JP2014003537A - 衛星通信システム - Google Patents

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宙志 太田
Yoshinori Yasunaga
吉徳 安永
Hiroshi Kosakata
寛 小坂田
Keisuke Nakamura
圭佑 中村
Naozumi Imai
直澄 今井
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Abstract

【課題】地上局においてアンテナ装置と局舎との間の回線数を削減する。
【解決手段】DPX26aとDPX31aは、互いに干渉しない周波数帯域に位置する、受信用D−C23aが出力する右旋受信信号、追尾用D−C25aが出力する追尾和信号、基準信号生成器34が出力する基準信号、および校正信号生成器36aが出力する右旋校正信号を、1つの回線4aで送受信を行う。DPX26bとDPX31bは、互いに干渉しない周波数帯域に位置する、受信用D−C23bが出力する左旋受信信号、追尾用D−C25bが出力する追尾差信号、電源装置35から供給される電力、および校正信号生成器36bが出力する左旋校正信号を、1つの回線4bで送受信を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、衛星通信システムに関する。
衛星と通信を行う地上局においては、アンテナ装置と局舎との間で、アンテナ装置が備えるアンテナが衛星から受信した受信信号に加え、アンテナビームを常時衛星の方向に向ける追尾制御に用いる追尾信号、アンテナ装置と局舎が備える各機器の同期をとるために用いる基準信号、および電力の送受信を行う必要がある。通信データが増大すると、地上局はより鋭い指向性を有するアンテナを備え、アンテナの追尾制御を行う必要がある。アンテナの指向性がより鋭くなると、追尾制御に要求される精度がより高くなる。そのため、経年変化による誤差を補正して、一定の追尾精度を保つために、上述の信号に加えて、アンテナ装置と局舎との間で、追尾制御を校正するための校正信号の送受信を行う場合が多い。
特許文献1には、BS信号やCS信号などの複数種類の受信信号の周波数帯が重ならないように混合する信号混合器が開示されている。特許文献2に開示される送信電力制御装置は、パイロット信号および校正信号を用いて、送信電力制御装置自身の経年変化による誤差を補償する。
特開2003−348578号公報 特開2001−203590号公報
複数の偏波の受信が可能であり、追尾制御を校正する機能を備える地上局においては、アンテナ装置と局舎との間で、受信信号系、追尾信号系、基準信号系、校正信号系および電力系の5系統の信号および電源の送受信を行う必要がある。この場合には、例えば右旋偏波の受信信号、左旋偏波の受信信号、追尾信号の和信号、追尾信号の差信号、基準信号、右旋偏波の校正信号、左旋偏波の校正信号および電力の送受信を行うために8本の回線が必要となる。アンテナ装置と局舎との間の回線数の増加により、製造コストの増加、保守性の低下、および、ケーブルを通すアンテナ可動部の大型化および複雑化といった課題があった。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、地上局においてアンテナ装置と局舎との間の回線数の削減を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の衛星通信システムは、アンテナ装置と局舎とを備える。アンテナ装置は、アンテナ、分離部、低雑音増幅器、受信信号生成部、追尾和信号生成部、追尾差信号生成部、アンテナ側送受信部を備える。アンテナは、衛星から衛星信号を受信し、分離部は衛星信号から和信号および差信号を生成する。低雑音増幅器は、和信号および差信号をそれぞれ低雑音増幅する。受信信号生成部は、低雑音増幅された和信号を中間周波数に変換し、受信信号を生成する。追尾和信号生成部は、低雑音増幅された和信号を中間周波数に変換し、追尾和信号を生成する。追尾差信号生成部は、低雑音増幅された差信号を中間周波数に変換し、追尾差信号を生成する。アンテナ側送受信部は、受信信号、追尾和信号、および追尾差信号を局舎に送信し、局舎から、アンテナ装置および局舎のそれぞれの動作の同期をとるための基準信号を受信する。局舎は、基準信号生成器、局舎側送受信部、復調器、および追尾受信機を備える。基準信号生成器は、基準信号を生成する。局舎側送受信部は、アンテナ装置から受信信号、追尾和信号、および追尾差信号を受信し、基準信号および電力をアンテナ装置に送信する。復調器は、受信信号を復調する。追尾受信機は、追尾和信号および追尾差信号に基づき追尾誤差信号を生成する。アンテナ側送受信部および局舎側送受信部は、帯域フィルタ、ならびに/または、低域フィルタおよび高域フィルタを用いて、受信信号、追尾和信号、追尾差信号および基準信号の内、互いに干渉しない周波数帯域にそれぞれ位置する、少なくとも2つの信号を1つの回線で送受信する。
