JP2001086826A - 供給装置付き苗植付装置 - Google Patents

供給装置付き苗植付装置

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JP2001086826A
JP2001086826A JP26843999A JP26843999A JP2001086826A JP 2001086826 A JP2001086826 A JP 2001086826A JP 26843999 A JP26843999 A JP 26843999A JP 26843999 A JP26843999 A JP 26843999A JP 2001086826 A JP2001086826 A JP 2001086826A
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seedlings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗載せ台の載置苗に薬剤を供給し、薬剤供給
済みの苗を苗植付機構が植え付けていく供給装置付き苗
植付装置を、苗載せ台の横送り速度が変化しても供給量
が変化しにくい状態に得る。 【解決手段】 苗載せ台14の上方から薬剤を落下させ
る供給装置30を、苗載せ台14の横方向に沿うガイド
レール43に取り付けてある。供給装置30は、モータ
36によって駆動自在な走行輪によってガイドレール4
3に沿って移動操作され、苗載せ台14に対して相対移
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗植付機構に苗供
給する苗載せ台を苗植付機構の苗植え運動に伴って機体
横方向に往復移動させる苗横送り機構と、苗載せ台に載
置された苗を苗植付機構が苗取り出しする苗取り出し口
に向けて縦送りする苗縦送り手段とを備えてあるととも
に、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台の上方から
落下させる供給装置を備えてある供給装置付き苗植付装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記苗植付装置は、苗載せ台に載置した
苗に殺虫剤や殺菌剤、肥料などの流動物を供給装置によ
って供給し、流動物供給済みの苗を苗植付機構によって
植え付けていけるものである。この種の苗植付装置とし
て、従来、たとえば特公昭59−26249号公報に示
されるように、殺虫剤収容函、及び、この収容函から苗
代床の上方に延出する供給管を機枠に取り付け、苗代床
が往復横動することから、供給管に設けてある供給孔が
苗代床に対してその横方向に相対移動しながら苗に殺虫
剤を落下供給するものがあった。すなわち、供給装置の
排出部としての供給孔が苗載せ台である苗代床に対して
機体横方向に相対移動することにより、排出部としてこ
れ自体の機体横幅方向での供給幅が苗の横幅よりも小さ
いものを採用しながら、苗の全幅にわたって流動物を供
給できるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の苗植付装置の
場合、苗植付機構が苗載せ台から取り出す苗の苗載せ台
横幅方向での大きさを調節できるように、苗載せ台の横
送り速度を変更できるようにされることがある。従来の
供給技術の場合、苗載せ台の横送り速度が変更される
と、排出部が機枠に支持されていることから、排出部の
苗載せ台に対する移動速度が変化し、苗に供給される流
動物の苗横幅方向での量が変化することがあった。本発
明の目的は、苗載せ台の横送り速度が変更されても、上
記した供給量変化が生じにくいようにしながら流動物を
供給できる供給装置付き苗植付装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕苗植付機構に苗供給する苗載せ台
を苗植付機構の苗植え運動に伴って機体横方向に往復移
動させる苗横送り機構と、苗載せ台に載置された苗を苗
植付機構が苗取り出しする苗取り出し口に向けて縦送り
する苗縦送り手段とを備えてあるとともに、苗に供給す
るべき流動物を前記苗載せ台の上方から落下させる供給
装置を備えてある供給装置付き苗植付装置において、前
記供給装置の流動物を落下させる排出部を、苗載せ台の
横方向に沿うガイドレールに支持させるとともに、前記
排出部を前記ガイドレールに沿わせて苗載せ台に対して
相対移動させる駆動手段と、前記排出部が制御目標移動
距離を自動的に移動するように前記駆動手段を自動的に
操作する供給制御手段とを備えてある。
【0006】〔作用〕排出部が駆動手段と、供給制御手
段による駆動手段の制御とによって苗載せ台の横方向に
沿うガイドレールに沿わせて移動操作され、苗載せ台に
対して相対移動しながら流動物を苗載せ台の苗に供給し
ていくものだから、苗載せ台を機体に対して横送りする
速度が変更されても、排出部がこれの苗載せ台に対する
移動速度が変化しない状態で苗載せ台に対して移動しな
がら流動物を載置苗に供給していくように、駆動手段に
よって排出部を移動操作させられる。
【0007】〔効果〕苗載せ台の横送り速度が変更され
ても、排出部の苗載せ台に対する移動速度が変化しなく
て供給量が変化しにくく、所定の供給量で精度よく供給
できる。
【0008】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0009】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記ガイドレールを前記苗載せ台に取り付けてあ
る。
【0010】〔作用〕ガイドレールが苗載せ台に支持さ
れて、苗載せ台と共に機体に対して横送り操作される。
これにより、苗載せ台を機体に対して横送りする速度が
変更されても、排出部が駆動手段によって移送される速
度を変更しなくても、排出部がこれの苗載せ台に対する
移動速度が変化しない状態で苗載せ台に対して移動しな
がら流動物を載置苗に供給していく。
【0011】〔効果〕苗載せ台の横送り速度が変更され
ても、駆動手段による排出部の移送速度を変更しなくと
も制御簡単に供給量が変化しにくい精度のよい供給を行
わせられる。
