JP3383626B2 - 供給装置付き苗植付装置 - Google Patents

供給装置付き苗植付装置

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JP3383626B2
JP3383626B2 JP37038899A JP37038899A JP3383626B2 JP 3383626 B2 JP3383626 B2 JP 3383626B2 JP 37038899 A JP37038899 A JP 37038899A JP 37038899 A JP37038899 A JP 37038899A JP 3383626 B2 JP3383626 B2 JP 3383626B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗植付機構に苗供
給する苗載せ台と、苗に供給するべき流動物を前記苗載
せ台に上方から落下させる供給装置とを備えている供給
装置付き苗植付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記苗植付装置は、苗載せ台に載置した
苗に殺虫剤や殺菌剤、肥料などの流動物を供給装置によ
って供給し、流動物供給済みの苗を苗植付機構によって
植え付けていけるものである。この種の苗植付装置とし
て、従来、たとえば特公昭59−26249号公報に示
されるように、殺虫剤収容函と、この収容函から苗代床
の上方に延出する供給管とを機枠に取付け、苗代床が往
復横動すれば、供給管が苗代床に対して相対移動するこ
とにより、供給管の供給孔が苗代床に対して相対移動し
ながら殺虫剤を落下させて苗代床の苗に供給していくも
のがあった。すなわち、供給装置が苗載せ台に対してそ
の横方向に相対移動しながら流動物を供給するのであ
り、供給装置として、排出部の苗載せ台横方向での幅が
苗横幅よりも小さいコンパクトなものを採用しながら供
給できるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】苗植付機構に供給する
苗の苗載せ台横方向での大きさを変更できるように、苗
植付機構の苗植え運動に伴って苗載せ台が横送りされる
速度を変更する変速機構を設けられることがある。従
来、供給装置が機枠に固定されていることから、苗載せ
台の横送り速度を変更した場合、供給装置が苗載せ台に
対して相対移動する速度が変化し、苗の単位面積当たり
に落下する流動物の量が変化しやすくなっていた。ま
た、苗載せ台が機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構に
苗供給するように複数列の苗載置部を備える場合、いわ
ゆる複数条植えの場合、全ての苗載置部に対応させて供
給装置を設ける必要があった。本発明の目的は、苗載せ
台の横送り速度が変更されても苗に供給される流動物の
量を変化しにくくするとか、複数条植えの場合でも苗載
置部の数の割には供給装置を少なく済ませることがで
き、しかも、流動物の無駄な供給を回避できる供給装置
付きの苗植付装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕苗植付機構に苗供給する苗載せ台
と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から
落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付
装置において、前記供給装置を苗載せ台に対して苗載せ
台横方向に相対移動するように横移動させる横送り駆動
機構と、この横送り駆動機構を自動的に操作する供給制
御手段とを備え、前記供給制御手段を、供給装置が移動
する際、供給装置の排出部の移動下手側での端が、苗載
せ台の苗載置部における供給装置移動下手側での横端の
直上方よりも設定距離だけ手前の位置に到達すると、そ
れを横移動のストロークエンドとして横送り駆動機構を
操作するように構成してある。
【0006】〔作用〕供給装置が横送り駆動機構による
移動操作によって苗載せ台に対して相対移動するから、
苗載せ台が機体に対して横送りされる速度が変更されて
も、供給装置の苗載せ台に対する移動速度が変化しない
とか、大幅には変化しない状態で供給装置が苗載せ台に
対して相対移動するように、移動の設定をできる。ま
た、苗載せ台が複数列の苗載置部を備える場合でも、供
給装置が複数の苗載置部にわたって横移動する状態で苗
載せ台に対して相対移動し、供給装置の数を苗載置部の
数よりも少なくしながら、複数列の苗載置部に載置され
た苗に流動物を供給させられる。
【0007】供給装置が移動操作される際、供給装置の
排出部の移動下手側での端が、苗載せ台の苗載置部にお
ける供給装置移動下手側での横端の直上方に到達するま
で移動操作されると、排出部から排出される流動物が排
出口よりも広い範囲に拡散して落下しやすいとか、供給
装置の移動による慣性で排出部の停止位置よりも移動下
手側に飛散しやすいことから、流動物が苗載せ台から横
外側にこぼれ落ちやすくなる。これに対し、排出部の移
動下手側での端が苗載置部における供給装置移動下手側
での横端の直上方よりも設定距離だけ手前の位置に到達
すると、それを横移動のストロークエンドとされるか
ら、前記設定距離を適切に設定することにより、供給装
置から供給される流動物が苗載せ台から横外側にこぼれ
落ちないとかこぼれ落ちにくいようにしながら苗の極力
横端まで落下するようにできる。
【0008】〔効果〕苗載せ台の横送り変速ができる場
合でも、供給装置の苗載せ台に対する移動速度が変化し
ないとか、大幅には変化しないようにして供給装置を苗
載せ台に対して相対移動させて、苗に流動物を供給むら
が出にくいように供給することが可能である。また、複
数条植えの場合でも、苗載せ台の苗載置部よりも数少な
い供給装置で各苗載置部の苗に流動物を供給して、重量
面や経済面などで有利に得られる。
【0009】その割には、流動物が苗載せ台からこぼれ
