JP2001086340A - 画像読取装置及びその制御方法 - Google Patents

画像読取装置及びその制御方法

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JP2001086340A
JP2001086340A JP25944999A JP25944999A JP2001086340A JP 2001086340 A JP2001086340 A JP 2001086340A JP 25944999 A JP25944999 A JP 25944999A JP 25944999 A JP25944999 A JP 25944999A JP 2001086340 A JP2001086340 A JP 2001086340A
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Yoshiaki Kawai
義昭 川合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージセンサから出力される画像信号のオ
フセット・ゲインをいっそう精度よく調整できる画像読
取装置を提供すること。 【解決手段】 サンプリングクロック発生手段が発生す
るサンプリングクロックの位相を順次所定の許容範囲内
の位相群のうちからに順次切換えて仮設定しつつ、それ
ら切り換えた各位相において前記イメージセンサにより
1ライン分の前記黒基準画像をそれぞれ読み取って得ら
れた画像データについての黒最大値が所定の許容黒最大
値範囲内となった場合に仮設定されていた位相にサンプ
リングクロックの位相を本設定すると共に、当該黒最大
値から所定値を減じた値が所定の適正黒最大値範囲内に
なるような当該所定値に相当するレベルにオフセット相
殺信号を本設定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を読み取った
イメージセンサから画素クロックに同期して出力される
画像信号を、A/D変換手段により前記画素クロックに
同期したサンプリングクロックでサンプリングすること
により画像データを得る画像読取装置及びその制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記従来の画像読取装置においてイメー
ジセンサから出力され、A/D変換手段に入力される画
像信号のオフセット成分を適正範囲に調整したり、ゲイ
ンを適正範囲に調整したりする場合、それらの調整は、
単体のイメージセンサ側で行っていた。
【0003】すなわち、光電変換素子と、その光電変換
素子から出力される画像信号のオフセットやゲインを調
整して出力する補正回路とから構成されるイメージセン
サのオフセットやゲインを、前記補正回路により、画像
読取装置に組み込まれる前に、イメージセンサ単体とし
て適正範囲に調整していた。
【0004】しかし、そのイメージセンサ単体でオフセ
ットやゲインを適正範囲に厳密に調整したとしても、イ
メージセンサを画像読取装置に搭載して、画像読取装置
全体として見た場合、電気的な環境の変化等の要因によ
り、前記A/D変換手段に入力される画像信号のオフセ
ットやゲインが必ずしも適正範囲ではなくなるおそれが
ある。
【0005】また、前記A/D変換手段に入力される画
像信号のオフセット・ゲインが適正範囲に調整されたと
しても、その後の画像読取装置の電源電圧、イメージセ
ンサに原稿画像を読み取らせるための光源の光量等の変
化や、設置環境毎のばらつきにより、適正範囲からずれ
てしまい、イメージセンサ単体での調整可能範囲を越
え、調整不能になってしまうおそれがある。
【0006】このように、従来の画像読取装置において
は、イメージセンサ単体でオフセット・ゲインを適正範
囲に調整したとしても、前記A/D変換器に入力される
画像信号のオフセット・ゲインが、適正範囲外にずれて
しまう場合があり、また、そのずれかが、イメージセン
サ単体での調整可能範囲をこえてしまうと、調整不能と
なり、イメージセンサを交換しなければならない場合も
生じるという問題点があった。
【0007】そこで、本願発明の発明者は、画像を読み
取ったイメージセンサから画素クロックに同期して出力
される画像信号をA/D変換手段がサンプリングする際
のサンプリングクロックの位相を可変とする一方、前記
画像信号にオフセット相殺信号を加算できる構成とし
て、前記画像信号に加算されるオフセット相殺信号を0
レベルに仮設定すると共にサンプリングクロックの位相
を適当に設定して前記画像信号に元々含まれるオフセッ
ト成分を検出してそのオフセット成分をうち消すレベル
に前記オフセット相殺信号のレベルを本設定し、そのオ
フセット相殺信号の本設定の後に、前記画像信号のオフ
セット・ゲインが許容範囲内となる前記サンプリングク
ロックの位相を探して、許容範囲内となった位相に前記
サンプリングクロックの位相を設定することで、前記イ
メージセンサ単体でのオフセット及びゲインが、例え適
正レベルからずれていても、または、ずれてしまって
も、そのずれを補正でき、結果として前記イメージセン
サ単体でのオフセット及びゲインのずれの許容範囲を広
げることが可能となる技術を提案している(特開平10
−224575号参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案技術
では、前記画像信号に元々含まれるオフセット成分の前
記サンプリングクロックの位相に応じた変動が少ないと
見なして、当該オフセット成分を検出する際に前記サン
プリングクロックの位相を適当な位相に固定的に設定し
ているために、当該オフセット成分の前記サンプリング
クロックの位相に応じた変動が大きい場合には、最終的
に本設定される位相(ゲイン)において正確なオフセッ
ト補正ができていないおそれがあるという問題点があっ
た。
【0009】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、イメージセンサから出力される画像信号のオフセ
ット・ゲインをいっそう精度よく調整できる画像読取装
置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像読
取装置は、画像を読み取ったイメージセンサから画素ク
ロックに同期して出力される画像信号を、A/D変換手
