従動ローラ1
0に巻回されたホワイトシート8の筆記面8a側へ向け
て略く字状に延出されている。この導光板11bの下端
面には、導光板11b内を伝搬した光が照射される光照
射面11b1が形成されており、この光照射面11b1
がホワイトシート8の筆記面8aと対向配置されてい
る。
【0042】よって、発光ユニット11dの複数の発光
素子が照射した光は、導光板11b内部を伝搬して光照
射面11b1からホワイトシート8の筆記面8aに集中
的に照射され、その照射された光が筆記面8aで反射さ
れることにより反射光Rが生成されて、上述した受光ユ
ニット11cに入射されるのである。
【0043】また、CIS11aの下面には、従動ロー
ラ10の外周に巻回されたホワイトシート8の筆記面8
aと対向する受光面11a1が設けられている。受光面
11a1には、CIS11aの内部と連通する開口が複
数形成されている。この受光面11a1の開口は、受光
ユニット11cの各光導電素子に対応して、CIS11
aの幅方向(図2の左右方向)に所定の間隔で複数形成
されており、反射光Rを受光ユニット11cの光導電素
子(図3参照)へ入射させることができる。
【0044】スキャナ装置11のCIS11aは、CI
Sフレーム22によってフレーム体13の設置スペース
21に保持されており、CISフレーム22は、CIS
11aの受光面11a1を覆う略平板状のCIS取付板
22aを備えている。このCIS取付板22aは、CI
S11aの受光面11a1を覆い保護すると共に、その
CIS11aをCISフレーム22に固定するための板
材であり、CIS11aの受光面11a1にねじ止めさ
れている。また、CIS取付板22aには、上述した受
光面11a1の開口に対応して複数の入射窓(図示せ
ず)が設けられている。このため、ホワイトシート8の
筆記面8aからの反射光Rは、CIS取付板22aの入
射窓および受光面11a1の開口を通過して受光ユニッ
ト11cの光導電素子に入射されるのである。
【0045】しかも、CIS取付板22aの下面には透
明シート状の保護フィルム23が貼着されており、この
保護フィルム23により入射窓が塞がれている。この保
護フィルム23によって、筆記面8aに付着したインク
粉等が、CIS取付板22aの入射窓および受光面11
a1の開口を通過してCIS11a内の受光ユニット1
1cへ侵入することを防止することができる。即ち、保
護フィルム23によって、CIS11aの受光ユニット
11cにインク粉等が直接付着して汚れてしまうことを
防止することができる。
【0046】図2に示すように、保護フィルム23は、
CIS取付板22aの長手方向(図2の左右方向)全域
に亘って貼着されており、かかるCIS取付板22aの
長手方向両側には、略平板状の固定板22b,22bが
それぞれ連設されている。この固定板22b,22b
は、CISフレーム22をフレーム体13に固定するた
めのものであり、側縁フレーム15,16の前面にねじ
止め等により取着されている。このように、各固定板2
2b,22bをフレーム体13にそれぞれ取着すること
により、CISフレーム22がフレーム体13に固定さ
れ、スキャナ装置11が設置スペース21内に設置され
るのである。
【0047】一方、CIS取付板22aの前端には上方
へ向けて略直角に立設された平板状の前面板22cが連
設され、この前面板22cの前方に覆い被さるように上
縁フレーム14の前面にねじ止めされたCIS保護板2
5が設けられている。よって、これらの前面板22c及
びCIS保護板25によって、CIS11aの前面側が
覆われるので、電子黒板1の組立作業等においてCIS
11aに他の部材が当たるなどして、CIS11aが破
損することが防止されるのである。
【0048】また、黒板本体2の上側縁部には、保護フ
ィルム23の表面や導光板11bの光照射面11b1の
表面を清掃するための点検口24が設けられている。こ
の点検口24は、CIS11aの受光面11a1を覆う
CIS取付板22aと従動ローラ10との間部分に開口
形成されており、その周囲が従動ローラ10、CISフ
レーム22のCIS取付板22a及び各固定板22b,
22bによって囲まれた部分に設けられている。
【0049】点検口24は、スキャナ装置11の導光板