【0012】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0013】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記供給制御手段を手動運転モードに切り換
えて前記駆動手段を人為的に操作する人為操作手段を備
えてある。
【0014】〔作用〕苗載せ台に苗を先端が苗取り出し
口に至るようにして装着すると、苗の先端側に供給装置
の供給目標範囲から外れる部分ができることがある。こ
の場合、植え付け作業を開始する当初など、空の苗載せ
台に苗を新規に供給する際、苗載せ台に装着した苗を先
端側が苗取り出し口まで達しないで供給装置の供給目標
範囲に位置するようにして支持しながら、人為操作手段
を操作する。すると、駆動手段を操作でき、供給装置の
排出部が移動して苗の先端側に流動物を供給する。
【0015】〔効果〕排出部が供給制御手段と駆動手段
とによって自動運転されるものでありながら、苗を新規
に供給する際、排出部を手動運転して供給装置によって
流動物を苗に供給し、当初から流動物供給済みの苗植え
付けができるとともに、そのための流動物供給が人為操
作手段を操作するだけで楽に行える。
【0016】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0017】〔構成〕請求項1〜3のいずれか1項によ
る発明の構成において、前記苗植付機構の複数個を機体
横方向に並べて備えてあるとともに、前記複数個の苗植
付機構に各別に苗供給するべく機体横方向に並ぶ複数列
の苗載置部を前記苗載せ台に備えてあり、前記制御目標
移動距離として前記複数列の苗載置部の全てにわたって
移動する全移動距離と、前記複数列の苗載置部の一部に
わたって移動する一部移動距離とを選択して設定する距
離設定手段を備えてある。
【0018】〔作用〕複数個の苗植付機構の全てによっ
て苗植え付けを行う場合、制御目標移動距離として全移
動距離を選択して設定する。すると、排出部は複数列の
苗載置部の全てにわたって移動するように運転されて全
ての苗載置部の載置苗に流動物を供給し、全ての苗植付
機構に流動物供給済みの苗の植え付けを行わせられる。
複数個の苗植付機構のうちの一部による苗植え付けを行
う場合、制御目標移動距離として一部移動距離を選択し
て設定する。すると、排出部は複数列の苗載置部のうち
の一部にわたって移動するように運転され、全ての苗載
置部の載置苗に流動物を供給しないで一部の苗載置部の
載置苗にのみ流動物を供給し、消費されない苗にも流動
物が供給される流動物の浪費を防止しながら、流動物供
給済みの苗の植え付けを行わせられる。
【0019】〔効果〕制御目標移動距離を適切に設定す
ることにより、複数個の苗植付機構の全てによるもの
と、一部によるものとのいずれの植え付けを行う場合も
流動物供給済みの苗の植え付けが行える。しかも、一部
の苗植付機構による植え付けを行う場合には、流動物を
浪費しないで有利に行える。
【0020】請求項5による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0021】〔構成〕請求項4による発明の構成におい
て、前記距離設定手段は、前記排出部を停止させるべき
停止目標位置で停止センサーに検出させる検出対象体で
ある。
【0022】〔作用〕排出部を複数列の苗載置部の全て
にわたって移動させる場合も、複数列の苗載置部の一部
にわたって移動させる場合も、その停止目標位置に着脱
自在な検出対象体を設置するとか、その停止目標位置に
停止センサーによる検出が可能な状態と不能な状態とに
切り換え自在に設けてある検出対象体を検出可能な状態
に切り換えるとかすることにより、制御目標移動距離を
設定するものである。すなわち、排出部が制御目標移動
距離を移動すると、停止センサーが検出対象体を検出
し、駆動手段の停止操作を行わせて排出部を停止目標位
置に停止させるものである。
【0023】〔効果〕検出対象体を着脱自在に設けると
か、停止センサーによる検出が可能な状態と不能な状態
とに切り換え自在に設けるだけの構造簡単な設定手段に
よって設定移動距離として全移動距離や一部移動距離を
設定でき、苗載置部の全てや一部の載置苗に対する流動
物の自動供給が安価に行える。
【0024】請求項6による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0025】〔構成〕請求項4による発明の構成におい
て、前記距離設定手段は、供給制御手段に駆動手段の自
動操作を行わせるべく制御目標移動距離を出力する設定
器である。
【0026】〔作用〕設定器を操作すると、これから供
給制御手段に制御目標移動距離が出力されてこの制御目
標移動距離に基づいて供給制御手段が駆動手段を自動的
に操作し、排出部が前記全移動距離や一部移動距離を移
動するものである。
【0027】〔効果〕設定器を操作するだけで操作簡単
に制御目標移動距離として全移動距離や一部移動距離を
設定でき、苗載置部の全てや一部の載置苗に対する流動
物の自動供給を操作容易に行わせられる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の操
向操作及び駆動自在な前車輪1,1、左右一対の駆動自
在な後車輪2,2、エンジン3を有する原動部、運転座
席4を有する運転部を備える自走車体の後部にリンク機
構5を介して供給装置30が付いている苗植付装置Aを
連結し、前記エンジン3からの回転動力を回転軸6によ
って供給装置付き苗植付装置Aに伝達するように構成す
るとともに、前記リンク機構5をリフトシリンダ7によ
って自走車体に対して上下に揺動操作して供給装置付き
苗植付装置Aを昇降操作するように構成して、供給装置
付きの乗用型田植機を構成してある。
【0029】前記供給装置付き苗植付装置Aは、図2な
どに示すように、機体横方向に沿う角パイプ材で成るメ
インフレーム10と、このメインフレーム10の中間部
に支持されるフィードケース11と、前記メインフレー
ム10によって前端側どうしが連結されている状態で機
体横方向に並ぶ複数個の植付け伝動ケース12とによっ
て機体フレームを構成し、前記複数個の植付け伝動ケー
ス12それぞれの後端部の両横側に、2個の苗植え付け
