JP2001087143A - 断熱調理器 - Google Patents

断熱調理器

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JP2001087143A
JP2001087143A JP26461299A JP26461299A JP2001087143A JP 2001087143 A JP2001087143 A JP 2001087143A JP 26461299 A JP26461299 A JP 26461299A JP 26461299 A JP26461299 A JP 26461299A JP 2001087143 A JP2001087143 A JP 2001087143A
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container
heat
insulating container
heat insulating
insulated
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JP26461299A
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English (en)
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Kunio Hatsumoto
邦生 初本
Yasuhiro Kowa
康弘 古和
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Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理鍋を収納する断熱容器に商品シールを貼
付する位置決め作業を容易にし、かつ断熱容器の開口端
部に発錆や損傷が生じ難い断熱調理器の提供。 【解決手段】 外蓋4を備えた断熱容器2と、該断熱容
器2内に収納される、半調理食品を収容した内蓋5を備
えた調理鍋3とからなり、該調理鍋3は、その側壁の対
向位置にそれぞれ配設された取手10、10の取付アー
ム8、8を、断熱容器2の開口端部2cに懸架して、断
熱容器2内に収納されるとともに、断熱容器2の前記開
口端部2cの周部に沿って、備付部品がない点対称形状
を有する環状の肩部材7を、その上面が前記開口端部2
cより上方に位置するよう配設した断熱調理器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半調理した食物を
内蓋を有する調理鍋に収容して、これを断熱外蓋を有す
る断熱容器の内部に収納して、一定時間断熱保温保持し
て調理するための、断熱蓋を備えた断熱容器と、これに
出し入れ自在に収納する内蓋を有する調理鍋とからなる
断熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、未調理品が入った調理鍋を加
熱して半調理状態とした調理鍋を断熱容器内に収納し、
調理鍋内の半調理品自体が保有する熱で調理状態とする
断熱調理鍋が知られている。例えば特公平4−2849
1号公報には、従来の該種断熱調理器が開示されてい
る。この公報に示されている従来の断熱調理鍋を図4を
参照して説明する。この断熱調理器50は、開口部51
aを閉蓋する開閉自在の外蓋52を備えた断熱容器51
と、該断熱容器51内に収納される、開口部53aを閉
蓋する着脱自在の内蓋54を備えた調理鍋53とから構
成されている。
【0003】そして調理鍋53を断熱容器51に収納し
た時、調理鍋の取手55が断熱容器51の開口端部51
bと外蓋52の周縁52a間に形成さた挿通孔を介し
て、断熱容器51の外に延出して配置される。そして断
熱容器の開口外周部51cには、合成樹脂製の肩部材5
6が強制嵌合により取り付けられている。この肩部材5
6の外周には、外蓋52を枢着するヒンジ受け部57
と、このヒンジ受け部57を基点に周方向両側に沿って
それぞれ90度の位置に、延出された調理鍋53の取手
55を受けて載置するとともに、断熱容器51を持ち運
ぶための運搬取手58、58が一体に成型されている。