11bの光照射面11b1と、CISフレーム22のC
IS取付板22aに貼着された保護フィルム23とに到
達するように設けられており、フレーム体13から上縁
カバー3が取り外された場合に、導光板11bの光照射
面11b1や保護フィルム23を黒板本体2の上側縁部
の前面側に露出させることができる。よって、かかる点
検口24から導光板11bの光照射面11b1や保護フ
ィルム23を露出させることによりに、光照射面11b
1や保護フィルム23の表面に付着したインク粉等を除
去する清掃作業を容易に行うことができるのである。
【0050】図3に示すように、上縁カバー3は、上述
した端面カバー板3aと、前面カバー板3bとを備えて
いる。端面カバー板3aの前後方向(図3の左右方向)
略中央部分には、上面視円形状の通穴3a1が貫通形成
されており、この通穴3a1に固定ビスBの軸部B1が
挿入されている。固定ビスBの軸部B1の下端には外周
におねじが螺刻されたおねじ部B2が形成されており、
かかるおねじ部B2が上縁フレーム14の上端面に螺入
されている。一方、固定ビスBの軸部B1の上端には円
盤状の頭部B3が形成されており、かかる頭部B3と上
縁フレーム14との間に上縁カバー3の端面カバー板3
aが挟み込まれて固定されている。
【0051】このように、上縁カバー3をフレーム体1
3(黒板本体2)に固定する固定ビスB,Bは、黒板本
体2の前面側からは見え難い黒板本体2の外周上端面、
即ち、上縁フレーム14の上端面に螺着されるので、か
かる固定ビスB,Bが黒板本体2の前面側に現れて黒板
本体2の外観が損なわれることがなく、電子黒板1の美
観を維持することができる。
【0052】上縁カバー3の前面カバー板3bは、端面
カバー板3aの前端(図3右側)に連設されており、外
周面にホワイトシート8が巻回された従動ローラ10よ
り更に下方(図3下側)へ延出されている。この前面カ
バー板3bによって、黒板本体2の上側縁部の前面側
(図3右上側)が覆われるとともに、点検口24が覆い
塞がれている。よって、黒板本体2の上側縁部の前面に
開口形成された点検口24が露出することが防止される
ので、黒板本体2の外観が損なわれることがなく、電子
黒板1の美観を維持することができる。
【0053】前面カバー板3bの裏面側(図3左側)に
は、従動ローラ10側へ略水平に延出された係合リブ3
cが形成されており、この係合リブ3cの先端は下方へ
向けて略く字状に折り曲げ形成されている。一方、フレ
ーム体13の側縁フレーム15,16には、従動ローラ
10と対向する位置に補強部材26が掛け渡されてい
る。補強部材26は、上述した上縁カバー3の前面カバ
ー板3bをフレーム体13に係合して補強する部材であ
り、その上部に上縁カバー3の係合リブ3cが係合可能
な係合凹部26aが凹設されている。この係合凹部26
aには、上縁カバー3の係合リブ3cの先端が上方から
挿入されて係合されており、かかる係合により、前面カ
バー板3bの捲れ上がりを防止することができ、更に、
前面カバー板3bのガタつきを防止することができる。
【0054】次に、図1から図4を参照して、スキャナ
装置11の清掃作業について説明する。図4は、上縁カ
バー3が取り外された状態における電子黒板1の平面図
である。まず、図3に示す固定ビスBの頭部B3を反ね
じ込み方向へ回転させると、固定ビスBのおねじ部B2
が上縁フレーム14から外れ、固定ビスBが通穴3a1
から抜き取り可能となる。固定ビスBが通穴3a1から
抜き取られると、上縁フレーム3が黒板本体2から取り
外し可能となる。その後、上縁カバー3が黒板本体2の
上方へ向けて持ち上げられると、係合リブ3cが補強部
材26の係合凹部26aから引き抜かれ、両者の係合状
態が解除される。
【0055】係合リブ3cと係合凹部26aとの係合状
態が解除されると、図4に示すように、上縁カバー3の
みが黒板本体2から取り外される。上縁カバー3が取り
外されると、黒板本体2の上側縁部(図2上側)に設置
スペース21及び点検口24が露出され、この点検口2
4からは、スキャナ装置11における導光板11bの光
照射面11b1や保護フィルム23が露出される。その
後、清掃用のハケ等を点検口24内へ挿入することによ