段により前記画素クロックに同期したサンプリングクロ
ックでサンプリングすることにより画像データを得る画
像読取装置において、複数レベルのオフセット相殺信号
を発生でき、そのうちのいずれかのレベルの信号を前記
イメージセンサから出力される画像信号に加算して前記
A/D変換手段に入力するオフセット調整手段と、前記
A/D変換手段にサンプリングクロックを供給すると共
に、そのサンプリングクロックの位相を前記画素クロッ
クに対して複数段階に切り換えることができるサンプリ
ングクロック発生手段と、前記イメージセンサが白基準
画像を読み取った1ライン分の画像信号について前記A
/D変換手段が出力した画像データ中の最大値を検出す
る白最大値検出手段と、前記イメージセンサが黒基準画
像を読み取った1ライン分の画像信号について前記A/
D変換手段が出力した画像データ中の最大値を検出する
黒最大値検出手段と、前記オフセット調整手段が発生す
るオフセット相殺信号を0レベルに仮設定した上で前記
サンプリングクロック発生手段が発生するサンプリング
クロックの位相を順次切換えつつ、切り換えた各位相に
おいて前記イメージセンサにより1ライン分の白基準画
像をそれぞれ読み取って得られた画像データについて前
記白最大値検出手段が検出した最大値が所定の許容白最
大値範囲内となる位相群を検出する許容範囲位相群検出
手段と、前記サンプリングクロック発生手段が発生する
サンプリングクロックの位相を順次前記許容範囲位相群
検出手段が検出した前記所定の許容範囲内の位相群のう
ちからに順次切換えて仮設定しつつ、それら切り換えた
各位相において前記イメージセンサにより1ライン分の
前記黒基準画像をそれぞれ読み取って得られた画像デー
タについて前記黒最大値検出手段が検出した黒最大値が
所定の許容黒最大値範囲内となった場合に仮設定されて
いた位相に前記サンプリングクロック発生手段が発生す
るサンプリングクロックの位相を本設定すると共に、当
該黒最大値から所定値を減じた値が所定の適正黒最大値
範囲内になるような当該所定値に相当するレベルに前記
オフセット相殺信号を本設定するオフセット相殺/位相
設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の画像読取装置の制御方法
は、画像を読み取ったイメージセンサから画素クロック
に同期して出力される画像信号を、A/D変換手段によ
り前記画素クロックに同期したサンプリングクロックで
サンプリングすることにより画像データを得る画像読取
装置の制御方法において、複数レベルのオフセット相殺
信号を発生でき、そのうちのいずれかのレベルの信号を
前記イメージセンサから出力される画像信号に加算して
前記A/D変換手段に入力するオフセット調整手段と、
前記A/D変換手段にサンプリングクロックを供給する
と共に、そのサンプリングクロックの位相を前記画素ク
ロックに対して複数段階に切り換えることができるサン
プリングクロック発生手段と、前記イメージセンサが白
基準画像を読み取った1ライン分の画像信号について前
記A/D変換手段が出力した画像データ中の最大値を検
出する白最大値検出手段と、前記イメージセンサが黒基
準画像を読み取った1ライン分の画像信号について前記
A/D変換手段が出力した画像データ中の最大値を検出
する黒最大値検出手段とを有し、前記オフセット調整手
段が発生するオフセット相殺信号を0レベルに仮設定し
た上で前記サンプリングクロック発生手段が発生するサ
ンプリングクロックの位相を順次切換えつつ、切り換え
た各位相において前記イメージセンサにより1ライン分
の白基準画像をそれぞれ読み取って得られた画像データ
について前記白最大値検出手段が検出した最大値が所定
の許容白最大値範囲内となる位相群を検出して、前記サ
ンプリングクロック発生手段が発生するサンプリングク
ロックの位相を順次当該検出した前記所定の許容範囲内
の位相群のうちからに順次切換えて仮設定しつつ、それ
ら切り換えた各位相において前記イメージセンサにより
1ライン分の前記黒基準画像をそれぞれ読み取って得ら
れた画像データについて前記黒最大値検出手段が検出し
た黒最大値が所定の許容黒最大値範囲内となった場合に
仮設定されていた位相に前記サンプリングクロック発生
手段が発生するサンプリングクロックの位相を本設定す
ると共に、当該黒最大値から所定値を減じた値が所定の
適正黒最大値範囲内になるような当該所定値に相当する
レベルに前記オフセット相殺信号を本設定することを特
徴とする特徴とする。
【0012】請求項3に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、前記イメージセンサ
が読み取る黒基準画像は光源を消灯した状態で読み取る
ことにより得られるものであることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の画像読取装置の制御方法
は、請求項2に記載の画像読取装置の制御方法におい
て、前記イメージセンサが読み取る黒基準画像は光源を
消灯した状態で読み取ることにより得られるものである
ことを特徴とする。
【0014】請求項5に記載の画像読取装置は、請求項
1に記載の画像読取装置において、前記イメージセンサ
が読み取る黒基準画像は黒基準面を読み取ることにより
得られるものであることを特徴とする。
【0015】請求項6に記載の画像読取装置の制御方法
は、請求項2に記載の画像読取装置の制御方法におい
て、前記イメージセンサが読み取る黒基準画像は黒基準
面を読み取ることにより得られるものであることを特徴
とする。
【0016】請求項7に記載の画像読取装置は、請求項
1、3または5のいずれかに記載の画情報読取装置にお
いて、前記イメージセンサが前記白基準画像を読み取っ
た1ライン分の画像信号について前記A/D変換手段が
出力した画像データ中の最小値を検出する白最小値検出
手段と、前記イメージセンサにより前記白基準面を読み
取って得られた1ライン分の白基準画像データについて
前記白最小値検出手段が検出した白最小値が所定値以下
の場合に白出力エラーを出力するエラー出力手段とを備
えたことを特徴とする。
【0017】請求項8に記載の画像読取装置の制御方法
は、請求項2、4または6のいずれかに記載の画情報読
取装置の制御方法において、前記イメージセンサが前記
