JP2014138197A - 分散アレーアンテナシステム - Google Patents

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皓平 須崎
Takatoshi Sugiyama
隆利 杉山
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貴史 廣瀬
Yoshinori Suzuki
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Abstract

【課題】各アンテナの送受信信号間の相対的な位相変動を除去する分散アレーアンテナシステムにおいて、アンテナ側と分散アレー制御装置側との間の距離制限を緩和する。
【解決手段】アンテナ側に中間周波数の送信信号の周波数アップコンバートを行う複数の周波数U/Cと、無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行う複数の周波数D/Cとを備え、分散アレー制御装置側に、複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cに供給する中間周波数帯のローカル信号を生成する局部発振器を備え、複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cに対して局部発振器で生成したローカル信号を供給し、複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cで、このローカル信号の高調波を用いて中間周波数の送信信号の周波数アップコンバートおよび無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行う構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、衛星通信用地球局装置として用いられる分散アレーアンテナシステムに関する。
衛星通信は広範なサービスエリアをもつため、地上回線の使用が困難な海上の船舶、航空機などの移動体の通信手段として、またルーラルエリアなどのディジタルディバイド領域や災害時の通信環境構築に広く利用されている。衛星通信では、衛星局と地球局との間が 36000km以上離れていて伝搬損失が大きく、伝送速度や伝送容量を向上させるために地球局の性能を向上させる必要がある。また、地球局装置のアンテナは、衛星局との間で見通しを確保する場所に設置する必要があるため必然的に屋外に置かれる。一方、モデムなどのその他の通信機器は、運用面や温度、湿度特性などの動作環境への対応の関係上、屋内に置かれることが多く、アンテナと通信機器との間を同軸ケーブルなどを介して数mから数百m伝送する必要がある。
現在この衛星通信の地球局を高性能化する方法として、図6に示すように、複数のアンテナ11−1〜11−N(Nは2以上の整数)を連携して同時に送受信を行う分散アレーアンテナシステム(非特許文献1)が提案されている。モデム12から出力される送信信号は、分散アレー制御装置13、送信装置の周波数アップコンバータ(U/C)14−1〜14−Nを介してアンテナ11−1〜11−Nから送信される。アンテナ11−1〜11−Nの受信信号は、受信装置の周波数ダウンコンバータ(D/C)15−1〜15−N、分散アレー制御装置13を介してモデム12で受信処理される。
この分散アレーアンテナシステムの構成において、送信側では衛星アンテナの入力端で、受信側では屋内のモデムの入力端で、それぞれの送受信信号の位相が同相となるように分散アレー制御装置13が送受信信号の分配・合成および位相制御を行い、合成後のEIRP(実効放射電力)およびG/T(受信性能)を向上させている。
須崎 他,"複数アンテナを用いた船上地球局用追尾アンテナの検討",2010年電子情報通信学会ソサイエティ大会,B-3-19 山本 他,"携帯電話の不感地帯を解消するROFリモート基地局",東芝レビュー,Vol.59,No.11(2004)
分散アレーアンテナシステムは、複数のアンテナ11−1〜11−Nに対して、それぞれ個々に周波数U/C14−1〜14−Nおよび周波数D/C15−1〜15−Nを備えている。例えばKu帯の送信系では、周波数U/C14−1〜14−Nで 13.05GHzのローカル信号を用いて送信信号を0.95GHzから14GHzに周波数変換する。同様にKu帯の受信系では、周波数D/C15−1〜15−Nで11.3GHzのローカル信号を用いて受信信号を 12.25GHzから0.95GHzに周波数変換している。この周波数 13.05GHz、11.3GHzのローカル信号は、各周波数U/Cおよび各周波数D/Cにそれぞれ接続される局部発振器において、共通の参照信号(例えば10MHz Ref信号)から生成される。