り、光照射面11b1や保護フィルム23の表面に付着
したインク粉等を除去する清掃作業を行うことができる
のである。
【0056】以上で、電子黒板1のスキャナ装置11の
清掃作業が完了する。なお、上縁カバー3を黒板本体2
に固定する場合には、上述した上縁カバー3の取り外し
動作の逆の動作が行われる。
【0057】以上説明したように、本実施例の電子黒板
1によれば、ホワイトシート8の筆記面8aに筆記され
た画像を読み取るスキャナ装置11は、黒板本体2の上
側縁部に設けられる設置スペース21に設置されてお
り、その設置スペース21と連通してスキャナ装置11
にまで到達する点検口24から清掃作業等が行われる。
しかも、点検口24は、黒板本体2の上側縁部に設けら
れ、且つ、その黒板本体2の上側縁部に着脱可能に形成
された上縁カバー3により覆い塞がれるだけなので、か
かる上縁カバー3を黒板本体2から取り外すだけで、ス
キャナ装置11の導光板11bの光照射面11b1や保
護フィルム23からインク粉を除去する清掃作業を行う
ことができる。
【0058】このため、従来の電子黒板のように、例え
ば、黒板本体を分解してスキャナ装置の清掃作業を行う
必要がなく、電子黒板1の使用者等が自ら清掃を行うこ
とができる。従って、スキャナ装置11の清掃作業を行
うためにメンテナンス業者等の専門家に清掃を依頼する
必要がなく、電子黒板1の利用に伴う維持費用を低減す
ることができる。
【0059】しかも、点検口24は、黒板本体2の上側
縁部に開口形成されるので、従来の電子黒板を壁面に掛
けて使用する場合のように、電子黒板1を壁面Hから取
り外してスキャナ装置11の清掃作業を行う必要がな
く、電子黒板1を壁面Hに掛けたまま、スキャナ装置1
1の導光板11bの光照射面11b1や保護フィルム2
3の清掃作業を容易に行うことができる。
【0060】また、スキャナ装置11が設置される設置
スペース21は、黒板本体2における従動ローラ10の
配設側であって、各ローラ9,10の回動中心間の区間
Lより更に上側外方に設けられるので、黒板本体2にお
ける各ローラ9,10の回動中心間の区間L、即ち、黒
板本体2のホワイトシート8の裏側部分にスキャナ装置
11を設置するためのスペースを設ける必要がない。よ
って、従来のCCDを有するスキャナ装置を備えた電子
黒板のように、例えば、ホワイトシート8の裏面側にス
キャナ装置の設置スペースを設ける必要がなく、黒板本
体2の奥行き幅を短縮して薄型化することができる。こ
のため、黒板本体2の製造コストを低減することがで
き、電子黒板1を薄型化することができる。
【0061】スキャナ装置11の清掃作業等を行う点検
口24は、黒板本体2の前面側の上側縁部に開口形成さ
れるので、黒板本体2と向かい合うようにして清掃作業
を行うことができる。このため、点検口24を無理な姿
勢で覗き込んで清掃作業を行う必要がなく、かかる清掃
作業を円滑に行うことができる。
【0062】また、点検口24は、黒板本体2の骨格を
なすフレーム体13の上側縁部を覆う上縁カバー3で構
成されるので、点検口24を覆い塞ぐカバー部材を別途
設ける必要がなく、その分、部品点数が減少して、電子
黒板1全体としての製造コストを低減することができ
る。
【0063】上縁カバー3は、黒板本体2の上側縁部
(フレーム体13の上縁フレーム14)の外周上端面に
螺着される固定ビスB,Bによって、黒板本体2の上側
縁部に固定される。しかも、この固定ビスB,Bは、黒
板本体2の上側縁部の外周上端面という、黒板本体2の
上側縁部の前面より見え難い箇所に螺着されるので、か
かる固定ビスB,Bで黒板本体2の外観が損なわれるこ
とがない。
【0064】ホワイトシート8の筆記面8aに筆記され
た画像を読み取るCIS11aを備えたスキャナ装置1
1は、各種光学部品、並びに、所定の光路長を必要とす
るCCDを用いたスキャナ装置に比べて、部品点数が少
なく、スキャナ装置11全体を非常に小型化することが
できる。よって、電子黒板1を全体として小型化するこ
とができる。
【0065】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0066】本実施例の電子黒板1では、CIS11a