具13aを備える苗植付機構13を駆動自在に取り付
け、前記機体フレームの前端部の上側に苗載せ台14を
設け、前記機体フレームの下部に機体横方向に並ぶ複数
個の接地フロート15を取り付け、前記苗載せ台14の
上方にタンク35を備える前記供給装置30を設けて構
成してある。この苗植付装置Aは、供給装置30の前記
タンク35に顆粒の殺虫・殺菌剤などの薬剤を投入し、
苗植付装置Aの苗載せ台14に機体横方向に並べて設け
てある複数列の苗載置部14aそれぞれにマット状苗B
を載置して自走車体を走行させていくことにより、供給
装置30が苗載せ台14上の複数列のマット状苗Bそれ
ぞれに薬剤を供給し、接地フロート15が泥面上を移動
して整地していった箇所に苗植付機構13が薬剤供給済
みの苗を植え付けていくものであり、詳しくは次の如く
構成してある。
【0030】図2などに示すように、前記複数個の苗植
付機構13のそれぞれは、前記植付け伝動ケース12が
回動自在に支持するロータリケース13bと、このロー
タリケース13bの両端部に回動自在に取り付けた前記
苗植え付け具13aとによって構成してある。すなわ
ち、前記フィードケース11に前記回転軸6によって入
力された回動力が植付け伝動ケース12の内部に位置す
る伝動機構によってロータリケース13bの回転支軸に
伝達されてロータリケース13bが駆動される。する
と、これに伴って2つの苗植え付け具13aがロータリ
ケース13bの内部に設けてある植え付け駆動機構によ
ってロータリケース13bに対して回動操作され、2個
の苗植え付け具13aそれぞれに備えてある苗植え付け
爪13cの先端が図2に示す運動軌跡Tを描いて上下に
回動移動するように苗植え運動を行う。
【0031】前記苗載せ台14は、苗載せ台14の前端
側を摺動自在に支持するように構成して前記機体フレー
ムに立設してある苗載せ台支柱16と、苗載せ台14の
後端部を摺動自在に支持するように構成するとともに複
数個の苗植付機構13に各別に対応する複数個の苗取り
出し口17aを形成する切欠き部を備えさせて前記機体
フレームに固定してあるガイドレール17とにわたって
取り付けることにより、前記苗取り出し口17aに至る
ほど低レベルに位置する後下がりの傾斜姿勢で前記ガイ
ドレール17に沿って機体横方向に摺動するようにして
機体フレームに支持させてある。ガイドレール17の前
記複数個の苗取り出し口17aのぞれぞれは、これに対
応する苗植付機構13の一方の苗植え付け具13aの苗
植え付け爪13cと、他方の苗植え付け具13aの苗植
え付け爪13cとが交互に苗取り出し口17aを上方か
ら下方に通過していき、苗取り出し口17aを通過する
際に苗載せ台14上のマット状苗Bの下端部から一株分
のブロック苗を切断して取り出していくように配置して
ある。
【0032】前記フィードケース11を摺動自在に貫通
するとともに両端側が苗載せ台14に連結していて、機
体フレームに対して苗載せ台14と共に摺動する苗載せ
台横送り軸18と、この苗載せ台横送り軸18を摺動操
作するようにフィードケース11の内部に設けた送り軸
駆動機構とにより、苗横送り機構19を構成してある。
前記送り軸駆動機構は、各苗植付機構13の駆動に連動
させて苗載せ台横送り軸18を左右に往復摺動するよう
に操作することにより、苗横送り機構19は、各苗植付
機構13が苗植え運動を行うと、これに伴って苗載せ台
横送り軸18を摺動操作することによって苗載せ台14
を前記ガイドレール17に沿わせて機体横方向に往復移
動させる。
【0033】図3に示すように、苗載せ台14の前記複
数列の苗載置部14aそれぞれに、苗載せ台14の横方
向に並ぶ一対の無端回動形式の苗縦送りベルト20を設
けてあるとともに、各苗縦送りベルト20は、所定の回
動方向に駆動されることにより、苗載置部14aに載置
されているマット状苗Bを前記苗取り出し口17aに向
けて縦送りするように構成してある。図4に示すよう
に、苗載せ台14に設けてある全ての前記苗縦送りベル
ト20それぞれの下端側が巻回しているベルト駆動輪2
1に一体回動自在に連結して全てのベルト駆動輪21を
駆動自在に支持している1本のベルト駆動軸22の2箇
所に一回転方向クラッチを介して連動させた操作レバー
23と、前記フィードケース11の両横側に常に回動駆
動されるように設けた駆動アーム24とにより、苗縦送
り機構25を構成してある。苗載せ台14が左右に往復
移送されて左側のストロークエンドに到達すると、前記
左右一対の操作レバー23,23のうちの一方の操作レ
バー23の遊端側が前記左右一対の駆動アーム24,2
4のうちの一方の駆動アーム24の回動経路に入り込
み、苗載せ台14が右側のストロークエンドに到達する
と、前記左右一対の操作レバー23,23のうちの他方
の操作アーム23の遊端側が前記左右一対の駆動アーム
24,24のうちの他方の駆動アーム24の回動経路に
入り込み、いずれの場合にも、駆動アーム24が回動す
るに伴い、その遊端部に備えてある操作用ローラ24a
が操作アーム24に当接してこの操作アーム24を所定
の回転方向に所定の回転角度だけベルト駆動軸22の軸
芯まわりで揺動操作し、前記クラッチを介してベルト駆
動軸22を回動操作する。これにより、苗載せ台14が
左右の横移動ストロークエンドに到達すると、その都
度、苗縦送り機構25が全ての苗縦送りベルト20を苗
縦送り方向に所定のストロークだけ回動させる。
【0034】これにより、苗植付機構13が苗植え運動
を行うと、これに伴い、苗載せ台14は苗横送り機構1
9による移動操作のために機体横方向に往復移動して各
苗載置部14aに載置されているマット状苗Bをその苗
載置部14aに対応する苗取り出し口17aに対して機
体横方向に往復移動させることにより、複数個の苗植付
機構13それぞれが二つの苗植え付け爪13cによって
その苗植付機構13に対応する一つの苗載置部14aに
載置されたマット状苗Bの下端部の横一端側から他端側
に向かって順次に一株分のブロック苗を切断して取り出
していくように、複数個の苗植付機構13に複数列の苗
載置部14aによって各別に苗供給する。そして、苗載
せ台14が左右の横移動スロトークエンドに到達する
と、その都度、複数列の苗載置部14aそれぞれの苗縦
送りベルト20が前記苗縦送り機構25によって苗縦送
