JP2001087617A - Sf6ガス回収装置 - Google Patents

Sf6ガス回収装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被回収容器内のSF6ガスを大気中に漏出す
ることなくほぼ全量を回収する。 【解決手段】 被回収容器内のSF6ガスを加圧部や、
PSA式のガス分離部2によりSF6ガスとその他の大
気成分に準じたガスとに分離してSF6ガスのみを取り
出し、冷却して液化したSF6ガスを回収するSF6ガ
ス回収装置において、そのガス分離部のサイクルタイム
をSF6ガスの濃度を計測した値により制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はSF6ガス(6フ
ッ化硫黄ガス,以下同じ)の回収に関する。
【0002】
【従来の技術】 SF6ガスは高電圧電力用トランスや
電力回路の遮断器に充填し、その熱的安定性,電気的安
定性,高絶縁耐圧性を生かして装置の小型化を可能に
し、都市の変電所の小容積化でその社会に対する貢献は
大きい。トランスや遮断器に充填されているSF6ガス
はその純度100%のものや窒素ガスにより適度にうす
めて充填されるものがある。それ等が用いられている機
器の点検保守,修理のときはこれ等のガスを抜き出さな
ければならないが、従来はこれ等のガスによる人体等へ
の害は少ないので大気中に放出して廃棄していた。しか
し、SF6ガスは高価なガスであるため経費的に容易に
回収再利用できる範囲の回収装置は従来よりあり、回収
して再利用していた。すなわち、SF6ガスを抜取って
加圧し、圧縮冷却して液化回収する装置はあったが、被
回収容器内を高真空域まで吸引して回収したり、他のガ
スが混合しているガスを分離してSF6ガスのみを回収
する装置などはなかった。
【0003】 近年、地球温暖化防止のために炭酸ガス
等の放出が規制されるようになってきた。1997年世
界環境会議が京都で開催され、その結果炭酸ガスの24
000倍の温暖化係数を持つSF6ガスもそのガスを大
気中に放出することを厳しく規制されるようになった。
SF6ガスを大気中に漏出する事が無いようにするため
には、 「イ」充填機器のシール部より漏れて漏出するガスを無
くする。 「ロ」機器据付時,保守修理時,解体廃棄時等で、ガス
充填や抜取に係わるときに廃棄されるガスを無くするこ
とが重要である。この「イ」については、機器のシール
部の改良により現在は大変少なくなっている。また
「ロ」については、電力業界は電気共同研究会により
「電力用SF6ガス取扱い基準」を平成10年12月に
自主制定し、そのガスを大気中に放出することを規制す
ることとした。 すなわち、100%純度ガスの充填を
ベースに点検修理時は0.015MPa・abs(回収
率97vol%以上)解体撤去時は0.005MPa・
abs(回収率99vol%以上)の真空域まで吸引回
収する自主基準を作成した。高真空域まで回収すると回
収に長時間を要する欠点を生ずる。点検時の回収率が低
いのは装置停止による停電の時間を可能な限り短くする
ための妥協値であり、撤去時は十分に時間をとって真空
引きするようになっている。すなわち高真空域まで吸引
回収し、大気中への漏出量を少なく押さえている。
【0004】 電力業界としては2005年までに上記
基準に合う回収装置を開発し、実施することとしてい
る。不活性ガスである窒素ガスを50vol%混入して
もインパルス破壊電圧はSF6単独ガス時の85%,商
用周波数破壊電圧は同96.6%であり、性能低下が少
ないのでSF6ガスをトランスや遮断器に封入する際に
窒素ガスによりうすめて使用するメーカーと高純度のS
F6ガスを使用するメーカーとがある。従来はこのよう
な窒素ガスが混入したガスは回収しにくいガスであった
ため、点検や廃棄時にその多くは大気中に放出廃棄して
いた。SF6ガスを分離濃縮する装置はなく、また窒素
ガスまたは空気と混合しているSF6ガスの濃度を測定
する濃度計もない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 被回収容器(トラン