を備えたスキャナ装置11を用いて説明したが、電子黒
板に使用されるスキャナ装置は必ずしもこれに限られる
ものではなく、例えば、CCDを使用したスキャナ装置
を使用しても良い。
【0067】例えば、CCDを使用したスキャナ装置を
用いる場合には、設置スペース21にCCDを備えた受
光ユニット及び集光レンズユニットを設置する一方、黒
板本体2における駆動ローラ9の配設側であって、各ロ
ーラ9,10の回動中心間の区間Lより更に下側外方に
発光ユニット(光照射ユニット)及び反射ミラーを設置
すれば良い。このように、CCDを使用したスキャナ装
置を黒板本体2内に設置することにより、上縁カバー3
を取り外すことにより、受光ユニット及び集光レンズユ
ニットの清掃作業を行うことができる。
【0068】また、例えば、逆に、設置スペース21に
発光ユニット及び反射ミラーを設置する一方、黒板本体
2における駆動ローラ9の配設側であって、各ローラ
9,10の回動中心間の区間Lより更に下側外方にCC
Dを備えた受光ユニット及び集光レンズユニットを設置
する場合には、上縁カバー3を取り外すことにより、発
光ユニット及び反射ミラーの清掃作業を行うことができ
る。
【0069】本実施例では、上縁カバー3をフレーム体
13に固定する部材として固定ビスB,Bを用いたが、
かかる上縁カバー3の固定部材は必ずしもこれに限られ
るものではなく、例えば、上縁カバーに係合突起を設
け、その係合突起と係合可能な係合部をフレーム体に設
けて、これらの係合突起と係合部とを係合させることに
より、上縁カバーをフレーム体に固定しても良い。即
ち、点検口を覆い隠す上縁カバー(点検口カバー)がフ
レーム体に着脱可能に固定されるような構成であれば良
い。
【0070】また、本実施例では、設置スペース21を
黒板本体2の上側縁部に設けたが、かかる設置スペース
を設ける位置は必ずしもこれに限られるものではなく、
例えば、黒板本体の下側縁部、即ち、下縁カバーにより
覆われた部分に設置スペースを設け、かかる設置スペー
スにスキャナ装置を設置しても良い。即ち、スキャナ装
置を設置する設置スペースの位置は、各カバー4〜7に
より覆われた黒板本体2の縁部であればいずれの箇所で
も良く、例えば、ホワイトシート8の搬送移動に伴って
筆記面8aに筆記された画像を順次読み取ることができ
れば、スキャナ装置本体を設置する設置スペースを黒板
本体の左右両側の縁部、即ち、側縁カバーにより覆われ
た部分に設けても良い。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の画像読取装置を備えた掲
示装置によれば、筆記シートの筆記面に筆記された画像
を読み取る画像読取装置は、装置本体の縁部に設けられ
る設置空間に設置され、その設置空間と連通して画像読
取装置まで到達する点検口から清掃作業等が行われる。
しかも、点検口は、装置本体の縁部に設けられ、且つ、
その装置本体の縁部に着脱可能に形成された点検口カバ
ーにより覆い塞がれるだけなので、かかる点検口カバー
を装置本体から取り外すだけで、画像読取装置の清掃作
業を行うことができる。
【0072】このため、従来の画像読取装置を備えた掲
示装置のように、例えば、装置本体を分解して画像読取
装置の清掃作業を行う必要がなく、掲示装置の使用者等
が自ら清掃を行うことができるという効果がある。従っ
て、画像読取装置の清掃作業を行うためにメンテナンス
業者等の専門家に清掃を依頼する必要がなく、掲示装置
の利用に伴う維持費用を低減することができるという効
果がある。
【0073】しかも、点検口は、装置本体の縁部に開口
形成されるので、例えば、従来の画像読取装置を備えた
掲示装置を壁等に掛けて使用する場合のように、掲示装
置を壁等から取り外して画像読取装置の清掃作業を行う
必要がなく、掲示装置を壁等に掛けたまま、画像読取装
置の清掃作業を容易に行うことができるという効果があ
る。
【0074】請求項2記載の画像読取装置を備えた掲示
装置によれば、請求項1記載の画像読取装置を備えた掲
示装置の奏する効果に加え、画像読取装置が設置される
設置空間は、一対の搬送ローラの少なくとも一方側であ
って、各搬送ローラの回動中心間の区間より外方に設け
られるので、装置本体における各搬送ローラの回動中心