落ちて無駄になることを回避して有利に植え付け作業で
きる。
【0010】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0011】〔構成〕苗植付機構に苗供給する苗載せ台
と、苗に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から
落下させる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付
装置において、前記供給装置を苗載せ台に対して苗載せ
台横方向に相対移動するように移動させる横送り駆動機
構と、この横送り駆動機構を自動的に操作する供給制御
手段とを備え、前記供給制御手段によって横送り駆動機
構を操作させるための制御形態を、供給装置が苗載せ台
の横方向に並ぶ複数列の苗載置部の全てに対して相対移
動するように横送り駆動機構を操作する全供給の制御形
態と、供給装置が前記複数列の苗載置部の一部に対して
のみ相対移動するように横送り駆動機構を操作する一部
供給の制御形態とに切り換える切り換え手段を備えてあ
る。
【0012】〔作用〕供給装置が横送り駆動機構による
移動操作によって苗載せ台に対して相対移動するから、
苗載せ台が機体に対して横送りされる速度が変更されて
も、供給装置の苗載せ台に対する移動速度が変化しない
とか、大幅には変化しない状態で供給装置が苗載せ台に
対して相対移動するように、移動の設定をできる。ま
た、苗載せ台が複数列の苗載置部を備える場合でも、供
給装置が複数の苗載置部にわたって横移動する状態で苗
載せ台に対して相対移動し、供給装置の数を苗載置部の
数よりも少なくしながら、複数列の苗載置部に載置され
た苗に流動物を供給させられる。
【0013】機体横方向に並ぶ複数個の苗植付機構の一
部による植え付けを停止させながら植え付け作業を行う
場合、供給装置が苗載せ台における複数列の苗載置部の
全てにわたって相対移動するように移動操作されると、
植え付け停止の苗植付機構に対応する苗載置部にも供給
装置によって流動物を供給させながら植え付け作業を行
うことになる。これに対し、一部の苗植付機構による植
え付けを停止させる場合、供給制御手段によって横送り
機構を操作させるための制御形態を切り換え手段によっ
て前記一部供給の制御形態に切り換えておくことによ
り、供給装置は植え付け停止の苗植付機構に対応する苗
載置部を除く苗載置部に対してのみ相対移動するように
移動操作され、植え付け停止の苗植付機構に対応する苗
載置部には流動物を供給させないようにして植え付け作
業を行える。
【0014】〔効果〕苗載せ台の横送り変速ができる場
合でも、供給装置の苗載せ台に対する移動速度が変化し
ないとか、大幅には変化しないようにして供給装置を苗
載せ台に対して相対移動させて、苗に流動物を供給むら
が出にくいように供給することが可能である。また、複
数条植えの場合でも、苗載せ台の苗載置部よりも数少な
い供給装置で各苗載置部の苗に流動物を供給して、重量
面や経済面などで有利に得られる。
【0015】その割には、一部の苗植付機構による植え
付けを停止させる場合、植え付け停止の苗植付機構に対
応する苗載置部には流動物を供給させず、この流動物供
給が行われる場合のように流動物が無駄になることを回
避して有利に植え付け作業できる。
【0016】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0017】〔構成〕請求項1又は2による発明の構成
において、前記供給装置の流動物を落下させる排出部
に、流動物を繰り出すための繰り出し凹部が周面に設け
られている繰り出し回転体を備えてあるとともに、前記
繰り出し凹部に、この繰り出し凹部の底部材を繰り出し
凹部の深さ方向に位置調節自在に備えてある。
【0018】〔作用〕底部材を繰り出し凹部の深さ方向
に位置調節自在に備えているから、底部材の位置調節を
行うことにより、繰り出し凹部の深さが変化し、繰り出
し回転体が繰り出し凹部によって繰り出す流動物の量が
変化する。そして、繰り出し凹部を排出口に対向させて
排出口から工具を繰り出し凹部に差し入れることによっ
て、底部材の位置調節を行うようできる。
【0019】〔効果〕底部材を位置調節自在に備えさせ
るだけの簡単な構造で繰り出し量の調節が可能になっ
て、苗への供給量を調節できるようになった。しかも、
排出口から工具を差し入れるだけで操作簡単に調節でき
るようにできる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の操
向操作及び駆動自在な前車輪1,1、左右一対の駆動自
在な後車輪2,2、エンジン3を有する原動部、運転座
席4を有する運転部を備える自走車体の後部にリンク機
構5を介して苗植付装置Aを連結し、前記エンジン3か
らの回転動力を回転軸6によって苗植付装置Aに伝達す
るように構成するとともに、前記リンク機構5をリフト
シリンダ7によって自走車体に対して上下に揺動操作し
て苗植付装置Aを昇降操作するように構成してある。前
記苗植付装置Aに、これの苗載せ台14の上方に位置す
る供給装置30を備えさせ、もって供給装置付きの乗用
型田植機を構成してある。
【0021】前記苗植付装置Aは、図2などに示すよう
に、機体横方向に沿う角パイプ材で成るメインフレーム
10と、このメインフレーム10の中間部に支持される
フィードケース11と、前記メインフレーム10によっ
て前端側どうしが連結されている状態で機体横方向に並
ぶ複数個の植付け伝動ケース12とによって機体フレー
ムを構成し、前記複数個の植付け伝動ケース12それぞ
れの後端部の両横側に、2個の苗植え付け具13aを備
える苗植付機構13を駆動自在に取り付け、前記機体フ
レームの前端部の上側に苗載せ台14を設け、前記機体
フレームの下部に機体横方向に並ぶ複数個の接地フロー
ト15を取り付け、前記苗載せ台14の上方にタンク3
3を備える前記供給装置30を設けて構成してある。こ
の苗植付装置Aは、供給装置30の前記タンク33に顆