ここで、参照信号とローカル信号の周波数差が1000倍超であるため、各局部発振器間の分周等によるわずかな位相変動が蓄積されて、図7に示すように、時間経過とともに相対的な位相が変動してしまい、合成信号電力の低下や指向方向誤差の要因となってしまう。
一方、図8に示すように、複数のアンテナ11−1〜11−Nに対して、モデム側に配置した共通の周波数U/C14および周波数D/C15を用い、一括して周波数変換する構成がある。ただし、屋外のアンテナと屋内のモデムなどの通信機器の間を同軸ケーブルで接続する場合、この同軸ケーブルでKu帯やKa帯などの高周波信号を伝送する必要が生じる。しかし、伝送による減衰量は高い周波数ほど大きくなるため、高周波信号の伝送距離が限られてしまい、置局設計の自由度が低下する。
また、減衰の少ない光ファイバを介して無線周波数信号を伝送するROFシステムを使用した場合でも、市販のものは5GHz程度までしか対応しておらず(非特許文献2)、Ku帯やKa帯などの高周波信号を伝送することは困難である。
本発明は、各アンテナの送受信信号間の相対的な位相変動を除去する分散アレーアンテナシステムにおいて、アンテナ側と分散アレー制御装置側との間の距離制限を緩和することを目的とする。
第1の発明は、複数のアンテナと、該複数のアンテナで送受信する送信信号および受信信号の分配・合成および位相制御を行う分散アレー制御装置とを離れた位置に備え、該分散アレー制御装置と該複数のアンテナとの間で、中間周波数の送信信号および受信信号を伝送する分散アレーアンテナシステムにおいて、アンテナ側に中間周波数の送信信号の周波数アップコンバートを行う複数の周波数U/Cと、無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行う複数の周波数D/Cとを備え、分散アレー制御装置側に、複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cに供給する中間周波数帯のローカル信号を生成する局部発振器を備え、複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cに対して局部発振器で生成したローカル信号を供給し、複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cで、このローカル信号の高調波を用いて中間周波数の送信信号の周波数アップコンバートおよび無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行う構成である。
第1の発明の分散アレーアンテナシステムにおいて、分散アレー制御装置と複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cとの間で、中間周波数の送信信号および受信信号と中間周波数帯のローカル信号を個別の伝送ケーブルを介して伝送する構成である。
第1の発明の分散アレーアンテナシステムにおいて、分散アレー制御装置と複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cとの間で、中間周波数の送信信号と該送信信号の周波数アップコンバートに用いる中間周波数帯のローカル信号とを同一の伝送ケーブルを介して伝送し、中間周波数の受信信号と無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートに用いる中間周波数帯のローカル信号とを同一の伝送ケーブルを介して双方向に伝送する構成である。
第1の発明の分散アレーアンテナシステムにおいて、分散アレー制御装置と複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cとの間で、中間周波数の送信信号と、該送信信号の周波数アップコンバートに用いる中間周波数帯のローカル信号と、中間周波数の受信信号と、無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートに用いる中間周波数帯のローカル信号とを同一の伝送ケーブルを介して双方向に伝送する構成である。