白基準画像を読み取った1ライン分の画像信号について
前記A/D変換手段が出力した画像データ中の最小値を
検出し、その検出した白最小値が所定値以下の場合に白
出力エラーを出力することを特徴とする。
【0018】請求項9に記載の画像読取装置は、請求項
1、3、5または7のいずれかの記載の画像読取装置に
おいて、前記オフセット相殺/位相設定手段による制御
により前記サンプリングクロック発生手段が発生するサ
ンプリングクロックの位相を順次前記許容範囲位相群検
出手段が検出した前記所定の許容範囲内の位相群のうち
から順次切換えて仮設定しつつ、それら切り換えた各位
相において前記イメージセンサにより1ライン分の前記
黒基準画像をそれぞれ読み取って得られた画像データに
ついて前記黒最大値検出手段が検出した黒最大値が前記
位相群を構成するすべての位相について所定の許容黒最
大値範囲外となって調整不能のときは、その旨のエラー
を出力する手段を備えたことを特徴とする。
【0019】請求項10に記載の画像読取装置の制御方
法は、請求項2、4、6または8のいずれかの記載の画
像読取装置において、前記サンプリングクロック発生手
段が発生するサンプリングクロックの位相を順次前記許
容範囲位相群検出手段が検出した前記所定の許容範囲内
の位相群のうちから順次切換えて仮設定しつつ、それら
切り換えた各位相において前記イメージセンサにより1
ライン分の前記黒基準画像をそれぞれ読み取って得られ
た画像データについて前記黒最大値検出手段が検出した
黒最大値が前記位相群を構成するすべての位相について
所定の許容黒最大値範囲外となって調整不能のときは、
その旨のエラーを出力することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0021】先ず、図1に、本発明の実施の形態に係る
画像読取装置のブロック構成を示す。
【0022】同図において、イメージセンサ1は、原稿
画像を、図示しないクロック源から供給される画素クロ
ックに同期して1主走査ラインずつ読み取って原画像信
号を出力する、CCD等の光電変換素子2と、その光電
変換素子2からの原画像信号のゲイン・オフセットをイ
メージセンサ1単体レベルで補正するゲイン・オフセッ
ト補正回路3とから構成されている。なお、イメージセ
ンサ1は、ゲイン・オフセット補正回路3の調整によ
り、予め単体にてゲイン・オフセット調整がなされると
共に、付着したゴミ等が清掃されて、画像読取装置に取
り付けられている。
【0023】ゲイン・オフセット補正回路3から出力さ
れる、イメージセンサ1単体レベルで適正な値に調整さ
れた画像信号Aは、イメージセンサ1からの画像信号と
してオフセット調整回路4に入力される。
【0024】オフセット調整回路4に入力された画像信
号Aには、制御部10からのオフセット切換信号による
設定に応じたオフセット相殺信号が加算され、画像信号
Bとして、A/D変換器5に入力される。A/D変換器
5は、入力される画像信号Bを、サンプリングクロック
発生部6から供給されるサンプリングクロックでサンプ
リングすることより量子化し、画像データCを出力する
ものであり、本実施の形態では、図示しない基準電圧源
から供給される基準電圧(本実施の形態では2Vである
とする)に基づいて、0Vから2Vまでのレベル範囲の
画像信号Bを、8ビットの分解能で量子化するものであ
るとする。
【0025】サンプリングクロック発生部6は、図示し
ないクロック源から供給される画素クロックに同期した
サンプリングクロックをA/D変換器5に供給すると共
に、制御部10からの位相切換信号による設定に応じた
位相に、前記サンプリングクロックの位相を設定するも
のである。
【0026】1ライン最大・最小値検出部7は、イメー
ジセンサ1が読み取った1ライン分の画像信号について
A/D変換器5が出力した画像データ中の最大値及び最
小値を検出して、その検出した最大値及び最小値をRA
M9の所定のアドレスに格納するものであり、制御部1
0は、そのRAM9の所定のアドレスを読み出すことに
より、前記最大値または最小値を知ることができる。な
お、1ライン最大・最小値検出部7における最大値また
は最小値の検出処理は、例えば、1ライン分の画像デー
タを構成する各画素毎の画素値を順次入力して比較し、
値の大きい画素値を順次保持するようにしたり、値の小
さい画素値を順次保持するようにすることで、容易に実
現できる。
【0027】画像処理部8は、A/D変換器5からの画
像データCに対してシェーディング補正等の画像処理を
行うものであり、画像処理部8で処理された画像データ
は、本実施の形態に係る画像読取装置が組み込まれる装
置に応じて、例えば、プロッタで記録紙に記録される画
像データとして、上位のコンピュータ装置のモニタに表
示される画像データとして、または、ファクシミリメッ
セージとして送信される画像データとして、次段の処理
に渡される。ただし、本発明は、画像読取装置における
オフセット・ゲイン調整に関するものであり、通常の原
稿画像を読み取ってA/D変換器5から出力される画像
データCの扱いについては、従来と変わるところがない
ため、詳細な説明は省略する。
【0028】制御部10は、装置各部を制御するマイク
ロコンピュータであり、ROM11に格納された制御手
順にしたがって、RAM9を作業領域として装置各部を
制御する。RAM9は、制御部10の作業領域となる
他、画像処理部8によっても使用され、また、前述した
ように、1ライン最大・最小値検出部7により検出され
た最大値及び最小値が格納されるものである。エラー表
示部12は、制御部10から通知される各種エラーを例
えば、各種エラー対応した発光ダイオード群のうちの、
通知されたエラーに対応するものを点灯させることによ
り、区別可能に表示出力するものである。
【0029】図2に、イメージセンサ1から1ライン単
位で出力される画像信号Aの特定の1画素についての画
像信号波形例を示す。同図には、1画素周期Tpにおけ
る、白出力信号と、黒出力信号とを同時に示している。
【0030】白出力信号は、図示しない、点灯状態のキ
セノンランプ等の光源からの光が照射された、「白」の
基準となる白基準面としての図示しない白基準板を、イ
メージセンサ1が、白基準画像として読み取って得られ
る信号である。
【0031】黒出力信号は、図示しない、点灯状態のキ