粒の殺虫・殺菌剤などの薬剤を投入し、苗植付装置Aの
苗載せ台14に機体横方向に並べて設けてある複数列の
苗載置部14aそれぞれにマット状苗Bを載置して自走
車体を走行させていくことにより、供給装置30が苗載
せ台14上の複数列のマット状苗Bそれぞれに薬剤を供
給し、接地フロート15が泥面上を移動して整地してい
った箇所に苗植付機構13が薬剤供給済みの苗を植え付
けていくものであり、詳しくは次の如く構成してある。
【0022】図2などに示すように、前記複数個の苗植
付機構13のそれぞれは、前記植付け伝動ケース12が
回動自在に支持するロータリケース13bと、このロー
タリケース13bの両端部に回動自在に取り付けた前記
苗植え付け具13aとによって構成してある。すなわ
ち、前記回転軸6によってフィードケース11に入力さ
れた回動力が植付け伝動ケース12の内部に位置する伝
動機構によってロータリケース13bの回転支軸に伝達
されてロータリケース13bが駆動される。すると、こ
れに伴って2つの苗植え付け具13aがロータリケース
13bの内部に設けてある植え付け駆動機構によってロ
ータリケース13bに対して回動操作され、2個の苗植
え付け具13aそれぞれに備えてある苗植え付け爪13
cの先端が図2に示す運動軌跡Tを描いて上下に回動移
動するように苗植え運動を行う。
【0023】前記苗載せ台14は、苗載せ台14の前端
側を摺動自在に支持するように構成して前記機体フレー
ムに立設してある苗載せ台支柱16と、苗載せ台14の
後端部を摺動自在に支持するように構成するとともに複
数個の苗植付機構13に各別に対応する複数個の苗取り
出し口17aを形成する切欠き部を備えさせて前記機体
フレームに固定してあるガイドレール17とにわたって
取り付けることにより、前記苗取り出し口17aに至る
ほど低レベルに位置する後下がりの傾斜姿勢で前記ガイ
ドレール17に沿って機体横方向に摺動するようにして
機体フレームに支持させてある。ガイドレール17の前
記複数個の苗取り出し口17aのぞれぞれは、これに対
応する苗植付機構13の一方の苗植え付け具13aの苗
植え付け爪13cと、他方の苗植え付け具13aの苗植
え付け爪13cとが交互に苗取り出し口17aを上方か
ら下方に通過していき、苗取り出し口17aを通過する
際に苗載せ台14上のマット状苗Bの下端部から一株分
のブロック苗を切断して取り出していくように配置して
ある。
【0024】前記フィードケース11を摺動自在に貫通
するとともに両端側が苗載せ台14に連結していて、機
体フレームに対して苗載せ台14と共に摺動する苗載せ
台横送り軸18と、この苗載せ台横送り軸18を摺動操
作するようにフィードケース11の内部に設けた送り軸
駆動機構とにより、苗横送り機構19を構成してある。
前記送り軸駆動機構は、各苗植付機構13の駆動に連動
させて苗載せ台横送り軸18を左右に往復摺動するよう
に操作することにより、苗横送り機構19は、各苗植付
機構13が苗植え運動を行うと、これに伴って苗載せ台
横送り軸18を摺動操作することによって苗載せ台14
を前記ガイドレール17に沿わせて機体横方向に往復移
動させる。
【0025】図3に示すように、苗載せ台14の前記複
数列の苗載置部14aそれぞれに、苗載せ台14の横方
向に並ぶ一対の無端回動形式の苗縦送りベルト20を設
けてあるとともに、各苗縦送りベルト20は、所定の回
動方向に駆動されることにより、苗載置部14aに載置
されているマット状苗Bを前記苗取り出し口17aに向
けて縦送りするように構成してある。図4に示すよう
に、苗載せ台14に設けてある全ての前記苗縦送りベル
ト20それぞれの下端側が巻回しているベルト駆動輪2
1に一体回動自在に連結して全てのベルト駆動輪21を
駆動自在に支持している1本のベルト駆動軸22の2箇
所に一回転方向クラッチを介して連動させた操作レバー
23と、前記フィードケース11の両横側に常に回動駆
動されるように設けた駆動アーム24とにより、苗縦送
り機構25を構成してある。苗載せ台14が左右に往復
移送されて左側のストロークエンドに到達すると、前記
左右一対の操作レバー23,23のうちの一方の操作レ
バー23の遊端側が前記左右一対の駆動アーム24,2
4のうちの一方の駆動アーム24の回動経路に入り込
み、苗載せ台14が右側のストロークエンドに到達する
と、前記左右一対の操作レバー23,23のうちの他方
の操作アーム23の遊端側が前記左右一対の駆動アーム
24,24のうちの他方の駆動アーム24の回動経路に
入り込み、いずれの場合にも、駆動アーム24が回動す
るに伴い、その遊端部に備えてある操作用ローラ24a
が操作アーム24に当接してこの操作アーム24を所定
の回転方向に所定の回転角度だけベルト駆動軸22の軸
芯まわりで揺動操作し、前記クラッチを介してベルト駆
動軸22を回動操作する。これにより、苗載せ台14が
左右の横移動ストロークエンドに到達すると、その都
度、苗縦送り機構25が全ての苗縦送りベルト20を苗
縦送り方向に所定のストロークだけ回動させる。
【0026】これにより、苗植付機構13が苗植え運動
を行うと、これに伴い、苗載せ台14は苗横送り機構1
9による移動操作のために機体横方向に往復移動して各
苗載置部14aに載置されているマット状苗Bをその苗
載置部14aに対応する苗取り出し口17aに対して機
体横方向に往復移動させることにより、複数個の苗植付
機構13それぞれが二つの苗植え付け爪13cによって
その苗植付機構13に対応する一つの苗載置部14aに
載置されたマット状苗Bの下端部の横一端側から他端側
に向かって順次に一株分のブロック苗を切断して取り出
していくように、複数個の苗植付機構13に複数列の苗
載置部14aによって各別に苗供給する。そして、苗載
せ台14が左右の横移動スロトークエンドに到達する
と、その都度、複数列の苗載置部14aそれぞれの苗縦
送りベルト20が前記苗縦送り機構25によって苗縦送
り方向に所定ストークだけ回動駆動され、苗載置部14
aの載置マット状苗Bを前記苗取り出し口17aに向け