【0004】又、実用新案第2519054号には、別
の形態の断熱調理器が開示されている。この断熱調理器
は上記した特公平4−28491号公報に開示されてい
る断熱調理器と同様に、開口部を閉蓋する外蓋を備えた
断熱容器と、該断熱容器内に収納される、開口部を閉蓋
する内蓋を備えた調理鍋とから構成されている。しか
し、これに開示されている調理鍋は、断熱容器に収納し
た時、断熱容器の外方向までに延出する取手はなく、略
U字状のアーチ型吊り下げ取手であって、断熱容器内に
収容される構造となっている。
【0005】又、断熱容器の開口外周部には、合成樹脂
製の肩部材が強制嵌合により取り付けられており、この
肩部材に外蓋を枢着するヒンジ受け部と、断熱調理器を
持ち運ぶ際に利用するU字状の吊り下げ把手が、その両
端部のそれぞれを、ヒンジ部を基点に周方向両側に沿っ
て各90度の位置につり下げ回動可能に軸支するように
して、取り付けられている。このU字状吊り下げ把手
は、その回動軸近傍に略半円弧状の係合部を有してお
り、U字状吊り下げ把手が略直立した時に、吊り下げ把
手の端部の係合部が、外蓋が開かないようにロックする
ため、係合されるロック片が外蓋に具備されている。
【0006】一方、かかる商品には、通常一般に商品名
や企業名を表す商品シールS等が、それらの商品表面
で、人目が付く注目し易い位置に貼付されている。この
断熱調理器においても例外ではなく、商品シールSが貼
付されているが、特に方向性がある商品には、商品シー
ルSはその正面位置Zに貼付されるのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記した特公
平4−28491号公報に開示されている従来の断熱容
器では、上記した通り調理鍋53の2つの取手が断熱容
器51の開口端部51bから外部に延出しており、又断
熱容器51の開口部51aを開閉するための外蓋52の
ヒンジ受け部57を具備している形状である。このよう
なことより、この断熱容器の正面位置Zは、ヒンジ受け
部57から外周に沿って180°の位置に位置する外周
壁面、即ちヒンジ受け部57と対向する位置の外周壁面
であることとなる。そして、この正面位置Zの断熱容器
外周壁面に商品シールSが貼付されることが、商品の展
示上最適である。
【0008】又、実用新案登録第2519054号の考
案に開示されている、上記した別の断熱容器でも、前記
した通り、断熱容器の開口部を開閉するための外蓋のヒ
ンジ受け部を具備している形状であり、断熱容器を運搬
するためのU字状の吊り下げ把手が、このヒンジ受け部
を基点に外周に沿って90°に振られた位置に軸支して
配置されている。それ故、この断熱容器でも前記特公平
4−28491号公報に開示されている断熱容器と同様
にヒンジ受け部から外周に沿って180°の位置に位置
する外周壁面、即ちヒンジ受け部と対向する位置の外周
壁面が正面となり、この正面位置の断熱容器外周壁面に
商品シールが貼付されている。
【0009】そして、このように貼付されている商品シ
ールは、精度良く正面に貼付する必要がある。この商品
シールが本来貼付されるべき正面位置から左右にずれて
しまうと、商品自体を認識せしめる展示効果が低下し、
例えば販売店で商品が並べられた時、購入者は違和感を
感じて、当該商品に良い印象を得ることができず、その
存在を認識することなく通り過ごしてしまうこととな
り、購買を左右することとなる。
【0010】このような当該断熱調理器の商品の製造
は、次のようにして行われる。これを、前記した特公平
4―28491号公報に開示されている図4に図示した
断熱調理器50により説明する。即ち、断熱容器51は
内容器51ー1と外容器51ー2を空隙を隔てて配して、そ
れぞれの開口端部51-1a、51-2aを結合して一体化し
た二重壁構造の容器とし、次いで前記空隙部に断熱媒体
を配して断熱層を形成せしめてなっている。そして外容
器51ー2の開口部外周部51-2cの上部に肩部材56の
嵌合凹部(図示せず)を、底部51-2dに底部材59の
嵌合凹部(図示せず)を形成したステンレス製の外容器
を形成して、この外容器51-2内に内容器51ー1を空隙
を隔てて収容し、それぞれの開口端部51ー1aと外容器
