JP2001087145A - コーヒーチャフレス装置 - Google Patents

コーヒーチャフレス装置

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JP2001087145A
JP2001087145A JP27096699A JP27096699A JP2001087145A JP 2001087145 A JP2001087145 A JP 2001087145A JP 27096699 A JP27096699 A JP 27096699A JP 27096699 A JP27096699 A JP 27096699A JP 2001087145 A JP2001087145 A JP 2001087145A
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JP
Japan
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coffee
chaff
sieve
suction
suction nozzle
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JP27096699A
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English (en)
Inventor
Shigeru Nakatsuka
茂 中塚
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Sanyo Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗びきされたコーヒー豆中からコーヒー粒の
選別効率を高めチャフのみを簡単かつ確実に除去し、高
性能かつ小型化したコーヒーチャフレス装置を提供す
る。 【解決手段】 焙煎されたコーヒー豆Cの粗びき機2
と、粗びきされた粉粒物をコーヒー粒cgとチャフch
とに篩い分ける傾斜揺動篩3と、該傾斜揺動篩3に篩網
部41と平板状のチャフ篩分け部のある篩板42と、該
篩板42の上方部に連通開口した吸引口38aを有する
チャフ吸引ノズル38とを備えると共に、該チャフ吸引
ノズル38の吸引口38aの外周囲に篩板42との間に
間隙をあけて平行に風集板40を延設し、該チャフ吸引
ノズル38を傾斜揺動篩3によって篩い分けられたチャ
フを吸引して外部に排出する負圧式チャフ吸引装置4に
接続配備してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焙煎されたコーヒ
ー豆を粗びき機でコーヒー粒とシルバースキンと呼ばれ
る渋皮に分離し、渋皮を除去するコーヒーチャフレス装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コーヒーを製造する合には、コー
ヒミルなどを用いて焙煎されたコーヒー豆を細かな粒度
となるまで細引きして粉粒物とし、この粉粒物をコーヒ
ーサイホンなどに入れてコーヒーを作っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コーヒー豆
には、シルバースキンと呼ばれる渋皮(以下、「チャ
フ」という)が含まれており、このチャフを取り除かな
いかぎり、コーヒー本来の味と香りを味わうことができ
ない。このため、細かく粉砕したコーヒー豆中から如何
にしてチャフを取り除くかが大きな問題であったが、従
来のコーヒー豆のひき器ではコーヒー豆を挽いた後の粉
粒物の中のチャフを除去するのに負圧式チャフ吸引装置
で篩のチャフを吸引除去していたが、吸引装置での吸引
力を大きくすると、コーヒー粒までも吸引除去して損失
が大きくなるし、吸引力を弱くすると、操作に時間がか
かり、また完全にチャフを除去できないという問題があ
った。
【0004】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、粗びきしたコーヒー豆中からチャフのみを
効率よく選別して、簡単かつ確実に除去できるととも
に、付設されるチャフ吸引装置を可能な限り高性能かつ