セノンランプ等の光源からの光が照射された、「黒」の
基準となる黒基準面としての図示しない黒基準板を、イ
メージセンサ1が、黒基準画像として読み取って得られ
る信号である。また、黒出力信号は、前記光源のランプ
が消灯状態でイメージセンサ1から出力される、いわゆ
る暗出力信号としても得ることができる。
【0032】また、図2には、1画素周期Tp中におい
て、サンプリングクロック発生部6が発生可能なサンプ
リングクロックの位相P0ないしP7の8段階の位相が
示されている。その8段階の位相は前述したように、制
御部10からの位相切換信号により設定されるが、その
設定の具体的方法としては、入力される画素クロックに
対して遅延量の異なる遅延素子を切り換え接続したり、
直列接続された遅延素子の接続数の切換え等、それ自体
既に知られた方法を適用することができる。
【0033】図2に示す信号波形例では白出力及び黒出
力は、位相P7のサンプリングクロックでサンプリング
した場合が最も出力が小さくなり、位相P0の場合が最
も出力が大きくなっている。
【0034】図3に、オフセット調整回路4において、
画像信号Aに加算できる4通りのオフセット相殺信号
を、それぞれ画像信号Aの白出力に加算した場合につい
て、同時に示す。同図において、「オフセット0」は、
画像信号Aに0レベルのオフセット相殺信号を加算する
場合であり、「オフセット1」は、8ビット分解能のA
/D変換器5から出力される値0から値255までの2
56階調の画像データCにおいて、10階調分だけ、階
調値を低下させるレベルのオフセット相殺信号を加算す
る場合であり、同様に「オフセット2」は、20階調分
だけ、「オフセット3」は、30階調分だけ階調値を低
下させるレベルのオフセット相殺信号を加算する場合で
ある。だたし、オフセット調整回路4において、アナロ
グの画像信号Aに加算されるオフセット相殺信号はアナ
ログ信号である。つまり、前記A/D変換器5の入力レ
ベル範囲が0Vから2Vで、そのレベル範囲を256段
階に量子化するから、1階調は、約8mVに相当し、1
0階調は約80mV、20階調は約160mV、30階
調は約240mVに相当することになる。
【0035】したがって、オフセット調整回路4は、
「オフセット0」の場合は、−0mVのオフセット相殺
信号を、「オフセット1」の場合は、−80mVのオフ
セット相殺信号を、「オフセット2」の場合は、−16
0mVのオフセット相殺信号を、「オフセット3」の場
合は、−240mVのオフセット相殺信号を、画像信号
Aに加算する。
【0036】そのオフセット調整回路4で画像信号Aに
加算するオフセット相殺信号のレベルは、前述したよう
に、制御部10からのオフセット切換信号により切換え
られるが、その具体的方法としては、例えば、前記制御
部10からオフセット切換信号として出力される、オフ
セット相殺信号に相当するデジタル信号をD/A変換器
によりアナログのオフセット相殺信号に変換して、加算
器の一方の入力端子に入力する一方、画像信号Aを他方
の入力端子に入力することで、当該加算器の出力とし
て、画像信号Aにオフセット相殺信号が加算された画像
信号Bが得られるような、それ自体既に知られた回路構
成を適用できる。
【0037】なお、本実施の形態に係る画像読取装置で
は、イメージセンサ1が白基準面を1ライン分読み取っ
て得られた画像データCの、白出力の最大値(白最大
値)の適正範囲(適正白最大値範囲)は、値140〜2
40であるとする。また、イメージセンサ1が黒基準面
を1ライン分読み取って得られた画像データC、また
は、光源消灯状態で1ライン分読み取って得られた画像
データCの、黒出力の最大値(黒最大値)の適正範囲
(適正黒最大値範囲)は、値11〜20であるとする。
【0038】また、イメージセンサ1が白基準面を1ラ
イン分読み取って得られた画像データCの、最大30階
調分のオフセット信号の重畳を考慮した白出力の最大値
(白最大値)の許容範囲(許容白最大値範囲)は、値1
70〜240であるとする。また、イメージセンサ1が
黒基準面を1ライン分読み取って得られた画像データ
C、または、光源消灯状態で1ライン分読み取って得ら
れた画像データCの、最大30階調分のオフセット信号
の重畳を考慮した黒出力の最大値(黒最大値)の許容範
囲(許容黒最大値範囲)は、値11〜50であるとす
る。
【0039】次に、本実施の形態に係る画像読取装置に
おけるオフセット・ゲイン調整処理手順について図4、
図5、図6及び図7を参照して説明する。
【0040】それらの図において、制御部10は、オフ
セット・ゲイン調整作業者によるキー入力による調整指
示信号の入力、または、本実施の形態に係る画像読取装
置が組み込まれた装置の主制御部からの調整指示信号の
入力を監視する(判断101のNoループ)。
【0041】調整指示信号が入力されると(判断101
のYes)、図示しない副走査機構により、イメージセ
ンサ1を図示しない白基準板のある、白基準位置に移動
し(処理102)、その白基準位置に光を照射する図示
しないランプが消灯中であれば、それを点灯し、点灯中
であれは、その状態を維持する(処理103)。
【0042】次に、オフセット相殺信号を「オフセット
0」に仮設定して、すなわち、オフセット調整回路4に
おいて画像信号Aに加算されるオフセット相殺信号を−
0mVに仮設定することで(処理104)、A/D変換
器5に入力される画像信号Bとして、イメージセンサ1
から出力される画像信号Aそのものが実質的にA/D変
換器5に入力される状態にすると共に、サンプリングク
ロック発生部6がA/D変換器5に供給するサンプリン
グクロックの位相を、ほぼ最大レベルの白出力を出力す
る位相であるP0に設定する(処理105)。
【0043】そして1ライン分の画像を読み取る(処理
106)。このとき読み取られる画像は白基準画像とし
てのイメージセンサ1の白出力であり、読み取られた1
ライン分の画像信号がA/D変換器5によりA/D変換
されて得られる1ライン分の画像データのうちの、1ラ
イン最大・最小値検出部7で検出される最小値は、白出
力の最小値である。そこで、制御部10は、1ライン最
大・最小値検出部7によりRAM9に格納された1ライ
ンの白最小値dを、読み出す(処理107)。
【0044】処理107で白出力の最小値dを読み出し
た制御部10は、その最小値dを所定の基準値eと比較
