JP2001086058A - 無線通信システム - Google Patents
無線通信システムInfo
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- JP2001086058A JP2001086058A JP25935599A JP25935599A JP2001086058A JP 2001086058 A JP2001086058 A JP 2001086058A JP 25935599 A JP25935599 A JP 25935599A JP 25935599 A JP25935599 A JP 25935599A JP 2001086058 A JP2001086058 A JP 2001086058A
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Abstract
とができる無線通信システムを提供する。 【解決手段】 本発明の無線通信システムは、基地局1
内の複数のアンテナ素子4a〜4dで受信した受信信号
を周波数変換器7a〜7dで異なる周波数ごとにダウン
コンバートした後、加算器9で合波して副搬送波多重信
号を生成する。この信号を電気−光変換して光ファイバ
を介して制御局2に伝送する。基地局1内の複数のアン
テナ素子からなるアレイアンテナで受信した受信信号を
副搬送波多重して制御局2に送信するため、光伝送系部
分の構成要素を最小限に抑えることができ、基地局1の
構成を簡略化することができる。また、各受信信号の相
対位相差と相対強度を維持したままで、基地局1から制
御局2に受信信号を伝送するため、加入者の位置を制御
局側で把握することができ、基地局から送信する無線信
号の放射パターンを制御局側で制御することが可能にな
る。
Description
ナを備えた基地局と、基地局に光ファイバで接続された
制御局とで構成され、可変指向性アンテナを制御局側で
制御する機能を備える無線通信システムに関する。
ort Systems)に代表される移動通信の基地局と制御局と
を光ファイバで接続して信号伝送を行うRadio on Fiber
(ROF)技術が注目されている。ROF技術は、基地局から
制御局に光ファイバを介して無線信号を伝送させ、変復
調器及び制御器等を制御局に一括収容して、基地局の構
成を簡略化して小型化するものである。このため、多数
の基地局を道路沿い、地下街、トンネル等に配置するこ
とが可能となる。
いは干渉波等の問題を解決すべく、指向性を可変できる
アダプティブアンテナが注目されている。アダプティブ
アンテナは、複数のアンテナ素子からなるアレーアンテ
ナを備えたものであり、各アンテナ素子から送信する送
信信号によってアンテナの指向性を変化させることがで
きる。
加入者への無線信号の放射パターンと、加入者から基地
局への無線信号の放射パターンとを導出し、加入者の移
動及び位置に合わせて、適応的にアダプティブアンテナ
の指向性を変える。
備え、ROF技術を用いて制御局と接続する無線通信シス
テムに関する報告が幾つか発表されている(例えば、特
開平10-145286)。
た無線通信システムの概略構成を示すブロック図であ
る。無線通信システムとしての送受信機能を考慮に入れ
た場合、最も重要なことは、各アンテナ素子毎に受信し
た無線信号を、基地局から制御局に相対位相差、相対強
度差を維持した状態で伝達することである。
素子の送受信信号をそれぞれ光信号に変換し、基地局と
制御局間で、波長多重して、あるいは、各アンテナ素子
に一本の光ファイバを割り当てて、伝送していた。
技術を利用した従来のシステムの場合、図17および図
18に示すように、各アンテナ素子線路に、電気―光変
換器と光―電気変換器の対を割り当てるため、基地局及
び制御局には、アンテナ素子数分の光送受信器対が必要
となる。
の構成要素が大幅に増加し、構成が複雑化して大規模の
装置になる。また、波長多重伝送を行う場合は、光合波
器、光分波器、光源の波長制御機能等の構成がさらに必
要となる。
設けるようにすると、基地局と制御局を接続する光ファ
イバの本数が大幅に増え、それに伴って、光−電気変換
器や電気−光変換器などの光伝送系の構成が複雑かつ大
規模になる。
てROF技術を利用して信号伝送を行う従来の無線通信
システムは、光伝送系の構成要素が多いために構成が複
雑になるという問題があり、基地局及び制御局の小型化
が困難で、コストも下げられない。
ものであり、その目的は、基地局あるいは制御局の構成
を簡略化することができる無線通信システムを提供する
ことにある。
ために、請求項1の発明は、無線通信端末と、この無線
通信端末と無線通信を行う基地局と、この基地局と有線
伝送路を介して接続された制御局とからなる無線通信シ
ステムにおいて、前記基地局は、複数のアンテナ素子か
らなり前記無線通信端末の位置に応じて指向性を変更可
能な可変指向性アンテナと、前記複数のアンテナ素子を
介して、前記無線通信端末から受信した受信信号をそれ
ぞれ異なる帯域に周波数変換する第1の周波数変換手段
と、前記第1の周波数変換手段により周波数変換された
複数の信号を合波して第1の副搬送波多重信号を生成す
る第1の副搬送波多重信号生成手段と、前記第1の副搬
送波多重信号を前記有線伝送路を介して前記制御局に送
信する第1の送信手段と、を有し、前記制御局は、前記
有線伝送路を介して前記基地局から送信された前記第1
の副搬送波多重信号を前記複数のアンテナ素子ごとに分
波して、同一の周波数帯の信号に周波数変換する第2の
周波数変換手段と、前記第2の周波数変換手段の出力信
号に基づいて、前記複数のアンテナ素子の指向性を制御
するための重み係数を求めるビーム演算手段と、前記重
み係数に基づいて、前記第2の周波数変換手段により周
波数変換された複数の信号に対して重み付けを行う第1
の重み付け手段と、前記第1の重み付け手段で重み付け
された各信号を合波して受信信号を生成する受信信号生
成手段とを備える。
で受信した信号を副搬送波多重して制御局に送信するた
め、基地局と制御局との光伝送系の構成を簡略化するこ
とができる。
送信信号を伝送する際にも、送信信号を副搬送波多重す
るため、基地局と制御局との光伝送系の構成を簡略化す
ることができる。
信号の位相を調整するため、複数のアンテナ素子で受信
した各受信信号の相対位相差を維持したまま、基地局か
ら制御局に受信信号を伝送することができる。
信号を基地局と制御局とで共有するため、構成を簡略化
することができる。
のいずれか一方で生成した基準信号を、副搬送波多重信
号に重畳して他方に送信するため、周波数変換用の基準
信号を基地局と制御局とで共有できるとともに、光伝送
系の構成を簡略化することができる。
の重み付けを行うため、制御局の構成を簡略化すること
ができる。
無線通信端末と無線通信を行う基地局と、この基地局と
有線伝送路を介して接続された制御局とからなる無線通
信システムにおいて、前記基地局は、複数のアンテナ素
子からなり前記無線通信端末の位置に応じて指向性を変
更可能な可変指向性アンテナと、前記複数のアンテナ素
子を介して、前記無線通信端末から受信した受信信号を
それぞれ異なる拡散符号でスペクトル拡散して加算する