小型化したコーヒーチャフレス装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコーヒーチャフレス装置は、焙煎されたコ
ーヒー豆を粗びきして所定粒度の粉粒物を形成する粗び
き機と、この粗びき機から供給された粉粒物をコーヒー
粒とチャフとに篩い分ける篩網のある篩板を設けた傾斜
揺動篩と、該篩板の上方部に臨んで連通開口した吸引口
を有するチャフ吸引ノズルとを備えると共に、該チャフ
吸引ノズルの吸引口の外周囲に篩板との間に間隙をあけ
て平行に風集板を延設し、かつチャフ吸引ノズルを傾斜
揺動篩によって篩い分けられたチャフを吸引して外部に
排出する負圧式チャフ吸引装置に接続配備して構成した
ものである。また、前記傾斜揺動篩は、チャフ吸引ノズ
ルにノズル上下調整機構を備え、吸引ノズルの吸引口の
外周囲に設けた風集板と篩板との間隙を調節し、外気吸
入口は傾斜揺動篩の前方端のコーヒー粒排出口上部に設
けられている。
【0006】また、請求項1または2に記載のコーヒー
チャフレス装置において、前記傾斜揺動篩は、前記篩板
の上流側に篩網部を、下流側は平板状のチャフ篩分け部
となっていて、篩板の上方を顆粒状コーヒー回収室に、
下方を微粉状コーヒー回収室に区画され、篩板のチャフ
篩分け部上方にチャフ吸引ノズルを開口配備し、かつ微
粉状コーヒー回収室の底面に篩い揺動作用で蛇行運動す
る微粉状コーヒー流動促進部材、例えば複数のチェンを
配備してコーヒーの流れの上流側と下流側とにチェン両
端を止めピンで固定し、コーヒー流過方向に沿って略S
字形に配設してなることを特徴とする。また、前記傾斜
揺動篩が、揺動自在に支持台に配備されて振動機構に連
結されていると共に、前記支持台に傾斜角度調整機構を
備えて傾斜揺動篩が装備されている。また、微粉状コー
ヒー回収室の排出口に臨んで上流側からチェーン流動促
進部材で送られてきたコーヒー粒をトライアングルの回
動で排出口に確実に送入するようになっている。
【0007】
【作用】焙煎されたコーヒー豆は、粗びき機によって砕
かれて、所定大きさのコーヒー粒と処分しやすい大きさ
のチャフからなる粉粒物となり、傾斜揺動篩に供給され
る。この供給された粉粒物は、傾斜揺動篩の選別作用に
より重いコーヒー粒と軽いチャフとに分離され、軽いチ
ャフが重いコーヒー粒の上に浮いた状態となる。そし
て、篩板の篩網部で微粉状コーヒーが篩い分けられ、微
粉状コーヒー回収室に落下選別されると共に、篩板上の
チャフ篩分け部で顆粒状コーヒーと流過するチャフは、
顆粒状コーヒーの上に浮いたチャフが風集板間に流れ込
む吸引流に誘導されて負圧式チャフ吸引装置の吸引口よ
り効率よく吸い上げられ、傾斜揺動篩外へと排出され
る。一方、微粉状コーヒー回収室ではその底面に篩い揺
動作用で蛇行運動する微粉状コーヒー流動促進部材があ
ることで、その横振れ蛇行運動で微粉状コーヒーが堆積
されることなく、下流側に掻き落して搬送することがで
き、チャフを除去した顆粒状コーヒーと微粉状コーヒー
とを傾斜揺動篩中から取り出し、チャフの無いコーヒー
が生産される。
【0008】本発明の場合、コーヒー豆を粗びきする粗
びき機は、コーヒー豆の種類及び炒り加減により、コー
ヒー豆の架砕でコーヒーの粒子の大きさ及びチャフ量の
混合比が変わるので、風集板と篩板の間隔を調整し、チ
ャフ吸引の強弱はブロワで調整する。なお、風集板の吸
引口の縦、横の寸法は小さい程、吸引の力は増すが、小
さくてはチャフが詰まる恐れがあるので、実用上8mm
×280mm程度にするのがよい。また、吸引口からブ
ロワまでの途中はホース等を太めにし、極力空気抵抗を
小さくすることにより風量を増すことが配慮される。さ
らに前記風集板としては外気流入口側(前方側)は、短
く反対側(後方側)は長く、例えば全長の1/3を外気
流入口側とし、全長の2/3を反対側にして外気流入口
より吸込まれる風量を調整しコーヒー粒子を吸引口に吸
い上げることなくスムーズに流すことができ、しかも篩
い効果によりコーヒー粒子とチャフを分離しやすくし、
比重の軽いチャフを浮上させ風の流れによってチャフの
みを捕らえて効果的に吸引することができる。また、微
粉状コーヒー回収室の底面では、一定のチェン止めピン
間の長さより2割増の長めのチェンを複数本並設してあ