スや遮断器)よりSF6ガスを大気中に漏出することな
くほぼ全量を回収することであり、被回収ガス中に窒素
ガスや空気の混入があってもそれを分離し、回収できる
ようにすること。更にSF6ガスの濃度を測定し、被回
収ガスのSF6ガス濃度が変わっても正常に分離ができ
るようにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明の目的は上記課
題を解決するため、臨界温度45.64℃,臨界圧力
3.66MPa・G,融点−50.8℃,昇華点−6
3.8℃のSF6ガスの特徴を考慮し、さらに被回収容
器としてのトランス又は電路の遮断器は密閉容器であ
り、その中にSF6ガスが高圧(約0.6MPa・G〜
0.3MPa・G)で充填されている。前述のように被
回収ガスはSF6ガス100%のものと窒素ガス等によ
りうすめられている場合がある。この混入ガスが存在し
ていてもこれをSF6ガスと分離するガス分離部を設け
る。ガス分離部には特定ガスを吸着する吸着剤を用いる
PSA法によるガス分離法であってこの吸着剤には分離
対象ガスを吸着し、除去する吸着剤を用いる方法と分離
対象ガスをほとんど吸着せず、混合する窒素や空気の方
を吸着し、除去する吸着剤を用いる方法がある。どちら
の方法においても吸着筒に充填される吸着剤の量が一定
であるため被回収ガス中のSF6ガス濃度により被回収
ガスの導入量を変更しなければならない。今、後者の例
であるとガス分離部は、SF6ガスをほとんど吸着せ
ず、SF6ガス以外の窒素ガス等を吸着する吸着剤、例
えばゼオライトを用いるPSA法(Pressure
Swing Adsorption)によるガス分離部
である。
【0007】 これは上記能力を有する吸着剤を吸着筒
に充填して、圧力を加えながら混合された原料ガスを送
入すると、混合ガス中に含まれたガスの内、該吸着剤に
吸着され易いガスが吸着剤に吸着されて除かれ、非吸着
ガスであるSF6ガスが濃縮されて他端から取り出せる
(加圧吸着工程)ガス分離部である。尚、吸着剤に吸着
したガスは吸着筒を減圧する(吸着剤に加わる吸着ガス
の分圧を下げてやる)と吸着剤より離脱し、吸着剤の再
生が行われ、吸着能力が回復する。(再生工程) その加圧吸着工程と再生工程を繰り返しながらガスを分
離する方法である。すなわち、ゼオライトは窒素ガスや
炭酸ガス,水分を良く吸着除去する、酸素ガスはわずか
に吸着するのでSF6ガスとこれ等のガスが混合してい
るガスからSF6ガスを分離するガス分離部に吸着剤と
して使用する。
【0008】 そして、ガス分離部で分離したSF6以
外のガスは窒素ガスと酸素ガスであり、大気を構成する
ガスと同一であるので大気中に放出する。再生工程にお
いて、大気中に放出されるこの排気ガスはSF6ガスを
含まなくする必要があり、吸着工程の終わった吸着筒内
にSF6ガスが残らないよう、吸着工程と再生工程の間
に均圧工程を入れる。以上は分離対象ガスのSF6ガス
を吸着しないか又は弱吸着性ガスとする吸着剤(例えば
ゼオライト5A)を用いるPSA方式のガス分離部であ
るが、分離対象ガスのSF6ガスを吸着する吸着剤(例
えば分子篩炭)を用いるPSA方式によるガス分離部も
構成でき、多少その操作方法は変わる。すなわち、吸着
工程で吸着剤にSF6ガスを吸着させ、再生工程で減圧
することにより、吸着剤に吸着したSF6ガスを脱着し
て製品ガスとして取り出し分離するとともに吸着剤を再
生する。そしてこの加圧吸着工程と再生工程のサイクル
を繰り返すことに変わりはない。
【0009】 しかしPSA方式によるガス分離装置は
SF6ガスと混合している分離すべきガスを吸着する吸
着剤を吸着筒に充填し、被回収ガスを該吸着筒に供給
し、吸着剤に吸着させて、SF6ガスを分離するのであ
るが、被回収ガス中に含まれるSF6ガスの濃度が変化
してくると、吸着筒内のガスを吸着する吸着剤の量が一
定であるため、一定ガス流量を供給している場合、その
供給する時間を変更する必要が生じる。すなわち、PS
Aのサイクルタイムを濃度に連動して変える必要があ
る。このためSF6ガスの濃度を直接もしくは、SF6