51-2aを結合一体化した後、前記空隙部を真空として
断熱容器51を形成する。
【0011】その後、断熱容器51の底部51dを上側
に向け、底部51dが上になるよう倒立にして、肩部材
56を底部51d側から挿入し、開口外周部51c(5
1-2c)に設けた嵌合凹部に強制嵌合せしめる。次に底
部材59を底部51(51-2d)外周部に設けた底部嵌
合凹部に強制嵌合した後、底部側を下にして正立せしめ
る。 続いて、肩部材56のヒンジ受け部57を後ろ側
にし、運搬取手58、58が左右横方向に配するように
治具等を用いて位置決めして、前面に位置する外周面を
正面位置Zとして設定し、目視にてその略中央に商品シ
ールSを貼付し、断熱容器51に所望する商品シールS
を貼付した断熱調理器50ができ上がる。
【0012】このように従来の断熱調理器では、肩部材
56にヒンジ受け部57や、運搬取手58が備えられて
いて、その前後、左右の方向性が一義的に定まってお
り、このような状態の商品に、商品を表示する商品シー
ルSの貼付を、視認し易く、貼付効果が優れた正面位置
にする場合には、前記肩部材56のヒンジ受け部57
や、運搬取手58の配位方向を適切に調整して正面位置
を定めるよう、適切な商品シールS貼付位置に調整する
必要がある。特に取り付け精度が求められる場合には、
精度の高い治具が必要になったり、製造効率が低下せし
めるという問題があった。
【0013】本発明、このような問題、不都合の存在に
鑑み為されたもので、肩部材に方向性を定めるヒンジ受
け部材や、運搬取手のような部材を、極力設けることな
くして、方向性を定めるような部材を備えていない肩部
材として、商品シールSの貼付作業を容易にして製造効
率の向上を図るとともに、断熱容器の開口端部を調理鍋
の取手との直接の接触を避けて、該部における傷の発生
や発錆を防止せしめることを可能とした断熱調理器を提
供することを本発明の課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記従来の問題点、不都
合を解消し、課題を解決するため、請求項1に係わる発
明として、上部の開口部に着脱自在な外蓋を備えた断熱
容器と、この断熱容器に出し入れ自在に収納される内蓋
を備えた調理鍋とよりなる断熱調理器であって、前記調
理鍋の軸心を中心とした対向位置のそれぞれの側壁に、
その基端を固着せしめた取付アーム部の他端先端に取手
本体を配してなる取手を設け、そして取付アーム部は、
調理鍋が収納された断熱容器の上部開口まで延び、かつ
径方向外方へ折曲して前記断熱容器の上方開口外方に先
端の取手本体が位置して延びるよう、前記断熱容器の外
蓋と断熱容器の間を挿通してなるとともに、該断熱容器
の上部開口端部は点対称形状を有する環状の肩部材が配
設されてなることを特徴とする断熱調理器としたもので
ある。請求項2に係わる発明として、取付アーム部は、
断熱容器の上部開口端部に懸架されてなることを特徴と
する請求項1記載の断熱調理器としたものである。請求
項3に係わる発明として、断熱容器は内容器を外容器内
に空間部を隔てて収容し、それぞれの開口端部を結合し
て一体化した二重壁構造でなるとともに、前記内・外容
器の開口端部は胴部径とほぼ同一径で形成して、上方向
に向いて結合されてなることを特徴とする請求項1又は
2記載の断熱調理器としたものである。請求項4に係わ
る発明として、前記肩部材が弾性部材であることを特徴
とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の断熱調理器
としたものである。請求項5に係わる発明として、前記
肩部材は、断熱容器の開口端部を覆っていることを特徴
とする請求項4記載の断熱調理器としたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の断熱調理器は、着脱自在
の外蓋を備えた断熱容器と、該断熱容器内に収納され
る、半調理して加熱された食物を収容する着脱自在の内
蓋を有する調理鍋とからなるものである。そして、前記
調理鍋は、その側壁面の対向位置のそれぞれに基端が固
着されて、ほぼ断熱容器の開口部位置に位置するまで上