本発明によれば、地上局においてアンテナ装置と局舎との間の回線数の削減が可能となる。
本発明の実施の形態1に係る衛星通信システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るデュプレクサの構成例を示すブロック図である。 実施の形態1における規格化周波数と阻止帯域減衰量の関係を示すグラフである。 実施の形態1における各信号が位置する周波数帯域の例を示す図である。 実施の形態1に係るデュプレクサの異なる構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る衛星通信システムの構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。以下の説明において、局舎とは以下に説明する機器が設置される建物および移動体、ならびに以下に説明する各機器の機能を備える装置を含む概念とする。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る衛星通信システムの構成例を示すブロック図である。衛星通信システム1は、アンテナ装置2および局舎3を備える。アンテナ装置2が備えるアンテナ20は、衛星から衛星信号を受信する2つ以上の給電部を備える。アンテナ20が衛星に正対している場合には、各給電部で受信した衛星信号の位相差が0であるが、アンテナ20が衛星に正対していない場合には、衛星信号間で位相差が生じる。衛星通信システム1は、該位相差に基づきアンテナ20が衛星と正対するように追尾制御を行う。アンテナ20は、例えば2つの給電部を備え、衛星通信システム1は、各給電部で受信した衛星信号の和である和信号、および各給電部で受信した衛星信号の差である差信号を用いて、以下の動作を行う。
衛星通信システム1は、衛星から受信した衛星信号から和信号を生成し、和信号からベースバンド信号を生成する。また衛星信号から生成した差信号の和信号に対する位相差および振幅比に基づき、追尾制御を行う。アンテナ装置2および局舎3のそれぞれの動作は基準信号により同期がとられ、アンテナ装置2には局舎3から電力が供給される。衛星通信システム1は、校正用の和信号および差信号を用いて、校正用の差信号の校正用の和信号に対する位相差および振幅比に基づき、追尾機能の校正を行う。
衛星信号を受信している場合に行う、ベースバンド信号の生成について説明する。アンテナ装置2が備えるアンテナ20は、衛星から衛星信号である右旋偏波および左旋偏波を受信し、分離部21に送る。分離部21は、各給電部で受信した右旋偏波の和を求め、和信号である右旋偏波和信号を生成し、各給電部で受信した右旋偏波の差を求め、差信号である右旋偏波差信号を生成する。分離部21は、右旋偏波和信号をLNA(Low Noise Amplifier:低雑音増幅器)22aに送り、右旋偏波差信号をスイッチ(以下SWという)24bに送る。分離部21は、右旋偏波と同様に、左旋偏波から、和信号である左旋偏波和信号および差信号である左旋偏波差信号を生成し、左旋偏波和信号をLNA22bに送り、左旋偏波差信号をSW24bに送る。LNA22aは、右旋偏波和信号を低雑音増幅し、低雑音増幅した右旋偏波和信号を受信用D−C(Down-Converter)23aおよびSW24aに送る。
受信用D−C23aは、低雑音増幅された右旋偏波和信号をRF(Radio Frequency:無線周波数)からIF(Intermediate Frequency:中間周波数)に変換し、右旋受信信号を生成する。右旋受信信号は、アンテナ側送受信部であるデュプレクサ(以下DPXという)26a、回線4a、および局舎側送受信部であるDPX31aを介して、復調器32aに送られる。復調器32aは、右旋受信信号を復調し、ベースバンド信号を生成する。