ことにより、第1のスペクトル拡散多重信号を生成する
スペクトル拡散多重信号生成手段と、前記有線伝送路を
介して前記第1のスペクトル拡散多重信号を前記制御局
に送信する第1の送信手段とを有し、前記制御局は、前
記有線伝送路を介して前記基地局から送信された前記第
1のスペクトル拡散多重信号を前記アンテナ素子数に分
波する第1の分波手段と、分波された前記第1のスペク
トル拡散多重信号に前記基地局で前記各アンテナ素子に
割り当てられた拡散符号と同一の拡散符号で逆拡散して
前記複数のアンテナ素子の受信信号を得る第1の逆拡散
手段と、前記第1の逆拡散手段の出力信号に基づいて、
前記複数のアンテナ素子の指向性を制御するための重み
係数を求めるビーム演算手段と、前記重み係数に基づい
て前記逆拡散手段からの出力信号に対して重み付けを行
う重み付け手段と、前記重み付け手段で重み付けされた
信号を合波して受信信号を生成する受信信号生成手段と
を具備する。請求項7の発明では、複数のアンテナ素子
で受信した信号をスペクトル拡散多重して制御局に送信
するため、基地局と制御局との光伝送系の構成を簡略化
することができる。
送信信号を伝送する際にも、送信信号をスペクトル拡散
するため、基地局と制御局との光伝送系および電気線路
系の構成を簡略化することができる。
の重み付けを行うため、制御局の構成を簡略化すること
ができる。
少なくとも一方に位相補償回路を設けるため、基地局お
よび制御局間の信号伝搬路と、基地局および制御局内の
信号処理とにより発生される位相変動量を相殺できる。
テムについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下の実施形態では、原理的な位相状態および信
号強度状態を示すため、各アンテナ素子線路に挿入され
ているアンプ、乗算器、フィルタ等のマイクロ波部品の
固体差によるゲイン、損失、透過率、群速度のバラツキ
及び線路長による遅延差は無視している。
無線通信システムの第1の実施形態の概略構成を示すブ
ロック図である。図1の無線通信システムは、基地局1
と制御局2とで構成され、それぞれは光ファイバ3で接
続されている。
アレーアンテナ4a〜4dと、ローノイズアンプ5a〜
5dと、基地局局部発振器(第1の局部発振器)6と、
乗算器(第1の周波数変換手段)7a〜7dと、バンド
パスフィルタ8a〜8dと、加算器(第1の副搬送波多
重信号生成手段)9と、電気―光変換器(E/O変換
器:第1の送信手段)10とを有する。
器)11と、分配器12と、制御局局部発振器(第2の
局部発振器)13と、乗算器(第2の周波数変換手段)
14a〜14dと、バンドパスフィルタ15a〜15d
と、ビーム演算回路(ビーム演算手段)16と、重み付
け回路(第1の重み付け手段)17a〜17dと、加算
器(受信信号生成手段)18と、復調器19とを有す
る。
の無線信号70をアレーアンテナ4a〜4dで受信す
る。本実施形態では、アレーアンテナ4の素子数が4つ
(図1では、各素子を4a〜4dで図示)の場合につい
て説明するが、素子数は幾つでもよい。各アレーアンテ
ナ4a〜4dで受信した受信信号71a〜71dは、
(1)式で表される。
ft keying)等の位相変調信号とし、位相変調項をφm(t)
としている。なお、tは時間、ωは信号の角周波数、φ
は各信号の相対位相、Pは各信号の相対強度を示し、添
え字で信号の種類を区別している。添え字のa〜dは、
各アンテナ素子a〜dに関与する信号であることを示し
ている。(1)式に示すように、各受信信号71a〜7
1dは、無線信号70の到来方向に応じて、位相及び振
幅が変化する。
ンプ5a〜5dを介して、乗算器7a〜7dに入力され
る。乗算器7a〜7dは、ローノイズアンプ5a〜5d
を通過した信号と基地局局部発振器6から出力される基
地局LO信号72a〜72dとを乗算して、周波数をダ
ウンコンバートする。基地局LO信号72a〜72d
は、(2)式で表される。
に、パワーが等しく、周波数がそれぞれ異なる信号であ
る。基地局LO信号72a〜72dとの乗算を行うこと
により、受信信号71a〜71dは低周波数帯の信号に
変換される。
ィルタ8a〜8dに入力されて、それぞれ所望の帯域の
受信信号73a〜73dが抽出される。受信信号73a
〜dは(3)式で表される。
a〜73dは、加算器9で合波されて、副搬送波多重信
号74が生成される。生成された副搬送波多重信号74
は、電気−光変換器10に入力されて、光信号150に
変換され、光ファイバ3を介して制御局2に伝送され
る。
た光信号は、PD(Photo Detector)等の光−電気変換器
11で受信信号75に変換される。受信信号75は、分
配器12によりアンテナ素子分に分配された後、乗算器
14a〜14dに入力される。
力信号と制御局局部発振器13から出力された基地局L
O信号76a〜dとを乗算して、周波数変換を行う。制
御局LO信号76a〜dは、(4)式で示すように、パ
ワーが等しくて、周波数がそれぞれ異なる信号であり、
この信号との乗算を行うことにより、副搬送波多重され
た受信信号75の周波数は、制御局2内で周波数変換前
の周波数に変換される。
5a〜15dに入力されて、所望の帯域の受信信号77
a〜77dが抽出される。受信信号77a〜77dは、
(5)式で表される。
と制御局局部発振器13の出力信号76a〜76dの各
周波数と各位相は、(6)式と(7)式の条件を満たす
ように設定される。
π=φ1c+φ2c+2mcπ=φ1d+φ2d+2mdπ
(7)(6)および(7)式の条件を満たす場合、
(5)式に示す受信信号77a〜77dは、(8)式の
ように書き直すことができる。
号77a〜77dは、基地局1における受信信号71a
〜71dの相対位相差φa〜φdと相対強度Pa〜Pdをそ
のまま維持している。したがって、基地局1から制御局
2まで受信信号が伝搬する間の位相の付加や信号強度の
変動の影響を無視することができる。
77dに基づいて、最適合成等の信号処理を制御するた
めの演算を行う。対象となる無線通信システムが、無線
信号70の到来方向を求める必要がなければ、ビーム演
算回路16は最適合成のみを行えばよい。その場合は、
(7)式の条件を必ずしも満たす必要はない。
は、受信信号77a〜77dの一部を取り込んで、最適
な信号合成を行うための位相及び強度の重みを求める。
次に、これらの演算結果を基に、重み付け回路17a〜
17dを制御して、受信信号77a〜77dに位相及び
信号強度の重みを付加して、合波器18で各信号を合波
して受信信号78を得る。受信信号78は、復調器19
に入力されて、加入者からの情報が取り出される。
外にも、相対位相差φa〜φdと相対強度差Pa〜Pdに基
づいて、遅延波に対する最適合波制御や、受信信号の不
要波及び干渉波を抑圧してSIR (Signal-to-Interfer
ence Ratio)最適合波を行うことが可能である。また、
無線信号70の到来方向等を演算により求めることも可
能である。
送信系は図示していないが、制御局2における無線信号
70の到来方向の推定は、基地局1から加入者への無線
信号をどの方向に送信するかを決定するために重要であ