て、苗植付機構13が取り出す一株分のブロック苗の苗
載せ台縦方向での長さに相当する長さだけ縦送りする。
【0027】したがって、複数個の苗植付機構13それ
ぞれは、一方の苗植え付け具13aの苗植え付け爪13
cと、他方の苗植え付け具13aの苗植え付け爪13c
とによって交互に、苗取り出し口17aで苗載せ台14
の載置マット状苗Bの下端部から一株分のブロック苗を
切断するとともに取り出して圃場の泥土面に下降して植
え付けていく。
【0028】前記苗横送り機構19が備える前記送り軸
駆動機構に苗取り変速部を設けてある。すなわち、この
苗取り変速部を変速操作することにより、苗植付機構1
3の駆動速度が変化しないで送り軸駆動機構による苗載
せ台横送り軸18の送り速度が変化し、苗植付機構13
が苗載せ台14から取り出すブロック苗の苗載せ台横幅
方向での大きさが変化する。
【0029】図2〜図5などに示すように、苗植付装置
Aの苗載せ台14の両横端部に立つ支柱26によって支
持されて苗載せ台14の上方に苗載せ台横方向に沿って
位置しているとともに苗植付装置Aの機体フレームに対
して苗載せ台14と共に横移送される溝形チャンネル材
で成るガイドレール27の上面側に取付け板部31aが
摺動自在に当接している天板フレーム31と、この天板
フレーム31の下面側に上端部が連結している縦フレー
ム32とによって、供給装置30のフレーム部を構成し
てある。供給装置30は、前記フレーム部と、前記天板
フレーム31の上面側に取付けたタンク33と、前記天
板フレーム31の下面側に上端側が連結している樹脂製
の排出筒34aを有する排出部34とによって構成して
あるととともに、前記排出筒34aから後方側に突出し
ている繰り出し駆動軸35と、この繰り出し駆動軸35
の前記縦フレーム32から後方に突出している端部に一
体回動自在に連結しているチェーンスプロケット36
と、前記排出筒34aの下端側に連結しているブラケッ
ト部32aに回動自在に支持されていて、ガイドレール
27の下辺部の端面に当接して転動する左右一対のガイ
ドローラ37と、前記縦フレーム32の後面側に連結し
ている操作体38とを備えている。
【0030】前記タンク33は、前記天板フレーム31
に底部が連結しているタンク本体と、このタンク本体の
上端側に着脱してタンク本体の投入口を開閉する蓋体3
3aとで成り、前記薬剤を前記投入口から入れて貯溜す
る。
【0031】図4、図6などに示すように、前記排出部
34は、前記タンク33の内部に天板フレーム31の貫
通孔31bを介して上端側が連通している前記排出筒3
4aと、この排出筒34aの内部に回動自在に位置する
繰り出し回転体39と、排出筒34aの内面側に固定し
てある左右一対の落下ガイド板34bとによって構成し
てあるとともに、前記各落下ガイド板34bの下端部と
排出筒34aの下端部とが形成する機体上下方向視で矩
形の排出口34cと、前記繰り出し回転体39の両横側
に配置して排出筒34aに固定してある摺り切りブラシ
34dとを備えている。
【0032】前記繰り出し回転体39は、排出筒34a
の内部に位置する前記繰り出し駆動軸35の端部に一体
回動自在に支持されており、繰り出し駆動軸35が駆動
されることにより、この駆動力によって繰り出し駆動軸
35の機体前後向きの軸芯まわりで繰り出し駆動軸35
の回転方向と同じ回転方向に回動操作される。そして、
繰り出し回転体39は、正回転と逆回転のいずれの方向
に回転操作されても、排出筒内部の繰り出し回転体39
と摺り切りブラシ34dとによって仕切られている上側
部分にタンク33から落下して溜まっている薬剤を、繰
り出し回転体39の周面に繰り出し回転体39の回転方
向に並べて設けてある繰り出し凹部39aによって排出
筒内部の前記上側部分から下側部分に繰り出して落下さ
せる。すると、前記一対の落下ガイド板34bがこれの
下端側の傾斜案内面によって繰り出し回転体39からの
薬剤を前記排出口34cに下降案内して、この排出口3
4cから落下させる。
【0033】これにより、供給装置30はフレーム部で
ガイドレール27に摺動自在に支持されていて、前記操
作体38によってガイドレール27に沿わせて摺動操作
されることにより、苗載せ台14に対してこれの横方向
に相対移動する。このとき、前記チェーンスプロケット
36が正回転や逆回転方向に駆動されると、繰り出し駆
動軸35が同回転方向に駆動されて繰り出し回転体39
を駆動し、排出部34が繰り出し回転体39によって薬
剤をタンク33から取り出して排出口34cから落下さ
せていくことにより、供給装置30は、タンク33から
苗載せ台14に薬剤を繰り出し回転体39の繰り出し凹
部39aの容量で決まる供給量で落下させていく。
【0034】図4、図5などに示すように、前記ガイド
レール27の一端側の溝内に回動自在に取り付けたチェ
ーンスプロケット41と、他端側の溝内に回動自在に取
り付けたチェーンスプロケット42とにわたって巻回し
てあることによって、ガイドレール27の溝内に回動自
在に支持されている無端回動チェーン43と、ガイドレ
ール27の一端側にモータ本体を取付けてある正逆転駆
動自在な電動モータ44とにより、供給装置30を苗載
せ台14に対してその左向き方向にも右向き方向にも相
対移動させる横送り駆動機構40を構成してある。
【0035】すなわち、図10に示すように、前記電動
モータ44の出力軸が、前記一対のチェーンスプロケッ
ト41,42の一方41をこれと一体回転する状態で支
持する回転支軸41aに連動している。図4、図5に示
すように、供給装置30の前記操作体38の先端部に設
けてある複数本の引っ掛け爪38aが、前記繰り出し駆
動軸35の上方で前記無端回動チェーン43のローラ間
に入り込んで無端回動チェーン43に一体移動するよう
に係合している。したがって、電動モータ44が回転支
軸41aを介してチェーンスプロケット41を駆動する
ことによって無端回動チェーン43を正回転方向や逆回
転方向に駆動し、無端回動チェーン43が操作体38を