第1の発明の分散アレーアンテナシステムにおいて、分散アレー制御装置と複数の周波数U/Cおよび複数の周波数D/Cとの間で、中間周波数の送信信号と該送信信号の周波数アップコンバートに用いる中間周波数帯のローカル信号と無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートに用いる中間周波数帯のローカル信号とを合波し、光信号に変換して光ファイバ伝送路を介して伝送し、アンテナ側で該光信号を電気信号に変換して分波し、中間周波数の送信信号と該送信信号の周波数アップコンバートに用いる中間周波数帯のローカル信号を周波数U/Cに入力し、無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートに用いる中間周波数帯のローカル信号を周波数D/Cに入力し、周波数ダウンコンバートされた中間周波数の受信信号を光信号に変換して光ファイバ伝送路を介して伝送する構成である。
第2の発明は、複数のアンテナと、該複数のアンテナで送受信する送信信号および受信信号の分配・合成および位相制御を行う分散アレー制御装置とを離れた位置に備え、該分散アレー制御装置と該複数のアンテナとの間で、送信信号および受信信号を伝送する分散アレーアンテナシステムにおいて、アンテナ側に無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行う複数の周波数D/Cを備え、分散アレー制御装置は、デジタル信号で中間周波数の無線信号を無線周波数の送信信号に変換し、複数の周波数D/Cに供給するデジタル信号のローカル信号と多重して伝送する構成であり、アンテナ側でデジタル信号の送信信号およびローカル信号を分離し、該送信信号をアナログ信号に変換してアンテナに供給するとともに、周波数D/Cに対してデジタル信号のローカル信号をアナログ信号に変換して供給し、このローカル信号を用いて無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行い、中間周波数の受信信号を分散アレー制御装置に伝送する構成である。
本発明は、中間周波数帯のローカル信号を分散アレー制御装置側から複数のアンテナ側に共通に分配することにより、各アンテナの送受信信号間の相対的な位相変動を除去して合成信号電力の低下や指向方向のずれを防ぐとともに、アンテナ側と分散アレー制御装置側との間の距離制限を緩和し、置局設計の自由度を向上させることができる。
また、中間周波数の受信信号をデジタル信号に変換する構成では、低い周波数のサンプリングレートのA/D変換器を用いることができる。
本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例1の構成を示す図である。 本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例2の構成を示す図である。 本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例3の構成を示す図である。 本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例4の構成を示す図である。 本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例5の構成を示す図である。 従来の分散アレーアンテナシステムの構成例を示す図である。 周波数アップ/ダウンコンバータで発生する位相差を示す図である。 従来の分散アレーアンテナシステムの構成例を示す図である。
図1は、本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例1の構成を示す。
図1において、モデム12から出力される中間周波数の送信信号は、分散アレー制御装置13を介して、アンテナ数N(Nは2以上の整数)に応じた送信装置の周波数U/C14−1〜14−Nに分配され、それぞれ周波数変換された送信信号がアンテナ11−1〜11−Nから送信される。アンテナ11−1〜11−Nの受信信号は、アンテナ数Nに応じた受信装置の周波数D/C15−1〜15−Nでそれぞれ無線周波数から中間周波数に周波数変換されて分散アレー制御装置13に伝送され、合成された受信信号がモデム12に入力して受信処理される。ここで、モデム12および分散アレー制御装置13と、アンテナ11−1〜11−N、周波数U/C14−1〜14−Nおよび周波数D/C15−1〜15−Nは、離れた位置にあって伝送ケーブルを介して接続される。