LNA22bは、左旋偏波和信号を低雑音増幅し、低雑音増幅した左旋偏波和信号を受信用D−C23bおよびSW24aに送る。受信用D−C23bは、低雑音増幅された左旋偏波和信号をRFからIFに変換し、左旋受信信号を生成する。左旋受信信号は、アンテナ側送受信部であるDPX26b、回線4b、および局舎側送受信部であるDPX31bを介して、復調器32bに送られる。復調器32bは、左旋受信信号を復調し、ベースバンド信号を生成する。
次に、追尾制御について説明する。SW24aにおいて、右旋偏波和信号および左旋偏波和信号のどちらか一方が選択され、追尾用D−C25aに送られる。追尾用D−C25aは、右旋偏波和信号または左旋偏波和信号をRFからIFに変換し、追尾受信機33での追尾制御に用いる和信号である追尾和信号を生成する。追尾和信号は、DPX26a、回線4a、およびDPX31aを介して、追尾受信機33に送られる。
SW24bにおいて、右旋偏波差信号および左旋偏波差信号のどちらか一方が選択され、LNA22cに送られる。LNA22cは、右旋偏波差信号または左旋偏波差信号を低雑音増幅し、低雑音増幅した右旋偏波差信号または左旋偏波差信号を追尾用D−C25bに送る。
追尾用D−C25bは、低雑音増幅された右旋偏波差信号または左旋偏波差信号をRFからIFに変換し、追尾受信機33での追尾制御に用いる差信号である追尾差信号を生成する。追尾差信号は、DPX26b、回線4b、およびDPX31bを介して、追尾受信機33に送られる。追尾差信号の追尾和信号に対する位相差はアンテナ駆動軸座標におけるアンテナ20のずれの方向であり、追尾差信号の追尾和信号に対する振幅比はアンテナ駆動軸座標におけるアンテナ20のずれの大きさである。追尾受信機33は、該位相差と該振幅比を示す、アンテナ20の追尾制御に用いる追尾誤差信号を生成する。図示しないアンテナ駆動部が、追尾誤差信号に基づきアンテナ20を駆動し、アンテナ20が衛星に正対するよう追尾制御を行う。
次に、基準信号による同期について説明する。基準信号生成器34は、所定の周波数の基準信号を生成する。図1では矢印を省略したが、基準信号は局舎3の各機器に送信される。また基準信号は、DPX31a、回線4a、およびDPX26aを介して、受信用D−C23a、23b、および追尾用D−C25a、25bに送られる。基準信号がアンテナ装置2と局舎3がそれぞれ備える機器に送られることで、各機器の動作の同期をとることが可能となる。
次に、電力供給について説明する。アンテナ装置2は、局舎3が備える電源装置35から電力の供給を受ける。電源装置35が供給する電力(例えばAC100V)は、DPX31bにおいて、回線4bを介してDPX26bに送られる信号に重畳される。DPX26bは、重畳された電力を取り出し、各機器に電力の供給を行う。図1では矢印を省略したが、電源装置35は、局舎3の各機器に電力を供給する。
次に、衛星から信号を受信していない場合に行う、追尾受信機33の校正について説明する。校正信号生成器36aは、右旋校正信号を生成しRFに変換する。RFに変換された右旋校正信号は、DPX31a、回線4a、およびDPX26aを介して、校正信号制御器27aに送られる。校正信号制御器27aは、右旋校正信号から、校正に用いる和信号である右旋校正和信号および校正に用いる差信号である右旋校正差信号を生成する。例えば、校正信号制御器27aは、右旋校正信号を分波し、一方は移相器を通して位相をずらした右旋校正信号を生成する。右旋校正信号と位相をずらした右旋校正信号との和および差をそれぞれ求め、右旋校正和信号および右旋校正差信号を生成する。校正信号生成器27aは、右旋校正和信号を結合器28aに送り、右旋校正差信号をSW24cに送る。結合器28aを介して、右旋校正和信号はLNA22aに送られる。LNA22aは、右旋校正和信号を低雑音増幅し、低雑音増幅した右旋校正和信号をSW24aに送る。
校正信号生成器26bは、左旋校正信号を生成しRFに変換する。RFに変換された左旋校正信号は、DPX31b、回線4b、およびDPX26bを介して、校正信号制御器27bに送られる。校正信号制御器27bは、校正信号制御器27aと同様に、左旋校正信号から、校正に用いる和信号である左旋校正和信号および校正に用いる差信号である左旋校正差信号を生成し、左旋校正和信号を結合器28bに送り、左旋校正差信号をSW24cに送る。結合器28bを介して、左旋校正和信号はLNA22bに送られる。LNA22bは、左旋校正和信号を低雑音増幅し、低雑音増幅した左旋校正和信号をSW24aに送る。SW24aにおいて、低雑音増幅された、右旋校正和信号および左旋校正和信号のどちらか一方が選択され、追尾用D−C25aに送られる。
