JP2556368Y2 - 断熱調理器 - Google Patents

断熱調理器

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JP2556368Y2
JP2556368Y2 JP1995003973U JP397395U JP2556368Y2 JP 2556368 Y2 JP2556368 Y2 JP 2556368Y2 JP 1995003973 U JP1995003973 U JP 1995003973U JP 397395 U JP397395 U JP 397395U JP 2556368 Y2 JP2556368 Y2 JP 2556368Y2
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container
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賢一 宮地
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株式会社日酸サーモ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、断熱外蓋を有する断熱
容器の内部に、内蓋を有する調理鍋を収納自在に設けた
断熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとして、断熱外蓋を
着脱自在に設けた断熱容器の内部に、内蓋を着脱自在に
設けた調理鍋を出入れ自在に収納し、前記内蓋の略中央
に起伏自在の摘みを設け、さらに、調理鍋の口縁に起伏
自在の取手を取付け、その取手に、倒伏時内蓋の一部に
当る係合部を設けた断熱調理器が実開昭62−8613
0号公報に提案されている。また、この従来の断熱調理
器において、調理鍋は、断熱容器内に収納されたとき、
この断熱容器の内底面に載置され、調理鍋の曲面状の底
縁部が断熱容器の曲面状の内面底縁部に接した状態で支
持されるようになっている。そして、この断熱調理器に
おいては、予め調理材料を適量の水などとともにいった
ん加熱した後、あるいは、調理材料と水などを別々に加
熱した後、これらを調理鍋に充填密閉し、この調理鍋を
断熱容器内に収納して所要時間断熱状態に保持すること
により、煮炊などの調理を行うものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来技術においては、
調理鍋は、断熱容器内に収納されたとき、この断熱容器
の内底面に載置され、調理鍋の曲面状の外面底縁部が断
熱容器の曲面状の内面底縁部に接した状態で支持される
ようになっているため、断熱容器内への調理鍋の収納状
態が不安定なものとなり、例えば、被調理物を入れた調
理鍋を断熱容器内に収納した状態で断熱調理器を取り扱
う際に、調理鍋ががたついて傾くことにより、その内容
物が流出してしまうおそれがあった。また、調理鍋を断
熱容器の内底面に載置する際の衝撃や、断熱調理器を取
り扱う際の振動などにより、調理鍋の外面底縁部と断熱
容器の内面底縁部との接触部分が互いにぶつかりあっ
て、これら調理鍋の外面底縁部と断熱容器の内面底縁部
との接触部近傍に凹みや傷が生じるという問題があっ
た。さらに、調理鍋の外面底縁部と断熱容器の内面底縁
部とが接触しているため、この接触部分を介して調理鍋
から断熱容器へ、あるいは、断熱容器から調理鍋へ熱伝
導が容易に行われるため、保温、保冷性能の低下を招い
てしまうという問題もあった。
【0004】本考案は、このような問題点を解決しよう
とするもので、断熱性能が高く、使い勝手のよい断熱調
理器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案の断熱調
理器は、前記目的を達成するために、上部開口を有する
断熱容器と、この断熱容器内に出入れ自在に収納され内
蓋を有する調理鍋と、この調理鍋が収納された前記断熱
容器の上部開口を閉蓋可能な断熱外蓋とを備え、前記調
理鍋は、前記断熱容器に収納したときその上部開口より