方に延びた後、径方向に沿って外方向に折曲している取
付けアームの先端に取手本体が配設されている取手が設
けられている。
【0016】このように構成された調理鍋を、断熱容器
内に収納する際には、調理鍋の側壁の対向位置に配した
それぞれの取付アーム部の上部の径方向外方へ折曲して
部分が、前記断熱容器の上方開口外方に向けて延び、前
記断熱容器の外蓋と断熱容器の間を挿通し、断熱容器の
上部開口端部に懸架して支持されて、断熱容器内に隙間
を隔てて収納される。そして、前記取付アームが懸架さ
れる断熱容器の上部開口端部は点対称形状を有する環状
の肩部材が配設されてなることを特徴とする断熱調理器
としたものである。
【0017】このように、断熱容器の開口端部を点対称
形状の環状の肩部材を配設せしめたため、肩部材に前後
・左右の方向性を決定し得る部材が備付されていないの
で、商品を認識させるための商品シールの貼付位置とし
て好適とされる正面位置は、断熱容器の外周面の如何な
る位置でも良く、これに収納する調理鍋に取り付けた取
手が外蓋と断熱容器の開口端部の間を介して外部に挿出
される位置を、左右に横方向になるよう調理鍋を適宜回
動せしめて調整するだけで容易に正面位置として位置決
めすることができる。これにより煩雑な正面位置決め作
業が省略し得て、商品シール貼付の作業効率を向上せし
めることができる。
【0018】又、調理鍋の断熱容器内収納時における、
断熱容器の開口端部での取付アームの支持を、肩部材に
より行うようにしたため、断熱容器の開口端部に取付ア
ームが直接接触しないので、該開口端部が接触によって
発錆せしめられることや、損傷せしめられるのを低減す
ることができ、長期にわたって断熱性能を保持すること
ができる。
【0019】そして、断熱容器は内容器を外容器内に空
間部を隔てて収容し、それぞれの開口端部を結合して一
体化した二重壁構造でなるとともに、前記内・外容器の
開口端部は胴部径とほぼ同一径で形成して、上方向に向
いて結合するようにしたので、肩部材を上方より容易に
嵌着して配設することができる。
【0020】更に、前記肩部材を弾性部材で構成するこ
とにより、可撓性を有しているので開口端部に容易に配
設せしめることができる。しかもこれに調理鍋の取手の
取付アームが懸架された時に、密着性良く接触配置さ
れ、外蓋が閉蓋装着された時、内外間の気密性を保ち、
より優れた保温効果を奏する。そして前記肩部材は、断
熱容器の開口端部を覆っているように配設ことにより、
断熱容器の開口端部の保護をより一層確保することがで
きる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の断熱調理器の一実施の形態を説
明する構成組立図、図2は図1の構成組立図で組立一体
化した本発明の断熱調理器のA−A断面図である。断熱
調理器1は、図1及び図2に示されるように断熱容器2
と、前記断熱容器2に収容される調理鍋3と、前記断熱
容器2の開口部2aを着脱自在に閉蓋する外蓋4と、前
記調理鍋3の開口部3aを着脱自在に閉蓋する内蓋5か
ら構成されている。
【0022】断熱容器2は、ステンレス鋼製の真空断熱
容器からなる有底円筒状の容器であり、図2に図示する
如く内容器21と外容器22から構成され、内容器21
と外容器22の間に形成される空間部23を真空断熱層
Vとして内容器21と外容器22とを開口端部で結合し
て一体化して形成されている。なお6は、断熱容器2の
底部材である。又、断熱容器2の上部には、何等部品を
具備していない点対称形状である環状の肩部材7が、そ
の上面が開口端部2cより上部に位置するように配され
ている。図2に於いては、開口端部2cを覆うように配
されている。この肩部材7は、例えば熱硬化性合成樹脂
等の熱伝導率が小さく、耐熱性を有した合成樹脂であっ
たり、エラストマーのように弾性を有し熱伝導率が小さ
く、耐熱性を有した材質を適宜選択すればよい。
【0023】調理鍋3は、断熱容器2に収納可能な金
属、例えばステンレス鋼製の調理鍋である。この調理鍋
3は、前記断熱容器2の内容器21の内径よりもやや小
径かつ浅底であり、その上部側壁の対向位置に、取付ア
ーム8を介して先端に取手本体9を連結している取手1