るので、傾斜揺動篩の揺動操作でチェンの横振れが大き
く蛇行運動して、微粉を掃き一方向に搬送することによ
り篩枠のすみずみまで能率良く掻き落とすことができて
滞留することがない。しかも粗びき機は、一対のブレー
ドローラからなるグラインダを上下方向に三段に重ねて
構成し、さらに、各グラインダは一対のブレードローラ
のローラ間隙を自在に調整可能なローラ間隙調整機構を
備えているので、挽かれるコーヒー豆の粒度を極めて正
確に管理することができ、チャフのみをより確実に除去
することができる。また、粗びき機は、各グラインダの
ブレードローラをただ1つの駆動モータによってベルト
駆動するようにしているので、粗びき装置を小型化する
ことができ、コーヒーチャフレス装置全体の大きさも小
型化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1〜図3にその全体構造を示
すように、本発明のチャフレス装置は、架台となるフレ
ーム1を備え、このフレーム1に粗びき機2、傾設した
傾斜揺動篩3および負圧式チャフ吸引装置4が配設され
ている。この粗びき機2は、フレーム1の上面側に設置
されており、駆動モータ5によってベルト駆動されるよ
うに構成されており、その上部にはコーヒー豆投入口を
開閉する開閉レバー6と透明な覗き窓7aを備えたホッ
パ7が固設されている。この粗びき機2は、3つのグラ
インダ2a,2b,2cによって三段に重ねて構成され
ており、各グラインダの粉砕粒度を調整することによ
り、コーヒー豆Cを所望の粗びき粒度に正確に挽くこと
ができるようになっている。この粗びき機2は、その下
部に設置されたガイド筒8を介して蛇腹チューブなどで
構成された落下送給管9に接続されている。なお、この
粗びき機2の詳細な構造については後述する。
【0010】前記傾斜揺動篩3は、方形または六角形な
どの箱形に形成された容器であって、その上面側には前
記落下送給管9の下端が貫通接続されているとともに、
他側には羽根車式の排出器10を備えたコーヒー粒排出
口11が取り付けられており、四隅に取り付けたチェー
ンなどの吊り具12によって吊り下げられ全体が傾斜配
備されている。この傾斜揺動篩3は、その下部に台13
が取り付けられ、かつ、振動機構14が接続されてお
り、これらの台13および振動機構14が支持台15上
に設置されている。台13は、その上面四隅にコイルス
プリング16がそれぞれ取り付けられ、傾斜揺動篩3は
このコイルスプリング16を介して台13上に取り付け
られている。
【0011】振動機構14は、回転可能な一対の偏心カ
ムローラ17を備え、それぞれの偏心カムローラ17は
傾斜揺動篩3の下面に取り付けられているカムフォロア
18および取付部材19を介して傾斜揺動篩3に連結さ
れている。各偏心カムローラ17には回転軸20が嵌着
され、この回転軸20は軸受(図示せず)を介してブラ
ケット21に固設されている。また、一方の偏心カムロ
ーラ17の回転軸20にははすば歯車22が嵌め付けら
れ、このはすば歯車22が駆動モータ23の出力軸のは
すば歯車24と噛み合わされている。
【0012】前記一対の偏心カムローラ17,17の回
転軸20,20の間にはVベルト25がプーリ26を介
して巻回されており、一対の偏心カムローラ17,17
が同期して回転するように構成されている。また、支持
台15は、その一端をピン27によってフレーム1の支
柱に回動自在に軸支され、他方の端部は傾斜角調整機構
28の送りナット29に取り付けられており、回転ハン
ドル30を回して送りネジ31を回転することにより、
支持台15、台13および傾斜揺動篩3の全体をピン2
7を支点として回動し、傾斜揺動篩3の傾斜角を調整で
きるように構成されている。なお、送りナット29はピ
ン27を中心とする円周上を動くため、その位置が半径
方向にずれていくが、この位置ずれは送りナット29と
送りネジ31の雌雄のネジ山同士のクリアランスで吸収
することができる。
【0013】負圧式チャフ吸引装置4は、チャフタンク
32と、該チャフタンク32にチャフ吸込用の負圧を作
用させるブロワ33を備えており、これらチャフタンク
32とブロワ33はフレーム1の上面に設置されてい
る。チャフタンク32は、上部開口面に蓋34が着脱自