実施例1は以下に示す特徴を有する。ここでは、アンテナ11−1〜11−Nの送受信信号をKu帯の14GHz、 12.25GHzとし、モデム12で処理する送受信信号を1GHz帯の0.95GHzとする。モデム12および分散アレー制御装置13が設置される側には、発振周波数 1.305GHzの局部発振器16および発振周波数 1.130GHzの局部発振器17が備えられる。局部発振器16は、伝送ケーブルを介して周波数U/C14−1〜14−Nに共通のローカル信号(1.305GHz)を供給する。局部発振器17は、伝送ケーブルを介して周波数D/C15−1〜15−Nに共通のローカル信号(1.130GHz)を供給する。
周波数U/C14−1〜14−Nは、ハーモニックミキシングまたは逓倍器を用いてローカル信号(1.305GHz)の10倍高調波(13.05GHz)を生成し、送信信号を0.95GHzから14GHzに周波数アップコンバートする。ここで、周波数U/C14−1〜14−Nの出力部に14GHz帯のバンドパスフィルタ(BPF)18を配置してもよい。
周波数D/C15−1〜15−Nは、ハーモニックミキシングまたは逓倍器を用いてローカル信号(1.130GHz)の10倍高調波(11.30GHz)を生成し、受信信号を 12.25GHzから0.95GHzに周波数ダウンコンバートする。ここで、周波数D/C15−1〜15−Nの出力部に1GHz帯のバンドパスフィルタ(BPF)19を配置してもよい。
本実施例では、各ローカル信号がアンテナ11−1〜11−Nに対して共通であるため、アンテナ11−1〜11−Nの送受信信号間の相対的な位相変動を除去することができ、合成信号電力の低下や指向方向のずれを防ぎ、安定した通信が可能になる。
なお、実施例1では、送信装置として周波数U/C14−1〜14−NとBPF18以外の構成、例えば増幅器などは省略し、受信装置として周波数D/C15−1〜15−NとBPF19以外の構成、例えば増幅器などは省略している。
図2は、本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例2の構成を示す。
図2において、アンテナ11−1〜11−N、モデム12、分散アレー制御装置13、周波数U/C14−1〜14−N、周波数D/C15−1〜15−Nは、実施例1と同様である。
実施例2は以下に示す特徴を有する。ここでは、アンテナ11−1〜11−Nの送受信信号をKu帯の14GHz、 12.25GHzとし、モデム12で処理する送受信信号を1GHz帯の0.95GHzとする。モデム12および分散アレー制御装置13が設置される側には、発振周波数2.61GHzの局部発振器21および発振周波数2.26GHzの局部発振器22が備えられる。ここでは、実施例1の局部発振器16,17の2倍の発振周波数とするが、その他の発振周波数であってもよい。
局部発振器21が周波数U/C14−1〜14−Nに共通に供給するローカル信号(2.61GHz)は、合波器23で分散アレー制御装置13から出力される送信信号(0.95GHz)と合波され、N本の伝送ケーブルを介して伝送される。伝送ケーブルの他端に配置される分波器24は、ローカル信号と送信信号を分波して周波数U/C14−1〜14−Nに入力する。なお、分波器24に代えて、ローカル信号を選択する2GHz帯BPFおよび送信信号を選択する1GHz帯BPFを用いてもよい。
局部発振器22が周波数D/C15−1〜15−Nに共通に供給するローカル信号(2.26GHz)は、合分波器25で分散アレー制御装置13に入力する受信信号(0.95GHz)と合波され、N本の伝送ケーブルを介して伝送される。伝送ケーブルの他端に配置される合分波器26は、周波数D/C15−1〜15−Nから出力される受信信号を伝送ケーブルに出力するとともに、ローカル信号を分波して周波数D/C15−1〜15−Nに入力する。なお、合分波器26に代えて、ローカル信号を選択する2GHz帯BPFおよび送信信号を選択する1GHz帯BPFを用いてもよい。
周波数U/C14−1〜14−Nは、ハーモニックミキシングまたは逓倍器を用いてローカル信号(2.61GHz)の5倍高調波(13.05GHz)を生成し、送信信号を0.95GHzから14GHzに周波数アップコンバートする。ここで、周波数U/C14−1〜14−Nの出力部に14GHz帯のバンドパスフィルタ(BPF)18を配置してもよい。
周波数D/C15−1〜15−Nは、ハーモニックミキシングまたは逓倍器を用いてローカル信号(2.26GHz)の5倍高調波(11.30GHz)を生成し、受信信号を 12.25GHzから0.95GHzに周波数ダウンコンバートする。