り方向に所定ストークだけ回動駆動され、苗載置部14
aの載置マット状苗Bを前記苗取り出し口17aに向け
て、苗植付機構13が取り出す一株分のブロック苗の苗
載せ台縦方向での長さの相当する長さだけ縦送りする。
【0035】したがって、複数個の苗植付機構13それ
ぞれは、一方の苗植え付け具13aの苗植え付け爪13
cと、他方の苗植え付け具13aの苗植え付け爪13c
とによって交互に、苗取り出し口17aで苗載せ台14
の載置マット状苗Bの下端部から一株分のブロック苗を
切断するとともに取り出して圃場の泥土面に下降して植
え付けていく。
【0036】前記苗横送り機構19が備える前記送り軸
駆動機構に苗取り変速部を設けてある。すなわち、この
苗取り変速部を変速操作することにより、苗植付機構1
3の駆動速度が変化しないで送り軸駆動機構による苗載
せ台横送り軸18の送り速度が変化し、苗植付機構13
が苗載せ台14から取り出すブロック苗の苗載せ台横幅
方向での大きさが変化する。
【0037】図3に示すように、苗載せ台14に、前記
複数列の苗載置部14aに各別に作用する複数個の苗残
量センサー26を設けてある。図6に明示するように、
前記複数個の苗残量センサー26それぞれは、苗載せ台
14の横端部に位置する横側壁部14b、又は、苗載置
部14aどうしの間に位置する仕切り壁部14cの内部
に収納してある検出スイッチ26aと、前記横側壁部1
4b又は仕切り壁部14cの内部から苗載置部14aの
横端部の上方に一端側が露出するように配置した検出体
26bとによって構成してある。苗載置部14aに載置
されたマット状苗Bが前記検出体26bの配置によって
決まる設定量まで減少していない場合には、前記検出体
26bが載置マット状苗Bの床土部の横側面に接触して
マット状苗Bによる押圧作用のために検出スイッチ26
aを切り側に操作し、検出スイッチ26aが自走車体の
運転部に設けてある警報装置27を切り側に操作する。
苗載置部14aに載置されたマット状苗Bが前記設定量
以下に減少した場合には、前記検出体26bが載置マッ
ト状苗Bの床土部から外れて自己復元力によって検出ス
イッチ26aを入り側に操作し、検出スイッチ26aが
前記警報装置27を入り側に操作する。これにより、各
苗残量センサー26は、苗載置部14aに載置されたマ
ット状苗Bの後端の苗載置部14aに対する位置に基づ
いて載置マット状苗Bの残量が設定量以下になったか否
かを検出し、残量が設定量以下になっと検出した場合に
は前記警報装置27を作動させる。すなわち、苗載置部
14aのうちの検出体26bが位置する箇所を検出対象
箇所とし、載置マット状苗Bの後端が検出対象箇所以上
の苗載せ台上端側に位置している場合には、載置マット
状苗Bの残量が前記設定量より多いと検出するとともに
警報装置27を切りに操作し、載置マット状苗Bの後端
が検出対象箇所よりも苗載せ台下端側に位置した場合に
は、載置マット状苗Bの残量が前記設定量以下になった
と検出するとともに警報装置27を入りに操作する。
【0038】これにより、苗載せ台14の複数列の苗載
置部14aの少なくとも一つの苗載置部14aにおける
苗残量が設定量以下になると、苗残量センサー26によ
って検出されるとともに警報装置27が入り側に操作さ
れ、苗載せ台14に苗を補充するべきであると警報され
る。
【0039】前記供給装置30は、図2〜図5などに示
すように、左右一対の走行輪31,32と一つの挟持輪
体33とを備える板金フレーム34の水平部分の上面側
に前記タンク35を取り付け、前記板金フレーム34の
機体上下向き部分の前面側に電動モータ36を取り付
け、前記タンク35の底部から下方に延出してタンク3
5の薬剤出口を形成している角筒体37の内部に繰り出
し回転体38を機体前後向きの水平な軸芯38aまわり
で回動自在に設け、前記繰り出し回転体38の下方に排
出部39を設けて構成してある。
【0040】前記一対の走行輪31,32は、前記板金
フレーム34の水平部分から下向きに延出する支持ブラ
ケット40,41の下端側に機体前後向きの軸芯まわり
で回動するように支持させて、前記苗載せ台14の両端
部に各別に立設した一対の支柱42,42の上端部にわ
たって苗載せ台14の横方向に沿わせて取り付けた角パ
イプ材で成るガイドレール43の上をこれに沿って走行
するようにしてある。一対の走行輪31,32のうちの
左側の走行輪31は、ガイドレール43との接触によっ
て自由に回転する遊転輪にしてある。右側の走行輪32
は、正逆回転駆動が可能な前記電動モータ36の出力軸
36aと同一の軸芯まわりで回動するように配置すると
もにその出力軸36aに一体回動するように連結して、
電動モータ36によって正回転と逆回転のいずれにも駆
動される駆動輪にしてある。前記挟持輪体33は、前記
板金フレーム34の水平部分から下向きに延出している
支持ブラケット44の下端側に機体前後向きの軸芯まわ
りで遊転自在に支持させるとともに前記ガイドレール4
3に対して前記一対の走行輪31,32とは反対側に位
置してガイドレール43の下面側に転動自在に当接する
ように構成してある。
【0041】これにより、供給装置30は、苗載せ台1
4にこれと共に機体フレームに対して横移動するように
連結しているガイドレール43にこれに沿って移動自在
に支持されており、苗植付装置Aの苗植付機構13、苗
横送り機構19などの動力源であるエンジン3とは別の
動力源として前記原動部に設けたバッテリー45から電
力供給して電動モータ36を正回転や逆回転方向に駆動
すると、この電動モータ36が右走行輪32を駆動する
ことにより、供給装置30がガイドレール43に沿って
移動して苗載せ台14に対してこれの全幅にわたって左
向きにも右向きにも相対移動する。そして、走行輪3
1、32と挟持輪体33とによってガイドレール43を
挟持し、この挟持により、ガイドレール43から脱線し
たり、走行輪31,32とガイドレール43との間のガ
タ付きが出るトラブルが発生しにくいように移動する。
【0042】前記タンク35は、上端部に着脱自在な蓋
体35aによって開閉する投入口を備えており、この投
入口から薬剤を供給して貯留しておくようにしてある。
【0043】図4及び図5に明示するように、前記繰り
出し回転体38は、前記モータ36の前記出力軸36a