0が配設されている。前記取付アーム8は、金属、例え
ばステンレス鋼製であり、側面が略逆L字状をなして外
方向に屈曲しており、その下部基端が前記調理鍋3の上
部外周面に固着されている。そしてこの取付アーム8の
他端の取手本体9は、合成樹脂からなっている。
【0024】内蓋5は、前記調理鍋3の開口部3aを着
脱自在に閉蓋するものであり、金属やガラスを用いるこ
とができ、その上面中央には摘み11が設けられてい
る。外蓋4は、図2に図示する如く上面部材41と、断
熱容器2内に挿入して開口部2aに介在される下面部材
42との間に、発泡スチロール等の固形断熱材43を配
して、前記上面部材41と下面部材42の端部を結合一
体化した構造を有している。又外蓋4の側面の対向する
位置のそれぞれには、前記調理鍋3を断熱容器2内に収
納した時に、前記取手10の取付アーム8が断熱容器2
の内外に挿通できるように切欠き12が形成されてい
る。又上面部材41の略中央を中心にして、その両側に
半円形状の凹部13、13を2個所形成せしめて、外蓋
4を開閉する時に摘むための摘み部14が形成されてい
る。更に下面部材42の略中央には、前記調理鍋3の内
蓋5に配設した摘み11を覆って納めるために、上方に
向け凹んだ凹部15が設けられている。
【0025】このような本発明の断熱調理器1の製造方
法について以下に説明する。調理鍋は3は、断熱容器2
に収納可能な金属、例えばステンレス鋼製で形成せしめ
る。この調理鍋3は、前記断熱容器2の内容器21の内
径よりもやや小径かつ浅底であり、その上部側壁の対向
位置に、取付アーム8を介して先端に取手本体9が連結
されている取手10を配設する。そして、前記取付アー
ム8は、金属、例えばステンレス鋼製であり、側面が略
逆L字状をなして上方に向け延びた後外方向に屈曲して
おり、この取付アーム8の他端には合成樹脂製の取手本
体9が配されていて、取付アーム8の下部基端をが前記
調理鍋3の上部外周面に溶接等により固着して取り付け
る。
【0026】又、断熱容器2の製造について図2を参照
して説明する。先ず、プレス加工により、所望の径及び
深さを有した内容器21と外容器22を形成する。外容
器22の上部の開口外周部に肩部材7を強制嵌合するた
めの嵌合凹部22dを、又下部の底部外周部に底部材6
を強制嵌合するための嵌合凹部22eを全周にわたって
形成する。更に外容器22の底部面22bには凹部22
fを形成し、その中央に真空排気孔22gを穿設する。
内容器21と外容器22の開口部21a、22aは、そ
の端部を上方に向けた形状とし、内容器21を外容器2
2内に空間部23を隔てて挿入配置し、それぞれの開口
端部21cと22cを溶接により結合一体化し、内容器
21と外容器22の間に空間部23を介在させた二重壁
容器を形成する。
【0027】次いで、この二重壁容器を真空加熱炉内に
配置して、外容器底部面22bに設けた凹部22fに穿
孔した排気孔22gを介して、前記空間部23を真空排
気して所望する真空度とした後、前記排気孔を封止し
て、内容器21と外容器22の間の空間部23を真空断
熱層Vとした断熱容器2を製造する。
【0028】次に、合成樹脂で別途成形加工した底部材
6を、断熱容器2の外容器底部の嵌合凹部22eに強制
嵌合して取り付ける。又、エラストマーで成形加工した
点対称形状を有する環状の肩部材7を、断熱容器2の開
口部2a側からその外周に挿入し、嵌合凹部22dに強
制嵌合により取り付ける。最後に商品名等を示す商品シ
ールSを張り付けて断熱容器2を完成させる。
【0029】この様に肩部材7は、点対称形状を有する
環状部材としたため、方向性を有することは無く、従っ
て最後に貼付した商品シールSは、貼付する高さのみを
注意すればよく、断熱容器2のあらゆる面に貼付するこ
とができ、他の部材との兼ね合いを気にする必要も無
く、方向性を設定する治具等も必要なく、容易に効率よ
く貼付することができる。そして、その位置を正面位置
Zとして位置つけるためには、その後の展示時に、断熱
容器2に収納する調理鍋の取手10の位置を、商品シー
ルSを中心にして、横方向に左・右一列に配位されるよ
う適宜回動して調整することによって正面位置として容
易に定めることができる。