間の区間、即ち、装置本体の筆記シートの裏側部分に画
像読取装置を設置するためのスペースを設ける必要がな
い。よって、従来の画像読取装置を備えた掲示装置のよ
うに、例えば、筆記シート裏面側に画像読取装置の設置
スペースを設ける必要がなく、装置本体の奥行き幅を短
縮して薄型化することができる。このため、装置本体の
製造コストを低減することができ、掲示装置を薄型化す
ることができるという効果がある。
【0075】請求項3記載の画像読取装置を備えた掲示
装置によれば、請求項1または2に記載の画像読取装置
を備えた掲示装置の奏する効果に加え、画像読取装置の
光照射ユニット又は受光ユニットの少なくとも一方は設
置空間に設置されるので、かかる設置空間と連通する点
検口からハケ等の清掃用具を入り込ませることにより、
光照射ユニット又は受光ユニットの少なくとも一方の汚
れを除去することができるという効果がある。
【0076】ところで、点検口が装置本体の縁部の側
面、又は、上面や下面に設けられる場合には、かかる点
検口を無理な姿勢で覗き込んで清掃作業を行う必要があ
り、画像読取装置の清掃作業を行い辛くなってしまう。
【0077】しかしながら、請求項4記載の画像読取装
置を備えた掲示装置によれば、請求項1から3のいずれ
かに記載の画像読取装置を備えた掲示装置の奏する効果
に加え、画像読取装置の清掃作業等を行う点検口は、装
置本体の前面側に開口形成されるので、装置本体と向か
い合うようにして清掃作業を行うことができる。このた
め、点検口を無理な姿勢で覗き込んで清掃作業を行う必
要がなく、かかる清掃作業を円滑に行うことができると
いう効果がある。
【0078】請求項5記載の画像読取装置を備えた掲示
装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の画像
読取装置を備えた掲示装置の奏する効果に加え、装置本
体の骨格をなすフレーム体の縁部を覆う本体カバーの一
部は、点検口を覆い隠す点検口カバーで構成されるの
で、かかる点検口カバーが着脱される部分の本体カバー
を別途設ける必要がなく、その分、部品点数が減少し
て、掲示装置全体としての製造コストを低減することが
できるという効果がある。
【0079】請求項6記載の画像読取装置を備えた掲示
装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の画像
読取装置を備えた掲示装置の奏する効果に加え、点検口
カバーは、装置本体の縁部の外周端面に係着される固定
部材によって、装置本体の縁部に固定される。しかも、
この固定部材は、装置本体の縁部の外周端面という、装
置本体の前面縁部より見え難い箇所に係着されるので、
かかる固定部材で装置本体の外観が損なわれることがな
いという効果がある。
【0080】請求項7記載の画像読取装置を備えた掲示
装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の画像
読取装置を備えた掲示装置の奏する効果に加え、筆記シ
ートの筆記面に筆記された画像を読み取る密着型イメー
ジセンサを備えた画像読取装置は、各種光学部品、並び
に、所定の光路長を必要とするCCDを用いた画像読取
装置に比べて、部品点数が少なく、画像読取装置全体を
非常に小型化することができる。よって、掲示装置を全
体として小型化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電子黒板の外観斜視図
である。
【図2】電子黒板の上側縁部の拡大平面図である。
【図3】図1のIII−III線における部分的な側断
面図である。
【図4】上縁カバーが取り外された状態における電子黒
板の平面図である。
【符号の説明】
1 電子黒板(掲示装置) 2 黒板本体(装置本体) 2a 開放窓 3 上縁カバー(点検口カバー、本体
カバーの一部) 4 下縁カバー(本体カバーの一部) 5,6 側縁カバー(本体カバーの一部) 7 コーナーカバー(本体カバーの一
部) 8 ホワイトシート(筆記シート) 8a 筆記面 9 駆動ローラ(搬送ローラ、駆動装
置の一部) 10 従動ローラ(搬送ローラ、駆動装