と同一の軸芯まわりで回動するように配置するとともに
この出力軸36aに前記右走行輪32を介して一体に回
動するように連結して、モータ36によって右走行輪3
2と共に右走行輪32の回転方向と同じ回転方向に駆動
するようにしてある。これにより、供給装置30が苗載
せ台14に対して左向きに移動する際、繰り出し回転体
38は、後方側から見て右走行輪32と共に左回転し、
繰り出し回転体38の周面に繰り出し回転体38の回動
方向にも機体前後方向にも並べて設けてある複数個の繰
り出し凹部38bにより、薬剤をタンク35から取り出
すとともに繰り出し回転体38の左横側に繰り出し回転
体38の周面に摺り切り作用するように設けてあるブラ
シ46との間から前記排出部39に落下させて供給す
る。供給装置30が苗載せ台14に対して右向きに移動
する際、繰り出し回転体38は、後方側から見て右走行
輪32と共に右回転し、前記複数個の繰り出し凹部38
bにより、薬剤をタンク35から取り出すとともに繰り
出し回転体38の右横側に繰り出し回転体38の周面に
摺り切り作用するように設けてあるブラシ46との間か
ら前記排出部39に落下させて供給する。
【0044】前記排出部39は、前記繰り出し回転体3
8の両横側に上端側が各別に位置し、下端側が共に繰り
出し回転体38の下方に位置するように配置して前記角
筒体37の内面側に取り付けた左右一対のガイド部材3
9a,39aで構成してあり、両ガイド部材39a,3
9aの下端部で排出口を形成し、この排出口から繰り出
し回転体38からの薬剤を落下させて苗載せ台14の載
置マット状苗Bに供給する。前記一対のガイド部材39
a,39aそれぞれの下端部の内側に、下端側ほど他方
のガイド部材39aの傾斜ガイド面39bに近づく状態
の傾斜ガイド面39bを備えさせて、繰り出し回転体3
8からの薬剤が前記傾斜ガイド面39bに衝突し、この
衝突により、前記排出口の大きさで決まる供給目標範囲
に薬剤が均等に分散して落下するように供給する。排出
部39の前記排出口は、苗載置部14aのうちの前記苗
残量センサー26による検出対象箇所よりも苗縦送り方
向下手側で苗取り出し口17aよりも苗縦送り方向上手
側に位置する部分に向けて薬剤を落下させるように配置
してある。
【0045】図9に示すように、前記電動モータ36に
連係させた状態で供給装置30に設けた供給制御手段4
7に一対の始動手段48,49と、一対の停止手段5
0,51と、一つの人為操作手段52とを連係させてあ
る。
【0046】図7及び図8に示すように、前記一対の始
動手段48,49は、苗載せ台14の一方の横端部に固
定した支持ブラケット53に苗載せ台14の横方向に並
べて固定した始動検出スイッチで成り、前記ベルト駆動
軸22の端部に一体回動自在に取り付けたスイッチ操作
体を検出対象体54として検出作動する。この検出対象
体54の周部に、前記一対の始動手段48,49に各別
に作用するように苗載せ台14の横方向に互いに位置ず
れさせた一対の検出対象部54a,54bを備えてあ
る。この一対の検出対象部54a,54bは、図8に明
示する如く検出対象体54の回転方向に互いに位置ずれ
させてある。すなわち、ベルト駆動軸22が360度に
わたって回動操作される毎に、一対の検出対象部54
a,54bのうちの第1検出対象部54aが前記一対の
始動手段48,49のうちの左行き始動手段48の検出
部48aに当接してこの左行き始動手段48を検出作動
させ、他方の第2検出対象部54bが他方の右行き始動
手段49の検出部49aに当接してこの右行き始動手段
49を検出作動させるように、かつ、一方の検出対象部
54a,54bが始動手段48,49を検出作動させて
からベルト駆動軸22が180度にわたる回転をした後
に他方の検出対象部54b,54aが始動手段48,4
9を検出作動させるように、さらに、一方の検出対象部
54a,54bが始動手段48,49を検出作動させて
から他方の検出対象部54b,54aが始動手段49,
48を検出作動させるまでの間に少なくとも1度の苗縦
送りが行われるように位置ずれさせてある。
【0047】一方の検出対象部54a,54bが始動手
段48,49を検出作動させてから他方の検出対象部5
4b,54aが始動手段49,48を検出作動させるま
での間に苗の縦送りが行われる回数としては、供給装置
30が苗載せ台14の横一端側から他端側に移動して複
数列の苗載置部14aそれぞれの載置マット状苗Bに薬
剤を供給する供給範囲の苗載せ台縦方向での長さから見
て、供給装置30が一度横移動して薬剤供給してから次
に横移動して薬剤供給するまでの間に、苗の縦送りが行
われても、先の供給範囲と次の供給範囲とが若干苗載せ
台縦方向に重なって載置マット状苗Bに供給漏れの部分
が出ないことになる回数を設定するのである。
【0048】一対の始動手段48,49のうちの左行き
始動手段48は、検出作動すると、供給制御手段47に
左行き移動の指令を出力し、右行き始動手段49は、検
出作動すると、供給制御手段47に右向き移動の指令を
出力する。
【0049】一対の停止手段50,51は、供給装置3
0の前記板金フレーム34の上下向き部分の後面側の両
横部に振り分けて固定した停止検出スイッチによって構
成してあり、ガイドレール43の左端部や右端部の停止
目標位置に設けてあるスイッチ操作片を検出対象体5
5,56として検出作動する。すなわち、供給装置30
が左向きに移動して苗載せ台14の最も左端の苗載置部
14aに載置されたマット状苗Bの左端部に薬剤供給す
る左ストロークエンドに到達すると、一対の停止手段5
0,51のうちの左停止手段50が左側の検出対象体5
5に当接して検出作動し、供給装置30が右向きに移動
して苗載せ台14の最も右端の苗載置部14aに載置さ
れたマット状苗Bの右端部に薬剤供給する右ストローク
エンドに到達すると、一対の停止手段50,51のうち
の右停止手段51が右側の検出対象体56に当接して検
出作動する。左停止手段50も右停止手段51も、検出
作動すると、供給制御手段47に停止指令を出力する。
【0050】供給制御手段47は、前記一対の始動手段
48,49からの情報と、前記一対の停止手段50,5
1からの情報とに基づいてモータ36を自動的に操作す
る。すなわち、左行き始動手段48が検出作動して左行