【0030】しかも内・外容器21、22の開口部(断
熱容器2の開口部2a)に鍔部が無く、直上状態に形成
されているため、肩部材7は開口部2aから胴部外周に
容易に挿入し、取り付けることができる。しかも、外容
器22の胴部外面面と擦れが生じたり、傷等が付くこと
もない。又内外容器の開口端部21c、22c(断熱容
器の開口端部2c)よりも上方に肩部材7の上面が位置
するよう、肩部材7を配することにより、調理鍋3の取
付アーム8と断熱容器2の開口端部2cが接触すること
がない。従って、断熱容器2の開口端部2cを形成する
内・外容器の開口端部21c、22cの結合部との接触
による錆の発生、不快な音の発生や傷の発生を惹起する
のを防止する。
【0031】又、断熱容器2には、従来の断熱容器のよ
うに運搬取手を有していないため、調理鍋3を断熱容器
2に収納する場合に特に方向性を注意する必要無く、容
易に収納することができる。又この時、調理鍋3の取手
10の断熱容器2の開口端部2cへの懸架載置位置の方
向を調理鍋3を回動して調整することにより、断熱容器
2の商品シールSの貼付位置を正面位置Zとして展示す
るだけでよく、正面位置の位置合わせも容易にすること
をできる。
【0032】又、別の第2実施例をとして、断熱容器の
開口端部を形成する内容器と外容器との開口端部の結合
構造を異なった構造とした例を、図3にその結合部の要
部断面により説明する。この別の第2の実施例の断熱容
器30は、前記した図2で図示した第1実施例の断熱容
器2と異なる点は、前記第1の実施例の断熱容器2の開
口端部2cを形成する内・外容器の開口端部21c、2
2cの結合部が直上した状態で形成しているのに対し
て、第2実施例に於いては、断熱容器30の開口端部3
0cを形成する内容器31と外容器32の開口端部を、
外方向に屈曲した鍔部有した鍔部状の開口端部31c、
32cとして結合して、鍔部状の開口端部30cの構造
としたものである。
【0033】このように、この実施例での断熱容器30
の開口端部30cを鍔部状の開口端部30cとすること
により、肩部材7として弾性部材であるエラストマーを
用いることにより、断熱容器30の開口部32aの外周
からエラストマーを若干引き伸ばしながら嵌合せしめる
ことにより容易に取り付けることができる。そして、鍔
部状の開口端部30cを形成しているので、肩部材7が
開口端部により強固に固定されて、離脱し難い状態にし
て装着することができる。
【0034】又断熱容器30の開口端部30c(内・外
容器の鍔部状開口端部31c、32cの結合端部)より
も上方に肩部材7の上面が位置するように肩部材7を配
することにより、調理鍋3の取付アーム8と開口端部3
0c(内・外容器の開口端部の結合部)が接触すること
がない。従って、接触による錆の発生、不快な音の発生
や傷の発生を防止することができる。又、断熱容器には
断熱容器を持ち運ぶ運搬取手を有していないため、内鍋
を断熱容器に収納する場合に特に方向性を注意する必要
無く、容易に収納することができる。又この時、内鍋の
取手と断熱容器の商品シールSの正面位置合せも容易に
することをできる、等は上記第1の実施例と同様な効果
を奏する。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記した如き形態で実施され、
以下のような効果を奏する。即ち、上記したように、本
発明の断熱調理器の肩部材は、点対称形状を有する環状
としたために、断熱容器として方向を規制する部材を有
していない。従ってその後の工程で方向性を規制する部
材が有っても、特に問題も無く取り付けることができ
る。従って方向性を規制する治具は必要なく、製造効率
を向上せしめることができる。
【0036】又、断熱容器の開口端部の形状を上向き形
状とすることにより、肩部材は、開口部側から取り付け
ることができ、外容器外面との擦れが生じることも無
い。しかも二重容器の上下逆にする工程を省くこともで
きる。
【0037】更に、肩部材を弾性部材とすることによ
り、断熱容器の開口部端に鍔部があったとしても上記と
同様に、肩部材は、開口部側から取り付けることがで
き、外容器外面との擦れが生じることも無い。しかも、