在に被せられている。タンク内のブロワ33寄りにはフ
ィルタ35が立設されているとともに、このフィルタ3
5と反対側の壁部寄りには、、吸引曲管36が刺し通さ
れている。この吸引曲管36は、蛇腹チューブ37など
によって傾斜揺動篩3の上部位置まで引き出され、先端
にチャフ吸引ノズル38を備えた吸引管39によって傾
斜揺動篩3の内部に臨まされている。
【0014】前記傾斜揺動篩3の詳細な構造を図4及び
図5により説明すると、ボックス形の傾斜揺動篩3に篩
網部41と平板状のチャフ篩分け部のある篩板42と、
該篩板42のチャフ篩分け部に臨んで連通開口した吸引
口38aを有するチャフ吸引ノズル38とを備えると共
に、該チャフ吸引ノズル38の吸引口38aの外周囲に
篩板42との間に間隙をあけて平行に風集板40を延設
し、該チャフ吸引ノズル38を傾斜揺動篩3によって篩
い分けられたチャフchを吸引して外部に排出する負圧
式チャフ吸引装置4に接続配備してあって、外気口50
から流入空気は風集板40と篩板41の狭い空間を流れ
て流速が早くチャフchを確実に捕え吸引口38aから
吸引することができる。
【0015】特に、前記風集板40を配備することは、
安定したチャフ吸引を行わせるためで、即ち、吸引口3
8aの附近に局部的な風速による乱気流を生ずることな
いようにし、また風量増加によるコーヒー粒子の吸上げ
や、風量減少によるチャフの吸い込みエラーの発生を防
止するのに役立っている。この風集板40としては、吸
引口38aより外気流入口側(前方側)は短く反対側
(後方側)は長く、例えば全長の1/3を外気流入口側
とし、余長の2/3を反対側にして外気流入口より吸込
まれる風量を調整しコーヒー粒子を吸引口に吸い上げる
ことなくスムーズに流すことができる。これは前方側の
風集板40を後方側より長くすると、コーヒー粒子を吸
い上げてしまうし、コーヒー粒子のスムーズな流れを阻
害する結果に基づいている。
【0016】この場合、前記チャフ吸引ノズル38に
は、吸引管39にノズル上下調整機構43、例えば吸引
管39を傾斜揺動篩3に摺動自在に装入して固定ブラケ
ットにねじ止めする機構を備え、吸引ノズル38の吸引
口38a外周囲に設けた風集板40と、篩板42との間
隙を調節するように構成するのがよい。また、前記傾斜
揺動篩3としては、篩網部41とチャフ篩分け部のある
前記篩板42で、上方を顆粒状コーヒー回収室44と、
下方を微粉状コーヒー回収室45とに区画され、顆粒状
コーヒー回収室44の排出端側上方部に外気口50を設
けると共に篩板42上方にチャフ吸引ノズル38を開口
配備し、かつ微粉状コーヒー回収室45の底面に篩い揺
動作用で蛇行運動するチェン46と、排出用のトライア
ングル48などの微粉状コーヒー流動促進部材を配備し
て微粉状コーヒーの搬出を容易にして滞溜防止に役立っ
ている。前記チェン46の場合、コーヒー粒子の流れの
上流側と下流側とにチェン両端を止めピン47で固定
し、コーヒー流過方向に沿って略S字形に配設してい
る。即ち、一定長さのチェン止めピン47,47間の長
さより10〜30%増の長めのチェン46を間隔をおい
て4本並設し、篩い操作の揺動運動によりチェンの横振
れが大きくチェン46が変則的な蛇行運動をして、微粉
状コーヒーの出口方向への流れを促進させ、寄せ集った
微粉状コーヒーは係支ピン49で回動自在に係支したト
ライアングル48で排出口11へ掻き出される。この場
合、傾斜揺動篩3の傾斜角度をあげると流過効率はさら
に良好となる。なお、微粉状コーヒー流動促進部材とし
て、図面に示すように、複数のチェーンを配備したもの
を示したが、その他に、複数のリングを回動させるよう
にしたもの、或いは、複数の躍り棒を転動自在に設けた
ものが考えられる。しかし、これらのものはチェーンに
較べ、排出効果が若干おとる。
【0017】次に、前述した粗びき機2の詳細な構造
を、図6及び図7を参照して説明すると、この粗びき機
2は、3個のグラインダ2a〜2cを上下方向に三段重
ねで構成されており、各グラインダ2a〜2cはコーヒ
ー豆を挽くためのブレードローラの周面に形成されたブ
レード(刃)寸法とブレード数が異なるだけで、基本的
な構造は同じである。
【0018】各グラインダ2a〜2cは、それぞれ一対