き指令を出力すると、供給装置30が左向きに左停止手
段50が検出作動するまで移動するように、右行き始動
手段49が検出作動して右行き指令を出力すると、供給
装置30が右向きに右停止手段51が検出作動するまで
移動するようにモータ36を操作する。つまり、苗の縦
送りが設定回数行われる毎に供給装置30が左向きや右
向きに移動し、その移動距離が左検出対象体55や右検
出対象体56によって設定された制御目標移動距離に達
すると、供給装置30が停止するように操作する。ま
た、供給装置30が左向きや右向きの移動を開始する
と、その次の苗縦送り作動を苗縦送りベルト20が行わ
ないうちに全ての苗載置部14aの全幅にわたって移動
して移動開始側とは反対側のストロークエンドに到達す
るように、モータ36を操作する。
【0051】前記人為操作手段52は、供給装置30の
前記板金フレーム34の外面側に取り付けるとともに操
作部52aを人為操作自在に備えている切り換えスイッ
チで構成してあり、前記操作部52aを揺動操作して左
行き手動位置MLに操作すると、供給制御手段47に左
向き移動の手動運転指令を出力してこの供給制御手段4
7の運転モードを前記一対の始動手段48,49及び停
止手段50,51からの情報に基づいてモータ36を自
動的に操作する自動運転モードから、前記一対の始動手
段48,49及び停止手段50,51からの情報に優先
してモータ36を正回転方向に駆動する左向き移動の手
動運転モードに切り換えさせ、これによって、供給装置
30が左向きに移動するようにモータ36を操作する。
操作部52aを右行き手動位置MRに操作すると、供給
制御手段47に右向き移動の手動運転指令を出力してこ
の供給制御手段47の運転モードを前記自動運転モード
から、前記一対の始動手段47,48及び停止手段5
0,51からの情報に優先してモータ36を逆回転方向
に駆動する右向き移動の手動運転モードに切り換えさ
せ、これによって、供給装置30が右向きに移動するよ
うにモータ36を操作する。操作部52aを自動位置O
に操作すると、供給制御手段47に自動運転の指令を出
力してこの供給制御手段47の運転モードを前記左向き
移動や右向き移動の手動運転モードから前記自動運転モ
ードに切り換えさせる。
【0052】すなわち、苗載せ台14の苗載置部14a
にマット状苗Bをこれの先端が苗取り出し口17aに至
るようにして装着すると、マット状苗Bの先端側に供給
装置30の供給目標範囲から外れる部分ができる。この
ため、植え付け作業を開始する当初など、空の苗載せ台
14に苗を新規に供給する際、苗載置部14aに装着し
たマット状苗Bをこれの先端側が苗取り出し口17aま
で達しないで供給装置30の供給目標範囲に位置するよ
うにして支持しながら、人為操作手段52の操作部52
aを左行き手動位置MLや右行き手動位置MRに操作
し、モータ36を人為的に駆動操作して供給装置30の
排出部39を左向きや右向きに移動させ、マット状苗B
の先端側に供給装置30によって薬剤供給する。この
後、マット状苗Bを先端が苗取り出し口17aまで至る
通常の装着状態にして、かつ、人為操作手段52の操作
部52aを自動位置Oに切り換えて植え付け作業を行
う。
【0053】すると、苗の縦送りが設定回数行われて始
動手段48,49が検出作動して左行きや右行き指令を
出力すると、供給制御手段47がモータ36を駆動して
このモータ36が右走行輪32と繰り出し回転体38と
を駆動し、供給装置30が右ストロークエンドから左向
きに又は左ストロークエンドから右向きに排出部39か
ら薬剤を落下させながらガイドレール43に沿って移動
する。すなわち、全ての苗載置部14aにわたって相対
移動するように苗載せ台14に対してこれの横方向に相
対移動し、その移動を開始した後の次回の苗縦送りが開
始されるまでの間に移動開始側とは反対側の右又は左の
ストロークエンドに到達する。すると、停止手段50,
51が検出作動して供給制御手段47がモータ36を停
止操作し、モータ36が右走行輪32及び繰り出し回転
体38の駆動を停止して供給装置30がそのストローク
エンドに停止するとともに薬剤の落下供給を停止する。
この後、設定回数の苗縦送りが行われると、先に検出作
動した始動手段48,49とは異なる方の始動手段4
9,48が検出作動して右行きや左行きの指令を出力
し、先の移動時と同様に供給制御手段47が始動手段4
9,48と停止手段50,51とからの情報に基づいて
モータ36を自動的に操作し、供給装置30が排出部3
9から薬剤を落下させながらガイドレール43に沿って
移動し、その移動を開始した後の次回の苗縦送りが開始
されるまでの間に全ての苗載置部14aにわたって相対
移動するように苗載せ台14に対してこれの横方向に移
動開始側とは反対側の左又は右のストロークエンドまで
移動する。
【0054】すなわち、載置マット状苗Bの縦送りが設
定回数行われる毎に自動的に、供給装置30の排出部3
9がガイドレール43に沿って全ての苗載置部14aに
わたって相対移動する状態で苗載せ台14に対してこれ
の横方向に相対移動し、全ての苗載置部14aに載置さ
れているマット状苗Bのうちの苗残量センサー26が検
出作用する部分よりも苗縦送り方向下手側で苗取り出し
口17aよりも苗縦送り方向上手側に位置する部分に薬
剤を落下供給していく。そして、設定回数目の苗縦送り
が行われて移動を開始すると、次に載置マット状苗Bが
縦送りされるまでにストロークエンドに到達して全ての
苗載置部14aの載置マット状苗Bに対する薬剤供給を
終えるようにして供給していく。
【0055】〔別実施形態〕図10〜図13は、供給装
置30を制御するための別の実施形態を備える制御装置
を示し、この制御装置にあっては、供給装置30の前記
板金フレーム34に1個の磁気検出スイッチで成る停止
センサー60を取り付け、この停止センサー60の検出
対象体61のための取り付けピン62aを備える取り付
け部62を、前記ガイドレール43の複数箇所に設けて
ある。前記取り付け部62は、苗載せ台14の両横端や
苗載置部14aどうしの間に対応するように配置してあ
る。図12に示すように、各取り付け部62は、前記取
り付けピン62aの他に支持枠62bを備えており、検
出対象体61を支持枠62bに嵌まり込んで取り付けピ