下方に位置するよう断熱容器の深さより浅く形成し、前
記調理鍋の側壁には、そこから上方へ延びる取付アーム
部と、この取付アーム部の先端に設けられ前記調理鍋の
上端よりも上方に位置する取手本体とからなる取手を一
体的に設け、前記断熱容器の上部開口周辺の口部近傍に
は、この断熱容器内に調理鍋を収納したとき、前記取手
の取付アーム部を支持して前記調理鍋の外面と断熱容器
の内面とが接触することなく離間した状態にする調理鍋
支持手段を設けたものである。
【0006】請求項2の考案は、請求項1の考案の断熱
調理器において、前記調理鍋支持手段は、前記断熱容器
の口部上端部であるものである。
【0007】請求項3の考案は、請求項1の考案の断熱
調理器において、前記調理鍋支持手段は、前記断熱容器
の口部近傍の外周面に設けられた肩部材であるものであ
る。
【0008】請求項4の考案は、請求項1から3のいず
れかの考案の断熱調理器において、前記調理鍋の外面と
断熱容器の内面との間の隙間は、側部の隙間を底部の隙
間よりも小さくしたものである。
【0009】
【作用】請求項1の考案の断熱調理器では、調理鍋の側
壁から取付アーム部が上方へ延びた取手の取手本体に手
をかけて、調理鍋を断熱容器に対して出入れできる。断
熱容器内に収納された調理鍋は、その取手の取付アーム
部が断熱容器の上部開口周辺の口部近傍にある調理鍋支
持手段に支持され、これにより、調理鍋の外面と断熱容
器の内面とは接触せず、離間した状態になる。したがっ
て、断熱容器内への調理鍋の収納状態が安定したものと
なり、例えば、断熱容器内に調理鍋を収納した状態の断
熱調理器を取り扱う際、調理鍋ががたついたり、あるい
は、傾いたりする不都合が解消される。また、調理鍋の
外面と断熱容器の内面とは離間しているから、調理鍋を
断熱容器内に収納するときの衝撃や、断熱調理器を取り
扱う際の振動などがあっても、調理鍋の外面と断熱容器
の内面とがぶつかりあわず、このぶつかりあいに起因す
る凹みや傷の発生もあり得ない。これとともに、調理鍋
の外面と断熱容器の内面とがいっさい接触していないこ
とにより、調理鍋の外面から断熱容器の内面へ、あるい
は、断熱容器の内面から調理鍋の外面への熱伝導は、熱
伝導度の低い空気層を介してのみしか行われず、したが
って、断熱調理器の断熱性能が高くなる。
【0010】さらに、請求項2の考案の断熱調理器で
は、断熱容器の口部上端部によって取手の取付アーム部
が支持される。
【0011】また、請求項3の考案の断熱調理器では、
断熱容器の口部近傍の外周面に設けられた肩部材によっ
て取手の取付アーム部が支持される。
【0012】また、請求項4の考案の断熱調理器では、
調理鍋の底部が下ごしらえ時などの直火加熱により使用
に伴い黒褐色に変色し、そのため、調理鍋の底部からの
熱放射が大きくなるのに対して、調理鍋の外面と断熱容
器の内面との間の隙間は、底部の隙間が側部の隙間より
も大きくなっていることにより、調理鍋の底部から断熱
容器への伝熱量が抑えられる。
【0013】
【実施例】次に本考案の一実施例を添付図面を参照して
説明する。1は金属製断熱容器であり、この断熱容器1
は、その上部開口周辺部をなす広口部2を接合した金
属、例えばステンレス鋼からなる内容器3と、同じく金
属、例えばステンレス鋼からなる外容器4との間に真空
断熱層5を設けて金属製真空二重容器となっている。な
お1Aは底部材である。6は前記断熱容器1の上部両側
に設けられた第1の取手であり、この第1の取手6は、
前記外容器4の外周面4Aの上部に強制嵌合した合成樹
脂からなるリング状の肩部材7と一体成型されている。
また、前記第1の取手6の上面の略中央には第1の凹所
8が形成されているとともに、この第1の凹所8の一側
に形成された一側平坦部9の上面に凸部10が形成され、
また、前記第1の凹所8には他側平坦部11が形成されて
いる。前記平坦部9,11には段部9A,11Aが形成され
ている。なお、前記肩部材7は、例えば熱硬化性樹脂等
の耐熱樹脂からなる。さらに、前記一対の第1の取手6
を結ぶ対角線12に対向して前記肩部材7の一方にはヒン