SW24cにおいて、右旋校正差信号および左旋校正差信号のどちらか一方が選択され、結合器28cを介して、LNA22cに送られる。LNA22cは、右旋校正差信号または左旋校正差信号を低雑音増幅し、低雑音増幅した右旋校正差信号または左旋校正差信号を追尾用D−C25bに送る。追尾用D−C25a、25b以降の処理は、上述の追尾制御の動作と同様である。追尾受信機33は、右旋校正信号または左旋校正信号に基づく、追尾和信号および追尾差信号から追尾誤差信号を生成する。追尾受信機33は、該追尾誤差信号が示すアンテナ駆動軸座標におけるアンテナ20のずれの方向および大きさと基準値との差に基づき、追尾受信機33自身の校正を行う。
上述の動作において、右旋受信信号、追尾和信号、右旋校正信号、および基準信号は1つの回線4aで送受信されている。また左旋受信信号、追尾差信号、左旋校正信号および電力は、1つの回線4bで送受信されている。回線4aで送受信される各信号は、互いに干渉しない周波数帯域に位置する必要がある。回線4bについても同様である。
図2は、実施の形態1に係るデュプレクサの構成例を示すブロック図である。DPX26a、26b、31a、31bは、右旋校正信号または左旋校正信号の入出力端子、右旋受信信号または左旋受信信号の入出力端子、追尾和信号または追尾差信号の入出力端子、基準信号の入出力端子、電力の入出力端子を備える。また各信号が位置する互いに干渉しない周波数帯域に応じたBPF(Band-Pass Filter:帯域フィルタ)261および合成/分配器262を備える。合成/分配器262は、RFまたはIF領域の信号に影響を与えずに、電源装置35から供給される電力を合成し、また合成された信号から電力をとりだす。なお電源装置35が供給する電力の周波数は、各信号と比べて十分に低い周波数である。
DPX26aは、受信用D−C23aから右旋受信信号を受け取り、追尾用D−C25aから追尾和信号を受け取る。BPF261を通過した右旋受信信号および追尾和信号は合成/分配器262で合成され、合成信号は、回線4aを介してDPX31aに送信される。合成信号は、DPX31aが備える合成/分配器262で分配され、それぞれBPF261に送られる。BPF261を介することで、右旋受信信号および追尾和信号が合成信号から取り出され、それぞれ復調器32aおよび追尾受信機33に送られる。
DPX31aは、基準信号生成器34から基準信号を受け取り、校正信号生成器36aから右旋校正信号を受け取る。BPF261を通過した基準信号および右旋校正信号は合成/分配器262で合成され、合成信号は、回線4aを介してDPX26aに送信される。合成信号は、DPX26aが備える合成/分配器262で分配され、それぞれBPF261に送られる。BPF261を介することで、基準信号および右旋校正信号が合成信号から取り出され、基準信号は受信用D−C23a、23b、および追尾用D−C25a、25bに送られ、右旋校正信号は校正信号制御器27aに送られる。
DPX26bは、受信用D−C23bから左旋受信信号を受け取り、追尾用D−C25bから追尾差信号を受け取る。BPF261を通過した左旋受信信号および追尾差信号は合成/分配器262で合成され、合成信号は、回線4bを介してDPX31bに送信される。合成信号は、DPX31bが備える合成/分配器262で分配され、それぞれBPF261に送られる。BPF261を介することで、左旋受信信号および追尾差信号が合成信号から取り出され、それぞれ復調器32bおよび追尾受信機33に送られる。
DPX31bは、電源装置36から電力の供給を受け、校正信号生成器36bから左旋校正信号を受け取る。BPF261を通過した左旋校正信号に、合成/分配器262で電力が重畳され、回線4bを介して、DPX26bに送られる。DPX26bは、電力が重畳された信号を受け取る。合成/分配器262で電力が取り出され、アンテナ装置2の各機器に電力が供給される。左旋校正信号は、BPF261を介して、校正信号制御器27bに送られる。
周波数軸上で隣接する任意の2つの信号について、一方の信号が位置する周波数帯域における、他方の信号が位置する周波数帯域に応じたBPF261の阻止帯域減衰量が、例えば45dB以上のように十分に大きい場合には、2つの信号は互いに干渉しない周波数帯域に位置する。周波数fにおける、遮断周波数がfであるフィルタの阻止帯域減衰量As(単位:dB)は、下記(1)式で表される。式中のεは、下記(2)式で表され、nはフィルタ段数を意味する。下記(2)式中のRpは通過域リップル量(単位:dB)である。