ン62aのまわりでの回り止めが行われるようにしてピ
ン孔61aによって取り付けピン62aに取り付けると
ともにこの取り付けピン62aに抜け止めピン63を装
着することにより、検出対象体61の取り付けができ、
抜け止めピン63を取り外した取り付けピン62aから
検出対象体61を抜き外すことによって、検出対象体6
1の取り外しができる。前記停止センサー60は、供給
装置30が移動するに伴って取り付け部62に対向して
この取り付け部62に取り付けられている検出対象体6
1を検出すると、前記供給制御手段47にモータ36の
駆動を停止させるべき信号を出力する。
【0056】これにより、前記始動手段48,49が検
出作動して供給装置30が左向きや右向きに移動する場
合、この移動に伴って停止センサー60が取り付け部6
2に取り付けられている検出対象体61を検出すると、
供給制御手段47が停止センサー60からの情報に基づ
いてモータ36を停止操作し、その検出対象体61を停
止目標位置としてこの位置に排出部39を停止させる。
【0057】つまり、全ての苗植付機構13による苗植
え付けを行う場合、複数の取り付け部62のうちの最も
左端の取り付け部62と、最も右端の取り付け部62と
に検出対象体61を取り付け、この両検出対象体61に
より、排出部39の制御目標移動距離として全ての苗載
置部14aにわたって移動する全移動距離を設定する。
すると、この設定制御目標移動距離に基づいて供給制御
手段47がモータ36を自動的に操作して排出部39が
苗載せ台14の全ての苗載置部14aにわたって移動
し、全ての苗載置部14aの載置マット状苗Bに供給装
置30によって薬剤を供給できる。
【0058】複数個の苗植付機構13のうちの一部によ
る苗植え付けを行う場合、たとえば苗植え付けを行わせ
る苗植付機構13が2個であれば、その2個の苗植付機
構13に各別に苗供給する2列の苗載置部14a,14
aを挟んで両苗載置部14aの両横外側に各別に位置す
る一対の取り付け部62,62を停止目標位置としてこ
れらに検出対象体61を取り付けるように、一部の苗載
置部14aの両横外側に各別に位置する一対の取り付け
部62を停止目標位置としてこれらに検出対象体61を
取り付け、この両検出対象体61により、排出部39の
制御目標移動距離として一部の苗載置部14aにわたっ
て移動する一部移動距離を設定する。すると、この設定
制御目標移動距離に基づいて供給制御手段47がモータ
36を自動的に操作して排出部39が苗載せ台14の一
部の苗載置部14aにわたって移動し、苗植え付けする
一部の苗植付機構13に苗供給する苗載置部14aの載
置マット状苗Bに供給装置30によって薬剤を供給でき
る。
【0059】図14及び図15は、供給装置30を制御
するための別の実施形態を備える制御装置を示し、この
制御装置にあっては、前記モータ36に連係している前
記供給制御手段47に、前記一対の始動手段48,4
9、前記人為操作手段52の他に、停止センサー60、
設定器64を連係させてある。
【0060】停止センサー60は、供給装置30の前記
板金フレーム34に取り付けた磁気検出スイッチで成
り、前記ガイドレール43の複数箇所に設けた磁気体で
成る検出対象体65a〜65eを検出すると、供給制御
手段47にモータ36を停止させるべき信号を出力す
る。
【0061】前記設定器64は、複数個の操作ボタン6
4a〜64eを人為操作自在に備えており、これらを操
作することにより、排出部39の制御停止目標位置と、
制御目標移動距離とを設定して供給制御手段47に出力
する。すなわち、複数個の操作ボタン64a〜64eの
うちの全条用の操作ボタン64aを押し操作すると、排
出部39が苗載せ台14の全ての苗載置部14aにわた
って移動するように、排出部39の制御目標移動距離と
して、全ての苗載置部14aにわたって移動する全移動
距離を設定して供給制御手段47に出力し、排出部39
の制御停止目標位置として苗載せ台14の両横端に対応
する前記検出対象体65a,65eを設定して供給制御
手段47に出力する。複数個の操作ボタン64a〜64
eのうちの前記全条用操作ボタン64aを除く他の複数
個の1条用の操作ボタン64b〜64eのうちのいずれ
か一つを押し操作すると、排出部39が複数列の苗載置
部14aのうちのその操作ボタン64b〜64eに対応
する一つの苗載置部14aの全幅にわたって移動するよ
うに、排出部39の制御目標移動距離として、一つの苗
載置部14aの全幅にわたって移動する一部移動距離を
設定して供給制御手段47に出力し、排出部39の制御
停止目標位置として、操作ボタン64b〜64eに対応
する苗載置部14aの両横側に対応する前記検出対象体
65a〜65eを設定して供給制御手段47に出力す
る。複数個の1条用の操作ボタン64b〜64eのうち
の複数個を押し操作すると、排出部39が操作された複
数個の操作ボタン64b〜64eに各別に対応する複数
の苗載置部14aにわたって移動するように、排出部3
9の制御目標移動距離として、複数列の苗載置部14a
のうちの一部の苗載置部14aにわたって移動する一部
移動距離を設定して供給制御手段47に出力し、排出部
39の制御停止目標位置として、操作された複数の操作
ボタン64b〜64eに各別に対応する複数の苗載置部
14aで成る苗載置部群の両横側に対応する前記検出対
象体65a〜65eを設定して供給制御手段47に出力
する。
【0062】つまり、全ての苗植付機構13による苗植
え付けを行う場合、設定器64の全条用の操作ボタン6
4aを操作して排出部39の制御目標移動距離として前
記全移動距離を、排出部39の制御停止目標位置として
両端の検出対象体65をそれぞれ設定する。すると、こ
の設定制御目標位置や設定制御停止目標位置に基づいて
供給制御手段47がモータ37を自動的に操作して排出
部39が苗載せ台14の全ての苗載置部14aにわたっ
て移動し、全ての苗載置部14aの載置マット状苗Bに
供給装置30によって薬剤を供給できる。
【0063】複数個の苗植付機構13のうちの一部によ
る苗植え付けを行う場合、その苗植付機構13に苗供給
する苗載置部14aに対応する設定器64の1条用の操
作ボタン64b〜64eを操作して排出部39の制御目
標移動距離として前記一部移動距離を、排出部39の制