ガスに混合している他のガスの濃度を測定し、間接的に
測定する必要がある。しかるにSF6ガスに混合するガ
スは主に窒素ガスが用いられている。このSF6ガス又
は窒素ガスの濃度をオンタイムで測定する市販の濃度計
が無い。
【0010】 これについて鋭意研究し、SF6ガスと
これに混合している混合ガスの熱伝導度に違いがあるこ
とに気がついた。この熱伝導度は熱伝導真空計を用いて
真空度を測定しているとき、気体の分子量により感度が
変わる事にヒントがあった。 すなわち気体中にある高
温物体からその単位面積より失う熱量Qは次式で表され
る。
【0011】
【数1】
【0012】 ここでT1,T2は円筒形状のそれぞれ
表面から面射されていく気体分子及び表面に入射してい
く気体分子の温度であり、低圧力範囲では真空容器及び
高温気体の温度、それぞれの表面の適応係数によって一
義的に決まる。Rはガス定数,γは比熱比,Pは圧力,
Mは分子量であり、ガスの種類を固定すればQは圧力に
比例し、圧力を固定すれば気体の自由分子熱伝導度に比
例する。
【0013】 気体の熱伝導度は分子量に対して次式を
あてはめた値に比例する。
【0014】
【数2】
【0015】 このような気体の熱伝導現象を利用した
ものが熱伝導真空計である。フィラメントに電流を流し
て高温にして測定する方法に次のようなものがある。 「1」フィラメントに一定電流を流して圧力の変化をフ
ィラメントの温度変化として検出する(定電流型)。 「2」フィラメントに一定電圧を印加して、圧力の変化
をフィラメントの温度変化として検出する(定電圧
型)。 「3」フィラメントの温度が常に一定となるように電圧
又は電流を制御し、圧力の変化を電力の変化として検出
する(定温度型)。
【0016】 これらのうち定温度型が原理的にフィラ
メント末端からの熱損失や熱放射による影響が入ってこ
ないので優れている。フィラメントをホイーストンブリ
ッジの抵抗のひとつに組み込んで制御する方法がすぐれ
ており一般にこのホイーストンブリッジを用いた真空計
はピラニ真空計(Pirani gauge)と呼ばれ
る。
【0017】 半導体の電気抵抗は著しく温度に依存す
るので、真空計のフィラメントの代わりにサーミスタを
利用したサーミスタ真空計がある。これは感度は高い
が、反面周囲温度の変化に対する影響が大きい。このよ
うに気体中に置かれた高温物体から気体への熱伝導現象
を用いて真空計に用いられた方法と同様に圧力を一定と
し気体の熱伝導度の測定に用いる。すなわち熱伝導度の
異なる2種類のガスの混合比をその熱伝導度を測定する
ことにより推定しようとするものである。例えばこれら
の気体の熱伝導度の違いを、次の表に示す。
【0018】
【表1】
【0019】 容器に被測定ガスを導入して圧力を一定
にしてこれを前記熱伝導真空計を流用して気体の熱伝導
度を測定する。以降、これを熱伝導度計という。この方
法によれば混合されるガスの熱伝導度が判っており、両
者に差異があれば、その熱伝導度を測ることにより混合
比(濃度)が測定できる。すなわちSF6ガスと空気と
の混合の場合もその濃度が計測できる。
【0020】 以上この方法によるガス濃度計測部を用
いたSF6ガス回収装置をまとめると、吸着剤を充填し
た吸着筒を有するPSA方式によるガス分離部とSF6
ガス濃度計測部を有するSF6ガス回収装置において、
被回収容器より被回収ガスを取り出して該ガス分離部に
送入し、加圧吸着工程と減圧再生工程のサイクルを繰り
返す前記のガス分離部のサイクルタイムを、該SF6ガ
ス濃度計測部の容器中に被測定ガスを導入してその圧力
を一定に保った雰囲気内に高温発熱体をおき、この高温
発熱体の温度を計測して得た温度値から演算して得たS
F6ガスの濃度値により変更するようにしたSF6ガス
回収装置である。なお、高温発熱体の作動中の温度は、
約150℃〜400℃、好ましくは約200℃が適当で
ある。
【0021】 あるいは、吸着剤を充填した吸着筒を有
するPSA方式によるガス分離部とSF6ガス濃度計測
部を有するSF6ガス回収装置において、被回収容器よ
り被回収ガスを取り出して該ガス分離部に送入し、加圧