する(判断108)。その所定の基準値eは、ゴミが付
着していない清浄な白基準面を読み取った場合には、そ
れ以下の値の画像データはあり得ないような値(例えば
120)に設定されている。
【0045】図8に白基準面の読み取り位置(白基準位
置)に、ゴミが付着した場合の1ライン分の白出力波形
を示す。同図において、本来、1ライン全体にわたって
なだらか特性になるばすの白出力波形が、付着したゴミ
の影響で一部落ち込んでいる。また、同じ状況は、イメ
ージセンサ1に以上が発生している場合にも起こり得
る。そりように、白基準画像データ一部にゴミの影響で
本来の値よりも低い値があると、それら白基準画像デー
タに基づいて、シェーディング補正等の画像調整を行う
画像処理部8から得られる原稿画像に縦黒筋等の画像異
常が発生してしまうことがあり、また、以降のオフセッ
ト・ゲインの調整も精度良く行えなくなるおそれがあ
る。
【0046】そのため、最小値dが所定の基準値eより
も小さい場合には(判断108のYes)、白基準面に
ゴミが付着しているか、または、イメージセンサ1に異
常が発生していると判断できるため、白出力最小値過小
エラーをエラー表示部12により表示出力して(処理1
09)、異常終了となる。
【0047】一方、最小値dが所定の基準値eよりも大
きい場合には(判断108のNo)、白基準面へのゴミ
の付着もなく、イメージセンサ1も正常と判断できるた
め、続いて、白最大値収集処理を行う(処理110)。
【0048】ここで、処理110における白最大値収集
処理の具体的な処理手順について、図9を参照して説明
する。
【0049】同図において、図示しない副走査機構によ
り、イメージセンサ1を図示しない白基準板のある、白
基準位置に移動し(処理201)、その白基準位置に光
を照射する図示しないランプが消灯中であれば、それを
点灯し、点灯中であれは、その状態を維持する(処理2
02)。
【0050】そして、変数lに初期値0を代入して(処
理203)、サンプリングクロック発生部6が発生する
サンプリングクロックの位相をPl(現在はP0)に設
定する(処理204)。そして、イメージセンサ1によ
り、前記白基準位置のランプ点灯時の画像、すなわち、
白基準画像を1ライン読み取り(処理205)、1ライ
ン最大値検出部7が検出した白出力の最大値bを読出し
(処理206)、その読み出した白出力の最大値bを、
当該位相(現在はP0)における白最大値として変数W
MAX(l)に代入する(処理1015)。そして、変
数WMAX(l)を位相Plと対応付けてRAM9に記
憶し(処理208)、変数lをインクリメントする(処
理209)。
【0051】以上の処理204ないし処理209を、l
の値が7を越えるまで(判断210のYes)、繰り返
す(判断210のNoループ)ことで、位相P0ないし
P7の各サンプリング位相に対応する白最大値WMAX
(1)ないしWMAX(7)を収集する。
【0052】以上の白最大値収集処理により、RAM9
には、図10に示すように、位相P0ないしP7のそれ
ぞれのサンプリングクロックに対応して白最大値WMA
X(0)ないしWMAX(7)が記憶される。
【0053】このように、処理110の白最大値収集処
理により各位相についての白最大値を収集したのち、白
最大値が、許容白最大値範囲である170から240ま
での範囲内にある位相が1つ以上あるかを確認し(処理
111)、1つもない場合、すなわち、イメージセンサ
1が適正な白最大値を出力できない状態の場合は(判断
112のNo)、白最大値不適正エラーをエラー表示部
12により表示出力して(処理113)、異常終了とな
る。
【0054】白最大値が許容白最大値範囲である170
から240までの範囲内にあるの位相が1つ以上ある場
合は(判断112のYes)、それらの位相のうちの1
つを選択して、その選択した位相に、サンプリングクロ
ック発生部6が発生するサンプリングクロックの位相を
設定する(処理114)。
【0055】そして、黒基準画像を読取るための準備を
する。黒基準画像を得るための方法としては2通りあ
る。つまり、ランプを消灯してしまう方法か(処理11
5a)、または、黒基準位置に光を照射する図示しない
ランプの点灯を維持したまま、図示しない副走査機構に
より、イメージセンサ1を図示しない黒基準板のある、
黒基準位置に移動する方法(処理115b)である。
【0056】処理115aまたは処理115bにより黒
基準画像を読み取り可能な状態にした上で、1ライン分
の画像を読み取り、1ライン最大・最小値検出部7によ
りRAM9に格納された1ラインの黒最大値aを読み出
す(処理116)。
【0057】そして、暗出力の黒最大値aが10以下で
あれば(判断117のYes)、暗出力のレベルが適正
範囲外であるとして、暗出力最大値過小エラーをエラー
表示部12により表示出力して(処理118)、異常終
了となる。
【0058】暗出力の最大値aが11以上20以下であ
れば(判断117のNo、判断119のYes)、オフ
セット相殺信号を「オフセット0」に、すなわち、−0
mV(A/D変換器5の出力に換算して−0階調)に設
定し(処理120)、暗出力の最大値aが21以上30
以下であれば(判断119のNo、判断121のYe
s)、オフセット相殺信号を「オフセット1」に、すな
わち、−80mV(A/D変換器5の出力に換算して−
10階調)に設定し(処理122)、暗出力の最大値a
が31以上40以下であれば(判断121のNo、判断
123のYes)、オフセット相殺信号を「オフセット
2」に、すなわち、−160mV(A/D変換器5の出
力に換算して−20階調)に設定し(処理124)、暗
出力の最大値aが41以上50以下であれば(判断12
3のNo、判断125のYes)、オフセット相殺信号
を「オフセット3」に、すなわち、−240mV(A/
D変換器5の出力に換算して−30階調)に設定し(処
理126)、暗出力の黒最大値aが51以上であれば
(判断125のNo)、更に、判断111で確認した白
最大値が、許容白最大値範囲である170から240ま
での範囲内にある位相のうち、またば、処理114で選
択設定していない別位相があるかを判断し(判断12
7)、別位相がない場合は(判断127のYes)、白
最大値が許容範囲内の各位相のすべてについて、暗出力
が適正範囲外であるとして、暗出力最大値過大エラーを