ジ受け部13が一体成型されており、このヒンジ受け部13
にヒンジ軸14Aを介して前記広口部2を閉塞する断熱外
蓋15の枢着部16が回動自在に連結しており、これらヒン
ジ受け部13、ヒンジ軸14Aおよび枢着部16によってヒン
ジ14が構成される。なお、前記枢着部16に装着したヒン
ジ軸14Aは、前記ヒンジ受け部13に着脱自在に設けられ
ている。前記断熱外蓋15は、上面部材17と前記広口部2
内に挿入する下面部材18との間に発泡材等断熱層19が設
けられており、また、この断熱外蓋15の両側面には前記
第1の取手6の取付側上方を間隔をおいて覆うように内
外を連通する連通部たる切欠き部20が形成されるととも
に、この切欠き部20の外側には張り出し部21が設けられ
ている。前記切欠き部20下面には、後述する第2の取手
の取付アーム部を避けて、板状の断熱体22が下方へ垂設
している。また、この断熱外蓋15の上面における前記ヒ
ンジ受け部13の反対側には摘み23が立設している。
【0014】24は前記断熱容器1に収納可能な金属、例
えばステンレス鋼からなる調理鍋であり、この調理鍋24
は、前記内容器3よりやや径小かつ浅底であって、断熱
容器1に収納したとき、その広口部2よりも上端が下方
に位置するようになっている。また、調理鍋24の側壁は
上部口部24Aの径rがそれよりも下方の部分の径Rより
も小さくなっている。そして、調理鍋24の上部口部24A
の両側には取付アーム部25を介して第2の取手26が連結
している。前記取付アーム部25は金属例えばステンレス
鋼からなり側面がL形をなしており、その基端25Aは前
記上部口部24Aの外周面に固着され、調理鍋24の上端を
越えて上方へ延び、さらに、調理鍋24の径方向外方へ延
びている。また、取付アーム部25の先端25Bは、平面が
コ形となっており、前記切欠き部20を通して前記広口部
2の上端部2Aに載置できるようになっている。この広
口部2の上端部2Aは、肩部材7の上側に載って補強さ
れており、取付アーム部25を介して、断熱容器1内に収
納された調理鍋24を支持する調理鍋支持手段をなしてい
る。そして、この支持により、断熱容器1内に収納され
た調理鍋24の外面と断熱容器1の内面とは接触すること
なく、離間した状態になるようになっている。その際、
調理鍋24の外面と断熱容器1の内面との間の隙間は、側
部の隙間aが底部の隙間bよりも小さい。そして、取付
アーム部25の先端25Bは、調理鍋24が収納された断熱容
器1の上部開口より上方でかつその径方向外側に位置す
るものである。この取付アーム部25の先端25Bに固設さ
れる第2の取手26の取手本体26Aは合成樹脂からなり、
この取手本体26Aの下面には凹所27が形成されており、
この第2の凹所27の一側に形成される一側平坦部28に
は、前記凸部10に係合する第2の凹部29が形成され、ま
た、第2の凹所27の他側には他側平坦部30が形成されて
いる。さらに、前記取手本体26Aの前記先端25B側に
は、前記段部9A,11Aに係合可能な角部26Bが形成さ
れている。そして、2股状となった取付アーム部25の先
端25B間に前記断熱体22が上方から挿入されて、内外を
断熱できるようになっている。31は前記調理鍋24の上部
開口を閉蓋する金属、例えばステンレス鋼からなる内蓋
であり、この内蓋31の上面の略中央には摘み32が立設し
ている。
【0015】次に、前記構成につき、その作用を説明す
る。調理材料を適量の水などとともにいったん加熱した
後、あるいは、調理材料と水などを別々に加熱した後、
これらを調理鍋24に充填するとともに内蓋31を閉蓋し、
そして第2の取手26に手をかけて調理鍋24を断熱容器1
に収納する。この際、取付アーム部25が広口部2に載置
して、調理鍋24は、その外面と内容器3の内面との間に
わずかな間隔をおいて吊設状態で保持される。また、前
記第1の取手6の段部9A,11Aに角部26Bが係合し、
また、この際凸部10に凹部29が係合するために、第1お
よび第2の取手6,26は案内されながらセットできる。
この結果、取付アーム部25が切欠き部20に対応して、所