り、ビーム演算回路16の演算結果を送信系に適用する
ことが可能である。
dと制御局LO信号76a〜76dの各信号強度が一定
であれば、受信信号71a〜71dの相対強度差を保持
したまま、制御局2側に伝送でき、同様に、制御局2か
ら基地局1に信号を伝送することも可能である。以下で
は、相対強度差には言及せず、相対位相差に注目して説
明を行う。
a〜71dは、基地局1から制御局2まで、異なる搬送
波周波数で伝送される。搬送波周波数が異なると、伝搬
時間に応じて、各アンテナ素子線路間の相対位相差が変
化していく。このため、基地局1内と制御局2内での計
2回の周波数変換で使用される基地局LO信号72a〜
72dと制御局LO信号76a〜76dの位相項の関係
を考慮する必要がある。
ロック図である。図示のように、基地局局部発振器6
は、基準発振器20、分配器21と、位相比較器22a
〜22dと、電圧制御型発振器(VCO:Voltage Control O
scillator)23a〜23dと、分周器24a〜24d
と、ループフィルタ25a〜25dとを有する。
定な発振器が用いられる。基準発振器20の出力信号8
0の発振周波数をfrとする。出力信号80は、分配器2
1でアンテナ素子の本数に分割され、それぞれの位相比
較器22a〜22dに入力される。
3a〜23dからの出力信号72a〜72dを、分周器
24a〜24dにより、例えばN、(N+1)、…、(N
+3)分周した信号81が入力される。位相比較器22
a〜22dは、2つの入力信号80、81の位相を比較
し、位相比較信号82を出力する。位相比較信号82
は、ループフィルタ25a〜25dを介してVCO23
a〜23dにフィードバックされる。このフィードバッ
クにより、VCO23a〜23dの出力である基地局L
O信号72a〜72dの周波数は、それぞれ順に、N×f
r、(N+1)×fr、(N+2)×fr、(N+3)×frにロックされる。
形図である。実際に出力される発振信号72a〜72d
は正弦波であるが、ここでは、立ち上がり、立ち下がり
の位相状態がわかりやすいように矩形波で示し、立ち上
がりの位相はゼロ度、立ち下がりの位相はπ度としてい
る。
信号81との位相差が0度になるように、位相比較器2
1が位相比較信号82を出力した場合の基地局LO信号
72a〜72dの波形を示しており、基地局LO信号7
2a〜72dは、図3に図示された式で表される。
も、基地局局部発振器6と同様に構成され、制御局LO
信号76a〜76dを生成する。制御局局部発振器13
における基準信号80の発振周波数は、基地局1側と同
じfrである。そして、制御局LO信号76a〜76dの
周波数は、受信信号77a〜77dの周波数を一致させ
るように、順に(N+3)×fr、(N+2)×fr、(N+1)×fr、N×
frにロックさせる。
相状態をφBS、制御局2側での基準信号80の位相状態
をφCSとする。受信信号71から受信信号77への位相
変化量を示すため、(1)式で表されている受信信号71
aを(9)式のように書き直す。
式の基地局LO信号72aは、以下のように書き直すこ
とができる。
出力信号を示す図、図4(b)は乗算器14aとバンド
パスフィルタ15aの入出力信号を示す図である。上述
した(9)、(10)式より、バンドパスフィルタ8a
から出力される受信信号73aは、(11)式のように
表すことができる。
Tとし、t' = t−Tとおく。制御局2側では、基地局1
から伝送されてきた受信信号75(ここでは、アンテナ
素子4aの線路の所望帯域のみを示す)に対して、制御
局LO信号76aを乗算する。制御局2側での基準信号
80の位相状態がφCSであれば、制御局LO信号76a
は(12)式で表すことができる。
5a〜75dを同一の周波数帯に変換するように選択さ
れる。このため、簡単には、制御局LO信号76a〜7
6dの周波数は、順番に、(N+3)ωr、(N+2)ωr、(N+1)
ωr、Nωrと設定すればよい。
で表すことができる。
aへの付加位相項は、−ωIFT−NφBS−(N+3)φCS
である。他の受信信号77b〜77dに対する付加位相
項も同様に求められる。各位相項の共通部分である−ω
IFTを省略すると、受信信号77b〜77dに対する付
加位相項は、順に、−(N+1)φBS−(N+2)φCS、−
(N+2)φBS−(N+1)φCS、−(N+3)φBS−NφCS
となる。これらの付加位相項が等しいと、各受信信号7
1a〜71dへの相対位相差は、受信信号77a〜77
dにおいても保たれていることになる。そのためには、
φCSとφBSが(14)式の関係を満たす必要がある。
+3)φBS±2πとなり、受信信号77a〜77dに付
加される相対位相差はゼロとなる。
め、受信信号71a〜71dは、相対位相差がゼロの正
弦波信号とする。(14)式の関係が満たされない場
合、受信信号77a〜77dは、図5(a)に示されるよ
うに、2回の周波数変換における付加位相項が、各アン
テナ素子4a〜4dの線路間で異なるため、相対位相差
の関係が崩れ、波形は重ならない。
場合には、2回の周波数変換による付加位相項は等しい
ため、受信信号71a〜71dは相対位相差がゼロの正
弦波信号と仮定すると、制御局2における受信信号77
a〜77dの波形は図5(b)のようになる。この場合、
2回の周波数変換による付加位相項はいずれも等しいた
め、受信信号77a〜77dの波形はすべて一致する。
1内の複数のアンテナ素子4a〜4dで受信した受信信
号を副搬送波多重して制御局2に送信するため、光伝送
系部分の構成要素を最小限に抑えることができ、基地局
1の構成を簡略化することができる。また、各受信信号
の相対位相差と相対強度を維持したままで、基地局1か
ら制御局2に受信信号を伝送できるため、不要波や干渉
波の影響を受けることなく高品質の信号受信が可能にな
る。
地局局部発振器6から出力される基準信号と制御局局部
発振器13から出力される基準信号とを共有化するもの
である。
2の実施形態のブロック図である。図6では、図1と共
通する構成部分には同一符号を付しており、以下では相
違点を中心に説明する。
1から制御局2への受信系の構成は、基地局局部発振器
6と制御局局部発振器13の構成を除いて、第1の実施
形態と同様である。
基地局1への送信系の構成を新たに追加した点と、基地
局局部発振器6と制御局局部発振器13が共通の基準信
号を使用して局部発振信号を生成する点とに特徴があ
る。
光−電気変換器31と、分配器(第2の分波手段)32
と、乗算器(第4の周波数変換手段)33a〜33d
と、バンドパスフィルタ34a〜34dと、ローノイズ
アンプ35a〜35dと、送受信を切り換えるサーキュ
レータ36a〜36dとを有する。
系は、変調器(MOD)41と、分配器(第1の分波手
段)42と、重み付け回路(第2の重み付け手段)43
a〜43dと、乗算器(第3の周波数変換手段)44a
〜44dと、バンドパスフィルタ45a〜45dと、加
算器(第2の副搬送波多重信号生成手段)46と、電気
−光変換器(第2の送信手段、基準信号送信手段)47
とを有する。
構成を示すブロック図である。図7に示すように、制御
局局部発振器13は、基準信号を出力する基準発振器2