エラー表示部12により表示出力して(処理129)、
異常終了となる。
【0059】処理120、処理122、処理124、ま
たは、処理126により、イメージセンサ1からの画像
信号Aに最初から含まれているオフセット(暗出力の最
大値)が、A/D変換器5の出力に換算したレベルに応
じたオフセット相殺信号がオフセット調整回路4により
加算されることで、A/D変換器5に入力される画像信
号Bのオフセットを、前記適正黒最大値範囲(11〜2
0)に換算した適正レベル範囲に調整できる。また、そ
の場合のオフセット調整は、従来のように、実際に本設
定される位相とは無関係に適当な位相を設定して行われ
るのではなく、実際にサンプリングクロックの位相とし
て本設定可能な、白最大値が許容範囲内にある位相を選
択・設定して行われるため、本設定後の位相において、
イメージセンサ1からの画像信号Aに重畳するオフセッ
トを精度よく相殺することができるようになる。
【0060】処理120、処理122、処理124、ま
たは、処理126の後は、図示しない副走査機構によ
り、イメージセンサ1を図示しない白基準板のある、白
基準位置に移動し(処理130)、その白基準位置に光
を照射する図示しないランプが消灯中であれば、それを
点灯し、点灯中であれは、その状態を維持し(処理13
1)。1ライン分の画像を読み取る(処理132)。こ
のとき読み取られる画像は白基準画像としてのイメージ
センサ1の白出力であり、読み取られた1ライン分の画
像信号がA/D変換器5によりA/D変換されて得られ
る1ライン分の画像データのうちの、1ライン最大・最
小値検出部7で検出される最大値は、白出力の最大値で
ある。
【0061】そして、1ライン最大・最小値検出部7に
よりRAM9に格納された1ラインの白最大値を読み出
す(処理133)。
【0062】そして、ランプを消灯するか(処理134
a)、または、黒基準位置に光を照射する図示しないラ
ンプの点灯を維持したまま、図示しない副走査機構によ
り、イメージセンサ1を図示しない黒基準板のある、黒
基準位置に移動することにより(処理134b)、黒基
準画像を読み取り可能な状態にした上で、1ライン分の
画像を読み取る(処理132)。
【0063】このとき読み取られる画像は黒基準画像で
あり、読み取られた1ライン分の画像信号がA/D変換
器5によりA/D変換されて得られる1ライン分の画像
データのうちの、1ライン最大・最小値検出部7で検出
される最大値は、黒出力の最大値である。
【0064】そして、1ライン最大・最小値検出部7に
よりRAM9に格納された1ラインの黒大値を読み出す
(処理136)。
【0065】そして、処理133で読み出した白最大値
が、前記適正白最大値範囲(140〜240)であり、
かつ、処理136で読み出した黒最大値が、前記適正黒
最大値範囲(11〜20)であるかを最終確認し、いず
れか一方が範囲内にない場合には、白/黒最大値不適正
エラーをエラー表示部12により表示出力して(処理3
05)、異常終了とする。そのエラー表示部12に表示
されたエラー内容により、調整作業者は、オフセットま
たはゲインを調整しきれなかったことを知ることがで
き、イメージセンサ1の交換等の適切な処置が可能とな
る。
【0066】白及び黒最大値の双方が範囲内にある場合
(判断138)は、判断119、判断121、判断12
3、または、判断125がYesになった時点で設定し
ていたサンプリング位相が、サンプリングクロック発生
部6が発生するサンプリングクロックの位相として設定
され、また、処理120、処理122、処理124、ま
たは、処理126によりオフセットが調整された状態
で、正常終了となる。
【0067】これにより、イメージセンサ1からの画像
信号Aから、オフセット調整回路4によりオフセット成
分がほぼ除去された信号である画像信号Bが、A/D変
換器5によりサンプリングされて最終的に画像データC
に変換された段階では、イメージセンサ1のオフセット
やゲインは、適正範囲に調整されている。したがって、
イメージセンサ1単体でのオフセット・ゲインが、当初
の適正範囲内のレベルから不適正な範囲のレベルにずれ
たとしても、ある程度のずれは、オフセット調整回路4
におけるオフセット相殺信号の切換えやサンプリングク
ロック発生部6でのサンプリングクロックの位相の切換
えにより調整される。
【0068】なお、以上説明した実施の形態において
は、A/D変換器5が8ビットの分解能である場合を例
に説明したが、本発明はそれに限らず、6ビット、10
ビット、12ビット等、その他の分解能である場合で
も、同様に適用可能なものである。ただし、前記適正黒
最大値範囲、適正白最大値範囲や、許容黒最大値範囲、
許容白最大値範囲は、分解能に応じて、適宜変更する必
要はある。また、以上説明した実施の形態においては、
オフセット調整回路4で画像信号Aに加算できるオフセ
ット相殺信号を4レベルとしたが、もっと多レベルにす
ることも可能であり、その場合、一層正確にオフセット
を適正範囲に調整できる。また、以上説明した実施の形
態においては、サンプリングクロック発生部6が発生で
きるサンプリングクロックの位相をP0ないしP7の8
段階としたが、もっと少なく、または、もっと多段階に
切換え可能な構成とすることもできるのはいうまでもな
い。
【0069】
【発明の効果】請求項1または2に係る発明によれば、
従来のように、実際に本設定される位相とは無関係に適
当な位相を設定してオフセット調整するのではなく、実
際にサンプリングクロックの位相として本設定可能な、
白最大値が許容範囲内にある位相を設定してオフセット
調整が行われるため、イメージセンサから出力される画
像信号のオフセット・ゲインをいっそう精度よく調整す
ることが可能となる効果が得られる。
【0070】請求項3または4に係る発明によれば、前
記イメージセンサが読み取る黒基準画像を光源を消灯し
た状態で読み取ることにより得ることが可能となる効果
が得られる。
【0071】請求項5または6に係る発明によれば、前
記イメージセンサが読み取る黒基準画像を黒基準面を読
み取ることにより得ることが可能となる効果が得られ
る。
【0072】請求項7または8に係る発明によれば、前
記イメージセンサにより前記白基準面を読み取って得ら
れた1ライン分の白基準画像データについて前記白最小
値検出手段が検出した最小値が、前記イメージセンサ、