定状態で第1および第2の取手6,26は重なり合ってセ
ットされる。次に、ヒンジ軸14Aを回転中心として断熱
外蓋15を閉蓋する。この状態で、断熱外蓋15の下面部材
18は、断熱容器1の広口部2内に上方から挿入され、調
理鍋24の上部開口に近接して位置する。このように断熱
外蓋15を閉蓋して放置すると、調理材料が所要時間断熱
状態となり、煮炊を行うことができる。そして、調理鍋
24とともに断熱容器1を持ち運ぶ際には、第1の取手6
に手をかけて持ち運ぶことができ、また、断熱外蓋15を
開いて調理鍋24を取り上げるような場合には、前記第1
および第2の凹所8,27間に形成された空間部33に手を
入れて、第2の取手26の取手本体26Aを持ち上げること
によって、調理鍋24を取り出すことができる。
【0016】以上のように、前記実施例においては、断
熱外蓋15に切欠き部20を設け、この切欠き部20を通して
基端25Aを調理鍋24に固着した第2の取手26を上方外側
へ突出させたことにより、この第2の取手26に手をかけ
て調理鍋24を簡単に出入れできる。また、第2の取手26
が調理鍋24の上端を越えて上方へ延びさらに外方へ延び
ていることにより、下ごしらえなどに際して調理鍋24を
直接加熱する場合であっても、第2の取手26の取手本体
26Aの温度は上がりにくい。しかも、第2の取手26の取
手本体26Aは合成樹脂製であるから、いっそう温度上昇
しにくい。さらに、調理のために調理鍋24を断熱容器1
内に収納して断熱外蓋15を閉じた状態でも、断熱容器1
外に位置している取手本体26Aは高温にならない。した
がって、取手本体26Aをつかんだときに火傷するような
おそれがないとともに、不快感を感じずに済み、調理鍋
24の取扱いがいっそう容易になる。
【0017】また、このように調理鍋24に連結された取
手本体26Aが断熱容器1外に位置するにもかかわらず、
閉じた断熱外蓋15における断熱層19を設けた下面部材18
が断熱容器1の上部開口より下方で調理鍋24の上部開口
に近接して位置し、さらに、第2の取手26の取付アーム
部25は、必要最小限の大きさの連通部を介して断熱容器
1の内部から外部へ出ているので、高い断熱効率を保持
できる。さらに、取付アーム25をステンレス鋼製とする
ことにより、取付アーム25を介しての断熱容器1内から
外部への熱伝導を抑えられ、取手本体26Aの温度上昇を
抑えられるとともに、断熱効率をより向上できる。
【0018】さらに、第2の取手26は調理鍋24に対して
固定しているので、例えば調理鍋24が断熱容器1内に収
納するときなどに、この断熱容器1の広口部2に当たっ
たりしても、調理鍋24が傾いたりしにくく、その内容物
がこぼれるような虞がない。さらに、第2の取手26は調
理鍋24の外方へ張り出したものであるため、下ごしらえ
などにおいて調理鍋24を用いて調理するとき邪魔になら
ない。
【0019】また、前記第1の取手6を結ぶ対角線12に
対向して肩部材7の一方にはヒンジ受け部13を一体成型
して断熱外蓋15を枢着したため、断熱容器1に断熱外蓋
15を一体的に設けることができ、断熱外蓋15を開いた
際、この断熱外蓋15を置くためのスペースを必要とせ
ず、取り扱いが簡単である。
【0020】さらに、断熱外蓋15は断熱容器1と一体的
であるため、調理鍋24と断熱容器1に第1および第2の
取手6,26を重ね合せてセットし、断熱外蓋15を閉蓋す
る際、前記第2の取手26の取付アーム部25に断熱外蓋15
の切欠き部20および断熱体22が所定状態に自動的にセッ
トできるため、調理鍋24の位置合せ等の取り扱い性の向
上を図ることができる。
【0021】しかも、第1の取手6に凸部10を設け、第
2の取手26には凹部29を設けてこれらを各々係合させる
ことによって、第1および第2の取手6,26を重ね合せ
た際、両者を所定状態でセットできるように案内でき、
さらに、第1の取手6の段部9A,11Aに第2の取手26
の角部26Bが係合するようにしたため、調理鍋24を断熱
容器1に所定状態でセットすることができる。また、第