のブレードローラ201a,201bによって構成され
ている。この一対のブレードローラ201a,201b
の外周面には、ローラの回転方向に沿って断面三角波状
のブレードが全周面に形成されているとともに、ローラ
の軸心方向に沿って断面鋸歯状のブレードが等角度間隔
で複数条刻設されている。この一対のブレードローラ2
01a,201bは僅かの間隙をおいて平行に配置され
ており、この間隙に焙煎されたコーヒー豆を落とし込ん
でやることにより、所定の粒度に破砕するものである。
【0019】図6に示すように、前記一対のブレードロ
ーラ201a,201bのうち、一方のブレードローラ
201bは固定配置されていると共に、他方のブレード
ローラ201aは、支軸211を支点として所定の角度
範囲で回動自在に組み付けられている。この一対のロー
ラブレードの軸受部間にはスプリング205が縮設さ
れ、ブレードローラ201aをブレードローラ201b
からを離間する方向に常に付勢しているとともに、回動
自在な側のブレードローラ201aの軸受部にはローラ
間隙調整用ネジ206の先端を当接されており、このロ
ーラ間隙調整用ネジ206を回すことにより、前記スプ
リング205のばね力に抗してその先端でブレードロー
ラ201aを押し、他方のブレードローラ201bとの
間の間隙幅を自在に調節できるように構成されている。
なお、このローラ間隙調整用ネジ206は、ロックナッ
ト207によって調整位置に固定される。
【0020】図7に示すように、前記一対のブレードロ
ーラ201a,201bは、一方の軸端において歯車2
08a、208bにより噛合されており、駆動モータ5
によって一方のブレードローラ201a(または201
b)がベルト駆動された時に、お互いが矢印の方向(図
6)に回転し、ブレードローラ201a,201bの間
の間隙に落とし込まれるコーヒー豆を巻き込んで破砕す
るように構成されている。
【0021】さらに、グラインダ2aのブレードローラ
201aの軸端にはスプロケット209aが、グライン
ダ2bのブレードローラ201bの軸端にはスプロケッ
ト209bが、またグラインダ2cのブレードローラ2
01aの軸端にはスプロケット209aがそれぞれ軸着
されており、この各スプロケット209a〜209c
と、駆動モータ5の回転軸に固着されたスプロケット5
01(図1参照)との間に、1本の駆動ベルト502が
掛け渡されており、駆動モータ5を矢印方向に回転させ
ることによって、各グラインダ2a〜2cのブレードロ
ーラ201a,201bが矢印で示す向きに回転するよ
うに構成されている。これによって、ただ1つの駆動モ
ータ5で全部のグラインダ2a〜2cのブレードローラ
201a,201bを一斉に駆動することができ、粗び
き機2をより小型に構成することが可能となる。
【0022】なお、各グラインダ2a〜2cに取り付け
られた各スプロケット209a〜cは、上段から下段に
向かうに従ってそのスプロケット径が小さくなるように
構成されており、下段側に向かうに従って一対のブレー
ドローラ201a,201bをより速く回転させること
によって、上から下に向かって落とされながら破砕され
ていくコーヒー豆が途中のグラインダ部分で詰まってし
まうことがないように工夫されている。また、各グライ
ンダ2a〜2cのブレードローラ201a,201bの
周りには、ローラで挽かれたコーヒー豆を集めて下方へ
落下させるためのガイド板210がそれぞれ設けられて
いる。
【0023】上記構成になるコーヒーチャフレス装置に
おいて、コーヒー豆を挽くには、まず、傾斜角調整機構
28の回転ハンドル30を回し、図1において支持台1
5が右上がりとなるように所定角度だけ傾斜させる。ま
た、前記粗びき機2の各グラインダ2a〜2cのローラ
間隙調整用ネジ206を回して一対のブレードローラ2
08aと208bのローラ間隙を調整し、各グラインダ
の破砕粒度を指定の粒度に設定する。通常、上段のグラ
インダ2aは、コーヒー豆を真ん中の合わせ目を境に左
右2つに割る程度のローラ間隙に設定され、中段のグラ
インダ2bは、上段のグラインダ2aで2つに割られた
コーヒー豆に付着しているチャフが剥がれる程度のロー
ラ間隙に設定され、下段のグラインダー2cは目的とす
る最終的な粗びき粒度を与えるローラ間隙となるように