断熱容器に肩部材配設のために上下倒立せしめる作業工
程を省くこともできる。
【0038】その上、断熱容器の開口端部(内・外容器
の開口端部の結合部)よりも上方に肩部材の上面を配す
ることにより、調理鍋の取付アームと内・外容器の開口
端部の結合部とが接触することがない。従って、該接触
によって、内・外容器の開口端部の結合部に錆の発生、
不快な音の発生あるいは傷が発生することがない。
【0039】又、断熱容器には運搬取手や外蓋ヒンジ受
け部を有していないため、内鍋を断熱容器に収納する場
合に、特に方向性を注意する必要無く、容易に収納する
ことができる。又この時、調理鍋の取手の配置位置の位
置合わせと断熱容器の商品シールの正面位置への位置合
せも容易にすることをできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の断熱調理器を説明する構成組立図。
【図2】 図1の構成組立図で組立一体化した本発明の
断熱調理器のA−A断面図。
【図3】 本発明の断熱調理器を構成する断熱容器の開
口端部の別の実施例を説明する要部断面図。
【図4】 従来の断熱調理器を説明する構成組立図。
【符号の説明】
1…断熱調理器、 2、30…断熱容器、 3…調理
鍋、 4…外蓋、5…内蓋、 6…底部材、 2a、3
0a…断熱容器の開口部、2b…断熱容器の底部面、
2c、30c…断熱容器の開口端部、7…肩部材、 8
…取付アーム、 9…取手本体、 10…取手、11…
摘み、 12…切り欠き、 21、31…内容器、2
2、32…外容器、 21c、31c…内容器の開口端
部、22c、32c…外容器の開口端部、 22d、3
2d…肩部材の嵌合凹部、22e…底部材の嵌合凹部、
23…空間部、 V…真空断熱層、Z…正面位置、
S…商品シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B002 AA21 BA01 BA23 BA24 BA57 BA60 CA31 4B055 AA01 AA50 BA14 BA23 BA71 CA06 CA09 CA17 CA24 CA25 CA45 CB02 CB03 CB07 CB18 CB30 CC52 CC59 FA15 FB33 FC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部の開口部に着脱自在な外蓋を備えた
    断熱容器と、この断熱容器に出し入れ自在に収納される
    内蓋を備えた調理鍋とよりなる断熱調理器であって、前
    記調理鍋の軸心を中心とした対向位置のそれぞれの側壁
    に、その基端を固着せしめた取付アーム部の他端先端に
    取手本体を配してなる取手を設け、そして取付アーム部
    は、調理鍋が収納された断熱容器の上部開口まで延び、
    かつ径方向外方へ折曲して前記断熱容器の上方開口外方
    に先端の取手本体が位置して延びるよう、前記断熱容器
    の外蓋と断熱容器の間を挿通してなるとともに、該断熱
    容器の上部開口端部は点対称形状を有する環状の肩部材
    が配設されてなることを特徴とする断熱調理器。
  2. 【請求項2】 取付アーム部は、断熱容器の上部開口端
    部に懸架されてなることを特徴とする請求項1記載の断
    熱調理器。
  3. 【請求項3】 断熱容器は内容器を外容器内に空間部を
    隔てて収容し、それぞれの開口端部を結合して一体化し
    た二重壁構造でなるとともに、前記内・外容器の開口端
    部は胴部径とほぼ同一径で形成して、上方向に向いて結
    合されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の断
    熱調理器。
  4. 【請求項4】 前記肩部材が弾性部材であることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の断熱調理
    器。
  5. 【請求項5】 前記肩部材は、断熱容器の開口端部を覆
    っていることを特徴とする請求項4記載の断熱調理器。
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