1の取手6には第1の凹所8を形成し、第2の取手26に
は第2の凹所27を形成して、第1および第2の取手6,
26に手を差し込むことができる空間部33を形成したこと
によって、簡単に調理鍋24を持ち上げることができる。
【0022】さらに、調理鍋24の上部口部24Aを径小に
形成し、この上部口部24Aに第2の取手26の取付アーム
部25を固着したので、断熱容器1の内周面とこれに収納
された調理鍋24の外周面との間に取付アーム部25の収納
用の十分な間隔を確保できる。また、断熱容器1の内径
を調理鍋24の外径寸法に合わせて設定でき、断熱容器1
の小型化を図ることができる。
【0023】また、断熱容器1内に収納された調理鍋24
は、その両取手26の取付アーム部25を断熱容器1の広口
部2上に載せて支持するようにしたので、断熱容器1内
への調理鍋24の収納状態が安定したものとなり、例え
ば、断熱容器1内に調理鍋24を収納した状態の断熱調理
器を取り扱う際、調理鍋24ががたついたり傾いたりし
て、調理鍋24内の内容物が断熱容器1内に流出するなど
の不都合を解消できる。また、調理鍋24の外面と断熱容
器1の内面とが離間しているので、調理鍋24を断熱容器
1内に収納するときの衝撃や、断熱調理器を取り扱う際
の振動などがあっても、調理鍋24の外面と断熱容器1の
内面とがぶつかりあうことはなく、このぶつかりあいに
起因する凹みや傷の発生を防止でき、したがって、調理
鍋24および断熱容器1の使用耐久性が向上する。
【0024】これとともに、調理鍋24の外面から断熱容
器1の内面へ、あるいは、断熱容器1の内面から調理鍋
24の外面への熱伝導は、熱伝導度の低い空気層を介して
のみしか行われず、したがって、断熱調理器の断熱性能
が高くなり、断熱調理器において最も重要な保温効率お
よび保冷効率を向上させることができる。しかも、使用
に伴い、調理鍋24の底部が直火加熱により黒褐色に変色
して、調理鍋24の底部からの熱放射が大きくなっても、
調理鍋24の外面と断熱容器1の内面との間の隙間は、底
部の隙間bが側部の隙間aよりも大きくなっていること
により、調理鍋24の底部から断熱容器1への伝熱量が抑
えられる。したがって、断熱性能の低下を抑えられる。
【0025】さらに、断熱容器1において、調理鍋24の
取付アーム部25を内容器3および外容器4間の広口部2
上に載せて支持するようにし、しかも、この広口部2の
下側には肩部材7があるので、調理鍋24の支持強度が高
く、その支持を確実なものとできる。
【0026】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、実施例では連通部たる切欠き部を
断熱外蓋に形成したが、断熱容器に形成してもよく、ま
た、第1の取手の平坦部には1以上の凹部または凸部を
設け、また、第2の取手の平坦部には前記凹部または凸
部に係合する凸部または凹部を設けてセットできるよう
にしてもよく、さらに、第2の取手が間隔をおいて第1
の取手を外嵌するようにしてもよいなど、種々の変形が
可能である。
【0027】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、断熱外蓋を有
する断熱容器の内部に、内蓋を有する調理鍋を収納自在
に設けた断熱調理器において、調理鍋の側壁には、そこ
から上方へ延びる取付アーム部と、この取付アーム部の
先端に設けられ調理鍋の上端よりも上方に位置する取手
本体とからなる取手を一体的に設け、断熱容器の上部開
口周辺の口部近傍には、この断熱容器内に調理鍋を収納
したとき、取手の取付アーム部を支持して調理鍋の外面
と断熱容器の内面とが接触することなく離間した状態に
する調理鍋支持手段を設けたので、断熱容器内への調理
鍋の収納状態が安定したものとなり、例えば、断熱容器
内に調理鍋を収納した状態の断熱調理器を取り扱う際、
調理鍋ががたついたり傾いたりして、調理鍋内の内容物
が断熱容器内に流出するなどの不都合を解消できる。ま
た、調理鍋の外面と断熱容器の内面とが離間しているの
で、調理鍋を断熱容器内に収納するときの衝撃や、断熱