設定される。
【0024】次に、ホッパ7に焙煎されたコーヒー豆C
を入れ、電源スイッチをオンすると、粗びき機2用の駆
動モータ5が回転し、駆動モータ5と粗びき機2を結ぶ
1本の駆動ベルト502によって、各グラインダ2a〜
2cのすべてのブレードローラ208a,208bが一
斉に回転を開始する。また、振動機構14の駆動モータ
24が回転し、偏心カムローラ17が回転することによ
って密閉篩3がコイルスプリング16によって支持され
ながら振動する。さらに、負圧式チャフ吸引装置4のブ
ロワ33が回転し、チャフタンク32、吸引曲管36、
蛇腹チューブ37、吸引管39、その先端のチャフ吸引
ノズル38を通じて、傾斜揺動篩3内の空気を吸い込
み、傾斜揺動篩3内をほぼ真空の状態にする。
【0025】上記のようにして各機構が作動を開始した
ら、ホッパ7の開閉レバー6を引いて投入口を開き、ホ
ッパ7内のコーヒー豆を粗びき機2へ投入する。粗びき
機2内へ投入されたコーヒー豆Cは、3つのグラインダ
2a〜2cを通過する間に砕かれて所望粒度のコーヒー
粒cgと、チャフchからなる粉粒物となり、ガイド8
と落下送給管9内を通って傾斜配置された傾斜揺動篩3
の中に落下していく。
【0026】傾斜揺動篩3内に落下した粉粒物は、振動
している傾斜揺動篩3の選別作用によって、篩板42の
篩網41で微粉状コーヒーを回収室45に選別し、さら
に篩板42上で比重の重いコーヒー粒cgと比重の軽い
チャフchとにふるい分けられ、比重の軽いチャフch
が比重の重いコーヒー粒cgの上に浮き上がる。こうし
て、篩板42上のチャフchがコーヒー粒cgの上に浮
き上がった状態で傾斜された篩板42上をコーヒー粒排
出口11に向かって滑り落ちていくと、その途中に設け
られた風集板40のある吸引ノズル38の負圧によって
比重の軽いチャフchのみが内部のエアとともに吸い上
げられ、吸引管39、蛇腹チューブ37、吸引曲管36
を経由してチャフタンク32内に吸引貯えられる。
【0027】なお、チャフタンク32内のブロワ33寄
りの位置にはフィルタ35が立設され、チャフch側と
を隔てているので、チャフタンク32内に溜まったチャ
フchがブロワ33に流入することがなく、ブロワ33
の故障やチャフchの飛散を防止することができる。ま
た、蓋34を開くことにより、タンク内に溜まったチャ
フchを簡単に取り出して廃棄することができる。
【0028】こうして前記粗びき機2によって粗びきさ
れたコーヒー豆中からチャフchが除去されると、選別
されて残ったコーヒー粒cgは、傾斜揺動篩3の傾斜面
に沿ってコーヒー粒排出口11へ向かって流れ落ちてい
き、選別された微粉状コーヒーとともにコーヒー粒排出
口11の先端に取り付けられた羽根車式の排出器10を
通じて取り出される。そして、その後、コーヒーミルな
どで細びきされて、製品となる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコーヒー
チャフレス装置によれば、粗びき機から供給された粉粒
物をコーヒー粒とチャフとに篩い分ける篩網のある篩板
を設けた傾斜揺動篩と、該篩板に臨んで連通開口した吸
引口を有するチャフ吸引ノズルとを備えると共に、該チ
ャフ吸引ノズルの吸引口の外周囲に篩板との間に間隙を
あけて平行に風集板を延設し、かつチャフ吸引ノズルを
傾斜揺動篩によって篩い分けられたチャフを吸引して外
部に排出する負圧式チャフ吸引装置に接続配備してなる
ことによって、コーヒー粒とチャフとの選別に際し、比
重の重いコーヒー粒を吸い上げることなくコーヒー粒子
をスムーズに流し、比重の軽いチャフのみを負圧式チャ
フ吸引装置によって取り除くようにしているので、純粋
なコーヒー粒のみを簡単かつ確実に取り出すことがで
き、コーヒー本来の味と香りを十分に味わうことが可能
となり、また、傾斜揺動篩が、前記篩板で上方を顆粒状
コーヒー回収室と、下方を微粉状コーヒー回収室とに区
画され、顆粒状コーヒー回収室の排出端側上方部に外気
口を設けると共に、篩板の上方にチャフ吸引ノズルを開
口配備し、かつ微粉状コーヒー回収室の底面に篩い揺動
作用で蛇行運動する微粉状コーヒー流動促進部材を配備
してなるので、微粉状コーヒーの選別が容易でチャフ吸
引時にコーヒー粒の吸い上げがなく、安定したチャフ吸