ガイドレール27に沿わせて左向きや右向きに移動操作
する。これにより、横送り駆動機構40は、電動モータ
44が正回転や逆回転方向に駆動されると、このモータ
44によって駆動される無端回動チェーン43によって
供給装置30をガイドレール27に沿わせて移動させて
苗載せ台14に対して苗植付装置Aの左向きや右向き方
向に相対移動させる。
【0036】図4、図5に示すように、供給装置30の
前記チェーンスプロケット36が前記無端回動チェーン
43の環状内に入り込んで前記繰り出し駆動軸35の下
方で無端回動チェーン43に噛合っている。これによ
り、前記横送り駆動機構40は、供給装置30を移動操
作する際、電動モータ44によって駆動される無端回動
チェーン43によってチェーンスプロケット36を駆動
する。すなわち、供給装置30を移動させながら、供給
装置30の移動操作を行う無端回動チェーン43によっ
て繰り出し回転体39を駆動して、供給装置30に薬剤
排出を行わせる。
【0037】図11に示すように、前記電動モータ44
の駆動回路45に連係させた供給制御手段46に、始動
装置50の一対の始動スイッチ51,52と、一対の位
置検出スイッチ61,62と、位置検出装置65の検出
センサー66と、供給切り換え手段70とを連係させて
ある。
【0038】図8、図9に示すように、始動装置50
は、苗載せ台14の一方の横端部に固定した支持ブラケ
ット53に苗載せ台14の横方向に並べて固定した前記
一対の始動スイッチ51,52と、前記ベルト駆動軸2
2の端部に一体回動自在に取り付けたスイッチ操作体5
4とによって構成してある。このスイッチ操作体54の
周部に、苗載せ台14の横方向に互いに位置ずれしてい
る一対のスイッチ操作部54a,54bを備えてある。
この一対のスイッチ操作部54a,54bは、図9に明
示する如くスイッチ操作体54の回転方向に互いに位置
ずれしている。すなわち、ベルト駆動軸22が360度
にわたって回動操作される毎に、一対のスイッチ操作部
54a,54bのうちの第1スイッチ操作部54aが一
対の始動スイッチ51,52のうちの左行き始動スイッ
チ51の操作片51aに当接してこの左行き始動スイッ
チ51を入り操作し、他方の第2スイッチ操作部54b
が他方の右行き始動スイッチ52の操作片52aに当接
してこの右行き始動スイッチ52を入り操作するよう
に、かつ、一方のスイッチ操作部54a,54bが始動
スイッチ51,52を入り操作してからベルト駆動軸2
2が180度にわたる回転をした後に他方のスイッチ操
作部54b,54aが始動スイッチ52,51を入り操
作するように、さらに、一方のスイッチ操作部54a,
54bが始動スイッチ51,52を入り操作してから他
方のスイッチ操作部54b,54aが始動スイッチ5
2,51を入り操作するまでの間に少なくとも1度のベ
ルト駆動軸22の駆動が行われるように位置ずれしてい
る。
【0039】一方のスイッチ操作部54a,54bが始
動スイッチ51,52を入り操作してから他方のスイッ
チ操作部54b,54aが始動スイッチ52,51を入
り操作するまでの間に苗の縦送りが行われる回数として
は、供給装置30が苗載せ台14の横一端側から他端側
に移動して複数列の苗載置部14aそれぞれの載置マッ
ト状苗Bに薬剤を供給する供給範囲の苗載せ台縦方向で
の長さから見て、供給装置30が一度横移動して薬剤供
給してから次に横移動して薬剤供給するまでの間に、苗
の縦送りが行われても、先の供給範囲と次の供給範囲と
が若干苗載せ台縦方向に重なって載置マット状苗Bに供
給漏れの部分が出ないことになる回数を設定する。
【0040】一対の始動スイッチ51,52は、入り操
作されると、供給制御手段46に供給装置30の移動操
作を行わせるべき指令を出力する。
【0041】これにより、始動装置50は、供給装置3
0が横移動してから苗の縦送りが何回行われたかを検出
し、その検出回数が設定回数に到達すると、その都度、
供給装置30を移動させるように始動指令を供給制御手
段46に出力する。
【0042】図5などに示すように、一対の位置検出ス
イッチ61,62は、ガイドレール27の左側の端部と
右側の端部とに振り分けて固定してある。左側の位置検
出スイッチ61は、供給装置30が左側のストロークエ
ンドに到達すると、前記ブラケット部37aが位置検出
スイッチ61の操作片に当たることによって入り側に切
り換わり、これにより、供給装置30が左ストロークエ
ンドに位置したと検出し、この検出結果を供給制御手段
46に出力する。図3に示すように、この左ストローク
エンドとしては、供給装置30が左向きに移動する際、
排出部34の移動下手側での端であるところの排出口3
4cの左端34eが苗載せ台14の最も左端の苗載置部
14aにおける供給装置移動下手側での横端となる左端
14dの直上方よりも設定距離Dだけ手前に位置するも
のを設定してある。
【0043】右側の位置検出スイッチ62は、供給装置
30が右側のストロークエンドに到達すると、前記ブラ
ケット部37aが位置検出スイッチ62の操作片に当た
ることによって入り側に切り換わり、これにより、供給
装置30が右ストロークエンドに位置したと検出し、こ
の検出結果を供給制御手段46に出力する。図3に示す
ように、この右ストロークエンドとしては、供給装置3
0が右向きに移動する際、排出部34の移動下手側での
端であるところの排出口34cの右端34fが苗載せ台
14の最も右端の苗載置部14aにおける供給装置移動
下手側での横端となる右端14eの直上方よりも設定距
離Dだけ手前に位置するものを設定してある。
【0044】左ストロークエンドを設定する前記設定距
離Dも、右ストロークエンドを設定する前記設定距離D
も、供給装置30が苗載置部14aの極力横端まで薬剤
を供給しながら供給装置30からの薬剤が苗載せ台14
の横外側にこぼれ落ちないストロークエンドを設定する
ためのものであり、通常は、苗植付機構13が取り出す
ブロック苗の1個又は2個の苗載せ台横幅方向での大き
さに相当する距離を設定する。