Figure 2014003537
Figure 2014003537
フィルタがチェビシェフ型BPFであり、fが低域遮断周波数fより小さい場合には、上記(1)式中のf’/f’は、下記(3)式で表される。下記(3)式中のfは高域遮断周波数であり、fは、下記(4)式で表される。
Figure 2014003537
Figure 2014003537
Rp=1.0とし、フィルタ段数を変えて、規格化周波数(|f’/f’|−1)に対するフィルタの阻止帯域減衰量を算出した。図3は、実施の形態1における規格化周波数と阻止帯域減衰量の関係を示すグラフである。フィルタ段数を増やすと阻止帯域減衰量は増加するが、通過域減衰量の増加および構造の複雑化を招くため、好ましくない。そこでfとfの差を大きくして規格化周波数を大きくすることにより、阻止帯域減衰量を増加させる。図3より、例えば容易に構成可能な3段のBPFを用いる場合には、規格化周波数が4.1以上であれば阻止帯域減衰量は45dB以上となる。すなわち、低域遮断周波数fより小さいfにおけるBPFの阻止帯域減衰量を45dB以上とするためには、下記(5)式が成り立つ必要がある。
Figure 2014003537
また高域遮断周波数fより大きいfにおけるBPFの阻止帯域減衰量を45dB以上とするためには、下記(6)式が成り立つ必要がある。
Figure 2014003537
図4は、実施の形態1における各信号が位置する周波数帯域の例を示す図である。基準信号が位置する周波数帯域は10±0.5(単位:MHz、以下の周波数の単位はMHzである)の帯域である。周波数軸上で基準信号に隣接する追尾和信号または追尾差信号が位置する周波数帯域は70±25の帯域である。この場合には、f=45における、基準信号に対して用いるBPF261の阻止帯域減衰量が45dB以上あればよい。f=9.5、f=10.5、f=9.99、f=45を、上記(6)式に代入した結果は、下記(7)式であり、必要な阻止帯域減衰量が確保される。
Figure 2014003537
またf=10.5における、追尾和信号または追尾差信号に対して用いるBPF261の阻止帯域減衰量が45dB以上あればよい。f=45、f=95、f=65.4、f=10.5を、上記(5)式に代入した結果は、下記(8)式であり、必要な阻止帯域減衰量が確保される。
Figure 2014003537
周波数軸上で、追尾和信号または追尾差信号と隣接する右旋受信信号または左旋受信信号が位置する周波数帯域は732.5±187.5の帯域である。この場合、f=545における、追尾和信号または追尾差信号に対して用いるBPF261の阻止帯域減衰量が45dB以上であればよい。f=45、f=95、f=65.4、f=545を、上記(6)式に代入した結果は、下記(9)式であり、必要な阻止帯域減衰量が確保される。
Figure 2014003537
またf=95における、右旋受信信号または左旋受信信号に対して用いるBPF261の阻止帯域減衰量が45dB以上であればよい。f=545、f=920、f=708、f=95を、上記(5)式に代入した結果は、下記(10)式であり、必要な阻止帯域減衰量が確保される。
Figure 2014003537
周波数軸上で右旋受信信号または左旋受信信号と隣接する右旋校正信号または左旋校正信号が位置する周波数帯域は8212.5±187.5の帯域である。この場合f=8025における右旋受信信号または左旋受信信号に対して用いるBPF261の阻止帯域減衰量が45dB以上であればよい。f=545、f=920、f=708、f=8025を、上記(6)式に代入した結果は、下記(11)式であり、必要な阻止帯域減衰量が確保される。
Figure 2014003537
またf=920における、右旋校正信号または左旋校正信号に対して用いるBPF261の阻止帯域減衰量が45dB以上であればよい。f=8025、f=8400、f=8210.4、f=920を、上記(5)式に代入した結果は、下記(12)式であり、必要な阻止帯域減衰量が確保される。
Figure 2014003537