読取光学系、前記白基準面等に付着したゴミの影響や、
前記イメージセンサそのものの異常より、所定値以下と
なった場合に、白出力エラーを出力するため、装置の調
整作業者に、ゴミが付着していることやイメージセンサ
の異常を認知させることができ、ゴミの除去やイメージ
センサのユニット交換等により、付着したゴミや前記イ
メージセンサの異常が、得られる原稿画像データに与え
る悪影響を確実に修復でき、異常画像の発生を未然に防
止できるという効果が得られる。
【0073】請求項9または10に係る発明によれば、
白最大値が許容範囲内の位相群を構成する各位相におけ
る黒最大値のすべてが前記所定の許容黒最大値範囲外と
なって、調整不能のときは、その旨のエラーを出力され
るため、装置の調整作業者に、前記イメージセンサの暗
出力レベルの異常を認知させることが可能となる効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置のブロ
ック構成を示す図である。
【図2】1画素分の明出力信号及び暗出力信号と、サン
プリングクロックの設定され得る位相との関係を模式的
に示す図である。
【図3】1画素分の明出力信号に、レベルの異なるオフ
セット相殺信号が加算された場合の信号レベルの変化に
ついて模式的に示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像読取装置におけ
るオフセット・ゲイン調整処理手順について示すフロー
チャートである。
【図5】図4と共に、本発明の実施の形態に係る画像読
取装置におけるオフセット・ゲイン調整処理手順につい
て示すフローチャートである。
【図6】図4及び図5と共に、本発明の実施の形態に係
る画像読取装置におけるオフセット・ゲイン調整処理手
順について示すフローチャートである。
【図7】図4、図5及び図6と共に、本発明の実施の形
態に係る画像読取装置におけるオフセット・ゲイン調整
処理手順について示すフローチャートである。
【図8】ゴミの影響受けた白出力波形を示す図である。
【図9】白最大値収集処理手順について示すフローチャ
ートである。
【図10】サンプリングクロックの各位相と、それらに
対応して記憶される白最大値について示す図である。
【符号の説明】
1 イメージセンサ 2 光電変換素子 3 ゲイン・オフセット補正回路 4 オフセット調整回路 5 A/D変換器 6 サンプリングクロック発生部 7 1ライン最大・最小値検出部 8 画像処理部 9 RAM 10 制御部 11 ROM 12 エラー表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 AB02 AB04 BB02 CB05 CB17 DA03 DB01 DC02 5C072 AA01 BA07 BA12 EA04 EA05 FB11 FB15 FB16 RA15 UA01 UA03 UA05 UA06 UA09 XA01 5C077 LL02 LL04 MM02 MM27 NP07 PP06 PP07 PP12 PP17 PP43 PP44 PP45 PQ04 PQ08 PQ12 PQ20 RR01 RR18 SS01 SS05 SS06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を読み取ったイメージセンサから画
    素クロックに同期して出力される画像信号を、A/D変
    換手段により前記画素クロックに同期したサンプリング
    クロックでサンプリングすることにより画像データを得
    る画像読取装置において、 複数レベルのオフセット相殺信号を発生でき、そのうち
    のいずれかのレベルの信号を前記イメージセンサから出
    力される画像信号に加算して前記A/D変換手段に入力
    するオフセット調整手段と、前記A/D変換手段にサン
    プリングクロックを供給すると共に、そのサンプリング
    クロックの位相を前記画素クロックに対して複数段階に
    切り換えることができるサンプリングクロック発生手段
    と、前記イメージセンサが白基準画像を読み取った1ラ
    イン分の画像信号について前記A/D変換手段が出力し
    た画像データ中の最大値を検出する白最大値検出手段
    と、前記イメージセンサが黒基準画像を読み取った1ラ
    イン分の画像信号について前記A/D変換手段が出力し
    た画像データ中の最大値を検出する黒最大値検出手段
    と、前記オフセット調整手段が発生するオフセット相殺
    信号を0レベルに仮設定した上で前記サンプリングクロ
    ック発生手段が発生するサンプリングクロックの位相を
    順次切換えつつ、切り換えた各位相において前記イメー
    ジセンサにより1ライン分の白基準画像をそれぞれ読み
    取って得られた画像データについて前記白最大値検出手
    段が検出した最大値が所定の許容白最大値範囲内となる
    位相群を検出する許容範囲位相群検出手段と、前記サン
    プリングクロック発生手段が発生するサンプリングクロ
    ックの位相を順次前記許容範囲位相群検出手段が検出し
    た前記所定の許容範囲内の位相群のうちからに順次切換
    えて仮設定しつつ、それら切り換えた各位相において前
    記イメージセンサにより1ライン分の前記黒基準画像を
    それぞれ読み取って得られた画像データについて前記黒
    最大値検出手段が検出した黒最大値が所定の許容黒最大
    値範囲内となった場合に仮設定されていた位相に前記サ
    ンプリングクロック発生手段が発生するサンプリングク
    ロックの位相を本設定すると共に、当該黒最大値から所
    定値を減じた値が所定の適正黒最大値範囲内になるよう
    な当該所定値に相当するレベルに前記オフセット相殺信
    号を本設定するオフセット相殺/位相設定手段とを備え
    たことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 画像を読み取ったイメージセンサから画
    素クロックに同期して出力される画像信号を、A/D変
    換手段により前記画素クロックに同期したサンプリング
    クロックでサンプリングすることにより画像データを得