図3は、本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例3の構成を示す。
図3において、アンテナ11−1〜11−N、モデム12、分散アレー制御装置13、周波数U/C14−1〜14−N、周波数D/C15−1〜15−Nは、実施例1と同様である。
実施例3は以下に示す特徴を有する。ここでは、アンテナ11−1〜11−Nの送受信信号をKu帯の14GHz、 12.25GHzとし、モデム12で処理する送受信信号を1GHz帯の0.95GHz、0.75GHzとする。モデム12および分散アレー制御装置13が設置される側には、発振周波数 2.175GHzの局部発振器31および発振周波数 2.875GHzの局部発振器32が備えられる。
局部発振器31が周波数U/C14−1〜14−Nに共通に供給するローカル信号(2.175GHz)と、局部発振器32が周波数D/C15−1〜15−Nに共通に供給するローカル信号(2.875GHz)は、合分波器33で分散アレー制御装置13に入出力する送信信号(0.95GHz)および受信信号(0.75GHz)と合分波され、N本の伝送ケーブルを介して伝送される。伝送ケーブルの他端に配置される合分波器34は、ローカル信号(2.175GHz)と送信信号を分波して周波数U/C14−1〜14−Nに入力し、周波数D/C15−1〜15−Nから出力される受信信号を伝送ケーブルに出力するとともに、ローカル信号(2.875GHz)を分波して周波数D/C15−1〜15−Nに入力する。
周波数U/C14−1〜14−Nは、ハーモニックミキシングまたは逓倍器を用いてローカル信号(2.175GHz)の6倍高調波(13.05GHz)を生成し、送信信号を0.95GHzから14GHzに周波数アップコンバートする。ここで、周波数U/C14−1〜14−Nの出力部に14GHz帯のバンドパスフィルタ(BPF)18を配置してもよい。
周波数D/C15−1〜15−Nは、ハーモニックミキシングまたは逓倍器を用いてローカル信号(2.875GHz)の4倍高調波(11.50GHz)を生成し、受信信号を 12.25GHzから0.75GHzに周波数ダウンコンバートする。
図4は、本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例4の構成を示す。実施例4は、実施例3における伝送ケーブルを光ファイバ伝送路に置き換えた構成である。ただし、受信信号の周波数変換に用いるローカル信号(2.825GHz)を生成する局部発振器35を用いる。本実施例の局部発振器31,35の発振周波数 2.175GHz、 2.825GHzは、実施例1の局部発振器16,17の5/3倍、5/2倍の発振周波数となる。
図4において、N個のアンテナに対応する送信信号(0.95GHz)とローカル信号(2.175GHz)とローカル信号(2.825GHz)をN個の合波器41で合波し、E/O変換器42で光信号に変換し、光スプリッタ43を介して光ファイバ伝送路44に入力する。光ファイバ伝送路44を伝送された光信号は、光スプリッタ45を介してO/E変換器46で電気信号に変換し、分波器47で送信信号(0.95GHz)とローカル信号(2.175GHz)とローカル信号(2.825GHz)を分波し、送信信号(0.95GHz)とローカル信号(2.175GHz)を周波数U/C14−1〜14−Nに入力し、ローカル信号(2.825GHz)を周波数D/C15−1〜15−Nに入力する。
周波数U/C14−1〜14−Nは、ハーモニックミキシングまたは逓倍器を用いてローカル信号(2.175GHz)の6倍高調波(13.05GHz)を生成し、送信信号を0.95GHzから14GHzに周波数アップコンバートする。
周波数D/C15−1〜15−Nは、ハーモニックミキシングまたは逓倍器を用いてローカル信号(2.825GHz)の4倍高調波(11.30GHz)を生成し、受信信号を 12.25GHzから0.95GHzに周波数ダウンコンバートする。
周波数D/C15−1〜15−Nから出力される受信信号(0.95GHz)は、1GHz帯BPF19を介してE/O変換器48に入力して光信号に変換し、光スプリッタ45を介して光ファイバ伝送路44に入力する。光ファイバ伝送路44を伝送された光信号は、モデム側の光スプリッタ43を介してO/E変換器49で電気信号に変換し、分散アレー制御装置13に入力する。