0と、分配器21と、位相比較器22a〜22dと、電
圧制御発振器(VCO)23a〜23dと、分周器24
a〜24dと、バンドパスフィルタ25a〜25dとを
有する。
れた基準信号を、アンテナ素子の数よりも多く分配す
る。そして、何の信号処理も施さない基準信号80を、
図6に示される制御局2内の加算器9に入力する。
87a〜87dについては後で詳述するが、基準信号8
0は、送信信号87a〜87dと加算器9で合波され
て、副搬送波多重信号88として基地局1に伝送され
る。
信号88の周波数スペクトル図である。副搬送波多重信
号88は、電気―光変換器10で光信号151に変換さ
れて、制御局2から基地局1に光伝送される。
局2から送信された光信号151を受信信号89に変換
する。受信信号89は、分配器12に入力されて、アン
テナ素子線路と基地局局部発振器6にそれぞれ分配され
る。
すブロック図である。図7の分配器21からの受信信号
89が図9のバンドパスフィルタ26を通過することに
より、所望の基準信号80が得られる。基地局局部発振
器6は、制御局2から送信された基準信号に基づいて、
各アンテナ素子線路に対する基地局LO信号72a〜7
2dを生成する。これにより、制御局局部発振器13と
基地局局部発振器6の基準信号80を共有化することが
できる。
作について説明する。制御局2内の変調器26からの出
力である中間周波信号SIF(t)は、(15)式で表される。
子4a〜4dから送信される無線信号91がQPSK(quadr
iphase-shift keying)等の位相変調信号と仮定し、位相
変調項はφm(t)、中間周波数はωIF、信号パワーはPIF
としている。
信号85は、分配器42でアンテナ素子数分に分波さ
れ、それぞれ重み付け回路43a〜43dに入力され
る。また、ビーム演算回路16は、受信信号71a〜7
1dと等しい相対位相差及び相対強度差をもつ受信信号
76a〜76dから、相対位相差及び相対強度差を抽出
する。
来方向、つまり加入者の位置を検出し、その位置に基づ
いて無線信号91の送信方向を決定し、それに対応した
重みを演算する。重み付け回路43a〜43dでは、ビ
ーム演算回路16からの重み制御に従って、中間周波信
号85に、振幅及び位相、または、位相の重みを付加す
る。重みをWで表すと、重み付け回路43a〜43dの
出力信号86a〜86dは、(16)式のようになる。
4a〜44dにより、(4)式で示される制御局LO発
振器13からの制御局LO信号76a〜dと乗算され
る。乗算器44a〜4dの出力は、バンドパスフィルタ
45a〜45dに入力されて所望の帯域が抽出され、そ
れぞれ異なる周波数に配置された送信信号87a〜87
dが得られる。得られた送信信号87a〜87dである
Sa"〜Sd"(t)は、(17)式で表される。
の基準信号80と共に、加算器9で合波され、副搬送波
多重信号88が得られる。副搬送波多重信号88は、電
気―光変換器47において光信号151に変換され、光
ファイバ3を介して、基地局1に伝送される。
31で、光信号を電気信号である受信信号89に変換す
る。受信信号89は、分配器32により分岐され、アン
テナ素子線路と基地局局部発振器6に入力される。
御局2側の基準信号80を基に、(2)式で示される基
地局LO信号72a〜72dを生成する。アンテナ素子
線路において、受信信号89は、基地局局部発振器6か
らの基地局LO信号72a〜72dと乗算され、各受信
信号を同一の無線周波数帯ωRFに周波数コンバートす
る。
スフィルタ34a〜34dに入力されて所望の帯域が抽
出される。バンドパスフィルタ34a〜34dの出力
は、パワーアンプ35a〜35dとサーキュレータ36
a〜36dを介して、アンテナ素子4a〜4dに供給さ
れる送信信号90a〜90dが得られる。これら送信信
号90a〜90dは、(18)式で示される。
第1の実施形態と同様に、(19)および(20)式の
条件を満たすように設定される。第1の実施形態で説明
した受信系における基地局及び制御局局部発振器6、1
3の構成及び(14)式の関係を満たすことにより、(2
0)式の関係が得られる。
らの送信信号90a〜90dは、(21)式のように表すこ
とができる。
号に、振幅と位相の重み付けがされていることが重要で
ある。また、位相は相対位相関係が重要であり、固定位
相成分kが含まれていても問題はない。
ーム演算回路16により振幅及び位相の重み付けがされ
ており、アンテナ素子4a〜4dからの放射される無線
信号91の放射パターンが制御される。基地局1のアン
テナ4a〜4dから放射される送信信号90a〜90d
が、加入者方向に同相で合波されることにより、加入者
で受信する無線信号91は、(22)式のようになる。
は、伝搬による損失を被った信号のパワーである。
局部発振器6と制御局局部発振器13の双方で、局部発
振信号用の基準信号を共通化するため、構成を簡略化す
ることができるとともに、局部発振信号同士の位相ずれ
や信号強度のずれをなくすことができる。
伝送する際、送信信号の相対位相情報と相対強度情報を
原理的に維持したまま、制御局2から送信局1に送信信
号を伝送できるため、基地局1にはアクティブな信号処
理をする構成要素を配置する必要がなく、基地局1の規
模を小型化できるとともに、構成が簡易なために信頼性
を向上できる。
系は、基地局1の構成を最小限に簡素化するために、送
信用の重み付け回路(第2の重み付け手段)43a〜4
3dを制御局1側に備えている。制御局2側から基地局
1側へ伝送される送信信号87a〜87dは、受信系で
の無線伝搬路を伝搬して雑音やフェージング等の影響を
被っている受信信号71a〜71dとは異なり、位相と
振幅が互いに異なっているだけである。したがって、重
み付け回路43a〜43dの構成を簡略化することがで
きる。
局2側に設けることが可能であれば、中間周波信号85
とビーム演算回路16からの重み付け制御信号を、制御
局2側から基地局1側に伝達し、基地局1側で重み付け
を行って、送信信号を生成してもよい。
の重み付け回路17a〜17dを基地局1側に設けたも
のである。
第3の実施形態のブロック図である。受信系の構成は、
第1及び第2の実施形態と同様であり、共通の構成部分
については、同一の符号を付している。
て、重み付け回路43a〜43dと、重み制御を行う重
み制御回路51とを有する。また、図10の制御局2
は、図6の構成から重み付け回路43a〜43dを取り
除いた構成になっている。
同様に、基地局1からの副搬送波多重信号74に含まれ
る受信信号71a〜71dの位相及び振幅情報を基に、
無線信号70の到来方向を推定する。その推定結果か
ら、基地局1から加入者に送信する無線信号91の放射
ビームを、基地局1に備えた重み付け回路17a〜17
dにより制御する。
付け回路17a〜17dの重みを制御するための制御信
号92を出力する。制御局2内の加算器50は、変調器
26から出力された中間周波信号85に、重み制御信号
92と、第2の実施形態と同様に基準信号80とを重畳
して、送信信号93を出力する。
よいが、代表的にはデジタル信号、または、デジタル信
号を所定の周波数帯に周波数コンバートした信号であ