【0045】図10に示すように、位置検出装置65
は、前記モータ44によって駆動される前記チェーンス
プロケット41の近くに配置してガイドレール27に固
定してある前記検出センサー66と、前記チェーンスプ
ロケット41に固定の支持部材67に支持されてチェー
ンスプロケット41と一体回転する検出対象体68とに
よって構成してある。検出センサー66は磁気検出セン
サーで成り、検出対象体68は磁石などの磁性体で成
り、チェーンスプロケット41が一回転する都度、検出
対象体68が検出センサー66の検出範囲を通過して検
出センサー66が検出作動し、その検出結果を検出セン
サー66から供給制御手段46に出力する。検出センサ
ー66が検出作動した情報を入力すると、この入力回数
に基づいてチェーンスプロケット41の回転数を計測
し、この計測回転数に基づいて供給装置30の移動距離
を演算でき、これによって、供給装置30が苗載せ台1
4のいずれの部分に対応する位置に存在しているのかを
検出できる。これにより、位置検出装置65は、供給制
御手段46が検出センサー66からの検出結果を基にチ
ェーンスプロケット41の駆動回転数を検出し、この検
出結果に基づいて供給装置30の苗載せ台14に対する
位置を判別するように、検出センサー66による検出結
果を供給制御手段46に出力する。
【0046】供給切り換え手段70は、ダイヤル式の操
作具71を備えている設定器で成り、供給制御手段46
に横送り駆動機構40を操作させるための複数種の制御
形態におけるいずれの制御形態を設定させるかの信号を
出力する。
【0047】すなわち、操作具71は、これの指針71
aが設定器本体の「全」という指標に符号する全条状植
え位置と、指針71aが設定器本体の「左1」という指
標に符号する左1条植え位置と、指針71aが設定器本
体の「左2」という指標に符号する左2条植え位置と、
指針71aが設定器本体の「左3」という指標に符号す
る左3条植え位置と、指針71aが設定器本体の「右
1」という指標に符号する右1条植え位置と、指針71
aが設定器本体の「右2」という指標に符号する右2条
植え位置と、指針71aが設定器本体の「右3」という
指標に符号する右3条植え位置との7つの操作位置に切
り換えられる。操作具71を全条状植え位置にすると、
供給切り換え手段70は、苗載せ台14の全ての苗載置
部14aに薬剤供給させる全供給の制御形態を設定させ
るべき信号を出力する。操作具71を左1条植え位置に
操作すると、供給切り換え手段70は、苗載せ台14の
4列の苗載置部14aにおける左端の1つの苗載置部1
4aのみに薬剤供給させる一部供給の制御形態を設定さ
せるべき信号を出力する。操作具71を左2条植え位置
に操作すると、供給切り換え手段70は、苗載せ台14
の4列の苗載置部14aにおける左端と、これに隣接す
るものとの計2列の苗載置部14aに薬剤供給させる一
部供給の制御形態を設定させるべき信号を出力する。操
作具71を左3条植え位置に操作すると、供給切り換え
手段70は、苗載せ台14の4列の苗載置部14aにお
ける左端と、これから3番目までの計3列の苗載置部1
4aに薬剤供給させる一部供給の制御形態を設定させる
べき信号を出力する。操作具71を右1条植え位置に操
作すると、供給切り換え手段70は、苗載せ台14の4
列の苗載置部14aにおける右端の1つの苗載置部14
aのみに薬剤供給させる一部供給の制御形態を設定させ
るべき信号を出力する。操作具71を右2条植え位置に
操作すると、供給切り換え手段70は、苗載せ台14の
4列の苗載置部14aにおける右端と、これに隣接する
ものとの計2列の苗載置部14aに薬剤供給させる一部
供給の制御形態を設定させるべき信号を出力する。操作
具71を右3条植え位置に操作すると、供給切り換え手
段70は、苗載せ台14の4列の苗載置部14aにおけ
る右端と、これから3番目までの計3列の苗載置部14
aに薬剤供給させる一部供給の制御形態を設定させるべ
き信号を出力する。
【0048】供給制御手段46は、マイクロコンピュー
タで成り、供給切り換え手段70からの情報に基づいて
前記7種のうちの1つの制御形態を設定し、この設定制
御形態と、前記始動装置50の一対の始動スイッチ5
1,52からの情報と、一対の位置検出スイッチ61,
62からの情報と、位置検出装置65の検出センサー6
6からの情報に基づいて判別した供給装置30の対苗載
せ台位置とに基づいて、駆動回路45に所定のモータ操
作信号を出力して横送り駆動機構40を自動的に操作す
ることにより、供給装置30を苗載せ台14の複数列の
苗載置部14aの全て又は一部に対して苗載せ台横方向
に相対移動するように移動操作する。
【0049】つまり、苗植え付けを行うに当たり、供給
切り換え手段70の操作具71を所定の操作位置に操作
して、供給制御手段46を所定の制御形態で横送り駆動
機構40を操作する状態に切り換えることにより、苗植
え付けを行う苗植付機構13が苗取り出しするマット状
苗Bに薬剤を供給できる。
【0050】すなわち、全ての苗植付機構13によって
苗植え付けを行わせる全条植えを行う場合、供給切り換
え手段70の操作具71を前記全条植え位置に切り換え
操作する。すると、供給制御手段46は、供給切り換え
手段70からの情報に基づいて全供給の制御形態を設定
して、横送り駆動機構40を自動操作する。すなわち、
供給装置30が左向きに移動する際のストロークエンド
として前記左ストロークエンドを設定し、供給装置30
が右向きに移動する際のストロークエンドとして前記右
ストロークエンドを設定し、この両設定ストロークエン
ドと、始動装置50の一対の始動スイッチ51,52か
らの情報と、一対の位置検出スイッチ61,62からの
情報とに基づいて横送り駆動機構40を自動的に操作す
る制御形態を設定して、横送り駆動機構40を操作す
る。つまり、マット状苗Bの縦送りが設定回行われて左
行きの始動スイッチ51が入りに切り換わると、供給制
御手段46は、供給装置30が繰り出し回転体39を回