引ができ、チャフ除去操作の簡便化が図られると共に、
操作時間も短縮化でき、コーヒー回収率も大巾に向上で
きるし、微粉状コーヒーの搬出作業も良好にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコーヒーチャフレス装置の一実施
の形態の正面図である。
【図2】図1の背面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1の例の密閉篩の拡大縦断面図である。
【図5】図4のA−A線における切断平面図である。
【図6】図1の例の粗びき機の拡大縦断面図である。
【図7】粗びき機の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 粗びき機 2a〜2c グラインダ 3 傾斜揺動篩 4 負圧式チャフ吸引装置 5 粗びき機用の駆動モータ 6 開閉レバー 7 ホッパ 7a 覗き窓 8 ガイド筒 9 落下送給管 10 羽根車式排出器 11 コーヒー粒排出口 12 吊り具 13 台 14 振動機構 15 支持台 16 コイルスプリング 17 偏心カムローラ 18 カムフォロア 19 取付部材 20 回転軸 21 ブラケット 22 はすば歯車 23 振動機構用の駆動モータ 24 はすば歯車 25 ベルト 26 プーリ 27 ピン 28 傾斜角調整機構 29 送りナット 30 回転ハンドル 31 送りネジ 32 チャフタンク 33 ブロワ 34 蓋 35 フィルタ 36 吸引曲管 37 蛇腹チューブ 38 チャフ吸引ノズル 38a 吸引口 39 吸引管 40 風集板 41 篩網部 42 篩板 43 ノズル上下調整機構 44 顆粒状コーヒー回収室 45 微粉状コーヒー回収室 46 チェン 47 止めピン 48 トライアングル 49 係支ピン 50 外気口 201a,b ブレードローラ 205 スプリング 206 ローラ間隙調整用ネジ 207 ロックナット 208a,b 歯車 209 スプロケット歯車 210 ガイド板 211 支軸 501 駆動歯車 502 駆動ベルト C コーヒー豆 cg コーヒー粒 ch チャフ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焙煎されたコーヒー豆を粗びきして所望
    粒度の粉粒物を形成する粗びき機と、この粗びき機から
    供給された粉粒物をコーヒー粒とチャフとに篩い分ける
    篩網部と平板状のチャフ篩分け部のある篩板を設けた傾
    斜揺動篩と、該篩板のチャフ篩分け部上方に連通開口し
    た吸引口を有するチャフ吸引ノズルとを備えると共に、
    該チャフ吸引ノズルの吸引口の外周囲に篩板との間に間
    隙をあけて平行に風集板を延設し、かつチャフ吸引ノズ
    ルを傾斜揺動篩によって篩い分けられたチャフを吸引し
    て外部に排出する負圧式チャフ吸引装置に接続配備した
    ことを特徴とするコーヒーチャフレス装置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜揺動篩が、前記篩板で上方を顆
    粒状コーヒー回収室と、下方を微粉状コーヒー回収室と
    に区画され、顆粒状コーヒー回収室の排出口上方部に外
    気口を設けると共に、前記チャフ吸引ノズルにノズル上
    下調整機構を備え、かつ微粉状コーヒー回収室の底面に
    篩い揺動作用で蛇行運動する微粉状コーヒー流動促進部
    材を配備してなることを特徴とする請求項1記載のコー
    ヒーチャフレス装置。
  3. 【請求項3】 前記微粉状コーヒー流動促進部材が、チ
    ェンであってコーヒー粒子の流れの上流側と下流側とに
    チェン両端を止めピンで固定し、コーヒー流過方向に沿
    って略S字形に配設してなることを特徴とする請求項2
    記載のコーヒーチャフレス装置。
  4. 【請求項4】 前記微粉状コーヒー回収室のコーヒー粒
    排出口に臨んでトライアングルをピン止めしたことを特
    徴とする請求項3記載のコーヒーチャフレス装置
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