上述の例では、基準信号、追尾和信号、右旋受信信号および右旋校正信号は互いに干渉しない周波数帯域に位置するので、1つの回線4aで送受信することが可能である。また追尾差信号、左旋受信信号、および左旋校正信号は互いに干渉しない周波数帯域に位置するので、さらに電力を重畳し、1つの回線4bで送受信することが可能である。
図5は、実施の形態1に係るデュプレクサの異なる構成例を示すブロック図である。上述の例ではBPF261を用いたが、BPF261の代わりにLPF(Low-Pass Filter:低域フィルタ)263およびHPF(High-Pass Filter:高域フィルタ)264を用いるよう構成してもよい。
LPF263およびHPF264を用いる場合には、上記(1)式中のf’/f’は、下記(13)式で表される。fは、LPF263またはHPF264の遮断周波数である。
Figure 2014003537
LPFおよびHPFをそれぞれ3段組み合わせた場合に、LPF263またはHPF264の阻止帯域減衰量を45dB以上とするためには、下記(14)式が成り立つ必要がある。
Figure 2014003537
上記(14)式を満たすように各信号が位置する周波数帯域を決定することで、複数の信号を1回線で送受信することが可能となる。BPF261の代わりにLPF263およびHPF264を用いることで、回路構成を簡易化することが可能である。
以上説明したとおり、本実施の形態1に係る衛星通信システム1によれば、互いに干渉しない周波数帯域に位置する複数の信号を1回線で送受信することで、アンテナ装置2と局舎3との間の回線数を削減することが可能となる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係る衛星通信システムの構成例を示すブロック図である。実施の形態1に係る衛星通信システムの構成に加え、実施の形態2に係る衛星通信システム1は、光電気変換器29a、29b、37a、37bを備える。DPX26a、26b、31a、31bから出力される電気信号はそれぞれ、光電気変換器29a、29b、37a、37bで光信号に変換され、アンテナ装置2と局舎3との間の通信は光通信により行われる。光ケーブルを介することで、電気信号を送受信する場合よりも、信号の損失を低減することが可能であり、1kmを超える長距離の伝送も可能となる。
以上説明したとおり、本実施の形態2に係る衛星通信システム1によれば、アンテナ装置2と局舎3との間の通信を光通信で行うことにより、信号の損失を低減し、長距離伝送が可能となる。
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られない。アンテナ装置2と局舎3との間の回線数は2回線に限られない。局舎3は建物に限られず、DPX31a、31b、復調器32a、32b、追尾受信機33、基準信号生成器34、電源装置35、校正信号生成器36a、36bを備える装置であってもよい。各信号の位置する周波数帯域は、上述の例に限られず、同一回線で送受信される信号が位置する周波数帯域が互いに干渉しない範囲で任意に設定することができる。
1 衛星通信システム
2 アンテナ装置
3 局舎
4a、4b 回線
20 アンテナ
21 分離部
22a、22b、22c LNA
23a、23b 受信用D−C
24a、24b、24c スイッチ
25a、25b 追尾用D−C
26a、26b、31a、31b デュプレクサ
27a、27b 校正信号制御器
28a、28b、28c 結合器
29a、29b、37a、37b 光電気変換器
32a、32b 復調器
33 追尾受信機
34 基準信号生成器
35 電源装置
36a、36b 校正信号生成器
261 BPF
262 合成/分配器
263 LPF
264 HPF

Claims (4)

  1. アンテナ装置と局舎とを備える衛星通信システムであって、
    前記アンテナ装置は、
    衛星から衛星信号を受信するアンテナと、
    前記衛星信号から和信号および差信号を生成する分離部と、
    前記和信号および前記差信号をそれぞれ低雑音増幅する低雑音増幅器と、
    低雑音増幅された前記和信号を中間周波数に変換し、受信信号を生成する受信信号生成部と、
    低雑音増幅された前記和信号を中間周波数に変換し、追尾和信号を生成する追尾和信号生成部と、
    低雑音増幅された前記差信号を中間周波数に変換し、追尾差信号を生成する追尾差信号生成部と、