動させながら左向きに移動するように横送り駆動機構4
0を駆動操作する。供給装置30が前記左ストロークエ
ンドに到達して左側の位置検出スイッチ61が入りに切
り換わると、供給制御手段46は横送り駆動機構40の
駆動を停止させる。この後、右行きの始動スイッチ52
が入りに切り換わると、供給制御手段46は、供給装置
30が繰り出し回転体39を回動させながら右向きに移
動するように横送り駆動機構40を駆動操作する。供給
装置30が前記右ストロークエンドに到達して右側の位
置検出スイッチ62が入りに切り換わると、供給制御手
段46は横送り駆動機構40の駆動を停止させる。これ
により、供給装置30は、マット状苗Bの縦送りが設定
回行われる毎に移動を開始する状態で、苗載せ台14の
全ての苗載置部14aに載置されているマット条苗Bに
対してその左右方向に往復移動する。そして、左右のス
トロークエンドに到達すると、マット状苗Bの縦送りが
行われることによって、マット状苗Bに対して上端側に
相対移動した状態になり、全ての苗載置部14aのマッ
ト状苗Bに薬剤を落下させて供給する。また、排出口3
4cの左端34eが左端の苗載置部14aにおける左端
の手前に到達する位置を左側のストロークエンドとし、
排出口34cの右端34fが右端の苗載置部14aの右
端の手前に到達する位置を右側のストロークエンドし
て、薬剤を苗載せ台14の左右の横端から外側にこぼれ
落ちにくくしながら供給する。
【0051】一部の苗植付機構13による苗植え付けを
停止させ、他の苗植付機構13によって苗植え付けを行
わせる端数条植えを行う場合、供給切り換え手段70の
操作具71をその端数条植えに対応する前記操作位置に
切り換え操作する。すなわち、左1条の端数条植えを行
う場合には前記左1条植え位置に、左2条の端数条植え
を行う場合には前記左2条植え位置に、左3条の端数条
植えを行う場合には前記左3条植え位置に、右1条の端
数条植えを行う場合には前記右1条植え位置に、右2条
の端数条植えを行う場合には前記右2条植え位置に、右
3条の端数条植えを行う場合には前記右3条植え位置に
それぞれ切り換え操作する。すると、供給制御手段46
は、供給切り換え手段70からの情報に基づいて一部供
給の制御形態を設定して、横送り駆動機構40を自動的
に操作する。すなわち、左1条〜左3条の端数条植えの
場合には、供給装置30が左向きに移動する際のストロ
ークエンドとして前記左ストロークエンドを設定し、供
給装置30が右向きに移動する際のストロークエンドと
して、排出口34cの右端34fが苗載せ台14の左端
の苗載置部14a、叉は左端から2番目の苗載置部14
a、叉は左端から3番目の苗載置部14aの右端の直上
方叉はその近くで、その苗載置部14aの載置マット状
苗Bの右端まで薬剤がもれなく落下する位置を設定し、
この両設定ストロークエンドと、前記左側の位置検出ス
イッチ61からの情報と、前記位置検出装置65の検出
センサー66からの情報とに基づいて横送り駆動機構4
0を自動的に操作する制御形態を設定して、横送り駆動
機構40を操作する。すなわち、マット状苗Bの縦送り
が設定回行われて左行きの始動スイッチ51が入りに切
り換わると、供給制御手段46は、供給装置30が繰り
出し回転体39を回動させながら左向きに移動するよう
に横送り駆動機構40を駆動操作する。供給装置30が
前記左ストロークエンドに到達して左側の位置検出スイ
ッチ61が入りに切り換わると、供給制御手段46は横
送り駆動機構40の駆動を停止させる。この後、右行き
の始動スイッチ52が入りに切り換わると、供給制御手
段46は、供給装置30が繰り出し回転体39を回動さ
せながら右向きに移動するように横送り駆動機構40を
駆動操作する。検出センサー66からの情報に基づく位
置検出によって供給装置30が前記設定右ストロークエ
ンドに到達した判断とすると、供給制御手段46は横送
り駆動機構40の駆動を停止させる。これにより、供給
装置30は、マット状苗Bの縦送りが設定回行われる毎
に移動を開始する状態で、苗載せ台14の操作具71の
操作位置に対応する数の左側の苗載置部14aに載置さ
れているマット条苗Bに対してその左右方向に往復移動
する。そして、左右のストロークエンドに到達すると、
マット状苗Bの縦送りが行われることによってマット状
苗Bに対して上端側に相対移動した状態になり、苗植え
付けを行わせる苗植付機構13に苗供給する1〜3つの
苗載置部14aのマット状苗Bに薬剤を落下させて供給
する。そして、排出口34cの左端34eが左端の苗載
置部14aにおける左端14dの手前に到達する位置を
左側のトロークエンドとして、薬剤を苗載せ台14の左
横端から外側にこぼれ落ちにくくしながら供給する。
【0052】右1条〜右3条の端数条植えの場合には、
供給装置30が右向きに移動する際のストロークエンド
として前記右ストロークエンドを設定し、供給装置30
が左向きに移動する際のストロークエンドとして、排出
口34cの左端34eが苗載せ台14の右端の苗載置部
14a、叉は右端から2番目の苗載置部14a、叉は右
端から3番目の苗載置部14aの左端の直上方叉はその
近くで、その苗載置部14aの載置マット状苗Bの左端
まで薬剤がもれなく落下する位置を設定し、この両設定
ストロークエンドと、前記右側の位置検出スイッチ62
からの情報と、前記位置検出装置65の検出センサー6
6からの情報とに基づいて横送り駆動機構40を自動的
に操作する制御形態を設定して、横送り駆動機構40を
操作する。すなわち、マット状苗Bの縦送りが設定回行
われて右行きの始動スイッチ52が入りに切り換わる
と、供給制御手段46は、供給装置30が繰り出し回転
体39を回動させながら右向きに移動するように横送り
駆動機構40を駆動操作する。供給装置30が前記右ス
トロークエンドに到達して右側の位置検出スイッチ62
が入りに切り換わると、供給制御手段46は横送り駆動
機構40の駆動を停止させる。この後、左行きの始動ス
イッチ51が入りに切り換わると、供給制御手段46
は、供給装置30が繰り出し回転体39を回動させなが