置の一部) 11 スキャナ装置(画像読取装置) 11a CIS(密着型イメージセンサ) 11b 導光板(光照射ユニットの一部) 11c 受光ユニット 11d 発光ユニット(光照射ユニットの
一部) 13 フレーム体 21 設置スペース(設置空間) 24 点検口 A 搬送方向(筆記シートの搬送方
向) B 固定ビス(固定部材) L 区間(一対の搬送ローラの回動中
心間の区間) R 反射光

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や図形等の画像を筆記可能な筆記面
    を有する筆記シートと、その筆記シートが収容されると
    ともに前記筆記面を外部に露出させる開放窓を有する装
    置本体と、その装置本体に収容された前記筆記シートを
    搬送する駆動装置とを備えるとともに、その駆動装置に
    より搬送される前記筆記シートの筆記面に筆記された画
    像を読み取る画像読取装置を備えた掲示装置において、 前記画像読取装置を前記装置本体内に設置するため、そ
    の装置本体の縁部に設けられる設置空間と、 その設置空間と連通して前記装置本体の縁部に開口形成
    され前記画像読取装置まで到達する点検口と、 その点検口を覆い塞ぐため、前記装置本体の縁部に着脱
    可能に形成される点検口カバーとを備えていることを特
    徴とする画像読取装置を備えた掲示装置。
  2. 【請求項2】 前記筆記シートは無端環状の帯状体で構
    成され、 前記駆動装置は、前記筆記シートの搬送方向両端側の内
    周にそれぞれ回動可能に配設される一対の搬送ローラを
    備え、その一対の搬送ローラの回動により前記筆記シー
    トを搬送するように構成され、 前記設置空間は、前記一対の搬送ローラの少なくとも一
    方側であって、その一対の搬送ローラにおける回動中心
    間の区間より外方に設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の画像読取装置を備えた掲示装置。
  3. 【請求項3】 前記画像読取装置は、前記筆記シートの
    筆記面に筆記された画像へ光を照射する光照射ユニット
    と、その光照射ユニットにより照射された光の反射光を
    受光することにより画像を読み取る受光ユニットとを備
    え、その受光ユニット又は光照射ユニットの少なくとも
    一方が前記設置空間に設置されていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の画像読取装置を備えた掲示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記点検口は、前記装置本体の前面側に
    開口形成されていることを特徴とする請求項1から3の
    いずれかに記載の画像読取装置を備えた掲示装置。
  5. 【請求項5】 前記装置本体は、その装置本体の骨格を
    なすフレーム体と、そのフレーム体の縁部を覆い前記開
    放窓を構成する本体カバーとを備えており、その本体カ
    バーの一部は前記点検口カバーで構成されていることを
    特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像読取
    装置を備えた掲示装置。
  6. 【請求項6】 前記装置本体の縁部の外周端面に係着可
    能に形成され、その装置本体の縁部に前記点検口カバー
    を固定する固定部材を備えていることを特徴とする請求
    項1から5のいずれかに記載の画像読取装置を備えた掲
    示装置。
  7. 【請求項7】 前記画像読取装置は、前記筆記シートの
    筆記面に筆記された画像を読み取るための密着型イメー
    ジセンサを備えていることを特徴とする請求項1から6
    のいずれかに記載の画像読取装置を備えた掲示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107139610A (zh) * 2017-07-06 2017-09-08 安徽理工大学 一种上下推拉式高效自洁黑板

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