    る画像読取装置の制御方法において、 複数レベルのオフセット相殺信号を発生でき、そのうち
    のいずれかのレベルの信号を前記イメージセンサから出
    力される画像信号に加算して前記A/D変換手段に入力
    するオフセット調整手段と、前記A/D変換手段にサン
    プリングクロックを供給すると共に、そのサンプリング
    クロックの位相を前記画素クロックに対して複数段階に
    切り換えることができるサンプリングクロック発生手段
    と、前記イメージセンサが白基準画像を読み取った1ラ
    イン分の画像信号について前記A/D変換手段が出力し
    た画像データ中の最大値を検出する白最大値検出手段
    と、前記イメージセンサが黒基準画像を読み取った1ラ
    イン分の画像信号について前記A/D変換手段が出力し
    た画像データ中の最大値を検出する黒最大値検出手段と
    を有し、 前記オフセット調整手段が発生するオフセット相殺信号
    を0レベルに仮設定した上で前記サンプリングクロック
    発生手段が発生するサンプリングクロックの位相を順次
    切換えつつ、切り換えた各位相において前記イメージセ
    ンサにより1ライン分の白基準画像をそれぞれ読み取っ
    て得られた画像データについて前記白最大値検出手段が
    検出した最大値が所定の許容白最大値範囲内となる位相
    群を検出して、前記サンプリングクロック発生手段が発
    生するサンプリングクロックの位相を順次当該検出した
    前記所定の許容範囲内の位相群のうちからに順次切換え
    て仮設定しつつ、それら切り換えた各位相において前記
    イメージセンサにより1ライン分の前記黒基準画像をそ
    れぞれ読み取って得られた画像データについて前記黒最
    大値検出手段が検出した黒最大値が所定の許容黒最大値
    範囲内となった場合に仮設定されていた位相に前記サン
    プリングクロック発生手段が発生するサンプリングクロ
    ックの位相を本設定すると共に、当該黒最大値から所定
    値を減じた値が所定の適正黒最大値範囲内になるような
    当該所定値に相当するレベルに前記オフセット相殺信号
    を本設定することを特徴とする特徴とする画像読取装置
    の制御方法。
  3. 【請求項3】 前記イメージセンサが読み取る黒基準画
    像は光源を消灯した状態で読み取ることにより得られる
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取
    装置。
  4. 【請求項4】 前記イメージセンサが読み取る黒基準画
    像は光源を消灯した状態で読み取ることにより得られる
    ものであることを特徴とする請求項2に記載の画像読取
    装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 前記イメージセンサが読み取る黒基準画
    像は黒基準面を読み取ることにより得られるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記イメージセンサが読み取る黒基準画
    像は黒基準面を読み取ることにより得られるものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置の制御
    方法。
  7. 【請求項7】 前記イメージセンサが前記白基準画像を
    読み取った1ライン分の画像信号について前記A/D変
    換手段が出力した画像データ中の最小値を検出する白最
    小値検出手段と、前記イメージセンサにより前記白基準
    面を読み取って得られた1ライン分の白基準画像データ
    について前記白最小値検出手段が検出した白最小値が所
    定値以下の場合に白出力エラーを出力するエラー出力手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1、3または5の
    いずれかに記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記イメージセンサが前記白基準画像を
    読み取った1ライン分の画像信号について前記A/D変
    換手段が出力した画像データ中の最小値を検出し、その
    検出した白最小値が所定値以下の場合に白出力エラーを
    出力することを特徴とする請求項2、4または6のいず
    れかに記載の画像読取装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記オフセット相殺/位相設定手段によ
    る制御により前記サンプリングクロック発生手段が発生
    するサンプリングクロックの位相を順次前記許容範囲位
    相群検出手段が検出した前記所定の許容範囲内の位相群
    のうちから順次切換えて仮設定しつつ、それら切り換え
    た各位相において前記イメージセンサにより1ライン分
    の前記黒基準画像をそれぞれ読み取って得られた画像デ
    ータについて前記黒最大値検出手段が検出した黒最大値
    が前記位相群を構成するすべての位相について所定の許
    容黒最大値範囲外となって調整不能のときは、その旨の
    エラーを出力する手段を備えたことを特徴とする請求項
    1、3、5または7のいずれかの記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記サンプリングクロック発生手段が
    発生するサンプリングクロックの位相を順次前記許容範
    囲位相群検出手段が検出した前記所定の許容範囲内の位
    相群のうちから順次切換えて仮設定しつつ、それら切り
    換えた各位相において前記イメージセンサにより1ライ
    ン分の前記黒基準画像をそれぞれ読み取って得られた画
    像データについて前記黒最大値検出手段が検出した黒最
    大値が前記位相群を構成するすべての位相について所定
    の許容黒最大値範囲外となって調整不能のときは、その
    旨のエラーを出力することを特徴とする請求項2、4、
    6または8のいずれかの記載の画像読取装置の制御方
    法。
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