御目標位置としてその苗載置部14aの両端側に対応す
る検出対象体65a〜65eをそれぞれ設定する。する
と、この設定制御目標位置や設定制御停止目標位置に基
づいて供給制御手段47がモータ37を自動的に操作し
て排出部39が一部の苗載置部14aにわたって移動
し、苗植え付けする一部の苗植付機構13に苗供給する
苗載置部14aの載置マット状苗Bに供給装置30によ
って薬剤を供給できる。
【0064】前記モータ36に替え、螺旋軸やねじ軸を
利用した送り機構や、無端ベルトなどの無端回動体を利
用した送り機構を採用して実施してもよいのであり、こ
れらを総称して駆動手段と呼称する。
【0065】前記苗縦送りベルト20に替え、周部に縦
送り爪が設けられて回転体を採用したり、揺動式の縦送
り爪を採用して実施してもよいのであり、これらを総称
して苗縦送り手段と呼称する。
【0066】薬剤の他、肥料などを苗載せ台14の載置
苗に供給するよう構成する場合にも本発明は適用でき
る。したがって、これら薬剤、肥料などを総称して、苗
に供給するべき流動物と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】供給装置付き乗用型田植機全体の側面図
【図2】供給装置付き苗植付装置の側面図
【図3】供給装置付き苗植付装置の平面図
【図4】供給装置の下部と苗縦送り機構の側面図
【図5】供給装置下部の断面図
【図6】苗残量センサーの説明図
【図7】始動手段の説明図
【図8】始動手段の検出対象体の説明図
【図9】供給装置移動制御のブロック図
【図10】別の実施形態を備える移動距離設定手段の説
明図
【図11】別の実施形態を備える供給装置の断面図
【図12】検出対象体取り付け部の斜視図
【図13】別の実施形態を備える供給装置移動制御のブ
ロック図
【図14】停止目標位置の説明図
【図15】別の実施形態を備える供給装置移動制御のブ
ロック図
【符号の説明】
13 苗植付機構 14 苗載せ台 14a 苗載置部 17a 苗取り出し口 19 苗横送り機構 20 苗縦送り手段 30 供給装置 36 駆動手段 39 排出部 43 ガイドレール 47 供給制御手段 52 人為操作手段 60 停止センサー 61 検出対象体 64 設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B052 BC05 BC08 BC16 EA03 EA15 EB05 2B060 AD09 BA04 BA07 BA09 BB06 BB08 BB09 BB10 CA06 CB02 CB06 DA03 DA10 2B064 AA05 AA07 AB01 AC01 BA26 DA04 DA15 DB08 DC01 EA14 EB05 2B121 CB09 CB20 CB31 CB48 CB61 CC02 CC03 EA28 FA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗植付機構に苗供給する苗載せ台を苗植
    付機構の苗植え運動に伴って機体横方向に往復移動させ
    る苗横送り機構と、苗載せ台に載置された苗を苗植付機
    構が苗取り出しする苗取り出し口に向けて縦送りする苗
    縦送り手段とを備えてあるとともに、苗に供給するべき
    流動物を前記苗載せ台の上方から落下させる供給装置を
    備えてある供給装置付き苗植付装置であって、 前記供給装置の流動物を落下させる排出部を、苗載せ台
    の横方向に沿うガイドレールに支持させるとともに、前
    記排出部を前記ガイドレールに沿わせて苗載せ台に対し
    て相対移動させる駆動手段と、前記排出部が制御目標移
    動距離を自動的に移動するように前記駆動手段を自動的
    に操作する供給制御手段とを備えてある供給装置付き苗
    植付装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールを前記苗載せ台に取り
    付けてある請求項1記載の供給装置付き苗植付装置。
  3. 【請求項3】 前記供給制御手段を手動運転モードに切
    り換えて前記駆動手段を人為的に操作する人為操作手段
    を備えてある請求項1又は2記載の供給装置付き苗植付
    装置。
  4. 【請求項4】 前記苗植付機構の複数個を機体横方向に
    並べて備えてあるとともに、前記複数個の苗植付機構に
    各別に苗供給するべく機体横方向に並ぶ複数列の苗載置
    部を前記苗載せ台に備えてあり、前記制御目標移動距離
    として前記複数列の苗載置部の全てにわたって移動する
    全移動距離と、前記複数列の苗載置部の一部にわたって
    移動する一部移動距離とを選択して設定する距離設定手
    段を備えてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の供
    給装置付き苗植付装置。
  5. 【請求項5】 前記距離設定手段は、前記排出部を停止
    させるべき停止目標位置で停止センサーに検出させる検
    出対象体である請求項4記載の供給装置付き苗植付装
    置。
  6. 【請求項6】 前記距離設定手段は、供給制御手段に駆
    動手段の自動操作を行わせるべく制御目標移動距離を出
    力する設定器である請求項4記載の供給装置付き苗植付
    装置。
JP26843999A 1999-09-22 1999-09-22 供給装置付き苗植付装置 Expired - Lifetime JP3907355B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008043297A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Iseki & Co Ltd 苗移植機
JP2009232791A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 移植機
JP2011078430A (ja) * 2010-12-16 2011-04-21 Iseki & Co Ltd 苗移植機

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