図5は、本発明の分散アレーアンテナシステムの実施例5の構成を示す。実施例5は、送受信信号およびローカル信号をデジタル信号として伝送する構成である。
図5において、モデム51はデジタル信号の送受信信号を処理する。分散アレー制御装置52は、内部のDDS(ダイレクト・デジタル・シンセサイザ)により送受信信号の分配・合成・位相制御を行う。ここでは、モデム51から分散アレー制御装置52に入力する中間周波数の送信信号(0.95GHz)から直接、無線周波数の送信信号(14GHz)を生成し、送信信号の振幅、位相の情報を含めて例えば多ビットのデジタル信号としてアンテナ側に伝送する。なお、実施例5では当該デジタル信号をE/O変換器、光ファイバ伝送路、O/E変換器を介して光信号として伝送する。デジタル信号の伝送であるので、アナログ信号のE/O変換、O/E変換と比べて線形性の低い光源から生成することが可能である。
また、分散アレー制御装置52は、DDSによりアンテナ側で周波数ダウンコンバートに用いるデジタル信号のローカル信号 (11.3GHz)を生成し、デジタル信号の送信信号(14GHz)に多重化する。多重化伝送されたデジタル信号の送信信号(14GHz)とローカル信号 (11.3GHz)は、アンテナ側のデマルチプレクサ53で分離され、デジタル信号の送信信号はD/A変換器54でアナログ信号の送信信号(14GHz)に変換されてアンテナ11−1〜11−Nに供給される。
デジタル信号のローカル信号 (11.3GHz)は、D/A変換器55でアナログ信号のローカル信号 (11.3GHz)に変換され、周波数D/C15−1〜15−Nに入力する。周波数D/C15−1〜15−Nは、受信信号を 12.25GHzから0.95GHzに周波数ダウンコンバートする。この受信信号(0.95GHz)は、1GHz帯BPF19を介してA/D変換器56に入力してデジタル信号に変換され、伝送ケーブルを介して分散アレー制御装置52に伝送され、所定の処理を行ってモデム51に入力される。なお、実施例5では、中間周波数の受信信号(0.95GHz)を電気信号として伝送しているが、光信号に変換して伝送してもよい。その場合には、1本の光ファイバ伝送路で双方向の伝送が可能である。また、A/D変換器56を分散アレー制御装置52に配置し、中間周波数の受信信号(0.95GHz)をアナログ信号のまま、電気信号または光信号として伝送する構成でもよい。
また、1GHz帯の中間周波数の受信信号をデジタル信号に変換するA/D変換器56は、ナイキスト定理を満たす2GHz程度のサンプリングレートのものを用いることができ、無線周波数の受信信号(12.25GHz)をデジタル信号に変換する場合に比べて安価なものを用いることができる。
11 アンテナ
12 モデム
13 分散アレー制御装置
14 周波数アップコンバータ(U/C)
15 周波数ダウンコンバータ(D/C)
16 局部発振器(1.305 GHz)
17 局部発振器(1.130 GHz)
18 14GHz帯のバンドパスフィルタ(BPF)
19 1GHz帯のバンドパスフィルタ(BPF)
21 局部発振器(2.61GHz)
22 局部発振器(2.26GHz)
23 合波器
24 分波器
25,26 合分波器
31 局部発振器(2.175 GHz)
32 局部発振器(2.875 GHz)
33,34 合分波器
35 局部発振器(2.825 GHz)
41 合波器
42,48 E/O変換器
43,45 光スプリッタ
44 光ファイバ伝送路
46,49 O/E変換器
47 分波器
51 モデム
52 分散アレー制御装置
53 デマルチプレクサ
54,55 D/A変換器
56 A/D変換器

Claims (6)

  1. 複数のアンテナと、該複数のアンテナで送受信する送信信号および受信信号の分配・合成および位相制御を行う分散アレー制御装置とを離れた位置に備え、該分散アレー制御装置と該複数のアンテナとの間で、中間周波数の送信信号および受信信号を伝送する分散アレーアンテナシステムにおいて、
    前記アンテナ側に前記中間周波数の送信信号の周波数アップコンバートを行う複数の周波数U/Cと、無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行う複数の周波数D/Cとを備え、
    前記分散アレー制御装置側に、前記複数の周波数U/Cおよび前記複数の周波数D/Cに供給する中間周波数帯のローカル信号を生成する局部発振器を備え、