調理器を取り扱う際の振動などがあっても、調理鍋の外
面と断熱容器の内面とがぶつかりあうことはなく、この
ぶつかりあいに起因する凹みや傷の発生を防止でき、し
たがって、調理鍋および断熱容器の使用耐久性が向上す
る。これとともに、調理鍋の外面から断熱容器の内面
へ、あるいは、断熱容器の内面から調理鍋の外面への熱
伝導は、熱伝導度の低い空気層を介してのみしか行われ
ず、したがって、断熱調理器の断熱性能が高くなり、断
熱調理器において最も重要な保温効率および保冷効率を
向上させることができる。
【0028】さらに、請求項2の考案によれば、調理鍋
支持手段を断熱容器の口部上端部としたので、断熱容器
内に収容した調理鍋の支持を確実なものとできる。
【0029】また、請求項3の考案によれば、調理鍋支
持手段を断熱容器の口部近傍の外周面に設けられた肩部
材としたので、断熱容器内に収容した調理鍋の支持を確
実なものとできる。
【0030】また、請求項4の考案によれば、調理鍋の
外面と断熱容器の内面との間の隙間は、側部の隙間を底
部の隙間よりも小さくしたので、調理鍋の底部が直火加
熱により黒褐色に変色して、調理鍋の底部からの熱放射
が大きくなっても、調理鍋の底部から断熱容器への伝熱
量が抑えられ、したがって、断熱性能の低下を抑えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の断熱調理器の一実施例を示す分解斜視
図である。
【図2】同上縦断面図である。
【図3】同上図2のIII-III 線断面図である。
【図4】同上要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 断熱容器 2 広口部(上部開口) 2A 広口部の上端部(調理鍋支持手段) 7 肩部材(調理鍋支持手段) 15 断熱外蓋 24 調理鍋 25 取付アーム部 25B 先端 26 第2の取手(取手) 26A 取手本体 31 内蓋 a 調理鍋の外面と断熱容器の内面との間の側部の隙間 b 調理鍋の外面と断熱容器の内面との間の底部の隙間

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口を有する断熱容器と、この断熱
    容器内に出入れ自在に収納され内蓋を有する調理鍋と、
    この調理鍋が収納された前記断熱容器の上部開口を閉蓋
    可能な断熱外蓋とを備え、 前記調理鍋は、前記断熱容器に収納したときその上部開
    口より下方に位置するよう断熱容器の深さより浅く形成
    し、前記調理鍋の側壁には、そこから上方へ延びる取付
    アーム部と、この取付アーム部の先端に設けられ前記調
    理鍋の上端よりも上方に位置する取手本体とからなる取
    手を一体的に設け、前記断熱容器の上部開口周辺の口部
    近傍には、この断熱容器内に調理鍋を収納したとき、前
    記取手の取付アーム部を支持して前記調理鍋の外面と断
    熱容器の内面とが接触することなく離間した状態にする
    調理鍋支持手段を設けたことを特徴とする断熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記調理鍋支持手段は、前記断熱容器の
    口部上端部であることを特徴とする請求項1記載の断熱
    調理器。
  3. 【請求項3】 前記調理鍋支持手段は、前記断熱容器の
    口部近傍の外周面に設けられた肩部材であることを特徴
    とする請求項1または2記載の断熱調理器。
  4. 【請求項4】 前記調理鍋の外面と断熱容器の内面との
    間の隙間は、側部の隙間を底部の隙間よりも小さくした
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載
    の断熱調理器。
JP1995003973U 1995-04-27 1995-04-27 断熱調理器 Expired - Lifetime JP2556368Y2 (ja)

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