る。電気―光変換器10により、送信信号93を光信号
152に変換し、光ファイバ3を介して、基地局1側へ
光伝送する。
52を光―電気変換器31により受信信号94に変換す
る。受信信号94は、分配器32により分岐され、アン
テナ素子4a〜4dへの線路と、重み制御回路51と、
基地局局部発振器6とにそれぞれ入力される。
基づいて、重み付け回路43a〜43dを制御して、送
信信号85の振幅及び位相に重みを加え、中間周波の送
信信号95a〜95dを出力する。
地局LO信号96を発生させ、分配器12でアンテナ素
子数分に分配し、各乗算器(第4の周波数変換手段)3
3a〜33dに入力する。図示していないが、基地局L
O信号96は、必要とあらば、基準信号80に基づいて
基地局LO信号を生成してもよい。
0から出力された中間周波送信信号95a〜95dと基
地局LO信号96とを乗算し、無線周波数帯に周波数を
アップコンバートする。
フィルタ34a〜34dに入力されて所望帯域が抽出さ
れ、パワーアンプ35a〜35dとサーキュレータ36
a〜36dを介して、送信信号97a〜97dが得られ
る。送信信号97a〜97dは、アンテナ素子4a〜4
dに入力され、放射パターンを加入者の位置に合わせて
変化させる。
ナ素子4a〜4dへの送信信号を生成する際、基地局1
側で各送信信号の重み付けを行うため、制御局2から基
地局1へ伝達する送信信号85は1種類だけでよくな
り、制御局1側の構成を簡略化することができる。
各アンテナ素子4a〜4dで共通であるため、基地局局
部発振器31は単に基準信号を分波するだけでよく、基
地局局部発振器31の構成を簡易化することができる。
さらに、アンテナ素子4a〜4dの近くで重み付けを行
うため、重み付けを行った後に伝送経路の伝搬により位
相や信号強度が変動するような不具合が起きなくなる。
アンテナ素子からの送信信号あるいは各アンテナ素子の
受信信号を副搬送波多重して光伝送するのではなく、ス
ペクトル拡散多重方式により信号伝送を行うものであ
る。
第4の実施形態の構成を示すブロック図である。図11
では、第1〜第3の実施形態と共通する構成部分には同
一の符号を付している。
アンテナ素子4a〜4dでの受信信号71a〜71dに
対してスペクトル拡散を行う拡散器(第1のスペクトル
拡散多重信号生成手段)56a〜56dを新たに追加し
た構成になっている。
2内の乗算器14a〜14dとバンドパスフィルタ15
a〜15dの代わりに、スペクトル逆拡散を行う逆拡散
器(逆拡散手段)57a〜57dを設けた構成になって
いる。
説明する。基地局1は、不図示の加入者からの無線信号
70をアレーアンテナ4a〜4dで受信する。各アンテ
ナ素子4a〜4dで受信した受信信号71a〜71d
は、第1の実施形態と同様に(1)式で示される。
0の到来方向に応じて、位相及び振幅が異なっている。
ローノイズアンプ5a〜5dを通過した受信信号71a
〜71dは、乗算器7a〜7dにて、基地局局部発振器
34から出力されて分波された基地局LO信号98と乗
算され、周波数ダウンコンバートされる。
9a〜99dは、拡散器56a〜56dでスペクトル拡
散される。拡散器56a〜56dは、各アンテナ素子線
路毎に異なる拡散符号が割り当てられている。拡散符号
には、好ましくは、Walsh符号等の直交符号が良い。拡
散器56a〜56dの出力であるスペクトル拡散信号9
9a〜99dは、加算器9により多重化されて、スペク
トル拡散多重信号100が得られる。
クトル図、図12(b)はスペクトル拡散信号100の
周波数スペクトル図、図12(c)はスペクトル拡散多
重信号101の周波数スペクトル図である。スペクトル
拡散多重信号101は、電気−光変換器10にて光信号
153に変換されて、光ファイバ3を介して制御局2へ
伝送される。
153を電気信号102に変換する。電気信号102
は、分配器12によりアンテナ素子数分に分配されて、
それぞれ逆拡散器33a〜33dに入力される。逆拡散
器33a〜33dは、各アンテナ素子線路毎に割り当て
た基地局1側と同一の拡散符号で、スペクトル逆拡散の
信号処理を施す。逆拡散器33a〜33dの出力である
受信信号103a〜103dは、基地局1における受信
信号71a〜71dの相対位相情報φa〜φdと相対強度
情報Pa〜Pdを維持している。
a〜103dの一部は、ビーム演算回路16に入力され
て、相対位相φa〜φdと相対強度Pa〜Pdの情報が与え
られる。すなわち、ビーム演算回路16は、相対位相情
報φa〜φdと相対強度情報Pa〜Pdに基づいて、基地局
1における無線信号70の到来方向を計算する。
103a〜103dは重み付け回路17a〜17dに入
力され、ビーム演算回路16からの重み制御信号によ
り、位相および振幅が重み付けされた後、合波器18で
合波されて受信信号78となる。
力される受信信号78に対して、不要波や干渉波を抑圧
して、SIR (Signal-to-Interference Ratio)が最適
となるように、重み付け回路17a〜17dの重み付け
制御を行う。受信信号78は、復調器19に入力され
て、加入者からの情報が取り出される。
すブロック図、図13(b)は逆拡散器57の詳細構成
を示すブロック図である。図示のように、拡散器56と
逆拡散器57は、ほぼ同様に構成されており、入力信号
と拡散符号との乗算を行う。
8dを通過した受信信号と拡散符号発生器58からの拡
散符号104とを乗算する乗算器59と、乗算器59の
出力から所望帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタ
60とを有する。バンドパスフィルタ60で抽出された
信号がスペクトル拡散信号100になる。
同一の逆拡散符号105と分配器12の出力である受信
信号102とを乗算する乗算器62と、乗算器62の出
力から所望帯域を抽出するバンドパスフィルタ63とを
有する。乗算器63の乗算により、受信信号102はス
ペクトル逆拡散される。
られる符号が、アンテナ線路毎に直交性を保ち、拡散と
逆拡散の符号同期を適正に保てば、他の拡散符号でスペ
クトル拡散された信号の出力はゼロとなり、バンドパス
フィルタ63からは所望の信号のみが出力される。
4dの線路は、同一の周波数帯で伝送されるため、遅延
量は等しく相対位相差は保たれる。相対強度差も保たれ
るため、制御局2側では、無線信号70の到来方向を正
確に推定することができる。
方式の場合、副搬送波多重と異なり、基地局1には、ア
ンテナの素子数に応じた局部発振器を設ける必要がな
く、一種類の局部発振器だけを設けるだけでよい。
子数分必要となるが、拡散符号は固定パターンであり、
メモリーなどに記憶されておけばよい。このため、基地
局全体の構成を小型化することができる。
スペクトル拡散による多重効率を高めるためには、受信
信号71a〜71dの強度差が大きくないことが望まれ
る。移動通信ではそのような条件を得ることが難しい
が、WLL (Wireless Local Loop)等のように高速無線通
信においては条件を満たしやすい。WLLでは、加入者
と基地局1は直接波を送受信できるように配置されるた
め、直接波が見通せて、各アンテナ素子4a〜4dで受