    前記受信信号、前記追尾和信号、および前記追尾差信号を前記局舎に送信し、前記局舎から、前記アンテナ装置および前記局舎のそれぞれの動作の同期をとるための基準信号を受信するアンテナ側送受信部とを備え、
    前記局舎は、
    前記基準信号を生成する基準信号生成器と、
    前記アンテナ装置から前記受信信号、前記追尾和信号、および前記追尾差信号を受信し、前記基準信号および電力を前記アンテナ装置に送信する局舎側送受信部と、
    前記受信信号を復調する復調器と、
    前記追尾和信号および前記追尾差信号に基づき、前記アンテナを制御するための追尾誤差信号を生成する追尾受信機とを備え、
    前記アンテナ側送受信部および前記局舎側送受信部は、帯域フィルタ、ならびに/または、低域フィルタおよび高域フィルタを用いて、前記受信信号、前記追尾和信号、前記追尾差信号および前記基準信号の内、互いに干渉しない周波数帯域にそれぞれ位置する、少なくとも2つの信号を1つの回線で送受信する衛星通信システム。
  2. 前記局舎は、校正信号を生成する校正信号生成器をさらに備え、
    前記局舎側送受信部は前記基準信号、前記電力、および前記校正信号を前記アンテナ装置に送信し、
    前記アンテナ装置は、前記校正信号から校正和信号および校正差信号を生成して出力する校正信号制御器をさらに備え、
    前記アンテナ側送受信部は前記校正信号を前記局舎から受信し、
    前記低雑音増幅部は、前記和信号または前記校正和信号、および前記差信号または前記校正差信号をそれぞれ低雑音増幅し、
    前記追尾和信号生成部は、低雑音増幅された、前記和信号または前記校正和信号を中間周波数に変換し、前記追尾和信号を生成し、
    前記追尾差信号生成部は、低雑音増幅された、前記差信号または前記校正差信号を中間周波数に変換し、前記追尾差信号を生成し、
    前記アンテナ側送受信部および前記局舎側送受信部は、前記受信信号、前記追尾和信号、前記追尾差信号、前記基準信号および前記校正信号の内、互いに干渉しない周波数帯域にそれぞれ位置する、少なくとも2つの信号を1つの回線で送受信する請求項1に記載の衛星通信システム。
  3. 前記校正信号生成器は、右旋校正信号および左旋校正信号を生成し、
    前記局舎側送受信部は前記校正信号である、前記右旋校正信号および前記左旋校正信号を前記アンテナ装置に送信し、
    前記校正信号制御器は、前記右旋校正信号および前記前記左旋校正信号から、前記校正和信号である、右旋校正和信号および左旋校正和信号を生成し、前記校正差信号である、右旋校正差信号および左旋校正差信号を生成し、
    前記アンテナは、右旋偏波および左旋偏波を受信し、
    前記分離部は、前記和信号である、右旋偏波和信号および左旋偏波和信号を生成し、前記差信号である、右旋偏波差信号および左旋偏波差信号を生成し、
    前記受信信号生成部は、低雑音増幅された、前記右旋偏波和信号および前記左旋偏波和信号をそれぞれ中間周波数に変換し、前記受信信号である、右旋受信信号および左旋受信信号を生成し、
    前記追尾和信号生成部は、低雑音増幅された、前記右旋偏波和信号、前記左旋偏波和信号、前記右旋校正和信号、および前記左旋校正和信号の内いずれか1つを中間周波数に変換し、前記追尾和信号を生成し、
    前記追尾差信号生成部は、低雑音増幅された、前記右旋偏波差信号、前記左旋偏波差信号、前記右旋校正差信号、および前記左旋校正差信号の内いずれか1つを中間周波数に変換し、前記追尾差信号を生成し、
    前記アンテナ側送受信部および前記局舎側送受信部は、互いに干渉しない周波数帯域にそれぞれ位置する、前記右旋受信信号、前記追尾和信号、前記右旋校正信号および前記基準信号を1つの回線で送受信し、互いに干渉しない周波数帯域にそれぞれ位置する、前記左旋受信信号、前記追尾差信号、前記左旋校正信号、および前記電力を別の1つの回線で送受信する請求項2に記載の衛星通信システム。
  4. 前記アンテナ側送受信部および前記局舎側送受信部は、電気信号と光信号との双方向の変換を行う光電気変換器を備え、
    前記アンテナ装置と前記局舎との間の通信は光通信により行われる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の衛星通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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