    前記複数の周波数U/Cおよび前記複数の周波数D/Cに対して前記局部発振器で生成したローカル信号を供給し、前記複数の周波数U/Cおよび前記複数の周波数D/Cで、このローカル信号の高調波を用いて前記中間周波数の送信信号の周波数アップコンバートおよび前記無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行う構成である
    ことを特徴とする分散アレーアンテナシステム。
  2. 請求項1に記載の分散アレーアンテナシステムにおいて、
    前記分散アレー制御装置と前記複数の周波数U/Cおよび前記複数の周波数D/Cとの間で、前記中間周波数の送信信号および受信信号と前記中間周波数帯のローカル信号を個別の伝送ケーブルを介して伝送する構成である
    ことを特徴とする分散アレーアンテナシステム。
  3. 請求項1に記載の分散アレーアンテナシステムにおいて、
    前記分散アレー制御装置と前記複数の周波数U/Cおよび前記複数の周波数D/Cとの間で、前記中間周波数の送信信号と該送信信号の周波数アップコンバートに用いる前記中間周波数帯のローカル信号とを同一の伝送ケーブルを介して伝送し、前記中間周波数の受信信号と前記無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートに用いる前記中間周波数帯のローカル信号とを同一の伝送ケーブルを介して双方向に伝送する構成である
    ことを特徴とする分散アレーアンテナシステム。
  4. 請求項1に記載の分散アレーアンテナシステムにおいて、
    前記分散アレー制御装置と前記複数の周波数U/Cおよび前記複数の周波数D/Cとの間で、前記中間周波数の送信信号と、該送信信号の周波数アップコンバートに用いる前記中間周波数帯のローカル信号と、前記中間周波数の受信信号と、前記無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートに用いる前記中間周波数帯のローカル信号とを同一の伝送ケーブルを介して双方向に伝送する構成である
    ことを特徴とする分散アレーアンテナシステム。
  5. 請求項1に記載の分散アレーアンテナシステムにおいて、
    前記分散アレー制御装置と前記複数の周波数U/Cおよび前記複数の周波数D/Cとの間で、前記中間周波数の送信信号と該送信信号の周波数アップコンバートに用いる前記中間周波数帯のローカル信号と前記無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートに用いる前記中間周波数帯のローカル信号とを合波し、光信号に変換して光ファイバ伝送路を介して伝送し、前記アンテナ側で該光信号を電気信号に変換して分波し、前記中間周波数の送信信号と該送信信号の周波数アップコンバートに用いる前記中間周波数帯のローカル信号を前記周波数U/Cに入力し、前記無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートに用いる前記中間周波数帯のローカル信号を前記周波数D/Cに入力し、周波数ダウンコンバートされた前記中間周波数の受信信号を光信号に変換して前記光ファイバ伝送路を介して伝送する構成である
    ことを特徴とする分散アレーアンテナシステム。
  6. 複数のアンテナと、該複数のアンテナで送受信する送信信号および受信信号の分配・合成および位相制御を行う分散アレー制御装置とを離れた位置に備え、該分散アレー制御装置と該複数のアンテナとの間で、送信信号および受信信号を伝送する分散アレーアンテナシステムにおいて、
    前記アンテナ側に無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行う複数の周波数D/Cを備え、
    前記分散アレー制御装置は、デジタル信号で中間周波数の無線信号を無線周波数の送信信号に変換し、前記複数の周波数D/Cに供給するデジタル信号のローカル信号と多重して伝送する構成であり、
    前記アンテナ側で前記デジタル信号の送信信号およびローカル信号を分離し、該送信信号をアナログ信号に変換して前記アンテナに供給するとともに、前記周波数D/Cに対して前記デジタル信号のローカル信号をアナログ信号に変換して供給し、このローカル信号を用いて前記無線周波数の受信信号の周波数ダウンコンバートを行い、中間周波数の受信信号を前記分散アレー制御装置に伝送する構成である
    ことを特徴とする分散アレーアンテナシステム。
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