信する受信信号71a〜71dは、ほとんど等しいパワ
ーとなる。このため、スペクトル拡散信号のパワーも等
しく、全てのアンテナ素子線路に対する拡散多重効率を
高く保つことができる。
4の実施形態に送信系を追加し、追加した送信系にもス
ペクトル拡散多重方式を適用するものである。
第5の実施形態のブロック図である。図14では、図1
1と共通する構成部分には同一符号を付しており、以下
では相違点を中心に説明する。
して、光−電気変換器31と、分配器32と、逆拡散器
64a〜64dと、乗算器(第2の周波数変換手段)3
3a〜33dと、局部発振器54と、分波器53と、バ
ンドパスフィルタ34a〜34dと、パワーアンプ35
a〜35dと、サーキュレータ36a〜36dとが設け
られている。
構成として、変調器41と、分配器42と、重み付け回
路(第2の重み付け手段)43a〜43dと、拡散器6
5a〜65dと、加算器(加算手段)50と、電気−光
変換器47とが設けられている。
号71a〜71dに対応するスペクトル逆拡散信号10
3a〜103dの相対位相差および相対強度差から、基
地局1から加入者への無線信号91の放射パターンを求
める。
は、アンテナ素子数に分配された中間周波信号85の位
相及び強度に重みを付加して、放射パターンを制御す
る。重みが付加された送信信号86a〜86dは、拡散
器65a〜65dによりスペクトル拡散された後、加算
器46で多重化され、スペクトル拡散多重信号108が
得られる。
光変換器10において光信号154に変換され、光ファ
イバ3を介して、基地局1に伝送される。基地局1側で
は、PD等の光―電気変換器11で、光信号154を電
気信号である受信信号109に変換する。
され、それぞれの逆拡散器64a〜64dに入力され
る。逆拡散器64a〜64dは、拡散器65a〜65d
で使用した拡散符号と同一の逆拡散符号を用いてスペク
トル逆拡散を行う。乗算器33a〜33dは、基地局局
部発振器54からの基地局LO信号98に基づいて、ス
ペクトル逆拡散を行った信号を無線帯域の周波数にアッ
プコンバートする。
スフィルタ34a〜34dに入力されて、所望帯域が抽
出される。その後、パワーアンプ35a〜35dとサー
キュレータ36a〜36dを介して、各アンテナ素子に
供給される送信信号107a〜107dが得られる。送
信信号107a〜107dは、制御局2のビーム演算回
路16により振幅及び位相に重み付けされているため、
アンテナ素子4a〜4dからの放射される無線信号91
の放射パターンが制御されることになる。
ナ素子4a〜4dに送信信号を伝送する際にも、スペク
トル拡散多重方式にて信号伝送を行うため、制御局およ
び基地局側の送信系の構成を簡略化することができる。
3の実施形態と同様に、送信系の重み付け回路17a〜
17dを、基地局1側に設けたものである。
第6の実施形態のブロック図である。第6の実施形態の
受信系の構成は第4および第5の実施形態と同一であ
り、同一符号を付している。
て、重み付け回路43a〜43dと、重み制御を行う重
み制御回路51とを有する。また、図15の制御局2
は、図14の構成から重み付け回路43a〜43dを取
り除いた構成になっている。
同様に、基地局1からのスペクトル拡散多重信号74に
含まれている受信信号71a〜71dの位相及び振幅情
報を基に、無線信号70の到来方向を推定する。その推
定結果から、基地局1から加入者へ送信する無線信号9
1の放射ビームを、基地局1に備えた重み付け回路17
a〜17dにより制御する。ビーム演算回路16は、基
地局1側の重み付け回路17a〜17dの重みを制御す
るための制御信号92を出力する。
間周波信号85に重み制御信号92を重畳して、送信信
号93を生成する。重み制御信号92は、どのような形
態でもよいが、代表的にはデジタル信号、または、デジ
タル信号を所定の周波数帯に周波数コンバートした信号
である。
信号152に変換し、光ファイバ3を介して、基地局1
側へ光伝送する。基地局1側では、送信されてきた光信
号152を光―電気変換器11により受信信号94に変
換する。受信信号94は、分配器12により分岐され、
それぞれアンテナ素子4a〜4dへの線路、重み制御回
路30に入力される。
基に、重み付け回路17a〜17dを制御して、送信信
号85の振幅及び位相に重みを加え、中間周波の送信信
号95a〜95dを生成する。送信側局部発振器54
は、正弦波である基地局LO信号98を発生させ、分配
器12でアンテナ素子数分に分配し、各乗算器33a〜
33dに入力する。
号95a〜95dと基地局LO信号98とを乗算して、
周波数をコンバートする。乗算器33a〜33dの出力
はバンドパスフィルタ34a〜34dに入力されて所望
帯域が抽出され、パワーアンプ35a〜35dとサーキ
ュレータ36a〜36dを介して、送信信号97a〜9
7dを得る。送信信号97a〜97dは、アンテナ素子
4a〜4dに入力されて、下り無線信号91の放射パタ
ーンを加入者の位置に合わせて変化させる。
実施形態では、(7)式や(20)式の位相条件に対し
て、(14)式の位相条件を満たすことを前提とした
が、(14)式の条件を満たす以外にも、付加位相差を
ゼロにすることは可能である。
間の線路のどこかに、あるいは制御局や基地局の局部発
振器と乗算器との間のどこかに移相器を挿入し、挿入し
た移相器により、送信信号や受信信号に位相オフセット
を与え、アンテナ素子線路間の相対位相差を維持しても
よい。
第7の実施形態のブロック図であり、各アンテナ素子4
a〜4dのそれぞれごとに移相器(位相補償手段)66
a〜66dを有する例を示している。図16の制御局2
は、バンドパスフィルタ15a〜15dと重み付け回路
17a〜17dとの間に移相器66a〜66dを設けた
点を除いて、図1と同様に構成されている。
とにより、各アンテナ素子4a〜4dの伝搬線路の遅延
量を補償することができ、各アンテナ素子4a〜4dで
受信された相対位相差を維持したまま、基地局1から制
御局2に信号を伝送することができる。
dを設ける代わりに、各アンテナ素子4a〜4dの線路
間の遅延差及び位相差をオフセットとして、重み付け回
路17a〜17dでの位相重みに付加しても良い。
ィルタ、乗算器等のマイクロコンポーネントに個体差に
よる遅延及び位相差が付加されることになる。それらの
遅延差及び位相差も、前述のように位相オフセットとし
て、移相器66a〜66dへの補償量、あるいは重み付
け回路17a〜17dにおける位相重み量に取り入れる
と、より高い信頼性をもつ無線通信システムを提供する
ことが可能となる。
数の関係では、第1の実施形態では(6)式、第2の実施
形態では(19)式としたが、例えば、(6)式の代わりに
(6a)式とし、(19)式の代わりに(19a)式と
してもよい。
のプラス、マイナスの符号は、いずれかを選択すること
ができる。
第3の実施形態においては、アンテナ4a〜4dにおけ
る送信信号、受信信号の周波数変換に対して、同一の基
地局LO信号72a〜72dと制御局LO信号76a〜
dを使用する例を説明した。しかし、送信系あるいは受
信系の周波数変換用として、異なるLO信号を出力する
局部発振器を制御局2及び基地局1に備えてもよい。