ら左向きに移動するように横送り駆動機構40を駆動操
作する。検出センサー66からの情報に基づく位置検出
によって供給装置30が前記設定左ストロークエンドに
到達した判断とすると、供給制御手段46は横送り駆動
機構40の駆動を停止させる。これにより、供給装置3
0は、マット状苗Bの縦送りが設定回行われる毎に移動
を開始する状態で、苗載せ台14の操作具71の操作位
置に対応する数の右側の苗載置部14aに載置されてい
るマット条苗Bに対してその左右方向に往復移動する。
そして、左右のストロークエンドに到達すると、マット
状苗Bの縦送りが行われることによってマット状苗Bに
対して上端側に相対移動した状態になり、苗植え付けを
行わせる苗植付機構13に苗供給する苗載置部14aの
マット状苗Bに薬剤を落下させて供給する。そして、排
出口34cの右端34fが右端の苗載置部14aにおけ
る右端14eの手前に到達する位置を右側のストローク
エンドとして、薬剤を苗載せ台14の右横端から外側に
こぼれ落ちにくくしながら供給する。
【0053】図7に示すように、前記繰り出し回転体3
9の周面に並ぶ複数個の繰り出し凹部39aにおける一
対の繰り出し凹部39aでは、繰り出し回転体39とは
別部品に作成した底部材39bによって底を形成してあ
る。前記一対の繰り出し凹部39a,39aそれぞれの
底部材39bは、これの底本体の裏面側に突出している
取付けねじ軸部39cを繰り出し回転体39の取付けね
じ孔39dに螺合させることによって、繰り出し凹部3
9の内部に位置調節自在に取付けてある。
【0054】つまり、図7に示す如く操作することによ
り、供給装置30が単位時間当たりに供給する薬剤量を
増減調節するようにしてある。すなわち、繰り出し回転
体39を前記繰り出し凹部39aが排出口34cに対向
する回転位置にする。そして、排出口34cから差し入
れた操作具の一例としてのドライバー72の先端を、底
部材39bの表面側の工具孔で成る操作部に係合させ
て、底部材39bを回転操作する。すると、底部材39
bの取付け位置が繰り出し凹部39aの深さ方向に変化
して繰り出し凹部39aの容積が変化する。
【0055】〔別実施形態〕薬剤の他、肥料などを苗載
せ台14の載置苗に供給するよう構成する場合にも本発
明は適用できる。したがって、これら薬剤、肥料などを
総称して、苗に供給するべき流動物と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】供給装置付きの乗用型田植機全体の側面図
【図2】供給装置付き苗植付装置の側面図
【図3】苗植え付け装置の供給装置配設部の平面図
【図4】供給装置の断面図
【図5】横送り駆動機構の説明図
【図6】供給装置の排出部の断面図
【図7】繰り出し回転体の断面図
【図8】始動装置の後面図
【図9】始動装置の側面図
【図10】位置検出装置の側面図
【図11】供給装置移動制御のブロック図
【符号の説明】
13 苗植付機構 14 苗載せ台 14a 苗載置部 14d,14e 苗載せ台の端 30 供給装置 34 排出部 34e,34f 排出部の端 39 繰り出し回転体 39b 繰り出し凹部 40 横送り駆動機構 46 供給制御手段 70 切り換え手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 11/02 A01C 11/00 302 A01C 15/00 A01M 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗植付機構に苗供給する苗載せ台と、苗
    に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下さ
    せる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置で
    あって、 前記供給装置を苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対
    移動するように横移動させる横送り駆動機構と、この横
    送り駆動機構を自動的に操作する供給制御手段とを備
    え、 前記供給制御手段を、供給装置が移動する際、供給装置
    の排出部の移動下手側での端が、苗載せ台の苗載置部に
    おける供給装置移動下手側での横端の直上方よりも設定
    距離だけ手前の位置に到達すると、それを横移動のスト
    ロークエンドとして横送り駆動機構を操作するように構
    成してある供給装置付き苗植付装置。
  2. 【請求項2】 苗植付機構に苗供給する苗載せ台と、苗
    に供給するべき流動物を前記苗載せ台に上方から落下さ
    せる供給装置とを備えている供給装置付き苗植付装置で
    あって、 前記供給装置を苗載せ台に対して苗載せ台横方向に相対
    移動するように移動させる横送り駆動機構と、この横送
    り駆動機構を自動的に操作する供給制御手段とを備え、 前記供給制御手段によって横送り駆動機構を操作させる
    ための制御形態を、供給装置が苗載せ台の横方向に並ぶ
    複数列の苗載置部の全てに対して相対移動するように横
    送り駆動機構を操作する全供給の制御形態と、供給装置
    が前記複数列の苗載置部の一部に対してのみ相対移動す
    るように横送り駆動機構を操作する一部供給の制御形態
    とに切り換える切り換え手段を備えてある供給装置付き
    苗植付装置。
  3. 【請求項3】 前記供給装置の流動物を落下させる排出
    部に、流動物を繰り出すための繰り出し凹部が周面に設
    けられている繰り出し回転体を備えてあるとともに、前
    記繰り出し凹部に、この繰り出し凹部の底部材を繰り出
    し凹部の深さ方向に位置調節自在に備えてある請求項1
    又は2記載の供給装置付き苗植付装置。
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