吸着工程と減圧再生工程のサイクルを繰り返す前記のガ
ス分離部のサイクルタイムを、該SF6ガス濃度計測部
の容器中に被測定ガスを導入して、その圧力を一定に保
った雰囲気内に高温発熱体をおき、この高温発熱体の温
度が該被測定ガスの濃度の如何にかかわらず一定に保つ
ように制御し、このときの該高温発熱体に加えられる電
力を測定して得た電力値の関数として演算して得たSF
6ガスの濃度値に基づいて変更するようにしたSF6ガ
ス回収装置である。
【0022】 また、被回収容器の被回収ガス中の特定
ガスを吸着する吸着剤を充填した吸着筒を有するPSA
方式によるガス分離部とSF6ガス濃度計測部を有する
SF6ガス回収装置において、被回収容器より被回収ガ
スを取り出し、該ガス分離部に送入し、加圧吸着工程と
減圧再生工程とを繰り返すPSA方式によるガス分離部
のサイクルタイムを該SF6ガス濃度計測部の容器中に
被測定ガスを導入し、その圧力を一定に保ち熱伝導度計
により、ガス熱伝導度の違いにより得た濃度値により変
更するようにしたSF6ガス回収装置である。
【0023】
【実施例】 図1に好ましい1実施例のSF6ガス分離
部のフローシートを示す。SF6ガス回収装置はトラン
スや遮断器である被回収容器の中に充填されているSF
6ガスを回収するものである。このSF6ガス回収装置
の構成はガス分離部,SF6ガス濃度計測部,ガス供給
部,加圧部,液化部及び液化SF6ガスを貯蔵する貯液
器より成っている。このフローシートではガス分離部2
とSF6ガス濃度計測部3のみを示す。SF6ガスの蒸
発圧は例えば0℃で1.22MPa・Gであるので被回
収ガスを抜き出して加圧部で2.54MPa・Gに加圧
し、冷却部で0℃以下に冷却すれば50vol%以上の
SF6ガスは液化回収することができる。被回収容器に
は通常0.3MPa・Gから0.6MPa・Gの圧力で
SF6ガスが封入されている。その濃度は100vol
%から、窒素ガスでうすめられても50vol%以上の
濃度で封入されているが、その濃度はいくらであっても
限定されるものではなく、本発明には関係ない。
【0024】 被回収容器より加圧部に被回収ガスを導
入し、加圧ポンプにより2.64MPaに加圧し、これ
を冷却部,液化タンク,電磁弁で構成する液化部で20
℃以下に冷却し、SF6ガスを液化回収する。液化SF
6は貯液器に貯える。被回収ガス中のSF6ガス濃度が
50vol%以下の場合、前記圧力と温度では液化回収
が出来なくなるので、ガス分離部2に導入口1より被回
収ガスを導入し、SF6ガスを分離濃縮する。すなわち
SF6ガス以外の窒素ガス他を吸着する吸着剤を充填し
た吸着筒5,6と電磁弁16〜23と真空ポンプ10と
その制御部15で構成されるガス分離部2の一方の吸着
筒5に電磁弁16を開いて被回収ガスを導入すると吸着
筒5内の吸着剤に被回収ガス中のSF6ガス以外のガス
が吸着されて除去されるのでSF6ガスが濃縮されて吸
着筒の他端出口より電磁弁20,22を通って導出す
る、これを吸着工程という。
【0025】 この導出したガスはバッファタンク8に
貯留される。吸着筒5の吸着剤に窒素ガス等が吸着し、
満杯になる少し前に電磁弁16,22を閉とし、被回収
ガスの導入とSF6ガスの導出を中止し、再生工程の終
了している吸着筒6の入口の電磁弁16と18,出口の
電磁弁20,21を開とし、吸着工程の終了した吸着筒
5から再生工程の終了している吸着筒6に、吸着筒5内
や入口・出口導管内に残留するSF6ガスを吸着筒6に
移動させる均圧工程を行った後、吸着筒5の電磁弁16
と20を閉とし、電磁弁17と23を開にして大気に開
放し吸着筒5の圧力を大気圧まで減圧すると吸着剤に吸
着している窒素ガス等が離脱して、大気中に排出され
る。続いて電磁弁23を閉として、真空ポンプ10によ
り真空域まで引いて吸着剤の再生を十分に行う。(再生
工程)これ等電磁弁類の開閉を制御部15にて行う。
(但し、電磁弁への配線の記載は図面が複雑になるので
省略してある) 吸着筒6は電磁弁18を開にして、被回収ガスを導入
し、濃縮したガスを電磁弁21,22よりバッファタン