号に対して重み付けを行っているが、局部発振器6,1
3の出力であるLO信号に対して、重み付けを行っても
よい。但し、LO信号において重み付けを行う場合、第
1〜第3の実施形態の副搬送波多重光伝送においては、
LO信号の周波数がそれぞれアンテナ素子線路毎に異な
るため、LO信号の周波数おける位相に換算して、重み
付けを行うのが望ましい。また、第3及び第6の実施形
態においては、パワーアンプ35a〜35dの前段部分
やローノイズアンプ5a〜5dの後段等の無線周波帯の
送信信号や受信信号に対して重み付けを行ってもよい。
制御する重み付け回路は、周波数変換された無線信号に
対するアナログ信号処理として説明したが、デジタル信
号処理で行っても良い。
アナログーデジタル変換して、デジタル信号として重み
付け回路に入力する。また送信系においては、デジタル
信号処理である重み付け回路の出力をデジタルーアナロ
グ変換して、アナログ信号として基地局側へ伝達する構
成でも良い。
岐にわたる。本実施形態では、信号合成した後に復調す
る方式を述べたが、例えば、遅延検波をしてから信号合
成をするなど、他の方式で信号合成を行ってもよい。
バとして説明を行った。しかしながら、伝送距離が長く
ない場合には、同軸ケーブルであってもよい。この場合
には、電気−光変換器および光−電気変換器は不要にな
る。
―光変換器の電気―光変換方法には、レーザを直接変調
する方法と外部光変調器を用いて変調する方法がある。
アダプティブアンテナの適用が期待されているITSや
WLLで使用されるωRFは、5.8GHz及び22GHz等の高周
波帯である。
いぜい数GHzであるため、高周波帯を直接変換する方法
としては、外部光変調器を使用することになる。しか
し、IC化等により回路要素増加に対しても小型化でき
る電気回路とは異なり、光回路は小型化することができ
ない。そのため、外部光変調器の使用は、コンポーネン
トスペースが必要となり構成が複雑になるばかりか、高
価である。本実施形態では、中間周波の無線信号を副搬
送波多重して光伝送する構成であり、レーザ直接変調方
式が採用でき、光送信器の構成を簡易化及び低コスト化
することが可能である。
れば、複数のアンテナ素子で受信した信号を副搬送波多
重信号またはスペクトル拡散多重信号に変換して、基地
局から制御局に伝送するようにしたため、基地局と制御
局間の信号伝送系の構成を簡略化することができる。
用いて信号伝送を行う場合は、送信系と受信系でそれぞ
れ1本の光ファイバで信号伝送を行えるため、光ファイ
バの数を削減できるとともに、電気−光変換器における
光源の波長制御回路、光伝送部の光合成器、および光分
波器も不要となる。
の電気−光変換器と光−電気変換器を必要とする従来の
無線通信システムに比べて、光伝送部分の構成要素を減
らすことができ、かつ、基地局の構成を大幅に簡略化お
よび小型化することができる。また、電気系部分に比べ
てコストの高い光伝送系部品の数を減らすことにより、
基地局のコスト低減が図れる。
アンテナ素子での受信信号の相対位相差を、制御局側ま
で原理的に保つことができる。よって、制御局側のビー
ム演算回路から、この相対位相差情報を基に、基地局の
アレーアンテナのビーム放射パターンを制御できる。つ
まり、基地局側には、ビーム演算回路及び制御回路を備
える必要はなく、パッシブな要素の構成で、かつ小型化
が可能である。このような利点を備えた基地局を数多く
広いエリアに配置させても、信頼性および安定性の高い
無線通信システムを提供することができる。
態の概略構成を示すブロック図。
の入出力信号を示す図、(b)は乗算器14aとバンド
パスフィルタ15aの入出力信号を示す図。
(b)は付加位相差がない場合の波形図。
態のブロック図。
ブロック図。
周波数スペクトル図。
図。
形態のブロック図。
形態の構成を示すブロック図。
図、(b)はスペクトル拡散信号の周波数スペクトル
図、(c)はスペクトル拡散多重信号の周波数スペクト
ル図。
図、(b)は逆拡散器の詳細構成を示すブロック図。
形態のブロック図。
形態のブロック図。
形態のブロック図。
のブロック図。
た従来の無線通信システムのブロック図。
Claims (11)
- 【請求項1】無線通信端末と、この無線通信端末と無線
通信を行う基地局と、この基地局と有線伝送路を介して
接続された制御局とからなる無線通信システムにおい
て、 前記基地局は、 複数のアンテナ素子からなり前記無線通信端末の位置に
応じて指向性を変更可能な可変指向性アンテナと、 前記複数のアンテナ素子を介して、前記無線通信端末か
ら受信した受信信号をそれぞれ異なる帯域に周波数変換
する第1の周波数変換手段と、 前記第1の周波数変換手段により周波数変換された複数
の信号を合波して第1の副搬送波多重信号を生成する第
1の副搬送波多重信号生成手段と、 前記第1の副搬送波多重信号を前記有線伝送路を介して
前記制御局に送信する第1の送信手段と、を有し、 前記制御局は、 前記有線伝送路を介して前記基地局から送信された前記
第1の副搬送波多重信号を前記複数のアンテナ素子ごと
に分波して、同一の周波数帯の信号に周波数変換する第
2の周波数変換手段と、 前記第2の周波数変換手段の出力信号に基づいて、前記
複数のアンテナ素子の指向性を制御するための重み係数
を求めるビーム演算手段と、 前記重み係数に基づいて、前記第2の周波数変換手段に
より周波数変換された複数の信号に対して重み付けを行
う第1の重み付け手段と、 前記第1の重み付け手段で重み付けされた各信号を合波
して受信信号を生成する受信信号生成手段とを備えるこ
とを特徴とする無線通信システム。 - 【請求項2】前記制御局は、 前記可変指向性アンテナから前記無線通信端末に向けて
送信される送信信号に相関する信号を、前記複数のアン
テナ素子のそれぞれごとに分波する第1の分波手段と、 前記重み制御信号に基づいて、前記第1の分波手段で分
波された各信号に対して重み付けを行う第2の重み付け
手段と、 前記第2の重み付け手段で重み付けされた各信号をそれ
ぞれ異なる帯域に周波数変換する第3の周波数変換手段
と、 前記第3の周波数変換手段により周波数変換された各信
号を合波して第2の副搬送波多重信号を生成する第2の
副搬送波多重信号生成手段と、 前記第2の副搬送波多重信号を前記有線伝送路を介して
前記基地局に送信する第2の送信手段とを更に有し、 前記基地局は、 前記有線伝送路を介して前記制御局から送信された前記
第2の副搬送波多重信号を、前記複数のアンテナ素子の
それぞれごとに分波する第2の分波手段と、 前記第2の分波手段で分波された各信号を同一の周波数
帯の信号に周波数変換する第4の周波数変換手段とを更
に有し、 前記複数のアンテナ素子は、前記第4の周波数変換手段
で周波数変換された各信号を前記無線通信端末に向けて
送信することを特徴とする請求項1に記載の無線通信シ
ステム。 - 【請求項3】前記基地局は、 前記第1の周波数変換手段に周波数変換の基準となる第
1の基準信号を供給する第1の局部発振器を更に有し、 前記制御局は、 前記第2の周波数変換手段に周波数変換の基準となる第
2の基準信号を供給する第2の局部発振器を更に有し、 前記第2の局部発振器は、前記第2の周波数変換手段が
前記複数のアンテナ素子の各受信信号間の相対位相差を
維持した信号を出力するように、前記第1の基準信号と
所定の位相関係にある前記第2の基準信号を出力するこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信シス
テム。 - 【請求項4】前記基地局および前記制御局のいずれか一
方は、 基準信号を生成する基準信号生成手段と、 生成した基準信号を他方の前記基地局または前記制御局
に伝送する基準信号送信手段と、を有し、 前記第1及至前記第4の各周波数変換手段は、前記基準
信号生成手段にて生成された同一の基準信号に基づいて
周波数変換を行うことを特徴とする請求項2に記載の無
線通信システム。 - 【請求項5】前記基地局および前記制御局のいずれか一
方は、 基準信号を生成する基準信号生成手段と、 生成した基準信号を他方の前記基地局または前記制御局
宛てに前記副搬送波多貫信号に重畳して伝送する基準信
号送信手段と、を有し、 前記第1及至第4の周波数変換手段は、前記基準信号生
成手段にて生成された同一の基準信号に基づいて周波数
変換を行うことを特徴とする請求項4に記載の無線通信
システム。 - 【請求項6】前記制御局は、 前記可変指向性アンテナから前記無線通信端末に向けて
送信される送信信号に相関する信号と前記重み係数に相
関する信号とを重畳する加算手段と、 前記加算手段で重畳された信号を前記基地局に送信する
第2の送信手段と、を有し、 前記基地局は、 前記制御局から送信されてきた信号を、前記送信信号に
相関する信号と、前記重み係数に相関する信号とに分波
する第1の分波手段と、 分波された前記送信信号に相関する信号を、前記アンテ
ナ素子数に分波する第2の分波手段と、 前記重み係数に相関する信号重み制御信号に基づいて、
前記第2の分波手段で分波された前記送信信号に相関す
る信号に対して、それぞれ重み付けを行う第2の重み付
け手段と、 前記第2の重み付け手段で重み付けされた各信号を同一
の周波数帯の信号に周波数変換する第4の周波数変換手
段と、を有し、 前記アンテナ素子は、前記第4の周波数変換手段で周波
数変換された各信号を無線通信端末に向けて送信するこ
とを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 【請求項7】無像通信端末と、この無線通信端末と無線
通信を行う基地局と、この基地局と有線伝送路を介して
接続された制御局とからなる無線通信システムにおい
て、 前記基地局は、 複数のアンテナ素子からなり前記無線通信端末の位置に
応じて指向性を変更可能な可変指向性アンテナと、 前記複数のアンテナ素子を介して、前記無線通信端末か
ら受信した受信信号をそれぞれ異なる拡散符号でスペク
トル拡散して加算することにより、第1のスペクトル拡
散多重信号を生成するスペクトル拡散多重信号生成手段
と、 前記有線伝送路を介して前記第1のスペクトル拡散多重
信号を前記制御局に送信する第1の送信手段とを有し、 前記制御局は、 前記有線伝送路を介して前記基地局から送信された前記
第1のスペクトル拡散多重信号を前記アンテナ素子数に
分波する第1の分波手段と、 分波された前記第1のスペクトル拡散多重信号に前記基
地局で前記各アンテナ素子に割り当てられた拡散符号と
同一の拡散符号で逆拡散して前記複数のアンテナ素子の
受信信号を得る第1の逆拡散手段と、 前記第1の逆拡散手段の出力信号に基づいて、前記複数
のアンテナ素子の指向性を制御するための重み係数を求
めるビーム演算手段と、 前記重み係数に基づいて前記逆拡散手段からの出力信号
に対して重み付けを行う重み付け手段と、 前記重み付け手段で重み付けされた信号を合波して受信
信号を生成する受信信号生成手段とを具備することを特
徴とする無線通信システム。 - 【請求項8】前記制御局は、 前記可変指向性アンテナから前記無線通信端末に向けて
送信される送信信号に相関する信号を、前記複数のアン
テナ素子のそれぞれごとに分波する第1の分波手段と、 前記重み係数に基づいて、前記第1の分波手段で分波さ
れた各信号に対して、重み付けを行う第2の重み付け手
段と、 前記重み付け手段で重み付けされた各信号を、それぞれ
異なる拡散符号でスペクトル拡散して加算することによ
り、スペクトル拡散多重信号を生成する第2のスペクト
ル拡散多重信号生成手段と、 前記有線伝送路を介して前記第2のスペクトル拡散多重
信号を前記基地局に送信する第2の送信手段と、を有
し、 前記基地局は、 前記有線伝送路を介して前記制御局から送信された前記
第2のスペクトル拡散多重信号を前記アンテナ素子数に
分波する第2の分波手段と、 分波された前記第2のスペクトル拡散多重信号に前記制
御局に割り当てられた拡散符号と同一の拡散符号で逆拡
散して前記複数のアンテナ素子からの送信信号を得る第
2の逆拡散手段とを有し、 前記第2の逆拡散手段から出力された各信号を対応した
前記複数のアンテナ素子へ入力し、前記指向性アンテナ
の指向性を制御して送信信号を前記無線通信端末へ送信
することを特徴とする請求項7記載の無線通信システ
ム。 - 【請求項9】前記制御局は、 前記可変指向性アンテナから移動体に向けて送信される
送信信号に相関する信号と前記重み係数に相関する信号
とを重畳する加算手段と、 前記加算手段で重畳された信号を前記基地局に送信する
第2の送信手段と、を有し、 前記基地局は、 前記第2の送信手段から送信されてきた信号を、前記送
信信号に相関する信号と前記重み係数に相関する信号と
に分波する第3の分波手段と、 分波された前記送信信号に相関する信号を前記アンテナ
素子数に分波する第4の分波手段と、 前記重み係数に相関する信号に基づいて前記第3の分波
手段で分波された前記送信信号に相関する信号に対し
て、それぞれ重み付けを行う第2の重み付け手段と、 前記第2の重み付け手段で重み付けされた各信号を前記
アンテナ素子へ入力し、前記指向性アンテナの指向性を
制御して送信信号を前記無線通信端末へ送信することを
特徴とする請求項7記載の無線通信システム。 - 【請求項10】前記基地局には、第1から第nのn本(n
は正の整数)のアンテナ素子から構成される可変指向性
アンテナを備えており、 前記基地局および前記制御局の少なくとも一方は、 前記基地局および前記制御局間の信号伝搬路と、前記基
地局および前記制御局内の信号処理とにより発生される
位相変動量を補償する位相補償手段を有し、 前記位相補償手段は、前記可変指向性アンテナの受信信
号及び前記可変指向性アンテナヘの送信信号に対して、
前記基地局に備えた前記各アンテナ素子と前記制御局と
に備えた前記重み付け手段の区間において、各位相変化
量φ1〜φnに、 φ1+2m1π=φ2+2m2π=φ3+2m3π =…=φn+2mnπ (m1,…,mnは整数) の関係が成り立つようにすることを特徴とする請求項1
及至9のいずれかに記載の無線通信システム。 - 【請求項11】前記有線伝送路は、光ファイバを用いた
伝送路であることを特徴とする請求項1及至10のいず
れかに記載の無線通信システム。
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