ク8に導入する。SF6ガスの分離は上記吸着工程,均
圧工程,再生工程をそれぞれ定められた時間行うサイク
ルを繰り返すことにより行う。しかし、SF6ガス濃度
によりその定められた時間を変更する必要がある。
【0026】 すなわち、図1に示すSF6ガス濃度計
測部3でSF6ガス濃度を計測する。これは減圧弁4よ
り一定圧で測定対象ガスをSF6ガス濃度計測部3の容
器7へ導入する。導入ガス中に一定温度の高温物体(フ
ィラメント)を置き、これに供給する電力を測定するこ
とにより、ガス熱伝導度を測定する熱伝導度計により、
SF6及び混合ガスの割合(濃度)を算出できる。これ
をガス分離部2の制御部15に伝えてサイクルタイムの
時間を変更する。
【0027】 このガス分離部2で使用する吸着剤は例
えばゼオライトで良く、他にも窒素ガスを吸着するもの
であれば使用可能で、ゼオライトは13Xタイプ,5A
タイプがあり、5Aタイプを本実施例で使用している。
【0028】
【発明の効果】 本発明を実施することにより、従来、
回収困難であった混合ガスからSF6ガスのみを分離
し、SF6ガスを回収することができるという優れた作
用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な1実施例のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 導入口 2 ガス分離部 3 SF6ガス濃度計測部 4 減圧弁 5,6 吸着筒 7 容器 8 バッファタンク 9 熱伝導度計 10 真空ポンプ 11〜14 放出口 15 制御部 16〜23 電磁弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤を充填した吸着筒を有するPSA
    方式によるガス分離部とSF6ガス濃度計測部を有する
    SF6ガス回収装置において、被回収容器より被回収ガ
    スを取り出して該ガス分離部に送入し、加圧吸着工程と
    減圧再生工程のサイクルを繰り返す前記のガス分離部の
    サイクルタイムを、該SF6ガス濃度計測部の容器中に
    被測定ガスを導入して、その圧力を一定に保った雰囲気
    内に高温発熱体をおき、この高温発熱体の温度を計測し
    て得た温度値から演算して得たSF6ガスの濃度値に基
    づいて変更するようにしたことを特徴とするSF6ガス
    回収装置。
  2. 【請求項2】 吸着剤を充填した吸着筒を有するPSA
    方式によるガス分離部とSF6ガス濃度計測部を有する
    SF6ガス回収装置において、被回収容器より被回収ガ
    スを取り出して該ガス分離部に送入し、加圧吸着工程と
    減圧再生工程のサイクルを繰り返す前記のガス分離部の
    サイクルタイムを、該SF6ガス濃度計測部の容器中に
    被測定ガスを導入して、その圧力を一定に保った雰囲気
    内に高温発熱体をおき、この高温発熱体の温度が該被測
    定ガスの濃度の如何にかかわらず一定に保つように制御
    し、このときの該高温発熱体に加えられる電力を測定し
    て得た電力値の関数として演算して得たSF6ガスの濃
    度値に基づいて変更するようにしたことを特徴とするS
    F6ガス回収装置。
  3. 【請求項3】 被回収容器の被回収ガス中の特定ガスを
    吸着する吸着剤を充填した吸着筒を有するPSA方式に
    よるガス分離部とSF6ガス濃度計測部を有するSF6
    ガス回収装置において、被回収容器より被回収ガスを取
    り出し、該SF6ガス分離部に送入し、加圧吸着工程
    と、減圧再生工程とを繰り返すPSA方式によるガス分
    離部のサイクルタイムを該SF6ガス濃度計測部の容器
    中に被測定ガスを導入し、その圧力を一定に保ち熱伝導
    度計により、ガス熱伝導度の違いより得た濃度値により
    変更するようにしたことを特徴とするSF6ガス回収装
    置。
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